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「「「――――ヴァンダライズっ……!!」」」
終焉を越えた平原に、ニーナたちの驚愕の声が谺する。
終焉の箱庭を越えた場所に存在する、魔力が一切存在しない空間。
ここは世界の果てなどではなく、崩界の余波によって削り取られてしまった場所なのではないかと考えた俺達は、この場所の修復をする方法としてヴァンダライズを用いるという結論に達した。
魔物が居なくても放てるアウターブレイクにみんなの魔力を乗せて、世界樹を滅ぼした時と同等以上の魔力を循環的に発生させることで、目の前の虚無空間に魔力を満たそうというのだ。
しかし、成功する可能性は正直言ってかなり低いだろう。
「魔力を満たすという意味では、恐らくヴァンダライズを超える方法は無いと思うんだ。けれどこれで満たせるのは俺達から発せられる魔力であって、異界から流れ込む魔力とは恐らく性質の違う魔力だと思うんだよねー」
「そっか……。性質の違う魔力だと、世界の構築が行われない可能性があるんだね……? そんな不確かな可能性に賭けてヴァンダライズを使うのは、確かにちょっと馬鹿馬鹿しいかもしれないの……」
ラトリアのおっぱいをしゃぶりながら、ヴァンダライズでもこの空間の修復が可能かどうかは微妙だという事をちゃんと共有しておく。
するとヴァンダライズの使用にはあまり良い思い出の無いニーナが、一気に消極的になってしまった。
「……ダンの言い分とニーナちゃんの懸念は分かるけど、可能性があるなら試すべきだわ」
その一方で、逆にやる気を見せたのはティムルだった。
ニーナとティムルの意見が分かれるのは結構珍しい気がする。
「恐らく1年も経たないうちに、終焉の箱庭を抜けてくる魔物狩りはどんどん増えると思う。ならこの場所をこのままにしてはおけないわよ。虚無空間の手前全てに柵を立てるわけにもいかないでしょ?」
「ふむ……。要はヴァンダライズの危険性と将来のリスクを天秤にかけるという話じゃな。ヴァンダライズは危険じゃが、消耗した魔力は回復するのじゃから失うものは無い。しかし身も知らぬ誰かの為に妾たちが命を賭けてヴァンダライズを発動する義理も無い、といったところかのう?」
「ヴァンダライズの危険性か……。ダン、君はまだヴァンダライズの使用にリスクを感じているのかな?」
「リスクはあるね。勿論みんなを残して死ぬ気なんか一切無いけど、ヴァンダライズの使用には常に死ぬリスクが付き纏ってると思ってるよリーチェ」
口に含んだラトリアの乳首を舐め回し、音を立てて母乳を啜ることでなんとか平常心を保てているけど、ヴァンダライズは平常心で発動できる技じゃないから、1回1回全てに死力を尽くす必要がある。
今後どれほど魔力制御を極めようが、ヴァンダライズ使用のリスクがゼロになる事は決して無いだろうな。
「しかも今回はなるべく沢山の魔力を注ぎ込もうっていう話だからね。威力を極限まで高める必要があると思う。終焉の箱庭で放ったヴァンダライズよりも扱いは難しいんじゃないかな。はむはむちゅぱちゅぱ」
「ふむ……。私としては旦那様にリスクを取って欲しくないところですが、これを成功させた先にはヴァンダライズの熟練度が1段階深まるようにも思えますね……。ちなみに旦那様ご自身はどうお考えなんですか?」
「俺は試すべきだと思ってるけど、虚無空間の再生を成功させる自信は無いからリスクをとるのはちょっと微妙……って感じだね。ただヴァルゴの言う通り、ヴァンダライズへの理解が深まりそうではあるかな」
今回放つヴァンダライズは、魔物という目標が居ない状態で放たなければならない、かなり変則的なケースと言っていいだろう。
