異世界イチャラブ冒険譚

りっち

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8章 新たな王と新たな時代1 色狂いの聖女

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「ダンさんのこと……、ご主人様、って呼ばせていただいても?」


 もじもじしながらおねだりしてくるシャロの言葉に、流石に思考が追いつかなかった。


 【速報】この国の王女様に、ご主人様と呼ばれてしまった件について。


 なんてクソスレを立てたくなる気分を必死に押し殺す。

 言うまでも無く、この世界にはインターネットはございませんからね?


 おねだりしてきた当の本人は凄く嬉しそうにしながら恥ずかしがっていて、両頬に手を当てて赤面しちゃってるけど、そんな乙女なリアクションを取る様なおねだりかなぁ……?


「え、えーっと……。シャロが呼びたいって言うのなら構わないんだけど、なんでご主人様?」

「はい。私を仕込んだ奴隷の男が、私に自分の事をご主人様と呼ぶよう強要してきて、私も素直に従いはしたのですが……」


 うん。淡々とした口調でとんでもないことを語られているんだよ?

 ティムルのことが無かったら流石に俺も何らかのリアクションを取ってた気がするけど、お姉さんのおかげで平然とした顔でシャロに接することができそうだ。


「うん。それで?」

「申し訳ないんですが、私はその男に魅力を一切感じていなくって……。従いはしたんですけど、いまいち気分は乗らなかったんですよねぇ……」

「…………そ、そうなんだぁ」


 シャロのあまりにも淡々とした語り口に、不快感よりもゾワリとした恐れを抱いてしまう。


 シャロは被害者で、そのシャロを無理矢理手篭めにした奴隷なんて俺の手で殺し直したいくらいな気分だったのに、シャロの説明を聞いて反射的に同情しかけてしまった……。

 多分シャロは従順に男に付き従ったんだろうけれど、物凄く冷めた状態で付き合ってやっていた感覚だったんだろうな……。こ、こええ……。


「ですがダンさんを見ていたら、なんだか私のほうからご主人様ってお呼びしたくなってしまって……。だってご主人様、あまりにも魅力的過ぎるんですもの……!」

「早速呼んでくれてるのはいいとして、俺の何処がそんなに気に入ってくれたのかな?」


 だけどそんな冷めた一面をまったく感じさせないシャロは、俺にフラッタのような純粋で真っ直ぐな好意を向けているように思えた。

 流石にシャロを弄んだクズと一緒にはされたくないけど、俺だって無理矢理シャロのおっぱいをしゃぶり倒したはずなんだけどなぁ?


「可愛いシャロに褒めてもらえるのは凄く嬉しいけど、心当たりが無いんだよ? 俺、シャロにそんなに好きになってもらえるようなことしたっけ?」

「だってご主人様ったら、自分の身を危険に晒してまでアンクもスレッドドレッドも……。私の大切なものを全て守ってくださったじゃないですかぁ……」


 ご主人様と口にする度にえっちなスイッチが入っていくように、どんどん眼差しも声も甘さが増していくシャロ。

 色狂いと称され数多の男性を狂わせてきた魅力が爆発しているなぁ。


 しかし俺に魅力を感じたポイントが、大切な物を守ってくれたから、か。

 初対面の時はどこか機械的で浮世離れした印象を受けたけど、愛情を注ぐ対象が狭くて深いタイプなのかな?


「ご主人様のことが凄く凄く気になっている時に、あんなに容赦の無い責めを受けてしまったら……。私の身体、もうご主人様のことしか考えられなくなってしまってぇ……」

「ほらねーっ! やっぱりダンの自業自得なのーっ! 今までも散々忠告してるのに、ダンったら全然直らないんだよー?」

「よ、容赦の無い乳首への責め苦は妾にも覚えがあるのじゃ……。あれを受けてしまうと、もうダンのことしか考えられなくなってしまうのじゃぁ……」

「止めてって言っても全然止めてくれなくて、しかもダンには快感が与えられてないから際限なく続くんだよね……。あの後自分の乳首がダンを求めて毎夜疼いて参っちゃったよぉ……」


 鬼の首を取ったようにはしゃぐニーナと、自分の乳首を擦りながら赤面しているフラッタとリーチェ。

 きっとあの2人は、狭いベッドでニーナが起きるまで散々弄り倒してやった時の事を思い出しているんだろう。


 2人に見せ付けるように両手の指先を激しく動かしてやると、2人は庇うようにサッとおっぱいを引っ込めた。

 そのリアクションがエロ過ぎるのでNGね。お仕置きとしてあとでひたすら乳首責めしてあげよっと!


