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8章 新たな王と新たな時代2 亡霊と王
580 ダース (改)
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「あんっ……!? 急に、硬くぅ……?」
突然体内で硬度を増してしまった俺の感触に、意外なほど可愛い声を漏らすキュールさん。
終焉の向こう側がかつて邪神を滅ぼした決戦の地であったことを知らされて、思わず体が強張ってしまったようだ。
女性としても魅力的なのに学者としても優秀だなんて、家族として一緒に行動するのが今から楽しみになってくるねぇ。
「可愛い声だねキュールさん。そんなに気持ちよかった?」
「く……、私としたことが隙を見せてしまったようだね……! まぁ、今更という気がしないでもないけどさ」
「そうだねー。乳首だけでとっても気持ちよくなっちゃったのに、今更取り付くっても仕方ないよ」
「ひゃぁんっ!? か、噛んじゃダメだってばぁ……!」
ニーナ以上フラッタ未満のおっぱいの先っぽをかみかみしてあげると、鈍感乳首のキュールさんもびくんびくん身体を跳ねさせ始めた。
さっきまで獰猛に迫ってきたキュールさんが、少女のように戸惑いながらあげる嬌声は最高に興奮するなぁ!
会話の為に休憩していた乳首責めを再開し、俺に跨るキュールさんを下からズンズンと突き上げる。
「あっあっあぁんっ……!? きゅ、急にぃっ、激しっ……んあぁっ……!」
「お話してあげるから、俺にはキュールさんの可愛い声を聞かせて欲しいな。我慢せずに気持ちよくなってね?」
「こ、こんな状態じゃ話なんてっ、話なんて聞けないよぉっ……!? ちょっ、ちょまっ……あっあっ……! はぁんっ……! まっ……やぁんっ!」
硬くなった乳首の根元を噛み噛みしながら、可愛く喘ぐキュールさんを突き上げる。
そして乳首を虐めながらお話をしてあげようとしたんだけど、話の最初の最初、俺が旧開拓村に降り立った事を聞いた瞬間、驚愕の表情を浮かべて思い切り締め上げてくるキュールさん。
「ここっ、異なる世界からって……! あっあっんんっ……! ま、まさかそんなことがっ、あっあっあぁんっ!」
「証明する方法も無いし、帰る気も無いけどねー。元の世界じゃこんな美人のおっぱいを吸ったり出来なかったからさ」
「はぁんっ! やっ、やめ……! やんっ! やん! やぁんっ……!」
気持ちいいし反応は可愛いし、最高だなキュールさんっ。
俺が異世界の住人と知って無事に好奇心が刺激されたのか、今日1番の締め付けを発揮するキュールさん。
せっかくの好機を逃すものかと、彼女の背中と腰を支えながら全力で腰を振る。
「出すよぉキュールさんっ……。異世界から来た俺の子種、キュールさんの中にいっぱい出してあげるからねっっ……?」
「もっ、もうすっ……好きにっ、してぇっ……! 早くっ、終わらせっ……!」
「あ、そうだ。種族の違う俺達に子供は出来ないはずだけど、異世界人の俺ならもしかしたらもしかするかもね?」
「…………えっ!?」
ぎょっとしたように喘ぎを止めて、それと同時に思い切り締め付けてくるキュールさん。
勿論俺と魔人族の間に子供が出来ないことはヴァルゴで徹底的に検証済みだけど、今まで妊娠の可能性を全く考えていなかったキュールさんにとっては、とても聞き逃せない言葉だったようだ。
「多分平気だと思うけど……孕んじゃったらごめんね? もし出来ちゃっても責任は取るからねー?」
「ままっ! 待って!? 待って待って待っあぁぁぁん あんっあんっ! まっ……はぁんっ!」
「これから一生、俺の子供を産み続けてねっ! キュールさぁん!」
「子供はっ、子供はダメっ……! 中に出しちゃダメェェェっ!!」
「はぁっ……! はぁっ……! 俺の子を孕めっ、キュールさぁんっ……!」
絶叫しながら思い切り締め付けてくるキュールさんの最奥に、噴火のような勢いで思い切り注ぎ込んでいく。
いつもは中に出して、奥に出してとしか言われないので、中はダメと言われながら最奥に注ぎ込む快感に脳が弾けるくらい興奮する。
「あ、ああ……。まだ、まだ出てるぅ……。やぁっ……! 出しながら押し付けないでぇっ……!」
「キュールの中、俺の子種でいっぱいにしてあげる……! 妊娠したキュールのちっぱいから、毎日お乳を搾ってあげるからね、こんな風にっ。ちゅうううううっ」
「妊娠やぁぁっ……! 抜い、てぇ……。もう出さないでぇ……!」
……女性の皆様には申し訳ないけど、ダメって言われれば言われるほど興奮してしまうな?
