異世界イチャラブ冒険譚

りっち

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772 ※閑話 読書会

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「いらっしゃいチャール。シーズもよく来たわね。2人とも待ってたわーっ……っとと!」


 スペルディアの教会本部に顔を出した私を、顔見知りのシスターが笑顔で迎え入れてくれる。

 けれど同行者がシーズだけじゃない事に気付いて、慌てて態度を取り繕い始めた。


 いやいや、流石に手遅れだよシスター……。


「今日は突然お邪魔して済みません。夫の無茶を快く聞き届けてくださったこと、夫に代わって感謝致します」

「いえいえっ。そんなに畏まらないでくださいシスタームーリ! なんでも資料の整理を手伝っていただけるそうで、こちらとしても本当にありがたいですからっ」

「その件についてはお任せくださいっ。今日は有名な歴史学者の方にご同行いただいてますからっ。と言っても私と同じで、ダンさんの奥さんなんですけど」

「有名は言いすぎだよムーリさん。どうも、只今紹介に預かったキュールです」


 家ではズボラな姿しか見せないキュールさんは、そんな素振りを一切出さずににこやかな挨拶を返している。

 世界中を旅して色々な人と関わってきたキュールさんは、意外と礼儀正しく振舞うことも出来るんだよねー。


「今日は図々しくもムーリさんたちに同行させていただきましたが、快く受け入れてくださって感謝しています。私がどれだけ力になれるか分かりませんが、本日は精一杯協力させていただきます」

「貴女のことはチャールとシーズに熱心に推薦されましたよ。過去の資料に興味を持つ教会の人間は少ないので頼りにしています。どうぞこちらへ」


 シスターたちに案内されて、教会の資料室へと向かう。


 教会の人たち、過去の資料には本当に興味ないもんねー。

 読み書きが出来るってだけで、特に何の知識も無かった私なんかが資料整理に借り出されるくらいに。


 先人の残した資料そのものはとっても大切に扱うんだけど、資料に記載されている情報にはあまり興味が無いみたいなんだ。

 ま、そのおかげで今の私がいるわけなんだけどね。


 以前の私は分かりやすく教会兵になって、魔物を狩ることで教会のお手伝いをしようと思ってたもんなー。

 教会兵になりたがる子は多かったけど資料を読みたがる子はあんまりいなかったから、少しでも教会の為になるならと必死になって資料を読み漁ったっけ。


「先日回収した資料は全てこちらに収めてあります。どうぞご自由にご覧になってください」


 まだ整理されていない資料が山積みされている資料室に到着する。

 私とシーズは教会本部出身なんだから案内なんて要らないと思うんだけど、教会外部の人間であるキュールさんの案内を子供の私たちやマグエルのシスターであるシスタームーリにさせるわけにはいかないのかな?


「資料の状態は悪くなかったようですが、それでも古い資料ばかりなので扱いには細心の注意を払ってください。資料室内での飲食は禁止、資料の持ち出しも禁止です。資料の扱いについて詳しくはチャールに聞いてください」

「へ? 私に聞かれるのは構わないんだけど、シスターも一緒に資料調査するんじゃないの?」

「教主イザベルから直々のお達しがあったのよ。『覚悟無くダンさんに近づきすぎると大変な目に遭うだけだから、適度に距離を保ちなさい』って」

「「ぷっ!」」


 シスターから聞いた教主様の指示に、思わずシーズと一緒に吹き出してしまう。

 ダンってトライラム様の化身とか言われているくせに、それと同時に腫れ物扱いされてるんだけどっ。


「それにダンさんって宰相様とも知り合いなんでしょ? 下手に関わると国家機密に関わったりしそうだから、安易にダンさん達の調査に参加しないようにって注意喚起がされてるの」

「あっはっは! 教会の皆さんは夫の事をよく理解しているようですね! 安易に夫に関わってしまったヴェルモート帝国が今まさに大変な目に遭ってますよ!」

「夫は本当に何気なく核心に触れたりしますからね。振り回される周囲の皆は堪ったものじゃないんです。ビックリしてアワアワしてるうちに、想像も出来ないほどの幸せを押し付けられちゃってますからっ」


 今でも受け止めきれないほどの幸福を押し付けられているのに、これ以上幸せにされたら幸せすぎて死んじゃいますからと笑うシスターの言葉に、私たち全員が無意識に自分の下腹部を撫でてしまう。

