異世界イチャラブ冒険譚

りっち

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7章 家族みんなで冒険譚3 エルフェリアで過ごす夜

553 水瓶 (改)

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「はぁ……はぁ……。流石に、もう何も、残ってないよ……」


 体の中身が全て抜き取られたような虚脱感が全身を苛む。

 バイブレーション機能付きのヴァルゴに搾りとられた俺は、無事にヴァルゴの腹を臨月レベルまで膨らませてあげた後にようやく解放してもらえた。


 せっかく両腕の拘束を解いてもらったっていうのに、全身は弛緩しきっていて全く力が入らない。

 今もう1度責め立てられたら、俺には何の抵抗も出来ないだろうな……。そもそも勃たないかもしれないけど?


「あはーっ。お疲れ様ダンっ。すっごく楽しかったわよぉ?」

「旦那様の職業補正の鍛錬方法が分かった気がしますよ。まだまだ旦那様には及びませんが、これから毎日訓練させてくださいねぇ?」


 俺の両側に寝転んだ妊婦状態のティムルとヴァルゴが、左右から俺の頭と股間を優しく撫で回してくる。

 気持ち良いんだけど、流石にまだ回復しないよぉ……。


「ふーむ。今はお昼を過ぎたくらいかのぅ? 流石に少し空腹を覚えてくるのじゃが、この腹で寝室の外には出られないのじゃあ」

「本当だよねー。ほーらダン。君が限界まで膨らませたぼくとフラッタのお腹、もっとちゃんと見てくれる? まるでダンの赤ちゃんを身篭ってるみたいだよねーっ」


 俺の太股に乗ってヌルヌルの股座を擦りつけながら、フラッタとリーチェが愛おしそうに自分の下っ腹を撫で回している。

 その光景と感触に確かに興奮を覚えてはいるのだが、それでもまだ硬さを取り戻すことは出来ないようだ。


「はぁぁ……。最高に気持ちいいけど、流石に俺も限界みたいだ……。大好きなみんなに悪戯されても、まだ体が反応してくれそうもないよ」

「あはーっ。まだ家族が5人の時に気を失っちゃった時より辛そうねー? いいのよダン。頑張った貴方はゆっくり休んでていいんだからねー?」


 ティムルが言っているのはリボルバーの話か、

 あの時と違って意識を失うことはなさそうだけど、肉体の消耗は確かにあの時以上かもしれないな……。


「……済みません旦那様。こんなになるまで旦那様を愛してあげられたかと思うと、旦那様に負担をかけているというのに嬉しくて堪りません……!」

「喜んでいいよヴァルゴ。最後の魔迅バイブはマジで昇天しかけちゃったけどね……」

「バイブと言うのが何かは存じませんが、喜んでもらえたのなら嬉しいです。これからは毎日魔迅バイブで沢山搾り取って差し上げますからね?」

「楽しみにしてるよ。今度は振動するヴァルゴの中を思いっきり突いてみたいしね」


 自然と指が伸びて、ティムルとヴァルゴの股座に優しく指を出入りさせる。

 まだ俺の体がついてこれていないけれど、気分はすっかりエロ一色だ。


「あははっ! ダンったらこんなにしたばかりなのに、もうえっちな気分になってるのーっ?」

「仕方ないでしょ。俺の奥さんはみーんな魅力的すぎ……って、何してるのニーナ?」


 そう言えば俺にくっついていなかったニーナが、笑い声と共に大きな水瓶を持って寝室に入ってきた。

 水分補給の為に水を汲んできてくれたのかと思えば、どうやら中身は入っていないようだ。


 この水瓶はかつて俺とティムル専用だった、重量制限スキルが無ければ持ち上げられないほどの容量の水を1度に運搬できる巨大水瓶だ。

 今では全員片手で持ち運べるようになってるけどね。


「水瓶なんて寝室に持ってきてどうするの? 中身も入ってないみたいだし」

「フラッタも言ってたでしょー? こんなお腹じゃ外に出られないって。でもまだ日も高いし、ムーリたちも頑張ってるんだから、このまま寝室にこもりっきりってわけにもいかないじゃない?」


 どうやらリーチェが声を繋いでいてくれたらしく、部屋にいなかったはずのニーナにも寝室の会話が共有されているようだ。

 けど、今の説明と水瓶の関連性がよく分からないんだけど?


