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810 慟哭の最終決戦③ 理由
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「はいはい俺の負けですよ! これで満足ですか陛下ぁっ!?」
カルナスとカレンの閃刃対決は、下馬評通りに何の波乱もなくカレンが勝利を収めてくれた。
こんな奴にカレンが負けるとは思ってなかったけれど、それでもほっと胸を撫で下ろす。
完全に戦意を失くしたカルナスから剣を外したカレンは、視線だけはカルナスを捉えながら俺に声をかけてくる。
「ダンは従属魔法も使えるのだったな? 早速カルナスを私に隷属させてもらえるか?」
「おっけー。じゃあステータスプレートを出してくれるー? カルナスももたつくようならその首落としてやるから、死にたければ出さなくてもいいからねー」
「ひっ!? 『お、己が本質。魂の系譜。形を持って現世に示せ。ステータスプレートっ……!』。だ、出した! 出したから殺さないでくれ……!」
「あら残念。愛する妻に男なんて所有して欲しくなかったんだけどね。『縛鎖の呪言。制約の檻。幾千束ねし干渉の糸。ここに支配の剣を掲げ、神魂繋ぎて権利を剥がせ。奴隷契約』~っと。」
差し出された2枚のステータスプレートに従属魔法を使用し、さっさとカルナスをカレンに隷属させてしまう。
俺の強化従属魔法ならステータスプレートの提示は必要ないんだけど、カルナスに余計な情報を与える必要も無いし、自分の意思でカレンに隷属すると明確に示してやった方が強固な契約になるだろ。多分。
「加えて宣誓しろカルナス。貴様は私に生涯絶対服従を誓うとな。私や私の関係者を害することは許さん。命と生活の保証はしてやるが、貴様の自由意志は放棄してもらうぞ」
「は、はいっ……! ちち、誓いますよっ! も、元々俺はカレン様に絶対服従してましたからねっ……!」
「貴様のどこが服従していたと言うんだ? 本当に都合のいい解釈しか出来ない奴だ……」
2人のステータスプレートが同時に淡く発光し、間違いなく隷属と契約と服従の誓約という2重の制約が結ばれた。
流石にこの状態なら、俺の強化従属魔法でも無理矢理契約を失効させることは出来ないだろう。
忌々しげにステータスプレートを収納するカレンと、どこか期待の混じった表情を浮かべるカルナス。
コイツ、この期に及んでカレンへの隷属生活に淡い期待を抱くなんて、何気に神鉄みたいなメンタル強度してるよな……。
実力主義のヴェルモート帝国で成り上がるために、このどこか間違ったポジティブシンキングも上手く作用してくれたのかもしれない。
「何度も何度も済まないダン。ここまで時間を割いてもらって恐縮なのだが、もう少しだけ時間をもらえるか?」
「謝ったり畏まったりしなくていいよ。どうせバルバロイだって、俺達が到着するまで事は起こさないだろうしさ」
申し訳無さそうな表情を浮かべるカレンを抱き締め、気にするなと微笑みかける。
そんな俺達の姿に敵意の篭った視線を送ってくるカルナスだけど、魂の制約の為かそのまま身じろぎ1つすることは出来なかったようだ。
「ここまでしてカルナスを助けた理由と、カルナスを受け入れなかった理由を説明するつもりなんでしょ? なら俺はカレンの負担にならないように、後ろに控えて愛する妻を支えさせてもらうことにするよ」
「くっくっく。本当に貴様には隠し事が出来んのだな? だが心強いよ。自分を分かってもらえると言うことはこんなにも安心するのだな……」
「……っ!」
ゆっくりとすがるように俺の首に両腕を回し、慎重に俺の感触を確かめるようにキスをしてくるカレン。
そんなカレンに何かを叫びかけたカルナスだったけど、制約のせいなのか言葉にならなかったのか、喉を詰まらせただけで何も発言することは無かった。
そのまま甘えるカレンと数分間キスを続け、カレンのおねだりでカレンをバックハグしつつ、服の中に手を入れて彼女のおっぱいを弄ぶ。
俺に我が侭を言ったお詫びと、カルナスに敗北を突きつけてやりたいのだそうだ。
