異世界イチャラブ冒険譚

りっち

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675 新王

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「リーチェさん。長時間の声の拡散、どうか宜しくお願いしますね」

「任せてよ。即位式が終わるまで、シャロの声をしっかり響かせてみせるからっ」


 スペルディアの中央広場に臨時設営された壇上に上がるシャロの背中を笑顔で見送る。


 周囲にはスペルディアの人間が全て集まっているんじゃないかってくらいの人が集まっているけれど、シャロに緊張した様子は見受けられない。

 元々男性の注目を集めるお方だったから、人前に出ることで萎縮することも無さそうだね。


「王国の同胞達よ! 本日は新王の為にご足労いただき、宰相ゴブトゴが心より感謝申し上げる!」


 即位式の始めに、ゴブトゴさんが口上を述べている。

 どうして王族でも無いゴブトゴさんがスピーチをすることになったのか、スピーチをするならそれこそシャロでいいんじゃないかと思うんだけれど、スペルド王国を支えていたゴブトゴさんの言葉から即位式を始めたいと、どうやらマギーの方から提案したことのようだった。


 ……シャロはこのスピーチを断ったらしいから、仕方なくゴブトゴさんにお願いした、とかじゃないよねぇ?


「……今日まで宰相という大役を任されてきた私だが、本音を言えば宰相などいつだって辞めたかった。尊敬できない王、評価されない仕事、苦労する部下達の姿に頭を抱える日々だったよ」


 フルフルと頭を振りながら溜め息を吐き、ヤレヤレと肩を竦めるゴブトゴさん。


 ……って、ゴブトゴさんってば開幕からなにを言い出すんだよーっ!?

 お祝いムード一色で湧いていた会場が、宰相からの意外な告白に戸惑って静まり返っちゃったじゃないかーっ!?


「だが、両陛下の即位を心から祝福する王国の皆の姿を見て、王国の皆に心から敬愛されている両陛下を見て、私も皆と一緒に王を盛り立てていきたいと思えたのだ!」


 会場中が静まり返ったタイミングで、その静寂を吹き飛ばすかのように叫ぶゴブトゴさん

 ゴブトゴさんのその叫びに、すっかり消沈してしまった会場の中に新たな熱が篭ったのが分かった。


「王国の同胞達よ! 私にも皆と一緒に王の即位を祝わせてくれ! 新王ガルシア・ハーネット・スペルディア、マーガレット・アクラ・トゥル・スペルディア両陛下、入場っ!」


 ゴブトゴさんの熱い雄叫びと共に、王国民に手を振りながらマギーとガルシアさんが入場してくる。


 ガルシアさんは落ち着いているように見えるけれど、笑顔で会場中に手を振っているマギーは既に少し浮かれている気がする。

 ……流石にここで暴走したりしないよね? マギー。


 共に手を取り合ったまま王国民の前に立った2人の新たな王の姿に、会場中から割れんばかりの歓声が沸き起こる。

 その歓声を遮断せずに王の挨拶の言葉を届けるのは、流石に骨が折れそうだ……!


「歓迎してくれてありがとなっ! 今後は王国最強の魔物狩りとして活動するのは難しくはなるけど、王国史上最高の王と称えられるように尽力するつもりだ! 宜しく頼むぜっ!」

「今までの王国貴族は、あまり王国民に寄り添えていなかったかもしれません! 私自身何処まで皆さんに寄り添えて来たのか自信がありません! ですが今日ここで、この場にいる皆さんに誓いましょう! 私と夫ガルシアは王国民に寄り添い、そして誇りに思える王であり続けることを!」

「「「うおおおおおおーーーっ!!」」」


 まるで世界がビリビリと揺れるような歓声だね……! ヴェノムクイーンと戦っていなかったら、この歓声に恐怖すら覚えていたかもしれないよ……!


 けれど歓声を浴びている当の2人はケロッとしたものだね。 

 マギーは陶酔したようにうっとりとしているし、ガルシアさんも胸を張って正面から歓声を受け止めているみたいだ。


 ダンの開催した祝賀イベントのおかげで王国民たちの新王歓迎ムードは最高潮に高められていて、興奮のままに即位式は進行していく。

 竜爵、獣爵両家からの祝辞、ヴェルモート帝国皇帝カレン陛下からのお祝いの言葉など、格式ばった行事と言うよりは終始お祝いに特化したイベントのような感じだね。


 そもそも、今までのスペルド王国ではレガリアが適当に王を選定していたらしくて、新たな王の即位を祝うような雰囲気は全く無かったもんなぁ。


「また、2人の即位に合わせまして、私シャーロット・ララズ・スペルディアも、とある男性と婚姻を結んだことをここにご報告させていただきます」


 そんな中、しれっと自分の婚姻の報告を混ぜたシャロ。

 けれど恐らく彼女の思惑通り、そのニュースは新王の即位に隠れて埋もれてしまったのか、殆どの人があまり関心を示さなかったみたいだ。


「両陛下の御即位が王国民の皆さんに祝福してもらえて本当に感無量です。良き王であると約束された両陛下に恥じぬよう、我ら王国民も一丸となって両陛下に協力して参りましょーっ」

「「「うおおおおおおーーーっ!!」」」


 正真正銘の王族であるシャロから、一緒にと声をかけられた観客の歓声が凄まじいな……! ぼくの精霊魔法でも遮断しきれないくらいの声量だよ……!

