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期待を裏切れない公爵令嬢
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国外追放を言い渡されてしまったマリアンヌ――
『そんな馬鹿な』という唖然とした空気の中、いつの間にかマリアンヌの側までやって来ていた第二王子のレックスが、ジャルダンを射殺さんばかりの目で睨んでいた。
「兄上……というか、正直こんなやつを兄だと思ったこともないけど、いい加減にしなよ? なんの権限があって断罪なんてしているんだ。彼女がそんなことをするはずがないじゃないか。証拠は?」
「もし悪口を耳にしたという件なら、僕がマリアンヌ嬢のアリバイを証言します!」
「それなら私も突き落とされたという時刻、マリアンヌと共にいたと誓おう。生徒会全員が証人だ」
クラスメイトのベリックと、生徒会長のアルターがレックスに続く。
マリアンヌは自分の出番が少しもないことに慌てながらも彼らの気持ちが嬉しく、成り行きに身を任せることにした。
「そんなの、やってみなければわからないだろう! 最短距離で移動すれば可能なはずだ!」
「マリアンヌは絶対階段にいました。ダッサい男と!」
ロザリー、まだ言うか。
というわけで――
何故か状況を再現してみることになった。
足が速いという護衛の騎士や、俊足自慢の学生が様々なルートで校内を走り回り、屋上ではガタイのいい何人もの教師や令息が、教科書に見立てた物体を放り投げている。
まさかこんなことになろうとは……。
みんな案外楽しそうだけれど。
誰が何度試しても、マリアンヌの鉄壁なアリバイは崩せない。
思ったような結果が出ず、旗色の悪いジャルダンとロザリーだけは青褪めているが、学園内はまるで体育祭のような盛り上がりをみせていた。
しばらくして一つの結果が導かれた。
男性でも不可能な移動が、令嬢のマリアンヌに出来るはずもない――
マリアンヌはあっさりと無罪を勝ち取っていた。
「きゃ~~、なんて華麗な断罪返し!」
「さすがマリアンヌ様ですわ!」
再び集められた講堂で令嬢たちは喜んでいるが、自分の能力が異次元だと改めて気付かされたマリアンヌの胸中は複雑である。
しかも、マリアンヌはただ見守っていただけで何もしていない。
「ま、まだだ! マリアンヌは確かにロザリーを虐めていたんだ!」
往生際悪く喚いているジャルダンに、堂々とした声がかけられた。
「この期に及んで見苦しいな。公爵令嬢を冤罪で陥れようとしたそこのお二人は、どのような落とし前をつけるおつもりなのでしょうね?」
あら?
この声って……。
皆の視線の先には背が高く、異国の服装を纏った眉目秀麗な男性が立っていた。
額に垂れる前髪の間から、印象的な青い瞳が光っている。
「ア、アレンダイル殿下!」
校長がその名を呼びながら駆け寄っていくと、生徒たちは口々に騒ぎ出す。
「アレンダイル殿下って、確か大国サレジオンの第二王子だよな?」
「内戦の激化によって他国に亡命されていると噂されていましたけれど、ご無事だったのね」
「こちらへは視察かしら?」
あれって……アレンよね?
あの綺麗な青い瞳は昔に見た覚えがあるもの。
……え、アレンって王子だったの!?
なんで大国の王子が公爵家(うち)で執事見習いなんてやっているのよ!
「アレン……」
マリアンヌの呟きがアレンにも聞こえたのか、彼はしてやったりといった表情で小さく笑う。
その口角の上げ方はまさしく見慣れたアレンのもので。
よくもそんな大事なことを黙っていたわね?
お父様もお父様よ!
