異世界イチャラブ冒険譚

りっち

文字の大きさ
上 下
602 / 878
8章 新たな王と新たな時代2 亡霊と王

602 ※閑話 失伝 終焉 (改)

しおりを挟む
「用意できたよコル。この通信魔法陣ならきっと、テレスに私達の声を届けてくれるはずだよ」

「ようやくかぁ~っ! お疲れ様メルっ!」


 ようやく準備できた通信用のマジックアイテムを手渡すと、喜びのあまり私に抱き付いてくるリーダーのコル。

 私とカルの意見を尊重して待機を受けいれてくれたコルだけど、リーダーである彼女には私の知らない苦労と苦悩があったの違いない。


「ここからは私の仕事だから、貴女はゆっくり休んで良いからねーっ」


 嬉しそうに私を労ってくれるコルの姿に、ようやく肩の荷が下ろせた気がした。


 72時間で完成するかと思われた越界通信魔法陣だったけれど、想定よりもテレスからの魔力流入量が多くて、完成までに100時間以上を要してしまった。

 おかげでこの世界にはどんどん魔力が満ちてくれたけれど、越界通信に求められる魔力出力がどんどん上がってしまってホント参っちゃったよお……。


「こちらは越界調査隊J-0385小隊リーダー、コルモマエサです。テレスの皆さん、通信が聞こえたら返事をしてください」


 コルは待ちきれないとばかりに、直ぐに魔法陣を起動してテレスとの通信を試みる。

 うん。今のところ想定外のトラブルも起きず、ちゃんと彼女の声を元の世界に送ってくれているかな?


「繰り返します。こちらは越界調査隊J-0385小隊……」

「……なかなか応答が無いなー。もしかして置いてかれちゃったかー?」

「もしそうなら合流は絶望的だね……。テレス側が何らかのメッセージでも残してくれている事を祈るしかないよ」 


 なかなか応答しないテレスに、カルもミルも不安を隠せない様子だ。


 救命導着のおかげで生きていくことに不安は無くなったけれど、今度はテレスのみんなと無事に合流できるかどうかという不安でみんな押し潰されそうになっている。

 もしもテレスと合流できなければ、私たちは4人で死ぬまでこの世界に留まらなければならなくなるだろう。


 4人一緒なら何も怖くないとは思ったけれど……。

 4人しかいない世界で死ぬまで生きていくことの困難さは、想像するのも嫌になるよぉ……。


「繰り返します。こちらは越界調……きゃあっ!?」

「「「コ、コルっ!?」」」


 突然耳に届くコルの悲鳴。

 急いで彼女に駆け寄ろうと思った私の目に、見覚えの無い真四角の物体が飛び込んでくる。


「……なにあれ? マジックアイテム、なの……?」


 コルの目の前の地面にめり込んでいる金属製の箱のような物体は、さっきまでは確かに無かったはずよね?

 どうやらコルはこれに驚いて悲鳴を上げたみたい。


 びっくりしてペタンと座り込んでいるコルに声をかける。


「大丈夫コル? 怪我は?」

「あ……だ、大丈夫、怪我は無いわ……。ちょっとびっくりしちゃったけど……」

「ちょうど通信魔法陣の中央に埋まってんねー……」


 コルを引き起こすのは私に任せたのか、カルは学者らしく目の前の物体に興味を向けている。

 カルがスルーしたってことは、コルの体には傷1つないんだろう。


「越界通信に反応したってことは、これってテレスから送られてきた物質なわけー?」

「あれ? もしかしてこれって……」

「え? ミルはあれを知ってるの?」


 素早く私たちを背中に庇ったミルが、なんだか気になる事を呟いた。

 彼女は私の問いかけには答えず、目の前の四角い物体から目を離さずにリーダーであるコルに確認する。


「ねぇコル……。これってさ、もしかして非常用連絡結晶メモリーボックスじゃないかな……?」

「メモリー……って! テレスに何かあった場合の緊急連絡手段のことっ!?」

「「えっ!?」」


 2人の話の内容に、私とカルの驚きの声が重なった。


 戦闘員のミルと隊長のコルしか知らない連絡手段。

 緊急用のマジックアイテムだったから魔法技師である私にも伏せられていて、リーダーであるコルと最後まで生き残る可能性の高い戦闘員のミルだけに伝えられていた情報みたいだね。