我が家では妊娠可能なシャロさえも中に出してとしか言ってこないから、こんなに本気で拒絶されながら中に出すのは新鮮で色々爆発しちゃったんだよ?
「はぁ……はぁ……。う、うぅ……」
お腹が膨らむほど中に出され、流石に泣いてはいないものの悲壮感たっぷりのキュールさん。
そんな彼女の乳首をちゅぱちゅぱ吸いながら、聡明なキュールさんがここまで取り乱してしまったことにちょっとだけ驚く。
普段のキュールさんなら、毎日お腹をぽっこりさせてあげているヴァルゴが妊娠していないことから、俺の言葉が嘘であるとすぐに見抜いてしまったはずだ。
しかし今は肉体的にも昂っており、精神的にも知的好奇心が爆発している状態だったからな。
冷静さなんてひと欠片すら残っていなかったのだろう。
おかげで滅茶苦茶興奮しちゃったけどねーっ! ありがとうキュールさんっ。
「ひ、酷いよぉ……。中は駄目って言ったのにぃ……。子供は、子供はまだ考えてないんだよぉ……」
「安心してキュールさん。人間族の俺と魔人族のキュールさんの間に子供が出来ることは絶対に無いから」
流石に困惑しているキュールさんを放置しておくわけにはいかないので、即座にネタばらしして安心させてあげる。
しかし頭がグチャグチャになってしまったキュールさんは、簡単には俺の言葉を信用してはくれないようだ?
「それはこの世界の話じゃないかぁ……。異世界から来たダンさんとの間に子供が出来ないなんて、どうして言えるのさぁ……」
「キュールさん。うちには既に魔人族のヴァルゴが居るんだよ? 毎日毎日今の数十倍、数百倍の量を注ぎ込んでいるけど、ヴァルゴは妊娠してないでしょ?」
「今まで出来なかったとは言え、可能性がゼロとは言えないじゃないかぁ……。万に一つの可能性で私が妊娠することだって、ありえないとは言えないじゃないかよぉ……」
んもーっ。自分から貰って欲しいと迫ってきておいて、いざ子供が出来る可能性が浮上してきたらこんなに怯えちゃうなんて失礼しちゃうねっ。
王国内にはほとんどいなかったと言われている魔人族は、恐らく帝国にだってほとんどいないのだろう。
そんな稀少種族のキュールさんにとっては、えっちとは完全に娯楽であり、妊娠の可能性なんか1度も考えた事が無かったのかもしれない。
割と気楽に色んな相手と肌を重ねたというのは、妊娠のリスクを考える必要が無かったからなんだなぁ。
「キュールさん。それ、元の世界じゃ悪魔の証明って言うんだよ? 妊娠しない確実な証拠を提出できなきゃ、妊娠する可能性はあるって? そもそも妊娠しないんだから証拠も何も無いでしょうに」
「そ、その理屈には興味を惹かれるね……。だってその通りじゃないかい? 妊娠しないと証明できなければ、妊娠する可能性は常に残されて……」
「無いよ。俺達に子供が出来る可能性は無いんだ」
悪魔の証明を続けようとするキュールさんの言葉を遮り、妊娠の可能性を真っ向から否定する。
貴女は俺に対する反論みたいな軽い気持ちで言っているのかもしれないけど、この1年間散々愛し合ってきても子供を授かれなかった俺達家族に悪魔の証明は侮辱に近いよキュールさん。
俺達に妊娠の可能性が少しでもあるなら、俺だってあんなに悩まなかったんだ。
「俺と異種族の間に子供が生せるなら、俺はどんな手段を用いてだって絶対にみんなに子供を産ませてやりたかったんだ。……でもね、無理なんだ。絶対に無理なんだよキュールさん」
「ぜ、絶対にって……! 今まで無かったから今後もありえないなんて、そんなこと誰が言えるって……」
「神が言ってたんだろ? 異種族間では子供を生せないって。構成する魔力が異なる異種族同士で子供は生せないって、魔力の質が異なる者同士が混ざり合うことは決してないってな」
「……識の水晶、か。そうだった、確かにそうだったね……」
冷や水を浴びせられたかのように、急激にトーンダウンするキュールさん。
ノーリッテの研究所に出入りを許されているキュールさんなら、識の水晶が齎したという情報も知っているだろうと予想しての発言だったけど、ちゃんと通じたようで良かった。
でも正直、愛し合った直後なのに俺の言葉をどこまでも信じず、神器なんかの言葉を鵜呑みにされるのは気分が良くない。
「キュールさんも学者を名乗るなら根拠の無い感情論に振り回されないで。これまで1年以上肌を重ね続けてきた我が家に子供が居ないっていう検証と結果の方を重視してくれない?」
「うっ……」
「確かに冷静でいられる状況では無かったにしても、まさかここまで取り乱すとは流石に思ってなかったよ? そんなに夫の俺の子供を身篭るのが嫌だったわけ?」
「あっ、い、いやっ……! そういうわけじゃ、決してそういうわけじゃなくてねっ……!? ただこう、心の準備が出来てなかったって言うかさっ……!」
「ったく、嫁にもらってくれって言った時点でそのくらい覚悟しておいてよね?」
勿論夫婦関係にも色々な形があるから、夫婦になっても子供を作らないという選択肢自体を否定する気は無い。
この世界においても毎年の人頭税の負担は大きく、せっかく産んだ子供をそのまま教会に預けざるを得ない家庭だって少なくないのだから。
だけど夫婦としての関係を求めておきながら、あんなに全力で拒否されると流石に思うところがあるよ?
