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843 計画
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「分かるかな? 今貴女の中で2人の魔力が混ざり合って、新たな命が宿ったんだよ?」
「はいぃ……。確かに分かりましたぁ~……。私の中で、今確かにダンさんとの子供がぁ~っ……!」
たった今俺の子供をその身に宿した湖人族の女性が、感極まった様子で抱き付いてくる。
この人もきっと、湖人族の男性が居なくなって出産を諦めていたんだろうな。
30代以上の湖人族はもう全員孕ませたかな?
とりあえず、今のところは全員を孕ませることが出来てひと安心だ。
残っているのは20代、10代の若い娘ばかりだから、健康であればみんな問題なく身籠もってくれるだろ。
「やっぱり丸1日はかかりそうだねー。大丈夫キュール? 我慢できる?」
「そんなに本気で心配しないでよニーナさん……」
俺が片っ端から湖人族を孕ませている一方で、巨大ベッドを製作中のニーナとキュールが話し込んでいる。
……って、俺も今ベッドの上で順番に湖人族に子供を孕ませているっていうのに、なんでベッドの製作風景が目に入ってくるんですかね?
マドゥの直感によって湖流の里を徹底的に調査する必要性が出てきたけれど、今は調査ではなく湖人族との子作りえっちを心から楽しんでいるところだ。
本格的に調査を始める前にまず湖人族との子作りを済ませて欲しいと、意外なことにキュール本人が言い出したのだ。
「確かに早く調査を始めたいけど、今が休み中だってことも忘れてないよ。湖人族の皆さんだって一刻も早くダンさんの子供を妊娠したいだろうしさ」
「キュールさんが好奇心よりも気遣いを優先するなんてビックリだよ。子供が出来て心境の変化でもあったのー?」
「……バカチャールこそ、もう少し人に気を遣う事を覚えた方がいいんじゃねぇの?」
ニーナとキュールの会話に、チャールとシーズも参戦する。
躊躇なく放たれたチャールの火の玉ストレート発言を、シーズが引き攣りながら窘める。
けれどキュール本人はチャールの発言に同意するように、肩を竦めて苦笑した。
「そんな可愛げが私にもあれば良かったんだけどねぇ。実際はダンさんにも湖人族の皆さんにも調査に協力してもらいたいから、他の用事は先に済ませておいて欲しかっただけさ」
「いやいや、以前のキュールさんだったら、そもそも他の用事のことなんて気にしてなかったからね? 自分の好奇心を後回しに出来てる時点で、キュールさんも変わったなーって思うよ?」
「ふ、言われてみれば私らしくないかな? でもダンさんに女の幸せを叩き込まれちゃった今、ダンさんに愛してもらえる機会を他の女性から奪うのは気が引けてね~……」
ほほう! 研究の為に俺に嫁ぐと言っていたキュールが、まさか女の幸せを語る日が来るとはねっ。
もうその事実だけで、湖人族のお腹をどんどん膨らませられちゃうよーっ。
実際問題、湖流の里を調査するなら湖人族の協力は不可欠だろう。
マドゥの直感では細かいことは何も分からないようなので、湖人族のみんなに島中を案内してもらう必要がありそうだ。
「それにさっきダンさんに、この島こそが私たちが探してきた目的地って言われてさ。ちょっと思うところもあるんだ」
「ん~? 思うところってなぁにキュールさん?」
「今まで私たちは聖域の異変も、古の邪神の真実も、変世の女神様達の秘密も暴いてきたわけだろう? この上祝福の神トライラムの正体を突き止めてしまったら私が研究する対象が無くなっちゃいそうで、ちょっとだけ不安なのさ……」
