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「へ~? それじゃ昨日の今日でカレン様の事を貰っちゃったの? 今までで最速だねーっ」
フラグニークでの会議を終えてユニのところに顔を出した俺は、そこにいたみんなに今日起こった事実を共有する。
識の水晶が持ち去られたという話に誰もあまり食いつかなかったけど、その結果カレンと婚姻契約を結ぶことが出来たことにみんな大喜びしているなぁ?
「でも、婚姻を結んだのにここには連れてこなかったんだね? 婚姻契約を結んだなら連れてきても良かったんじゃない?」
「流石に今回の婚姻は急すぎて、俺以上に帝国の人たちが混乱してるんだ。だから夜には合流するけど、今カレンは城でなんやかんやと手続きに追われてるみたいだねー」
現役の皇帝が在位中に嫁いだ前例はないらしく……というか女性皇帝がそもそもカレンが初めてだったらしいけど、前例の無い事態に帝国上層部は今大きく混乱してしまっているようだ。
俺の女になった以上、カレンが俺と別々に寝る事を許すつもりは無いので、カレンは皇帝でありながら政務の為に城に通う事になりそうである。
職業皇帝ってやつ? なんだそりゃってね。
「カレン・ラインフェルドは、ダンと生涯添い遂げる事を誓う!」
「ダ、ダンはカレン・ラインフェルドと生涯愛し合う事を誓いますぅ……」
神器強奪という前代未聞の大事件の後に行なわれた、帝国各地の郷土料理を模索する会議が幕を閉じ、会議の終わりにカレンと正式に婚姻契約を結ぶ事になった。
前代未聞の大事件があったはずなのに、カレンは自分のステータスプレートをじっと見詰めて、頬を赤らめながら柔らかく微笑んでいる。
……そんなに幸せ100%の表情をされると、何も言えなくなっちゃうよぅ。
ダン 男 26歳 勇者 仕合わせの暴君
ニーナ ティムル フラッタ リーチェ ヴァルゴ
ニーナ(婚姻) ティムル(婚姻) フラッタ・グラン・ソクトルーナ(婚姻)
リーチェ・トル・エルフェリア(婚姻) ムーリ(婚姻)
エマーソン・ソクトヴェルナ(婚姻) ヴァルゴ(婚姻) ターニア(婚姻)
ラトリア・ターム・ソクトルーナ(婚姻) リュート・マル・エルフェリア(婚姻)
シャーロット・ララズ・スペルディア(婚姻) キュール(婚姻)
シーズ(婚姻) チャール(婚姻) アウラ(婚約)
カレン・ラインフェルド(婚姻)
奴隷契約(非表示)
流石に婚姻15人は長すぎるな……。
婚姻契約を略式表示はしたくないけど、流石にそうも言ってられないかぁ?
スマホくらいの大きさのステータスプレートには既にスペースが足りてないけど、足りてないはずなのに何故か読み取れるんだよなぁ。魔力って万能だー。
「くくくっ。カルナスには感謝せねばならんか? 奴のおかげでこうして貴様と添い遂げることが出来たのだからなぁ?」
「それならいっそ残り2つもカルナスに持ってって欲しかったんですけど~。カレンばっかり神器から解放されやがってぇ」
軽口を叩きながらその唇を重ね、カレンと永遠の愛を誓う。
俺と激しくキスを交わす自国のトップの姿を見た皆さんの反応は様々で、赤面して目を逸らす者、信じられないものを見るように大きく口を開けて固まっている者、嫁にいく孫娘を見るような寂しげな表情を浮かべている者、キャーキャー言いながら大騒ぎしてるメイドさんたちと、バリエーションに富んでいる。
……メイドさんたちの反応が完全に友人のそれだよな? 皇帝陛下とはいったい。
しかし誓いのキスを終えたあとのカレンの宣言を聞いた皆さんの反応は、まるで打ち合わせしたように同じものだった。
「見ての通り、正式に私はダンと婚姻を結んだわけだが、私の夫は夫婦で寝所を別にする事を快く思っていないのだ。なので私はこれから夫の家から城に通う事になるだろう」
「「「…………はっ!?」」
自国の皇帝が城に住まず、他国に構えた自宅から城に通勤する。
そんな前代未聞の珍事に、神器を奪われた時以上に混乱する帝国の皆様。
神器に同情なんてしないけど、この扱いは流石に憐れかもしれないな?
