異世界イチャラブ冒険譚

りっち

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7章 家族みんなで冒険譚3 エルフェリアで過ごす夜

535 納品 (改)

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「ん~……。ん、ん~……?」


 全身にヌルヌルとした快感を感じて目を覚ます。

 我ながら珍しい事に、いつの間にか寝ちゃってたらしい。


 昨日は寝ているムーリを起こさないように気をつけながら、ゆっくりじっくりムーリの中を堪能していたんだけど、自分でも気付かないうちに意識が落ちてしまったようだ。

 未だに俺の腕の中にはムーリが収まっていて、ムーリの中には俺が収まっている模様。

 寝ていても全く衰える気配の無い自分自身にちょっと笑ってしまうな。


 しかし俺の口は誰かの口によって完璧に蓋をされ、ムーリごと抱き締められて拘束された俺の体には、舌らしき滑った感触がいくつも這い回っている。

 俺の視界は慣れ親しんだ感触のタオルによって封じられ、みんなに全身隈なく舐めまわされてしまった。


 体を這いずる舌の感触が気持ちよすぎて、朝の1番搾りをムーリの中にたっぷりとお届けする事になってしまったぜ。

 でもムーリ。中に出されたら流石に目を覚ました方がいいと思うんだよ?


「おはようなの。気持ちよかったー?」

「おはようニーナ。最高の目覚めだったよー」


 どうやら俺にひたすらキスをしていたのはニーナだったようで、タオルの目隠しを取りながら朝の挨拶と共に再度キスをしてきてくれる。

 たった今ひたすらキスをしたばっかりだっていうのに、相手がニーナだって分かるともっとキスがしたくなっちゃうなっ。


「いっつも誰よりも早く起きるダンが寝てたから、ダンを起こさないようにイタズラする事にしたんだー。寝ているダン、すっごく可愛かったのーっ」


 どう考えてもニーナのほうが可愛いと思うけど、ご機嫌なニーナに水を差すほど愚かな事はない。

 おかげでティムルも嬉しそうに、ニーナの言葉にそうそうっ! と同意してくれた。


「寝ているダンを起こさないように気をつけながらイタズラするのって、すっごく楽しいわねぇ。ダンが気を失ってる私たちを執拗に抉りに来る気持ちが少し分かった気がするわーっ」