腹を立てているマリアンヌにお構いなしで、アレンは第二王子のレックスと何やら話をすると、ジャルダンとロザリーは衛兵に連れられていってしまった。
ロザリーはアレンを見て「カッコいい……」と目をハートにしているが、ダサいを連呼していた相手だとは夢にも思っていないようだ。
彼らの裁きは陛下に委ねることになりそうだが、婚約は確実に解消されるだろう。
ジャルダンが王位を継ぐことはなくなったし、ロザリーを学園で見ることももうないかもしれない。
「さあ、これであなたを害する者たちはいなくなった」
二人が出て行くのを眺めていたマリアンヌが顔を上げると、気付かないうちにアレンが隣に立っていた。
「アレン! 前髪は? あなた王子だったの? ……じゃなくて、アレンダイル様は王子だったのですか? 私、知らずに失礼なことを……」
「マリアンヌ、やめてくれ。俺は自分で望んであなたの執事見習いになったんだ。公爵を説き伏せてまでもね」
「どうしてそんなことを?」
「亡命先に挨拶に行ったら、庭で可愛い女の子を見かけたんだ。木から木へとまるで猿のように飛び移っていた」
え、猿!?
でもそれって私のことよね?
そんな前から私の能力を知られていたとは。
「側近のクーデターによって内戦が起き、命を狙われる身となった俺は、縁あってオーズリー家に匿われることになった。周囲の人間も信じられず、自国を追われた俺は自暴自棄になっていた。しかし、そんな俺の前に自由で生命力にあふれた女の子が現れたんだ。子猿のように可愛らしいと思った」
「……さっきから猿猿うるさいわよ」
「俺の心はあの日からあなたに捕らわれているんだ、マリアンヌ。ずっと傍で見ていたし、いつか王子に戻れたら求婚したいと思っていたのに、あのジャルダン(バカ)に先を越されてどれだけ悔しかったか」
そんなことは知らない。
アレンは永遠の執事見習いで、マリアンヌに一番近い存在だったはずだ。
何でも気安く話せて、こちらを主とも思わない発言に怒りながらも一緒に笑って。
「アレン……。もう執事見習いのあなたはいないのね。とても寂しいわ」
「これからは違う形でマリアンヌの近くにいるつもりだ」
そう言ったアレンダイルは、彼女の前で膝を突く。
「マリアンヌ・オーズリー、私と人生を共に歩いてほしい。どうか平和を取り戻したサレジオン王国で私の妻に……」
ええええっ、私が王子妃に!?
いや、もともと王子妃にはなる予定だったわ、この国のだけど。
落ち着くのよ、私。
「きゃ~~~~っ!! さすがマリアンヌ様! 大国の王子にプロポーズされるなんて!」
「断罪返しの後に大物からのプロポーズなんて、小説よりドラマチック!」
「やっぱりマリアンヌ様は期待を裏切らない令嬢の鑑ですわ!」
女生徒たちのテンションはマックスに達しているようだが、期待以上の展開なのだからそれも仕方がないだろう。
「お嬢様は期待を裏切れない方なのですから、早く諦めてこの手を取ってはいかがですか?」
急に執事見習いの口調に戻ったアレンが、小声で揶揄う。
不思議と今はもう無いはずの長い前髪が見えた気がした。
確かに完璧な令嬢でいたいし、期待されたらやり遂げたい。
でもそれよりも――
「私、あなたの前だけでは完璧な令嬢でいることを忘れられるの。……令嬢どころが猿らしいけど」
「ははっ、マリアンヌなら猿でも大歓迎だ」
「もう! でも私でよければアレンと結婚したいわ」
「マリアンヌ!」
破顔したアレンに抱きしめられ、自然とマリアンヌも笑っていた。
「あーあ、またとられちゃったな」
レックスがガッカリしたように肩を落とすと、ベリックとアルターも苦笑いで頷く。
「でもあんなに幸せそうに笑っている彼女は初めて見た。きっとあれが本当のマリアンヌなんだろう」
「あのような無邪気な笑顔、僕では引き出せませんよ」