研究者としてこの世界の真実を追い求めてきたキュールだからこそ、真実に辿り着いた先に何が待っているのか不安を感じているようだ。
好奇心の塊のキュールなら、直ぐにまた新しい事に興味を持ちそうな気もするけどね。
段々湖人族を孕ませる事にも慣れてきて、みんなの会話を聞きながらでも問題なく湖人族を孕ませることが出来るようになってきた。
20代前半の湖人族に根元まで突っ込んで、生命の神秘と極上の快楽を心ゆくまで堪能して思うのは、この世界の女性の、加齢による肉体変化の少なさだ。
今回も湖人族の慣習に倣って年長者から孕ませているわけだけど、40歳を超えるみんなも問題なく妊娠するわ、俺の事を全力で締め付けてくるわで、加齢による肉体の衰えを感じさせないんだよなー。
10代20代を孕ませるという字面には果てしなく興奮を覚えるけれど、実際に抱き比べても結局みんな最高に気持ちいいとしか思えない。
キュールの次の研究では、この世界が如何に俺に都合のいい世界なのかを研究して欲しいくらいだねっ。
「キュールさんって確か歴史を研究している学者さんなのよね? そんな人が研究する対象を失くしちゃうって、ダンさんってこの世界の理を全て読み解いてしまったってこと……?」
「そりゃあこうして他種族の女を孕ませたり、世界樹を生み出したりしてるからねー。っていうか姉さんと今こうして一緒に過ごせている奇跡だって、ダンが起こしてくれた奇跡の1つでしょー?」
「そんなに幾つも気軽に奇跡を起こされると、むしろこの世界の理を無視してる気がしてしまうわ……」
湖流の里のどこにどんな入浴施設を建設するか視察しているリーチェとリュートが、姉妹水入らずで俺について語っている。
けど奇跡を起こして手繰り寄せた本人から呆れられるのは、流石に納得がいかないんだよリーチェ?
「ダンってこの世界の法則に則っているのか無視しているのか、ぼくにもいまいち分からないんだよねー。ダンくらいこの世界について深く理解してる人って、多分居ないんじゃないかなぁ?」
「ルールを理解した上で逸脱しているって事? まさに暴君なのねダンさんって」
「暴君だよー? ベッドの上での暴れっぷりは、姉さんだって既にたっぷり思い知らされたでしょーっ?」
「……あんなに可愛かったリュートが、すっかりえっちにされちゃったわねぇ」
実の姉にエロくなったねと言われて、そうかなぁと嬉しそうに照れるリュートが可愛すぎるんだよ?
でもリュートだけじゃなく、リーチェのことも思い切りえっちな女に仕上げてやるから覚悟しておけよぉ?
ほぼ半日を費やして全ての湖人族を孕ませた俺は、食事と休憩を挟んで湖人族全員が復活するのを待った後、早速リーチェのおっぱいを揉みしだきながら改めて湖人族のみんなに話を聞いた。
「液化しても辿り着けない場所? そんなのあるんだ?」
「あるに決まってるじゃないか。私達はダンさんじゃないんだからさ」
……流石にその返しは納得できないんだよイーマさん。
リーチェのおっぱいを揉みほぐしてなかったら激怒してたね。
という新たな大義名分を得たので、もっともっと気持ち良くしてあげちゃうんだよーっ。
「他の種族から見たら水中では無敵の能力に思えるかもしれないけどさ。流石の液化も万能ってわけにゃいかないさ」
「具体的にはどういう事? クラーとミレーは数10キロは移動してたし、それでも調査出来ないほど広い島にも思えないんだけど?」
「残念だけどダンさん。横に移動できるからと言って、縦にも自在に移動できるとは限らないんだよ」
「……深海かぁ」
