異世界イチャラブ冒険譚

りっち

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658 ※閑話 料理

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「ねぇねぇ母さん! 無料のお料理教室だって! これに参加してみないっ?」

「う~ん……。エイダには悪いんだけど、ちょっと母さんは遠慮したいねぇ……」


 マグエルが……ううん、国中が新しい王様の即位に沸き立つ中、数ある催しの1つに無料の料理教室の開催が予定されている事を知り、かつて食堂を営んでいた私たち家族にはピッタリだと、早速母さんに報告する。

 けれどせっかくの機会なのに、母さんはどこか乗り気じゃないみたいだなぁ。


「無料でお料理を教えてくれるなんて普段なら信じられないけど、マグエルの皆さんが言うんだからそこは本当なんだろうさ。でもねぇ~……」

「でも何よ? 母さんはいったい何が引っかかってるわけ? 料理経験が無くても構わないって募集だよ? 食堂で料理を振舞ってた母さんなら楽勝じゃないのっ」

「条件がいいのは分かってるさ。だけどエイサンはまだ3歳、少しも目を離せない時期なんだよ。お父さんを亡くした私にとっちゃ、アンタとエイサンが全てなんだよぉ……」

「きゃーっ。おかしゃ、ぎゅーっ」


 不安げにエイサンを抱き締める母さんに、キャッキャと喜ぶエイサン。

 最近はようやく会話も成立するようになってきたけど、その分暴れ回るようになっちゃったからなー。母さんの不安も分からなくはないんだけど。


「アンタが良いお友達に恵まれて、毎日怪我も無く稼いでくれてるのはすっごく感謝してるんだ。だから母さんも働きに出たい気持ちはあるんだけどねぇ……。エイサンを1人なんて出来ないだろ?」

「ふふっ! 安心してよ母さん! そこはトライラム教会が全面的に協力してくれるんだって!」

「へ? 教会とエイサンに何の関係があるんだい? アンタのおかげで生活に余裕もあるし、この子を教会に預ける気なんて……」

「分かってるわよ。私だってエイサンを放りだしたりする気は無いってば。そうじゃなくってね母さん……」


 教会と聞いて、エイサンを孤児にする気かと警戒する母さんに違う違うと笑って見せる。

 母さんのこの反応は今までの王国では当たり前だったはずなんだけど、今では笑い話としてあっさりと流してしまうことが出来ちゃうの。


「お料理を習いに来る人、手伝いに来る人は女性は多いってことは既に想定されててね? ちゃあんと対策を設けられているんだー」


 各地でお料理教室を開催される場所の近く、目に見える範囲で、教会の子供達が料理教室の参加者の子供を預かってくれる『託児所』という場所を設置してくれるらしいのだ。

 面倒を見るのは主に10歳未満の孤児たちみたいだけど、必ず2人以上戦える魔物狩りを常駐させて、不測の事態や不届き者にも迅速に対応してくれると明言している。


「へぇ~……? 親の目の届くところで子供を預かってくれるのかい……?」 

「孤児を預かっている教会だから、子供の面倒は慣れたものでしょ? お料理教室に参加した人、手伝った人は無条件で利用させてもらえるって話だし、作った料理をそのままエイサンに食べさせてもいいんだってよー?」