「というわけで、今から最低限の法整備をするからって追い出されてさ。このあと城に迎えに行く事になってるんだ。だからその前にみんなと一緒に過ごして、その後カレンに好色家を浸透させる感じかな」
「ヴェルモート帝国は識の水晶があったから、情報管理に厳しい国なんだ。最奥の間でしか管理出来ない情報なんかもあるから、皇帝自らが城の外に居を構えるなんて想定はされてないんだよ」
だから結局ダンさんのせいだねーと肩を竦めるキュ-ル。
でもカレンを迎えるのは家族全員の希望だったんだから、1人だけ我関せずしようったってそうはいかないんだよ。
「あ、キュールはどうする? カレンの初めての夜に一緒に立ち会う? 好色家を得る為には2人きりで過ごすわけにはいかないから、誰かにはついてきてもらわないとダメなんだけど」
「ん~……。私じゃなくてもいいなら遠慮しておこうかな。これから毎日一緒に過ごすことにはなるだろうけど、初めてくらいは陛下を尊重してあげたいんだ」
「了解。じゃ好色家メンバーは俺が適当に指名しちゃうねー」
カレンとキュールを並べてにゃんにゃんするつもりではあったけど、初めてに立ち会うのが気まずいというキュールの気持ちも尊重しよう。
尊重も何も、昨晩たっぷり可愛がっておいて今更過ぎるけどなっ。
「それじゃ……シャロとリーチェ、それとラトリアかな? カレンの初めてに立ち会ってねー」
「あはっ。ご主人様ったら今夜は貴族コースですか? ですがそれならターニア様やフラッタさんも呼ぶべきでは?」
「ターニアは貴族だった姿を見たことが無いし、フラッタは我が家の末っ子だからなー。一方でラトリアは貴族として接することも多かったから、貴族ってイメージが強いんだー」
「ふははっ! 貴族令嬢となんて関わりたくないと言っておったのが嘘のようじゃなっ。貴族令嬢として扱われた記憶なんぞほぼ無いがのーっ」
ニコニコしながら弾丸のように抱き付いてくるフラッタを受け止め、ニーナと一緒によしよしなでなで。
誰よりも気高いフラッタは、高貴な貴族らしいところもあるんだけどな。
それ以上に可愛すぎて、敬意も礼儀も可愛いに塗り潰されちゃうんだよーよしよしなでなで。
そのままフラッタとニーナを一緒に押し倒し、カレンを迎えに行く前の愛の営みを開始する。
これだけエロいことばかりを見せられるユニよ。お前は両親に似ず真っ直ぐ育って欲しい。
全員をしっかり限界まで愛して、最初に相手して復活したフラッタの膨らんだお腹を撫でながらもう1度注ぎ直して、足元の覚束ないリーチェたちと一緒にフラグニークに転移した。
情事の臭いをぷんぷん漂わせている俺にも今度は何も言わなかったカレンだったけど、代わりに全く予想していなかった事を言って来た。
「来たなダンよ。早速で悪いが金を貸して欲しい」
「…………は?」
え、何? 皇帝陛下を娶るには身請け金でも払わないといけないわけ?
でも今ここでお金を払っても、カレンは皇帝の座を辞する気は無さそうなんだけど……。
「絶対に碌でもない見当違いの事を考えていそうだが、私の身につけている衣装や装備品は全て帝国の税金で購入したものだからな。その分は支払ってもらわねば困るというわけだ」
「あ~そういうこと。カレンのためなら装備でも服でも買ってあげたいけど、それまで裸ってわけにもいかないもんね」
……現役の皇帝陛下を裸で連れ回す?
イカンイカン。何を考えているんだ俺は。
俺の可愛いカレンの裸を他の男になんて見せる訳にはいかないんだよっ。
たとえそのシチュエーションに思い切り興奮を覚えたとしてもなぁっ!