どうやら水中ではほぼ無敵の能力に思える液化でも、水深100メートルくらいを超えた途端に肉体の負担が一気に跳ね上がるそうだ。
液化中の動きは水の抵抗を完全に無視しているようにしか見えないのに、どうやら水圧を無視することは出来ないらしいね。
「いつも液化が囁くんだよ。海の底には何かがあるんだって。でも仮に液化で深く潜れたとしても、海獣たちにだって邪魔されちまうからね。海の底を確かめた湖人族は居ないのさ」
「優れた共感性を発揮する液化が何かを感じ取っているなら無視出来ないか……。魔力を弾く海の存在と、祝福の力では対抗できない海獣たちの存在は番犬にはうってつけだ。となれば、本当に海の底にはなにかありそうだね……」
というか、通常の方法ではいけない海底に拠点を築くっていう発想、ぶっちゃけアルケミストの研究所と同じ発想なんだよな。
転移魔法陣でしか行くことの出来ない海底施設なんて、語るのも馬鹿馬鹿しくなるくらいの完璧なセキュリティだと言えるだろう。
「でもさダンさん。湖人族でも潜れない場所になんて、いったいどうやって行けって言うのさ……? それこそ転移魔法陣でも無ければ行きようが……」
「そこは潜水艦アポリトボルボロス君の出番だよキュール。アポリトボルボロスが水中で自由に自在に動ける事は確認済みだから」
巨大なアポリトボルボロスの体内なら、家族全員に加えて湖人族まで同行させても余裕だろう。
海獣よりも早い速度で海を泳ぎ、その巨体で海獣たちを蹴散らせるのも実証済みだ。
海獣たちは祝福の力が通用しない分、海獣たちもまた魔物に対抗する術を持たない。
職業という人に齎された祝福の力と魔物、そして野生動物の関係性は、ちょうど3竦みが成立しているんだよなぁ。
「アポリトボルボロス君なら心配ないとは思うけど、それでもさすがに今回はテストをしなきゃいけないね。もしもアポリトボルボロスの体が深海の水圧に耐え切れなかったら、俺達も仲良くあの世にいくことになっちゃうもん」
「水にも重さがあるから、深さが増すほど水の密度が増えていくなんて初めて聞いたよ……。ダンさんの居た世界って、魔法よりもよほど凄い事を成し遂げてないかな……?」
「魔法が無かったからこそありとあらゆる可能性を模索して、森羅万象の全てを研究せずにはいられなかったのかもしれないねぇ。なんて、俺如きが語るのもおこがましいんだけどさ」
直ぐにでも海底の調査をしたかったけれど、流石に命には代えられない。
ということで俺達が休暇中ににゃんにゃん楽しんでいる間に、アポリトボルボロス君には調査と試験を兼ねて海底を歩き回ってもらう事にした。
最低限3日間、可能であれば種族代表会議が終わるまでアポリトボルボロスが生き抜く事が出来ていたら調査決行。
何度試しても3日間も耐えられないのであれば、残念だけど調査は見送ろう。
「ここまで来て調査見送りなんてなんったら、もう耐えられないってばぁ……。頼むよアポリトボルボロス……! 君だけが頼りなんだ……!」
「ということで、休暇中は予定通り思い切り楽しませてもらうよっ。昨日の今日でえっちを控えるつもりなんて微塵も無いからねーっ」
キュールを屋外ベッドに押し倒し、キスで口を塞いで話を強制的に切り上げる。
昨日から1人1人にじっくりと種付けを楽しんだので、今度は自由気ままにえっちを楽しむ乱痴気騒ぎと洒落込もう。
押し倒したキュールとリーチェの口とおっぱいを自由気ままに吸っていると、まだ自由を許されているニーナとティムルが中心となって、俺に抱かれていない間の時間の過ごし方をまとめ始めた。
