愛しいあなたは彼女を愛してる~ドアマットヒロインは運命に逆らう

あかし瑞穂

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動き出す現実

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「ありさ」
 甘くて私を包み込むような声がする。
「ん、んっ……っ!?」
 ふにと胸の膨らみを揉まれた私は、びっくりして目を開けた。後ろから私を抱き締めている逞しい腕。
 慌てて身体を反転させると、優しく微笑む彼の顔がすぐ傍にあった。
「おはよう、ありさ」
「おはよう、ござ……っ!?」
(きゃあああっ!)
 昨夜の出来事が一気に頭の中で再生された。かあっと身体が熱くなる。あわあわと口籠る私に、軽くキスをした建吾さんが笑った。
「身体は辛くないか?」
 朝からそんな色気を滲ませた瞳で見つめるの、やめて欲しい……!
「う、あ、は、はい」
「朝食は用意しておくから、先にシャワーでも浴びるか?」
「……はい」
 建吾さんがベッドから降りて、ひょいと私を抱き上げた。
「けけけ、建吾さんっ!?」
 建吾さんの首に手を回し、運ばれていく裸の私。恥ずかしくてぎゅっと目を瞑ると、くっくと小さく笑う声が聞こえる。
「今更恥ずかしがる必要もないだろ? 昨夜……」
「もう、止めて下さいっ!」
 慌てて彼の胸に顔を埋めた私の首筋に、温かいキスが落ちてきた。すったもんだあった後、なんとかシャワーは一人で浴び、脱衣所に置いてあった服を着て、ようやく一息つく。
 洗面台の鏡に映る私は、オフホワイトのセーターにモスグリーンのフレアスカート姿。いつもと同じ格好なのに、どこかが違う。目は潤んでるし、頬もほんのりと赤い。
(丸い襟ぐりは深くないし……大丈夫よね……)
 ……自分の肌に残る建吾さんの痕を見る度に、どうしようもなく狼狽えてしまって、必要以上にごしごしと身体を擦ってしまった事は内緒にしよう……

 キッチンに向かうと、ロールパンにスクランブルエッグ、サラダにコーヒーが用意されていた。ワイシャツとスラックスを身に付けた建吾さんはのんびりとコーヒーを飲んでいる。第二ボタンまで外れたワイシャツから見える肌が、ぞくりとする程色っぽい。
 私は建吾さんの真向かいに座り、いただきますと手を合わせた。
 恥ずかしくて目を伏せたまま、ロールパンに手を伸ばす。私が無言で食べている間、建吾さんも無言のままだった。

 ……何とも言えない時間が過ぎていく。甘くてじれったい、むずむずする感覚が肌を襲う。
(な、何を言ったらいいのか、分からないっ……!)
 身体に残る気怠さと熱さは、紛れもなく目の前のこの人から与えられたモノ。そう思っただけで、心臓がどきどきして、身体の奥が熱くなる。
 私はひたすら、口を動かす事に専念した。

 私が食べ終わった時、建吾さんが声を掛けてくる。
「……ありさ」
「っ、はいっ」
 びくっと肩が震えた。おずおずと建吾さんを見ると、彼は真面目な顔をしていた。その真っ直ぐな視線に私も居住まいを正し、彼の言葉を待つ。

「先に言っておくが、俺は伊織コーポレーション本社に行く」
(えっ!?)
 思わず息を呑む。建吾さんは、私をじっと見つめたまま話を続けた。
「当主候補になった以上、どうしても本社で業績を上げる必要がある。俺は今まで子会社に勤めているから、人脈もない状態だ。早々に本社での足固めをしなければならない」
「……」
 建吾さんがいるのは、子会社であるミナト情報システム。そこで認められても、親会社伊織コーポレーションの本社にいるお義兄さんと勝負ができない……って事?
「本社、って」
 建吾さんが、ああと頷いた。
「今のプロジェクトを抜けて、伊織コーポレーション本社に転勤する。じいさんには俺の仕事を引き継ぐ要員候補をあげた。一週間以内には決まるだろう」
 建吾さんが、今のプロジェクトを抜けて転勤……じゃあ……
 彼の瞳に力がこもる。
「ありさは連れて行けない」
「っ!」
 私は大きく目を見開いた。建吾さんの表情はさっきから変わっていない。淡々と説明する声も冷静だ。
 ――私を見つめる瞳以外は。 