 更に自分の印象を薄める狙いがあるのかは分からないけど、自身の婚約報告から間髪入れずに、インベントリから異界の剣を取り出すシャロ。


「今まで最強の魔物狩りとして王国に名を馳せたガルシア陛下。そんな陛下に相応しいひと振りの剣を、王国民を代表して献上させていただきたいと思います」


 シャロは観客たちに見せ付けるように、右手で異界の剣を高々と掲げてみせる。

 アウターレア製のその剣は、遠くからでも感じ取れるくらいの荘厳な雰囲気を纏っているように思えた。


「終焉の箱庭で手に入れたこの剣は、閉ざされていた今までの時代を切り裂き、輝かしい新たな時代を切り拓くガルシア陛下にこそ相応しいでしょう」


 掲げていた異界の剣をゆっくりと下ろし、そのまま王国民の歓声を背負ってガルシア陛下に向き直るシャロ。

 彼女はガルシア陛下の前で膝をつき、剣を横にして両手で持ち上げ、陛下の前に差し出してみせる。


「陛下の御即位に合わせてこの剣が入手できたのは、私には運命だとしか思えません。ガルシア陛下。王国民の敬愛と祝福の形として、どうかこの剣を受け取ってはいただけないでしょうか?」

「……もしもこの剣が王国民の想いを形にしたものだとしたら、本当に俺なんかに相応しいのか自信は持てないが」


 献上の流れは決まっていたはずなのに、実際に差し出された異界の剣を前に生唾を飲み込むガルシア陛下。

 剣士として長く魔物狩りをされてきた陛下が、差し出されたアウターレア製の長剣にどれほどの価値を見出しているのか、嫌ってくらいに理解できちゃうよ。


 王国民が固唾を飲んで見守る中、ゆっくりと剣に手をかけ、そして観客たちに見せ付けるかのように震える右手で天高く剣を掲げて見せたガルシア陛下。


「自信は無いが、王国の皆の思い、確かに受け取った!! 俺もこの剣を寄り添ってくれる王国民だと思い、生涯共に王国を盛り立てていくとここに誓おう!!」

「「「わーーーーーーっ!!!」」

「「「うおおおおおおっ!!」」」


 異界の剣を掲げて吼えるガルシア陛下に、爆発するような歓声をぶつける観客たち。

 ……悔しいけど、我が家の愛しい暴君様と違ってガルシア陛下は絵になるなぁ。


 そんな大地を揺るがす歓声の中、シャロがニッコリとこちらに微笑みかけてくる。

 次はぼくの番だって? 分かってるさそんなことっ。


「新王ガルシア陛下の更なるご活躍に期待しております。そして次にマーガレット陛下にも贈り物があるんです」

「……えっ、ええ~っ!?」


 分かりやすく『き、聞いてないわよ!?』という表情を浮かべて、キョロキョロ視線を巡らせているマギー。

 そんな彼女に気付かれないよう、そっとインベントリから腕輪を取り出す。


「マーガレット陛下のご即位を、心よりお喜び申し上げます」

「リ、リ-チェ……?」


 腕輪をマギーに見せないように背に隠しながら、ゆっくりとマギーに歩み寄る。

 別にバレても問題ないはずの品物だけど、これはサプライズだから直前まで内緒にしておくね。


 ……虫のいい話、これで君とも仲直りが出来れば良いんだけど。


「建国の英雄リーチェ・トル・エルフェリアより、盟友スペルディア家の新たな王の誕生を祝してこちらを進呈させてください」


 戸惑うマギーの前で跪き、持っていた腕輪を両手で差し出す。

 そしてぼくの差し出している腕輪を見たマギーは、戸惑いから驚愕の感情へと表情を変化させていく。


「こ、れは……!? これは『世界樹の護り』じゃないのっ!? エルフにしか作れない、エルフにしか身に付けることを許されないアクセサリーじゃないっ!! それを、私にっ……!?」