「我が家のみんなはどれだけ望んでも俺との間に子供は生せないのに……。子供を生せる可能性を示唆してあそこまで拒絶されるなんて信じられないよ」
「うう……。か、返す言葉も無いよ……。いくら突然の事態だったにしても、流石にあの態度は無かった……」
がっくりと肩を落すキュールさん。
いや、俺は別にキュールさんの態度に腹を立ててるわけじゃないんだよ?
むしろ別の場所が活き活きとビキビキと立ち上がってくれましたから、キュールさんには感謝しか無いんですよ?
だけどあそこまで拒否されるって事は、キュールさんのほうこそ俺との夫婦生活をそこまで強く望んでいないようにしか思えないって話なんだ。
遊びの延長感覚の人を家族に迎え入れても、お互い不幸になる未来しか想像出来ない。
「ねぇキュールさん。やっぱ家族になるのやめとく?」
「いやっ……! そ、それはっ……!」
「たまに肌を重ねるような遊びの関係のほうがいいんじゃないの? 婚姻を求めてきた事に打算があっても構わないけど、打算だけで続けられるほど家族関係って甘くないよ?」
彼女の体を持ち上げ、1つになっていたお互いの身を切り離す。
2桁の奥さんを貰っておきながら更に遊びの女性を囲うなんて気が引けるけど、キュールさんは俺の家族になる気が無さそうなんだよなぁ。
だから客として一定の距離を保って接する方が、お互い上手く行く気がするんだよ。
「ま、待ってくれ……! こ、困るよっ! 今更ダンさんに貰ってもらえなかったら、私はこの先どうやって生きていけば……!」
「お客さんとして、うち専属の研究員として、生活の保証くらいはするってば。そこは心配しなくていいよ」
「あっ……と! そうじゃ、そうじゃなくってさっ……!」
「家族じゃなくて、友人として適度な距離を保った方がお互い上手くいくんじゃないかな? 無理に婚姻を結ぶ必要は無いよ」
焦るキュールさんの衣服を直し、行為の終了の代わりとする。
キュールさんが求めてくれるなら応えるのは吝かじゃないけど、正直あまり興奮しないな。
愛の無い、快楽だけを貪る関係ってちょっと憧れてたけど、どうやら俺の趣味ではなさそうだ。
「俺なんかが後ろ盾になれるのかは分からないけど、貴方の身の安全も生活も保障するよ。研究者だから今まで通り協力もお願いするし、いろんな場所に同行もしてもらう。家族にならなくたって、キュールさんとの付き合い方を変えるつもりは……」
「打算だけでこんなことしてるわけないだろっ!? 好きなんだよ! ダンさんの事、本気で好きになっちゃったんだよ!」
俺の言葉を遮って、俺の言葉を否定するために叫ぶキュールさん。
だけどさっきの悪魔の証明の話のせいもあってか、どうにも冷め切ってしまって彼女の好意が信用出来ない。
これは彼女の本音ではあるんだろうけれど、心の奥底に眠る真意って感じではないかなぁ?
「悪いけどちょっと信用出来ないね。人の数だけ考え方に違いはあると思ってるけど、本気で好きになった相手と子作りをして、あそこまで拒絶するのはちょっと信じられないよ。キュールさんって本当に俺の事が好きなの?」
「好きだよっ! 愛してるよっ! ダンさんを見ると体が火照って疼いて濡れてきちゃうよっ!」
「それってただの性欲じゃない? 性欲を満たせばいいだけなら、婚姻なんて必要は……」
「だけどダンさん以上に、私は研究が好きなんだよーーーーっ!!」
「へ?」
魂から搾り出すかのように、俺よりも研究を愛していると叫ぶキュールさん。
予想していなかった彼女の本音に、俺の思考回路がフリーズする。
そんな俺に構わず、怒涛の勢いで捲し立てるキュールさん。
「ダンさんの奥さんになっても、私は夫よりも家族よりも研究を愛する女なんだ! そういう女なんだよ私はっ! だから子供が出来たら困るんだ! 1年も動けなくなって、更に出産後も子供を優先する生活なんて……。私には耐えられないだよーーっ!」
「…………そ、そうなんだ」
「そうなんですーーっ! 確かにダンさんとの子供をあんなに拒絶してしまったのは申し訳なかったけど、私は子供よりも夫よりも研究を愛する女なんですーーーっ! 更なる研究のためにダンさんと婚姻する事を望んだのに、育児、出産なんかしちゃったら本末転倒だって思ったんですーーーっ!」
ああ、これは完全に本音ですね……。これが演技だったら凄すぎるよ……。
研究を愛し、研究を続けたいのがキュールさんの望み。だから妊娠は望んでいないと。
しっかし、なんで人ってキレると敬語になるんだろうね?
