671 / 878
最新章
671 期待
しおりを挟む
俺に内緒で、家族みんなが官能小説を出版していた。
俺も何を言っているのか分からないが、改めて読んでみるとこれがノンフィクションだって事が1番意味分からないな?
ちなみに各々のタイトルは『呪われた獣人の娘』、『孤独な商人』、『気高き双竜の子』、『偽りの英雄譚』、『聖域の守人』、『祝福の使徒』、『竜爵家の剣姫』、『いつもお傍に』、『娘と共に』、『色狂いの王女』、『真実を求めて』、『拓いた未来』、『愛する貴方へ』となっている。
『いつもお傍に』はエマの作品で、チャールが『拓いた未来』、シーズが『愛する貴方へ』だね。シーズ直球すぎぃ!
チャールとシーズ以外の全員に、自分が書いた濡れ場シーンを読み上げさせながら、それを再現するようにたっぷりと注ぎ込む。
俺から送り込まれる快楽でなかなか読み上げが進まない中、羞恥心でいつも以上にきつく締め付けられるみんなの体をたっぷりと堪能した。
「ご主人様ぁっ! このシーンはもっと激しく容赦無く乳首を責めていましたよっ!? もっと歯を立てて、強く激しく虐めてくれなきゃダメですよぉっ!」
「え~? あの時はお仕置きのつもりだったし、まだシャロのこと好きじゃなかったからなー。でも今は大好きなシャロの可愛いおっぱいを乱暴になんて扱えないよぅ。ちゅうちゅう」
スレッドドレッドの巣穴でのワンシーンを読み上げながら、刺激が足りないと不満を口にするシャロ。
でもなー。可愛いシャロのおっぱいは優しく扱いたいんだよ。はむはむ。
「それにさー。シーンを完全に再現するとなったら一旦抜かなきゃいけないじゃん? シャロはそれでもいいの? ちゅぱちゅぱ」
「いいわけないでしょう!? このまま奥をガンガン突きながら、だけど乳首ももっと虐めてくれなきゃ嫌ですぅっ!」
「だめだめー。今はシャロを思いっきり甘やかしたい気分なんだよー。好きでもなかったシャロの乳首を制裁の為に責め立てるんじゃなくて、大好きなシャロのおっぱいをちゅぱちゅぱ可愛がってあげたい気分なのー」
「んもーっ! そんなこと言われたら嬉しくって気持ち良くなりすぎちゃうじゃないですかーっ!」
読んでいた本を放り投げて、俺の頭をぎゅーっと抱きしめておっぱいに押し付けてくれるシャロ。
そんなシャロの中にたっぷりと注ぎこんでから、まだ最後までしてあげられないチャールとシーズを抱きしめて眠りに就いたのだった。
「遅くなったけど、みんな発表会お疲れ様ー。次はあの時の衣装を着たまましようねー」
短い眠りから覚めた俺は、言えてなかった労いの言葉をみんなに贈る。
ついでに着衣えっちの約束も持ちかけると、みんな大歓迎ですと言わんばかりに笑顔で頷いてくれた。ひゃっほう!
抱き寄せていたチャールとシーズの下着の中で両手を暴れさせながら、座ったままで正面からムーリを貫くというトライラム教会フルセットを楽しむ。
平らなおっぱいと巨大なおっぱいを好き放題しゃぶるのって、最高に楽しいなぁっ。
「発表会が終わったあと、服屋さんは大変な事になってると思うんだけどさ。シャロってここに居て平気なの?」
「ええ。私はあくまで発表会の主催者で、服屋さんの経営者ではありませんからね。発表会を手伝ってくれた皆さんに引き続き服屋さんのお手伝いも依頼しましたから、忙しくても人手は不足してないはずです」
「それを聞いて安心したよ。これでなんの気兼ねもなく色んな衣装のシャロとえっちできそうだ」
「気兼ねも遠慮も容赦も要りませんっ! 全ての衣装で抱いてもらえるまで、ぜーったいに解放してあげないんですからっ」
俺の背後から抱き付いて、俺の首筋をつつーっと舌でなぞるシャロ。ゾクゾクするぅ……!
