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もう一人の来訪者 ???視点
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ちょっと不味いかな。
あいつ、弱いくせに突っ込みすぎだろ。
せっかく主が悪巧みしながらみんなの配置を調整していたのに。
なんでいきなりさくらの所まで一直線に来るのかなぁ? もっと大喰らいの所とか最強の樹の所とか他に行くとこあるだろ!
主が殺さないギリギリ位までって言ってたのにこのままだとすぐに殺されるぞ。
てかそもそもコークの奴、またあの暗くて狭い部屋に篭って”げーむ“ばかりしている。
きっとあいつは根っからの”ひっきー“ってやつなんだろうなぁ。それでも主の言う事は絶対だろうが。
主も何故か「仕事の一環」とか言って容認してるけど俺は許さんぞ。
なんのために第一階層を任されているんだよ。
あのさくらだってちっこいのにちゃんと手伝ったりしているのに、コークの野郎、最近は画面越しでしか会ってない。
まあ助かった時もあったけど、前見た時なんか「遠隔操作で侵入者をぶっ殺せば良いじゃん。絶対にボクは部屋から出ない!」って言ってたし絶対にダメな方に偏って行ってしまっている気がする。
しかも結局はあいつが来てから殆ど何もしないで、「CDが間に合わなかったから今回はパスで!」とか言ってふて寝してるし。
コークはなにを考えているのか全くわからない。
ついつい思わず小さな溜息が漏れてしまった。
「どしたー? ため息なんかついちゃって、らしくないなぁー?」
主はいつの間にか本を閉じていた様で、軽いノリで聞いてきた。
よく見ると主の持っている本から桜の模様が頭を出していた。
狐模様の栞が近くにあったのにそっちを使うなんて、最近は桜模様の栞が気に入っている様だ。いつの間に取ってきていたんだろう?
てゆうかそんな事よりよく今のが聞こえたな。
隣で寝転んでいるフェイですら気付いてないのに。
その聴力を是非とも日常でも活かしてほしいものだ。
「主、いろいろ計画が狂ってきてるけど本当に大丈夫か?」
「大丈夫、ではないね。もうあいつが死なない様にする必要はないよ。」
主は焦ってるのか、少し食い気味だった。 前に主は死なない程度にって言ってたのにな、まあ主がいいって言うのなら良いんだろう。
じゃああいつに会った時は手加減しない方がいいかな。
会った時には少しでも歯ごたえがあるやつになっていると良いんだけど。
でも、もしかしたら先にさくらに殺されてるかもな。
さくらは俺らと比べて桁違いで成長速度が速いし一番将来有望な奴だからな。
まったく、ガキの成長は怖いよ。
でも、そのさくらに勝ったら良くなると思う。
さっきまで見ていた感じ、あいつは実戦で死にかけながら成長していくみたいに見えたし。
前の戦闘の時なんて血まみれでニヤついてたしな。あいつって、もしかしてドMだったりする? まあどうだって良いか。
出来ればあいつには是非とも生きていて欲しい。俺と種族的に似ているし、俺にとっては初めての客だし。
でも、戦うとなれば全力で殺しに行くがな。
「大丈夫、会った時にはぶっ殺しちゃって」
「了解」
やっぱり何かに焦ってる様に見える。今日の主は何かおかしいな。
「今日はどうかした?」
「ああ、そういえば言ってなかったね、お客さんがもう一匹来た」
と主は神妙な面持ちで言った。
「しかも二匹目はおそらく、かなり凶悪でだからもしかしたら全員殺されるかも、幸いにも進行速度は遅いけど、一匹目にあらかた片付けられているせいで、足止めがすぐには出来ない。だから進行を遅らせる為にも早めにやっちゃった方が良いって感じ」
主はそう言って迷宮の地図が映っているボードを出した。
久しぶりに見たなこれ。
え~と、迷宮内で今の状況が見える地図だったっけ?、形がステータス画面と似ているから分かりづらいな。
そいつ、今は”びょういん“の鎧兄弟のいるホールか。
鎧兄弟は確かに復活するまでまだ時間が掛かるみたいだな。
それと狼のあいつはどうやら、もうさくらに接触してるな。
弱いくせに無駄に行動は速い。
「そういえばあいつらのことなんて呼べば良いかな?」
わりとあいつの事をあいつって呼ぶのもなんかめんどくさいし、なんか呼び名を付けた方がいいんじゃないかな。
二人も出てきて呼び分けるのがムズい。
「うーん、そもそも私達が本人の許可無く決めちゃって良いのかな?」
「いいでしょ、俺だったらあいつ呼びの方が嫌だぞ」
主は地図を閉じて、少し黙ってから言った。なんで今のに少し考えた?
