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Ⅲ
34:湯桶と問答
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湯あみのお手伝いをいたします、という使用人を、アビエルは当たり前のように追い出して、レオノーラに一緒に入るように声をかけた。衣裳部屋でアビエルの衣類を整理し終えたレオノーラが、湯桶の傍で服を脱いで、アビエルの足の間に入り込む。
「お手伝いだけですからね? いつものような流れはダメよ 」
守られたことはほとんどないが、一応、釘をさしておく。
「こうして湯に入るのは久しぶりだな 」
アビエルが満足げにレオノーラを後ろから抱きしめ、首筋に顎を置く。
「以前に聞いてはいましたが、ゴルネアには教会にあたるものがないのですね。建物も大きな物が少なく、横に長くつながった物が特徴的なので町の雰囲気がまったく帝国とは違いますね 」
アビエルのふくらはぎをマッサージしながら、ゴルネアの印象について話す。
「そうだな。それには理由がある。教会がないのは偶像崇拝をしない自然信仰だからだが、建物については何故だと思う? 」
面白がるようにアビエルがレオノーラに問いかける。アビエルの胸に背中からもたれかかるようにして、ふくらはぎのマッサージを続けながら考える。
「雪が関係しますか? 建物の土台が高いのは、雪で入り口が埋まらないようにということか、と思うのですが、建物に高さが無いのは‥‥雪下ろしが大変だから、とか‥‥」
あんまり納得のいく回答ではなくて、う~ん、と考え込む。マッサージを右足から左足に変える。
「ヒントをやろうか。この部屋をよく観察するといい。帝国の部屋にはあって、ここにはないものはなんだと思う? 優秀なレオニーならわかるはずだな 」
ニヤニヤとしながら、答えを催促する。レオノーラはマッサージの手を止めることなく、部屋をぐるりと見まわして、何だろうと考える。鏡台から寝台に目をやり、その奥のカーテンに目をやったとき、あ、と気づいた。
「こんなに温かい部屋なのに、暖炉が無いわ 」
胸の下でレオノーラの体に回していたアビエルの腕にギュッと力が入り抱きしめられる。
「さすが優等生。ご名答だな 」
「暖炉が無いのに、部屋全体が温かいことが建物が低い理由? 」
首を回してアビエルの顔を見上げたレオノーラの唇にアビエルがキスをする。
「この国では暖気を床下から壁と壁の間に通して家全体を温める技術があるんだ。建物の土台が高いのはその炉があるためだ。高い建物だと暖気が上へ上がり過ぎてしまって回らなくなるだろう? 床下から壁を通して暖気を上げるおかげで屋根の雪も解けるし、家の出入り口も雪でふさがれない 」
西共和国の蒸気機関の時にも思ったが、生活に伴った技術の発展というのは、本当に素晴らしいものだと思う。
「暖炉の火の番がいらなくていいですね 」
レオノーラがそういうと、アビエルがちょっと意地悪そうな顔をして口の端を上げる。
「そう思うのは浅はかだな。いいシステムだとは思うが、実は暖気を作る炉の管理が大変なんだ 」
「アビエルは知ってたの? ここに来たことが無いのに 」
「ゴルネアの情報をゴドリックとやり取りしている時にちょっと耳にして、帝国にはない技術だから少し調べた。でも、雪の少ない帝都ではあまり利点がないなと感じて、何か他に使い道はないかなと考えていたところだ 」
レオノーラはマッサージを終えて、脇の棚から石鹸を取って泡立てる。向かい合わせに座ってアビエルの髪を洗う。
「一般的な家ではこのシステムは使われていないの? 」
アビエルは、落ちてくる泡を掬って、レオノーラの二の腕から肩にかけて撫でるように泡をつけていく。
「小さい家にも炉はついているよ。でも、常に番をしいていないと危険だから、番ができる間だけ使っているようだね 」