……でもさぁ。俺こそ全ての衣装を着せるまで解放してやる気は無いんだけど、なんか微妙にアイドルシャロのノリが残ってない?
テンションが高いシャロが可愛すぎて、ムーリのお腹が急速に膨らんじゃってるよ?
「みんなが我が家のえっち事情の公開に積極的なことも分かったし、意外と俺も興奮しかしないことも理解したんだけどさぁ。う~ん……」
「んー? ダンさんは何に引っかかってるのー? 売れない心配とか?」
不思議そうな表情で首を傾げるターニア。
いやいや、どう考えても死ぬほど売れるでしょ。こんな可愛いターニアのえっちシーンが満載とか、俺も自腹であと10冊くらい買いたいし?
「いやね、改めて振り返ると、俺達って気軽に公開出来ない情報の塊なんだなってさぁ。これ販売していいものなのかなぁ?」
マルドック商会壊滅事件から竜人族たちの飼育場、神器の存在やターナ商会のことまで書いてある。
実在の人物や団体の名前は微妙に暈してあるけど、これってターナ商会の連中にガレルさんの娘の存在を教えてしまうような気がして仕方ないんだよ。
あと、建国の英雄や第1王女の情事を公開して本当に問題無いのかなぁ……?
「第1弾にはレガリアの存在や偽りの英雄譚まで入りきらなかったようだけどさ。『偽りの声優譚』、公開していいの?」
「ええ。ゴブトゴには先日確認を取って了承を得ています。問題ありませんよ」
ああ、先日シャロを城に送ってあげた時の話か。
用心して気配遮断してついては行ったけど、シャロの職業浸透数なら大して危険なシーンは無かったっけ。
「兄たちの中には断固反対の者も居たようですけど、ゴブトゴが無視してゴーサインをくれました。ゴブトゴはスペルディア家の権威が落ちることが嬉しくて仕方ないみたいですよ」
「うわぁ……。ここぞとばかりにざまぁしてるってことかぁ……。でもあまり権威を落としすぎると、新王の治世に悪影響が出るんじゃない?」
「そこも問題ないと見ています。王国民が歓迎しているのは第2王女のマギーではなく、断魔の煌きメンバーのマギーとガルシア様ですから」
「……なるほどね。であればスペルディア家の権威を落すほどに、新王陛下への期待感と信頼感は高まっていくわけか。良くできてるなぁ」
俺が主催したお祭りムードのおかげもあって、王国全体が新王陛下を大歓迎している状態だ。
そこに以前までの王が簒奪者であり、無能が故に王に据えられていたと知らされれば、先代までの王家への怒りがそっくりそのまま新王2人への期待感と支持に変換されてくれるのかもしれない。
ゴブトゴさんの手腕に感心していると、それだけじゃなくてね……とリーチェが口を挟んできた。
「偽りの英雄譚の公開は、実はライオネルさんたちに頼まれたことなんだよ」
「え? ライオネルさんたちが?」
「うん。スぺルド王国が新たな歴史を刻むこの機会に、エルフ族の犯した過ちを清算したい、ってさ」
「……そっか」
スペルディア家とエルフ、最も影響が大きそうな両者が納得してるなら俺から言うべき事は無い。
ロストスペクターたちがスペルド王国を捨てたように、エルフたちもまた過去に向き合う覚悟をしたんだね。
ムーリがお腹いっぱいになってしまったので、トライラム教会3人娘はベッドで休ませ、シャロとリーチェに交互にお邪魔しながら最近すっかり定番になりつつあるプリンセスセットを堪能する。
おっと、衣装を変えるのを忘れていたな。けどもう離したくないのでこのまま1回お腹いっぱいになろうねー。
シャロとリーチェとひたすらキスして中に出し続けていると、俺から解放中のメンバーがそれぞれの活動を報告してくれる。
「クラメトーラへの物資輸送も順調よーっ。それと同時にインベントリに収納可能な装備品の素材も送り込んでいるから、今クラメトーラでは急ピッチで装備品の生産が進んでるからねー」
