異世界イチャラブ冒険譚

りっち

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676 清算

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「シャロ。リーチェ。2人ともお疲れ様。頑張ったご褒美に、今日は沢山甘えてねーっ」

「「あんっ! あんっ! あぁんっ!」」


 滞りなく即位式の全てが終了し、役目を終えて帰ってきたリーチェとシャロを一緒に抱きしめて、2人の中を交互に愛する。

 えっち大好きな2人なので少しきつめに腰を打ちつけ、だけど頭を撫でたり短いキスを繰り返したりして目いっぱい甘やかしてあげる。


「流石にここからは細かい反応は見えなかったけど、リーチェもシャロもマーガレット陛下とは仲直りできたのかな? やっぱりまだ怒ってた?」

「う、ううんっ……。マ、マギーはちゃんと、ぼくたちの婚姻を受け入れてくれたっ、よぉ……! まだ完全に割り切れたわけじゃ、無さそうだったけどぉ……。あっあっ……! そ、それ気持ちいいよぉ……! もっと掻き回してぇ……!」

「元々っ、あの娘は冷静な子ですからぁ……! 頭が冷えていればっ……! ご主人様を嫌う理由は無いはずなんですぅ……! 自分がご主人様を嫌うことで、かえって私たち2人から距離が開いてしまうと、冷静なマギーなら直ぐに理解でき……やぁんっ! 私の気持ち良いところ、ばっかりぃ……!」


 どう可愛がっても気持ちよさそうな反応を返してくれる2人が可愛すぎるんだよーっ。

 こんなに気持ち良さそうな反応ばっかり返されちゃうと、男として自信が沸き起こってきちゃうよねー。


 湧き上がってきた自信は、2人の奥にしっかり還元してあげちゃうよーっ。


「こんなに可愛いリーチェとシャロを奪っちゃったんだ。マーガレット陛下が俺を嫌いになるのは無理ないよ。でも2人と蟠りを残したままなのは流石に申し訳無くてさ。理解してもらえたのなら良かったよ」

「う~っ。ダンが納得しているならあまり口を挟みたくないけど、明確に敵意を持って攻撃されたこともあるのに、それを無理もないなんて私は割り切れないのーっ」


 ベッドをシャロとリーチェに譲って只今絶賛休憩中のニーナが、持ち込んだ料理を咀嚼しながら複雑そうに身を捩っている。


 ニーナを宥めてあげたいけど、もしもニーナが攻撃を受けていたら俺だって簡単には割り切れないだろうから、あまり軽はずみなことを言うのも憚られるなぁ……。

 ここは軽々に口を挟まず、奥さんズの会話の流れに任せてしまった方が良いかな?


「お姉さんはニーナちゃんの気持ちは分かるけど、ダンの言ってることも分かるから複雑ねぇ。ダンを攻撃されて許せないけど、リーチェとシャロが陛下と仲直り出来たことも普通に嬉しいわぁ」

「マーガレット陛下とは戦闘力に大きく差があったからのう。行動自体は許せぬが、危険性で言ったらゼロに近かったと言って良いはずじゃ。危機感を覚えるほどの攻撃では無かったから、狙われたダン本人が気にしていないのも頷けるのじゃ」

「許せる側が許してやらないと、蟠りというのはいつまで経っても解消出来ないものですからね。幸い旦那様に被害はなかったのですから、ここは我々の方が大人の対応をすべき場面なのでしょう。……二度目は無いですけど、ね?」


 俺とニーナとリーチェの3人を同じくらい大好きでいてくれるティムルお姉さんは、俺の気持ちもニーナの気持ちもリーチェの気持ちも理解できてしまって、複雑そうに苦笑いを浮かべている。

 俺の事が大好きだけど脳筋で武人寄りの思考を持つフラッタは、マーガレット陛下の攻撃が取るに足りなかったことを理由にあまり怒りを感じていないようだ。

 意外と我が家の家族の中では最も冷静沈着に振舞うヴァルゴは、大人の対応をすべきだと言いつつも、護衛として2度目は無いと瞳に決意を宿している。


 割と悪質な攻撃をされたからなぁ。みんなが簡単には納得出来ないのは仕方ない。

 俺に出来ることは、複雑そうなみんなの気持ちを正面から受け止めて、精一杯愛して彼女たちのストレスを解消してあげることくらいだ。


「俺の為に怒ってくれてありがとうニーナ。ヴァルゴ。2人のモヤモヤ、ベッドの上でぜーんぶ発散しちゃおうね」


 限界以上に満たされて、俺の愛を溢れさせているリーチェとシャロから自身を引き抜き、最も強い不満を抱いていそうなニーナとヴァルゴを押し倒す。

 少し強めのストレスを感じているっぽい2人には、強めの刺激で1度頭を真っ白にさせてあげたほうが良いかな?