「カレンの武器って聖銀のロングソードだよね? あれって確か王金貨クラスだったと思うから……。全部込みで王金貨100枚も出せばいいかな?」
「……一応帝国からは王金貨20枚ほどを請求するつもりだったのだがな? だがその金額なら文句も出まい。済まないが頼めるか?」
「おっけー。あ、もう婚姻も結んだことだし、これは貸しじゃなくって俺が払うよ。妻の支払いは俺の支払いってね」
カレンに王金貨100枚を即金で手渡すと、カレンはちょっと引いた表情を浮かべながらも、重鎮っぽい高齢の男の人にそのお金をそっくり引き渡している。
あの人が帝国のナンバー2なのか? 俺が関わる事はないとも思うけど。
しかし、衣装も装備も一式込みで王金貨20枚、2000万リーフか。
高額には違いないけど、皇帝陛下の装備品や衣装の金額だと思うと安く感じるな。
でも人間族のカレンはフラッタのようなフルプレートメイルは着られないだろうし、武器である聖銀のロングソードが最も高額な所持品なのかもしれない。
スレッドドレッド製の服も高級品には違いないけど、それでも金貨数枚出せば買えるはずだ。
「全身ミスリル装備って、1国の主が愛用するレベルの装備品だったんですよね。ダンさんとティムルさんのおかげで完全に失念しちゃいましたけど」
「ははっ。初めてヴァルハールに訪れた時は、ダンもフラッタもミスリル武器だったんだけどねー」
リーチェも懐かしい話を口にするなぁ。
初めてヴァルハールを訪れた時は殆どみんなミスリル武器で、そのせいで竜王には苦戦を強いられたっけ。
「このあとはみんなでえっちをしたあと、カレン陛下も連れて奈落に足を運ぶのですよね? カレン陛下、ショックを受けなきゃいいんですけど……」
「神器を奪われてもケロッとしてるカレンが、奈落に行ったくらいでショックを受けるとは思えないけどなぁ」
「奈落にいくだけじゃないでしょー? 好色家、職業設定、人間族のカレン陛下は好事家にもなれるんじゃないんですか? 驚く要素はてんこ盛りですってば」
なるほど。確かにシャロの言う通りかもしれないな。
でもシャロの言う事を認めると、俺が神器より非常識だと認める事になりそうで嫌だなぁ。
まぁ細かい事はどうでもいいかぁ。
これから始まるカレンの好色家ゲットイベントの方が数億倍重要だもんねーっ。
「待たせたな。今日のところは解放されたぞ」
「お、もういいのカレン? 後ろの人たち複雑そうな表情してるけど」
「ああ。どうせ法整備など直ぐには出来んし草案が必要だからな。奴らにそういう下準備を任せたんだ」
なるほど。上司だけ先に帰って自分たちは残業を押し付けられたわけか。
しかもこれからその上司はひと晩中俺とえっちすることを匂わせているからな。部下としては堪ったものじゃないだろう。
「そもそも皇帝が一般男性の下に嫁ぎ、自宅から城に通うなんて機会が再度あるかも分からん。私だけを例外として、法整備はしないという判断をするかもしれないな」
「あ~。女帝がそもそもカレンしか居なかったんだもんね。皇帝を娶ろうなんて一般男性が居るとも思えないし、必要ないかも?」
「私の目の前に、皇帝を娶った一般男性が存在しているのだがなぁ? いったいどの口が言っているのやら」
「俺の記憶だとカレンの方からグイグイくっついてきた気がするけどね? まぁ貰った以上はもう絶対に離さないけど」
帝国の人たちにカレンは俺の女だと見せ付けるように、唇を重ねて舌を絡ませる。
そして腰砕けになったカレンを横に抱きかかえ、まずは迎賓館に転移した。
「む、なんで迎賓館に来たんだ? ニーナたちも居ない様だが……」
「まずはこのメンバーで俺の相手をしてもらう為だよ。初めてのカレンが我が家の全力の夫婦生活に参加するのは無理すぎるから、そのための前準備が必要なんだ」
首を傾げるカレンをベッドに押し倒し、キスをしながらいつも通りカレンの両手を万歳の形でベッドに括りつける。
そのままキスをしたまま服を捲り上げ、この世界でカレンだけが持ちえるエンペラーおっぱいを生で揉みしだき、硬さを増すその先端を指先でつんつんぷにぷにと弄ぶ。