流石に会話を優先しなきゃならないので、乳房をマッサージするようにもみもみしながら、硬くなった先端は摘んだり扱いたりせずに指先で転がしたりつついたりするだけに留めておこう。ぷにぷに。
「今のうちにしっかり覚悟を決めておけよカルナス? 私に隷属した以上、お前は生涯夫に弄ばれる私の姿を目に焼き付けて生きていくのだからな」
「……話してくださると言うなら早く話していただけませんかね? どうして俺じゃダメで、その男なら良かったのか……!」
「隷属しても自分の我を通そうとするとは、筋金入りで笑ってしまうな。どれ、奴隷教育の一環だ。暫くそこで黙ってみていろ。目を逸らすことは許さん」
「なっ……!」
「さぁ愛する夫よ。私の身体を激しく弄んでくれるか?」
万歳する形で背後の俺の頭に抱きついてきたカレンは、そのまま俺の唇に自分の唇を掠らせるようにしながら蠱惑的に誘惑してくる。
「私を独占したい貴様には申し訳ないが、出来の悪い奴隷を躾けておきたくてなぁ。私を勝ち取った貴様に、どうか協力して欲しいのだ」
「りょうかーいっ。俺以外の男にエロい姿を見せつけようとする悪いカレンへのお仕置きも兼ねて、ちょっとだけ激しく可愛がらせてもらっちゃうねっ」
早速カレンにキスをして、乳首をきゅーっと引っ張ってあげる。
カレンが背伸びするほど両乳首をひねり上げてから右手さんだけカレンの服の中を下山していき、既にぐちょぐちょのカレンの下着の中で楽しげに泳ぎ出す。
どれだけ弄ってもカレンは無抵抗を示すように両腕を上げたままで、カルナスの事なんかすっかり忘れてお漏らしエンペラーを誕生させてしまったぜっ!
シャロの時もそうだったけど、みんなの方から頼まれちゃうと当てつけのような行為もただただ楽しいだけだなーっ。
数分間無抵抗に身体を弄ばれたカレンは、名残惜しそうに唇だけを少し離れさせる。
「さ、最高に気持ち良かったぞ……。是非ともこのまま続けて欲しいところだが、会話が出来る程度に加減してくれるか……?」
「もっちろんっ。カレンが可愛すぎてなんでも聞いてあげたくなっちゃうよーっ」
カレンの細い首筋や小さめの耳たぶに口を這わせながら、もみもみくちゅくちゅの強さを弱める。
すると未だ両手を挙げたままのカレンはまるで加減してあげたことに対する感謝を示すように、もう1度軽めに唇を重ねてくれた。
またしても名残惜しそうに、今度は俺の舌を唇で引っぱり出したカレンは、そのまま口の外で俺の舌を美味しそうにしゃぶって見せてからようやくカルナスに声をかけた。
「さて、なんの話だったかな? 夫の愛撫が気持ち良すぎて貴様のことなどどうでもよくなってしまいそうだ」
「ぐ……くうっ……! へ、陛下が俺を選ばなかった理由、ですよ……!」
「あっはっは! その様子じゃあ反抗的な態度を取ろうとしたらしいな? 本当に懲りん奴だ」
俺に玩具にされながらも上機嫌なカレンに対し、カルナスは血が噴き出るんじゃないかと心配になるほど目を充血させてワナワナと体を震えさせている。
けれど身動きを取ったり言葉を発したりはしてこないようだ。
これって俺がクラメトーラの奴隷商人の前で証言した時と同じように、ステータスプレートに誓った縛りに反する言動を魂に制限されているんだろうな。
「くっくっく。こうして貴様も私に絶対の服従を誓ったわけだし話してやろう。多くの帝国民の望まれながらも、私が決して貴様だけは選ばなかった理由をな」
「ぐぅ……! カ、レン……さ、ま……!」
「そうだなぁ。貴様の名誉の為に言ってやるが、私は別に貴様が嫌いで拒絶したわけではないぞ?」
「…………え」
苦しそうに呻いていたカルナスが、カレンの意外なひと言で動きを止める。
コイツはカレンが頑なに自分を受け入れないのは感情的な理由だと思っていたようだ。
「私は夫に出会うまで恋愛感情など知らなかったからな。皇帝になっていよいよ自由恋愛など望めなくなり、帝国の発展の為に有用な誰かと婚姻を結ぶものだと思っていたくらいだ」
「なっ……! 俺と貴女は帝国民に番となる事を望まれていたはずです! カレン様の言っている事は理屈が合わ……!」