「はい。スペルディア家の盟友として、そして恐れながらも陛下の友人として、私自らの手で製作させていただきました」


 ティムルが投獄された時に知った、世界樹の護りの希少性。ダンと戦い続けるうちに知った、全状態異常耐性の重要性。

 そのどちらも、新たな王の存在に釣り合う物だと思うんだ。


 専用装備化処理を施していないから、恐らく誰でも装備可能な唯一の世界樹の護り。

 マギーに寄り添い、そして生まれ変わったスペルディア王家と共にスペルド王国に尽力して欲しい。


「盟友エルフェリア精霊国の姫として、そして陛下との友情の証としてこれを貴女に贈りたいんです。どうか受け取ってはくれないませんか? ……マギー」

「友、情……? 貴女はまだ、私のことを友人だと言ってくれるの……?」

「ええ。これでお互い既婚者同士ですし、出来る話もあると思うんですよ。夫を愛する気持ち、陛下にも共感していただけたら嬉しいんですけど、ね?」

「夫を……。ガルを愛する気持ち、ね……」


 震える声で瞳を滲ませたマギーは、ぼくの差し出した世界樹の護りを手に取り、ゆっくりと右手を通してくれた。

 身につけた世界樹の護りに、うっとりとした視線を注ぐマギー。


「貴女は変わらず私のことを想ってくれていたのに、それを疑ってしまったのは私のほう、だったのかしら……?」

「……陛下。少々お待ちください」


 個人的なやり取りを観客に聞かせるわけにはいかない。けれどなんの通達も無しに会話を遮断しては変な邪推をされかねない。

 逡巡しながらシャロを見ると、彼女は任せなさいと言わんばかりに自信満々に頷いてくれる。


「集まってくれた皆さん。陛下の姉として、陛下の友人として少しだけ、皆さんにも内緒の言葉を陛下に贈らせてくださいね。身分を越えた大切な相手に、プライベートな言葉を贈りたいんです」


 ニッコリ微笑むシャロの頷きに合わせて、ぼくたちと周囲の音を切り離す。

 周囲では自分も聞きたいと不平を漏らしている者も居るみたいだけど、殆どの人は微笑ましそうに笑顔を浮かべて見守ってくれている。


「……君への想いは変わっていない。ぼくは以前と変わらず、マギーのことを大切な友人だと思っているつもりだよ。けど……」

「……愛する夫には敵わない、かしら?」

「そう。マギーがガルシア様を愛するように、ぼくはダンを1番に愛してしまったんだ。マギーがぼくを慕ってくれるのは素直に嬉しいけれど、夫との愛とは比べられないんだ。ごめんね?」

「……そっか。私、子供だったんだね」


 今までの敵対心が嘘のように、ダンへの態度を軟化させるマギー。

 マギーは建国の英雄からの信頼をダンに奪われたと感じて憤っていたけれど、その信頼はなにも損なわれていなかったんだと、全王国民からの祝福を受けてようやく気付いてくれたみたいだった。


「この流れで私からも報告しますねマギー。私の婚姻相手もリーチェさんと同じ男性、ダンさんなんです」

「ラズ姉様も、リーチェと同じくあの男と……?」

「ええそうです。これで今まで貴女に夫を紹介できなかった理由、理解してくれましたよね? ちなみに貴女への祝福の催しは、全て夫の発案から始まったものだったんですよ?」

「えっ……」


 冷静になったマギーは、国を挙げての祝福を扇動していたのがダンだと聞いて目を丸くしている。


 そんなはずないなんて頭ごなしに否定することはなく、ゆっくりとシャロの言葉を咀嚼していくマギー。

 やがて全ての事情を察した彼女は、自嘲するように力なく笑顔を浮かべた。


「……ははっ。バッカみたい。私って本当に馬鹿だったんだなぁ」

「自信を持ちなさいマギー。貴女は私達の夫も含めた全ての王国民に信頼を寄せられている賢王であると。貴女は何も失ってなど居ません、全てのスペルド王国民は、新王マーガレットに常に寄り添っているのですから……」


 マギーに微笑みかけたシャロは、そのまま優しくマギーの体を抱き締める。

 無言でシャロの体を抱き締め返すマギーの頭を撫でながら、何処までも慈愛に満ちた表情を浮かべて優しくマギーに言葉をかけ続けるシャロ。


「マギー。シャロも言ったけど、ダンは君に悪感情を抱いてはいないんだ。苦しんでいたスペルド王国を変えられる王はマギーしか居ないと、君の即位をダンこそが1番喜んでいたんだよ?」

「そう、だったんだ……?」


 シャロと一緒に、言葉を詰まらせて居るマギーの頭を撫で続ける。

 マギーの頭を撫でる度、マギーの涙と共にぼくたちの蟠りが解消していくように感じられた。


「…………っ」


 だけどそんなマギーとは反対に、ダンの名前が出るたびに複雑そうな表情で奥歯を噛み締めるガルシア陛下。


 対照的な反応を見せる2人の姿に、何故かぼくの心はザワザワとした不安に満たされていく。

 精霊魔法を解除して王国民の歓声を受け取った瞬間、元のガルシア陛下に戻ってくれたようだったけど……。


 ぼくの気にしすぎ……なのかな?

 マギーとの関係が修復できたと思ったのに、次はガルシア陛下と険悪になるとかない、よね?
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