その上種族特性とウェポンスキルを俺の魔力制御で混ぜ合わせなきゃいけなくて、魔物に放つヴァンダライズと比べて魔力制御の難易度が跳ね上がっているように思える。
そんな超難度の魔力制御を成功させても虚無空間が再生するかどうかはぶっちゃけ微妙で、魔力が枯渇したら俺は死ぬ可能性があるのだ。
今の俺の心境をひと言で表すなら、割に合わない、これに尽きるだろうね。
「ん~。ダンさんが二の足を踏む理由は良く分かりますけど、私はやってみるべきだと思いますよ? ダンさんなら成功させちゃうと思いますしねっ」
重苦しい雰囲気で、俺がラトリアのおっぱいをしゃぶる音だけが響いている中、ムーリが場にそぐわない明るい声でやるべきだと進言してくる。
明るいムーリの雰囲気が、何でそんなことで悩んでいるんですか? と問いかけてくるようだ。
「ムーリに信頼してもらってるのは光栄だけど、そんな簡単な話でもないでしょ? ヴァンダライズが成功するかどうかがまず不安で、発動しても意味があるかどうか分からないんだから……」
「いえ? ヴァンダライズが成功すれば、恐らくこの先の空間は正常化しますよ? この先の空間にも世界が生み出され、私たちの居る世界とくっついてくれると思うんです」
「ええっと……。そこまで言い切るってことは、ムーリには何か確信があるの?」
「はいっ! トライラム様と同じ事をしてきたダンさんなら、きっと変世の女神様とも同じことが出来るのかなって!」
眩しい笑顔でとんでもない事を言い切るムーリ。
何を笑顔で、女神様と同じ事をしてくださいっ、なんておねだりしてるわけぇ……?
ムーリさんや。それは確信とは言いませんよ? 屁理屈とかこじつけ、思い込みの類いだと思うんだよ?
しかし呆れる俺と違って、仕合わせの暴君メンバーはムーリの発言にうんうんと頷き始めた。
「……確かに。ダンならこのくらいアッサリ成功させてもおかしくないの」
「えちょ、ニーナ……?」
「あはーっ。ダンもやるべきだと思ってるなら話は早いわねー! お姉さん張り切っちゃうわよーっ」
「ちょちょ、待ってティムル!?」
「今回はあの中に飛び込むわけには行かぬから、アズールブラスターを何処に向けるかが難しいの……。ダンに向けて放てば良いのじゃ?」
「良くないよ!? フラッタのアズールブラスターなんか喰らったら普通に死んじゃうからねっ!?」
「ヴェノムクイーンを倒した時を参考に、ぼく達の全力攻撃をダンに受け止めてもらえばいいんじゃないかなっ」
「受け止めきれない! 受け止めきれないからぁっ! リーチェ1人の想いを受け止めるのも四苦八苦してるのにぃ!」
「信じておりますよ旦那様。私のジャベリンソウル、受け取ってください!」
「俺が自分を信じられないって言ってんの! ちょっと待って! 1回話聞こうよみんなっ!?」
「やっ……! ダンさ、んっ……! 歯、立てちゃ……んんっ……!」
慌てて捲し立てたので、ついついラトリアのおっぱいを歯型だらけにしてしまった。
ごめんよラトリア。ぺろぺろ。
じゃなくて! 完全にヴァンダライズを試す方向性になってるのに、調整は全部俺に丸投げって酷くないかなぁっ!?
くっそーっ! こうなったら全員巻き込んでやるーっ!
「ティムルーっ! 確か12歳まで婚姻の契約は結べないんだよな!? アレって王国法じゃなくて、ステータスプレートの仕様だったんだっけ!?」
「え、ええそうよ……? 12歳になるまでは当人達が望んでも婚姻契約は結べないの」
「でも人頭税の滞納による借金みたいに、契約自体は12歳未満でも結べるよな!?」
「そりゃあ内容にもよると思うけど……突然なぁに? アウラと何か契約を結びたいわけぇ?」
あったぼうよティムル!
俺は家族が増えるほど生存率が上がるらしいし、もうアウラのことも誰にも渡す気は無いから、アウラともちゃんと魂で繋がっておきたいんだよ!