「たとえ帝国民と貴様に望まれようと、仮に私自身すら願っても貴様とだけは結ばれるわけにはいかなかったのだよカルナス。そこには感情を越えた理由があるのだ」
「ど、どういうことですっ!? 俺だけが絶対に貴女と結ばれないなんてっ……そんな……!」
「ここまで言っても分からんか。夫のほうは察しがついたようだなぁ?」
1度俺の方を振り向いて、褒美だと言わんばかりに唇を重ねて来るカレン。
そりゃあね。この世界の性事情には疎い俺でも、50人も奥さんを迎え入れれば分かることもありますよ。
現代日本とは大きく異なるこの世界の恋愛、結婚の常識。
そんな中で、どちらの世界でも忌避される事が1つだけあるんだよなぁ。
……そう考えると、カルナスがバルバロイに与したのは本当に皮肉だ。
「結論から言うぞカルナス。私と貴様は兄妹なのだカルナス」
「…………え」
「平民の母親に女手1つで育てられた貴様が知らんのも当たり前だがな。貴様は私の祖父である先帝カーライル・ラインフェルドが女遊びをした結果生まれた、私と血の繋がった兄妹なのだ」
「きょ、うだ、い……? 俺と、カレン様が……?」
「ああ、護衛に抜擢したのはこの事とは無関係だ。貴様は縁故に頼らず平民から皇帝直属の護衛まで上り詰めたのだ。そこは自信を持っていい」
フォローの言葉を口にするカレンに、未だ事実が受け止められない様子のカルナス。
想い人と血が繋がった兄弟だった、なんていう創作物は割とポピュラーだけど、自分が当事者だった場合は堪らないだろうなぁ……。
「というか、貴様も少しは己の生活に疑問を持つべきだったぞ? 貴様の母親は針仕事をしながら慎ましく暮らしていたようだが、そんな仕事で息子の装備品を整えられるはずがあるまい?」
「ど……ういうこと、ですか……?」
「貴様の母親には生活費として、帝国から毎年金貨30枚ほどが支払われていたのだぞ? これは先帝と貴様の母が交した誓約でな。貴様の母が他界する3年前まできっちりと支払われていたのだ」
「そんな……そんな話はひと言も……」
どうやらどっかの王国の先王と同じく、帝国の先帝もなかなか好色な方でいらっしゃったらしい。
ただし実力主義で常に帝国民に支持を問われている帝国では、シモンのように無能で無責任のまま女遊びをすることは許されず、先帝であるカーライルお祖父ちゃんは孕ませた女性に片っ端からお金をばら撒いて納得させてしまったようだ。
自分が死んだあとも帝国から生活費が支給されるという内容の契約が成されている為、現皇帝のカレン的には頭の痛い支出みたいだ。
「貴様と私は腹違いの兄妹なんだよカルナス。だから貴様とだけは結ばれるわけにはいかなかった。これで流石の貴様も理解できたか?」
「……ならっ! ならなんでその事実を教えてくれなかったんだ!? 2年前にお前に愛を告げた時、その事を教えてもらっていれば……!」
「……貴様の母は、一夜を共にし子を生しておきながらその後1度たりとも会いに来る事がなかった先帝に強い不満を持っていたと聞いてる。それを息子である貴様に吹き込んでいるともな。だから事実を知った貴様がどんな行動に出るか読めずに伝えられなかったのだ」
当時は間違いなく帝国最強の剣士だったカルナスに自棄を起こされたら止める手立てがない。
だから事情は説明できなかったらしいが、それでもカレンはカルナスの想いには応えられないときっぱりと交際を断ったようだ。
しかしオリハルコンメンタルの暴走ポジティブシンキングのこの男は、いつか必ず自分に振り向かせてみせますよと逆に燃え上がってしまったらしいね。
「腹違いとは言え、私のように先帝の孫娘として始めから高い地位を約束されていた私と違い、本当に己の剣1本で帝国最強まで上り詰めた貴様を、妹として密かに誇りに思っていたのだがなぁ」
「カ、カレン様が俺を、密かに誇りに……?」
「それも今となっては過去の話だがな。色恋とはここまで人を惑わせるものか……」
そう言いながら1度振り返り、縋るように俺に唇を重ねて来るカレン。
自分も色恋を知った今は、カルナスの気持ちも理解できると思っているのかもしれない。
でも俺としては1つだけ気になって仕方が無い事があるんだよ?