「……それならそうと早く説明してくれれば良かったのに。なんでここまで言い渋ったの?」
「渋ってたわけじゃありませんーっ! 私自身上手く言語化できてなかっただけですーっ!」
「でもさ、さっき打算云々の話だってしたじゃない。あの時はお互い冷静だったんだし、あの時も言語化できてなかったの?」
「冷静な時に、貴方よりも研究が好きです! 研究のために結婚してくださいなんて、言えるわけないだろーーーっ!!」
なるほど。それは確かに一理あるかもしれない。
研究を最優先に考えるキュールさんは、研究を進める為に俺との婚姻を望んだけれど、普通に考えたら失礼な理由過ぎるもんね。
……失礼って話をしてしまうなら、キュールさんの話を聞かずに一方的に中に出した俺も大概だ。
とにかく、キュールさんが俺を慕ってくれているのは本当のようで安心したよ。
「俺が騙したのが発端だったと思うしここまでにしておくね。俺にとってはプレイの一環くらいのつもりだったんだけど、キュールさんのこと、騙してごめん」
「はーっ! はーっ! はーっ! 素直に謝られるとかえって恥ずかしいんですけどーっ!?」
「ははっ。ようやく貴女の本音が聞けて嬉しいよ。『己が本質。魂の系譜。形を持って現世に示せ。ステータスプレート』」
猛獣のように肩で息をするキュールさんを宥めるようによしよしなでなでしながら、自身のステータスプレートを呼び出す。
そして戸惑った表情で首を傾げるキュールさんの身体を支えながら、2人で一旦立ち上がる。
「キュールさん。これからはキュールって呼ばせてもらうね」
「あっ……。えっ? えっ……?」
「キュール。俺を好きになってくれてありがとう。俺も貴女の事が大好きだよ」
彼女を抱き締めながら、彼女の本気の思いに応える。
そしてぎゅーっと抱き締めた後にゆっくりと体を離し、未だに困惑した様子のキュールの目を真っ直ぐに見詰めて宣言する。
「俺は貴方を生涯愛し、研究を愛するキュールと生涯を共にすることを魂に誓うよ。だからキュール、俺のお嫁さんになってくれるかな?」
「あっと……! えっと……! 『おっ、己が本質。魂の系譜。形を持って現世に示せ。ステータスプレート!』。ちっ誓うっ! 私も誓いますっ!」
慌てて呼び出されたキュールのステータスプレートは、待ってましたと言わんばかりに発光して俺の求婚を受け入れた。
慌てるキュールを抱きしめながら、彼女と魂で繋がったことをステータスプレートで確認する。
ダン 男 26歳 勇者 仕合わせの暴君
ニーナ ティムル フラッタ リーチェ ヴァルゴ
ニーナ(婚姻) ティムル(婚姻) フラッタ・ム・ソクトルーナ(婚姻)
リーチェ・トル・エルフェリア(婚姻) ムーリ(婚姻)
エマーソン・ソクトヴェルナ(婚姻) ヴァルゴ(婚姻) ターニア(婚姻)
ラトリア・ターム・ソクトルーナ(婚姻) リュート・マル・エルフェリア(婚姻)
シャーロット・ララズ・スペルディア(婚姻) キュール(婚姻)
奴隷契約(非表示)
自分のステータスプレートながら、情報量の多さにドン引きするよぉ……。
リュートを入れたら12人目。1ダースだよ? 1ダース。
リュートを入れなくてもアウラが居る以上、奥さん1ダースは既に確定済みだけどね。
奥さんが1ダースもいる生活って何? 全員を毎日しっかり満たしてあげなきゃいけないの?
もう大変すぎて今からワクワクが止まらないよぉっ!
「これから宜しくねキュール。研究を愛するキュールのこと、一生をかけて隅々まで研究し尽くしてあげるから」
「……ごめんダンさん。それって私を抱く男の常套句だから、ちょっと微妙な気分なんだけど?」
くっ! やはり研究者を抱く時に男が考えることなんてみんな一緒か!
……ははっ。キュールとの初えっちは、最初から最後までなんだか締まらなかったね?