 確かに毎日死んじゃうくらい幸せにされてるよねぇ……。死んじゃっても後悔しないくらいに幸せではあるんだけどぉ……。


 私達の間に微妙な空気が流れ始めた事を察したのか、帰る時だけ声をかけてねと言い残してシスターはいそいそと資料室を出ていった。

 私たち4人だけが残された資料室で、こほんと軽く咳払いするキュールさん。


「我が家の寝室事情のことは忘れて、早速資料の整理を始めようか。でも私は下手に動くと散らかしてしまうことしか出来ないから、みんなに指示を仰ぎたいね」

「あ、それでしたら私もスペルディアの教会には明るくないので、ここ出身のチャールとシーズが指示を出してくれますか?」

「え、私たちがシスタームーリやキュールさんに指示を出すの?」

「チャールは資料の調査も行なってきたでしょうし、シーズもスペルディここア出身でしょ? だから不慣れな私とキュールさんは2人の判断に従うほうが効率がいいと思って」


 シスタームーリとキュールさんが2人とも希望してきたので、子供の私たちが指示を出して資料の調査を進める事になった。

 片付けが出来ないキュールさんと資料整理に慣れていないシスタームーリにペアを組んでもらって、まだ教会側でも調査しきれていない資料を優先して調査を開始した。





「ふぅむ……。個人的には興味深い資料ばかりだけど、ダンさんが望む情報では無さそうかな?」


 暫く資料を読みこんだキュールさんが、溜め息混じりに愚痴を零す。

 事前に説明は受けていたけれど、回収した資料の内容が全く私たちの望むものじゃなかったんだ。


 私たちが知りたかったのはガルクーザ出現以前の人々の暮らしや生活に繋がる事情だったんだけど、回収した資料の殆どは教会の運営に関する書類ばかりで、しかも人名や地名が殆ど記載されていないみたいなのよね……。


「ここまで何も記載が無いのは流石におかしいですよね……? 理由は分かりませんが、意図的に固有名詞を排除して記録をつけているんでしょうか? でも何の為に……?」

「記録だってのに肝心の情報を濁したら意味ねーよな? というか濁すくらいなら記録を残す必要も無いだろ? ちょっとこれは意味が分からねぇぜ……」


 シスタームーリとシーズが不可解な記録に頭を悩ませている。

 今回回収された資料以前に、スペルディアに残っている古い資料でも色々暈して書いている記述が多いんだよねー。

 記録って正確に残さないと意味が無いものだと思うのに……。


「シーズとムーリさんの反応から察するに、今のトライラム教会ではこんな特殊な記録はつけていないんだね?」

「はい。取引があれば普通に取引先の名前も明記しますし、預かった孤児の名前も記録しています。……って、そう言えば孤児を預かったような記録も残っていない? 当時は孤児を預かっていなかったんでしょうか?」

「それは何とも言えないね。孤児の存在を記録していなかっただけの可能性も否定出来ない。それに何の意味があるのかは分からないけど」


 キュールさんがもどかしそうに吐き捨てながら、バリバリと乱暴に後頭部を掻いている。

 せっかく回収した資料から過去を類推することが出来るんじゃないかと期待したのに、残されていた資料があまり役に立たずに苛々しちゃってるみたい……。


 と思ったら椅子の背もたれにグダーっと寄りかかって、読んでいた資料をテーブルに投げ出すキュールさん。


「くそーっ! これは結局ダンさんの言う通りかーっ!? 悔しいねぇ……!」

「あれ? ダンが何か言ってたの? 今日は別件があるからこっちに来なかっただけだと思ってたんだけど」

「ダンさんはね、祝福の神トライラムとトライラム教会は一緒に考えないほうがいいと言っていたんだ。教会を追いかけてもトライラムの軌跡は追えないってね」

「トライラム様とトライラム教会は別? そりゃそうでしょって感じだけど……具体的にはどうしろってこと?」


 私たちはあくまでトライラム様を信仰しているだけで、トライラム様と同じことが出来るわけじゃない。

 ダンはトライラム様と同じことが出来ちゃうみたいだけど、それでもダンだってトライラム様とは別人だ。そんなことは分かっている。


 だけどダンが教会の資料を調べてトライラム様の足跡の手掛かりを得ようとしてるんじゃないっ。

 なのに教会資料を調べてもトライラム様には繋がらないって、無駄足だって分かってて調査させてるわけっ!?


