最後の人生、最後の願い

総帥

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第1章 幼少期

4 ファンタジーのくせにめんどい

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 父曰く。
 魔法を使えるのは義務教育を終えて免許を取得した者だけ。学校は5年間、8歳になってから。
 学校に行かないとそもそも魔法を使えるようにはならない。詳しくは学校で教わるようだ。

 前世で見たアニメみたいに、自分で本を読んで取得する、みたいな裏ワザは使えないってか...。
 
 しかも魔法で犯罪などをすれば然るべき処罰を受けた後、免停か場合によっては免許取り消し。そうしたら専門の機関で取り直しが必要。
 
 さらに無免許状態で魔法を使用すれば、魔力を封じる特別なアイテムを5年間装着させられる。
 日常で使う魔道具も魔力を流さないと使えないので、通常の生活すら困難になる...と。



 おいぃぃぃぃぃ!!!なにやってんだよファンタジー!!なんでそんなかっちりしちゃってんの!?
 魔法でどかーんとか、なんつーか、「こんな幼い子供がなんかすごい魔法を...!」とかできないの!?

 いや、目立つのはめんどいからパス。前もそーいうことあったし。
 でも魔法を自由に扱えるのは憧れる...。んー。クラスで5番目の成績、くらいを目標にしてみようか。


 「それとお前は飛行魔法に憧れてるようだが、あれは危険度も高い特殊魔法だ。だから資格が必要になるぞ。
 父さんも母さんも持ってない。」
 
 「えぇー!?くっ、くわしくおしえて!」



 要するに。
 飛行魔法のように特殊な資格が必要なものはいくつかある。
 その資格を取得する方法だが...


 「がっこう?」

 「そうだ。学校には2種類あるんだ。ひとつ目はそれぞれ町村にある庶民の学校。義務教育だから学費はかからない。その分授業レベルも低いがな。
 もうひとつは、国立学校。こっちは高い学費が必要だ。主に貴族が通ってるな。ここなら専門的な授業も受けられて、様々な資格を取得できる。他にも特典がいっぱいだ。」

 「そっか...。」


 やっぱり、お貴族様と俺ら庶民じゃあ教育格差もひどいんだな...。そんな気はしてたけど、うーん...。

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