 でも、テレスに何かあった場合の緊急手段って……。

 2人の会話に、私とカルの不安はどんどん募っていく。


「でっでも、私が見せられたメモリーボックスって、確か手の平に載るくらいのサイズだったはずだけど……。これってどう見ても直系1メートルはありそうじゃない……?」

「メモリーボックスは込めた魔力量によって大きさが変わるって説明もあったでしょ? 恐らく事前に見せられたほうが簡易的なサイズで、本来はこのサイズなんじゃないかな……」

「……それとも、こっちの方が本来込めるべき魔力量を超過して作成されたのかもね」


 なるほど。事前に知らされていた2人が直ぐに確信できなかったのは、伝えられていたものとサイズが違っていたからなんだね。

 手の平サイズと1㎥の箱じゃあ、同じマジックアイテムだと分からなくても無理ないよ。


「なんにしても……。メモリーボックスであるなら危険は無いはず、よね?」

「多分……としか言い様が無いね。込められた魔力が暴発したり、そもそも攻撃魔法が込められている可能性だってある。……可能性の話をしだしたらキリが無いけどさ」

「かと言って、これがテレスからのメッセージである以上確認しないという選択肢は無いわ……。ごめんみんな。一瞬だけ時間をちょうだい」


 幼い女の子のように地面にお尻を着けたままで両腕を組み、部隊長として真剣な表情で思案するコル。

 でも結論は直ぐに出たようだった。


「……危険性があっても確認しないわけにはいかないわ。リーダーコルモマエサより戦闘員ミルザエシスへ。最大限の警戒を持ってメモリーボックスの解析をお願いします」

「了解だよリーダー。念の為、みんなはあと3歩ほど下がってくれるかな」


 様々な危険性を想定したコルだったけれど、結局は確認するしかないと判断したようだ。

 正式な作戦としてミルにメモリーボックスの調査を命じ、そして不敵に笑って頷きを返すミル。


 私とカルは大人しくミルの判断に従い、コルと共に3歩ほど後ずさった。

 
「それじゃいくよ。『精霊よ。匣に秘されし想いを伝えて。アクセス……!』」


 ミルがメモリーボックに向けて精霊魔法で魔力を通す。

 すると直ぐにメモリーボックスから魔力が立ち上り始め、その魔力はまるで結晶化するように1ヶ所に纏まっていく。


 ミルの背に隠れながら何が起こるのかと様子を窺っていると、魔力結晶が淡く発光し始め、その先に映像が映し出された。


「……このメッセージは、別の世界からテレスにアクセスした者の下に届くようになっている。このメッセージは総司令が下した最終決定だと判断して欲しい」

「やっぱりこれはテレスが意図的に送り込んできたものなのね……。けど、最終決定って?」

「シッ! 今は黙って聞きなさいメル」


 思わず零れてしまった私の呟きを即座に叱責するコル。


 んもーっ。ミルが精霊魔法で声を拡散してくれてるんだから、聞き漏らす心配なんて無いでしょーっ!

 これじゃ喋ってる男の人が誰なのかも聞けないじゃないのーっ。


「まずは結論から言わせてもらおう。諸君がこのメッセージを目にしているという事は、すなわちテレスの壊滅を意味する。テレスに生き残りが存在する事を期待するのは金輪際止めるように」

「「「……え」」」


 黙ってと言われたばかりなのに、映像に映し出された男性が発した言葉に思わず聞き返してしまう。

 けれどそんな私の呟きに、コルとカルの同じような声が重なった。


 テレスが壊滅……?

