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夢がかなう時
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テレサは念願の修道院の前で、颯爽と馬車から降り立った。
『王太子に断罪されて王都を追われた元子爵令嬢』とは思えないほどの清々しさを放ちながら・・・
まぁ、自らが望んだ結果なので当然なのだが。
テレサの捨て身の身代わり作戦によって助けられた令嬢ズからの贈り物が、別の馬車に載せられて後ろに続き、これが罪人の移送とは誰も思わないだろう。
そこには悲壮感の欠片もなかった。
あー、やっぱりこっちは空気が違うわ。
この景色、肌寒さ、全てが恋しかったよー、ただいまー!!
クルクルと踊るように回るテレサは、達成感と生命力に溢れている。
ふと、視界の端に最愛の人が映った。
「シリウスお兄ちゃん!!」
テレサが回転を止めてテンションの高いまま駆け寄ると、腕を組んで様子を見つめていたシリウスが、呆れた顔で言った。
「『おかえりなさい』でいいのかな?」
悪びれずにテヘッと笑いながら「ただいま」と返すと、シリウスが困ったように笑いながら腕を広げた。
「お兄ちゃん、ただいま!!」
テレサが改めて腕の中に飛び込みながら言うと、頭上からぶつぶつと文句が聞こえる。
「『いい子で待ってて』って言ったよね?なんでテレサが戻ってきちゃうかな・・・」
「お兄ちゃん?私、戻って来たらダメだった?お兄ちゃんのそばにいるにはこれしかないと思って・・・」
急に不安に襲われて、ぎゅっとしがみつくテレサを、シリウスが強く抱き締め返してくれる。
「いや、ダメじゃないよ。でも今度こそ僕が格好良く迎えにいく予定だったのにな。ほんとテレサは予想の斜め上を行くから困る・・・」
段々と小声になっていくシリウスを不思議に思い、テレサが下から見上げると、面白がるような視線とぶつかった。
「テレサの行動力を舐めてたよ。手紙を読んだ時は焦った。うまくいったから良かったようなものの、無茶をするにもほどがあるよ?」
「うん、私も自分にびっくり。あんなに注目されたのは生まれて初めてだったけど、今しかないと思って無我夢中だったの」
「ふふっ、必死になるくらい、テレサが僕のことが大好きなことはよくわかったよ」
「へ?まあそれは・・その通りで・・大好きだけど・・・」
モゴモゴと誤魔化しながら、赤い顔を隠すように俯くテレサの頭に手のひらを乗せると、シリウスが遠くを見つめて決意したように言った。
「僕も約束を果たすよ。色々片付けるから、もう少し待ってて」
何のことだかわからなかったが、テレサはしっかりと頷いた。
事態が動いたのはそれからわずか3日後のことだった。
最初の早馬が国王が亡くなったことを伝えると、修道院はその死を悼み、祈りを捧げた。
続いて城でクーデターが起き、王太子が捕らえられたとの情報が入った。
今まで押さえつけられていた貴族や、税の取り立てに苦しむ地方の平民など、国中が一斉に立ち上がったらしい。
情報が入るたび、元伯爵のエドモンがニヤニヤしながら聞いている。
「もしかして、おじさまもこのクーデターに1枚噛んでたりします?」
思いきってテレサが尋ねると、「どうだかなぁ~」と含みのある返事が返ってきた。
困ってシリウスに詳しく訊けば、エドモンには王都を追われてからもずっと連絡を取り合う貴族がいたらしい。
同じく粛清された元貴族や、各地で王族に不満を持つ者などを繋ぎ、反旗を翻す時が来るのを待っていたそうだ。
シリウスが神父になったのも、怪しまれずに国内を行き来出来るからというのも驚きだった。
おじさまもお兄ちゃんも、ずっと戦ってたんだ。
私が猫を被ったり、空気になってる間も。
テレサは改めて、この芯の強い人達のそばにいたいと思った。
その後、エドモン一家とテレサは王都へ呼び戻されることになった。
バカ王子による冤罪が見直されたらしい。
テレサが助けた令嬢らの父親達も一肌脱いでくれたと聞いた。
今、テレサとシリウスは、王都のエドモンの屋敷の前に立っている。
テレサが密かに管理を続けていた屋敷だ。
エドモンとアディーナは、久しぶりの我が家にはしゃぎながら入っていった。
以前仕えていた使用人も、続々と戻ってきている。
「長かったけど、ようやく戻ってこれたな」
シリウスが感慨深げに呟く。
「良かったね、お兄ちゃん。私はあそこで神父様とシスターとして生きていく覚悟だったし、それで構わなかったけど」
「僕が構うから!シスターのテレサ相手じゃ、あんなことやこんなことは出来ないからね」
あんなことやこんなこと?