 建吾さんが右手を伸ばして、テーブルの上に置いた私の左手を覆った。
「表向きは、『プロジェクトからシステム部二名が同時に抜けるのはよろしくない』という理由だ。ありさには後任者のフォローを頼みたい」
「……」
「本当は、誰が敵で誰が味方なのか、分からない状態で連れて行くのは危険だと判断したからだ。兄やあの女の息が掛かった連中も、伊織コーポレーションにいるはずだからな」
(建吾さん……)
 お義兄さんが当主になった方が都合のいい人もいるのだろう。仕事には興味がなさそうだったし、自分の思い通りにしたいと思う人にはある意味『いい当主』になるのかもしれない。
「ここなら、気心の知れた連中が多いし、ありさの事を気に掛けてくれる連中もいる。戸津さんもだ。向こうにいるよりも、ありさの安全は確保できる」
「建吾、さん」
 重ねられた手の温もりが、昨夜の出来事を思い起こさせる。だけど、建吾さんは転勤して――
(じゃ、あ)
 建吾さんの手に力が入った。
「俺は三ヶ月間、ほぼ缶詰め状態になると思う。だから、ここには戻って来れない。なるべく帰ってくるようにするが……」
 私を見つめる漆黒の瞳が揺れる。
「兄にもあの女にも、目を光らせておく。ありさに手出しはさせない」
「……」
(わた、し)
 
 建吾さんが私の事を考えた上で、一人で転勤すると言ってるのは分かる。そう頭では分かってる、のに。

 ……なのに。

 痛い……

 こんなにも胸が……痛い……?

「あり、さ……?」
 建吾さんの手が私の左頬に伸びた。指で拭われて初めて、涙が零れていた事に気が付く。
「あ……」
 ぽろぽろ。涙が止まらなくなる。建吾さんがすっと立ち上がった。いつの間にか、隣に立った建吾さんに抱き締められている。
「すまない……結婚したばかりなのに、寂しい思いをさせる」
「っ……」
(建吾、さん……)
 私も手を伸ばして、ぎゅっと彼の身体に抱き付いた。規則正しい彼の心臓の鼓動が伝わる。

 分かってる。建吾さんが当主の座に就くために必要な事だって、分かってるのに……
 彼が私の事、思ってくれているって分かってるのに……
 勝手に本音が口から零れ出た。

「……さみ、しいの……」
 細い声が、心の奥まで届いた。
(私……寂しいんだ……)
 建吾さんと離れるのがこんなに寂しく感じるなんて……
「ありさ」
 彼の腕に力が入る。
「毎日連絡する。離れていても、俺が思うのは、ありさだけだ」
 熱の籠った彼の言葉に、胸の痛みが少し引いた。
(私も建吾さんだけ)
「はい……」
 私は手で涙を拭いて、顔を上げた。困ったような顔の建吾さんに、少しだけ微笑み掛ける。
「お仕事頑張って下さい。私も今のプロジェクトで頑張ります。建吾さんが抜けたから上手くいかなくなった、だなんて言わせません」
「ありさ」
 何故か彼の顔が一瞬歪んだ。再びぎゅっと抱き締められて、彼の背中に両手を回す。 
「少しでも異変を感じたら連絡してくれ。一人で行動しないように。戸津さんにも……」
 彼の声が掠れた。
「……他の人にも、ありさの事を気に掛けてもらうよう頼んでおくから。我慢しないで欲しい」
 今から敵陣になるかもしれない場所に乗り込もうとしてるのに。この人が口にするのは、私の事ばかり。
「建吾、さんも」
 じわりと涙が滲んだ。建吾さんの温かさを、匂いを、ちゃんと覚えておけるように顔を広い胸に擦り付ける。
「無茶しないで。身体を壊さないようにして。ちゃんと食事も睡眠もとって、気を付けて」
「……分かった」
 互いの存在を確かめ合うように、唇を合わせ、また抱き締め合う。

(寂しいけれど、ちゃんと私も頑張るんだ。建吾さんが全力で頑張れるように)