 生き残りは、もう居ない……って……。


 男の言葉を受け止めきれない私に構わず、映像の男は話を続ける。


「コラプサーが越界大転移に反応して動き出してしまった。そして奴が動き始めたら、今の我々には対抗策が何も無い。恐らく瞬く間にテレスは滅ぼされてしまうと判断した我々は、越界転移に成功した諸君に最後の希望と警告を託す事にした」

「そん……な……!? 私達の転移が原因でテレスが……!?」

「……黙って!! 今は黙って聞きなさいっ!!」

「このメモリーボックスは、テレスに向かって越界してきた門に自動的に押し込まれるようになっている。まず諸君は生き残る為に、テレスと繋がっている越界の門を今すぐに閉ざさなければいけない。……こうなる事を防ぐ為に」


 そう言って映し出されたのは、テレスの滅亡を決定付ける絶望の光景だった。


 動き出したコラプサーが瞬く間にテレス全土を飲み込んでいく、悪夢のような終焉の光景……。

 あまりの呆気なさに、あまりの一方的な蹂躙に、こうして見せられても全く現実感が沸かなかった。


 その後は音声も映像も乱れ、かなり聴き取りにくかったけれど、何とか要点だけは把握できた。


 メモリーボックスは越界調査隊全ての転移先に向けて放たれたこと。

 しかしメモリーボックス単体では世界を跨ぐことが出来ないので、受け取るには外側からテレスに向けて越界の門を開く必要があること。

 越界調査を中継するはずだったテレスが滅亡した為に、越界調査隊同士で合流することは事実上不可能なこと。

 そして、コラプサーとの繋がりを絶つ為に、テレスへの越界の門を直ぐに閉じるべきだということ。


 全ての情報を頭の中で反芻した私は、黙り込んでいるリーダーのコルに自分の結論を伝える事にした。


「状況は分かったけれど……。テレスとの越界の門を閉じてしまった場合、この世界は……」

「ええ……。いずれ魔力が枯渇し死に絶えるでしょうね……」


 テレスからの魔力供給が無くなれば、この世界はいずれ私たちが降り立った時みたいな空気も光も無い、空間だけが存在する世界に逆戻りしてしまうだろう。

 だから、いくらコラプサーが居ると言われても、越界の門を閉じるわけには……!


「……かと言って司令部の警告も無視出来ないわ。テレスにコラプサーが居座っているのは間違いないでしょうから」

「正に二律背反って奴だね……。生き残る為にはテレスとの繋がりを絶つことは出来ない。けれどそのせいでコラプサーの脅威に永遠に晒され続ける事になるのか……」

「仮にコラプサーが動き出した場合、越界の門が繋がっているこの世界は非常に危険だと言えるだろうなー……。テレスと繋がっているのがここだけとは限らないけどさー」


 テレスが滅亡した事を知って全員が絶望感に打ちひしがれているはずだけれど、それでも流石に越界調査を任されたメンバーだけはあるなぁ。

 誰1人思考放棄することなく、生き残る為にベストな方法を模索し続けられるなんて……。


「って、そうだよ。テレスにコラプサーが居座ったままなら危険だろうけれど、あいつがテレスに現れたのだって越界転移だったわけだよね? だったらテレスが滅亡したら別の世界に行く可能性もあるんじゃ……?」

「その可能性は無いわメル。コラプサーはまだテレスに居るし、今後も居座り続けると思いなさい。希望的観測で現実から目を逸らしちゃダメ」

「現実からって……。まるで何か根拠があるような言い方じゃない。コルには何か確証があるの?」

「ええ。テレスが滅びた今でもテレスから魔力が流入しているでしょ? それが確証で私の根拠よ?」

「あ、あ~そっかぁ……」


 テレスがコラプサーに滅ぼされたのは今より少し前の話なのだ。


 私たちが越界通信に成功するまでに、既にテレスは滅びていた……。

 なのに未だ魔力の流入が続いているのであれば、テレスはまだ溢れるほどの魔力を有した世界だと言っていい気がする。


 魔力を喰らう為にテレスに襲来したコラプサーが、世界から溢れるほどに魔力の満ちたテレスを放棄するとは考え難いんだ……。


「……恐らく、テレスが開発に成功してしまった永久機関、『デウス・エクス・マキナ』が原因だろうね。魔力を燃料にして更なる魔力を生み出す夢のシステムだったはずなのに、まさかこんな悪夢が待っているとは……」