「妾に舐められてピクピクと震えているのに、気持ち良さそうに眠っているダンは愛おしかったのじゃっ! またやりたいのじゃっ!」

「眠ってるのにムーリママにドバドバ出しちゃうパパと、どれだけ出されてもスヤスヤ眠ってるムーリママにはびっくりしたけどねぇ……」


 敏感過ぎていつもイタズラの被害者側に回っているフラッタとアウラが、イタズラの加害者視点で感想を漏らしている。

 俺って寝てる間もムーリに注ぎ込んでたんだね。道理でムーリのお腹がぽっこりしてると思ったよ。


「さぁダン起きて起きて。今日も急がしいんだから、早くぼく達のことも抱いてくれなきゃ困るよっ」

「リーチェさんの言う通り、今日もいーっぱい出して欲しいのっ。もうダンさんに満たされてないとお腹が軽くってぇ」


 ぽっこりムーリを引き剥がすリーチェと、解放された瞬間に俺を迎えるターニア。

 ひと晩中愛し続けたムーリは休憩ということで、ムーリのおっぱいを吸いながら順番にみんなのお腹を膨らませていった。



「あ、相変わらず朝は凄いねぇ……?」

「お、お前朝っぱらからどんだけ盛ってんだよ!? 少しは自重しやがれっ」


 エマとラトリアのぽっこりお腹をさすさすしながら食堂にいくと、ぽっこり膨れたみんなのお腹を見たキュールさんとシーズがツッコミを入れてきた。

 昨晩もじもじしたせいなのか、赤面しているシーズのツッコミにキレを感じないなぁ。


「ここは俺の家なんでね。夫婦生活に口を出すのは控えて欲しいかなぁ?」

「ダンが私たちに手を出すのは控えられないもんねっ」


 ニーナさん。今はそういう茶々入れるとこじゃないと思うんですよ。

 それに出すのは手だけじゃないんですよね。もっと別なものもたっぷりと出したいんです。


 スレンダーのラトリアとエマのぽっこり膨らんだお腹を擦っていると、子供は出来ないのにちょっとだけ愛おしく感じてしまうから困るな。

 両手が塞がっている為、フラッタに餌付けしてもらって朝食を済ませる。


「昨晩決めた通り今日は別行動日だからね。みんなの実力なら万が一も無いとは思うけど、奈落組のみんなは気をつけて行ってきてねー」

「あはーっ。1番気をつけなきゃいけないのはリーチェでしょうねー? なんせダンと2人っきり! なんですものーっ」


 俺とリーチェを一緒に抱き締めたティムルが、ガンガン行っちゃえとリーチェを焚き付けている。


 でもお姉さんの言う通り、確かに今日のリーチェは危険かもしれない。

 2人っきりだからリュート扱いになるし、出かける理由が娘のための贈り物を製作するためだからな。

 思い切り盛り上がって、エルフェリアでそのまま愛し合う可能性も無きにしも非ずだ。


 って、リーチェも思いっきり期待した眼差しを向けないのっ!

 黙ってても絶世の美女の癖に、可愛い反応ばかりしやがってーっ!


 本日マグエルに残って作業する予定のキュールさんたちが離れに戻っていったので、改めて妻1人1人を抱き締め、キスで送り出していく。


 玄関先で複数の女性に代わる代わるキスをしていると、教会に井戸を建設して良かったなぁと実感した。

 誰の邪魔も入らないって最高ですよっ。


「さぁ行こうかリュート。今日は用事を手早く済ませて、お前を2人分愛してあげるからね」

「あは、は……。ぼく、今日1日……、持つ、かなぁ……?」


 腰砕けのリュートが俺の口と唾液の橋を渡しながら、潤んだ瞳で見詰めてくる。

 全員キスだけで腰砕けになるまで愛してあげたあと、腰の砕けたリュートと一緒にまずは中継都市に転移した。





「お? なんか雰囲気変わったな?」


 中継都市に転移すると、街の周囲になんとなく違和感を覚えた。

 不毛の大地であるグルトヴェーダ山岳地帯に拓かれた村なのに、街の周りには雑草が生え始めているように見えるなぁ。


「みんなが終焉の箱庭の土を運んでくれたおかげなのかな? 随分植物が増えてきてない?」

「いや、これは暴王のゆりかごを解放した影響もあるんじゃない? ぼく達が土を運んだのって、もっとグルトヴェーダ寄りのところだから」

「へぇ~。それじゃグルトヴェーダにも一気に緑が広がっていくのかもしれないなぁ」

「そうなってくれるとエルフにとってはいいんだけどねっ」


 上機嫌なリュートと手を繋いで、中継都市に足を踏み入れた。

 まずはライオネルさんに会わないと話が進まないからなーっと。




「え? 今日はライオネルさん居ないの?」

「はい。本日族長ライオネルはエルフェリアの方で植樹作業に従事しているはずですよ」


 中継都市で作業中だった男性エルフに問い合わせたところ、本日はライオネルさんがエルフェリアでお留守番する当番の日だったようだ。

 エルフ族は滅亡寸前ってくらい人口が少ないから、種族全体であらゆる作業を共有しているみたいだね。


「仕方無い。エルフェリアに行こっか」

「だねー。ここの作業はぼく達の手伝いを必要としてないみたいだし」

「……でもごめんリュート。エルフェリアに行く前に、1度いいかな?」

「気配遮断と音の操作は済ませてるよっ。さぁダン。ぼくを滅茶苦茶にしてくれる?」


 沢山の人が行き交う中継都市の中心で、物陰に隠れて服を着たままリュートと1つになる。

 触れてもいないのにグチョグチョと準備万端になっていたリュートは、立ったままでもすんなりと俺を向かい入れてくれた。


「んっ……。ダン、いつもより興奮してる……?」

「ふふ。こんなに人が多い場所でリュートを愛せると思ったら、ついね。でもリュートこそ、いつもより熱くなってないかなぁ?」

「あうっ……! き、気持ち、いいよぉ……」


 いつも以上にうねって奥へ奥へと誘ってくるリュートの中。

 そんな中をゆっくりと進んで突き当りをぐりぐりと抉ってやると、リュートは涎を垂らしながら快楽の波に身を任せ始めた。


 そんなリュートの服の中に手を入れて、コリコリにしこった乳首をくりくりと抓る。


「はぁんっ! ち、乳首、きもちいい……!」

「服を着たままだから、今はちゅうちゅうしてあげられないんだ、ごめん。その代わり手でいっぱい虐めてあげるからね」

「んっ……。も、勿論手でも気持ちいいけどぉ……。気配も音も遮断してるんだから、ここでおっぱい吸ってもいいん、じゃぁぁぁぁぁっ!?」


 魅力的な提案をしてくれたリュートに感謝の気持ちを込めて、リュートの敏感乳首をきゅううっと捻り上げてやった。

 乳首を強く虐める度にぎゅうぎゅう締め付けてくるリュート。最高かな?