少なくとも俺はあいつそいつと言われる方がイヤだし、名前とまではいかなくてもあだ名みたいなので呼ばれる方がいいな。主は何かが引っ掛かっているみたいで、乗り気では無さそうだ。
「確かに、じゃあフェンが決めたら? 種族も近いし」
若干主の目が泳いでいる。もしかして主、名前決めれない?
こちらの考えている事が分かったのか、主の肩が跳ねた。
「う……、だって私ネーミングセンス無いもん。そこのフェイだってフェイクキャットだからフェイ、とかそんなのしか付けられないもん、無理! フェンがやって!」
とうとう白状した。
でも、覚え易いし分かり易いから変な所を取らなければ全然ありだと思うけども主は気に食わないらしい。
主がこうなったら意地でも意見を譲らないし、仕方ないか……。
あいつは、狼系統なのはわかるけど、種族って何だろう? 主ならわかるか。
主に聞いてみると、視線が心なしか鋭くなった気がしたけど、さっきの地図のボードをいじって調べてくれてる。
「先に来た方がクリスタルウルフ、さっき来たのが……人族? なにか違和感を感じるけど、そう出たよ」
ふーん、違和感の所が気になるな。
そうしたら考えられるのは鑑定偽装か、精神操作、もしくはただの主の気のせいかって所だけど、主のレベル的に有り得ないからやっぱり主の気のせいかな。
もしくは考えられないけど主のレベルを上回っているのかも。
……流石にそれは無いか。
まあひとまず、名前を決めちゃおう。
あいつはクリスタルウルフだし、クリスで良いかな。
それともう一人はどうしよう、人族だとどこも切り抜けないな。
とりあえずあいつはクリスで良いか。
とりあえずクリスで良いのか聞いてみると、主がなんとも言えない目でこちらを見てきた。
「それじゃあ私と変わらないじゃんか! 私はそうじゃなくて種族名以外で決めたかったんだよ!」
いきなり主が大きめな声を上げた。そんな事を言われても、そんなにそいつらの事は知らないからなぁ。それ以外には特になにも思い浮かばない。
「フェンも私と一緒でネーミングセンス無かったんだね……。じゃあ、もう仕方ないから『にばんめ』と『さんばんめ』って呼ぶ事にしといて、それでもっと良い名前が出てきたらそれに変えるって事で良いんじゃない?」
それもそれでどうかと思うけど、それ以外は思い浮かばないわけだし、妥協案としてはいいかな。いや、良いのか? まあ主が良いなら良いか。でもなんで二番目からなんだろう?
「二番目からなのは、まだフェンが生まれていない頃にも一度、来訪者が来た事が有ったんだよ。そいつは人族だったから、ヒトって種族名で呼んでいたけど、そいつも名前が未定だったから、そいつも含めていち、に、さんばんめって感じ。」
確かに主は俺らが生まれていない頃にも来訪者が来ていて、その時は迷宮自体が壊滅寸前にまで追い込まれたとかよく言っていた。種族名は初めて聞いたけど、あまり強そうではないな。
前回の二の舞いになってしまわぬ様にも今回の来訪者には全力で当たろうじゃないか。
にばんめ、さんばんめ、どちらにもこの迷宮は攻略させない。
今度は絶対に。
あいつ、弱いくせに突っ込みすぎだろ。
せっかく主が悪巧みしながらみんなの配置を調整していたのに。
なんでいきなりさくらの所まで一直線に来るのかなぁ? もっと大喰らいの所とか最強の樹の所とか他に行くとこあるだろ!
