異世界イチャラブ冒険譚

りっち

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7章 家族みんなで冒険譚2 聖域に潜む危機

529 壊滅 (改)

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「あ~、ダンだぁ……。んふふ、ダンだぁ……」

「あ、目が覚めたニーナ? おはよ」


 欠伸とも言えないくらい小さく息を吐きながら、重そうな瞼を小さく開きながら話しかけてくるニーナ。


 どうやらラトリアたちが帰ってくる前に、ニーナが目を覚ましてくれたようだ。

 しかしまだ少し寝惚けているのか、寝室で目覚めた時と同じように緩い雰囲気で体を擦りつけてくる。


 魔力枯渇が起きる前に深獣化の解除に成功したため、ニーナに体調不良の兆候は無さそうかな。


「ねぇねぇニーナ。目が覚めたなら、悪いんだけど右手で持ってるマジックアイテムを放してくれる?」

「……ん~? マジックアイテム~……って、なぁにこれ?」

「ニーナが女王から抜き取ったマジックアイテムだよ。正位置の魔鍵っていうらしいんだ」


 未だ寝惚け眼で首を傾げるニーナに、ラトリアとエマが3つの集落から人を呼んでくること、そしてその人たちと話し合って3つのマジックアイテムの扱い方を決めるつもりであることを説明する。

 しかし俺の話を聞き終えたニーナは、特に興味も無さそうにポイッと魔鍵を投げ捨てて、空いた右手でも俺にしがみ付いてきた。


「ニっ、ニーナさんっ……! レリックアイテムをぞんざいに扱いすぎだよ……!」

「こんなのどうでもいいの~。大好きなダンとみんなの方がずっとずっと大事なの~」


 ニーナの態度に驚愕するキュールさんと、最早レリックアイテムなど興味無しと視線すら向けないニーナ。


 このマジックアイテムの扱いは保留って言っちゃったからなぁ。

 割り切りのいいニーナのことだから、なら今は考えても仕方ないーっと思考を放棄したのかもしれない。


 猫かフラッタみたいに俺に頬ずりしてくるニーナをよしよしなでなでしながら、ニーナが投げ捨てたレリックアイテムの扱いを確認してみる。


「なぁティムル。この3つは1セットになってるって言ってたよね?」

「ん? ええ。バラバラの状態の今でも、この3つのマジックアイテムが魔力で繋がっているのが分かるわ」


 黒い瞳を蒼く変えたティムルが、改めて3つのレリックアイテムを観察する。

 どうやらレリック周りの魔力の流れを見ているようだ。


「この3つ、今はバラバラになってるけどさ。今のうちに1つにしておくべきかな? それともみんなが揃うまでは止めておく?」

「ん、と……。ちょっと待ってね~……」


 俺の質問に、右手を顎に当てて考え込む碧眼のティムル。

 そんなティムルを、キュールさんが恨めしそうに羨ましそうに眺めている。


 熱視には魔力消費以上のリスクは無いからねぇ。触心とは違うのだよ触心とは。


「……多分1つにしても構わないとは思うけど、一応待った方がいいかもぉ。想定外の事態が起きるかもしれないしぃ……」

「了解。レリックアイテムの復元は全員が揃ってからだね」


 少し自信なさげなティムルの進言を採用し、正位置の魔鍵からニーナに意識を移す。


 レリックアイテムを扱うなんて初めてだもんな。

 何が起こるか想像するのは難しいし、ここは素直に待ちましょうかね。


 ……しっかしさぁ。ここに連れてこられる守人の人って可哀想だなぁ。

 聖域はボロボロだしレリックアイテムは見つかるしで、処理するべき情報の量がエグすぎるよ。


「さっきも言ったと思うけど、逆位置の魔錠は周囲から魔力を集めているわ。そしてその魔力を均衡の祭壇経由で正位置の魔鍵に流し、魔鍵から世界に向けて放出されているわね」

「なるほどね。それぞれが受信、調整、発信ってか。確かに三位一体っぽいな」


 しかし、魔錠で集めた魔力をそのまま大気に還元したら意味無くないか?

 余剰分の魔力を集めたのに、それをまたなにもせず垂れ流してどうするんだよ?