アビエルは肩から首筋へと手を滑らせてレオノーラの体に泡をつけていく。レオノーラは小さな桶でアビエルの髪の泡を流し、棚の香油を取ろうと膝立ちになった。アビエルがその体を自分に引き寄せて胸の頂に唇を寄せる。レオノーラは、思わず香油の瓶を落としそうになった。
「あっ、ん、もう、危ないわ。アビエル、ダメって約束したじゃない 」
泡のついた手で乳房を丸く揉みしだきながら、アビエルが片方の胸からもう片方へ唇を移す。
「約束はしてない。目の前にこんなおいしそうなものを置かれてじっとしてられないじゃないか 」
掠れた声で胸を啄む。香油の瓶を片手で持って、もう片方の手でアビエルの肩を掴みレオノーラは身動きが取れないまま快感に耐えていた。
「ん‥‥アビエル、お願い。香油の瓶が落ちてしまうわ 」
その言葉にアビエルは胸から顔を上げて、レオノーラの腰に手を回し体を支えた。
「お願いはちゃんと聞くよ。香油を手に取って‥‥」
レオノーラが香油を手のひらに垂らし、瓶を横のテーブルに置く。アビエルの髪を漉くようにしてつけ始めると、アビエルは再びレオノーラの胸に唇を寄せる。アビエルがつんと立ちあがったその蕾に軽く歯を立てた時、レオノーラはビクンと跳ねて髪を漉いていた手に力を入れて、アビエルの頭を掻き抱いた。
「あ‥‥んっ」
アビエルは腰に回していた手でレオノーラに自分の昂ぶりに押し付け、興奮をわからせようとする。太ももの内側にその熱い固いものを感じてレオノーラはお腹の奥がずんと重くなるような感覚に震えた。
「あ、アビエル‥‥ん、私の髪は洗ってくれないの?」
快感にとろんとした目と興奮して掠れた声でアビエルに訴える。腰に回した手をさすって、レオノーラに自分の膝の上に座るように促し、アビエルは湯に落ちた泡を掬って髪につけながら、唇を合わせる。レオノーラもそれに応えて舌を絡ませる。時々唇を離して、髪に泡をつけながら、再び首筋に手をおき抱き寄せて口づけをする。アビエルはようやくレオノーラの髪を洗い終えると、香油を手のひらに垂らし、髪になじませ、そのままその手を首筋から胸へ、そしてその下へと滑らせる。香油の甘い薔薇の香りとぬるぬるとした感触をレオノーラは目を閉じて味わった。
「まだ、晩餐までには時間があるよ。みんなゆっくり昼寝をするぐらいの時間はあるんじゃないか 」
アビエルはそう呟きながら手をレオノーラの薄紅色に火照った滑らかな下腹部に下ろしていく。泡の落ちた湯の中に手を伸ばし、レオノーラの秘裂を探り当てその襞に指を這わす。香油のぬるつきなのか、体の奥から出る蜜なのか、ぬるぬるとした感覚がどうしようもない快感を生む。レオノーラは浅い息を吐きながら小刻みに震えてアビエルの胸に縋り付く。アビエルの指はゆっくりとしたリズムで襞の間を行き来する。
「レオニー‥‥一緒にお昼寝しようか 」
指の動きに合わせて、腰を揺らし始めたレオノーラの耳元にアビエルが囁く。溶けた頭の中にそのフレーズがぼんやりと残り、まるで小さな子どもが言葉を反芻するように呟いた。
「お昼寝‥‥」
アビエルは動かしていた指を止めて、小さく呟くその唇に深い口づけを落としてから、脇を支えるようにして立ち上がらせると、湯桶から出てレオノーラの体を拭いた。レオノーラも震える指先でタオルを取りアビエルの体と髪を拭く。タオルを握りしめたままのレオノーラの腰を抱くとアビエルは寝台へ向かった。レオノーラをそこに下ろし、その上にのしかかる。
「お昼寝だよ。一緒に‥‥」
アビエルはそう優しく言うと、首筋に唇を落とし吸い付いた。そのまま首筋から胸の頂へと唇を滑らせ、固く張り詰めた実を啄んだ。レオノーラは胸を逸らすようにして呻く。舌で散々レオノーラの胸を弄んだあと、その唇は体の中心を辿り、下へと下りていく。臍の窪みに舌を突き入れ、そのまま下腹の白い肌に痕を残しながら、足の付け根へと進む。レオノーラの白い太ももを開き、目的の場所を見つける。指でその襞をかき分けると溢れ出る蜜を掬うように舐め上げる。