ティムルお姉さんからはクラメトーラの現状を報告される。
どうやらクリミナルワークスたちはもう何度も輸送に成功していて、先ほどシャロが発表した通りに装備品を一気に流通させる事が見通しが立っているようだ。
「ヴァルハールでも魔物狩りの量と質が急激に向上しておってのー。竜王のカタコンベから産出される硬貨が一気に増加しておるのじゃ。そのお金は積極的に使って、王国中にどんどん流通させていくつもりなのじゃーっ」
ニコニコご機嫌のフラッタからは、ヴァルハールの状況を教えてもらう。
元々強靭な身体能力を誇る竜人たちが職業浸透の知識を得たことで、ヴァルハールの住人は今一気に力をつけ始めているみたいだ。
硬貨の産出量も爆増していて、そのお金を使って装備品を更新したり、生活水準を向上させたりしているらしいね。
「守人による戦闘指南は切り上げました。これ以上は治安の悪化に繋がりかねませんからね。その代わりに今は各街の警備隊などに稽古をつけております」
ヴァルゴの報告によると、どうやらペネトレイターたちは一般の魔物狩りへの指導を一時中断したようだ。
これはヴァルゴの言う通り治安の悪化への懸念もあったけれど、駆け出しもベテランもドロップアイテムの買い取り額が高いうちに少しでも稼ぎたいと、指導を受けに来る者がかなり減ってしまったからなんだそうだ。
「勿論私たちの職業浸透も進めてますからねーっ? と言っても、私たちの転職を面倒みてくれているダンさんに報告しても仕方ないんですけどっ」
「そうですね。職業設定をする度に、浸透具合を確かめるようにしつこく愛してもらってますし?」
おっぱいの先端から真っ白な母乳を滲ませているラトリアと、少し恥じらいを見せながらその言葉に同意を示すエマ。
双竜の顎の2人と傾国の姫君の3人は、ちゃんと毎日半日ずつ奈落に篭り、職業浸透を急激に進めてくれたんだよね。
ラトリアもエマも、もう何の問題も無くイントルーダーと戦えそうだ。
因みに戦えないシャロとキュール、そしてチャールとシーズの職業浸透数は変化無しである。
4人は最近それぞれの場所で頑張ってくれてたから、職業浸透を進める暇が無かったんだよねー。
「マ、マグエルにお迎えしたシスターたちもぉ……。子供達と一緒に、とても楽しく過ごされてますよぉ……」
ぽっこり膨らんだお腹を愛おしそうに擦りながら、まだ整わない淫らな吐息でムーリも報告をしてくれる。
「ま、まだ少し成人男性に近付くのには、抵抗があるみたいですけどぉ……。ダンさんのおかげで、子供達と過ごす分には影響が、無さそうですねぇ~……」
「浄化魔法で心の負担は軽く出来ても、辛い記憶を改竄できるわけじゃないからね。ここから先はムーリと子供達に任せるよ。ちゃんとみんなで幸せになってもらおう」
「ふふ。任せてくださいねぇ……。幸せになるのは、私も子供達もすっかり得意になっちゃいましたからっ……!」
未だに全身エロスの塊のムーリの頭をよしよしなでなでする。
頭を撫でられて気持ち良さそうに目を細めるムーリは、確かに全身から幸福感が溢れ出ているように見えるね。
「ステイルークも賑ってるのーっ! クラメトーラ行きの木材集めの為とかに戦えない人にも仕事が多くってね。お父様が凄く喜んでたよーっ」
ムーリに続いて、飛び切りの笑顔を浮かべたターニアがステイルークの状況を教えてくれる。
どうやら大きなトラブルも無く、ステイルークの住人と一緒に楽しく盛り上がってくれているようだ。
「ラスティの妊娠の経過も順調そうだし、ニーナのお手伝いをするお父様はデレッデレだし、また家族みんなと笑い合って時間を過ごせるなんて夢みたいなのーっ」