 そんな風に首を傾げる俺の疑問に、ティムルが回答してくれる。


「鍵と錠前はそれぞれ、魔力の受信と発信っていう単純な機能だけを担っているみたいね。その魔力の量を調節したり聖域の樹木に変換したりするのは、恐らく均衡の祭壇が担当しているんだと思うわ」

「つまり、3つバラバラにしている今の状態だから変になってるってことか。1つにしないと本来の役割は果たせないんだな」

「ええ。そう考えると、元々1つだった祭壇と鍵と錠前は、デモンズパニッシャーによって分離させられたのかもしれないわぁ。確かめる術は無いけどねぇ」


 女王の体内では1つだったレリックアイテムが、デモンズパニッシャーを喰らってバラバラに引き裂かれたってことか。

 ……ってことは、レリックアイテムは合体技でも破壊できない強度って事になるのか?


 狙いをつけて全威力を集中したら話は変わってくるかもしれないけれど。

 デモンズパニッシャーが命中しても、分解は出来ても破壊は出来なかったとは、流石は神様が作ったと言われるだけはあるぜ、レリックアイテムさん。


 神器の扱いに困ったら破壊してやろうかなー、なんて思ってたけど、どうやらこの最終手段は取れないかもしれませんね?


「みなさん、お待たせしましたーっ!」

「ただいま戻りました。各集落の族長さん、それともう1名ずつの計6名様をお連れしました」

「おっ。戻ってきたね。お帰りラトリア。お疲れエマ」

「ななななななっ!? なんっじゃ、これはっ……!?」


 脳内で『神器 お前を消す方法』と検索ワードを打ち込んでいると、元気な声と共にラトリアとエマが戻ってきた。

 和やかなムードの俺達と違って、一緒に連れてこられた魔人族のみなさんは、変わり果てた聖域の様子に大変困惑されている模様です。


 さて、守人の皆さんが見えられたので、家族とのぎゅうぎゅうお団子状態は解除だね。

 1度は魔力枯渇を起こしたメンバーの魔力枯渇も、もう殆ど解消されてるだろ。


 続きは帰ってからねと約束してから、守人の皆さんが落ち着きを取り戻す前にこちらの態勢も整える。


「がははははっ!! まさか身ひとつでここまでのことが出来るとはなっ! この目で見ても信じられんぞダン殿!」


 しかし態勢を整えたのに、がははと笑いながら肩を組んでくるカランさんのせいで台無しだよっ!

 カランさんも守人のくせに、聖域の惨状を見ても気にしなさすぎだからねっ!?


「誤解が無いようにきっぱりと否定しておくけど、これをやったのはほぼ野生動物のほうだからね? 俺達が聖域を荒らしたみたいな言い方は止めて欲しいなぁ?」

「それはそれで信じられんがなっ! こんな大規模破壊を引き起こせる生物を、職業の加護無しに討伐してしまうとはなぁ! がははははっ!」

「人を化け物みたいに言わないでくれるっ!? 職業の加護はちゃんと受け取ってたっての! 使えなかったのはウェポンスキルと攻撃魔法だけだからねっ!?」

「旦那様ー。弁解のつもりで仰ったんでしょうけど、旦那様の言葉で皆がドン引きしておりますよー?」


 なんでだよヴァルゴっ!?

 職業補正はしっかり適用させて勝ったんだから、他の人だって同じことが出来るでしょ!


 そりゃあ俺達の職業浸透数は群を抜いてるとは思うよ? でもそれは時間が解決してくれると思うんだ。

 ヴァルゴと同水準の技術を修めている守人たちなら、時間さえあればヴェノムクイーンを討伐することも出来たかもしれないじゃないかっ!


「あー……。ねぇエマ、今絶対的外れなことを考えてますよこの人……」

「ダンさん。恐らく大ハズレなことを考えるよりも、まずは皆さんと情報交換をしましょう」

「ラトリアもエマも辛辣っすねっ!?」


 ラトリアもエマも、今まであんまりツッコミに回ることってなかったのになぁ。

 さっきのエマとのやりとりで、ラトリアとエマの関係性に変化が生じて、その影響が俺との関係性にも及んでいるんだろうか?


「ん? でも交換ってなにさ? 情報共有じゃないの?」

「いえ、それが守人の集落でも少し異常……と言うか、恐らく女王との戦いの余波がありまして……」

「……うっわぁ。なんか凄い嫌な予感がするんですけどぉ……」

「がははははっ! 恐らくダン殿の予想通りのことが起きているぞぉっ!」


 全力で嫌な予感を感じる俺の様子を見て、 腹を抱えて爆笑するカランさん。

 いやいや! 俺の予想通りのことが起きているなら、カランさんのその反応は絶対におかしいからねっ!?