アウラを呼びつつ未練たらしくラトリアの乳首をベロベロ舐めまわしてから、困惑した様子のアウラを抱き締める。
「アウラ。俺達はまだ婚姻契約が結べないから、12歳になった瞬間に婚姻を成立させる契約……いわゆる婚約を結んでくれないかな?」
「こ、婚約契約? えっと、つまりパパとの婚姻を予約するってこと?」
「そうそう。10歳のアウラの未来を狭めてしまう事になってしまうかもしれないけれど、たとえアウラを束縛する事になっても俺はアウラを生涯愛したいんだ。だからアウラ、俺と婚約してくれる?」
アウラの返事を聞く前に、唇を重ねて互いの舌を絡ませる。
右手でアウラの後頭部を抱き寄せて情熱的に互いの下を吸いながら、左手で唾液塗れのラトリアの乳首を扱き倒すのも忘れない。
ラトリアが仰け反るまで母乳と唾液に塗れてヌルヌルの乳首を捻り上げたあと、すっかり蕩けた表情のアウラに改めて宣誓する。
「俺の可愛いアウラとあと2年も家族になれないなんて耐えられないよ。だからアウラ。俺と婚約を成立させて、今この瞬間から俺の奥さんになってくれる?」
「ふふっ。ステータスプレートの制約さえ守れないなんて困ったパパだなーっ。仕方ないから今すぐお嫁さんになってあげるよっ」
嬉しそうに笑いながら、再度唇を重ねてくるアウラ。
そんな彼女を抱きしめながらステータスプレートを確認すると、しっかりと新たな契約が成立していた。
ダン 男 26歳 勇者 仕合わせの暴君
ニーナ ティムル フラッタ リーチェ ヴァルゴ
ニーナ(婚姻) ティムル(婚姻) フラッタ・グラン・ソクトルーナ(婚姻)
リーチェ・トル・エルフェリア(婚姻) ムーリ(婚姻)
エマーソン・ソクトヴェルナ(婚姻) ヴァルゴ(婚姻) ターニア(婚姻)
ラトリア・ターム・ソクトルーナ(婚姻) リュート・マル・エルフェリア(婚姻)
シャーロット・ララズ・スペルディア(婚姻) キュール(婚姻)
シーズ(婚姻) チャール(婚姻) アウラ(婚約)
奴隷契約(非表示)
「正式な婚姻じゃなくて申し訳無いけど、これでアウラとも魂で繋がれたよ」
キスをしながらアウラにステータスプレートを見てもらう。
けれどアウラはそんなことよりキスをしようと唇を重ねてきたので、暫く婚約成立に対する祝福のキスを続けてからゆっくりと唇を離した。
濃厚に舌を絡め合ってせいで、俺とアウラの口が唾液の架け橋で繋がってしまった。
「改めて宜しくアウラ。今まで以上に可愛がってあげるからねー?」
「プロポーズの最中くらいラトリアママのおっぱいを弄るのは止めて欲しかったかなー?」
「ごめんごめん。でもプロポーズしながらお前のおっぱいを玩具にするのは気が引けてさぁ」
「それは私の望んだ答えじゃないんだけどー? でもパパ。なんでこのタイミングで私と契約を成立させたの?」
ラトリアよりも自分に構えと言わんばかりに自分の体を俺に擦りつけながら、このタイミングで婚約契約を望んだ真意を尋ねてくるアウラ。
彼女の望み通りに正面から抱き締め、両手でアウラのお尻をなでなでと擦りながら彼女の質問に答える。
「今回のヴァンダライズは、攻撃力は必要無いけど少しでも多くの魔力が必要になるからね。だから家族全員で協力してもらいたいなと思ったんだー」
「んっ。硬いモノを押し付けながら説明されても、内容が頭に入ってこないよ、パパぁ……」
「大丈夫。要は家族みんなの魔力を俺が受け取って、ヴァンダライズに変換するつもりって話だよ。難しい話はぜーんぶ無視して、全力で俺に気持ちをぶつけてくれればいいだけだからねー」
自分で体を擦りつけながらはぁはぁと息を乱しているアウラを抱き締め、キスをしながら説明をする。