「……ねぇねぇカレン。俺って事ある毎にカルナスの剣を叩き折っちゃってるけど、ひょっとして母親の形見だったりしたのかな?」
「ははっ。いくら生活費が支払われていたとは言え、それだけで一般の民が聖銀の装備品など用意できんよ。奴の形見はブルーメタル装備一式だ。安心するがいい」
良かった。母親の形見を叩き折っちゃったのかと思ってちょっとヒヤヒヤしちゃったよ……。
考えてみれば、今のスペルド王国でさえも不足している聖銀の装備品を魔物狩りもしていない平民の女性が揃えるのは厳しいか。
「……兄として剣士として敬うべき相手ではあるが、流石にここまでの事をされてはもう便宜の図りようも無い。カルナスには生涯その身を帝国の為に捧げて貰う」
「命を助けてあげるだけでも充分な便宜の図りようだと思うけど、カレンはコイツをどう扱う予定なの?」
「ああ、コイツには私の仕事を代行してもらおうと思っている。その間に私は寝室で愛する夫と子作りに励もうと思ってな。不服か?」
「不服なわけないでしょっ! カレンは本当に夫想いのいい奥さんだなーっ!」
カレンの素敵過ぎる提案に、ついついカレンの身体を弄る両手にも力が入ってしまう。
おかげで男装をしているカレンの足元には、ズボンを穿いているにも拘らず大きな水溜りが広がってしまった。
「なるほど、だから絶対服従なんてさせてまで生かしたのね。でもカルナスにカレンの代行は務まるの?」
「専門的な仕事はローファ大臣を始めとする私の側近が担ってくれている。それに平民からのし上がってきたこの男は意外とデスクワークもこなせるからな。叛意を強制的に抑え込めば問題ない」
「いいねいいねっ! 今回の件が解決したらカレンの城通いの頻度も減らせるとか最高だよっ! 子供が生まれるまでひたすら可愛がってあげるからねーっ!」
「ということだカルナス。一連の騒動の報いとして、貴様には私が夫に抱かれる時間を捻出する為に働いてもらうぞ? 貴様が身を粉にして働いているときは、常に私は夫に弄ばれていると思うがいい」
「な……そん、な……。それじゃ俺は、今までいったい何の為にこんなことを……」
ガックリと崩れ落ちて項垂れるカルナス。
でも初対面でいきなり切りかかってきた奴に同情する心なんて持ち合わせておりませーん。
お前の境遇には同情するけど、お前が取った行動は境遇とは一切関係のない、お前自身が選択したことだ。
俺に切りかかったのもカレンから識の水晶を盗んだのも、生い立ちに関係なくお前が犯した過ちに他ならない。
でもおかげで、皇帝として毎日忙しく城に通勤しなければならなかったカレンが、カルナスという端末を使ってのリモートワークを可能にしてくれた。
カルナスには悪いけど、俺としては大満足の結果だよ。
ありがとうカルナス。お前が愛する大切な妹の中に、毎日欠かさず俺の愛情を注ぎ込み続けてやるからなっ!