若干のもの寂しさを漂わせた三人は、やがて吹っ切るようにマリアンヌへ盛大な祝福の拍手を送ったのだった。
その後、執事見習いをやめたアレンは自国へと帰って行った――はずだった。
「アレン、なんであなたがこの国にいるのよ? え、お忍び?」
「巷では、遠距離恋愛に不安を感じた令嬢が近くの男に心変わりをする話が流行しているって……」
「馬鹿ね、もう周囲の期待に応えるのはやめたの。あなたが好きでいてくれるならそれで充分だわ」
「マリアンヌ! 愛している」
噂に惑わされる公爵令嬢はもういない。
終わり
『そんな馬鹿な』という唖然とした空気の中、いつの間にかマリアンヌの側までやって来ていた第二王子のレックスが、ジャルダンを射殺さんばかりの目で睨んでいた。
「兄上……というか、正直こんなやつを兄だと思ったこともないけど、いい加減にしなよ? なんの権限があって断罪なんてしているんだ。彼女がそんなことをするはずがないじゃないか。証拠は?」
「もし悪口を耳にしたという件なら、僕がマリアンヌ嬢のアリバイを証言します!」
「それなら私も突き落とされたという時刻、マリアンヌと共にいたと誓おう。生徒会全員が証人だ」
クラスメイトのベリックと、生徒会長のアルターがレックスに続く。
マリアンヌは自分の出番が少しもないことに慌てながらも彼らの気持ちが嬉しく、成り行きに身を任せることにした。
「そんなの、やってみなければわからないだろう! 最短距離で移動すれば可能なはずだ!」
「マリアンヌは絶対階段にいました。ダッサい男と!」
ロザリー、まだ言うか。
というわけで――
何故か状況を再現してみることになった。
足が速いという護衛の騎士や、俊足自慢の学生が様々なルートで校内を走り回り、屋上ではガタイのいい何人もの教師や令息が、教科書に見立てた物体を放り投げている。
まさかこんなことになろうとは……。
みんな案外楽しそうだけれど。
誰が何度試しても、マリアンヌの鉄壁なアリバイは崩せない。
思ったような結果が出ず、旗色の悪いジャルダンとロザリーだけは青褪めているが、学園内はまるで体育祭のような盛り上がりをみせていた。
しばらくして一つの結果が導かれた。
男性でも不可能な移動が、令嬢のマリアンヌに出来るはずもない――
マリアンヌはあっさりと無罪を勝ち取っていた。
「きゃ~~、なんて華麗な断罪返し!」
「さすがマリアンヌ様ですわ!」
再び集められた講堂で令嬢たちは喜んでいるが、自分の能力が異次元だと改めて気付かされたマリアンヌの胸中は複雑である。
しかも、マリアンヌはただ見守っていただけで何もしていない。
「ま、まだだ! マリアンヌは確かにロザリーを虐めていたんだ!」
往生際悪く喚いているジャルダンに、堂々とした声がかけられた。
「この期に及んで見苦しいな。公爵令嬢を冤罪で陥れようとしたそこのお二人は、どのような落とし前をつけるおつもりなのでしょうね?」
あら?
この声って……。
皆の視線の先には背が高く、異国の服装を纏った眉目秀麗な男性が立っていた。
額に垂れる前髪の間から、印象的な青い瞳が光っている。
「ア、アレンダイル殿下!」
校長がその名を呼びながら駆け寄っていくと、生徒たちは口々に騒ぎ出す。
「アレンダイル殿下って、確か大国サレジオンの第二王子だよな?」
「内戦の激化によって他国に亡命されていると噂されていましたけれど、ご無事だったのね」
「こちらへは視察かしら?」
あれって……アレンよね?
あの綺麗な青い瞳は昔に見た覚えがあるもの。
……え、アレンって王子だったの!?
なんで大国の王子が公爵家(うち)で執事見習いなんてやっているのよ!
「アレン……」
マリアンヌの呟きがアレンにも聞こえたのか、彼はしてやったりといった表情で小さく笑う。
その口角の上げ方はまさしく見慣れたアレンのもので。
よくもそんな大事なことを黙っていたわね?
お父様もお父様よ!