「基本は寝具の用意を優先。ベッドももう少し数を揃えるの。シャロ、スレッドドレッドの糸は足りそう?」
「心配ありませんよニーナさん。あの子たち、何気にご主人様の事が大好きですからね。ご主人様が欲しがっていると言えば、きっと張り切って糸を生産してくれるでしょう」
「ベッドの製作が最優先なのは当然としてぇ……。今後はダンも湖流の里に通う事を考えると、えっち以外の生活環境ももうちょっと整えてあげたいところねぇ?」
「んーっと、クラーとミレーとドギーが中心になって、湖流の里にも欲しいと思った家具や設備をまとめてくれる? きっとダンに連れ回された貴女たち3人が、1番色々な家具や設備を目にしたはずだから」
「……ごめんニーナ。私もおねぇも寝室で過ごした記憶しかないよ?」
家族みんなでワイワイ楽しそうに、湖流の里のエロ開発計画が話し合われていく。
マドゥの直感によって1度は中断されてしまった開発計画も、無事に再スタートを切ることが出来たようだ。
「あ、お風呂の建設も大事だけど、もうちょっと調理設備を充実させたいかなぁ? 思ったよりもしっかりした石窯を使っていたのはビックリしたけど、それでも自宅や別荘に比べると料理がしにくいんだよねぇ……」
「あ、リュートもお料理を覚えたんだったわね? まったく、私が言っても頑なに台所に入ろうとしなかった癖に、リュートったらダンさんの言うことは聞くんだから……」
「あははっ。あの頃はごめんね姉さんっ。あの頃はまだ子供だったから、大好きな人に料理を振舞う喜びなんて知らなかったんだよー」
「折角リュートも料理を覚えたのなら、今度私も料理を教えてあげる。母さんに習った料理の味、貴女も覚えたいでしょ?」
リュートとリーチェが中心となって、湖流の里に共同の調理スペースを整備する事になりそうだ。
元々種族全員でで共同生活を営んでいて、今回俺の手で全員を本当に家族にしてあげることが出来たので、大量の料理を1度に用意できる調理スペースを準備する気らしい。
「ふははははっ! ここがかつて女神様達の過ごした島だと聞いても、誰も開発をやめようなどと言い出さないのが面白すぎるのじゃーっ」
「女神たちのことを蔑ろにするのではなく、今を生きる自分たちを最優先に考えるということですね。島の開発中に何かを発見できるかもしれないですし」
開発計画は人に任せて、せっせと物資を運び込んでいるフラッタとヴァルゴ。
この島には俺たちを脅かすものは何もないと判断したのか、2人とも丸腰で島内を散策している。
こうして俺は会議が再開されるまでの間はずーっと湖流の里で過ごし続け、みんなと激しく愛し合いながらも、少しずつ卑猥に開発されていく湖流の里を眺め続けるのだった。
「はいぃ……。確かに分かりましたぁ~……。私の中で、今確かにダンさんとの子供がぁ~っ……!」
たった今俺の子供をその身に宿した湖人族の女性が、感極まった様子で抱き付いてくる。
この人もきっと、湖人族の男性が居なくなって出産を諦めていたんだろうな。
30代以上の湖人族はもう全員孕ませたかな?
とりあえず、今のところは全員を孕ませることが出来てひと安心だ。
残っているのは20代、10代の若い娘ばかりだから、健康であればみんな問題なく身籠もってくれるだろ。
「やっぱり丸1日はかかりそうだねー。大丈夫キュール? 我慢できる?」
「そんなに本気で心配しないでよニーナさん……」
俺が片っ端から湖人族を孕ませている一方で、巨大ベッドを製作中のニーナとキュールが話し込んでいる。
……って、俺も今ベッドの上で順番に湖人族に子供を孕ませているっていうのに、なんでベッドの製作風景が目に入ってくるんですかね?