「あぅぅぅん」
激しい快感にレオノーラは思わずビクンと腰を突き上げる。蜜が中から溢れ出てシーツに滴り落ちる。
「レオニー‥‥なんて可愛いんだ 」
悶え濡れそぼる姿をアビエルがうっとりと見つめる。再び襞の間に唇を落とすと、その裂け目の中心にある、興奮に膨れて蜜で濡れた蕾を舌で優しく突いた。
「ひぁんんん」
激しい快感にレオノーラは嬌声を発して、腰をそらし達した。ビクビクと跳ね上がる腰を腕で押さえて、アビエルはなおもその蕾を虐め続ける。体の奥からおびただしい蜜が溢れ出てくる。
「すごく‥‥喜んでる 」
浅く早い呼吸を繰り返し、縋るようにアビエルの肩を掴み、体を火照らせるレオノーラを見て、アビエルが嬉しそうに呟き、体を上げて涎をたらし続ける蜜壺に雄心を押し当て沈み込ませる。
「ん‥‥あぁ、レオニー‥‥」
恍惚に目を閉じて、レオノーラの奥を穿つ。ゆっくりと入ってくるその圧迫感にレオノーラは誘うように腰を揺らす。最奥まで到達すると、ずるりと大きく引き抜き、さらに強く中を穿つように腰を打ち付ける。レオノーラはただただアビエルの肩に縋り、打ち付けられるリズムに合わせて腰を揺らし続けた。アビエルが最奥にゴツンと突き当て、さらにその奥をこじ開けようと腰を押し付ける。
「んんん‥‥」
レオノーラの瞼の裏に閃光が走り、体が強張る。強烈な快感にアビエルの雄心が中で締め付けられた。
「レオニー‥‥」
背筋を駆け上がる快感にアビエルは歯を食いしばり、耐えながら激しい抽送を繰り返した後、己を引き抜いてレオノーラの下腹に白濁を落とす。二人で粗い呼吸を繰り返し、静かにシーツに沈んだ。
すでに日は沈み、部屋の中は薄暗くなっていた。体を拭いてけだるい体を寝台に再び横たえて、お昼寝ってこういうのじゃないわ、とか、昼に寝台で寝るのは全部昼寝だ、などとやりとりをしていると、使用人が灯りを持ってきた。レオノーラは慌てて着替えて、受け取りに行き、灯りを持って、それを部屋の中の燭台に分けていく。
寝台でまだグズグズとしているアビエルを横目で見ながら、その気だるげで満足そうな様子に口元が緩んだ。
「お手伝いだけですからね? いつものような流れはダメよ 」
守られたことはほとんどないが、一応、釘をさしておく。
「こうして湯に入るのは久しぶりだな 」
アビエルが満足げにレオノーラを後ろから抱きしめ、首筋に顎を置く。
「以前に聞いてはいましたが、ゴルネアには教会にあたるものがないのですね。建物も大きな物が少なく、横に長くつながった物が特徴的なので町の雰囲気がまったく帝国とは違いますね 」
アビエルのふくらはぎをマッサージしながら、ゴルネアの印象について話す。
「そうだな。それには理由がある。教会がないのは偶像崇拝をしない自然信仰だからだが、建物については何故だと思う? 」
面白がるようにアビエルがレオノーラに問いかける。アビエルの胸に背中からもたれかかるようにして、ふくらはぎのマッサージを続けながら考える。
「雪が関係しますか? 建物の土台が高いのは、雪で入り口が埋まらないようにということか、と思うのですが、建物に高さが無いのは‥‥雪下ろしが大変だから、とか‥‥」
あんまり納得のいく回答ではなくて、う~ん、と考え込む。マッサージを右足から左足に変える。
「ヒントをやろうか。この部屋をよく観察するといい。帝国の部屋にはあって、ここにはないものはなんだと思う? 優秀なレオニーならわかるはずだな 」
ニヤニヤとしながら、答えを催促する。レオノーラはマッサージの手を止めることなく、部屋をぐるりと見まわして、何だろうと考える。鏡台から寝台に目をやり、その奥のカーテンに目をやったとき、あ、と気づいた。
「こんなに温かい部屋なのに、暖炉が無いわ 」
胸の下でレオノーラの体に回していたアビエルの腕にギュッと力が入り抱きしめられる。
「さすが優等生。ご名答だな 」