お兄ちゃんは何をするつもりなんだろ・・・
疑問を浮かべるテレサの前で、シリウスがおもむろに跪いた。
「テレサ、僕と結婚して欲しい。昔からテレサだけをずっと愛してた。これからはずっとそばで愛を囁くから、お嫁さんになって?」
急なプロポーズに、テレサは狼狽えてしまう。
「え?神父様は結婚出来ないんじゃないの?」
だから私は沢山考えて、シスターになるしかないって思って・・・
「あ~、実はまだ本物の神父じゃないんだ。見習い?ほら、絶対王都に戻るつもりだったから」
「ええっ!?そうなの!?言ってよ!私があんなに悩んだのに!!」
「ごめんごめん。僕と結婚出来ないって悲しむテレサが可愛い過ぎて、言いにくくなっちゃって」
「ひどい!お兄ちゃんのバカバカ!!」
ポカポカとシリウスを叩こうとするテレサの腕を引くと、シリウスは下から掬い上げるように抱き締めた。
「テレサ、返事は?」
うぅ~~。
そんなの決まってるじゃない。
お兄ちゃんのお嫁さんになることが子供の時からの夢だったんだから。
「私をお兄ちゃんのお嫁さんにして下さい」
素直に気持ちを伝えると、シリウスはテレサを抱きながら立ち上がった。
「ありがとう。じゃあテレサには伯爵の妻として、僕を支えてもらおうかな。よろしくね、テレサ?」
え?伯爵の妻?
戸惑うテレサに、綺麗な笑顔を浮かべながらシリウスが言った。
「父さん達が田舎暮らしにハマっちゃって、ゴタゴタが済んだら僕に爵位を譲るって。あのバカ王子に立ち向かったテレサだし、伯爵夫人なんてチョロいよね?」
「もう!本当にずるいんだから!!」
テレサが逃げないことを確信しながら、後出しで伝えるシリウス。
テレサが不満で尖らせた唇に、シリウスの唇が重なった。
「よし!今日は祝宴だ!!」
張り切るエドモンの声が響き渡る中、テレサは最愛の人の唇の温かさに、幸せを噛み締めたのだった。
『王太子に断罪されて王都を追われた元子爵令嬢』とは思えないほどの清々しさを放ちながら・・・
まぁ、自らが望んだ結果なので当然なのだが。
テレサの捨て身の身代わり作戦によって助けられた令嬢ズからの贈り物が、別の馬車に載せられて後ろに続き、これが罪人の移送とは誰も思わないだろう。
そこには悲壮感の欠片もなかった。
あー、やっぱりこっちは空気が違うわ。
この景色、肌寒さ、全てが恋しかったよー、ただいまー!!
クルクルと踊るように回るテレサは、達成感と生命力に溢れている。
ふと、視界の端に最愛の人が映った。
「シリウスお兄ちゃん!!」
テレサが回転を止めてテンションの高いまま駆け寄ると、腕を組んで様子を見つめていたシリウスが、呆れた顔で言った。
「『おかえりなさい』でいいのかな?」
悪びれずにテヘッと笑いながら「ただいま」と返すと、シリウスが困ったように笑いながら腕を広げた。
「お兄ちゃん、ただいま!!」
テレサが改めて腕の中に飛び込みながら言うと、頭上からぶつぶつと文句が聞こえる。
「『いい子で待ってて』って言ったよね?なんでテレサが戻ってきちゃうかな・・・」
「お兄ちゃん?私、戻って来たらダメだった?お兄ちゃんのそばにいるにはこれしかないと思って・・・」
急に不安に襲われて、ぎゅっとしがみつくテレサを、シリウスが強く抱き締め返してくれる。
「いや、ダメじゃないよ。でも今度こそ僕が格好良く迎えにいく予定だったのにな。ほんとテレサは予想の斜め上を行くから困る・・・」
段々と小声になっていくシリウスを不思議に思い、テレサが下から見上げると、面白がるような視線とぶつかった。
「テレサの行動力を舐めてたよ。手紙を読んだ時は焦った。うまくいったから良かったようなものの、無茶をするにもほどがあるよ?」
「うん、私も自分にびっくり。あんなに注目されたのは生まれて初めてだったけど、今しかないと思って無我夢中だったの」
「ふふっ、必死になるくらい、テレサが僕のことが大好きなことはよくわかったよ」
「へ?まあそれは・・その通りで・・大好きだけど・・・」
モゴモゴと誤魔化しながら、赤い顔を隠すように俯くテレサの頭に手のひらを乗せると、シリウスが遠くを見つめて決意したように言った。