するとヘトヘトのラトリアを介抱しているエマが、戸惑った様子で俺に問いかけてくる。
「仕合わせの暴君の皆さんだけじゃなく、私やアウラも含めた全員でヴァンダライズに参加するんですか? いえ異論はないんですけど、私が参加してヴァンダライズが成立するかどうかは……」
「悪いけどエマにも参加してもらうよー? 俺だけじゃ女神様と同じことは出来ないけど、女神で天使なみんなと一緒なら、変世の女神様と同じことだって出来ると思うからさ」
「いやいやっ。そう言ってもらえるのは嬉しいんですけど、実際に戦力になれる自信が……!」
「俺だって女神様と同じことが出来る自信なんか無いよー? それでもみんな俺なら成功するって言ってたからね。みんなにも発言の責任を取ってもらおうかなって」
「え、えぇ……!? わ、私は何も言ってないですよぉ……!?」
ん、確かにエマはさっき何も言ってこなかったかな? でも家族で連帯責任ってことで宜しくっ。
チャールもシーズもキュールもシャロも、俺に丸投げして放置なんてさせないんだよーっ。全員強制参加の刑だーっ!
「俺とアウラはフィリングポーションを直ぐ飲めるように準備しておこうか。他のみんなは心の準備だけしておいてくれれば充分だからねー」
「ご主人様ー? 私やキュールさんは本当にまったく戦えないのですけれど、そんな私たちがどうやってヴァンダライズに参加すればいいんですかー?」
「大丈夫だよシャロ。非戦闘員のみんなは、ステータスプレートを通して俺との繋がりに集中してくれれば充分だ。魔力の繋がりさえ感じられれば、あとは俺の方から魔力を引っ張るから」
「いやいやダンさんっ!? あっさり言ってるけど、それってステータスプレートを通して他人の魔力まで制御するってことでしょっ……!? そ、そんなこと出来る訳が……!」
「へっへーん。他人じゃなくて家族の魔力だよキュール。ステータスプレートで繋がっている家族の魔力なら、メタドライブとフルファインダーを応用して必ず制御してみせるよー」
自分だって触心なんて魔技が使えるくせに、キュールったら現実主義者なんだからー。
虚無空間に魔力を叩き込んで新たに世界を創生するなんて話をしてるのに、なぁにをそんなに現実的で常識的な思考をしてるのさー?
アウラと婚約したテンションで酔っ払っているわけじゃないけれど、神様の領域に踏み込むようなとんでもない事をやらかそうっていうんだ。
常識や現実主義なんて邪魔なだけだよ。こうなったらノリで押し通すのが最適解って奴なのさーっ!
「はっきり言って、仕合わせの暴君だけで虚無空間を解消する自信が無いんだ。だからみんなにも力を貸して欲しい。家族みんなが一緒なら、俺はきっとなんだって出来るはずだから」
「ふっふーん。多分ダンは1人で成功させちゃうと思うのっ。でも私たちを頼ってくれるなら、もう思いっきり力を貸しちゃうのーっ」
「あはっ。君のお願いで力を貸すんだから、成功報酬には期待していいんだよねーダンっ?」
ニーナとリーチェが武器を構えながら成功報酬を要求してくる。
そんなの言われるまでもなく、みんながもうムリだって言っても入念に押し付けてあげちゃうよーっ!
なんていつものノリでいつものご褒美を想定している俺に、想定外の方向から爆弾が投下される。
「成功報酬……。なっ、ならこれが終わったら、俺のことも抱いてもらうぜ、ダンっ!!」
「へっ!? シシ、シーズ……! アンタなに言って……!?」
真っ赤になって予想外の成功報酬を要求してくるシーズと、俺が反応するより早く驚愕してしまっているチャール。
エロい成功報酬は想定内だけど、このタイミングで最後の一線を越えたいと言われるとは流石に予想外だった。
いったい何がシーズの背中を押してしまったんだろうなぁ?