「でも、シャロは嫌じゃないの? その奴隷の男にも魅力を感じてなかったっていうのに、その男の言うように振舞うのに抵抗は無いのかな?」

「えっと……。あの男には付き合っていただけなんですけど、あの男に仕込まれた作法は私の中に根付いてしまっているんですよね。だから夫となってくださるダンさんの事をご主人様とお呼びするのは、私の中では妻の義務として定着してるんです」

「つまり、嫌でもないし抵抗も無いってこと?」

「はいっ。私の中の良妻のイメージとして、主人となる男性をご主人様と呼びご奉仕させていただくというのが、もう完全に定着してしまっているんです。だから貴方をご主人様とお呼びしたいと思ったんですっ」

「な、なるほどねぇ。教えてくれてありがとうシャロ」


 声を弾ませて説明してくれたシャロのほっぺにありがとうのキスをする。


 う、う~ん……。コレは本当に難しいな……。

 ティムルのように嫌悪感を抱いていたなら分かりやすいんだけれど、シャロは自分が被害者であるという自覚が一切無いようだ。

 間違いなく男に弄ばれ、好き勝手に仕込まれてしまった被害者であるというのに、シャロ自身がその事実を完全に受け入れてしまっているようだ。


「えと、可愛いシャロにご主人様呼ばわりされるのは興奮しかしないから、呼び方はシャロの好きにしていいよ?」

「本当ですかっ? ありがとうございますご主人様ぁっ」


 声を弾ませて俺にぎゅーっと抱きついてきたシャロは、大きなおっぱいと熱くなった秘所を俺の体に擦りつけながら、鼻歌でも歌いだし始めそうなほど上機嫌に俺の舌を吸ってくる。

 この状況で腰を支える意味は無いので、右手でシャロの後頭部をよしよしなでなでしながら、左手でシャロの大きなお尻をゆっくりたっぷりよしよしなでなで撫で回す。


「……ダンがお尻を触る手つきって、なぁんか妙にいやらしいのよねぇ? お尻を鷲掴みにしてぐりぐり押し付けてくる時も、微妙に指先を動かして揉み込んでくるしさぁ」

「分かりますっ! 乳首をしゃぶりながら私を見上げて、お尻を撫で回された反応を楽しげに観察されるんですよねっ! 意外と旦那様はお尻もお好きなようですよっ」


 シャロの柔らかなお尻を撫で回していると、それを見たティムルとヴァルゴが自身の経験に照らし合わせた感想を零す。


 でも、いったいなにを言っているのかなヴァルゴは。

 意外も何も、お前みたいな美女のケツが好きじゃない男なんている訳ないじゃないか。


 俺がおっぱいばっかりちゅぱちゅぱしゃぶる反動か、我が家の家族はお尻に対する警戒心が微妙に薄いんだよね。

 だからみんながちゅぱちゅぱされてる硬い乳首とぐりぐり抉られてる熱くてキツい中に気を取られている間にみんなのお尻を好き勝手撫で回すのは、悪戯感があってものすごく興奮するんだよ?

 興奮した分を直ぐに中に出せるから、俺としては最高のお楽しみなんだよねーっ。


 恐らくスレッドドレッド製だと思われる手触りのいいドレスの上から柔らかな感触のシャロのお尻を撫で回し、スカートの裾をゆっくり捲り上げて、これまたスレッドドレッド製だと思われるおパンツの上からシャロのお尻を撫で回す。

 好き勝手お尻を弄れるのは旦那や恋人の特権だよねっ。


「んふぅ……んーっ。ちゅるちゅる」


 お尻を撫で回すごとに、シャロが嬉しそうにおっぱいと股間を擦りつけてくる。

 この感触、リーチェが暴走した時を思い出すなぁ。要するに滅茶苦茶気持ちいい。


 左手を下着の中に侵入させ、柔らかくも張りのあるシャロのエロケツを揉んだり撫でたり擦ったりして存分に楽しむ。

 エロケツの感触を楽しみつつも少しずつ下着の布を中央に集めていき、瞬く間にTバックシャロの完成だ。


 ああ、王女様がエロ下着をつけているというシチュエーション。

 というか俺の手でエロ下着化させるというこのシチュエーション……! 最高に楽しいなぁっ!