「あっあっ!? あああああああっ……!? ダンのが、私の中で暴れっ……ああああああっ……!」

「これっ、メタドライブで魔迅バイブを再現しっ、てぇ……!? おおおおおっ、奥に押し付けたままブルブルダメで……あああああっ……!!」


 あ~、2人とも最高に気持ちいいよぉ。

 2人の大好きなところ、これでいっぱい抉ってあげるから、余計なことは忘れて楽しんでいいんだよーっ。


「あ、関係を修復できたと言えば、トライラム教会とかヴェルモート帝国との関係はどうだったのかな? 友好的に付き合っていけそうな感じ?」

「ん~? そうですねぇ……」


 俺の問いかけに、背後から思案げなムーリの声がする。

 先ほどから俺の中に根元まで舌を挿し込んで中を執拗に舐め回していたムーリが、今度は指を入れて俺の中を掻き回しながら回答してくれる。


「トライラム教会としては特に何も無し、ですかね? 教会の性質上あまり国と親しくしすぎるのも問題でしょうし、今後も協力できる範囲で協力を惜しまないーって感じじゃないですかねー?」

「ム、ムーリさんってば、そんなに思いっきり掻き回しちゃって平気なのかい……? 舌を入れてる時点で私には信じられないけどさぁ……」

「ふふ。愛しいダンさんのだと思えば、こんなところでも可愛がってあげたくなっちゃうんですよーっ」


 俺のお尻を弄ぶムーリに引き気味のキュール。

 どちらかと言うと性に奔放な彼女だけど、この世界では後ろの穴はあまり一般的に使われないみたいだからなー。


 対するムーリは、我が家でも断トツのエロの麒麟児だからな。

 遊び人程度の思考回路では、ナチュラルボーンエロシスターメスブタムーリちゃんの嗜好はなかなか理解出来ないだろうね。気持ち良いよぉ。


「ダンさんもここを責められるのが大好きだから、逐一ピクピクって反応してくれるのも楽しいですしっ」

「学者が言うべきセリフじゃないけど、詳しく説明しなくていいからね……? カレン陛下とマーガレット新王陛下の顔合わせも特に問題無かったかな? 実際に交流を深めていくのはこれからだけど、お互いの第一印象は悪くなかったように見えたよ」


 キュールとムーリの報告を聞いた限りでは、スペルド王国、ヴェルモート帝国、そしてトライラム教会に衝突の兆しは無さそうだ。

 こういう時に邪魔をしてきそうなレガリアの連中も排除済みだし、ようやくこの世界も纏まってくれそう、かな?


「……残る懸念は、この後に控えている種族代表会議ですね」


 しかし楽観する俺に対して、ラトリアは少し不安げな様子だ。


「現状で各種族が対立する要素はあまり想定できませんが、将来的には分かりません。好色家を得た竜人族、神鉄装備を作れるようになったドワーフ族など、今後は各種族の欠点や優位性が激しく変化していきそうですから」

「ラトリア様の言う通り、短命で病気にも弱かった竜人族が好色家を得てしまったから、今後は出産率も平均寿命も一気に延びて竜人族の人口が爆発しちゃうかもしれないの。種族間のパワーバランスが崩れることでどんな問題が起きるか、現時点では想像もつかないかなぁ……」


 全裸のままで、同じく裸の我が子を愛おしそうに撫でるラトリアとターニア。

 そんなターニアのせいで、母親に撫でられている娘の中に何の遠慮も無く注ぎ込むというシチュエーションが成立してしまい、俺の興奮が天元突破している。


 ごめんねニーナ。興奮しすぎて何度も何度も君の天井をノックせざるにはいられないんだ。ニーナ大好きぃ!


「予想がつかないことを不安がっていても仕方ありませんよ。私たちに出来ることは、何が起きても大丈夫なようにしっかり力を付けて有事に備えることだけです」

「それに、折角各種族の1番偉い人たちが集まれる機会を用意してもらったのに、そこで起きた問題をパパたちが解決するのってちょっと違うと思うよ? 異種族、他種族間で問題を共有する為の話し合いの場でしょ? なら自分たちで問題解決を図らなきゃ意味無いと思うなー」


 俺の料理教室にずっと同行してくれていたエマとアウラは、自分で用意してきた料理を肴にアーティザンスウィートを楽しんでいる。

 10歳のアウラにアルコールを摂取させる事に抵抗を感じなくも無いのだけれど、アウラの肉体はアルコールなんかに負けるほどヤワじゃないだろうし、既にほろ酔いで赤みを帯びたアウラの表情が滅茶苦茶色っぽいので、もうベロベロになるまで酔っ払っていただきたい!