終焉を越えた平原に、ニーナたちの驚愕の声が谺する。
終焉の箱庭を越えた場所に存在する、魔力が一切存在しない空間。
ここは世界の果てなどではなく、崩界の余波によって削り取られてしまった場所なのではないかと考えた俺達は、この場所の修復をする方法としてヴァンダライズを用いるという結論に達した。
魔物が居なくても放てるアウターブレイクにみんなの魔力を乗せて、世界樹を滅ぼした時と同等以上の魔力を循環的に発生させることで、目の前の虚無空間に魔力を満たそうというのだ。
しかし、成功する可能性は正直言ってかなり低いだろう。
「魔力を満たすという意味では、恐らくヴァンダライズを超える方法は無いと思うんだ。けれどこれで満たせるのは俺達から発せられる魔力であって、異界から流れ込む魔力とは恐らく性質の違う魔力だと思うんだよねー」
「そっか……。性質の違う魔力だと、世界の構築が行われない可能性があるんだね……? そんな不確かな可能性に賭けてヴァンダライズを使うのは、確かにちょっと馬鹿馬鹿しいかもしれないの……」
ラトリアのおっぱいをしゃぶりながら、ヴァンダライズでもこの空間の修復が可能かどうかは微妙だという事をちゃんと共有しておく。
するとヴァンダライズの使用にはあまり良い思い出の無いニーナが、一気に消極的になってしまった。
「……ダンの言い分とニーナちゃんの懸念は分かるけど、可能性があるなら試すべきだわ」
その一方で、逆にやる気を見せたのはティムルだった。
ニーナとティムルの意見が分かれるのは結構珍しい気がする。
「恐らく1年も経たないうちに、終焉の箱庭を抜けてくる魔物狩りはどんどん増えると思う。ならこの場所をこのままにしてはおけないわよ。虚無空間の手前全てに柵を立てるわけにもいかないでしょ?」
「ふむ……。要はヴァンダライズの危険性と将来のリスクを天秤にかけるという話じゃな。ヴァンダライズは危険じゃが、消耗した魔力は回復するのじゃから失うものは無い。しかし身も知らぬ誰かの為に妾たちが命を賭けてヴァンダライズを発動する義理も無い、といったところかのう?」
「ヴァンダライズの危険性か……。ダン、君はまだヴァンダライズの使用にリスクを感じているのかな?」
「リスクはあるね。勿論みんなを残して死ぬ気なんか一切無いけど、ヴァンダライズの使用には常に死ぬリスクが付き纏ってると思ってるよリーチェ」
口に含んだラトリアの乳首を舐め回し、音を立てて母乳を啜ることでなんとか平常心を保てているけど、ヴァンダライズは平常心で発動できる技じゃないから、1回1回全てに死力を尽くす必要がある。
今後どれほど魔力制御を極めようが、ヴァンダライズ使用のリスクがゼロになる事は決して無いだろうな。
「しかも今回はなるべく沢山の魔力を注ぎ込もうっていう話だからね。威力を極限まで高める必要があると思う。終焉の箱庭で放ったヴァンダライズよりも扱いは難しいんじゃないかな。はむはむちゅぱちゅぱ」
「ふむ……。私としては旦那様にリスクを取って欲しくないところですが、これを成功させた先にはヴァンダライズの熟練度が1段階深まるようにも思えますね……。ちなみに旦那様ご自身はどうお考えなんですか?」
「俺は試すべきだと思ってるけど、虚無空間の再生を成功させる自信は無いからリスクをとるのはちょっと微妙……って感じだね。ただヴァルゴの言う通り、ヴァンダライズへの理解が深まりそうではあるかな」
今回放つヴァンダライズは、魔物という目標が居ない状態で放たなければならない、かなり変則的なケースと言っていいだろう。
その上種族特性とウェポンスキルを俺の魔力制御で混ぜ合わせなきゃいけなくて、魔物に放つヴァンダライズと比べて魔力制御の難易度が跳ね上がっているように思える。
