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しばらくすると高村先生と入れ替りで、晴弥のお父さんである精神科の佐野先生が私のところに来た。
「光ちゃん、少し落ち着こうね。晴弥、簡単にどういう状況か説明してくれる?」
「光の親が事故に遭ったのは知ってるよな。事故の瞬間、親が外に投げ飛ばされた姿、全て見ちゃって、事故現場で気を失いかけてたから病院に運ばれたんだ。点滴で眠らされてる間は良かったんだけど、目が覚めた瞬間にまず過呼吸になって、警察の方と話した時に目覚めた時よりも酷く過呼吸起こして、苦しすぎたのかわかんねぇけど、吐いちゃってって状況」
「精神面でかなりやられてるな。やっと呼吸落ち着いたか。光ちゃん、おじさんの声わかる?」
「...」
「俺のこと認識してない。まずいな。」
「光。。」
「お前がそんなんでどうする。」
「あ、ごめん。」
「多分今頭の中がさっきの事故の映像が流れててフラッシュバックの状態になってる。一回なんとかして落ちつかせないとな。」
私はさっきの瞬間が突然鮮明に思い出された。
(もし私が模試を受けずに、ママたちと買い物に出かけていたら?私は一緒に死ぬことが出来たのかな?)
「体も少し震えてるし。光ちゃん、腕とか足とか動かせそう?」
「...」
「ダメだ。晴弥、少し光ちゃんを抱きしめてあげて。」
「光。大丈夫、大丈夫だよ。俺がお前の事守ってやっから」
(晴弥の匂い。)
「はる、や、」
「光ちゃん、少し落ち着こうね。晴弥、簡単にどういう状況か説明してくれる?」
「光の親が事故に遭ったのは知ってるよな。事故の瞬間、親が外に投げ飛ばされた姿、全て見ちゃって、事故現場で気を失いかけてたから病院に運ばれたんだ。点滴で眠らされてる間は良かったんだけど、目が覚めた瞬間にまず過呼吸になって、警察の方と話した時に目覚めた時よりも酷く過呼吸起こして、苦しすぎたのかわかんねぇけど、吐いちゃってって状況」
「精神面でかなりやられてるな。やっと呼吸落ち着いたか。光ちゃん、おじさんの声わかる?」
「...」
「俺のこと認識してない。まずいな。」
「光。。」
「お前がそんなんでどうする。」
「あ、ごめん。」
「多分今頭の中がさっきの事故の映像が流れててフラッシュバックの状態になってる。一回なんとかして落ちつかせないとな。」
私はさっきの瞬間が突然鮮明に思い出された。
(もし私が模試を受けずに、ママたちと買い物に出かけていたら?私は一緒に死ぬことが出来たのかな?)
「体も少し震えてるし。光ちゃん、腕とか足とか動かせそう?」
「...」
「ダメだ。晴弥、少し光ちゃんを抱きしめてあげて。」
「光。大丈夫、大丈夫だよ。俺がお前の事守ってやっから」
(晴弥の匂い。)
「はる、や、」
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