「ターニアがステイルークの人たちと仲直り出来たのは喜ばしいんだけど……。まさかあんなに元気そうなレオデックさんが現役を退くとは思ってなかったよ~」
「んっと、これからお父様は私やニーナと過ごす時間をなるべく増やしたいって言ってくれてるけど、組織レガリアの良いように操られていた事実が許せなかった部分もあるみたいなの。過去の亡霊に操られていた自分を恥じ、新たな時代には相応しくないってねー」
「考えようによっては英断かもね。これまで当たり前だった地域監査員が居なくなるわけだし、これまでのやり方を刷新する為にも当主交代は有効な気がするよ」
「絶対お父様はそこまで考えてないのっ。あの人、少しでも長くニーナと一緒に居たいだけなんだよーっ?」
全く仕方ないんだからーと、幸せそうに呆れるターニア。
もしもあの時ターニアの救助が間に合わなかったら、こんなに可愛いターニアを見ることが出来なくなってたんだなぁ……。
「母さんの言う通り、最近おじいちゃんはずーっと私のお手伝いをしてるんだけど……。ちょっとお花の扱いが雑なの~っ」
んもーっ! ともどかしそうに唸りながら、ニーナがレオデックさんに駄目出しする。
獣爵家当主として長いこと走り続けてきたレオデックさんは、ゆっくりとお花の世話をするのになかなか慣れてくれないようだ。
「けどおじいちゃんとかリーチェたちエルフさんたちのおかげで、王国中にお花が満開なのっ。コットンなんて孤児院の仕事をする暇がないくらい忙しくしてるんだよーっ?」
「あら? てっきりコットンは喜々としてお花を世話してるものだとばかり思ってたけど……?」
「それがねー? お花を育てた人が誰も居ない地域も沢山あって、コットンはそういう人たちにお世話を教える先生として王国中を走り回ってるんだー」
あーそっか。この世界の園芸のハードルは低いと言っても、全くなんの知識も無ければやっぱりお世話するのは難しいんだな。
子供の頃のニーナはお花に根っこがあることや、抜いてしまうと枯れることすら知らなかったというし、基礎教育を受けられる場が用意されていないこの世界において、園芸とは未知の作業に等しいわけだ。
「コットンが不思議がってたよー? 今までは誰もお花になんて興味を示さなかったのに、どうして今は何処に行ってもみんな熱心に話を聞いてくれるんだろうな~? って」
「今までの子供達はお花に興味が無かったんじゃなくって、苦しい生活の中でお花に興味を向ける余裕が無かっただけなんだよね。そんなみんなと同じような生活をしながらもお花の世話を諦めなかったコットンが凄いだけでさ」
「うんうんっ。コットンはすっごいのっ! あの娘が咲かせ始めたお花は、今や王国中に咲き乱れてるんだからねーっ!」
自分だって王国中を駆け回ったのに、コットンを褒められたことの方がニーナは嬉しそうだ。
去年までは絶望と悲しみに満ちていたスペルド王国が、今では笑顔とお花に溢れた幸福な国になりつつある。
これから訪れる新たな時代に期待感を抱くには充分すぎるシチュエーションだろう。
頼むぜガルシア陛下、マーガレット陛下。
王国を挙げてお2人の即位を祝ったんだから、みんなの期待を裏切らない素晴らしい国にしてくれよ~?
俺も何を言っているのか分からないが、改めて読んでみるとこれがノンフィクションだって事が1番意味分からないな?
ちなみに各々のタイトルは『呪われた獣人の娘』、『孤独な商人』、『気高き双竜の子』、『偽りの英雄譚』、『聖域の守人』、『祝福の使徒』、『竜爵家の剣姫』、『いつもお傍に』、『娘と共に』、『色狂いの王女』、『真実を求めて』、『拓いた未来』、『愛する貴方へ』となっている。
『いつもお傍に』はエマの作品で、チャールが『拓いた未来』、シーズが『愛する貴方へ』だね。シーズ直球すぎぃ!