「暖炉が無いのに、部屋全体が温かいことが建物が低い理由? 」
首を回してアビエルの顔を見上げたレオノーラの唇にアビエルがキスをする。
「この国では暖気を床下から壁と壁の間に通して家全体を温める技術があるんだ。建物の土台が高いのはその炉があるためだ。高い建物だと暖気が上へ上がり過ぎてしまって回らなくなるだろう? 床下から壁を通して暖気を上げるおかげで屋根の雪も解けるし、家の出入り口も雪でふさがれない 」
西共和国の蒸気機関の時にも思ったが、生活に伴った技術の発展というのは、本当に素晴らしいものだと思う。
「暖炉の火の番がいらなくていいですね 」
レオノーラがそういうと、アビエルがちょっと意地悪そうな顔をして口の端を上げる。
「そう思うのは浅はかだな。いいシステムだとは思うが、実は暖気を作る炉の管理が大変なんだ 」
「アビエルは知ってたの? ここに来たことが無いのに 」
「ゴルネアの情報をゴドリックとやり取りしている時にちょっと耳にして、帝国にはない技術だから少し調べた。でも、雪の少ない帝都ではあまり利点がないなと感じて、何か他に使い道はないかなと考えていたところだ 」
レオノーラはマッサージを終えて、脇の棚から石鹸を取って泡立てる。向かい合わせに座ってアビエルの髪を洗う。
「一般的な家ではこのシステムは使われていないの? 」
アビエルは、落ちてくる泡を掬って、レオノーラの二の腕から肩にかけて撫でるように泡をつけていく。
「小さい家にも炉はついているよ。でも、常に番をしいていないと危険だから、番ができる間だけ使っているようだね 」
アビエルは肩から首筋へと手を滑らせてレオノーラの体に泡をつけていく。レオノーラは小さな桶でアビエルの髪の泡を流し、棚の香油を取ろうと膝立ちになった。アビエルがその体を自分に引き寄せて胸の頂に唇を寄せる。レオノーラは、思わず香油の瓶を落としそうになった。
「あっ、ん、もう、危ないわ。アビエル、ダメって約束したじゃない 」
泡のついた手で乳房を丸く揉みしだきながら、アビエルが片方の胸からもう片方へ唇を移す。
「約束はしてない。目の前にこんなおいしそうなものを置かれてじっとしてられないじゃないか 」
掠れた声で胸を啄む。香油の瓶を片手で持って、もう片方の手でアビエルの肩を掴みレオノーラは身動きが取れないまま快感に耐えていた。
「ん‥‥アビエル、お願い。香油の瓶が落ちてしまうわ 」
その言葉にアビエルは胸から顔を上げて、レオノーラの腰に手を回し体を支えた。
「お願いはちゃんと聞くよ。香油を手に取って‥‥」
レオノーラが香油を手のひらに垂らし、瓶を横のテーブルに置く。アビエルの髪を漉くようにしてつけ始めると、アビエルは再びレオノーラの胸に唇を寄せる。アビエルがつんと立ちあがったその蕾に軽く歯を立てた時、レオノーラはビクンと跳ねて髪を漉いていた手に力を入れて、アビエルの頭を掻き抱いた。
「あ‥‥んっ」
アビエルは腰に回していた手でレオノーラに自分の昂ぶりに押し付け、興奮をわからせようとする。太ももの内側にその熱い固いものを感じてレオノーラはお腹の奥がずんと重くなるような感覚に震えた。
「あ、アビエル‥‥ん、私の髪は洗ってくれないの?」
快感にとろんとした目と興奮して掠れた声でアビエルに訴える。腰に回した手をさすって、レオノーラに自分の膝の上に座るように促し、アビエルは湯に落ちた泡を掬って髪につけながら、唇を合わせる。レオノーラもそれに応えて舌を絡ませる。時々唇を離して、髪に泡をつけながら、再び首筋に手をおき抱き寄せて口づけをする。アビエルはようやくレオノーラの髪を洗い終えると、香油を手のひらに垂らし、髪になじませ、そのままその手を首筋から胸へ、そしてその下へと滑らせる。香油の甘い薔薇の香りとぬるぬるとした感触をレオノーラは目を閉じて味わった。
「まだ、晩餐までには時間があるよ。みんなゆっくり昼寝をするぐらいの時間はあるんじゃないか 」