あ、締まらないと言ってもキュールの中は最高に締まって……痛い痛い叩かないでっ。
不満げに頬を膨らませる新たな妻に口付けをして、彼女の機嫌が直るまでの間、俺達はぴったりと抱き合ったまま暫くキスを続けたのだった。
突然体内で硬度を増してしまった俺の感触に、意外なほど可愛い声を漏らすキュールさん。
終焉の向こう側がかつて邪神を滅ぼした決戦の地であったことを知らされて、思わず体が強張ってしまったようだ。
女性としても魅力的なのに学者としても優秀だなんて、家族として一緒に行動するのが今から楽しみになってくるねぇ。
「可愛い声だねキュールさん。そんなに気持ちよかった?」
「く……、私としたことが隙を見せてしまったようだね……! まぁ、今更という気がしないでもないけどさ」
「そうだねー。乳首だけでとっても気持ちよくなっちゃったのに、今更取り付くっても仕方ないよ」
「ひゃぁんっ!? か、噛んじゃダメだってばぁ……!」
ニーナ以上フラッタ未満のおっぱいの先っぽをかみかみしてあげると、鈍感乳首のキュールさんもびくんびくん身体を跳ねさせ始めた。
さっきまで獰猛に迫ってきたキュールさんが、少女のように戸惑いながらあげる嬌声は最高に興奮するなぁ!
会話の為に休憩していた乳首責めを再開し、俺に跨るキュールさんを下からズンズンと突き上げる。
「あっあっあぁんっ……!? きゅ、急にぃっ、激しっ……んあぁっ……!」
「お話してあげるから、俺にはキュールさんの可愛い声を聞かせて欲しいな。我慢せずに気持ちよくなってね?」
「こ、こんな状態じゃ話なんてっ、話なんて聞けないよぉっ……!? ちょっ、ちょまっ……あっあっ……! はぁんっ……! まっ……やぁんっ!」
硬くなった乳首の根元を噛み噛みしながら、可愛く喘ぐキュールさんを突き上げる。
そして乳首を虐めながらお話をしてあげようとしたんだけど、話の最初の最初、俺が旧開拓村に降り立った事を聞いた瞬間、驚愕の表情を浮かべて思い切り締め上げてくるキュールさん。
「ここっ、異なる世界からって……! あっあっんんっ……! ま、まさかそんなことがっ、あっあっあぁんっ!」
「証明する方法も無いし、帰る気も無いけどねー。元の世界じゃこんな美人のおっぱいを吸ったり出来なかったからさ」
「はぁんっ! やっ、やめ……! やんっ! やん! やぁんっ……!」
気持ちいいし反応は可愛いし、最高だなキュールさんっ。
俺が異世界の住人と知って無事に好奇心が刺激されたのか、今日1番の締め付けを発揮するキュールさん。
せっかくの好機を逃すものかと、彼女の背中と腰を支えながら全力で腰を振る。
「出すよぉキュールさんっ……。異世界から来た俺の子種、キュールさんの中にいっぱい出してあげるからねっっ……?」
「もっ、もうすっ……好きにっ、してぇっ……! 早くっ、終わらせっ……!」
「あ、そうだ。種族の違う俺達に子供は出来ないはずだけど、異世界人の俺ならもしかしたらもしかするかもね?」
「…………えっ!?」
ぎょっとしたように喘ぎを止めて、それと同時に思い切り締め付けてくるキュールさん。
勿論俺と魔人族の間に子供が出来ないことはヴァルゴで徹底的に検証済みだけど、今まで妊娠の可能性を全く考えていなかったキュールさんにとっては、とても聞き逃せない言葉だったようだ。
「多分平気だと思うけど……孕んじゃったらごめんね? もし出来ちゃっても責任は取るからねー?」
「ままっ! 待って!? 待って待って待っあぁぁぁん あんっあんっ! まっ……はぁんっ!」
「これから一生、俺の子供を産み続けてねっ! キュールさぁん!」
「子供はっ、子供はダメっ……! 中に出しちゃダメェェェっ!!」
「はぁっ……! はぁっ……! 俺の子を孕めっ、キュールさぁんっ……!」
絶叫しながら思い切り締め付けてくるキュールさんの最奥に、噴火のような勢いで思い切り注ぎ込んでいく。
いつもは中に出して、奥に出してとしか言われないので、中はダメと言われながら最奥に注ぎ込む快感に脳が弾けるくらい興奮する。
「あ、ああ……。まだ、まだ出てるぅ……。やぁっ……! 出しながら押し付けないでぇっ……!」
「キュールの中、俺の子種でいっぱいにしてあげる……! 妊娠したキュールのちっぱいから、毎日お乳を搾ってあげるからね、こんな風にっ。ちゅうううううっ」
「妊娠やぁぁっ……! 抜い、てぇ……。もう出さないでぇ……!」
……女性の皆様には申し訳ないけど、ダメって言われれば言われるほど興奮してしまうな?
我が家では妊娠可能なシャロさえも中に出してとしか言ってこないから、こんなに本気で拒絶されながら中に出すのは新鮮で色々爆発しちゃったんだよ?
