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第3章 冒険者レノとエルフの話
④癒しの力
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俺は無我夢中でエルを抱えたまま、転移魔法を行使した。
実際、俺は転移魔法を完全に習得できずにいた。短い距離でこそやっとだった。消費魔力は転移自体の大きさや移動させる移動距離に左右される。
高度な魔法だから、ふたり一緒だなんて俺には困難なはずだった。
でも、そんな事を考えている余裕なんて1秒もなかった。エルが、俺を庇ってウルクハイの大弓の矢を受けてしまった。
おびただしい量の血が・・流れる。
流れていく。
俺の服も土床も、全部エルの血で染まっていく。エルの顔から血の気が引いて、鼓動が弱くなっていく。
エルの瞳が閉じられ、呼吸が弱くなって、このままエルを失ってしまうかもしれないと怖くなった。
胸に顔を埋めてみるが、鼓動が消えるように小さい。
嫌だ・・エルを失うなんて!
俺が素直じゃなかったから、エルを危険に晒したんだ。エルはいつも俺を見守ってくれて、力を貸してくれるのに。
俺はエルを避けてたんだ。
だって、ひとりで試したかった・・エルやカイルみたいに強くなりたくて、自分の実力を試したかったんだ。
誰にも助けられないでやり遂げられると奢っていたんだ。
それであんなにも、エルを邪険にした。
俺のせいだ!俺がそんなだったから!!
「助けて!!誰か・・助けてよ!!エルが!エルが死んじゃう!!」
泣き叫ぶ俺は、目的の場所に来れたのか分からなかったが、エルを抱えて誰かに縋るしかなかった。
「レノ!?どうしてここに!怪我してるのか?え!?エルフィード!?」
声を掛けてきたのはカイルだった。
そうだ・・俺はまたカイルを頼ったんだ・・
「カイル!カイル!エルが死んじゃう!助けて!」
縋るように伸ばした真っ赤に濡れた俺の手を、カイルが握り返してくる。
「落ち着け、レノ!この黒い羽根矢はもしかしてオークか!?まさかウルクハイと対峙したのか?」
カイルは、エルの鼓動を確認している。
「そう!ウルクハイ!エルは俺を庇って!!」
「毒矢だ・・すでに体内を毒が犯している。レノ、お前がエルフィードを救うんだ!俺には助けられない!」
すでにエルの体のあちこちに毒で犯された黒い痕ができ始めている・・放っておけば、心臓を止めてしまう・・
「無理!無理!だって!エル、死んじゃう!」
「お前が今諦めたらエルフィードは死ぬ!それでも無理か!?」
カイルは血で汚れた俺の顔を優しく撫でた。
「先に治癒魔法だ。矢を抜いたら血が吹き出す。失血は出来るだけ避けたい。お前の準備ができたら、俺が矢を抜く。いいな?レノ!」
言われている事は分かる・・でも手が震える。
「レノ!俺を見ろ!お前ならエルフィードを救える!」
泣きじゃくる俺を、カイルは抱きしめながら「大丈夫だ」と窘める。
「ううぅっ・・わ、分かった・・」
俺はカイルの瞳を見る。
カイルがいる。
エルを絶対に助ける!
神経を集中させて魔力を上げる。
もっと・・もっとだ!
じわじわと纏う空間に熱が帯びてくる。
魔力で「ブァンッ!」と空気が揺らぐ。
「カイル!いいよ!」
カイルは矢を一気に引き抜くと胸部を抑え、血が吹き出さないように力を込めた。俺は熱を放ちながら、エルの全身を光で包み込む。
エルの命が・・消えようとしている・・
すでに呼吸を・・やめようとしている・・
毒が全身を汚染していく・・
魔力を高めないと癒せない!
癒しの風よ!!エルの体内へ届いて・・
強い浄化を・・お願いだ!
俺の治癒魔法がどこまでエルを癒せるのか分からない。
ただ、救いたい!
エル!!生きて!!