「教会の資料から分かる事は当時の人々の暮らしだけで、資料からトライラムの足跡を辿るのは難しいだろうってのがダンさんの見解なんだよ。ただね……」

「ただ? 他に何かあるの?」

「もしも今の教会関係者である君達3人から見て違和感がある要素があったとしたら、それは教会関係者の意思じゃなくて、トライラムの意図が介在しているんじゃないかとダンさんは読んでるんだ」

「え、えと……? ごめんキュールさん、ちょっと待って……」


 キュールさんの言っている事がピンと来なくて、改めてキュールさんの言葉の意味を反芻する。


 私たちから見て違和感のある要素と言えば、記録なのに固有名詞を曖昧にして資料を作っていることだよね……?

 わざわざ資料を残しているのに、記載されている情報をあえて曖昧にする意味。そこにはトライラム様の意志が介在している?


 私の頭の中の情報が整理された事を察したキュールさんは、私を見て小さく頷いてから続きを話し始める。


「組織運営をしていくにあたって、運営記録を残していくのは当たり前だよね? だからそこを暈すように指示したのはトライラムなんじゃないかってダンさんは言うんだよ。トライラムを信仰している者たちならワケが分からなくても指示に従うだろうってね」

「んー? 確かにトライラム様から指示されれば素直に言う事を聞くかもしれないけど……。トライラム様がそんな変な指示を出す理由ってあるの?」

「ダンさんが言うには、教会に対して特定の個人、または団体が大きい影響力を持つことが無いように、あえて教会へ協力した人や団体の記録を残さなかったんじゃないかと思ってるんだってさ」


 貴族が血縁によって脈々と受継がれていくように、親や先祖という過去が現役世代に大きく影響力を持つ事はイメージしやすい。

 例えばスペルディア家から高額の資金提供があったと記録してあった場合、スペルディア家から受けた資金提供は恩、または借りとして遥か未来まで教会に影響力を及ぼし続けてしまうかもしれない。


 だからあえて教会に関わる者たちの記録を残さないことで、過去の出来事が現役世代の足枷になる事を防いだのではないかとダンは思っているみたい。


「世界中に信仰されているはずのトライラム教会があそこまで困窮していたのは違和感があったんだってさ。実際ダンさんが納税を申し出た時も頑なに協力を拒んだんでしょ? まぁダンさんが言い包めちゃったらしいけど」

「え、ええ。司教テネシスの信仰を真正面から論破しちゃってましたよ。でもそれが今の話にどう……」

「ダンさんと話した司教さんは、腐敗や堕落、癒着なんかを警戒していたんでしょ? 他者と関わることでトライラム教会の教義と信仰が変化してしまうのを恐れたんだ。だから差し伸べられたダンさんの手ですら1度は突っ撥ねた」


 キュールさんとシスタームーリが話しているのは去年の納税の話だよね?

 要は一時的にダンが借金を立て替えることで孤児達が自立する時間を稼ごうって話なんだけど、その時ですらなかなか了承してもらえなかったって苦笑してたっけ。


「その1件でダンさんはトライラム教会に強い影響力を持つ事になってしまったでしょ? ダンさんはその影響力を鬱陶しいとしか思っていないけど、例えばダンさんの子供や友人を名乗る者にだってその影響力が適用される可能性はあるよね? 事実、ダンさんの奥さんってだけで監視も無く資料を読ませてもらってるわけだしさ」

「……でも、そんなの仕方ないじゃないですかっ!? 去年までの絶望に閉ざされていた教会にとって、ダンさんがしてくれたことはまさに祝福そのものだったんですからっ……!」

「うん。というか人が生きていく上で誰にも影響を与えないのは無理だよね? だけどダンさんが言うには、とっくの昔に居なくなった誰かの影響力が今を生きる人々に作用するのは不健全なんだってさ」


 う~ん……? 分かるような分からないような言い分だなぁ……。

 過去に囚われずに今を見ろってことかな? 偽りの英雄譚を暴いたダンらしい発想だとは思うけど……。う~ん……。


「ダンさんに救われた人がダンさんに感謝するのは当たり前だけど、その子供がダンさんの子供に感謝しろってのは違うでしょ? トライラムは世界中の信仰を集めてしまったトライラム教会を外部からの影響力から保護する為に、あえて全ての固有名詞を暈したんじゃないかって思ってるんだってさ」


 トライラム教会を外部から利用されないために。内部からの腐敗を防ぐ為に。

 恩知らずと思われても協力者、支援者の記録を残さず、逆に悪いことや辛いことがあってもそれを後世に残すことなく当代だけで忘れることで、トライラム教会という組織を守りたかった……ってこと?