主が殺さないギリギリ位までって言ってたのにこのままだとすぐに殺されるぞ。
てかそもそもコークの奴、またあの暗くて狭い部屋に篭って”げーむ“ばかりしている。
きっとあいつは根っからの”ひっきー“ってやつなんだろうなぁ。それでも主の言う事は絶対だろうが。
主も何故か「仕事の一環」とか言って容認してるけど俺は許さんぞ。
なんのために第一階層を任されているんだよ。
あのさくらだってちっこいのにちゃんと手伝ったりしているのに、コークの野郎、最近は画面越しでしか会ってない。
まあ助かった時もあったけど、前見た時なんか「遠隔操作で侵入者をぶっ殺せば良いじゃん。絶対にボクは部屋から出ない!」って言ってたし絶対にダメな方に偏って行ってしまっている気がする。
しかも結局はあいつが来てから殆ど何もしないで、「CDが間に合わなかったから今回はパスで!」とか言ってふて寝してるし。
コークはなにを考えているのか全くわからない。
ついつい思わず小さな溜息が漏れてしまった。
「どしたー? ため息なんかついちゃって、らしくないなぁー?」
主はいつの間にか本を閉じていた様で、軽いノリで聞いてきた。
よく見ると主の持っている本から桜の模様が頭を出していた。
狐模様の栞が近くにあったのにそっちを使うなんて、最近は桜模様の栞が気に入っている様だ。いつの間に取ってきていたんだろう?
てゆうかそんな事よりよく今のが聞こえたな。
隣で寝転んでいるフェイですら気付いてないのに。
その聴力を是非とも日常でも活かしてほしいものだ。
「主、いろいろ計画が狂ってきてるけど本当に大丈夫か?」
「大丈夫、ではないね。もうあいつが死なない様にする必要はないよ。」
主は焦ってるのか、少し食い気味だった。 前に主は死なない程度にって言ってたのにな、まあ主がいいって言うのなら良いんだろう。
じゃああいつに会った時は手加減しない方がいいかな。
会った時には少しでも歯ごたえがあるやつになっていると良いんだけど。
でも、もしかしたら先にさくらに殺されてるかもな。
さくらは俺らと比べて桁違いで成長速度が速いし一番将来有望な奴だからな。
まったく、ガキの成長は怖いよ。
でも、そのさくらに勝ったら良くなると思う。
さっきまで見ていた感じ、あいつは実戦で死にかけながら成長していくみたいに見えたし。
前の戦闘の時なんて血まみれでニヤついてたしな。あいつって、もしかしてドMだったりする? まあどうだって良いか。
出来ればあいつには是非とも生きていて欲しい。俺と種族的に似ているし、俺にとっては初めての客だし。
でも、戦うとなれば全力で殺しに行くがな。
「大丈夫、会った時にはぶっ殺しちゃって」
「了解」
やっぱり何かに焦ってる様に見える。今日の主は何かおかしいな。
「今日はどうかした?」
「ああ、そういえば言ってなかったね、お客さんがもう一匹来た」
と主は神妙な面持ちで言った。
「しかも二匹目はおそらく、かなり凶悪でだからもしかしたら全員殺されるかも、幸いにも進行速度は遅いけど、一匹目にあらかた片付けられているせいで、足止めがすぐには出来ない。だから進行を遅らせる為にも早めにやっちゃった方が良いって感じ」
主はそう言って迷宮の地図が映っているボードを出した。
久しぶりに見たなこれ。
え~と、迷宮内で今の状況が見える地図だったっけ?、形がステータス画面と似ているから分かりづらいな。
そいつ、今は”びょういん“の鎧兄弟のいるホールか。
鎧兄弟は確かに復活するまでまだ時間が掛かるみたいだな。
それと狼のあいつはどうやら、もうさくらに接触してるな。
弱いくせに無駄に行動は速い。
「そういえばあいつらのことなんて呼べば良いかな?」
わりとあいつの事をあいつって呼ぶのもなんかめんどくさいし、なんか呼び名を付けた方がいいんじゃないかな。
二人も出てきて呼び分けるのがムズい。
「うーん、そもそも私達が本人の許可無く決めちゃって良いのかな?」
「いいでしょ、俺だったらあいつ呼びの方が嫌だぞ」
主は地図を閉じて、少し黙ってから言った。なんで今のに少し考えた?