腹を立てているマリアンヌにお構いなしで、アレンは第二王子のレックスと何やら話をすると、ジャルダンとロザリーは衛兵に連れられていってしまった。
ロザリーはアレンを見て「カッコいい……」と目をハートにしているが、ダサいを連呼していた相手だとは夢にも思っていないようだ。
彼らの裁きは陛下に委ねることになりそうだが、婚約は確実に解消されるだろう。
ジャルダンが王位を継ぐことはなくなったし、ロザリーを学園で見ることももうないかもしれない。
「さあ、これであなたを害する者たちはいなくなった」
二人が出て行くのを眺めていたマリアンヌが顔を上げると、気付かないうちにアレンが隣に立っていた。
「アレン! 前髪は? あなた王子だったの? ……じゃなくて、アレンダイル様は王子だったのですか? 私、知らずに失礼なことを……」
「マリアンヌ、やめてくれ。俺は自分で望んであなたの執事見習いになったんだ。公爵を説き伏せてまでもね」
「どうしてそんなことを?」
「亡命先に挨拶に行ったら、庭で可愛い女の子を見かけたんだ。木から木へとまるで猿のように飛び移っていた」
え、猿!?
でもそれって私のことよね?
そんな前から私の能力を知られていたとは。
「側近のクーデターによって内戦が起き、命を狙われる身となった俺は、縁あってオーズリー家に匿われることになった。周囲の人間も信じられず、自国を追われた俺は自暴自棄になっていた。しかし、そんな俺の前に自由で生命力にあふれた女の子が現れたんだ。子猿のように可愛らしいと思った」
「……さっきから猿猿うるさいわよ」
「俺の心はあの日からあなたに捕らわれているんだ、マリアンヌ。ずっと傍で見ていたし、いつか王子に戻れたら求婚したいと思っていたのに、あのジャルダン(バカ)に先を越されてどれだけ悔しかったか」
そんなことは知らない。
アレンは永遠の執事見習いで、マリアンヌに一番近い存在だったはずだ。
何でも気安く話せて、こちらを主とも思わない発言に怒りながらも一緒に笑って。
「アレン……。もう執事見習いのあなたはいないのね。とても寂しいわ」
「これからは違う形でマリアンヌの近くにいるつもりだ」
そう言ったアレンダイルは、彼女の前で膝を突く。
「マリアンヌ・オーズリー、私と人生を共に歩いてほしい。どうか平和を取り戻したサレジオン王国で私の妻に……」
ええええっ、私が王子妃に!?
いや、もともと王子妃にはなる予定だったわ、この国のだけど。
落ち着くのよ、私。
「きゃ~~~~っ!! さすがマリアンヌ様! 大国の王子にプロポーズされるなんて!」
「断罪返しの後に大物からのプロポーズなんて、小説よりドラマチック!」
「やっぱりマリアンヌ様は期待を裏切らない令嬢の鑑ですわ!」
女生徒たちのテンションはマックスに達しているようだが、期待以上の展開なのだからそれも仕方がないだろう。
「お嬢様は期待を裏切れない方なのですから、早く諦めてこの手を取ってはいかがですか?」
急に執事見習いの口調に戻ったアレンが、小声で揶揄う。
不思議と今はもう無いはずの長い前髪が見えた気がした。
確かに完璧な令嬢でいたいし、期待されたらやり遂げたい。
でもそれよりも――
「私、あなたの前だけでは完璧な令嬢でいることを忘れられるの。……令嬢どころが猿らしいけど」
「ははっ、マリアンヌなら猿でも大歓迎だ」
「もう! でも私でよければアレンと結婚したいわ」
「マリアンヌ!」
破顔したアレンに抱きしめられ、自然とマリアンヌも笑っていた。
「あーあ、またとられちゃったな」
レックスがガッカリしたように肩を落とすと、ベリックとアルターも苦笑いで頷く。
「でもあんなに幸せそうに笑っている彼女は初めて見た。きっとあれが本当のマリアンヌなんだろう」
「あのような無邪気な笑顔、僕では引き出せませんよ」
若干のもの寂しさを漂わせた三人は、やがて吹っ切るようにマリアンヌへ盛大な祝福の拍手を送ったのだった。
その後、執事見習いをやめたアレンは自国へと帰って行った――はずだった。
「アレン、なんであなたがこの国にいるのよ? え、お忍び?」
「巷では、遠距離恋愛に不安を感じた令嬢が近くの男に心変わりをする話が流行しているって……」
「馬鹿ね、もう周囲の期待に応えるのはやめたの。あなたが好きでいてくれるならそれで充分だわ」
「マリアンヌ! 愛している」
噂に惑わされる公爵令嬢はもういない。
終わり
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