異世界イチャラブ冒険譚

りっち

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8章 新たな王と新たな時代2 亡霊と王

588 骨抜き (改)

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 エルフの姫君リュート・マル・エルフェリアのロイヤルスイートおっぱいと、人間族の姫君シャーロット・ララズ・スペルディアのロイヤル桃色おっぱいを同時に口に含むこの贅沢感。


 いや、これはもう贅沢なんてものじゃない……。

 征服感のようにすら感じられる、圧倒的な充足感っ……!


 俺の可愛いシャロのこんなにえっちな体が不特定多数の男に弄ばれたなんて悲しすぎるよ。

 だからそんな過去を記憶出来ないくらいに、生涯ひたすら可愛がってあげるからね。


 ……艶福家大先生のおかげで、シャロは家族の中でも最高クラスのエロスタミナを発揮してくれてますしねーっ。


 2人の中がいっぱいになる度に掻き出して、空いた空間にまた新鮮な子種を注ぎ込む。

 注ぎ込んだ子種を2人の中に丹念に塗りたくる。


 2人のロイヤル乳首を噛み噛みちゅぱちゅぱしながら、朝まで王女2人の中にひたすら注ぎこみ続けた。





「ん? 誰か来た?」


 身体操作性補正に頼らずお姫様2人を相手にしたことで、2人にそれぞれ数百回注ぎ込んだところで朝を迎えた。

 そしてほぼ夜明けと同時くらいのタイミングで我が家の敷地内に誰か入ってきたのが分かった。


「…………俺が応対するしかないかぁ」


 リーチェの中をかき混ぜながらしゃぶるシャロのおっぱいは最高に美味しいんだけど、俺以外のみんなはまだ眠りから目覚めていない。


 リーチェとシャロは意識を手放しこそしていないものの、客の応対が出来る状態じゃない。

 というかこんなにエロい2人の姿は俺以外に見せたくない。


 つまりは2人を放して俺が応対するしかないということだ。くっそぅ!


「リーチェ。シャロ。2人とも最高に気持ちよかったよ。またこの組み合わせで楽しもうね」


 最後にそれぞれキスをしながら注ぎ込んで、掴み寄せた2つの乳首をしゃぶりながら注ぎ込んで、2人の乳首を同時に咥えながらダメ押し注ぎ込んでしまったので、結構お待たせしてから寝室を出た。


 いや、だってさぁ。お客さん、声をかけずに家の前でじーっと待ってるんだもん。

 急ぎの用事じゃないのかなーと判断して、王女様2人の極上エロボディ堪能を続行したくなっても仕方なくない?


 俺の子種をダラダラと溢してしまっている王女様のあられもない姿を目に焼き付けながら身支度を済ませ、急いで家の扉を開けた。


「はいはいお待たせしましたよーっと。どちら様ー……って、貴方は確か?」

「相変わらず声をかけなくても出てきてくださるんですね。そして覚えていていただけているようで光栄です」


 家の前で待っていたのは見覚えのある衛兵さん、スペルディア王城に勤める兵士さんだった。

 この人って確か以前もうちに来たことがあるし、ポータルを使えるのかもしれないなぁ。


「早朝から大変失礼致します。ゴブトゴ様がダンさんにお話を伺いたいとのことで、ダンさんの都合の良いタイミングで……可能であれば今すぐに会いに来て欲しいとのことです」

「可能なら今すぐって、随分急だね? 昨日だって会ってるのに」


 もしや緊急事態だったりするのかなと思ったけれど、俺の都合が悪ければ後回しに出来るみたいだし緊急性は低そうかな?


 でもゴブトゴさんへの話は昨日大体済ませたつもりなんだけどなぁ?