マドゥの直感によって湖流の里を徹底的に調査する必要性が出てきたけれど、今は調査ではなく湖人族との子作りえっちを心から楽しんでいるところだ。
本格的に調査を始める前にまず湖人族との子作りを済ませて欲しいと、意外なことにキュール本人が言い出したのだ。
「確かに早く調査を始めたいけど、今が休み中だってことも忘れてないよ。湖人族の皆さんだって一刻も早くダンさんの子供を妊娠したいだろうしさ」
「キュールさんが好奇心よりも気遣いを優先するなんてビックリだよ。子供が出来て心境の変化でもあったのー?」
「……バカチャールこそ、もう少し人に気を遣う事を覚えた方がいいんじゃねぇの?」
ニーナとキュールの会話に、チャールとシーズも参戦する。
躊躇なく放たれたチャールの火の玉ストレート発言を、シーズが引き攣りながら窘める。
けれどキュール本人はチャールの発言に同意するように、肩を竦めて苦笑した。
「そんな可愛げが私にもあれば良かったんだけどねぇ。実際はダンさんにも湖人族の皆さんにも調査に協力してもらいたいから、他の用事は先に済ませておいて欲しかっただけさ」
「いやいや、以前のキュールさんだったら、そもそも他の用事のことなんて気にしてなかったからね? 自分の好奇心を後回しに出来てる時点で、キュールさんも変わったなーって思うよ?」
「ふ、言われてみれば私らしくないかな? でもダンさんに女の幸せを叩き込まれちゃった今、ダンさんに愛してもらえる機会を他の女性から奪うのは気が引けてね~……」
ほほう! 研究の為に俺に嫁ぐと言っていたキュールが、まさか女の幸せを語る日が来るとはねっ。
もうその事実だけで、湖人族のお腹をどんどん膨らませられちゃうよーっ。
実際問題、湖流の里を調査するなら湖人族の協力は不可欠だろう。
マドゥの直感では細かいことは何も分からないようなので、湖人族のみんなに島中を案内してもらう必要がありそうだ。
「それにさっきダンさんに、この島こそが私たちが探してきた目的地って言われてさ。ちょっと思うところもあるんだ」
「ん~? 思うところってなぁにキュールさん?」
「今まで私たちは聖域の異変も、古の邪神の真実も、変世の女神様達の秘密も暴いてきたわけだろう? この上祝福の神トライラムの正体を突き止めてしまったら私が研究する対象が無くなっちゃいそうで、ちょっとだけ不安なのさ……」
研究者としてこの世界の真実を追い求めてきたキュールだからこそ、真実に辿り着いた先に何が待っているのか不安を感じているようだ。
好奇心の塊のキュールなら、直ぐにまた新しい事に興味を持ちそうな気もするけどね。
段々湖人族を孕ませる事にも慣れてきて、みんなの会話を聞きながらでも問題なく湖人族を孕ませることが出来るようになってきた。
20代前半の湖人族に根元まで突っ込んで、生命の神秘と極上の快楽を心ゆくまで堪能して思うのは、この世界の女性の、加齢による肉体変化の少なさだ。
今回も湖人族の慣習に倣って年長者から孕ませているわけだけど、40歳を超えるみんなも問題なく妊娠するわ、俺の事を全力で締め付けてくるわで、加齢による肉体の衰えを感じさせないんだよなー。
10代20代を孕ませるという字面には果てしなく興奮を覚えるけれど、実際に抱き比べても結局みんな最高に気持ちいいとしか思えない。
キュールの次の研究では、この世界が如何に俺に都合のいい世界なのかを研究して欲しいくらいだねっ。
「キュールさんって確か歴史を研究している学者さんなのよね? そんな人が研究する対象を失くしちゃうって、ダンさんってこの世界の理を全て読み解いてしまったってこと……?」
「そりゃあこうして他種族の女を孕ませたり、世界樹を生み出したりしてるからねー。っていうか姉さんと今こうして一緒に過ごせている奇跡だって、ダンが起こしてくれた奇跡の1つでしょー?」
「そんなに幾つも気軽に奇跡を起こされると、むしろこの世界の理を無視してる気がしてしまうわ……」
湖流の里のどこにどんな入浴施設を建設するか視察しているリーチェとリュートが、姉妹水入らずで俺について語っている。
けど奇跡を起こして手繰り寄せた本人から呆れられるのは、流石に納得がいかないんだよリーチェ?
「ダンってこの世界の法則に則っているのか無視しているのか、ぼくにもいまいち分からないんだよねー。ダンくらいこの世界について深く理解してる人って、多分居ないんじゃないかなぁ?」
「ルールを理解した上で逸脱しているって事? まさに暴君なのねダンさんって」
「暴君だよー? ベッドの上での暴れっぷりは、姉さんだって既にたっぷり思い知らされたでしょーっ?」
「……あんなに可愛かったリュートが、すっかりえっちにされちゃったわねぇ」
実の姉にエロくなったねと言われて、そうかなぁと嬉しそうに照れるリュートが可愛すぎるんだよ?
