悶える首輪

第１２章

真正マゾ雌犬

女性会員様の飲尿と放尿をお受けした雌犬は　やはり陶然としてあるがままの現実を謳歌しているように見えるのです　 これは調教師様のご調教による雌犬の真正マゾへの高みに至る　どこか神がかりな様子を私雄犬は感じていた

男性会員様の番になり　雌犬は男性会員様のズボンチャックを下げペニス様を優しく取り出し　口に咥えた　予想していなかった行為に男性会員様も一瞬たじろがれますが　すぐ雌犬の頭を抱え口内にペニスを挿し込む動作を繰り返す

雌犬の思いがけないご奉仕に会員様は調教師様に口内射精の了解を取り付けると　雌犬の顔と口を前後により激しく動かし始めた　雌犬もより一層奉仕行為を自ら激しくしてゆき　相互の運動が同調し肌が擦れぶつかる音そして舐める音　舐める事で溢れる唾液とペニスがぶつかる音などが響きわたった
　
男性会員様は我をわすれ　ただの性欲の亡者と化し　女性会員様も男性と雌犬を煽ります　雌犬が袋も優しく右手で愛撫し左手でアナルをも刺激し始めると男性会員様は顔を少し上げた瞬間一気に雌犬の口内に精液を放出した

雌犬は射精されたペニスからさらに絞り取るように残滓精液を吸引してゆき　口内の放出精液は口内から体内に流れ切ったのか否かわからないまま吸引する雌犬に私は呆然と凝視するだけだった

男性会員様はしばらくの放心状態のあとペニスを雌犬口内から離そうとしますが　雌犬は離れかけたペニスを強く咥えなおし　男性会員様に放尿を促します

雌犬にそこまでさせるのは何なのかは今の私ならわかる気がする　それは雌犬のマゾの誇りだったのかもしれない

いかなる事象や事物においても真正・真実という域に踏み入り　我が道を行く覚悟を得た者は　誇りという旗幟を高く掲げるのです　他者の存在を意識することなく我が存在と行動以外は無なのです　マゾも例外ではありません

男性会員様は放心状態から回復し　雌犬に促され射精後の放尿を始めた　ペニスを咥えたまま雌犬は直接尿を飲みこみ　男性会員様の放尿の勢いが衰え始めると雌犬は口からペニスを離し　会員の皆様に見えるようにペニスから出てゆく尿を口内に受け取り体内に流しこみ放尿は終了した

雌犬は丁寧にペニスをズボンに収納しチャックを上げて終了した

プロとは人が出来ない事を成し遂げる人……雌犬はマゾのプロだったのは間違いない

女性会員様も目前で行われた雌犬仕置に　興奮度が高調し腰砕けのように座りこみ忘我の状態

会員の皆様の興奮などには関心ないかのように雌犬は水中メガネを装着し尿で濡れたプールに仰向けになる様子は　まさに調教された犬だった　真正マゾの雌犬がそこにいたのである

そして男性会員様が集まり自然な成り行きのように黙して語らずのまま輪になり　ズボンから自らペニスを取り出し放尿を始めた　もはや雌犬の仕置というより小便器への排泄のような放尿

雌犬は会員様の皆様の排泄終了後はお一人ずつペニスに残された尿を口で絞りだし　残尿が無き事を確認し　ズボン内にペニスを収納し仕置は終了した

私は他人事のように調教・躾けの力について驚きしかなかったのである　私雄犬は檻の中で貞操帯の上から股間を握ったり撫ぜたり　この行為は禁止されていたが禁止されていた事も忘れていた

しばらくの間ステージや会員様席の室内には静けさと脱力感が漂います　
　
しかししばらくのエアーポケットが過ぎると　自然発生的に拍手が沸き上がり　会員様だけでなくクラブの従業員や奴隷からも拍手が起こり　しばらく止む事はなかった

もちろんこの拍手は調教師様にも向けられ　雌犬の調教度の高さに対する拍手だったと思う

雌犬と雄犬の首輪に鎖リードがつながれ調教師様の左右に位置され　調教師様は深々と礼をされ私達を引きながらステージから下がられショーは終了した　

ショーにおいて雌犬は飲尿や飲精の後に腹痛の症状もあり　のちには調教師様は飲尿は半分とし　残り半分は身体受けにされ　飲精は初めは口元に漏らし残りを体内に収めるように変更されました　しかし雌犬はショーでは昂揚し過ぎ　全て体内に収めてしまう事があり　雌犬のマゾ犬性は真正そのものだった

その後もクラブではショーの内容を変更したり　新しいショーを取り入れるなどでマンネリを防いでいた　会員様の人数も減少する事なくむしろ増加していたようです　

私は観賞したことはありませんが調教師様からの伝聞ですが　女刑罰串刺し刑（名称は覚えておらず私の仮名称）というショー　

それは…………

足を180度開脚可能な奴隷を磔台に開脚縛りしまして　アナルと陰部は晒されます　会員様が棒の先に取り付けられた細目バイブと太めバイブでそれぞれの孔を突刺し　体液で漏れるまで続ける刑罰だったようだ

その他調教師様同行が条件の貸出制度など………………　

この時の経験で私の心にはマゾという性癖が刻印されたと確信しているが　善と悪　サドとマゾ　正常と異常など対極にある言葉に対して黒白をつけることなどできはしない

誰もが両極を持ちながら葛藤し演技するか否かを選択しつつ生きているのである