チャールとシーズ以外の全員に、自分が書いた濡れ場シーンを読み上げさせながら、それを再現するようにたっぷりと注ぎ込む。
俺から送り込まれる快楽でなかなか読み上げが進まない中、羞恥心でいつも以上にきつく締め付けられるみんなの体をたっぷりと堪能した。
「ご主人様ぁっ! このシーンはもっと激しく容赦無く乳首を責めていましたよっ!? もっと歯を立てて、強く激しく虐めてくれなきゃダメですよぉっ!」
「え~? あの時はお仕置きのつもりだったし、まだシャロのこと好きじゃなかったからなー。でも今は大好きなシャロの可愛いおっぱいを乱暴になんて扱えないよぅ。ちゅうちゅう」
スレッドドレッドの巣穴でのワンシーンを読み上げながら、刺激が足りないと不満を口にするシャロ。
でもなー。可愛いシャロのおっぱいは優しく扱いたいんだよ。はむはむ。
「それにさー。シーンを完全に再現するとなったら一旦抜かなきゃいけないじゃん? シャロはそれでもいいの? ちゅぱちゅぱ」
「いいわけないでしょう!? このまま奥をガンガン突きながら、だけど乳首ももっと虐めてくれなきゃ嫌ですぅっ!」
「だめだめー。今はシャロを思いっきり甘やかしたい気分なんだよー。好きでもなかったシャロの乳首を制裁の為に責め立てるんじゃなくて、大好きなシャロのおっぱいをちゅぱちゅぱ可愛がってあげたい気分なのー」
「んもーっ! そんなこと言われたら嬉しくって気持ち良くなりすぎちゃうじゃないですかーっ!」
読んでいた本を放り投げて、俺の頭をぎゅーっと抱きしめておっぱいに押し付けてくれるシャロ。
そんなシャロの中にたっぷりと注ぎこんでから、まだ最後までしてあげられないチャールとシーズを抱きしめて眠りに就いたのだった。
「遅くなったけど、みんな発表会お疲れ様ー。次はあの時の衣装を着たまましようねー」
短い眠りから覚めた俺は、言えてなかった労いの言葉をみんなに贈る。
ついでに着衣えっちの約束も持ちかけると、みんな大歓迎ですと言わんばかりに笑顔で頷いてくれた。ひゃっほう!
抱き寄せていたチャールとシーズの下着の中で両手を暴れさせながら、座ったままで正面からムーリを貫くというトライラム教会フルセットを楽しむ。
平らなおっぱいと巨大なおっぱいを好き放題しゃぶるのって、最高に楽しいなぁっ。
「発表会が終わったあと、服屋さんは大変な事になってると思うんだけどさ。シャロってここに居て平気なの?」
「ええ。私はあくまで発表会の主催者で、服屋さんの経営者ではありませんからね。発表会を手伝ってくれた皆さんに引き続き服屋さんのお手伝いも依頼しましたから、忙しくても人手は不足してないはずです」
「それを聞いて安心したよ。これでなんの気兼ねもなく色んな衣装のシャロとえっちできそうだ」
「気兼ねも遠慮も容赦も要りませんっ! 全ての衣装で抱いてもらえるまで、ぜーったいに解放してあげないんですからっ」
俺の背後から抱き付いて、俺の首筋をつつーっと舌でなぞるシャロ。ゾクゾクするぅ……!
……でもさぁ。俺こそ全ての衣装を着せるまで解放してやる気は無いんだけど、なんか微妙にアイドルシャロのノリが残ってない?
テンションが高いシャロが可愛すぎて、ムーリのお腹が急速に膨らんじゃってるよ?
「みんなが我が家のえっち事情の公開に積極的なことも分かったし、意外と俺も興奮しかしないことも理解したんだけどさぁ。う~ん……」
「んー? ダンさんは何に引っかかってるのー? 売れない心配とか?」
不思議そうな表情で首を傾げるターニア。
いやいや、どう考えても死ぬほど売れるでしょ。こんな可愛いターニアのえっちシーンが満載とか、俺も自腹であと10冊くらい買いたいし?