でもリュートだけじゃなく、リーチェのことも思い切りえっちな女に仕上げてやるから覚悟しておけよぉ?
ほぼ半日を費やして全ての湖人族を孕ませた俺は、食事と休憩を挟んで湖人族全員が復活するのを待った後、早速リーチェのおっぱいを揉みしだきながら改めて湖人族のみんなに話を聞いた。
「液化しても辿り着けない場所? そんなのあるんだ?」
「あるに決まってるじゃないか。私達はダンさんじゃないんだからさ」
……流石にその返しは納得できないんだよイーマさん。
リーチェのおっぱいを揉みほぐしてなかったら激怒してたね。
という新たな大義名分を得たので、もっともっと気持ち良くしてあげちゃうんだよーっ。
「他の種族から見たら水中では無敵の能力に思えるかもしれないけどさ。流石の液化も万能ってわけにゃいかないさ」
「具体的にはどういう事? クラーとミレーは数10キロは移動してたし、それでも調査出来ないほど広い島にも思えないんだけど?」
「残念だけどダンさん。横に移動できるからと言って、縦にも自在に移動できるとは限らないんだよ」
「……深海かぁ」
どうやら水中ではほぼ無敵の能力に思える液化でも、水深100メートルくらいを超えた途端に肉体の負担が一気に跳ね上がるそうだ。
液化中の動きは水の抵抗を完全に無視しているようにしか見えないのに、どうやら水圧を無視することは出来ないらしいね。
「いつも液化が囁くんだよ。海の底には何かがあるんだって。でも仮に液化で深く潜れたとしても、海獣たちにだって邪魔されちまうからね。海の底を確かめた湖人族は居ないのさ」
「優れた共感性を発揮する液化が何かを感じ取っているなら無視出来ないか……。魔力を弾く海の存在と、祝福の力では対抗できない海獣たちの存在は番犬にはうってつけだ。となれば、本当に海の底にはなにかありそうだね……」
というか、通常の方法ではいけない海底に拠点を築くっていう発想、ぶっちゃけアルケミストの研究所と同じ発想なんだよな。
転移魔法陣でしか行くことの出来ない海底施設なんて、語るのも馬鹿馬鹿しくなるくらいの完璧なセキュリティだと言えるだろう。
「でもさダンさん。湖人族でも潜れない場所になんて、いったいどうやって行けって言うのさ……? それこそ転移魔法陣でも無ければ行きようが……」
「そこは潜水艦アポリトボルボロス君の出番だよキュール。アポリトボルボロスが水中で自由に自在に動ける事は確認済みだから」
巨大なアポリトボルボロスの体内なら、家族全員に加えて湖人族まで同行させても余裕だろう。
海獣よりも早い速度で海を泳ぎ、その巨体で海獣たちを蹴散らせるのも実証済みだ。
海獣たちは祝福の力が通用しない分、海獣たちもまた魔物に対抗する術を持たない。
職業という人に齎された祝福の力と魔物、そして野生動物の関係性は、ちょうど3竦みが成立しているんだよなぁ。
「アポリトボルボロス君なら心配ないとは思うけど、それでもさすがに今回はテストをしなきゃいけないね。もしもアポリトボルボロスの体が深海の水圧に耐え切れなかったら、俺達も仲良くあの世にいくことになっちゃうもん」
「水にも重さがあるから、深さが増すほど水の密度が増えていくなんて初めて聞いたよ……。ダンさんの居た世界って、魔法よりもよほど凄い事を成し遂げてないかな……?」
「魔法が無かったからこそありとあらゆる可能性を模索して、森羅万象の全てを研究せずにはいられなかったのかもしれないねぇ。なんて、俺如きが語るのもおこがましいんだけどさ」
直ぐにでも海底の調査をしたかったけれど、流石に命には代えられない。
ということで俺達が休暇中ににゃんにゃん楽しんでいる間に、アポリトボルボロス君には調査と試験を兼ねて海底を歩き回ってもらう事にした。
最低限3日間、可能であれば種族代表会議が終わるまでアポリトボルボロスが生き抜く事が出来ていたら調査決行。