カルナスとカレンの閃刃対決は、下馬評通りに何の波乱もなくカレンが勝利を収めてくれた。
こんな奴にカレンが負けるとは思ってなかったけれど、それでもほっと胸を撫で下ろす。
完全に戦意を失くしたカルナスから剣を外したカレンは、視線だけはカルナスを捉えながら俺に声をかけてくる。
「ダンは従属魔法も使えるのだったな? 早速カルナスを私に隷属させてもらえるか?」
「おっけー。じゃあステータスプレートを出してくれるー? カルナスももたつくようならその首落としてやるから、死にたければ出さなくてもいいからねー」
「ひっ!? 『お、己が本質。魂の系譜。形を持って現世に示せ。ステータスプレートっ……!』。だ、出した! 出したから殺さないでくれ……!」
「あら残念。愛する妻に男なんて所有して欲しくなかったんだけどね。『縛鎖の呪言。制約の檻。幾千束ねし干渉の糸。ここに支配の剣を掲げ、神魂繋ぎて権利を剥がせ。奴隷契約』~っと。」
差し出された2枚のステータスプレートに従属魔法を使用し、さっさとカルナスをカレンに隷属させてしまう。
俺の強化従属魔法ならステータスプレートの提示は必要ないんだけど、カルナスに余計な情報を与える必要も無いし、自分の意思でカレンに隷属すると明確に示してやった方が強固な契約になるだろ。多分。
「加えて宣誓しろカルナス。貴様は私に生涯絶対服従を誓うとな。私や私の関係者を害することは許さん。命と生活の保証はしてやるが、貴様の自由意志は放棄してもらうぞ」
「は、はいっ……! ちち、誓いますよっ! も、元々俺はカレン様に絶対服従してましたからねっ……!」
「貴様のどこが服従していたと言うんだ? 本当に都合のいい解釈しか出来ない奴だ……」
2人のステータスプレートが同時に淡く発光し、間違いなく隷属と契約と服従の誓約という2重の制約が結ばれた。
流石にこの状態なら、俺の強化従属魔法でも無理矢理契約を失効させることは出来ないだろう。
忌々しげにステータスプレートを収納するカレンと、どこか期待の混じった表情を浮かべるカルナス。
コイツ、この期に及んでカレンへの隷属生活に淡い期待を抱くなんて、何気に神鉄みたいなメンタル強度してるよな……。
実力主義のヴェルモート帝国で成り上がるために、このどこか間違ったポジティブシンキングも上手く作用してくれたのかもしれない。
「何度も何度も済まないダン。ここまで時間を割いてもらって恐縮なのだが、もう少しだけ時間をもらえるか?」
「謝ったり畏まったりしなくていいよ。どうせバルバロイだって、俺達が到着するまで事は起こさないだろうしさ」
申し訳無さそうな表情を浮かべるカレンを抱き締め、気にするなと微笑みかける。
そんな俺達の姿に敵意の篭った視線を送ってくるカルナスだけど、魂の制約の為かそのまま身じろぎ1つすることは出来なかったようだ。
「ここまでしてカルナスを助けた理由と、カルナスを受け入れなかった理由を説明するつもりなんでしょ? なら俺はカレンの負担にならないように、後ろに控えて愛する妻を支えさせてもらうことにするよ」
「くっくっく。本当に貴様には隠し事が出来んのだな? だが心強いよ。自分を分かってもらえると言うことはこんなにも安心するのだな……」
「……っ!」
ゆっくりとすがるように俺の首に両腕を回し、慎重に俺の感触を確かめるようにキスをしてくるカレン。
そんなカレンに何かを叫びかけたカルナスだったけど、制約のせいなのか言葉にならなかったのか、喉を詰まらせただけで何も発言することは無かった。
そのまま甘えるカレンと数分間キスを続け、カレンのおねだりでカレンをバックハグしつつ、服の中に手を入れて彼女のおっぱいを弄ぶ。
俺に我が侭を言ったお詫びと、カルナスに敗北を突きつけてやりたいのだそうだ。
流石に会話を優先しなきゃならないので、乳房をマッサージするようにもみもみしながら、硬くなった先端は摘んだり扱いたりせずに指先で転がしたりつついたりするだけに留めておこう。ぷにぷに。