「だって、普通の水瓶じゃ溢れちゃうかもしれないじゃない?」

「え? 溢れるってなんのこと? いったい何がこんな巨大な水瓶から溢れるって……」

「ふっふっふー。ダンが興奮することなんてお見通しなのっ。だからこの水瓶は、こうして使うに決まってるでしょーっ」


 俺に見えるように水瓶を置いたニーナは、水瓶の周りにテキパキと足場を組んで、水瓶の上でM字に大きく足を開いてみせる。

 眼前に晒されたニーナの秘所は俺の注いだ物を溢してなるものかと、ピッタリと閉じているように思えた。


「たた、大変刺激的な光景ですけどぉ……! でもいったいナニして……」

「ほーらダン。これが貴方が私の中に注ぎ込んだ愛情の量なのーっ」


 そう言ってニーナは、両手を使って自身の秘所を大きく開いて見せた。

 入り口を開かれたことで当然、ニーナのお腹に溜まっている白濁とした大量の液体が、ゴポゴポと音を立てて勢い良く噴き出してくるではないかっ……!


「う、おお……! こ、これはぁ……!」

「んん……! ま、間違いなくダンが私に注ぎ込んだものなのっ……。私の1番奥にピッタリと密着して、ドクドク注ぎこんできたダンの愛なのーっ!」


 嬉しそうな口調とは裏腹に、ニーナの表情は卑猥に上気していて、微かにだけど確かにはぁはぁと小さな甘い吐息が聞こえてくる。


 俺ってこんなにニーナに注ぎ込んじゃってたのか……!

 そしてニーナが自分自身の手で限界まで広げて見せてるのが、最高にエロ過ぎるんだよぉぉいっ!?


「あはーっ! さっすがニーナちゃん! ダンが瞬く間に硬さを取り戻しちゃったわよーっ!?」

「旦那様ったら、自分が注ぎ込んだものを見て更に興奮するなんて……。それでは永久に私たちを愛し続けてしまえそうですね?」


 ドボドボと水瓶に零れている白濁した滝を眺めながら、両側からティムルとヴァルゴが舌で俺の耳を弄んでくる。

 間もなく出産を控えているようにしか見えなかったニーナのお腹はみるみる萎んでいき、永遠に続くかと思われた絶景は、恐らく1分も待たずに終了してしまった。


「さ、みんなも続いて欲しいのっ。ダンは変態さんだから、こういう変態っぽいことが大好きなのーっ」

「自分から仕掛けておいて、俺を変態変態言うのやめてくれないかなぁっ!? 仰る通り大好きでしたけどーーーっ!」

「ダンは変態さんなのじゃー。だからお嫁さんの妾も、どんどん変態さんにされてしまうのじゃー」

「ちょっと手加減してフラッタ。その発言は俺に効き過ぎる……!」


 まるで数日間みんなと肌を重ねていないのではないかというほどの硬さを取り戻した俺とは逆に、俺に卑猥な白い滝を見せつけるために水瓶に並ぶみんな。

 そんな光景に眼が釘付けになっている間に、ニーナがえいっと俺の事を再度受け入れてくれた。


「視線は遮らないし身体操作も控えてあげるから、いつもくらい注ぎ直してくれる? あのままじゃ外には出られなかったけど、空っぽのままでも外になんて出られないのーっ」

「ま、毎回思うんだけど、自宅の寝室が天国過ぎるよーーーっ!? なんで俺、毎回寝室の外に出て行けるんだろー!?」


 愛するみんなが順番に白くてベトついた滝を生み出しているのを眺めながら、空っぽになったみんなに順番に注ぎ直していく。

 滝の勢いに負けないようにと注ぎ込んだので、いつもよりちょっと多めに注ぎ込んじゃったかもしれないな?