 後々に何か問題が発覚したとか? 例えばシャロが持ち出す諸々の事にスペルディア家の誰かが文句を言ってきたとか……。


「ちなみに何の用件かは聞いてる? もしかして緊急事態だったりするの?」

「んー……。それがちょっと微妙なんですよね。ダンさんの都合の良い時にと言いながらゴブトゴ様、明らかに焦っている様子でしたし」

「ゴブトゴさんが焦ってる? ……なら直ぐに顔を出したほうが良さそうだね」


 焦っているゴブトゴさんを放置するわけにもいかないので、俺は身支度を整えたら直ぐに城に向かう事にした。

 使いの兵士さんに、直ぐに顔を出すから出来れば朝食の用意をお願いしたいと言付けて、一旦家に戻ってみんなに報告する。


 兵士さんと話している間に、みんなも起き出して身支度を整え始めていた。


「ごめんみんな。ゴブトゴさんから急ぎの呼び出しを受けちゃったから行ってくるね。朝食は城で食べてくるよ」

「ん、了解よー。私たちも適当に用事を済ませて奈落に向かうわねー」


 みんなを代表してティムルが返事をしてくれる。


 大人組はもう目が覚めているようで、アウラとフラッタ、ニーナたち年少組が眠そうに目を擦ったり欠伸をしていたりしているのを微笑ましく眺めているようだ。

 そんな中で、眠そうにベッドの上で丸まっているラトリアの毛布をエマが無理矢理剥いでいた。


 ラトリア、お前……。

 長期休暇中の学生じゃないんだからさぁ……。


 ラトリアとエマのやり取りに呆れつつも懐かしさを憶えながらみんなにちゅっちゅっとキスをして回って、言ってくるねと寝室を出る。


「あ、あのっ……! 待ってダン! ぼくもっ、ぼくも行っていいかなっ!?」


 ……出るつもりだったのに、焦りすら感じされるリーチェに呼び止められ、自分も城に行きたいと提案されてしまった。


 んー。呼び出されたのは俺だけだけど、リーチェを連れて行って不味いことは特に無いよな?

 隣りにリーチェが居ると俺が常時エロい気分になるくらいしか支障は無い筈だ。


「リーチェが来たいなら構わないけど大丈夫? 多分話をしてる間は退屈だと思……」

「そ、それでは私もご一緒したいですっ! どうかシャロも連れていってくださいませっ」


 リーチェの同行を許可すると、右手をピンと上げたシャロも同行を希望してくる。

 右手を上げた瞬間にゆさっと揺れた美乳が眩しいぜっ。


「シャロも? 俺としては可愛い2人と一緒にいれるのは大歓迎だけど、何か城に行きたい理由でもあるの?」

「なにを言っておるのじゃダンよ。2人は城に行きたいのではない。おぬしと離れたくないと言うておるのじゃ」


 首を傾げる俺に、呆れたように指摘するフラッタ。

 そんなフラッタの言葉に、みんながうんうんと頷いている。


「いや、なんでこの2人だけなのかなーってさ。この流れなら誰か他にも城に行きたいって言い出しても良くない?」


 俺だって2人と離れるのなんて嫌だけど、他のみんなとだって一瞬だって離れたくないんだよ?

 でも2人の気持ちを代弁してくれたフラッタを始め、他のみんなは付いてきたそうにはしてないんだよなぁ。


「そりゃあまり大人数で押しかけるのは迷惑になるかもだし、何人かには用事もあるけどさぁ。なんでリーチェとシャロだけ付いてくる流れなの?」

「あはーっ。そんなの決まってるでしょ? 貴方が夜通し2人に注ぎ込んじゃったせいで、リーチェもシャロもダンを好きな気持ちが抑えられなくなってるんじゃないのーっ」

「勿論私たちのことも平等に愛してくださった事は分かっていますけれど……。旦那様、この2人の時だけ異常に興奮して、朝までひたすら出し続けたでしょう? そのせいで2人はこうなっちゃったのですよ」


 ティムルがニヤニヤしながら、ヴァルゴがやれやれしながら口を揃えて、こうなったのは俺のせいだと指摘してくる。

 プリンセスセットで異常な興奮を覚えてしまったから、リーチェとシャロだけがメロメロになっちゃっただとぉ……?