 だけど辿り着いた結論を私が口にするより早く、シーズが少し不貞腐れたように口を開く。


「……なんだよ。役に立たねー資料の意味は分かったけど、肝心のトライラム様の事は何にも分かんねーってことじゃねぇか……」

「だねぇ……。ま、強いてあげるなら、祝福の神トライラムは特別な能力を持って生まれた存在ではなく、高度な教育を受けて深い教養を持った1人の人間で間違いないってことくらいだよ。それこそダンさんのようにね?」

「あははっ。結局その結論に行き着くんですねっ。ダンさんがトライラム様の生まれ変わりだと思われちゃうのも当たり前ってことですっ」


 疲れた様子のシーズとキュールさんと違って、シスタームーリは嬉しそうに声を弾ませている。

 絶望しきっていたところをダンに直接救ってもらったらしいシスタームーリこそ、ダンの事をトライラム様と重ねているところがある気がするなー。


 しっかしトライラム様が1人の人間だったなんて、自分で言い出したことながらビックリしちゃうなぁ。

 でもダンに職業設定の事を教えてもらった今は、もうダンと同じ能力を持っただけの普通の人だったんだなぁって確信出来ちゃうから困るよ……。


 まぁあのダンの話がこんな風に綺麗に終わるわけは無かったんだけどぉ……。


「……実はね。ダンさんの話には続きがあるんだよ。これはまだティムルさんとリーチェさん、それとシャロさんと私しか知らない話なんだけど」

「え、ニーナさんもご存じない話があるんですか? ちょっと意外です」

「あ~、ダンさん的には雑談の延長って感じだったからね……。聞かされたこっちは堪ったものじゃなかったけど……」

「うわぁ~聞きたくねぇ~っ……! 聞きたくねぇけど聞かないと気になって眠れねぇ奴だこれ~っ……!」


 キュールさんの不穏な空気を察して、聞きたくないけど聞かざるを得ないと悶えるシーズ。


 ダンってキュールさんとティムル、リーチェさんとシャロさんの4人とはちょいちょい色んな話をしてるっぽいよね。

 そこで話がまとまれば家族全員に共有してくれるんだけど、その前段階の話はこの4人と相談してるんだなー。


「祝福の神トライラムが高度な教育を受けた1人の人間だった。ここまではいいかい?」

「え、えぇ。そこはもう疑ってませんよ。ダンさんを見てたら疑いようもありませんし……」

「祝福の神トライラムはレリックアイテムを扱っていたり、現代では失われた転移魔法陣なんかも利用しているよね? だから人間ではあるけれど、神と呼ぶに相応しい特別な存在でもあった」

「ふんふん。そこまでも異論ねぇよ。客観的に見てもトライラム様が普通じゃねぇのは間違いねぇはずだからな」


 シーズの言う通り、そこまでは疑問を挟む余地はないよね?

 トライラム様の能力は職業補正によるものだったのかもしれないけれど、能力の正体がなんであれトライラム様が超越的な存在だったことは間違いないはず。


「ここから結構飛躍していくんだけど……」


 だけどここまではただの確認事項でしかなかった。

 キュールさんの声は私たち以外の誰にも届かないように消え入りそうなほどに小さくなって、けれど何故かはっきりと私の耳には届けられた。


「祝福の神トライラムが1人の人間であるとしたら、そこから逆に考えて神話で語られる変世の3女神も私たちと同じ人間だと言うんだよね、ダンさんは」

「……………………はい?」

「その上エーテルジェネレイターで虚無空間を消滅させたり、ユニという新たな世界樹を生み出してしまったダンさんが言うにはね? 変世の3女神と祝福の神トライラムの扱っている技術は同じもののように感じるんだってさ……」

「「「……………………」」」

「どうして数千年、数万年も隔てた両者の間に技術的な共通点が見受けられるんだろうねー? なんて気軽に言われちゃってさぁ……。咄嗟にティムルさんとリーチェさんがダンさんの口をキスで封じてくれなかったら、多分頭が爆発してただろうねー……」


 トライラム様だけでなく、変世の3女神様も凄い力を持っただけの人間だった……?


 そんな馬鹿なと言いたいところだけれど……。

 トライラム様の生まれ変わりと噂され、変世の3女神様と同じ事を出来てしまっているダンが言うと嫌な説得力が……。


 っていうか、えっちしながらなんて話してるのよダンはっ!

 咄嗟にえっちに逃げるって、ティムルさんもリーチェさんも内心えっちどころじゃなかっただろうなぁ……。
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