俺は、魔力を更に高める。
状態異常魔法を合成させ、最高到達値まで消費して発動する。
光の粒がエルの胸の上に置いた俺の手に集まって、パァーンと弾け散った。
「エル!生きて!お願い!!」
辺り一面に、きらきらと光の粒子が舞う。
それはエルの体に溶け込んで、溢れ漏れ出て布散した光だった。
エルの体に染み付いた黒い毒の後は、みるみると消えてなくなった。
「毒が、浄化された・・」
カイルはそう言って、カイルの胸を開けて傷を確認する。
「カイ・・ ル・・」
「ああ、良くやったな。傷は塞いだ。鼓動も呼吸もあるな。もう大丈夫だ!」
「エ・・ル・・ほんと、よかった・・」
エルの胸に耳を寄せて、本当に生きているのか確認しないと心配だった。
トクントクンとしっかりと音が聞こえる。
体を起こしてカイルを見上げる。
俺は急に力が抜けて身動きが出来なくなってしまう。そしてふらついて、後ろへ倒れるとカイルに支えられる。
「レノ、魔力切れだ」
そう言われて、魔力が枯渇している事に気がつく。
「ポ・・ショ・・」
ポーションを飲まないとと言いかけて、力が入らずにカイルの腕の中で脱力してしまった。
ポーションが・・飲めない。
またカイルに迷惑を掛けて・・
そんな事を考えていると、カイルは魔力回復ポーションを取り出して、自分の口に含んだ。
そして、俺の口を塞ぐとポーションを少しづつ飲ませて来た。
そんなことまでカイルにさせてしまって・・本当に迷惑ばかり掛けてしまう。カイルには、後で謝らないといけない。
しばらく何度も繰り返し、ポーションを飲ませてくれた。
「カ、カイル・・俺、もう大丈・・んっ・・」
カイルは最後にもう一度飲ませ、チュッと音を立ててから離れていった。
「そうか、良かったな」
カイルが何でもない事のように、静かに笑った。
「ごめん!カイルにこんな事までさせるなんて!ファーストキスじゃなかった?」
「はぁ!?ははっ・・お前なぁ!」
俺は照れ隠しに、そうカイルに言って笑った。
「すごいな・・まだ光が舞っている・・お前の光に包まれた時、俺の生傷まで全て癒された・・エルフィードを連れて帰ろう。意識がもどるまで薬師に見せる」
そう言って立ち上がった。
そういえばここは・・どこかの野営地?
「ギルドは近い。帰還途中の休憩を取っていたんだ。お前たちが急に現れて驚いたよ」
カイルは、馬を連れて俺たちのところに戻ってきた。それからエルを馬に乗せ馬の腹にくくると、その後ろに俺を抱えて乗せた。
「レノ、エルフィードが馬から落ちないようにしっかり掴んでろよ」
そう言って、馬を引いた。
カイルが言う通り、ギルドまでは近い距離だった。途中、事の顛末をカイルに話して聞かせた。
「エルフィードが同行して良かったよ。最近は依頼内容よりも過激な状況だったという事が多々ある。中には、命を落とす冒険者もいるんだ。エルフィードがいて命拾いしたな」
俺はエルに謝らないといけない。
感謝も伝えて。
それから、良くなるまで世話をしてあげないと。
時々エルの背中に耳を付けて、鼓動があるかを事を確かめながら、俺たちはギルドへと急いだ。
実際、俺は転移魔法を完全に習得できずにいた。短い距離でこそやっとだった。消費魔力は転移自体の大きさや移動させる移動距離に左右される。
高度な魔法だから、ふたり一緒だなんて俺には困難なはずだった。
でも、そんな事を考えている余裕なんて1秒もなかった。エルが、俺を庇ってウルクハイの大弓の矢を受けてしまった。
おびただしい量の血が・・流れる。
流れていく。
俺の服も土床も、全部エルの血で染まっていく。エルの顔から血の気が引いて、鼓動が弱くなっていく。
エルの瞳が閉じられ、呼吸が弱くなって、このままエルを失ってしまうかもしれないと怖くなった。
胸に顔を埋めてみるが、鼓動が消えるように小さい。
嫌だ・・エルを失うなんて!
俺が素直じゃなかったから、エルを危険に晒したんだ。エルはいつも俺を見守ってくれて、力を貸してくれるのに。
俺はエルを避けてたんだ。
だって、ひとりで試したかった・・エルやカイルみたいに強くなりたくて、自分の実力を試したかったんだ。
誰にも助けられないでやり遂げられると奢っていたんだ。
それであんなにも、エルを邪険にした。
俺のせいだ!俺がそんなだったから!!
「助けて!!誰か・・助けてよ!!エルが!エルが死んじゃう!!」
泣き叫ぶ俺は、目的の場所に来れたのか分からなかったが、エルを抱えて誰かに縋るしかなかった。
「レノ!?どうしてここに!怪我してるのか?え!?エルフィード!?」
声を掛けてきたのはカイルだった。
そうだ・・俺はまたカイルを頼ったんだ・・
「カイル!カイル!エルが死んじゃう!助けて!」
縋るように伸ばした真っ赤に濡れた俺の手を、カイルが握り返してくる。
「落ち着け、レノ!この黒い羽根矢はもしかしてオークか!?まさかウルクハイと対峙したのか?」
カイルは、エルの鼓動を確認している。
「そう!ウルクハイ!エルは俺を庇って!!」
「毒矢だ・・すでに体内を毒が犯している。レノ、お前がエルフィードを救うんだ!俺には助けられない!」
すでにエルの体のあちこちに毒で犯された黒い痕ができ始めている・・放っておけば、心臓を止めてしまう・・
「無理!無理!だって!エル、死んじゃう!」
「お前が今諦めたらエルフィードは死ぬ!それでも無理か!?」
カイルは血で汚れた俺の顔を優しく撫でた。
「先に治癒魔法だ。矢を抜いたら血が吹き出す。失血は出来るだけ避けたい。お前の準備ができたら、俺が矢を抜く。いいな?レノ!」
言われている事は分かる・・でも手が震える。
「レノ!俺を見ろ!お前ならエルフィードを救える!」
泣きじゃくる俺を、カイルは抱きしめながら「大丈夫だ」と窘める。
「ううぅっ・・わ、分かった・・」
俺はカイルの瞳を見る。
カイルがいる。
エルを絶対に助ける!