「あ、相変わらず拘束するのか……? わ、私は初めてなのだが……む?」
「ごめんねカレン。お前に配慮するよりも俺の興奮を優先させてもらっちゃうよ」
押し倒しているカレンに寄り添うように、シャロとリーチェが万歳の格好で添い寝する。
そして俺におっぱいが当たるくらいの距離まで迫りながら、上げた両手の手首をラトリアの手によってベッドに括りつけられてしまった。
「ヴェルモート帝国皇帝、カレン・ラインフェルドの初めては、スペルド王国第1王女シャーロット・ララズ・スペルディアと、エルフェリア精霊国第2王女のリュート・マル・エルフェリアと一緒にいただかせてもらうね」
「なっ!? しょっ、初夜から複数人でだと……!? というかリュートとは誰の……!?」
「勿論双竜姫ラトリア・ターム・ソクトルーナのこともいただくけど、ラトリアは基本俺のお手伝いをお願い。宜しくね」
「ええ、任せください。今日は沢山愛していただきましたから、その分をしっかりお返しさせていただきますねっ」
シャロとリュートの両手をベッドに括りつけたラトリアは、俺の背後から抱き付いて俺の乳首や股間をサワサワと撫で回してくる。
世界1美人なラトリアにさわさわご奉仕されちゃうと、身も心も滅茶苦茶気持ちいいんだよなーっ。
拘束された2人の王女と女帝のシャツを捲り上げ、俺専用のブルーブラッドおっぱいを丸出しにする。
俺にだけ触れる事が許されたこの世界で最も高貴な3人のおっぱいを、まずは挨拶代わりにべろぉぉんと舐め上げた。
さぁて早速いただくとしましょうかねっ。
このあと好色家の浸透も済ませなきゃいけないし、好色家の浸透を終えたカレンを家族みんなと一緒に相手してあげたいからなっ。
フラグニークでの会議を終えてユニのところに顔を出した俺は、そこにいたみんなに今日起こった事実を共有する。
識の水晶が持ち去られたという話に誰もあまり食いつかなかったけど、その結果カレンと婚姻契約を結ぶことが出来たことにみんな大喜びしているなぁ?
「でも、婚姻を結んだのにここには連れてこなかったんだね? 婚姻契約を結んだなら連れてきても良かったんじゃない?」
「流石に今回の婚姻は急すぎて、俺以上に帝国の人たちが混乱してるんだ。だから夜には合流するけど、今カレンは城でなんやかんやと手続きに追われてるみたいだねー」
現役の皇帝が在位中に嫁いだ前例はないらしく……というか女性皇帝がそもそもカレンが初めてだったらしいけど、前例の無い事態に帝国上層部は今大きく混乱してしまっているようだ。
俺の女になった以上、カレンが俺と別々に寝る事を許すつもりは無いので、カレンは皇帝でありながら政務の為に城に通う事になりそうである。
職業皇帝ってやつ? なんだそりゃってね。
「カレン・ラインフェルドは、ダンと生涯添い遂げる事を誓う!」
「ダ、ダンはカレン・ラインフェルドと生涯愛し合う事を誓いますぅ……」
神器強奪という前代未聞の大事件の後に行なわれた、帝国各地の郷土料理を模索する会議が幕を閉じ、会議の終わりにカレンと正式に婚姻契約を結ぶ事になった。
前代未聞の大事件があったはずなのに、カレンは自分のステータスプレートをじっと見詰めて、頬を赤らめながら柔らかく微笑んでいる。
……そんなに幸せ100%の表情をされると、何も言えなくなっちゃうよぅ。
ダン 男 26歳 勇者 仕合わせの暴君
ニーナ ティムル フラッタ リーチェ ヴァルゴ
ニーナ(婚姻) ティムル(婚姻) フラッタ・グラン・ソクトルーナ(婚姻)
リーチェ・トル・エルフェリア(婚姻) ムーリ(婚姻)
エマーソン・ソクトヴェルナ(婚姻) ヴァルゴ(婚姻) ターニア(婚姻)
ラトリア・ターム・ソクトルーナ(婚姻) リュート・マル・エルフェリア(婚姻)
シャーロット・ララズ・スペルディア(婚姻) キュール(婚姻)
シーズ(婚姻) チャール(婚姻) アウラ(婚約)
カレン・ラインフェルド(婚姻)
奴隷契約(非表示)
流石に婚姻15人は長すぎるな……。
婚姻契約を略式表示はしたくないけど、流石にそうも言ってられないかぁ?