少なくとも俺はあいつそいつと言われる方がイヤだし、名前とまではいかなくてもあだ名みたいなので呼ばれる方がいいな。主は何かが引っ掛かっているみたいで、乗り気では無さそうだ。
「確かに、じゃあフェンが決めたら? 種族も近いし」
若干主の目が泳いでいる。もしかして主、名前決めれない?
こちらの考えている事が分かったのか、主の肩が跳ねた。
「う……、だって私ネーミングセンス無いもん。そこのフェイだってフェイクキャットだからフェイ、とかそんなのしか付けられないもん、無理! フェンがやって!」
とうとう白状した。
でも、覚え易いし分かり易いから変な所を取らなければ全然ありだと思うけども主は気に食わないらしい。
主がこうなったら意地でも意見を譲らないし、仕方ないか……。
あいつは、狼系統なのはわかるけど、種族って何だろう? 主ならわかるか。
主に聞いてみると、視線が心なしか鋭くなった気がしたけど、さっきの地図のボードをいじって調べてくれてる。
「先に来た方がクリスタルウルフ、さっき来たのが……人族? なにか違和感を感じるけど、そう出たよ」
ふーん、違和感の所が気になるな。
そうしたら考えられるのは鑑定偽装か、精神操作、もしくはただの主の気のせいかって所だけど、主のレベル的に有り得ないからやっぱり主の気のせいかな。
もしくは考えられないけど主のレベルを上回っているのかも。
……流石にそれは無いか。
まあひとまず、名前を決めちゃおう。
あいつはクリスタルウルフだし、クリスで良いかな。
それともう一人はどうしよう、人族だとどこも切り抜けないな。
とりあえずあいつはクリスで良いか。
とりあえずクリスで良いのか聞いてみると、主がなんとも言えない目でこちらを見てきた。
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いきなり主が大きめな声を上げた。そんな事を言われても、そんなにそいつらの事は知らないからなぁ。それ以外には特になにも思い浮かばない。
「フェンも私と一緒でネーミングセンス無かったんだね……。じゃあ、もう仕方ないから『にばんめ』と『さんばんめ』って呼ぶ事にしといて、それでもっと良い名前が出てきたらそれに変えるって事で良いんじゃない?」
それもそれでどうかと思うけど、それ以外は思い浮かばないわけだし、妥協案としてはいいかな。いや、良いのか? まあ主が良いなら良いか。でもなんで二番目からなんだろう?
「二番目からなのは、まだフェンが生まれていない頃にも一度、来訪者が来た事が有ったんだよ。そいつは人族だったから、ヒトって種族名で呼んでいたけど、そいつも名前が未定だったから、そいつも含めていち、に、さんばんめって感じ。」
確かに主は俺らが生まれていない頃にも来訪者が来ていて、その時は迷宮自体が壊滅寸前にまで追い込まれたとかよく言っていた。種族名は初めて聞いたけど、あまり強そうではないな。
前回の二の舞いになってしまわぬ様にも今回の来訪者には全力で当たろうじゃないか。
にばんめ、さんばんめ、どちらにもこの迷宮は攻略させない。
今度は絶対に。
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