神経を集中させて魔力を上げる。
もっと・・もっとだ!
じわじわと纏う空間に熱が帯びてくる。
魔力で「ブァンッ!」と空気が揺らぐ。
「カイル!いいよ!」
カイルは矢を一気に引き抜くと胸部を抑え、血が吹き出さないように力を込めた。俺は熱を放ちながら、エルの全身を光で包み込む。
エルの命が・・消えようとしている・・
すでに呼吸を・・やめようとしている・・
毒が全身を汚染していく・・
魔力を高めないと癒せない!
癒しの風よ!!エルの体内へ届いて・・
強い浄化を・・お願いだ!
俺の治癒魔法がどこまでエルを癒せるのか分からない。
ただ、救いたい!
エル!!生きて!!
俺は、魔力を更に高める。
状態異常魔法を合成させ、最高到達値まで消費して発動する。
光の粒がエルの胸の上に置いた俺の手に集まって、パァーンと弾け散った。
「エル!生きて!お願い!!」
辺り一面に、きらきらと光の粒子が舞う。
それはエルの体に溶け込んで、溢れ漏れ出て布散した光だった。
エルの体に染み付いた黒い毒の後は、みるみると消えてなくなった。
「毒が、浄化された・・」
カイルはそう言って、カイルの胸を開けて傷を確認する。
「カイ・・ ル・・」
「ああ、良くやったな。傷は塞いだ。鼓動も呼吸もあるな。もう大丈夫だ!」
「エ・・ル・・ほんと、よかった・・」
エルの胸に耳を寄せて、本当に生きているのか確認しないと心配だった。
トクントクンとしっかりと音が聞こえる。
体を起こしてカイルを見上げる。
俺は急に力が抜けて身動きが出来なくなってしまう。そしてふらついて、後ろへ倒れるとカイルに支えられる。
「レノ、魔力切れだ」
そう言われて、魔力が枯渇している事に気がつく。
「ポ・・ショ・・」
ポーションを飲まないとと言いかけて、力が入らずにカイルの腕の中で脱力してしまった。
ポーションが・・飲めない。
またカイルに迷惑を掛けて・・
そんな事を考えていると、カイルは魔力回復ポーションを取り出して、自分の口に含んだ。
そして、俺の口を塞ぐとポーションを少しづつ飲ませて来た。
そんなことまでカイルにさせてしまって・・本当に迷惑ばかり掛けてしまう。カイルには、後で謝らないといけない。
しばらく何度も繰り返し、ポーションを飲ませてくれた。
「カ、カイル・・俺、もう大丈・・んっ・・」
カイルは最後にもう一度飲ませ、チュッと音を立ててから離れていった。
「そうか、良かったな」
カイルが何でもない事のように、静かに笑った。
「ごめん!カイルにこんな事までさせるなんて!ファーストキスじゃなかった?」
「はぁ!?ははっ・・お前なぁ!」
俺は照れ隠しに、そうカイルに言って笑った。
「すごいな・・まだ光が舞っている・・お前の光に包まれた時、俺の生傷まで全て癒された・・エルフィードを連れて帰ろう。意識がもどるまで薬師に見せる」
そう言って立ち上がった。
そういえばここは・・どこかの野営地?
「ギルドは近い。帰還途中の休憩を取っていたんだ。お前たちが急に現れて驚いたよ」
カイルは、馬を連れて俺たちのところに戻ってきた。それからエルを馬に乗せ馬の腹にくくると、その後ろに俺を抱えて乗せた。
「レノ、エルフィードが馬から落ちないようにしっかり掴んでろよ」
そう言って、馬を引いた。
カイルが言う通り、ギルドまでは近い距離だった。途中、事の顛末をカイルに話して聞かせた。
「エルフィードが同行して良かったよ。最近は依頼内容よりも過激な状況だったという事が多々ある。中には、命を落とす冒険者もいるんだ。エルフィードがいて命拾いしたな」
俺はエルに謝らないといけない。
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