 最後に注ぎ直したリーチェの時はもう滝が見られなかったから、思う存分リーチェのおっぱいに顔を埋めて甘い乳首をしゃぶり倒して差し上げた。



 無事にいつも通りの大きさになったみんなと食堂に下りて、遅めの昼食を適当に済ませる。

 俺って量は凄いけど出すまでの時間が殆ど無いから、アレだけ注ぎ込んでもまだ割と時間が過ぎてないのな。


 俺の正面にはフラッタが抱き付いて、自分のペースで無理なく上下運動を繰り返している。

 自分主導で動いていると無理もかからないのか、俺の頬にキスを繰り返しながら笑顔でグチュグチュ卑猥な音を立てている。


 両手の指先はニーナとヴァルゴの体内にお邪魔していて、リーチェとティムルのお姉さん組が俺の口に食事を運んでくれる。

 もはやすっかり定番になった我が家の食事風景だなぁ。


 もぐもぐと餌付けされながら、このあとの予定を共有する。


「まだ日没までは時間があるし、ムーリたちも奈落の攻略を頑張っているからね。俺も今日のうちにもう少し動こうと思ってるんだ」

「ふんふん。具体的にはダンは何をするの? 態々俺は、って言ったあたり、ぼく達は一緒につれてってくれないのー?」


 不満げに頬を膨らませるリーチェを呼んで、その唇にちゅっとキスをする。

 いつ如何なる時でも俺と一緒にいたがる英雄様が可愛すぎる件。


「連れていかないって言うか、多分みんなついてきたくないんじゃないかな? ゴブトゴさんに話をしに城に向かうつもりだから」

「あはーっ。確かに城に行きたいメンバーはいないでしょうねぇ。でも宰相様に何の話をしにいくのかしらぁ?」


 城に話をしに行くと聞いて、何か重大な案件なのかとティムルは心配してくれているようだ。

 問いかけてくるティムルにもちゅっとキスをして、彼女の質問に答えていく。


「まずは在庫が無くなっちゃったサークルストラクチャーの補充と、ついでにマインドディプリートの在庫状況の確認かな。それと魔玉発光促進のことも伝えておこうかなって」


 サークルストラクチャーはもう俺が携帯しておく意味も無いかもしれないけどね。

 魔人族もエルフたちも、もう完全に俺の手を離れたと思うし。


 でもヴェノムクイーンの1件で設置した転職魔法陣がオジャンになっちゃったし、可能ならば予備は持っておきたいのだ。


「それと一応、アウターの人工生成に着手することも伝えておこうと思ってる。もしも完成しても詳細を伝えるかは迷ってるけど、アウターの数を調整する技術はこの世界に必要だと思うからさ」

「……悪用される可能性を考えたらキリがない、かぁ。そしてその情報を共有するとしたら、実質的な管理者であるゴブトゴさんしかいないね、確かに」

「長命なエルフ族に情報の管理を任せる案も考えたけどね。その辺はまだ検討中なんだ」


 この世界全体に関わることだから、可能であれば種族代表会議で共有してもらいたい情報ではあるんだけどね。

 情報って広く伝えられるほど悪用しようとする輩も増えるだろうから、アウター管理技術の扱いをどうするか難しいんだよなぁ。


「あ、ごめんリーチェ。おっぱい吸っていい?」

「真面目な話と同じトーンでなにを言ってるのさ。はいどうぞっ」


 なんでやねーんとツッコミながらもペロンとシャツを捲り上げてくれるリーチェ。

 いやぁ目の前のフラッタのおっぱいをちゅぱちゅぱ吸ってあげたいところだけど、楽しそうに運動しているフラッタの邪魔をするのも申し訳なくってね。


「ありがとねリーチェ。れろれろ。あと新王の即位式の時に献上する予定の剣、アレのことも伝えておこうと思ってるんだ。何か不都合があったら不味いからね。ちゅぱちゅぱ」

「そうねぇ。段取りだってあるだろうし、当日いきなりあんな物を献上されたら確かに堪ったものじゃないわね。事前報告はしておくべきか……」

「こんな感じで話が長引きそうだし、なによりゴブトゴさんの代わりにロイ殿下と話をする可能性も高いからさ。今回は俺1人で行ってくるつもりだったんだ。でもみんながついてきたいなら構わないよ? ちゅううううう」


 リーチェのおっぱいをしゃぶりながらみんなに確認してみるも、やっぱり城に同行したがるメンバーは誰もいなかった。

 俺達にとって、城って厄介事のイメージが強すぎるもんねぇ。


 女好きのロイ殿下とみんなを会わせたくないってのもあるし。


「私は花壇の手入れと、それと別荘のお掃除かなー? 今日も盛大に汚しちゃったし、今日中に元通りにしておくのっ」

「ぼくは早速自宅の改装に着手しようかなっ? どんな家にするかは決めてないけど、ライオネルさんに許可を取って場所を確保しておかないとね」

「あら。じゃあ私もリーチェについていこうかしらね? 今のシュパイン商会に私が顔を出しても邪魔なだけでしょうから」

「エルフの里をドワーフのティムルが普通に歩いていいのかのう?」


 はぁ~……。目の前で首を傾げるフラッタが可愛すぎるぅ~……!