「アウラの言い分は尤もだけど、能力的に俺達が解決せざるを得ない問題ってまだまだ沢山ありそうだからね。それを炙り出すって意味でも種族代表会議は重要だと思ってるんだ」


 お腹いっぱいになったニーナとヴァルゴを解放し、不服そうなアウラを抱き締め1つになる。


 アウラの言う通り、将来的には俺達抜きでどんな問題でも解決してもらわなきゃいけないけど、この世界はまだ変わり始めたばかりだからね。

 それじゃ後は宜しくーって丸投げ出来るくらいに、まだ成熟しきってないと思うんだよ。


「まだ先の話の種族代表会議より、私は教会の旧本部施設の調査が気になるよーっ! 即位式も終わったし、これでようやく調査の許可がもらえるんだよねっ?」

「とうとう本格的に教会の歴史を調査できると思うとワクワクするぜーっ! 戦闘面では足手纏いにしかなれねぇ分、調査では絶対に役に立ってみせるからなっ」

「はうっ……!?」


 アーティの飲みすぎですっかりテンションの上がったチャールとシーズが、待ちに待った旧本部施設の調査が待ちきれないと俺に勢い良く抱き付いてくる。

 おかげで思い切り最奥を抉りこまれてしまったアウラは、酸素を求めるように口をパクパクさせて体を硬直させている。


 そんなアウラの口の中に思いきり舌を入れて、全力でキスをしながら中に出すのが気持ちよすぎるよぅ。


「その前にスペルディアで、始まりの黒の探索ですよ。私たち家族全員が同行できるよう、ちゃんとゴブトゴに許可を貰っていますからね」


 ようやく会話できるくらいまで回復してくれたシャロが、ぽっこり膨らんだお腹を愛おしそうに撫でながら直近の予定を確認してくる。

 即位式が終わったあと1日休みを挟んで、明後日はイントルーダー体験ツアーを消化しなければいけないのだ。


 ただ、調査をお預けされた究明の道標3人に気落ちした様子は見受けられない。

 3人とも、普段は入ることすら出来ない場所の最深部まで見られるのが楽しみで仕方ないようだ。


「1日で最深部までいければいいんですけど、始まりの黒の最深部ってまだ発見されてないんですよね。ご主人様たちだけなら問題無く攻略できるのでしょうけれど、今回は私のような非戦闘員も混ざっておりますから、どの程度時間が掛かるか読めません」

「正直な話を言えば、ぼくたちだけで先行して、他の人たちはアナザーポータルで迎えに来る方が効率的なんだけどねー……。目の届く範囲以外では活動を許さないと言われちゃった以上はゆっくり進むしかないね。……面倒くさっ」


 甘えん坊で食いしん坊な我が家の姫エルフは、持ち込んだ料理を口いっぱいに頬張りながら王国側から出された条件に悪態を吐いている。

 でも提示された条件は、参加者の安全を守るって意味でも必要だから仕方ないよ。


「色々なことを解決して来た気がするけど、まだまだ片付けなきゃいけない問題は多そうだね。だけどようやく、おぼろげにだけどゴールが見えてきた感じかな?」

「結局、この世界の住人たちの自立を目指すには、この世界の人たちの力が足りなすぎたのよねぇ。職業浸透が進んで多くの人が手を取りあうようになって、ようやく下地が出来てきたってところじゃないかしらぁ」


 かつて邪神によって砕かれ、組織レガリアによって乱された人心が、ここに来てようやく1つになろうとしてくれている。

 人々が手を取り合って共に発展していけるなら、例えその結果世界が滅ぶようなことになったとしても、それはもう俺の手を離れた案件ってことになるだろう。


「明日1日思いっきり愛し合いたいところではあるけど、明日のうちにエルフェリアでアウターの人工発生実験を済ませておこうか。早い段階で実験を済ませて、問題が無いか検証しておきたいからね」

「おお……! おおおおおっ! 遂に、遂にアウターが発生する瞬間をこの眼で見られるのかぁ~っ! くぅ~っ! 今から楽しみ過ぎるよ~っ!」

「世界樹素材が得られるようになれば、アイテム生成で世界樹の護りの素材を生み出す必要も無くなるんだけどなぁ。流石にそんな都合良くはいかないか~」


 興奮するキュールに、悩ましげなリーチェ。アウターの人工発生実験に対するみんなの思いも様々だ。


 ようやく進み始めたこの世界の歩みを止めない為に、まだ寝室に篭る爛れた夢の性生活を送るわけにはいかない。

 過去の清算は殆ど終わったはず。これからはみんなが幸せに暮らせる未来を目指して、一直線に進んでいこう。


 だから今夜は、みんなの1番深いところに一直線にお邪魔させてもらっちゃうよーっ。みんな大好きーっ!
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