 しかも締め付ける度にちゅうちゅう吸い付いてくるものだから、繋がったばかりだというのに俺の興奮がドクドク溢れて止まらないよ。


「たとえ姿を消してても、俺のリュートのエロい姿を他の男の前に晒したくないんだよ。エロいリュートは俺だけが見ていいものなんだよっ」

「うん……。えっちなぼくはダンだけのぼくだから……。えっちなぼくの中、ちゃんとダンでいっぱいにしてくれる……?」

「お安い御用だ。直ぐに溢れるくらいに満たしてやるからな」


 壁に押し付けているリュートの右足を持ち上げて大きく開かせ、より深いところまで繋がりながら注ぎ込み続ける。


 直ぐにお腹いっぱいになったリュートの足元に、溢れ出した俺の想いが大きな水溜りを形成する。

 それでもそんなことは意に介さずに、ひたすらリュートと肌を重ね続けた。




「ふふ。ダンのでお腹がいっぱいになってると、本当に幸せに感じるよぉ……。お腹の中からダンの想いが伝わってくるみたいでさぁ……」

「俺もリュートを愛することが出来て本当に幸せだよ。けどそろそろエルフェリアに行こうね。奈落にだって行かなきゃならないんだから」


 うっとりとした表情で、愛おしそうに下腹を撫でるリュート。

 そんな彼女を横目で見ながら、粗相してしまったブツを簡単に片付ける。リムーバーさん便利すぎるぅ。


 しかし、自分から誘っておきながら応じてくれた妻を急かすなんて、俺って随分酷い男になっちゃったもんだ。


 でもリュートがエロ過ぎるからいけないんだよ?

 普段のリーチェだってエロに一直線って感じなのに、リュートって呼んであげるとエロに全身全霊って感じに強化されちゃうんだよねぇ。

 お前ってエロ方面にあと何回変身を残しているんだよ?