 ――私達が会社に着いたのは、いつもよりも十分は遅かった。

***

 ――建吾さんがプロジェクトを抜け、本社に移る事、新任のSEが明日にも赴任してくる事は、その日中に発表された。プロジェクトのメンバーは驚き残念がったけれど、親会社の意向であるとの説明に納得せざるを得ない状況だった。
 ……そして。

「びっくりしたわよ、水城さん! ……じゃなかった、菅山さん」
 坂東さんからランチタイムのお誘いを受けた私は、前に建吾さんや新人達と一緒に来たレストランに来ていた。二人席に座った私達はパスタランチを注文し、店員が立ち去った途端、坂東さんが口を開いたのだ。
「そ、その……本当に突然の事で。黙っていてすみません。同じプロジェクト内にいるうちは、伏せておいた方がいいだろうって……」
 頭を下げた私に、坂東さんはひらひらと手を振った。今日外出予定がある彼女は、紺色のパンツスーツ姿だ。
「いいのよ、直属の上司と部下じゃ、言いにくいっていうのは分かるしね。だけど、すごい衝撃だったわよ、あなた達の結婚」
「うう……そうでしょうか」
「だって」
 坂東さんが苦笑する。
「菅山さんがあんなに情熱的な男性だったなんてねえ。同期の杉本さんも口をあんぐり開けたままだったじゃない」
 頬に熱が昇った私は、ごくごくと水を飲んだ。

 ――プロジェクトメンバーを集めた会議室で、新藤課長から建吾さんの転勤が発表された。皆の前に立つ建吾さんは、いつもと変わらないように見えて……今朝まであんなに熱く囁いていたのに……何だか納得がいかない気がする。
『菅山が抜けるって!? これからどうするんだよ!』
 杉本さんも顔が引き攣っていたけれど、建吾さんからちゃんと次のメンバーに引継ぎしておく事を説明され、仕方ないと肩を落としていた。
『ありさ』
『!?』
 いきなり名前を呼ばれた私は、建吾さんの手招きに従い、彼の左隣に立った。彼の右手が左肩に回された途端、皆の目が丸くなる。注目を浴びていたたまれない。
『今まで黙っていましたが――俺とありさは先日入籍しました』
(建吾さん!?)
『え、えええええええっ!?』
 私が口を開けるのよりも早く、高田くんの声が会議室に響き渡る。恥ずかしくて俯いた私をおいて、建吾さんがすらすらと事情を話し始めた。
『同じ部署にいる間は仕事に差し障りが出ては困ると公表を控えていました。俺が転勤するのを機に、皆さんにお知らせしておきます』
 建吾さんが深々と頭を下げる。
『結婚したばかりのありさを一人残していくのは気掛かりですが、彼女はこのプロジェクトになくてはならない存在です。どうか今まで同様、彼女の力になってやってください。よろしくお願いいたします』
『菅山』
 呆然と呟いた杉本さんの隣で、高田くんが言った。
『も、もちろんです、菅山さんっ! 俺達は今まで通り、みず……ありささんと一緒に頑張りますから!』
『高田くん……』
 胸がじんと熱くなる。他のメンバーも『大丈夫! 任せなさい!』と建吾さんの肩を叩いたり、私に言葉を掛けてくれたりした。
『ありがとう。俺も安心して本社に行けます。……ただし』
 にっこりと綺麗に笑った建吾さんの顔が、どこか怖かったのは気のせい?
『ありさにちょっかいを出すのは止めて下さいね? 必死に口説き落としたばかりなので』
(けけけ、建吾さんっ!?)
 ぽかんと口を開けた杉本さんを筆頭に、集まったメンバーがぴきりと固まってしまう。そんな中、私はあたおたと意味もなく手を動かし、建吾さんにくすりと笑われてしまったのだった。