 なんでえっちしながらこんなに可愛い仕草が出来るんだっ。これだからフラッタはーっ。


 ともかく、ニーナが別荘の管理、リーチェとティムルがエルフェリアに行くのね。


「妾は勿論ヴァルハールに行ってくるのじゃ! 兄上のお手伝いでもしてくるのじゃーっ」

「お、お手柔らかにするんですよフラッタ。シルヴァに迷惑をかけちゃいけませんからね?」


 元気いっぱいに張り切るフラッタを見て、ヴァルゴが不安そうに釘を刺している。

 フラッタは結構しっかり者ではあるんだけど、ヴァルゴの前ではずーっと甘えん坊な末っ子フラッタなのかもしれないなー。


「それじゃ私も今日は聖域に戻って、日没まで現地の手伝いでもしてきますよ。今は人手が必要でしょうからね」


 ヴァルゴは聖域の樹海に行って集落設営の手伝いか。

 守人のみんなは整合の魔器を見てやる気に満ち溢れていたし、意外とヴァルゴも使命感に燃えているのかもしれないな。


 全員の予定が決まったので、フラッタのおねだりに応じて1度注ぎ込み、それを見たみんなにせがまれてもう1度ずつ注ぎ込んでから、みんなと分かれてスペルディア王城に足を運んだ。

 ちょうどゴブトゴさんは遅めの昼食休憩を取っているところだったので、食事しながらで構わないならと、直接会って話をすることが出来た。


「食事しながらで済まんなダン殿。しかし本当に多忙を極めていてな、こんなタイミングでもないと時間が作れんのだ」

「いや、押しかけてるのはこっちだし気にしないでよ。ゴブトゴさんの隣りにちゃっかり座ってるそちらの男性のことは気になって仕方ないけどねー?」

「重ねて申し訳ないな。待てと命じたのだが言う事を聞かんのだ」

「人を犬猫みたいに言わないでくれるかなぁっ!?」


 王国の実質的なトップだと思えないほど簡素な料理を口にしているゴブトゴさんの横で、呼んでもいないロイ殿下が思わずといった様子で叫び声を上げた。

 食事中に叫ぶの、やめてもらっていいっすかねー?


「っていうか宰相であるゴブトゴよりも、王子である俺の方が身分が上だからねっ!? このぞんざいな扱いは流石に不当でしょっ!」

「はっはっは。面白いご冗談ですなバルバロイ殿下。スペルディア家に価値などあるわけがないでしょう?」

「笑えない冗談は止してくれ。眼が笑ってないから怖すぎるんだよ、まったく……」


 言ってることは冗談だけど、それに込めた感情は本気だろうからな。

 それでもこの場にロイ殿下の同席を許しているあたり、ゴブトゴさんも一応はロイ殿下を評価しているのかもしれない。


 とりあえず食事中なのでちょうどいいと、お土産として持参してきたアーティザンズスウィートをゴブトゴさんに献上する。


「ほう! この甘く芳醇な香りはアーティザンズスウィートか!」

「お、ゴブトゴさんもアーティザンズスウィートを知ってるんだね」


 夢の一夜亭という名のラブホテルにいかないと飲めないはずのお酒なんだけどな。

 ゴブトゴさんって堅物に見えて、夢の一夜亭を利用してるのかな?


「カラソルとは宰相になる前からの付き合いでな、その縁で嗜んだことがあるのだ。気を遣って貰って済まんな。ありがたく頂戴しよう」 

「へぇ~。世間は狭いなぁ。なんにしても喜んでもらえて良かったよ」

「ちょっとダンさん、俺の分はっ!?」

「あるわけないでしょ。今日はゴブトゴさんに会いに来たんだからゴブトゴさんの分しか用意してないよ」


 事前にロイ殿下が同席する事を知っていたとしても用意しなかったけどね、という言葉は何とか喉の奥で止めることが出来た。

 一応身分が上の相手だからな。余計な事は慎もう。


「っていうか門外不出のアーティザンズスウィートを、なんで当然のように持参してるのさっ!? 俺がいくら頼み込んでも絶対に譲ってくれなかったのにーーっ!」

「どうせ金と権力を使って脅迫という名のお願いでもしたんでしょ。そういうことするから信用を無くすんですよ?」

「いつも利用してる夢の宿グループにそんなことするはずないだろっ! ダンさんが俺に抱いてるイメージが酷すぎるっ!」


 ふむ? 確かに色狂いのロイ殿下ならラブホに高圧的な態度は取らないか?

 それでもカラソルさんに会ったこともなかったようだし、あまり信頼されている感じはしないな。


 もしかして、ロイ殿下ならアーティザンズスウィートの製法を盗みかねないと警戒されているのかもなぁ。


 アーティを受け取ってご満悦のゴブトゴさんと、ギャーギャーと騒がしいロイ殿下。

 ま、これはこれでこの国が平和になった証拠と言えなくもないのかな?
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