 改めて話を聞いてみると、ラトリアとエマが3つの集落に人を迎えに行った時、どの集落でも異変が起こっていたという。

 住居用に刳り貫かれていた大樹のいくつかが、突然何本もへし折れてしまったというのだ。


 ほぼ全員が達人級に戦えて、積極的に職業浸透を進めている守人たちは、不測の事態にも犠牲者を出すことなく対応出来たらしいけど、守人たちの集落は殆ど壊滅に近い状態になっているらしい。

 倒れた木の内部はスカスカになっていて、まるで木の中身だけがごっそり無くなってしまったように思えたそうだ。


 やはりヴェノムデバイス共は、この聖域のかなり広い範囲に勢力を拡大していたようだ。


「ダン殿に設置していただいた転職魔法陣も駄目になってしまってなぁ。そこだけは本当に申し訳ないっ……!」

「転職魔法陣は設置しなおせばいいだけだからね。人的被害が出てないなら充分だよ」


 村の壊滅は笑って済ませたカランさんは、俺が設置した転職魔法陣を護りきれなかったことの方が悔しいらしい。

 魔法陣を設置していた木そのものが折れてしまっては、流石に守りようが無かったそうだ。


 でもサークルストラクチャーには余裕もあるし、皆さんが無事だったならいくらでも取り返しがつくって。気にしない気にしない。


「ダンさん。木々の倒壊はかなり広い範囲で起きているみたいなんです」

「だろうね……。守人の集落は中心のここからかなり離れているのになぁ」

「いえ、3つの集落はおろか、アウターとの境界線に近い辺りまで木が倒れちゃってるみたいなんですよ……」

「げっ! アウターとの境界に近い場所まで……!?」


 どうやらアウターの外の木々までは倒れていないようだけど、聖域の樹海はアウターの境界が曖昧な場所だ。

 そんな場所の巨木が倒れてしまったら、周辺地域にも影響が……!


「ってことは、アルフェッカにも被害が出てるんじゃ!?」

「いえ、エマにアルフェッカに向かってもらって確認を取ってきましたが、あちらも人的な被害は出ていないそうですよ。境界付近の木は比較的低めなのが幸いしたみたいですね」


 安心してくださいと、俺の懸念を先回りして笑顔で報告してくれるラトリア。

 流石は元領主夫人。被害確認は真っ先にやってくれたみたいだ。


 守人の集落に到達してから結構日が経っているので感覚が麻痺していたけど、聖域の樹海は奥に行くにつれて森が深くなっていくような場所だった。

 守人の集落付近で既に100メートル級の大樹が生い茂って太陽光を遮っていたけど、そこまで入ってこれるような魔物狩りなら突然の倒木くらいには反応できるんだろう。


「1つだけ疑問なんですが……」

「ん? なぁにエマ。遠慮せず聞かせて」

「えと……。今回沢山の木々が倒れて、アウターの内部が変化したように思えるんですけど、それでもアナザーポータルを使用することは可能だったんです。なぜなんでしょう?」

「……あ~。そう言えば以前リーチェに説明されたっけ……」


 不思議そうなエマの問いかけに、アウター内が変化しすぎるとアナザーポータルの転移座標に指定できなくなるっていう仕様を思い出した。

 今まではアウターの探索にそこまで時間をかけてなかったから意識したことが無かったけど、流星群が降り注いだんじゃないかっていうくらい荒れ果てているのに、アナザーポータルが今まで通り使える理由かぁ。


「ねぇヴァルゴ。確か聖域の樹海で採れる木材って、インベントリに収納できないんだっけ?」

「ですね。ですから我々の集落の外壁として利用していた倒木も、長年アウターに飲み込まれずに済んでいた訳ですし……」

「つまり聖域の樹海の木々って、アウターの一部として認識されて無いってことだよね? だから風景が変わるほどの倒木があっても、地形が変化したとは判定されなかったんじゃない?」

「なるほどっ。そう考えれば辻褄が合いますっ」


 納得がいきましたと、エマにしては珍しく弾んだ声で何度も頷いているエマ。

 竜人族の女性は年齢を感じさせない可愛さがあって困るなぁっ。


 アナザーポータルが使用できなくなった経験が無いから、本当に時間経過でアウターが変化するのかすら俺には確信が無いんだけどさ。

 リーチェが教えてくれた移動魔法の仕様に間違いはないと思うし、アナザーポータルの使用に制限が掛かっているわけでもないのだから、細かい検証は良しとしよう。


 聖域の樹海って均衡の祭壇によって発生・維持されているアウターだから、他のアウターとは仕様が違う可能性も無くはない。

 でも聖域の樹海は、異界から流れ込む魔力ではなくて、この世界に漂う魔力から成るアウターだ。

 だから聖域の樹海の魔力から生み出された木々は魔力による擬似物質ではなく、この世界にちゃんと生み出された生命として成り立っているんじゃないのかな?