「確かに教会の人たちなら小さい子の扱いにも慣れてるんだろうね……。でもねぇ、う~ん……」

「んもーっ! まだ何か引っかかってるのっ? この際だから母さんの不安を全部教えてもらえる? 私も一緒に考えるからさーっ」

「えっと、そうだねぇ……」


 こんなに条件のいい話を渋る母さんに少し苛立ちを覚えながらも、母さんの意志を無視して無理矢理話を進めないように気をつける。


 母さんだって父さんを失ったばかりで、とても不安な状況なんだ。娘の私の稼ぎで暮らしている事に負い目だってあるだろう。

 そんな母さんが抱いている不安は、充実した毎日を送っている私が思っている以上に大きいものかもしれないんだから。


「食堂をやってた私がこんなこと言うのはアレだけど……。まだマグエルには殆ど知り合いも居なくてさ。知らない人の中で働くのはちょっと怖いねぇ……」

「それなら私とパーティの皆も一緒に参加するよっ。シンディたちね。この前連れて来たから母さんも覚えてるでしょっ?」

「ああ、アンタと一緒に魔物狩りをしてるっていうあの子たちかい?」

「最近仲良くなったお友達も誘ってみるよ。1人で参加するのが怖いならみんな一緒に参加しよう?」

「う~ん、アンタも一緒に来てくれるなら母さんも嬉しいけど……」


 少し前向きになり始めた母さんだけど、まだ何かに引っかかっちゃってるみたいだなぁ。

 この際だから全部聞いちゃうよーっ! 何が引っかかってるの母さんはっ?


「そのお料理教室って、お国が開く催しなんだろう? 身分は問わないって話だから参加には問題ないんだろうけどさぁ。そんなところで教えられたお料理なんて、私に作れるとは思えないんだよねぇ……」

「え~? まだお料理教室が始まってもいないのに、どんな料理が教えられるかも分かってないのに、そんな理由で止めちゃうのは勿体無すぎるってば~……」

「う、う~ん……。アンタの言ってる通りだとは思うけどさぁ……」

「あのねぇ母さんっ! そうやって……っとと。はぁ~……」


 まるで参加しない理由を探しているかのような母さんの態度に思わず声を荒げそうになってしまったけれど、本当に申し訳無さそうな母さんの様子を見て何とか思い留まることが出来た。


 アッチンでは沢山の人に囲まれて精力的に働いていた母さんがここまで消極的になってしまっているのは、ずっと連れ添っていた父さんを亡くしてしまったからなんだ。

 母さんだって傷ついていて不安なんだから、家族の私まで母さんを責め立ててしまったら、母さんの味方がどこにも居なくなっちゃうでしょっ!


「ねぇ母さん。失敗しても恥をかいても、教えてもらったことが活かせなくってもいいじゃない」

「へ……?」

「辛い目に遭って母さんがとても傷ついてるのは分かってる。行動を起こせないくらい心が疲れきってるんだってのは分かってるよ。だけどあえて言わせてもらうね。1人で蹲ってたら、いつまでも何も変わらないんだよ?」