「今のうちにしっかり覚悟を決めておけよカルナス? 私に隷属した以上、お前は生涯夫に弄ばれる私の姿を目に焼き付けて生きていくのだからな」
「……話してくださると言うなら早く話していただけませんかね? どうして俺じゃダメで、その男なら良かったのか……!」
「隷属しても自分の我を通そうとするとは、筋金入りで笑ってしまうな。どれ、奴隷教育の一環だ。暫くそこで黙ってみていろ。目を逸らすことは許さん」
「なっ……!」
「さぁ愛する夫よ。私の身体を激しく弄んでくれるか?」
万歳する形で背後の俺の頭に抱きついてきたカレンは、そのまま俺の唇に自分の唇を掠らせるようにしながら蠱惑的に誘惑してくる。
「私を独占したい貴様には申し訳ないが、出来の悪い奴隷を躾けておきたくてなぁ。私を勝ち取った貴様に、どうか協力して欲しいのだ」
「りょうかーいっ。俺以外の男にエロい姿を見せつけようとする悪いカレンへのお仕置きも兼ねて、ちょっとだけ激しく可愛がらせてもらっちゃうねっ」
早速カレンにキスをして、乳首をきゅーっと引っ張ってあげる。
カレンが背伸びするほど両乳首をひねり上げてから右手さんだけカレンの服の中を下山していき、既にぐちょぐちょのカレンの下着の中で楽しげに泳ぎ出す。
どれだけ弄ってもカレンは無抵抗を示すように両腕を上げたままで、カルナスの事なんかすっかり忘れてお漏らしエンペラーを誕生させてしまったぜっ!
シャロの時もそうだったけど、みんなの方から頼まれちゃうと当てつけのような行為もただただ楽しいだけだなーっ。
数分間無抵抗に身体を弄ばれたカレンは、名残惜しそうに唇だけを少し離れさせる。
「さ、最高に気持ち良かったぞ……。是非ともこのまま続けて欲しいところだが、会話が出来る程度に加減してくれるか……?」
「もっちろんっ。カレンが可愛すぎてなんでも聞いてあげたくなっちゃうよーっ」
カレンの細い首筋や小さめの耳たぶに口を這わせながら、もみもみくちゅくちゅの強さを弱める。
すると未だ両手を挙げたままのカレンはまるで加減してあげたことに対する感謝を示すように、もう1度軽めに唇を重ねてくれた。
またしても名残惜しそうに、今度は俺の舌を唇で引っぱり出したカレンは、そのまま口の外で俺の舌を美味しそうにしゃぶって見せてからようやくカルナスに声をかけた。
「さて、なんの話だったかな? 夫の愛撫が気持ち良すぎて貴様のことなどどうでもよくなってしまいそうだ」
「ぐ……くうっ……! へ、陛下が俺を選ばなかった理由、ですよ……!」
「あっはっは! その様子じゃあ反抗的な態度を取ろうとしたらしいな? 本当に懲りん奴だ」
俺に玩具にされながらも上機嫌なカレンに対し、カルナスは血が噴き出るんじゃないかと心配になるほど目を充血させてワナワナと体を震えさせている。
けれど身動きを取ったり言葉を発したりはしてこないようだ。
これって俺がクラメトーラの奴隷商人の前で証言した時と同じように、ステータスプレートに誓った縛りに反する言動を魂に制限されているんだろうな。
「くっくっく。こうして貴様も私に絶対の服従を誓ったわけだし話してやろう。多くの帝国民の望まれながらも、私が決して貴様だけは選ばなかった理由をな」
「ぐぅ……! カ、レン……さ、ま……!」
「そうだなぁ。貴様の名誉の為に言ってやるが、私は別に貴様が嫌いで拒絶したわけではないぞ?」
「…………え」
苦しそうに呻いていたカルナスが、カレンの意外なひと言で動きを止める。
コイツはカレンが頑なに自分を受け入れないのは感情的な理由だと思っていたようだ。
「私は夫に出会うまで恋愛感情など知らなかったからな。皇帝になっていよいよ自由恋愛など望めなくなり、帝国の発展の為に有用な誰かと婚姻を結ぶものだと思っていたくらいだ」
「なっ……! 俺と貴女は帝国民に番となる事を望まれていたはずです! カレン様の言っている事は理屈が合わ……!」
「たとえ帝国民と貴様に望まれようと、仮に私自身すら願っても貴様とだけは結ばれるわけにはいかなかったのだよカルナス。そこには感情を越えた理由があるのだ」