「はぁ……はぁ……。う、うぅ……」
お腹が膨らむほど中に出され、流石に泣いてはいないものの悲壮感たっぷりのキュールさん。
そんな彼女の乳首をちゅぱちゅぱ吸いながら、聡明なキュールさんがここまで取り乱してしまったことにちょっとだけ驚く。
普段のキュールさんなら、毎日お腹をぽっこりさせてあげているヴァルゴが妊娠していないことから、俺の言葉が嘘であるとすぐに見抜いてしまったはずだ。
しかし今は肉体的にも昂っており、精神的にも知的好奇心が爆発している状態だったからな。
冷静さなんてひと欠片すら残っていなかったのだろう。
おかげで滅茶苦茶興奮しちゃったけどねーっ! ありがとうキュールさんっ。
「ひ、酷いよぉ……。中は駄目って言ったのにぃ……。子供は、子供はまだ考えてないんだよぉ……」
「安心してキュールさん。人間族の俺と魔人族のキュールさんの間に子供が出来ることは絶対に無いから」
流石に困惑しているキュールさんを放置しておくわけにはいかないので、即座にネタばらしして安心させてあげる。
しかし頭がグチャグチャになってしまったキュールさんは、簡単には俺の言葉を信用してはくれないようだ?
「それはこの世界の話じゃないかぁ……。異世界から来たダンさんとの間に子供が出来ないなんて、どうして言えるのさぁ……」
「キュールさん。うちには既に魔人族のヴァルゴが居るんだよ? 毎日毎日今の数十倍、数百倍の量を注ぎ込んでいるけど、ヴァルゴは妊娠してないでしょ?」
「今まで出来なかったとは言え、可能性がゼロとは言えないじゃないかぁ……。万に一つの可能性で私が妊娠することだって、ありえないとは言えないじゃないかよぉ……」
んもーっ。自分から貰って欲しいと迫ってきておいて、いざ子供が出来る可能性が浮上してきたらこんなに怯えちゃうなんて失礼しちゃうねっ。
王国内にはほとんどいなかったと言われている魔人族は、恐らく帝国にだってほとんどいないのだろう。
そんな稀少種族のキュールさんにとっては、えっちとは完全に娯楽であり、妊娠の可能性なんか1度も考えた事が無かったのかもしれない。
割と気楽に色んな相手と肌を重ねたというのは、妊娠のリスクを考える必要が無かったからなんだなぁ。
「キュールさん。それ、元の世界じゃ悪魔の証明って言うんだよ? 妊娠しない確実な証拠を提出できなきゃ、妊娠する可能性はあるって? そもそも妊娠しないんだから証拠も何も無いでしょうに」
「そ、その理屈には興味を惹かれるね……。だってその通りじゃないかい? 妊娠しないと証明できなければ、妊娠する可能性は常に残されて……」
「無いよ。俺達に子供が出来る可能性は無いんだ」
悪魔の証明を続けようとするキュールさんの言葉を遮り、妊娠の可能性を真っ向から否定する。
貴女は俺に対する反論みたいな軽い気持ちで言っているのかもしれないけど、この1年間散々愛し合ってきても子供を授かれなかった俺達家族に悪魔の証明は侮辱に近いよキュールさん。
俺達に妊娠の可能性が少しでもあるなら、俺だってあんなに悩まなかったんだ。
「俺と異種族の間に子供が生せるなら、俺はどんな手段を用いてだって絶対にみんなに子供を産ませてやりたかったんだ。……でもね、無理なんだ。絶対に無理なんだよキュールさん」
「ぜ、絶対にって……! 今まで無かったから今後もありえないなんて、そんなこと誰が言えるって……」
「神が言ってたんだろ? 異種族間では子供を生せないって。構成する魔力が異なる異種族同士で子供は生せないって、魔力の質が異なる者同士が混ざり合うことは決してないってな」
「……識の水晶、か。そうだった、確かにそうだったね……」
冷や水を浴びせられたかのように、急激にトーンダウンするキュールさん。
ノーリッテの研究所に出入りを許されているキュールさんなら、識の水晶が齎したという情報も知っているだろうと予想しての発言だったけど、ちゃんと通じたようで良かった。
でも正直、愛し合った直後なのに俺の言葉をどこまでも信じず、神器なんかの言葉を鵜呑みにされるのは気分が良くない。
「キュールさんも学者を名乗るなら根拠の無い感情論に振り回されないで。これまで1年以上肌を重ね続けてきた我が家に子供が居ないっていう検証と結果の方を重視してくれない?」
「うっ……」
「確かに冷静でいられる状況では無かったにしても、まさかここまで取り乱すとは流石に思ってなかったよ? そんなに夫の俺の子供を身篭るのが嫌だったわけ?」
「あっ、い、いやっ……! そういうわけじゃ、決してそういうわけじゃなくてねっ……!? ただこう、心の準備が出来てなかったって言うかさっ……!」
「ったく、嫁にもらってくれって言った時点でそのくらい覚悟しておいてよね?」
勿論夫婦関係にも色々な形があるから、夫婦になっても子供を作らないという選択肢自体を否定する気は無い。
この世界においても毎年の人頭税の負担は大きく、せっかく産んだ子供をそのまま教会に預けざるを得ない家庭だって少なくないのだから。
だけど夫婦としての関係を求めておきながら、あんなに全力で拒否されると流石に思うところがあるよ?