そんな超難度の魔力制御を成功させても虚無空間が再生するかどうかはぶっちゃけ微妙で、魔力が枯渇したら俺は死ぬ可能性があるのだ。
今の俺の心境をひと言で表すなら、割に合わない、これに尽きるだろうね。
「ん~。ダンさんが二の足を踏む理由は良く分かりますけど、私はやってみるべきだと思いますよ? ダンさんなら成功させちゃうと思いますしねっ」
重苦しい雰囲気で、俺がラトリアのおっぱいをしゃぶる音だけが響いている中、ムーリが場にそぐわない明るい声でやるべきだと進言してくる。
明るいムーリの雰囲気が、何でそんなことで悩んでいるんですか? と問いかけてくるようだ。
「ムーリに信頼してもらってるのは光栄だけど、そんな簡単な話でもないでしょ? ヴァンダライズが成功するかどうかがまず不安で、発動しても意味があるかどうか分からないんだから……」
「いえ? ヴァンダライズが成功すれば、恐らくこの先の空間は正常化しますよ? この先の空間にも世界が生み出され、私たちの居る世界とくっついてくれると思うんです」
「ええっと……。そこまで言い切るってことは、ムーリには何か確信があるの?」
「はいっ! トライラム様と同じ事をしてきたダンさんなら、きっと変世の女神様とも同じことが出来るのかなって!」
眩しい笑顔でとんでもない事を言い切るムーリ。
何を笑顔で、女神様と同じ事をしてくださいっ、なんておねだりしてるわけぇ……?
ムーリさんや。それは確信とは言いませんよ? 屁理屈とかこじつけ、思い込みの類いだと思うんだよ?
しかし呆れる俺と違って、仕合わせの暴君メンバーはムーリの発言にうんうんと頷き始めた。
「……確かに。ダンならこのくらいアッサリ成功させてもおかしくないの」
「えちょ、ニーナ……?」
「あはーっ。ダンもやるべきだと思ってるなら話は早いわねー! お姉さん張り切っちゃうわよーっ」
「ちょちょ、待ってティムル!?」
「今回はあの中に飛び込むわけには行かぬから、アズールブラスターを何処に向けるかが難しいの……。ダンに向けて放てば良いのじゃ?」
「良くないよ!? フラッタのアズールブラスターなんか喰らったら普通に死んじゃうからねっ!?」
「ヴェノムクイーンを倒した時を参考に、ぼく達の全力攻撃をダンに受け止めてもらえばいいんじゃないかなっ」
「受け止めきれない! 受け止めきれないからぁっ! リーチェ1人の想いを受け止めるのも四苦八苦してるのにぃ!」
「信じておりますよ旦那様。私のジャベリンソウル、受け取ってください!」
「俺が自分を信じられないって言ってんの! ちょっと待って! 1回話聞こうよみんなっ!?」
「やっ……! ダンさ、んっ……! 歯、立てちゃ……んんっ……!」
慌てて捲し立てたので、ついついラトリアのおっぱいを歯型だらけにしてしまった。
ごめんよラトリア。ぺろぺろ。
じゃなくて! 完全にヴァンダライズを試す方向性になってるのに、調整は全部俺に丸投げって酷くないかなぁっ!?
くっそーっ! こうなったら全員巻き込んでやるーっ!
「ティムルーっ! 確か12歳まで婚姻の契約は結べないんだよな!? アレって王国法じゃなくて、ステータスプレートの仕様だったんだっけ!?」
「え、ええそうよ……? 12歳になるまでは当人達が望んでも婚姻契約は結べないの」
「でも人頭税の滞納による借金みたいに、契約自体は12歳未満でも結べるよな!?」
「そりゃあ内容にもよると思うけど……突然なぁに? アウラと何か契約を結びたいわけぇ?」
あったぼうよティムル!
俺は家族が増えるほど生存率が上がるらしいし、もうアウラのことも誰にも渡す気は無いから、アウラともちゃんと魂で繋がっておきたいんだよ!