「ど、どういうことですっ!? 俺だけが絶対に貴女と結ばれないなんてっ……そんな……!」
「ここまで言っても分からんか。夫のほうは察しがついたようだなぁ?」
1度俺の方を振り向いて、褒美だと言わんばかりに唇を重ねて来るカレン。
そりゃあね。この世界の性事情には疎い俺でも、50人も奥さんを迎え入れれば分かることもありますよ。
現代日本とは大きく異なるこの世界の恋愛、結婚の常識。
そんな中で、どちらの世界でも忌避される事が1つだけあるんだよなぁ。
……そう考えると、カルナスがバルバロイに与したのは本当に皮肉だ。
「結論から言うぞカルナス。私と貴様は兄妹なのだカルナス」
「…………え」
「平民の母親に女手1つで育てられた貴様が知らんのも当たり前だがな。貴様は私の祖父である先帝カーライル・ラインフェルドが女遊びをした結果生まれた、私と血の繋がった兄妹なのだ」
「きょ、うだ、い……? 俺と、カレン様が……?」
「ああ、護衛に抜擢したのはこの事とは無関係だ。貴様は縁故に頼らず平民から皇帝直属の護衛まで上り詰めたのだ。そこは自信を持っていい」
フォローの言葉を口にするカレンに、未だ事実が受け止められない様子のカルナス。
想い人と血が繋がった兄弟だった、なんていう創作物は割とポピュラーだけど、自分が当事者だった場合は堪らないだろうなぁ……。
「というか、貴様も少しは己の生活に疑問を持つべきだったぞ? 貴様の母親は針仕事をしながら慎ましく暮らしていたようだが、そんな仕事で息子の装備品を整えられるはずがあるまい?」
「ど……ういうこと、ですか……?」
「貴様の母親には生活費として、帝国から毎年金貨30枚ほどが支払われていたのだぞ? これは先帝と貴様の母が交した誓約でな。貴様の母が他界する3年前まできっちりと支払われていたのだ」
「そんな……そんな話はひと言も……」
どうやらどっかの王国の先王と同じく、帝国の先帝もなかなか好色な方でいらっしゃったらしい。
ただし実力主義で常に帝国民に支持を問われている帝国では、シモンのように無能で無責任のまま女遊びをすることは許されず、先帝であるカーライルお祖父ちゃんは孕ませた女性に片っ端からお金をばら撒いて納得させてしまったようだ。
自分が死んだあとも帝国から生活費が支給されるという内容の契約が成されている為、現皇帝のカレン的には頭の痛い支出みたいだ。
「貴様と私は腹違いの兄妹なんだよカルナス。だから貴様とだけは結ばれるわけにはいかなかった。これで流石の貴様も理解できたか?」
「……ならっ! ならなんでその事実を教えてくれなかったんだ!? 2年前にお前に愛を告げた時、その事を教えてもらっていれば……!」
「……貴様の母は、一夜を共にし子を生しておきながらその後1度たりとも会いに来る事がなかった先帝に強い不満を持っていたと聞いてる。それを息子である貴様に吹き込んでいるともな。だから事実を知った貴様がどんな行動に出るか読めずに伝えられなかったのだ」
当時は間違いなく帝国最強の剣士だったカルナスに自棄を起こされたら止める手立てがない。
だから事情は説明できなかったらしいが、それでもカレンはカルナスの想いには応えられないときっぱりと交際を断ったようだ。
しかしオリハルコンメンタルの暴走ポジティブシンキングのこの男は、いつか必ず自分に振り向かせてみせますよと逆に燃え上がってしまったらしいね。
「腹違いとは言え、私のように先帝の孫娘として始めから高い地位を約束されていた私と違い、本当に己の剣1本で帝国最強まで上り詰めた貴様を、妹として密かに誇りに思っていたのだがなぁ」
「カ、カレン様が俺を、密かに誇りに……?」
「それも今となっては過去の話だがな。色恋とはここまで人を惑わせるものか……」
そう言いながら1度振り返り、縋るように俺に唇を重ねて来るカレン。
自分も色恋を知った今は、カルナスの気持ちも理解できると思っているのかもしれない。
でも俺としては1つだけ気になって仕方が無い事があるんだよ?