「マジか……!? 俺って大好きなみんなと肌を重ねれば重ねるほど、みんなからも好きになってもらえるの!? なにその永久機関!?」

「ダンさぁ~ん……。それは流石に今更過ぎますよぉ……。私たちがダンさんを好きになればなるほど、これでもかってくらいにぐりぐりしてきてたじゃないですかーっ」

「まっ、ダンさんが違いを感じられなくても仕方無いの。ここにいるみーんな、ダンさんのことが好きで好きで堪らないんだからねーっ」


 ムーリとターニアに好きだと言われて、心の奥底が温まってくるのを感じる。

 何度言われても好きって伝えられると嬉しいから、みんなにも何度だって伝えたくなっちゃうんだよなぁ。


「それじゃダン。私たちのことは気にしなくていいから2人のことをお願いなのっ」


 リーチェとシャロの手を引いて近寄ってきたニーナが、2人の手を俺に差し出してくれる。

 差し出されたその手を取って2人と手を繋ぐと、2人は俺なんかの手を両手で握って愛おしそうに胸に抱いてくれた。


「お城での用事が終わったら朝の続きをしてもいいから、今日は責任を持って2人の相手をしてあげなきゃダメだからねーっ?」

「えっ!? そんなこと言われたら1日中朝の続きしちゃうよっ!? むしろ日を跨いじゃうよ!? シャロの出産日まで続けちゃうよっ!?」

「ふふ。そんなに愛してあげないと気が済まないくらいシャロは大変な目に遭ったんだね……」

「へ? なんて?」


 悲しそうな嬉しそうな、何とも表現し辛い表情でニーナが呟いたひと言は、何故か俺の耳には届かなかった。

 いや、リーチェが声を遮ったからに決まってるけど、なんでニーナの言葉を聞かせてくれなかったんだ?


「さぁいってらっしゃいなのっ! 貴方の気が済むまで抱いて、シャロのことも世界一幸せな女の子にしてあげてねっ」


 首を傾げる俺に柔らかく微笑んで2人の背を押し、リーチェとシャロを俺に押し付けてくれるニーナ。

 2人を抱き止めて昨夜の興奮を反芻する俺を押し出して、さっさとお城に行ってきなさいと送り出してくれた。


 ニーナが笑ってるって事は、今の呟きは俺が聞くべき言葉じゃなかったってことか。

 聞くべき事とそうでないこともニーナを通さないと分からないなんて、いつまで経ってもニーナには頭が上がりません。



 リーチェとシャロと手を繋ぎながら転移し、2人と手を繋ぎながら城内を歩いていると、案内の侍女さんに声を聞かれないようにリーチェが風を操ったのが分かった。


「ニーナには頭が上がらないよぉ。ぼくのほうがずっと年上なのに、なんだか姉さんとお話しているような気分になっちゃうなぁ……」

「確か彼女は17、でしたか? その若さで私とリーチェさんを笑ってご主人様に預けてくれるなんて、なんだか女性としての格の違いを見せ付けられた気分ですよ……」

「気にしなくていいよ2人とも。ニーナはきっと俺と同じくらい、リーチェとシャロのことが好きなだけだから」


 ニーナは自分1人で俺を独占するより、みんな一緒に幸せになりたいと思っているのだろう。


 俺と最も距離が近いニーナがみんなを受け入れてくれているおかげで我が家は成り立っていると言っても過言ではない。

 そんなニーナにお世話になりすぎて、何をどうやって返せばいいのかすら分からないんだよなぁ。


 ……お礼って言って俺にどんどん女性を紹介してきそうだから、本人に直接聞くのもちょっと怖いし?


 3人で我が家の偉大な司令官殿に感謝しながら、ゴブトゴさんが待つ部屋へと足を踏み入れた。

 入室した俺達を見るなり、立ち上がって頭を下げるゴブトゴさん。


「急な呼び出しに応じてもらって申し訳無いな。しかしこちらも余裕が無くてな。どうか許して欲しい」

「気にしなくていいよ。その代わりってわけじゃないけど、妻2人の同行も気にしないでもらえると助かるかな?」

「ふっ、元よりダン殿が1人で来るとは思っておらんよ。ささっ。この通り朝食は用意させたから早速席についてくれるか」


 ゴブトゴさんに促されて、リーチェとシャロの腰を抱き寄せながらソファに腰掛ける。

 用意された食事は本当に簡単なもので、サンドイッチのような物を中心に会話しながら食べられる料理をチョイスした印象だ。


 リーチェとシャロの下腹を擦るのに忙しい俺の両手に代わって、リーチェとシャロが交互に料理を口に運んでくれる。


「建国の英雄殿と色狂いの第1王女殿下が、1人の男にここまで甲斐甲斐しく世話を焼いている姿を目にすることになろうとはなぁ。こうして目の前で見せ付けられても俄かには信じられんよ……」