アウラを呼びつつ未練たらしくラトリアの乳首をベロベロ舐めまわしてから、困惑した様子のアウラを抱き締める。
「アウラ。俺達はまだ婚姻契約が結べないから、12歳になった瞬間に婚姻を成立させる契約……いわゆる婚約を結んでくれないかな?」
「こ、婚約契約? えっと、つまりパパとの婚姻を予約するってこと?」
「そうそう。10歳のアウラの未来を狭めてしまう事になってしまうかもしれないけれど、たとえアウラを束縛する事になっても俺はアウラを生涯愛したいんだ。だからアウラ、俺と婚約してくれる?」
アウラの返事を聞く前に、唇を重ねて互いの舌を絡ませる。
右手でアウラの後頭部を抱き寄せて情熱的に互いの下を吸いながら、左手で唾液塗れのラトリアの乳首を扱き倒すのも忘れない。
ラトリアが仰け反るまで母乳と唾液に塗れてヌルヌルの乳首を捻り上げたあと、すっかり蕩けた表情のアウラに改めて宣誓する。
「俺の可愛いアウラとあと2年も家族になれないなんて耐えられないよ。だからアウラ。俺と婚約を成立させて、今この瞬間から俺の奥さんになってくれる?」
「ふふっ。ステータスプレートの制約さえ守れないなんて困ったパパだなーっ。仕方ないから今すぐお嫁さんになってあげるよっ」
嬉しそうに笑いながら、再度唇を重ねてくるアウラ。
そんな彼女を抱きしめながらステータスプレートを確認すると、しっかりと新たな契約が成立していた。
ダン 男 26歳 勇者 仕合わせの暴君
ニーナ ティムル フラッタ リーチェ ヴァルゴ
ニーナ(婚姻) ティムル(婚姻) フラッタ・グラン・ソクトルーナ(婚姻)
リーチェ・トル・エルフェリア(婚姻) ムーリ(婚姻)
エマーソン・ソクトヴェルナ(婚姻) ヴァルゴ(婚姻) ターニア(婚姻)
ラトリア・ターム・ソクトルーナ(婚姻) リュート・マル・エルフェリア(婚姻)
シャーロット・ララズ・スペルディア(婚姻) キュール(婚姻)
シーズ(婚姻) チャール(婚姻) アウラ(婚約)
奴隷契約(非表示)
「正式な婚姻じゃなくて申し訳無いけど、これでアウラとも魂で繋がれたよ」
キスをしながらアウラにステータスプレートを見てもらう。
けれどアウラはそんなことよりキスをしようと唇を重ねてきたので、暫く婚約成立に対する祝福のキスを続けてからゆっくりと唇を離した。
濃厚に舌を絡め合ってせいで、俺とアウラの口が唾液の架け橋で繋がってしまった。
「改めて宜しくアウラ。今まで以上に可愛がってあげるからねー?」
「プロポーズの最中くらいラトリアママのおっぱいを弄るのは止めて欲しかったかなー?」
「ごめんごめん。でもプロポーズしながらお前のおっぱいを玩具にするのは気が引けてさぁ」
「それは私の望んだ答えじゃないんだけどー? でもパパ。なんでこのタイミングで私と契約を成立させたの?」
ラトリアよりも自分に構えと言わんばかりに自分の体を俺に擦りつけながら、このタイミングで婚約契約を望んだ真意を尋ねてくるアウラ。
彼女の望み通りに正面から抱き締め、両手でアウラのお尻をなでなでと擦りながら彼女の質問に答える。
「今回のヴァンダライズは、攻撃力は必要無いけど少しでも多くの魔力が必要になるからね。だから家族全員で協力してもらいたいなと思ったんだー」
「んっ。硬いモノを押し付けながら説明されても、内容が頭に入ってこないよ、パパぁ……」
「大丈夫。要は家族みんなの魔力を俺が受け取って、ヴァンダライズに変換するつもりって話だよ。難しい話はぜーんぶ無視して、全力で俺に気持ちをぶつけてくれればいいだけだからねー」
自分で体を擦りつけながらはぁはぁと息を乱しているアウラを抱き締め、キスをしながら説明をする。
するとヘトヘトのラトリアを介抱しているエマが、戸惑った様子で俺に問いかけてくる。