「正に夢にも思わなかったってかーっ? 魔力を食い散らすコラプサーにとっては、デウス・エクス・マキナは正に減らないパンみたいなものなんだろうなぁ」


 増え続ける魔力消費に対応する為に開発されたマジックアイテム、自動魔力増幅システム『デウス・エクス・マキナ』。

 そのせいでテレスには尽きることのない膨大な魔力が常に満ち溢れていて、そのせいでコラプサーがテレスを離れる事は……。


「あれ? ならデウス・エクス・マキナがある限り、コラプサーがテレスを離れる心配も無いんじゃ……?」

「それが希望的観測だって言ってるのっ。んもぅ」


 私の呟きはまたしてもコルに切って捨てられてしまった。

 けれど私の言葉を否定したコルは、少し落ち着いたようにいつもの呆れた顔を見せてくれた。


「高濃度の魔力体らしいコラプサーは、魔力さえあれば何処にでも現れるのよ? デウス・エクス・マキナで増幅された魔力を喰らい続けた場合、こちらの世界にも漏れ出すくらいに肥大するかもしれないし、子供や分体のようなものが発生するかもしれないじゃないの」

「そうだぜメルー。コラプサーに関しては分かってる事があんま無いんだよー。だから司令部は最悪の想定で、世界の繋がりそのものを切り離せって言ってるのさー」

「だけど生きていく為には繋がりを閉ざすわけにはいかない……。結局ここに戻って来ちゃうわけかぁ~っ」

「……そうだね。越界の門を閉じることは出来ない。これは絶対条件で動かせない。けれどそのままではコラプサーの恐怖に永遠に苛まれることになるんだ」


 ミルはお手上げと言わんばかりに両手を上げて、頭をフルフルと力なく振って見せる。

 ただでさえテレスでも対抗策が見付けられなかったコラプサーなのに、デウス・エクス・マキナを取り込んでほぼ不滅の状態になっちゃってるからなぁ……。


「とりあえず、越界の門を閉じることは出来ないわ。コラプサーに襲われないために死を選ぶなんて馬鹿馬鹿しすぎるからね。異論は無いかしら?」

「あったり前ーっ! せっかくこうして生きてるってのに、絶望で命を諦めるような事をするイザラカルタさんじゃないのさーっ」

「……なら、自分たちで見つけるしかないね。テレスでも見付けられなかった、コラプサーへの対抗策をさ……!」


 状況は絶望的で、この世界には私たち4人しか存在していない。

 なのにみんなはいつも通りで、ミルなんて絶対にコラプサーを倒してやるんだって決意に燃えてるの。


 他の調査隊の人たちがどうなったのかは分からない。恐らくもう2度と会えることは無いと思う。

 だからテレスの命を繋ぐのは私たちだけ。私たちが生きている限りテレスの歴史は終わらないんだ……!


 ……だけど、女4人しか残ってない時点で詰んでないかな?

 ねぇコル。その辺どうするのか考えて……って、都合が悪いからって逃げないでよーっ!? 貴女リーダーでしょー!? こら待てーっ!
しおりを挟む
感想 104

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった

ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます! 僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか? 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします

Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。 相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。 現在、第三章フェレスト王国エルフ編

男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にいますが会社員してます

neru
ファンタジー
30を過ぎた松田 茂人(まつだ しげひと )は男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にひょんなことから転移してしまう。 松本は新しい世界で会社員となり働くこととなる。 ちなみに、新しい世界の女性は全員高身長、美形だ。 PS.2月27日から4月まで投稿頻度が減ることを許して下さい。

Hしてレベルアップ ~可愛い女の子とHして強くなれるなんて、この世は最高じゃないか~

トモ治太郎
ファンタジー
孤児院で育った少年ユキャール、この孤児院では15歳になると1人立ちしなければいけない。 旅立ちの朝に初めて夢精したユキャール。それが原因なのか『異性性交』と言うスキルを得る。『相手に精子を与えることでより多くの経験値を得る。』女性経験のないユキャールはまだこのスキルのすごさを知らなかった。 この日の為に準備してきたユキャール。しかし旅立つ直前、一緒に育った少女スピカが一緒にいくと言い出す。本来ならおいしい場面だが、スピカは何も準備していないので俺の負担は最初から2倍増だ。 こんな感じで2人で旅立ち、共に戦い、時にはHして強くなっていくお話しです。

処理中です...