「僕も約束を果たすよ。色々片付けるから、もう少し待ってて」
何のことだかわからなかったが、テレサはしっかりと頷いた。
事態が動いたのはそれからわずか3日後のことだった。
最初の早馬が国王が亡くなったことを伝えると、修道院はその死を悼み、祈りを捧げた。
続いて城でクーデターが起き、王太子が捕らえられたとの情報が入った。
今まで押さえつけられていた貴族や、税の取り立てに苦しむ地方の平民など、国中が一斉に立ち上がったらしい。
情報が入るたび、元伯爵のエドモンがニヤニヤしながら聞いている。
「もしかして、おじさまもこのクーデターに1枚噛んでたりします?」
思いきってテレサが尋ねると、「どうだかなぁ~」と含みのある返事が返ってきた。
困ってシリウスに詳しく訊けば、エドモンには王都を追われてからもずっと連絡を取り合う貴族がいたらしい。
同じく粛清された元貴族や、各地で王族に不満を持つ者などを繋ぎ、反旗を翻す時が来るのを待っていたそうだ。
シリウスが神父になったのも、怪しまれずに国内を行き来出来るからというのも驚きだった。
おじさまもお兄ちゃんも、ずっと戦ってたんだ。
私が猫を被ったり、空気になってる間も。
テレサは改めて、この芯の強い人達のそばにいたいと思った。
その後、エドモン一家とテレサは王都へ呼び戻されることになった。
バカ王子による冤罪が見直されたらしい。
テレサが助けた令嬢らの父親達も一肌脱いでくれたと聞いた。
今、テレサとシリウスは、王都のエドモンの屋敷の前に立っている。
テレサが密かに管理を続けていた屋敷だ。
エドモンとアディーナは、久しぶりの我が家にはしゃぎながら入っていった。
以前仕えていた使用人も、続々と戻ってきている。
「長かったけど、ようやく戻ってこれたな」
シリウスが感慨深げに呟く。
「良かったね、お兄ちゃん。私はあそこで神父様とシスターとして生きていく覚悟だったし、それで構わなかったけど」
「僕が構うから!シスターのテレサ相手じゃ、あんなことやこんなことは出来ないからね」
あんなことやこんなこと?
お兄ちゃんは何をするつもりなんだろ・・・
疑問を浮かべるテレサの前で、シリウスがおもむろに跪いた。
「テレサ、僕と結婚して欲しい。昔からテレサだけをずっと愛してた。これからはずっとそばで愛を囁くから、お嫁さんになって?」
急なプロポーズに、テレサは狼狽えてしまう。
「え?神父様は結婚出来ないんじゃないの?」
だから私は沢山考えて、シスターになるしかないって思って・・・
「あ~、実はまだ本物の神父じゃないんだ。見習い?ほら、絶対王都に戻るつもりだったから」
「ええっ!?そうなの!?言ってよ!私があんなに悩んだのに!!」
「ごめんごめん。僕と結婚出来ないって悲しむテレサが可愛い過ぎて、言いにくくなっちゃって」
「ひどい!お兄ちゃんのバカバカ!!」
ポカポカとシリウスを叩こうとするテレサの腕を引くと、シリウスは下から掬い上げるように抱き締めた。
「テレサ、返事は?」
うぅ~~。
そんなの決まってるじゃない。
お兄ちゃんのお嫁さんになることが子供の時からの夢だったんだから。
「私をお兄ちゃんのお嫁さんにして下さい」
素直に気持ちを伝えると、シリウスはテレサを抱きながら立ち上がった。
「ありがとう。じゃあテレサには伯爵の妻として、僕を支えてもらおうかな。よろしくね、テレサ?」
え?伯爵の妻?
戸惑うテレサに、綺麗な笑顔を浮かべながらシリウスが言った。
「父さん達が田舎暮らしにハマっちゃって、ゴタゴタが済んだら僕に爵位を譲るって。あのバカ王子に立ち向かったテレサだし、伯爵夫人なんてチョロいよね?」
「もう!本当にずるいんだから!!」
テレサが逃げないことを確信しながら、後出しで伝えるシリウス。
テレサが不満で尖らせた唇に、シリウスの唇が重なった。
「よし!今日は祝宴だ!!」
張り切るエドモンの声が響き渡る中、テレサは最愛の人の唇の温かさに、幸せを噛み締めたのだった。
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