「…………っ」

「私も一緒だからさ。また私とエイサンと一緒に新しい生活を始めよう? まずは楽しいこと、慣れてることから1つずつさ」


 食堂を営んでいた母さんが、お料理する気すら起こらないほどに傷ついているんだ。

 家族として娘として、今は私が傷ついた母さんに寄り添ってあげなくっちゃ。


「3人で一緒に、また笑って過ごしたいから……。母さんも1歩踏み出してみない? 私と一緒にさっ」

「かーちゃっ! ねぇねといっしょ!」

「エイダぁ……。エイサン~……」


 どこまでも1歩を踏み出す勇気が持てなかった母さんだけど、3歳のエイサンの笑顔には逆らえなかったみたい。

 こうしてなんとか母さんの説得に成功した私は、家族やパーティのみんな、そしてお友達も誘って料理教室の手伝いに参加する事になったのだった。






「って、ダンじゃないっ! 料理教室って貴方が主催してるわけっ!?」


 マグエルで料理教室が開催される前日、会場設営と料理の試作の準備に赴いた私たちは、料理教室の責任者として登場したダンの姿に度肝を抜かれてしまった。

 けれど当のダン本人は、私の叫びに眉を顰めて首を傾げてしまっている。


「んー……? ごめん、誰だっけ? 確かに見覚えはあるんだけど……」

「エイダよエイダ! 去年アンタに野盗から助けてもらったでしょ! なんで忘れてるのよーっ!?」

「……あ、あーっ! アッチンからフォーベアに向かう時の話!? うわぁ懐かしいなー! 元気そうで何よりだよー」


 ようやく私たちを思い出したらしいダンは、一転して嬉しそうにはしゃぎだした。

 そんなダンの隣りには、ニーナでもティムルでもない綺麗な女性が2人寄り添っていた。


 確かティキが、ニーナとティムルの他にも沢山の女性を妻に迎えていたって言ってたっけ。


「わ、私のことも覚えてくれてますかっ!? 紅蓮襲雷ぐれんしゅうらいから助けていただいて、その後アルフェッカで雇ってくださったじゃないですかっ。その節は本当にありがとうございましたっ」

「貴方がエイダを助けてくれた方ですかい? 娘を助けてくださって、本当にありがとうございました……!」


 お友達や母さんが次々にダンに頭を下げていくけど、頭を下げられているダンはどこかバツが悪そうにしている。

 そんな様子を見たダンの連れの女性が、ニヤニヤしながらダンをからかい始める。


「パパったら、相変わらず褒められるのが苦手なんだねっ。褒められるのが苦手なくせに、私の知らないところでどれだけ人を助けてるわけーっ?」

「いやいや、この人たちの場合は完全に偶然だったんだよ? 俺達の前に立ちはだかってきた野盗を撃退したら、結果的に助けちゃったってだけでさぁ……」

「ダンさん? パールソバータに向かう時はご自分から野盗団を狩りに赴かれておりましたよね? それを偶然と呼ぶのは些か無理があるかと……」


 違うんだ違うんだとしどろもどろになるダンに、料理教室の傍の託児所にいる孤児たちもダンの事をからかい始める。

 そのおかげでエイサンも、ダンをからかい始めてキャッキャと楽しそうにしているなぁ。


「だぁーもう! 俺の話はいいんだよっ! 手伝いに来てくれたアンタらには明日の料理の手解きを手伝ってもらいたいから、なるべく今日のうちに手順を覚えてくれるかなっ!?」

「え、たった1日で新しい料理を覚えなきゃいけないの~……? で、出来るかなぁ……」


 料理の苦手なシンディがダンの要求に応えられるか不安がっていたけど、実際に料理が始まってみるとそんな不安は吹き飛んでしまった。

 だってダンの作る料理、簡単に作れる物ばかりなんだもの。


「え、えぇ~? こ、こんなにぐっちゃぐちゃにしてもいいの……?」

「いいんだよー。今回の料理教室では親子で一緒に作りやすい料理を広めたいと思ってるからね。手で混ぜるだけなら小さい子でもお手伝いしやすいでしょ?」


 細かく潰した肉を、同じく細かく刻んだ野菜と混ぜ合わせているシンディが、不安げにダンに確認している。

 ダンは開催する街によって紹介する料理を変えるつもりみたいだけれど、基本的に調理が簡単で失敗しにくいものを選ぶ予定みたい。


 マグエルではダンの娘さんが好きだっていう、ハンバーグっていうお料理を紹介するみたい。


「ドロップアイテムのお肉はそのままでも凄く美味しいから、あまり手を加えずに食べるのが一般的だよね。だけどちょっと手を加えるだけでもすっごく美味しくなるんだよ?」

「う、う~ん……。ただ焼くだけに比べると、切ったり混ぜたりで結構な手間に感じるけどぉ……」

「でもこのナイフ、物凄く切れ味が良くて調理しやすいねー? しかも羽かってくらい軽いし、私も欲しいなこれ」

「でしょー? 今回はシュパイン商会が新たに販売する予定の調理器具の宣伝も兼ねてるんだ。参加者のみなさんに使ってもらって問題が無さそうなら、大々的に売り出す予定なんだよね」