 メロメロでうっとりなリュートを抱きしめながら、今度はエルフェリアに転移した。




「ようこそ2人とも。相変わらず仲睦まじいようで何よりだよ」


 エルフェリアで俺達を出迎えてくれたライオネルさんは、ぷっくり膨れたリュートのお腹に触れることなく挨拶を済ませてしまった。

 変に照れたりすることなく挨拶を済ませるなんて、ライオネルさんもエロ関係には結構強そうだなぁ。


「こんにちはライオネルさん。今日は貴方からの依頼を達成したから会いに来たんだ」

「私からの依頼……。って、なんだっけ……?」


 こんなに短期間で依頼が完了するとは思っていなかったのか、ピンと来ない様子のライオネルさん。

 首を傾げるライオネルさんに、インベントリから取り出した世界樹の葉を見せてみる。


「これを届けに来たんだよ」

「これを届けに……って、えぇぇ!?」


 世界樹の葉を見せられたライオネルさんは、大口を開けてエルフ族っぽくない表情を浮かべてしまっている。

 長命なエルフ族って、想定外の事態にちょっと弱い気がするよ。


「世界樹の葉と宿り木の枝の納品依頼。何とか達成できたんだ。依頼の品か確かめてみてくれる?」

「宿り木の枝も見つけてくれたのか!? この短期間に信じられんな……」


 俺から受け取った世界樹の葉と宿り木の枝を、インベントリに出し入れしているライオネルさん。

 なるほど。鑑定スキルが使えなくても、ああやって真贋を見抜くことが出来るんだなぁ。


「インベントリにも収納可能か……。本物に間違いなさそうだな……。勿論ダンさんを疑うつもりは微塵も無いが」

「そこは疑ってもらっても構わないんだけどねぇ……。あんまり妄信されても困るしさ」


 トライラム様があれほど慎重に信仰を管理していた理由が良く分かるよ。

 無条件に全幅の信頼を寄せられるのって、思った以上にストレスだ。


 ちなみに、今回ライオネルさんに請求する予定だった4000万リーフは、初回ということで免除することにした。

 我が家はもうお金に困ることはあり得ないからね。これ以上の大金は必要ないのだ。


 ただし次回以降は必ず代金を払ってもらうつもりだからねと、世界樹の葉は1つ250万リーフ。宿り木の枝は1つ150万リーフで販売することを告げておく。

 お金には困ってないけど、対価を求めずに品物を贈り続けるのはあまり良い事とは思えないからさー。


「どうかなライオネルさん? 納品依頼は成功だと思っていい?」

「勿論だよ! まさかこんなに早く解決しちゃうなんてねぇ……」

「ま、今回は俺達の方に入手できる確信があったからね。運が良かっただけだよ」


 これは謙遜でもなんでもない。

 硬貨からのアイテム生成を知っていれば、誰にでも再現が可能なのだから。


「それじゃライオネルさんっ! これでぼくに世界樹の護りの作り方を教えてもらえるかなっ!?」


 俺とライオネルさんの会話が途切れるのを待っていたのか、リュートが突然口を挟んでくる。

 声を弾ませるのはいいけど、おっぱいをばるんばるん弾ませるのは俺の前だけにしておきなさいってば。


「勿論構わないよ。と言っても、私が直接教えることは出来ないがね」


 どうやら世界樹の護りの作り方を教えてくれるのは別の女性らしい。

 母親になったエルフにしか伝えられていないという世界樹の護りの製法は、エルフ族の長であるはずのライオネルさんですら知らないようだ。


「エルフ族では子供が生まれると、父親が素材を集め、母親が世界樹の護りを製作して我が子に贈るのが習わしなんだ。だから父親であるダンさんには、更なる素材提供をお願いしたい」

「まだ必要なものがあるんだ? ま、何でも言ってよ」


 リュートとアウラの為と言われれば是非も無い。

 かぐや姫から出題される無理難題でも叶えてやろうじゃないか。


 しかし世界樹の葉と宿り木の枝だけでも相当高額な素材なのに、更に別の素材も必要なんだな。

 出会った時のリュートは、世界樹の護りはそこまで貴重なものではないと言っていたけど、盗んででも売り払う価値は充分にありそうだ。


 他人とあまり関わってこなかった当時のリュートにとっては、エルフ全員が身につけているありふれた装飾品という感覚だったのかもしれない。

 実際は希少性と性能も相俟って、1億リーフ積んでも不足してるくらいの価値なんじゃないか?


「ダンさんも知っての通り、世界樹の護りは個人専用のアクセサリーだろう? だから製作の際に、装備する人の体の一部が必要なんだ。血液だったり髪の毛だったり、材料は何でも良いんだけどね」

「へぇ~、作成時に使用者を個人登録出来ちゃえるんだ? 武器とかにも使用制限を設けられたら管理がラクになりそうだ」

「はは。世界樹の護り以外に試した事はないから、他の装備品で同じことが出来るかは分からないよ? それにアウターレア製の武器は人の手で作りだすことが出来ないしねぇ」


 そっか。最高品質のアウターレア製品はドロップ限定だから、後から使用者制限を付与することは出来ないのか。

 インベントリのおかげで装備品の管理は簡単な世界だし、アウターレアに適用できないならさほど意味が無い技術かな。


「それじゃダンさんは素材の調達を頼むよ。本人を連れてくる必要は無いからね」

「了解。髪の毛でも貰ってくるよ。量はどのくらい必要なのかな?」

「少量で大丈夫。装備品の性能に影響が出るものじゃないからね」


 ふむ。具体的な量を知りたいところなんだけど、この言い方なら本当に少量で大丈夫そうかな?

 アウラの髪を切っておいて、やっぱ足りなかったからもっと頂戴! って展開はなるべく避けたいところだ。


「リーチェは私と共に製作の準備をしてもらうよ。私に出来るのは人を紹介してあげることだけなんだけどね」

「ありがとうライオネルさん。母親となったエルフとして、世界樹の護りの製法をしっかりと受継いでくるよ」


 リュートは決意に満ちた眼差しでライオネルさんに感謝を告げている。

 子供を産ませてあげることは出来ないけれど、彼女を母親にしてあげることは出来たみたいだ。


 なら俺だって、リュートの夫として妻を支えてやらないとな。

 リュートとアウラを本当の親子にしてあげるために、ちゃちゃっとおつかいを済ませるとしよう。


 リュートのことはライオネルさんにお任せして、俺は最後の素材を調達する為にパールソバータに転移するのだった。
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