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りっち

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短編作品

2021/10/10 ミスリルの剣完結

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 休止期間を含めると投稿開始からちょうど13ヶ月。とうとうミスリルの剣を完結させることが出来ました。

 完結に合わせて書き直しを行ない、ノベルアッププラス様でも公開を始めております。ノベルアッププラス様では1日1話更新。そして最終話の公開に合わせて100話目を書き下ろして完全な完結とさせていただく予定です。

 100話目は本編とはそこまで関わりの無い、いわば掘り下げのような話になる予定ですので、読まなくてもさほど問題は無い内容になる予定です。

 恐らく1月の7~10日あたりに公開される事になるのかな? 書き下ろしの公開はアルファポリスさまでも同時に行なう予定です。


 ミスリルの剣は、投稿当初はもっとドロドロとして救いの無い話になる予定でした。

 サイザス防衛戦までの流れは同じですが、召魔獣との戦いの末に生じた混乱でソイルは姿を消し、ミシェルはソイルの無事を信じて、ウィルはミスリルの剣を返却する為に2人でソイルを探す旅を始めます。

 しかし一向に成果の上がらない旅への疲れと、人並み外れた才能を持った2人は共感し惹かれあい、やがて結ばれる事になります。

 が、結ばれた直後にソイルとの再会を果たし、2人はその罪悪感からソイルとは袂を分かちます。


 10数年後、人里離れた山奥で人知れず剣の腕を磨き続けるソイルの元に、1人の少女が姿を現します。

 その少女こそ、母であるミシェルからは類い稀なる魔法の才能を、父であるウィルから剣の才能を受継いだ英雄の卵でした。

 はじめは邪険に扱うソイルも徐々に少女に心を開いていきますが、少女はその剣の才能によって10数年独りで磨き続けたソイルの剣を瞬く間に習得してしまいます。

 後の世に英雄として称えられる少女とは裏腹に、人知れずたった独りでその生涯を終えるソイル。


 この英雄の誕生に、1人の名も知れぬ冒険者の存在があった事は誰も知らない。みたいなラストを予定しておりました。

 ちなみに、その少女の面影はポーラに引き継がれていると思います。



 私の意識が変わったのはミシェルを実際に書き始めた頃からです。

 ミシェルを主人公以外の相手に渡すのは惜しいなぁとか、ミシェルを幸せに導いてやれないのは嫌だなぁとか、当初の予定の話とか誰が楽しんでくれるんだよとか、世代交代までしたらもう短編でもなんでもないよなぁとか。

 色々と考えた結果、休止する前には今回のラストに向かう予定に変更されておりました。


 あまり沢山の人に読んでもらえなかったのは心残りではありますが、このお話を通じて私が得られたものは決して少なくなかったと思っております。

 1つの物語を終わらせることの難しさと、その大切さをソイルとミシェルには教えていただきました。



 勿論反省点も沢山あります。その際たるものが長期の休止期間ではありますが、それ以外に1つ挙げるとするならば、ラスボス戦が終わってからの話が長くなりすぎたなということでしょうか。

 ここで言うラスボスバトルは勿論フラスト戦のことです。


 最後になりますが、休止期間中にも辛抱強く待って下さった方、再開後に改めて読み始めてくださった方、それぞれに心からお礼申し上げます。

 読んでくださる皆様の存在が私の投稿活動の原動力でした。

 皆様が満足の行くお話に仕上げられたかは分かりません。ですがこれでソイルとミシェルのお話はお終いです。ソイルとミシェルと私に最後までお付き合いいただきまして、本当にありがとうございました。

 読んで下さっていた皆様もお疲れ様でした。またどこかでお会いできたら嬉しいです。
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