スマホくらいの大きさのステータスプレートには既にスペースが足りてないけど、足りてないはずなのに何故か読み取れるんだよなぁ。魔力って万能だー。
「くくくっ。カルナスには感謝せねばならんか? 奴のおかげでこうして貴様と添い遂げることが出来たのだからなぁ?」
「それならいっそ残り2つもカルナスに持ってって欲しかったんですけど~。カレンばっかり神器から解放されやがってぇ」
軽口を叩きながらその唇を重ね、カレンと永遠の愛を誓う。
俺と激しくキスを交わす自国のトップの姿を見た皆さんの反応は様々で、赤面して目を逸らす者、信じられないものを見るように大きく口を開けて固まっている者、嫁にいく孫娘を見るような寂しげな表情を浮かべている者、キャーキャー言いながら大騒ぎしてるメイドさんたちと、バリエーションに富んでいる。
……メイドさんたちの反応が完全に友人のそれだよな? 皇帝陛下とはいったい。
しかし誓いのキスを終えたあとのカレンの宣言を聞いた皆さんの反応は、まるで打ち合わせしたように同じものだった。
「見ての通り、正式に私はダンと婚姻を結んだわけだが、私の夫は夫婦で寝所を別にする事を快く思っていないのだ。なので私はこれから夫の家から城に通う事になるだろう」
「「「…………はっ!?」」
自国の皇帝が城に住まず、他国に構えた自宅から城に通勤する。
そんな前代未聞の珍事に、神器を奪われた時以上に混乱する帝国の皆様。
神器に同情なんてしないけど、この扱いは流石に憐れかもしれないな?
「というわけで、今から最低限の法整備をするからって追い出されてさ。このあと城に迎えに行く事になってるんだ。だからその前にみんなと一緒に過ごして、その後カレンに好色家を浸透させる感じかな」
「ヴェルモート帝国は識の水晶があったから、情報管理に厳しい国なんだ。最奥の間でしか管理出来ない情報なんかもあるから、皇帝自らが城の外に居を構えるなんて想定はされてないんだよ」
だから結局ダンさんのせいだねーと肩を竦めるキュ-ル。
でもカレンを迎えるのは家族全員の希望だったんだから、1人だけ我関せずしようったってそうはいかないんだよ。
「あ、キュールはどうする? カレンの初めての夜に一緒に立ち会う? 好色家を得る為には2人きりで過ごすわけにはいかないから、誰かにはついてきてもらわないとダメなんだけど」
「ん~……。私じゃなくてもいいなら遠慮しておこうかな。これから毎日一緒に過ごすことにはなるだろうけど、初めてくらいは陛下を尊重してあげたいんだ」
「了解。じゃ好色家メンバーは俺が適当に指名しちゃうねー」
カレンとキュールを並べてにゃんにゃんするつもりではあったけど、初めてに立ち会うのが気まずいというキュールの気持ちも尊重しよう。
尊重も何も、昨晩たっぷり可愛がっておいて今更過ぎるけどなっ。
「それじゃ……シャロとリーチェ、それとラトリアかな? カレンの初めてに立ち会ってねー」
「あはっ。ご主人様ったら今夜は貴族コースですか? ですがそれならターニア様やフラッタさんも呼ぶべきでは?」
「ターニアは貴族だった姿を見たことが無いし、フラッタは我が家の末っ子だからなー。一方でラトリアは貴族として接することも多かったから、貴族ってイメージが強いんだー」
「ふははっ! 貴族令嬢となんて関わりたくないと言っておったのが嘘のようじゃなっ。貴族令嬢として扱われた記憶なんぞほぼ無いがのーっ」
ニコニコしながら弾丸のように抱き付いてくるフラッタを受け止め、ニーナと一緒によしよしなでなで。
誰よりも気高いフラッタは、高貴な貴族らしいところもあるんだけどな。
それ以上に可愛すぎて、敬意も礼儀も可愛いに塗り潰されちゃうんだよーよしよしなでなで。
そのままフラッタとニーナを一緒に押し倒し、カレンを迎えに行く前の愛の営みを開始する。
これだけエロいことばかりを見せられるユニよ。お前は両親に似ず真っ直ぐ育って欲しい。
全員をしっかり限界まで愛して、最初に相手して復活したフラッタの膨らんだお腹を撫でながらもう1度注ぎ直して、足元の覚束ないリーチェたちと一緒にフラグニークに転移した。
情事の臭いをぷんぷん漂わせている俺にも今度は何も言わなかったカレンだったけど、代わりに全く予想していなかった事を言って来た。
「来たなダンよ。早速で悪いが金を貸して欲しい」
「…………は?」
え、何? 皇帝陛下を娶るには身請け金でも払わないといけないわけ?