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「ここまで来て調査見送りなんてなんったら、もう耐えられないってばぁ……。頼むよアポリトボルボロス……! 君だけが頼りなんだ……!」
「ということで、休暇中は予定通り思い切り楽しませてもらうよっ。昨日の今日でえっちを控えるつもりなんて微塵も無いからねーっ」
キュールを屋外ベッドに押し倒し、キスで口を塞いで話を強制的に切り上げる。
昨日から1人1人にじっくりと種付けを楽しんだので、今度は自由気ままにえっちを楽しむ乱痴気騒ぎと洒落込もう。
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「心配ありませんよニーナさん。あの子たち、何気にご主人様の事が大好きですからね。ご主人様が欲しがっていると言えば、きっと張り切って糸を生産してくれるでしょう」
「ベッドの製作が最優先なのは当然としてぇ……。今後はダンも湖流の里に通う事を考えると、えっち以外の生活環境ももうちょっと整えてあげたいところねぇ?」
「んーっと、クラーとミレーとドギーが中心になって、湖流の里にも欲しいと思った家具や設備をまとめてくれる? きっとダンに連れ回された貴女たち3人が、1番色々な家具や設備を目にしたはずだから」
「……ごめんニーナ。私もおねぇも寝室で過ごした記憶しかないよ?」
家族みんなでワイワイ楽しそうに、湖流の里のエロ開発計画が話し合われていく。
マドゥの直感によって1度は中断されてしまった開発計画も、無事に再スタートを切ることが出来たようだ。
「あ、お風呂の建設も大事だけど、もうちょっと調理設備を充実させたいかなぁ? 思ったよりもしっかりした石窯を使っていたのはビックリしたけど、それでも自宅や別荘に比べると料理がしにくいんだよねぇ……」
「あ、リュートもお料理を覚えたんだったわね? まったく、私が言っても頑なに台所に入ろうとしなかった癖に、リュートったらダンさんの言うことは聞くんだから……」
「あははっ。あの頃はごめんね姉さんっ。あの頃はまだ子供だったから、大好きな人に料理を振舞う喜びなんて知らなかったんだよー」
「折角リュートも料理を覚えたのなら、今度私も料理を教えてあげる。母さんに習った料理の味、貴女も覚えたいでしょ?」
リュートとリーチェが中心となって、湖流の里に共同の調理スペースを整備する事になりそうだ。
元々種族全員でで共同生活を営んでいて、今回俺の手で全員を本当に家族にしてあげることが出来たので、大量の料理を1度に用意できる調理スペースを準備する気らしい。
「ふははははっ! ここがかつて女神様達の過ごした島だと聞いても、誰も開発をやめようなどと言い出さないのが面白すぎるのじゃーっ」
「女神たちのことを蔑ろにするのではなく、今を生きる自分たちを最優先に考えるということですね。島の開発中に何かを発見できるかもしれないですし」
開発計画は人に任せて、せっせと物資を運び込んでいるフラッタとヴァルゴ。
この島には俺たちを脅かすものは何もないと判断したのか、2人とも丸腰で島内を散策している。
こうして俺は会議が再開されるまでの間はずーっと湖流の里で過ごし続け、みんなと激しく愛し合いながらも、少しずつ卑猥に開発されていく湖流の里を眺め続けるのだった。
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この日の為に準備してきたユキャール。しかし旅立つ直前、一緒に育った少女スピカが一緒にいくと言い出す。本来ならおいしい場面だが、スピカは何も準備していないので俺の負担は最初から2倍増だ。
こんな感じで2人で旅立ち、共に戦い、時にはHして強くなっていくお話しです。
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