「いやね、改めて振り返ると、俺達って気軽に公開出来ない情報の塊なんだなってさぁ。これ販売していいものなのかなぁ?」
マルドック商会壊滅事件から竜人族たちの飼育場、神器の存在やターナ商会のことまで書いてある。
実在の人物や団体の名前は微妙に暈してあるけど、これってターナ商会の連中にガレルさんの娘の存在を教えてしまうような気がして仕方ないんだよ。
あと、建国の英雄や第1王女の情事を公開して本当に問題無いのかなぁ……?
「第1弾にはレガリアの存在や偽りの英雄譚まで入りきらなかったようだけどさ。『偽りの声優譚』、公開していいの?」
「ええ。ゴブトゴには先日確認を取って了承を得ています。問題ありませんよ」
ああ、先日シャロを城に送ってあげた時の話か。
用心して気配遮断してついては行ったけど、シャロの職業浸透数なら大して危険なシーンは無かったっけ。
「兄たちの中には断固反対の者も居たようですけど、ゴブトゴが無視してゴーサインをくれました。ゴブトゴはスペルディア家の権威が落ちることが嬉しくて仕方ないみたいですよ」
「うわぁ……。ここぞとばかりにざまぁしてるってことかぁ……。でもあまり権威を落としすぎると、新王の治世に悪影響が出るんじゃない?」
「そこも問題ないと見ています。王国民が歓迎しているのは第2王女のマギーではなく、断魔の煌きメンバーのマギーとガルシア様ですから」
「……なるほどね。であればスペルディア家の権威を落すほどに、新王陛下への期待感と信頼感は高まっていくわけか。良くできてるなぁ」
俺が主催したお祭りムードのおかげもあって、王国全体が新王陛下を大歓迎している状態だ。
そこに以前までの王が簒奪者であり、無能が故に王に据えられていたと知らされれば、先代までの王家への怒りがそっくりそのまま新王2人への期待感と支持に変換されてくれるのかもしれない。
ゴブトゴさんの手腕に感心していると、それだけじゃなくてね……とリーチェが口を挟んできた。
「偽りの英雄譚の公開は、実はライオネルさんたちに頼まれたことなんだよ」
「え? ライオネルさんたちが?」
「うん。スぺルド王国が新たな歴史を刻むこの機会に、エルフ族の犯した過ちを清算したい、ってさ」
「……そっか」
スペルディア家とエルフ、最も影響が大きそうな両者が納得してるなら俺から言うべき事は無い。
ロストスペクターたちがスペルド王国を捨てたように、エルフたちもまた過去に向き合う覚悟をしたんだね。
ムーリがお腹いっぱいになってしまったので、トライラム教会3人娘はベッドで休ませ、シャロとリーチェに交互にお邪魔しながら最近すっかり定番になりつつあるプリンセスセットを堪能する。
おっと、衣装を変えるのを忘れていたな。けどもう離したくないのでこのまま1回お腹いっぱいになろうねー。
シャロとリーチェとひたすらキスして中に出し続けていると、俺から解放中のメンバーがそれぞれの活動を報告してくれる。
「クラメトーラへの物資輸送も順調よーっ。それと同時にインベントリに収納可能な装備品の素材も送り込んでいるから、今クラメトーラでは急ピッチで装備品の生産が進んでるからねー」
ティムルお姉さんからはクラメトーラの現状を報告される。
どうやらクリミナルワークスたちはもう何度も輸送に成功していて、先ほどシャロが発表した通りに装備品を一気に流通させる事が見通しが立っているようだ。
「ヴァルハールでも魔物狩りの量と質が急激に向上しておってのー。竜王のカタコンベから産出される硬貨が一気に増加しておるのじゃ。そのお金は積極的に使って、王国中にどんどん流通させていくつもりなのじゃーっ」
ニコニコご機嫌のフラッタからは、ヴァルハールの状況を教えてもらう。
元々強靭な身体能力を誇る竜人たちが職業浸透の知識を得たことで、ヴァルハールの住人は今一気に力をつけ始めているみたいだ。