「仕合わせの暴君の皆さんだけじゃなく、私やアウラも含めた全員でヴァンダライズに参加するんですか? いえ異論はないんですけど、私が参加してヴァンダライズが成立するかどうかは……」
「悪いけどエマにも参加してもらうよー? 俺だけじゃ女神様と同じことは出来ないけど、女神で天使なみんなと一緒なら、変世の女神様と同じことだって出来ると思うからさ」
「いやいやっ。そう言ってもらえるのは嬉しいんですけど、実際に戦力になれる自信が……!」
「俺だって女神様と同じことが出来る自信なんか無いよー? それでもみんな俺なら成功するって言ってたからね。みんなにも発言の責任を取ってもらおうかなって」
「え、えぇ……!? わ、私は何も言ってないですよぉ……!?」
ん、確かにエマはさっき何も言ってこなかったかな? でも家族で連帯責任ってことで宜しくっ。
チャールもシーズもキュールもシャロも、俺に丸投げして放置なんてさせないんだよーっ。全員強制参加の刑だーっ!
「俺とアウラはフィリングポーションを直ぐ飲めるように準備しておこうか。他のみんなは心の準備だけしておいてくれれば充分だからねー」
「ご主人様ー? 私やキュールさんは本当にまったく戦えないのですけれど、そんな私たちがどうやってヴァンダライズに参加すればいいんですかー?」
「大丈夫だよシャロ。非戦闘員のみんなは、ステータスプレートを通して俺との繋がりに集中してくれれば充分だ。魔力の繋がりさえ感じられれば、あとは俺の方から魔力を引っ張るから」
「いやいやダンさんっ!? あっさり言ってるけど、それってステータスプレートを通して他人の魔力まで制御するってことでしょっ……!? そ、そんなこと出来る訳が……!」
「へっへーん。他人じゃなくて家族の魔力だよキュール。ステータスプレートで繋がっている家族の魔力なら、メタドライブとフルファインダーを応用して必ず制御してみせるよー」
自分だって触心なんて魔技が使えるくせに、キュールったら現実主義者なんだからー。
虚無空間に魔力を叩き込んで新たに世界を創生するなんて話をしてるのに、なぁにをそんなに現実的で常識的な思考をしてるのさー?
アウラと婚約したテンションで酔っ払っているわけじゃないけれど、神様の領域に踏み込むようなとんでもない事をやらかそうっていうんだ。
常識や現実主義なんて邪魔なだけだよ。こうなったらノリで押し通すのが最適解って奴なのさーっ!
「はっきり言って、仕合わせの暴君だけで虚無空間を解消する自信が無いんだ。だからみんなにも力を貸して欲しい。家族みんなが一緒なら、俺はきっとなんだって出来るはずだから」
「ふっふーん。多分ダンは1人で成功させちゃうと思うのっ。でも私たちを頼ってくれるなら、もう思いっきり力を貸しちゃうのーっ」
「あはっ。君のお願いで力を貸すんだから、成功報酬には期待していいんだよねーダンっ?」
ニーナとリーチェが武器を構えながら成功報酬を要求してくる。
そんなの言われるまでもなく、みんながもうムリだって言っても入念に押し付けてあげちゃうよーっ!
なんていつものノリでいつものご褒美を想定している俺に、想定外の方向から爆弾が投下される。
「成功報酬……。なっ、ならこれが終わったら、俺のことも抱いてもらうぜ、ダンっ!!」
「へっ!? シシ、シーズ……! アンタなに言って……!?」
真っ赤になって予想外の成功報酬を要求してくるシーズと、俺が反応するより早く驚愕してしまっているチャール。
エロい成功報酬は想定内だけど、このタイミングで最後の一線を越えたいと言われるとは流石に予想外だった。
いったい何がシーズの背中を押してしまったんだろうなぁ?
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