でも今ここでお金を払っても、カレンは皇帝の座を辞する気は無さそうなんだけど……。
「絶対に碌でもない見当違いの事を考えていそうだが、私の身につけている衣装や装備品は全て帝国の税金で購入したものだからな。その分は支払ってもらわねば困るというわけだ」
「あ~そういうこと。カレンのためなら装備でも服でも買ってあげたいけど、それまで裸ってわけにもいかないもんね」
……現役の皇帝陛下を裸で連れ回す?
イカンイカン。何を考えているんだ俺は。
俺の可愛いカレンの裸を他の男になんて見せる訳にはいかないんだよっ。
たとえそのシチュエーションに思い切り興奮を覚えたとしてもなぁっ!
「カレンの武器って聖銀のロングソードだよね? あれって確か王金貨クラスだったと思うから……。全部込みで王金貨100枚も出せばいいかな?」
「……一応帝国からは王金貨20枚ほどを請求するつもりだったのだがな? だがその金額なら文句も出まい。済まないが頼めるか?」
「おっけー。あ、もう婚姻も結んだことだし、これは貸しじゃなくって俺が払うよ。妻の支払いは俺の支払いってね」
カレンに王金貨100枚を即金で手渡すと、カレンはちょっと引いた表情を浮かべながらも、重鎮っぽい高齢の男の人にそのお金をそっくり引き渡している。
あの人が帝国のナンバー2なのか? 俺が関わる事はないとも思うけど。
しかし、衣装も装備も一式込みで王金貨20枚、2000万リーフか。
高額には違いないけど、皇帝陛下の装備品や衣装の金額だと思うと安く感じるな。
でも人間族のカレンはフラッタのようなフルプレートメイルは着られないだろうし、武器である聖銀のロングソードが最も高額な所持品なのかもしれない。
スレッドドレッド製の服も高級品には違いないけど、それでも金貨数枚出せば買えるはずだ。
「全身ミスリル装備って、1国の主が愛用するレベルの装備品だったんですよね。ダンさんとティムルさんのおかげで完全に失念しちゃいましたけど」
「ははっ。初めてヴァルハールに訪れた時は、ダンもフラッタもミスリル武器だったんだけどねー」
リーチェも懐かしい話を口にするなぁ。
初めてヴァルハールを訪れた時は殆どみんなミスリル武器で、そのせいで竜王には苦戦を強いられたっけ。
「このあとはみんなでえっちをしたあと、カレン陛下も連れて奈落に足を運ぶのですよね? カレン陛下、ショックを受けなきゃいいんですけど……」
「神器を奪われてもケロッとしてるカレンが、奈落に行ったくらいでショックを受けるとは思えないけどなぁ」
「奈落にいくだけじゃないでしょー? 好色家、職業設定、人間族のカレン陛下は好事家にもなれるんじゃないんですか? 驚く要素はてんこ盛りですってば」
なるほど。確かにシャロの言う通りかもしれないな。
でもシャロの言う事を認めると、俺が神器より非常識だと認める事になりそうで嫌だなぁ。
まぁ細かい事はどうでもいいかぁ。
これから始まるカレンの好色家ゲットイベントの方が数億倍重要だもんねーっ。
「待たせたな。今日のところは解放されたぞ」
「お、もういいのカレン? 後ろの人たち複雑そうな表情してるけど」
「ああ。どうせ法整備など直ぐには出来んし草案が必要だからな。奴らにそういう下準備を任せたんだ」
なるほど。上司だけ先に帰って自分たちは残業を押し付けられたわけか。
しかもこれからその上司はひと晩中俺とえっちすることを匂わせているからな。部下としては堪ったものじゃないだろう。
「そもそも皇帝が一般男性の下に嫁ぎ、自宅から城に通うなんて機会が再度あるかも分からん。私だけを例外として、法整備はしないという判断をするかもしれないな」