「ほ、ほとんどお尻が丸出しなのじゃっ……! 下着は間違いなく穿いておるというのに……!」

「へぇ~。あえて脱がさずあんなやり方があるのねぇ。ほんっと今まで相手にした男は、入れて出してハイ終わりって感じで、ダンに比べると単純だったのねぇ」

「楽しそうだね……。ぼくも同じことをすれば、ダンは喜んでくれるかな……?」


 おおっとリーチェ! お前なんて魅力的なことを言うんだよーっ!

 もっちろーんと返事をしてあげたいけどシャロが口を離してくれないから、頭を撫でているほうの右手でビシィッ! っと親指を立ててやる。


 嬉しそうに頷いてくれるリーチェのおかげで、この後の楽しみが増えちゃったなぁっ!


「んーっ! んふっ、んーっ!」


 しかし右手を離した途端、シャロが不満げに唸り出す。

 今は自分とえっちしているんだから、他の女性に気を取られないでって? 可愛いなぁもう。


 シャロとキスしてる時に、他の女性とコミュニケーションを取ってごめんね?

 お詫びってわけじゃないけど、もっと悪戯してあげるからねー。


 下着をTバックにされ露出したシャロの大きなお尻の表面を5本の指先でなぞると、それだけで気持ち良さそうに体を震わせるシャロ。

 どうやら俺のフェザータッチでお尻の準備も万全のようだ。


 シャロのエロケツの感度が上がっている事を確認した俺は、痛みを与えないように慎重に加減しながら、シャロのエロケツに向かって勢いよく左手を振り下ろした。


「ふぐぅ……!?」


 パァンという軽快な破裂音が響き渡り、驚いたように目を見開くシャロ。

 そんなシャロにプレイの一環だよと伝わるように笑顔でよしよしなでなでを続けながら、パァンパァンとお尻を打ち付けていく。


「す、すっごい音なの……! い、痛くないのかな……? ダンは楽しそうだけど」

「と、飛び上がっているあたり、痛みが無いわけではなさそうですけど……。うわぁ……、シャ、シャロのお尻が真っ赤な旦那様の手形だらけに……」


 ニーナとヴァルゴが初めて目にするスパンキング行為に目を丸くして驚いている。


 スパンキングなんて俺も初めてやったけど、俺の五感補正と身体操作性補正が的確な加減を導き出していると信じ、1度毎に微妙に場所を変えながらシャロのお尻全体を叩いてあげた。

 パァンパァンという軽快な炸裂音と共に10回くらい叩いてやると、もう手形が付いていない場所が無いくらい、真っ白だったシャロのエロケツが真っ赤になって熱を帯びている。


「ふーっ! んっ……! ふーっ……!」


 俺にしっかり抱き寄せられてキスを続行中のシャロは、ようやく止まった俺の手の動きに、安心したように眉尻を下げている。

 でもごめんねシャロ。本番はここからなんだ。


「ふぐぅ!? ふっふっ、ふぁ……!」


 叩かれて熱くなったシャロのお尻を、指先でゆっくりなぞってあげる。


 口の中に吐き出される甘い吐息から察するに、シャロがビクンっと跳ね上がった理由は決して痛みではなさそうだ。

 ならどんどんいきましょうねー。


「はぁ……んぁ……んっ……あぁんっ……!」


 熱を持ったシャロのお尻を指先でゆっくりとなぞり、手の平で優しく撫で回すと、シャロは気持ちよさそうに身を悶えさせながら俺に股座をグイグイ押し付けてくる。


 口が塞がってるからこっちでおねだりしてるの?

 でも今キスをしてるのは、シャロから抱き付いてきてるからだよ?


「え、えぇ……? い、色狂いのシャーロット様が、お尻だけで蕩けちゃってるよ……? あんな風に指先だけしか触れてないのに、なんでシャーロット様は気持ちよさそうに跳ね上がってるの……?」

「こ、コレは是非とも体験させてもらわなきゃいけないわね……。リーチェ、付き合ってちょうだい……!」


 うおおおお!?