「我が家のみんなはどれだけ望んでも俺との間に子供は生せないのに……。子供を生せる可能性を示唆してあそこまで拒絶されるなんて信じられないよ」
「うう……。か、返す言葉も無いよ……。いくら突然の事態だったにしても、流石にあの態度は無かった……」
がっくりと肩を落すキュールさん。
いや、俺は別にキュールさんの態度に腹を立ててるわけじゃないんだよ?
むしろ別の場所が活き活きとビキビキと立ち上がってくれましたから、キュールさんには感謝しか無いんですよ?
だけどあそこまで拒否されるって事は、キュールさんのほうこそ俺との夫婦生活をそこまで強く望んでいないようにしか思えないって話なんだ。
遊びの延長感覚の人を家族に迎え入れても、お互い不幸になる未来しか想像出来ない。
「ねぇキュールさん。やっぱ家族になるのやめとく?」
「いやっ……! そ、それはっ……!」
「たまに肌を重ねるような遊びの関係のほうがいいんじゃないの? 婚姻を求めてきた事に打算があっても構わないけど、打算だけで続けられるほど家族関係って甘くないよ?」
彼女の体を持ち上げ、1つになっていたお互いの身を切り離す。
2桁の奥さんを貰っておきながら更に遊びの女性を囲うなんて気が引けるけど、キュールさんは俺の家族になる気が無さそうなんだよなぁ。
だから客として一定の距離を保って接する方が、お互い上手く行く気がするんだよ。
「ま、待ってくれ……! こ、困るよっ! 今更ダンさんに貰ってもらえなかったら、私はこの先どうやって生きていけば……!」
「お客さんとして、うち専属の研究員として、生活の保証くらいはするってば。そこは心配しなくていいよ」
「あっ……と! そうじゃ、そうじゃなくってさっ……!」
「家族じゃなくて、友人として適度な距離を保った方がお互い上手くいくんじゃないかな? 無理に婚姻を結ぶ必要は無いよ」
焦るキュールさんの衣服を直し、行為の終了の代わりとする。
キュールさんが求めてくれるなら応えるのは吝かじゃないけど、正直あまり興奮しないな。
愛の無い、快楽だけを貪る関係ってちょっと憧れてたけど、どうやら俺の趣味ではなさそうだ。
「俺なんかが後ろ盾になれるのかは分からないけど、貴方の身の安全も生活も保障するよ。研究者だから今まで通り協力もお願いするし、いろんな場所に同行もしてもらう。家族にならなくたって、キュールさんとの付き合い方を変えるつもりは……」
「打算だけでこんなことしてるわけないだろっ!? 好きなんだよ! ダンさんの事、本気で好きになっちゃったんだよ!」
俺の言葉を遮って、俺の言葉を否定するために叫ぶキュールさん。
だけどさっきの悪魔の証明の話のせいもあってか、どうにも冷め切ってしまって彼女の好意が信用出来ない。
これは彼女の本音ではあるんだろうけれど、心の奥底に眠る真意って感じではないかなぁ?
「悪いけどちょっと信用出来ないね。人の数だけ考え方に違いはあると思ってるけど、本気で好きになった相手と子作りをして、あそこまで拒絶するのはちょっと信じられないよ。キュールさんって本当に俺の事が好きなの?」
「好きだよっ! 愛してるよっ! ダンさんを見ると体が火照って疼いて濡れてきちゃうよっ!」
「それってただの性欲じゃない? 性欲を満たせばいいだけなら、婚姻なんて必要は……」
「だけどダンさん以上に、私は研究が好きなんだよーーーーっ!!」
「へ?」
魂から搾り出すかのように、俺よりも研究を愛していると叫ぶキュールさん。
予想していなかった彼女の本音に、俺の思考回路がフリーズする。
そんな俺に構わず、怒涛の勢いで捲し立てるキュールさん。
「ダンさんの奥さんになっても、私は夫よりも家族よりも研究を愛する女なんだ! そういう女なんだよ私はっ! だから子供が出来たら困るんだ! 1年も動けなくなって、更に出産後も子供を優先する生活なんて……。私には耐えられないだよーーっ!」
「…………そ、そうなんだ」
「そうなんですーーっ! 確かにダンさんとの子供をあんなに拒絶してしまったのは申し訳なかったけど、私は子供よりも夫よりも研究を愛する女なんですーーーっ! 更なる研究のためにダンさんと婚姻する事を望んだのに、育児、出産なんかしちゃったら本末転倒だって思ったんですーーーっ!」
ああ、これは完全に本音ですね……。これが演技だったら凄すぎるよ……。
研究を愛し、研究を続けたいのがキュールさんの望み。だから妊娠は望んでいないと。
しっかし、なんで人ってキレると敬語になるんだろうね?