「……ねぇねぇカレン。俺って事ある毎にカルナスの剣を叩き折っちゃってるけど、ひょっとして母親の形見だったりしたのかな?」
「ははっ。いくら生活費が支払われていたとは言え、それだけで一般の民が聖銀の装備品など用意できんよ。奴の形見はブルーメタル装備一式だ。安心するがいい」
良かった。母親の形見を叩き折っちゃったのかと思ってちょっとヒヤヒヤしちゃったよ……。
考えてみれば、今のスペルド王国でさえも不足している聖銀の装備品を魔物狩りもしていない平民の女性が揃えるのは厳しいか。
「……兄として剣士として敬うべき相手ではあるが、流石にここまでの事をされてはもう便宜の図りようも無い。カルナスには生涯その身を帝国の為に捧げて貰う」
「命を助けてあげるだけでも充分な便宜の図りようだと思うけど、カレンはコイツをどう扱う予定なの?」
「ああ、コイツには私の仕事を代行してもらおうと思っている。その間に私は寝室で愛する夫と子作りに励もうと思ってな。不服か?」
「不服なわけないでしょっ! カレンは本当に夫想いのいい奥さんだなーっ!」
カレンの素敵過ぎる提案に、ついついカレンの身体を弄る両手にも力が入ってしまう。
おかげで男装をしているカレンの足元には、ズボンを穿いているにも拘らず大きな水溜りが広がってしまった。
「なるほど、だから絶対服従なんてさせてまで生かしたのね。でもカルナスにカレンの代行は務まるの?」
「専門的な仕事はローファ大臣を始めとする私の側近が担ってくれている。それに平民からのし上がってきたこの男は意外とデスクワークもこなせるからな。叛意を強制的に抑え込めば問題ない」
「いいねいいねっ! 今回の件が解決したらカレンの城通いの頻度も減らせるとか最高だよっ! 子供が生まれるまでひたすら可愛がってあげるからねーっ!」
「ということだカルナス。一連の騒動の報いとして、貴様には私が夫に抱かれる時間を捻出する為に働いてもらうぞ? 貴様が身を粉にして働いているときは、常に私は夫に弄ばれていると思うがいい」
「な……そん、な……。それじゃ俺は、今までいったい何の為にこんなことを……」
ガックリと崩れ落ちて項垂れるカルナス。
でも初対面でいきなり切りかかってきた奴に同情する心なんて持ち合わせておりませーん。
お前の境遇には同情するけど、お前が取った行動は境遇とは一切関係のない、お前自身が選択したことだ。
俺に切りかかったのもカレンから識の水晶を盗んだのも、生い立ちに関係なくお前が犯した過ちに他ならない。
でもおかげで、皇帝として毎日忙しく城に通勤しなければならなかったカレンが、カルナスという端末を使ってのリモートワークを可能にしてくれた。
カルナスには悪いけど、俺としては大満足の結果だよ。
ありがとうカルナス。お前が愛する大切な妹の中に、毎日欠かさず俺の愛情を注ぎ込み続けてやるからなっ!
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