 ダンによると、ドワーフの里とも今後は交流が盛んになるらしく、そこで生み出された特殊な調理器具のようだった。

 凄いなぁ。下手したら私の持ってるダガーより切れるんじゃないのこれ? インベントリに入れられないから、装備品じゃないのは間違いないんだろうけど。


「よし。それじゃこの中に入れて焼いていこう」

「なにこれ? フライパンが2つくっついてるみたいな……。あ、これも滅茶苦茶軽いね?」

「ホットサンドメーカーって言って、今までは我が家だけで使ってた調理器具なんだけどね。便利だからもっと普及させていいんじゃないかってティムルに言われてさ」


 ホットサンドメーカーの中に肉ダネを入れて、臨時で組んだ焼き場に設置する。

 ちなみにこの調理器具もドワーフさんに特別に作ってもらったみたい。ドワーフさんに作ってもらった調理器具なんて、扱う機会があるとは思わなかったなぁ。


「ホットサンドメーカーは薄いから、中の肉が焦げないように気をつけてねー。弱火にして長時間蒸しても美味しいかもしれないけど」

「ふ~ん。確かに簡単だし、焼いてる間に別のことも出来ちゃうね……。先に肉ダネを作っておけばあとは焼くだけで済むわけだから、大量に作って売り出すのも簡単かも」

「うんうん。そんな感じでどんどん広めちゃってよ。アレンジなんかも簡単な料理だからさ」


 パンに挟んだり、崩してスープに入れたりと、アレンジ方法まで教えてくれるダン。

 なんだかいつか母さんと一緒に、また改めて食堂が開きたくなってきちゃったよっ。


 ふふ。我ながら笑っちゃうなー。まだ肝心のお料理を食べてもいないのにさっ。


「お待たせー。ハンバーグの完成だよー。焼きたてだから小さい子は気をつけて。託児所に子供を預けてる人は、家族で一緒に食べてみていいからねー」


 焼き上がったハンバーグとパンを受け取った私と母さんは、一緒に参加したみんなと一緒にエイサンと合流する。

 人見知りをしないエイサンは、みんなと一緒に食事できるのが嬉しいみたい。


「ねぇね! もっと、もっとーっ!」

「ダメだよエイサン。これ以上食べたら、またゲーってなっちゃうでしょっ」

「ねぇね! かあちゃ! もっとーっ! うわあああん!」


 出来上がったハンバーグはエイサンに大好評で、もっと食べたいと大泣きしてしまったくらいだ。

 1度すり潰しているからか小さいネイサン用に小分けにするのも簡単だったし、これならお家でも作れるんじゃないかなぁ?


「ほーらネイサンくん。シンディお姉さんが遊んであげるからねー?」

「あーっ! シンディさんズルいですよっ!? 今度は私が抱っこする番ですってばーっ!」


 グズるネイサンを、パーティのみんなやお友達の皆が競うようにあやしてくれる。

 ふふ。3歳のくせにモテモテだねネイサンっ。


「ここにいる皆さんも、アンタと同じような目に遭わされて、そしてアンタと同じように笑えるようになったんだねぇ……」

「……うん。だから母さんも笑って良いんだよ。父さんの事を忘れる必要はないからさ。私とネイサンと一緒に、母さんも笑って過ごそうよ」

「そうだねぇ……。父さんだってきっと、アンタとネイサンの笑い声を聞きたがってるはずだよねぇ……」


 せっかく作ったハンバーグを食べもせず、笑うネイサンを見て泣き崩れる母さん。

 父さんを亡くしたことで気を張っていて、この先どうなるのか不安でいっぱいだったんだろうな……。


 だけどようやく母さんも、父さんの死を受け止めて素直に泣くことが出来たんだ。これで母さんだって前に進めるようになってくれるはず、だよね?


 早速今日の夕食は、家族でハンバーグを作ってみようかなっ。

 アイビーもシーラもシンディも、お友達もみんな呼んで、打ち上げと復習を兼ねた夕食会を開こうっと!
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