「って、守人のみんなは大丈夫なの? いくら人的被害が出なかったとは言っても、アウター内に安全な場所が無くなってしまったら、住む場所が無くて生きていけないんじゃ……?」

「心配には及ばんっ! ダン殿のおかげで職業の加護を取り戻しているからな。聖域の魔物になど後れを取る者は居らんよ。重量軽減スキルのおかげで、倒木から住居を作るのも随分と楽になるだろうしな」

「……逞しいなぁ~。確かに村人のままアウター内で生活するよりは、職業補正を積んだ状態でアウター内に拠点を作るほうが大分マシ、かぁ?」


 魔人族の事は心配要らないというカランさんの言葉に、他の魔人族の皆さんも力強く同意を示してくれる。

 この様子なら本当に心配は要らないようだ。


 聖域の樹海と守人の集落が崩壊したという報告が終わると、カランさん以外の人たちも落ち着きを取り戻してきたようだ。

 その人たちに聖域の樹海の異常について……。聖域に巣食っていた悪意の女王の話をする。


「……ってことでね。恐らく聖域の異変は、レリックアイテムをヴェノムクイーンに奪われたことが原因だったんだと思う」

「そ、その生物を排除してくれたのは助かるのですが……。ま、まさか聖域そのまで壊滅させてしまうとは……」


 俺に感謝を示したいのに、情報が飲み込みきれずに困惑した様子の守人たち。


 聖域を壊滅させちゃったのは申し訳なかったけど、木々が倒壊したのって、木々の内部にびっしりと産み付けられていたヴェノムデバイスの卵が消滅したからだと思うんだよね。

 聖域の中心地から外側いっぱいに至るまでヴェノムデバイスの卵が産み付けられていたかと思うと、今更ながらに鳥肌が立つ想いだよ。


「その生物を排除できていなければ、いつ聖域が壊滅してもおかしくない状況であったと……」

「推論でしかないけどね。結果的に聖域を壊滅させちゃったのは申し訳ないけど、ヴェノムクイーンをそのままにしておけなかった事情も汲んでくれると嬉しいよ」

「あ、ああ。それは勿論分かっております。不甲斐無い我らに代わって異常の原因を取り除いてくれたことには感謝しかありません」


 沢山の木々が倒壊して、今まで見えなかった空まで仰げるようになった聖域だけど、それでもまだ樹海と言ってもいい程度の木々は残っている。

 もしもこの木々にまで卵が産み付けられ終わったとしたら、そのあとヴェノムクイーンはどのような行動に出ただろうか。


 最早未然に防がれた事態ではあるけど、想像するのが恐ろしくなってしまうな……。


「守人たちも大変な状況だった事は理解したよ。それじゃそろそろ本題に入ろっか」


 そんな恐ろしいイメージを振り払いながら、みんなを呼びつけた本題に移る。

 そして地面に置かれたままの3つのレリックアイテムを指差しながら、集まったみんなに語りかける。


「そこにある3つのマジックアイテムが聖域の核だよ。それぞれ正位置の魔鍵、逆位置の魔錠、均衡の祭壇だ」

「こっ、これが……! これが我等守人が護り続けてきたレリックアイテム……!」


 食い入るようにレリックアイテムに見入る守人たち。

 護り続けてきたって、守れてなかったんじゃないですかねぇ? 言いませんけどぉ。


 職業の加護を失ってでも聖域を守ろうとしてきた守人たちに、俺なんかが野暮なことは言うまいよ。


「今は3つに分解している状態だけど、これを1つにすることで聖域の状態が正常化すると思われるよ」

「3つのレリックアイテムが1つに……!? そんなこと出来るのですか……!?」

「みんなに集まってもらったのは、このレリックアイテムの合成に立ち会ってもらいたかったのと、今後の管理の話をしたかったからだよ」


 また奪われちゃったら、今回取り戻した意味が無いからね。

 そんな言葉はギリギリ飲み込んだつもりだったけど、俺の言葉を聞いた守人たちはみな一様に悔しそうに俯いてしまった。


 カランさんやヴァルゴまで俯いてしまっていてびっくりする。

 聖域の樹海の存在は、守人の魔人族の存在意義そのものなんだろうなぁ。


 守人の魔人族の使命感は疑いようがない。

 だけどいくらなんでも職業補正無しでは出来ることが限られていた。


 今まで守人の責務を果たせなかったと恥じるなら、今後はしっかり役割を果たしてもらえばいいんだよ?
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