硬貨の産出量も爆増していて、そのお金を使って装備品を更新したり、生活水準を向上させたりしているらしいね。
「守人による戦闘指南は切り上げました。これ以上は治安の悪化に繋がりかねませんからね。その代わりに今は各街の警備隊などに稽古をつけております」
ヴァルゴの報告によると、どうやらペネトレイターたちは一般の魔物狩りへの指導を一時中断したようだ。
これはヴァルゴの言う通り治安の悪化への懸念もあったけれど、駆け出しもベテランもドロップアイテムの買い取り額が高いうちに少しでも稼ぎたいと、指導を受けに来る者がかなり減ってしまったからなんだそうだ。
「勿論私たちの職業浸透も進めてますからねーっ? と言っても、私たちの転職を面倒みてくれているダンさんに報告しても仕方ないんですけどっ」
「そうですね。職業設定をする度に、浸透具合を確かめるようにしつこく愛してもらってますし?」
おっぱいの先端から真っ白な母乳を滲ませているラトリアと、少し恥じらいを見せながらその言葉に同意を示すエマ。
双竜の顎の2人と傾国の姫君の3人は、ちゃんと毎日半日ずつ奈落に篭り、職業浸透を急激に進めてくれたんだよね。
ラトリアもエマも、もう何の問題も無くイントルーダーと戦えそうだ。
因みに戦えないシャロとキュール、そしてチャールとシーズの職業浸透数は変化無しである。
4人は最近それぞれの場所で頑張ってくれてたから、職業浸透を進める暇が無かったんだよねー。
「マ、マグエルにお迎えしたシスターたちもぉ……。子供達と一緒に、とても楽しく過ごされてますよぉ……」
ぽっこり膨らんだお腹を愛おしそうに擦りながら、まだ整わない淫らな吐息でムーリも報告をしてくれる。
「ま、まだ少し成人男性に近付くのには、抵抗があるみたいですけどぉ……。ダンさんのおかげで、子供達と過ごす分には影響が、無さそうですねぇ~……」
「浄化魔法で心の負担は軽く出来ても、辛い記憶を改竄できるわけじゃないからね。ここから先はムーリと子供達に任せるよ。ちゃんとみんなで幸せになってもらおう」
「ふふ。任せてくださいねぇ……。幸せになるのは、私も子供達もすっかり得意になっちゃいましたからっ……!」
未だに全身エロスの塊のムーリの頭をよしよしなでなでする。
頭を撫でられて気持ち良さそうに目を細めるムーリは、確かに全身から幸福感が溢れ出ているように見えるね。
「ステイルークも賑ってるのーっ! クラメトーラ行きの木材集めの為とかに戦えない人にも仕事が多くってね。お父様が凄く喜んでたよーっ」
ムーリに続いて、飛び切りの笑顔を浮かべたターニアがステイルークの状況を教えてくれる。
どうやら大きなトラブルも無く、ステイルークの住人と一緒に楽しく盛り上がってくれているようだ。
「ラスティの妊娠の経過も順調そうだし、ニーナのお手伝いをするお父様はデレッデレだし、また家族みんなと笑い合って時間を過ごせるなんて夢みたいなのーっ」
「ターニアがステイルークの人たちと仲直り出来たのは喜ばしいんだけど……。まさかあんなに元気そうなレオデックさんが現役を退くとは思ってなかったよ~」
「んっと、これからお父様は私やニーナと過ごす時間をなるべく増やしたいって言ってくれてるけど、組織レガリアの良いように操られていた事実が許せなかった部分もあるみたいなの。過去の亡霊に操られていた自分を恥じ、新たな時代には相応しくないってねー」
「考えようによっては英断かもね。これまで当たり前だった地域監査員が居なくなるわけだし、これまでのやり方を刷新する為にも当主交代は有効な気がするよ」
「絶対お父様はそこまで考えてないのっ。あの人、少しでも長くニーナと一緒に居たいだけなんだよーっ?」
全く仕方ないんだからーと、幸せそうに呆れるターニア。
もしもあの時ターニアの救助が間に合わなかったら、こんなに可愛いターニアを見ることが出来なくなってたんだなぁ……。
「母さんの言う通り、最近おじいちゃんはずーっと私のお手伝いをしてるんだけど……。ちょっとお花の扱いが雑なの~っ」