 シャロとのイチャイチャベロチューだけでも死ぬほど気持ちいいのに、外野ではお姉さん組がスパンキングの予約を入れてくるんですけどー!?

 ティムルとリーチェのエロケツを並べてスパンスパン叩きまくるの、滅茶苦茶興奮しそうなんですけどっ!


「んっ……? んんっ……!? ん、んぁ、あぁぁぁぁぁ……」


 スパンキングの仕上げに、シャロのケツを撫で回す左手にキュアライトを纏って、シャロのケツが帯びてしまった熱と痛みをゆっくりと拭い去っていく。

 一瞬違和感に驚いたシャロも、お尻の熱と痛みが一気に引いていくことに無事快感を覚えてくれているようだ。


 キュアライトレフトハンドで、シャロの真っ赤になったケツを暫し撫で回す。

 すっかり赤身と熱が引いて元通りの真っ白になった張りのあるシャロのエロケツも暫く撫で回し、体の力を抜いてリラックスするシャロをスパンキングの余韻に浸らせてあげた。


「突然痛い思いをさせてごめんね? 俺も初めてやってみたんだけど、シャロは気持ちよかった?」

「なんでぇ……。お尻叩かれたのにぃ……。ご主人様の手、気持ち、良すぎますぅ……」


 後頭部を抱き寄せていた右手で腰を支えてあげながら、すっかり出来上がったシャロと見詰め合って感想を聞く。

 ちなみに左手さんは飽きもせずシャロのケツを撫で回している模様。


「楽しんでくれたなら良かった。シャロの綺麗な体にはアザ1つ残す気はないから安心してね」

「よく、良くないですよぉ……! ま、まさか挿入もされず、秘所にも陰核にも一切触れず、ここまでされてしまうなんてぇ……」


 まるでおねだりするように、衣服越しでも濡れているのが分かるほどグチョグチョになった股間をこすりつけてくるシャロ。


 シャロは奴隷の男に無条件で体を差し出すあたり、マゾっけが強そうに思える。

 けれどアンクやスレッドドレッドたちに尽くそうと立ちまわる姿に、俺はどことなくサドっけも感じるんだよね。


 エロマンガの知識だけど、アブノーマルな行為には自身ですら剥がせなくなった仮面を剥ぎ取り、その人の本質を曝け出すという側面もあるという。

 どこまでも本音を見せず、自分自身ですら自分の本音を見失ってしまったシャロには、1度体面を全て壊してやる必要があると思ったのだ。


 というのは建前で、シャロのエロケツを触っていたら、なんか叩いたら気持ちよさそうだなって思っただけです?

 この世界にはキュアライトがあるので、SM行為のハードルも低めだしね。


 息も絶え絶えになったシャロに俺から口付けをして、彼女を支えながらゆっくりとベッドに寝かせてあげる。

 そのままちゅっちゅっとバードキスを繰り返しながら、未だ纏っていたシャロのドレスをゆっくりと脱がせていく。


「さぁシャロ。次はいよいよここにお邪魔させてもらうよ?」

「ひゃあんっ!?」


 お尻を撫で回していた左手でTバックと化したシャロの下着を引っ張り上げて、思い切り秘所を刺激する。

 意表を突かれたシャロは、色事に慣れた女とは思えないほどに可愛く甘い悲鳴を上げた。


 改めて脱がせたシャロの下着はずぶ濡れで、彼女の受け入れ準備が万端である事を雄弁に語ってくれている。


「俺も人間族の女性を愛するのは初めてで、今ちょっとだけ緊張してるよ」

「はやくぅ……。淫乱なシャロに、ご主人様の硬くて逞しい物を早くお挿れくださいませぇ……」

「ふふ。すぐに挿れてあげるよ。俺の可愛いシャロ。俺の初めて、受け取ってくれる?」

「光栄です……! ご主人様の初めてをいだたけるなんて、んあああああっ……!」


 恐らく他の男に仕込まれた、良妻としてのシャロの言葉を遮って、シャロの体をゆっくりと貫いていく。


 さぁて、覚悟を決めないとな。これで俺もめでたく父親ってわけだ。

 え、既にアウラがいるって? アウラは娘兼、将来のお嫁さんですから、扱いがちょっと複雑なんですーっ。
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