「あの後菅山くんはすぐ本社に行ったらしいけど、社内中電光石火の勢いで噂は広まったわよ?」
 少なくとも朝会の十分後には私の元に届いてたわね、と坂東さんに言われた私は、思わず小さくなってしまった。
「まあでも、子会社から親会社に行くなんて破格の出世だものねえ。断れる話じゃないって皆分かってるし、大丈夫よ」
「そうですね」
 親会社である伊織コーポレーションから、子会社である我が社ミナト情報システムに出向してくる社員はたまにはいる。もっとも一社員としてではなく、役員クラスで来る事が多い。だけど、その逆というのは滅多にない。だから社内中で大騒ぎとなった。
「杉本くんなんかは『あいつのことだから、そつなくやるだろ』って言ってたわ。私もそう思うし、みず……菅山さんもそうでしょ?」
「はい」
(役員として親会社に行くとは言えないわよね)
 伊織コーポレーションでは、お義兄さんと同じ専務になると聞いた。同じ立場で三ヶ月間働き、結果を出した方を後継者にすると。きっと建吾さんは休む暇もないくらいに頑張るつもりなんだろう。それなら、私も。
「建吾さんの後任の方をサポートできるよう、頑張ります。また色々と教えてください、坂東さん」
 頭を下げた私に坂東さんは笑みを深め、「どんと任せなさい! 私で出来る事はサポートするわよ!」と力強く言ってくれたのだった。

***

「社長。本日付けで専務となりました、菅山 建吾です。まだまだ未熟ですが、力の限り務めさせていただきます。ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます」
「……よろしく頼む。君には次年度定年を迎える福崎専務の業務を請け負ってもらう。二週間で引継ぎを終え、実働に入るように」
「承知いたしました」

「ねえねえ、聞いた? 新しく来た専務のこと! すっごく美形でやり手だって噂よ」
「菅山専務の弟さんなんでしょ?」
あの・・専務の弟ねえ……仕事してくれるのかしら」
「会長が贔屓にしてるって話だから、見込みあるんじゃないの?」

「建斗! 聞いてるの!? あの女の息子なんかに負けたら承知しませんよっ!」
「はいはい、そんな怒鳴らなくても聞こえてますよ、お母さん」
「お義父様もどうしてあんな男を依怙贔屓えこひいきするのかしら……とにかく、あなたを次期社長と慕う役員達に声を掛けるわ。あなたはあなたで、しっかりしなさい。この三ヶ月は毎日会社に通って、あの男よりも仕事が出来るところを見せつけるのよ!」
「……俺はそういうの、苦手なんだよな。大体、建吾には弱みがあるんだからさ、そこを攻めればいいだけだろ?」
「弱み?」
「いくら建吾が仕事が出来ても、菅原家に伝わる『当主就任の儀式』を終えなければ当主にはなれない。だから」


「――三ヶ月後、あいつが自ら儀式に出席しなければ当主になる意思がない、と見なされる。そうですよね、お母さん」
「そんな事知っているわ。あの男が出席しないなんて、あり得ないでしょう」
「十分あり得る話なんだよ。そう例えば――」

 ……建吾が大切にしている誰かが、儀式当日行方不明になるとか――ね……
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感想 25

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みんなの感想(25件)

yumeji
2020.02.25 yumeji
ネタバレ含む
2020.02.26 あかし瑞穂

yumeji様

感想ありがとうございます!ようやくちょこちょこ書き溜めていた分を公開できました(汗)
高田君は……きっと睨まれていたと思います(笑)ガンバレ(笑)
兄結構腹黒いので、色々とやってくれそうです。これから話が進む予定なので、また読んでいただけると嬉しいです。
ありがとうございました。

解除
こなみつ
2019.08.19 こなみつ
ネタバレ含む
2019.08.19 あかし瑞穂

こなみつ様

感想ありがとうございます!
ここまで本当に長かったです……ありさのトラウマも結構根深かったので。
これで彼女も前を向いて生きていく事が出来ると思います。
まだ不穏は続きますが、読んでいただけると嬉しいです。

ありがとうございました。

解除
yumeji
2019.06.06 yumeji
ネタバレ含む
2019.06.06 あかし瑞穂

yumeji様

感想ありがとうございます!
ゲームと現実は違う、と頭では分かっていたはずのありさですが、ようやく実感できるようになってきたところです。
建一さん(菅山さん父)は現当主です。あの間に入って儀式をしています。その時の祭司が通常だと百合子さん(現当主の妻)になるはずでしたが、志乃さん(前当主の妻)のままでした。分かりにくくて済みません。そのあたりのお話もおいおいに。

杉本さん、さり気なくハイスペックです。仕事は出来るし、コミュニケーション能力も高い。性格も明るい。
ただ、仕事が忙しくて今は彼女がいないです(汗)

囲い込まれたありさがその檻に気が付くのは、まだまだ先になりそうです(笑)

ありがとうございました。

解除

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