アビエルはそう呟きながら手をレオノーラの薄紅色に火照った滑らかな下腹部に下ろしていく。泡の落ちた湯の中に手を伸ばし、レオノーラの秘裂を探り当てその襞に指を這わす。香油のぬるつきなのか、体の奥から出る蜜なのか、ぬるぬるとした感覚がどうしようもない快感を生む。レオノーラは浅い息を吐きながら小刻みに震えてアビエルの胸に縋り付く。アビエルの指はゆっくりとしたリズムで襞の間を行き来する。
「レオニー‥‥一緒にお昼寝しようか 」
指の動きに合わせて、腰を揺らし始めたレオノーラの耳元にアビエルが囁く。溶けた頭の中にそのフレーズがぼんやりと残り、まるで小さな子どもが言葉を反芻するように呟いた。
「お昼寝‥‥」
アビエルは動かしていた指を止めて、小さく呟くその唇に深い口づけを落としてから、脇を支えるようにして立ち上がらせると、湯桶から出てレオノーラの体を拭いた。レオノーラも震える指先でタオルを取りアビエルの体と髪を拭く。タオルを握りしめたままのレオノーラの腰を抱くとアビエルは寝台へ向かった。レオノーラをそこに下ろし、その上にのしかかる。
「お昼寝だよ。一緒に‥‥」
アビエルはそう優しく言うと、首筋に唇を落とし吸い付いた。そのまま首筋から胸の頂へと唇を滑らせ、固く張り詰めた実を啄んだ。レオノーラは胸を逸らすようにして呻く。舌で散々レオノーラの胸を弄んだあと、その唇は体の中心を辿り、下へと下りていく。臍の窪みに舌を突き入れ、そのまま下腹の白い肌に痕を残しながら、足の付け根へと進む。レオノーラの白い太ももを開き、目的の場所を見つける。指でその襞をかき分けると溢れ出る蜜を掬うように舐め上げる。
「あぅぅぅん」
激しい快感にレオノーラは思わずビクンと腰を突き上げる。蜜が中から溢れ出てシーツに滴り落ちる。
「レオニー‥‥なんて可愛いんだ 」
悶え濡れそぼる姿をアビエルがうっとりと見つめる。再び襞の間に唇を落とすと、その裂け目の中心にある、興奮に膨れて蜜で濡れた蕾を舌で優しく突いた。
「ひぁんんん」
激しい快感にレオノーラは嬌声を発して、腰をそらし達した。ビクビクと跳ね上がる腰を腕で押さえて、アビエルはなおもその蕾を虐め続ける。体の奥からおびただしい蜜が溢れ出てくる。
「すごく‥‥喜んでる 」
浅く早い呼吸を繰り返し、縋るようにアビエルの肩を掴み、体を火照らせるレオノーラを見て、アビエルが嬉しそうに呟き、体を上げて涎をたらし続ける蜜壺に雄心を押し当て沈み込ませる。
「ん‥‥あぁ、レオニー‥‥」
恍惚に目を閉じて、レオノーラの奥を穿つ。ゆっくりと入ってくるその圧迫感にレオノーラは誘うように腰を揺らす。最奥まで到達すると、ずるりと大きく引き抜き、さらに強く中を穿つように腰を打ち付ける。レオノーラはただただアビエルの肩に縋り、打ち付けられるリズムに合わせて腰を揺らし続けた。アビエルが最奥にゴツンと突き当て、さらにその奥をこじ開けようと腰を押し付ける。
「んんん‥‥」
レオノーラの瞼の裏に閃光が走り、体が強張る。強烈な快感にアビエルの雄心が中で締め付けられた。
「レオニー‥‥」
背筋を駆け上がる快感にアビエルは歯を食いしばり、耐えながら激しい抽送を繰り返した後、己を引き抜いてレオノーラの下腹に白濁を落とす。二人で粗い呼吸を繰り返し、静かにシーツに沈んだ。
すでに日は沈み、部屋の中は薄暗くなっていた。体を拭いてけだるい体を寝台に再び横たえて、お昼寝ってこういうのじゃないわ、とか、昼に寝台で寝るのは全部昼寝だ、などとやりとりをしていると、使用人が灯りを持ってきた。レオノーラは慌てて着替えて、受け取りに行き、灯りを持って、それを部屋の中の燭台に分けていく。
寝台でまだグズグズとしているアビエルを横目で見ながら、その気だるげで満足そうな様子に口元が緩んだ。
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