「それを信じられないのは俺も一緒だから気にしないで。それでゴブトゴさん、話ってなに?」

「おっと。こちらから呼び出しておきながら少々もたついてしまったな。早速本題に入ろう」


 俺達を見て目を丸くしていたゴブトゴさんは、俺の声に応じて落ち着きを取り戻して真剣な表情を作る。

 そんな様子から焦りと戸惑い、そして微妙に怒りが伝わってくる。


「……単刀直入に言わせてもらう。ダン殿、バルバロイ殿下に何をしたのだ?」

「へ?」

「昨日私と別れた後、バルバロイ殿下と何かあったのだろう? 悪いがダン殿。殿下といったい何をしていたのかお聞かせ願えるか……!」


 なにをしていたかと言われれば話をしていただけなんだけど、まさかそれをゴブトゴさんに咎められるとは思ってなかったな……。


 ゴブトゴさんの剣幕に、シャロが少しだけ体を強張らせる。

 スペルディア家の人間が大嫌いなはずのゴブトゴさんが、あの馬鹿殿下のことでここまで憤るとはシャロにも予想外だったようだ。


「ゴブトゴさんに嘘を吐く気は無いから言うけど、俺とロイ殿下は話をしていただけだよ? 話の内容も妻シャーロットについての話だったね」


 一体何がゴブトゴさんの逆鱗に触れてしまったのかは分からないけれど、ここはおとなしく質問に答えよう。

 会話の内容まで説明するのは、一応シャロに断ってからの方がいいか。

 
「話の内容まで詳しく説明してもいいけどさ。その前に、こんな早朝に呼び出してそんなことを聞いてきた理由を教えてくれる?」

「理由も何もないのだよっ! 妻として娶ったシャーロット様を骨抜きにするのは構わぬ! だが政務を任せているロイ殿下まで骨抜きにされては困るのだっ! 奴にいったいなにをしたのだ!?」

「「あ、あの馬鹿が骨抜きぃ……?」」

「ぷ……ぷぷっ……! あ、あは……あははははははははっ!」


 凄い剣幕のゴブトゴさんから語られたロイ殿下骨抜き説。

 そのあまりにもどうでもいい内容に思わず俺とシャロが素で聞き返し、一連の流れがリーチェのツボに入ってしまった。


 リーチェの様子にゴブトゴさんは更に機嫌を悪くするし、俺とシャロはゴブトゴさんの話に急速に興味を失ってしまうし、それら全てを俯瞰して見ているリーチェの笑いも止まらなくてなんだかとってもカオスな状況ですね?

 話を聞くためにリーチェの唇をキスで塞いで、シャロにもう少し詳しく話を聞いてもらう。


 どうやら昨日俺と話をしてからロイ殿下は私室に篭りっ放しで、全てのスケジュールと予定をすっぽかして恋人たちと楽しい有酸素運動に明け暮れているらしい。

 それで何があったのかを調査したところ、昨日俺とシャロが馬鹿殿下に連れられて行くのを見た人がいて、じゃあ原因は俺しかいないだろうとこうして呼び出したのだそうだ。


「心外だなぁ。俺はゴブトゴさんには常に腹を割って接しているつもりなのに、俺が悪いと決め付けるなんてさぁ?」

「……で、実際のところは?」

「確かにあの馬鹿殿下の心を折ったのは俺だけど、原因はあの馬鹿の方にあるから俺は悪くないっ」

「原因があの馬鹿殿下にあるであろうことは予想がついていたわっ! そんな当たり前の事を自信満々に切り返してくるでないわぁっ」

「ぷ……くく……くぅ~……!」


 リーチェが必死に俺の胸に顔を埋めて、これ以上ゴブトゴさんの怒りを煽らないように頑張って笑いを堪えている。

 でも小さく震える肩が丸見えなので、多分あんまり意味無いんだよ?


 怒るゴブトゴさんと笑うリーチェを宥めつつ、シャロに話していいかお伺いを立ててから、昨日の話をみんなに説明するのだった。
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