「……それならそうと早く説明してくれれば良かったのに。なんでここまで言い渋ったの?」
「渋ってたわけじゃありませんーっ! 私自身上手く言語化できてなかっただけですーっ!」
「でもさ、さっき打算云々の話だってしたじゃない。あの時はお互い冷静だったんだし、あの時も言語化できてなかったの?」
「冷静な時に、貴方よりも研究が好きです! 研究のために結婚してくださいなんて、言えるわけないだろーーーっ!!」
なるほど。それは確かに一理あるかもしれない。
研究を最優先に考えるキュールさんは、研究を進める為に俺との婚姻を望んだけれど、普通に考えたら失礼な理由過ぎるもんね。
……失礼って話をしてしまうなら、キュールさんの話を聞かずに一方的に中に出した俺も大概だ。
とにかく、キュールさんが俺を慕ってくれているのは本当のようで安心したよ。
「俺が騙したのが発端だったと思うしここまでにしておくね。俺にとってはプレイの一環くらいのつもりだったんだけど、キュールさんのこと、騙してごめん」
「はーっ! はーっ! はーっ! 素直に謝られるとかえって恥ずかしいんですけどーっ!?」
「ははっ。ようやく貴女の本音が聞けて嬉しいよ。『己が本質。魂の系譜。形を持って現世に示せ。ステータスプレート』」
猛獣のように肩で息をするキュールさんを宥めるようによしよしなでなでしながら、自身のステータスプレートを呼び出す。
そして戸惑った表情で首を傾げるキュールさんの身体を支えながら、2人で一旦立ち上がる。
「キュールさん。これからはキュールって呼ばせてもらうね」
「あっ……。えっ? えっ……?」
「キュール。俺を好きになってくれてありがとう。俺も貴女の事が大好きだよ」
彼女を抱き締めながら、彼女の本気の思いに応える。
そしてぎゅーっと抱き締めた後にゆっくりと体を離し、未だに困惑した様子のキュールの目を真っ直ぐに見詰めて宣言する。
「俺は貴方を生涯愛し、研究を愛するキュールと生涯を共にすることを魂に誓うよ。だからキュール、俺のお嫁さんになってくれるかな?」
「あっと……! えっと……! 『おっ、己が本質。魂の系譜。形を持って現世に示せ。ステータスプレート!』。ちっ誓うっ! 私も誓いますっ!」
慌てて呼び出されたキュールのステータスプレートは、待ってましたと言わんばかりに発光して俺の求婚を受け入れた。
慌てるキュールを抱きしめながら、彼女と魂で繋がったことをステータスプレートで確認する。
ダン 男 26歳 勇者 仕合わせの暴君
ニーナ ティムル フラッタ リーチェ ヴァルゴ
ニーナ(婚姻) ティムル(婚姻) フラッタ・ム・ソクトルーナ(婚姻)
リーチェ・トル・エルフェリア(婚姻) ムーリ(婚姻)
エマーソン・ソクトヴェルナ(婚姻) ヴァルゴ(婚姻) ターニア(婚姻)
ラトリア・ターム・ソクトルーナ(婚姻) リュート・マル・エルフェリア(婚姻)
シャーロット・ララズ・スペルディア(婚姻) キュール(婚姻)
奴隷契約(非表示)
自分のステータスプレートながら、情報量の多さにドン引きするよぉ……。
リュートを入れたら12人目。1ダースだよ? 1ダース。
リュートを入れなくてもアウラが居る以上、奥さん1ダースは既に確定済みだけどね。
奥さんが1ダースもいる生活って何? 全員を毎日しっかり満たしてあげなきゃいけないの?
もう大変すぎて今からワクワクが止まらないよぉっ!
「これから宜しくねキュール。研究を愛するキュールのこと、一生をかけて隅々まで研究し尽くしてあげるから」
「……ごめんダンさん。それって私を抱く男の常套句だから、ちょっと微妙な気分なんだけど?」
くっ! やはり研究者を抱く時に男が考えることなんてみんな一緒か!
……ははっ。キュールとの初えっちは、最初から最後までなんだか締まらなかったね?
あ、締まらないと言ってもキュールの中は最高に締まって……痛い痛い叩かないでっ。
不満げに頬を膨らませる新たな妻に口付けをして、彼女の機嫌が直るまでの間、俺達はぴったりと抱き合ったまま暫くキスを続けたのだった。
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