「あ~。女帝がそもそもカレンしか居なかったんだもんね。皇帝を娶ろうなんて一般男性が居るとも思えないし、必要ないかも?」
「私の目の前に、皇帝を娶った一般男性が存在しているのだがなぁ? いったいどの口が言っているのやら」
「俺の記憶だとカレンの方からグイグイくっついてきた気がするけどね? まぁ貰った以上はもう絶対に離さないけど」
帝国の人たちにカレンは俺の女だと見せ付けるように、唇を重ねて舌を絡ませる。
そして腰砕けになったカレンを横に抱きかかえ、まずは迎賓館に転移した。
「む、なんで迎賓館に来たんだ? ニーナたちも居ない様だが……」
「まずはこのメンバーで俺の相手をしてもらう為だよ。初めてのカレンが我が家の全力の夫婦生活に参加するのは無理すぎるから、そのための前準備が必要なんだ」
首を傾げるカレンをベッドに押し倒し、キスをしながらいつも通りカレンの両手を万歳の形でベッドに括りつける。
そのままキスをしたまま服を捲り上げ、この世界でカレンだけが持ちえるエンペラーおっぱいを生で揉みしだき、硬さを増すその先端を指先でつんつんぷにぷにと弄ぶ。
「あ、相変わらず拘束するのか……? わ、私は初めてなのだが……む?」
「ごめんねカレン。お前に配慮するよりも俺の興奮を優先させてもらっちゃうよ」
押し倒しているカレンに寄り添うように、シャロとリーチェが万歳の格好で添い寝する。
そして俺におっぱいが当たるくらいの距離まで迫りながら、上げた両手の手首をラトリアの手によってベッドに括りつけられてしまった。
「ヴェルモート帝国皇帝、カレン・ラインフェルドの初めては、スペルド王国第1王女シャーロット・ララズ・スペルディアと、エルフェリア精霊国第2王女のリュート・マル・エルフェリアと一緒にいただかせてもらうね」
「なっ!? しょっ、初夜から複数人でだと……!? というかリュートとは誰の……!?」
「勿論双竜姫ラトリア・ターム・ソクトルーナのこともいただくけど、ラトリアは基本俺のお手伝いをお願い。宜しくね」
「ええ、任せください。今日は沢山愛していただきましたから、その分をしっかりお返しさせていただきますねっ」
シャロとリュートの両手をベッドに括りつけたラトリアは、俺の背後から抱き付いて俺の乳首や股間をサワサワと撫で回してくる。
世界1美人なラトリアにさわさわご奉仕されちゃうと、身も心も滅茶苦茶気持ちいいんだよなーっ。
拘束された2人の王女と女帝のシャツを捲り上げ、俺専用のブルーブラッドおっぱいを丸出しにする。
俺にだけ触れる事が許されたこの世界で最も高貴な3人のおっぱいを、まずは挨拶代わりにべろぉぉんと舐め上げた。
さぁて早速いただくとしましょうかねっ。
このあと好色家の浸透も済ませなきゃいけないし、好色家の浸透を終えたカレンを家族みんなと一緒に相手してあげたいからなっ。
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現在、第三章フェレスト王国エルフ編

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neru
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Hしてレベルアップ ~可愛い女の子とHして強くなれるなんて、この世は最高じゃないか~
トモ治太郎
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孤児院で育った少年ユキャール、この孤児院では15歳になると1人立ちしなければいけない。
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