んもーっ! ともどかしそうに唸りながら、ニーナがレオデックさんに駄目出しする。
獣爵家当主として長いこと走り続けてきたレオデックさんは、ゆっくりとお花の世話をするのになかなか慣れてくれないようだ。
「けどおじいちゃんとかリーチェたちエルフさんたちのおかげで、王国中にお花が満開なのっ。コットンなんて孤児院の仕事をする暇がないくらい忙しくしてるんだよーっ?」
「あら? てっきりコットンは喜々としてお花を世話してるものだとばかり思ってたけど……?」
「それがねー? お花を育てた人が誰も居ない地域も沢山あって、コットンはそういう人たちにお世話を教える先生として王国中を走り回ってるんだー」
あーそっか。この世界の園芸のハードルは低いと言っても、全くなんの知識も無ければやっぱりお世話するのは難しいんだな。
子供の頃のニーナはお花に根っこがあることや、抜いてしまうと枯れることすら知らなかったというし、基礎教育を受けられる場が用意されていないこの世界において、園芸とは未知の作業に等しいわけだ。
「コットンが不思議がってたよー? 今までは誰もお花になんて興味を示さなかったのに、どうして今は何処に行ってもみんな熱心に話を聞いてくれるんだろうな~? って」
「今までの子供達はお花に興味が無かったんじゃなくって、苦しい生活の中でお花に興味を向ける余裕が無かっただけなんだよね。そんなみんなと同じような生活をしながらもお花の世話を諦めなかったコットンが凄いだけでさ」
「うんうんっ。コットンはすっごいのっ! あの娘が咲かせ始めたお花は、今や王国中に咲き乱れてるんだからねーっ!」
自分だって王国中を駆け回ったのに、コットンを褒められたことの方がニーナは嬉しそうだ。
去年までは絶望と悲しみに満ちていたスペルド王国が、今では笑顔とお花に溢れた幸福な国になりつつある。
これから訪れる新たな時代に期待感を抱くには充分すぎるシチュエーションだろう。
頼むぜガルシア陛下、マーガレット陛下。
王国を挙げてお2人の即位を祝ったんだから、みんなの期待を裏切らない素晴らしい国にしてくれよ~?
1
お気に入りに追加
1,820
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第三章フェレスト王国エルフ編

男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にいますが会社員してます
neru
ファンタジー
30を過ぎた松田 茂人(まつだ しげひと )は男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にひょんなことから転移してしまう。
松本は新しい世界で会社員となり働くこととなる。
ちなみに、新しい世界の女性は全員高身長、美形だ。
PS.2月27日から4月まで投稿頻度が減ることを許して下さい。

Hしてレベルアップ ~可愛い女の子とHして強くなれるなんて、この世は最高じゃないか~
トモ治太郎
ファンタジー
孤児院で育った少年ユキャール、この孤児院では15歳になると1人立ちしなければいけない。
旅立ちの朝に初めて夢精したユキャール。それが原因なのか『異性性交』と言うスキルを得る。『相手に精子を与えることでより多くの経験値を得る。』女性経験のないユキャールはまだこのスキルのすごさを知らなかった。
この日の為に準備してきたユキャール。しかし旅立つ直前、一緒に育った少女スピカが一緒にいくと言い出す。本来ならおいしい場面だが、スピカは何も準備していないので俺の負担は最初から2倍増だ。
こんな感じで2人で旅立ち、共に戦い、時にはHして強くなっていくお話しです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる