471 / 878
7章 家族みんなで冒険譚1 いつもと違うメンバーで
471 光の柱 (改)
しおりを挟む
「それじゃみんなよろしくね。俺だけじゃなく、みんなも魔力枯渇を起こさないように挑戦してみて欲しいよ」
正直、ヴァンダライズの発動に失敗した方が幸せになれるんじゃないの……?
そんな想いを必死で振り払い、双剣に魔力を込めていく。
みんなと繋がっている感覚を意識し、俺に宿る決戦昂揚の効果が全員に波及するよう意識する。
「それじゃ私は獣化までにしておくの。深獣化しちゃうと魔力枯渇を防ぐ術はないからね」
アサシンダガーと呪物の短剣を持った両手を自身の前にクロスさせながら、狐耳と尻尾を生やしたニーナが深獣化の温存を宣言する。
チャージ系のウェポンスキルを持っていないニーナは、深獣化さえしなければ魔力枯渇を起こすことはないのだ。
「私は今回朧逆月で参加する予定だから、ちょっとだけ調整が必要かしらね。マグナトネリコを滅ぼした時よりも沢山の魔力を込められそうではあるけど」
碧眼になったティムルが左手にオリハルコンダガーを握り、肩に担いだグランドドラゴンアクスを白く光らせながら前に出る。
その姿はまるで満月を背負う夜の女神のようで、白く輝く戦斧にティムルの黒い肌が美しいコントラストを成立させている。
「オーラも大分使い慣れてきたのじゃ。妾もオーラをもっと気軽に扱えるよう魔力枯渇を回避してみせるのじゃっ!」
赤い瞳を紫に変え、額から角、背中から翼を生やしたフラッタが、青い魔力に全身を包んでドラゴンイーターを構える。
その姿は敵を前にして獰猛に笑う猛獣のようでもあり、新しいオモチャを前にワクワクしている子供のようにも見えた。
「正直ヴァンダライズを使うほどの相手じゃないけどねぇ。状態異常をばら撒くエンシェントヒュドラは、普通に戦えばかなり厄介な魔物のはずだけどさ」
番えた矢の先端に翠色の魔力を込めながら、片膝をついて世界樹の星弓を引き絞るリーチェ。
込めた魔力と同じ色をした翠の双眸で、矢よりも早くエンシェントヒュドラを射抜いている。
「切り札だから魔力枯渇を起こしても仕方無い。そんな風には絶対に妥協しないんですねぇ旦那様は。私ももう少し色々なものを追求していかなければと思いますよ」
災厄のデーモンスピアを構えたヴァルゴが、高い位置で結んだポニーテールを揺らしながら黒い魔力に覆われていく。
その深い集中力は見る者にも伝播し、息を飲むほどだ。
「ムーリ。ラトリア。エマ。ターニア。そしてアウラ。これから見せるのが俺達の全力だよ」
エンシェントヒュドラを見据えたままで背後の5人に声をかける。
家族であるみんなにも知っておいて欲しいんだ。俺達仕合わせの暴君の全力を。
「みんなにここまで求める気は無いけれど、腕を磨き続ければここまで到れるってことを知って欲しいんだ」
語りかける俺の言葉に5人が反応を返してくれる前に、エンシェントヒュドラが鑑定対象に指定できるようになった。
その瞬間、何の合図も無く同時に飛び出すティムル、フラッタ、ヴァルゴの3人。
「響け叫喚静刻! からのぉ……朧逆月ぃぃっ!!」
ティムルの左手が掲げたオリハルコンダガーから発せられる慟哭は、出現したエンシェントヒュドラの動きを縫い止める。
そしてそのまま自分の体よりも大きいような巨大なグランドドラゴンアクスを右手1本で振り回し、存分に遠心力が乗った戦斧をエンシェントヒュドラに叩きつける。
「見ておれ母上ぇっ! アズールブラスタァァァ!!」
竜化で強化された身体能力で天高く飛び上がり、ティムルの戦斧に合わせてドラゴンイーターで斬りつけるフラッタ。
巨大剣ドラゴンイーターを通して、フラッタの青い魔力が勢いよくエンシェントヒュドラに流れ込んでいく。
「貫け悪魔の槍よ! ウルス、ラグナァァァァ!!」
ティムルとフラッタに前を譲ったヴァルゴが、2人を遥かに上回る速度の黒い流星となってエンシェントヒュドラを貫いていく。
白く輝く斧の煌き、青く輝く剣の閃き、黒く輝く槍の瞬きがエンシェントヒュドラの中で交差する。
「切り刻め、絶影ーーっ!!」
「撃ち抜けっ、ジュエルバラージ!!」
インパクトノヴァを打ち込みながら、その衝撃が魔物に伝わるタイミングで両手のダガーの斬撃を届かせるニーナと、美しい翠色の光から七色の流星群を放ち、エンシェントヒュドラを撃ち抜いていくリーチェ。
2人から放たれた魔力が重なり、膨れ上がるエンシェントヒュドラの巨体。
「これがみんなを守る力だ……! ヴァンダライィィズ!!」
両手の魔力に全身全霊を込めて、だけどみんなを守るための最後の力を1粒だけ握り締めて手放さずに、双剣を交差させて渾身の力で断空と絶空を放つ。
全ての攻撃がステータスプレートを通して重なり合い、エンシェントヒュドラの巨体に一瞬のズレも無く同時に到達する。
マグナトネリコほどの強さを持たないエンシェントヒュドラは撃ち込まれた俺達の魔力に耐え切れず、出現したと同時にその巨体を爆散させて散っていった。
しかし俺達から放たれた魔力はエンシェントヒュドラを爆散させたに留まらず、白い巨大な柱となって終焉の箱庭の最深部の上空を突き破って、すっかり日が落ちたあとの満天の星空を覗かせた。
「……く、ぁぁ!」
その柱の姿を目にしたとき、俺の体から急速に熱が奪われていく。
ステータスプレートの繋がりすら失われ、生命維持に必要な身体機能が次々と停止していく。
だけどここで倒れるわけには、意識を失うわけにはいかないと、朦朧とする意識を無理矢理律してひと欠片の魔力を全身に巡らせる。
筋肉を巡り、神経を巡り、細胞を巡って魂まで浸透した微量の魔力は、生命活動を停止させることなく俺の肉体を繋ぎとめてくれた。
「ぐぅぅあぁぁぁぁ……!!」
しかし、意識を繋ぎ止めた代償は決して軽くはなかった。
限界の限界、最後の最後の手前で無理矢理ブレーキを踏んだ事によって、常人よりも遥かに重いらしい俺の魔力枯渇の症状が一気に襲い掛かってくる。
極限の苦しみに意識を失って逃げることもできず、だけど膝を折って無様な姿を晒すわけにはいかないと、歯を食い縛って必死に意識と肉体の制御を繋ぎとめる。
「ふふ。やっぱり成功させちゃったのっ。ちょっとだけ残念だったかな?」
鈴を鳴らしたような笑い声と共に、温もりに包まれる俺の頭。
その温もりに意識が向いたおかげで、全身を電流のように駆け巡っていた苦しみなんか一瞬で忘れ去ることが出来た。
「お疲れ様ダン。苦しかったら寝てもいいからね?」
耳に届く優しげな声と静かな鼓動。
ニーナから流れ込んでくる愛情のおかげで、魔力枯渇の苦しみなんて全然気にならなくなってくる。
「……眠るより、このままニーナを感じていたい。でもまだ力が入らないから、俺のことぎゅーっとしてくれる?」
「まっ平らなおっぱいで悪いけど、ダンがもういいって言っても絶対に離してあげないんだからっ」
グイッと装備を捲り上げて、素肌を直接当ててくれるニーナ。
服にも鎧にも隔てられずに俺に届けられるニーナの鼓動と体温に、なんだか泣きたくなるほど安心する。
「おっぱい大好きなダンのこと、みんなのおっぱいで包んであげたいんだけど……。ちょっとみんな、まだ動けそうもないかなぁ?」
「えっ……?」
「頑張ったみんなには悪いけど、今だけはダンを独り占めなのっ」
ニーナのおかげで落ち着いた俺が瞳を開けると、意識は保っているものの魔力枯渇の症状で苦しむティムルたち4人の姿と、ヴァンダライズが齎した光の柱を見上げて微動だにしないムーリたち5人の姿が目に映った。
みんな苦しそうではあるけれど、誰1人意識を失うことなくヴァンダライズを成立させてくれたようだ。
「さぁダン、このまま抱きしめてあげるから、落ち着くまで横になろうねー?」
俺を抱きしめたまま、ゆっくり地面に横たわるニーナ。
まっ平らなニーナの直パイに抱きしめられながら、押し倒すようにニーナに覆い被さって寝かされる俺。
「ほらダン。目の前に私のおっぱいがあるんだから遠慮なく吸いなさいっ」
「え、えぇ……? も、勿論吸うけど、吸いなさいって……」
「貴方はおっぱいを吸っている時が1番リラックスできるんだから、早く回復する為にも好きなだけちゅぱちゅぱしなきゃダメなのっ」
俺を抱きしめながら細かく体勢を調整して、俺の口に自らの乳首を当ててくるニーナ。
別にエロい気分じゃないんだけど、回復する為には仕方ないんだね? 吸わなきゃニーナに怒られるならちゅぱちゅぱするしかないんだよね? ぱくり。
「ふふ、そうそう。おっぱい吸えてダンはいい子だねー。どうせまだみんな動けないから、ダンはこのままおっぱい吸いながら眠っていいからねー?」
頭に感じるニーナの優しげな手のひらの感触。頭に触れるニーナの唇の感触。口の中の乳首の感触。
その全てが心地よくて、ニーナに誘われるままに俺の意識はゆっくりと落ちていくのだった。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「みんな大丈夫? 落ち着いたらこっちに来て、みんなも一緒にダンを抱きしめてくれる?」
ダンが眠ったのを確認して、他のみんなに声を描ける。
みんな私の声に反応は返してくれるけど、まだ動くのは辛そうかな。ムーリたちもまだ呆然としたままだし暫く動けそうにないの。
なんて思っていたら、フラッタとリーチェが苦しそうに肩で息をしながらこっちに向かって歩いてきた。
「妾もダンを抱きしめたいのじゃ……。ニーナぁ、一緒に抱きしめていい……?」
「うつ伏せじゃなくてぇ……仰向けにさせてあげよっかぁ……。ぼくのおっぱいを枕にしてもらって、いいからさぁ……」
シャツを捲り上げて背中越しにダンに抱きついたリーチェは、ダンの頭をおっぱいで固定しながらダンを仰向けに寝かせてあげた。
だけどその間もダンはおっぱいを離してくれなかったから、私はダンの上に覆いかぶさるような形でダンにおっぱいを吸われたままだ。
寝ながらも体力が回復してきたのか、ダンの両手が私の背中に回ってくる。
なのでおっぱいを出したフラッタと一緒にダンの腕に収まって、ダンの顔に2人でおっぱいを当ててあげた。
「フラッタとリーチェはもう動いて平気なの? ティムルとヴァルゴはまだ動けそうに見えないのに」
「ティムルは今回朧逆月で初めてヴァンダライズに参加したわけだからね。ぼくたちよりも歯止めが利かなかったのかもしれない」
「ヴァルゴのほうは常にダンを超えようと意気込んでおるからの。本当にギリギリまで死力を尽くしたのやもしれぬのじゃ」
ティムルは経験の差で、ヴァルゴは意欲の差で動けなくなっちゃってるんだ?
でもフラッタだってダンを目指して頑張ってるんじゃ……って、追いつこうとすることと追い抜こうとすることは違うのかなぁ。
意識が無いのに段々エッチな動きになってくるダンの舌。意識が無いのに私とフラッタのおっぱいを行ったり来たりするダンの口。頭を弾ませてリーチェのおっぱいを堪能するダン。
寝ていても楽しむくらいにおっぱいが大好きなくせに、一体いつになったらダンは満足して寝室に篭ってくれるようになるんだろう。
「祝福の神トライラム様と同じことが出来て、アウターさえ貫く光の柱を生み出してしまえるなんて……。これで御使い様じゃないなんて言い張るほうがどうかしてますってばぁ……」
呆然としていたムーリは突然地面に片膝をついて、ヴァンダライズが生み出した光の柱と夜空に向かって、泣きながら祈りを捧げ始めた。
あはは。ダンが見たら嫌がりそうな光景なの。
でもムーリの気持ちも分かるから、ダンには悪いけどムーリの好きにさせておくのっ。
「こっここここ、こんなのっ、こんなのが腕を磨いた先にある領域の訳っ、ないじゃないですかーーーっ!!」
頭を抱えながら光の柱に向かって怒鳴りつけるラトリア。
うんうん。それもすっごく分かるの。
ダンってば、自分が出来る事は誰にでも出来ることだと信じて疑ってないからなぁ。
「イントルーダーを滅ぼし、終焉にすら風穴を開けてしまうこの力が私達を守ってくれているんですねぇ。なんだかこそばゆい様な気持ちになってしまいますよ」
ラトリアとは対照的に、うっとりとした表情で光の柱を見詰めているエマ。
ふふ。この光の柱がダンが抱いている私達への想いそのものだもんね。
こんなに愛してるんだよってアウターまで突き破っちゃうような想いを見せられて、喜ばない女なんて居る訳ないのっ。
「あははー……。ダンさん……っていうか仕合わせの暴君が規格外なのは重々承知していたつもりなんだけどねぇ……。流石にこれは予想もつかなかった光景なの……」
お手上げとでも言うかのように、渇いた笑い声を上げながら小さく首を振っている母さん。
目の前の光景があまりにも非現実的すぎて頭が追いつかないんだよね。
でもダンと一緒に居ると、なんだかそういう場面にばっかり遭遇するようになっちゃうの。
「アウターの床を掘り進んで私を助けに来てくれたって話、流石に嘘でしょって思ってたけど……。パパったら床どころか、アウターのお空まで突き破っちゃうんだなぁ……」
額に右手を当てて光の柱を見上げながら、感心したように呟くアウラ。
アウラはダンの規格外の部分ばっかり見せられてるからか、あんまり動揺してない感じなの。
ヴァンダライズの生み出した光景に単純に驚いているだけかなぁ?
「あはーっ。相変わらずおっぱいを吸っているときは可愛い顔してるわねぇ」
暫く休んで動けるようになったティムルとヴァルゴが、青い顔をしながら静かにダンの顔を覗き込む。
ティムルの言う通り、おっぱいを吸っている時のダンは私たちに甘えきっているから可愛くて仕方ないの。
「ダンってリーチェとムーリの特大おっぱいが大好きなくせに、ニーナちゃんとフラッタちゃんのちっちゃくて可愛いおっぱいも大好きよねぇ」
「アウターさえも貫いてしまえる人が望むのは私達のおっぱいだけだなんて、なんとも不思議な話ですよ。旦那様が望みさえすれば、世界中の女のおっぱいだって手に入れられるでしょうにねぇ」
ティムルとヴァルゴに撫でられたダンは、意識が無いはずなのに嬉しそうに笑顔を浮かべる。
……私達だってこの世界の誰よりもダンの事を愛しているつもりなのになぁ。
それでもきっとダンのほうがずっとずっと私達の事を愛してくれているんだって、そんな気がして仕方ないの。
ヴァンダライズによって生み出された終焉を貫く光の柱は暫くの間残っていて、白く温かみのある光が私達を優しく照らしている。
この光は意識の無いダンに変わって私達を見守ってくれているんだ。
夜空に届く光の柱を見上げながら、何故だか私にはそんな風に感じられた。
……そんな風に穏やかな時間を過ごしている私達の前に、遥か上空からひと振りの剣が降ってきて、地面に深く突き刺さったのだった。
正直、ヴァンダライズの発動に失敗した方が幸せになれるんじゃないの……?
そんな想いを必死で振り払い、双剣に魔力を込めていく。
みんなと繋がっている感覚を意識し、俺に宿る決戦昂揚の効果が全員に波及するよう意識する。
「それじゃ私は獣化までにしておくの。深獣化しちゃうと魔力枯渇を防ぐ術はないからね」
アサシンダガーと呪物の短剣を持った両手を自身の前にクロスさせながら、狐耳と尻尾を生やしたニーナが深獣化の温存を宣言する。
チャージ系のウェポンスキルを持っていないニーナは、深獣化さえしなければ魔力枯渇を起こすことはないのだ。
「私は今回朧逆月で参加する予定だから、ちょっとだけ調整が必要かしらね。マグナトネリコを滅ぼした時よりも沢山の魔力を込められそうではあるけど」
碧眼になったティムルが左手にオリハルコンダガーを握り、肩に担いだグランドドラゴンアクスを白く光らせながら前に出る。
その姿はまるで満月を背負う夜の女神のようで、白く輝く戦斧にティムルの黒い肌が美しいコントラストを成立させている。
「オーラも大分使い慣れてきたのじゃ。妾もオーラをもっと気軽に扱えるよう魔力枯渇を回避してみせるのじゃっ!」
赤い瞳を紫に変え、額から角、背中から翼を生やしたフラッタが、青い魔力に全身を包んでドラゴンイーターを構える。
その姿は敵を前にして獰猛に笑う猛獣のようでもあり、新しいオモチャを前にワクワクしている子供のようにも見えた。
「正直ヴァンダライズを使うほどの相手じゃないけどねぇ。状態異常をばら撒くエンシェントヒュドラは、普通に戦えばかなり厄介な魔物のはずだけどさ」
番えた矢の先端に翠色の魔力を込めながら、片膝をついて世界樹の星弓を引き絞るリーチェ。
込めた魔力と同じ色をした翠の双眸で、矢よりも早くエンシェントヒュドラを射抜いている。
「切り札だから魔力枯渇を起こしても仕方無い。そんな風には絶対に妥協しないんですねぇ旦那様は。私ももう少し色々なものを追求していかなければと思いますよ」
災厄のデーモンスピアを構えたヴァルゴが、高い位置で結んだポニーテールを揺らしながら黒い魔力に覆われていく。
その深い集中力は見る者にも伝播し、息を飲むほどだ。
「ムーリ。ラトリア。エマ。ターニア。そしてアウラ。これから見せるのが俺達の全力だよ」
エンシェントヒュドラを見据えたままで背後の5人に声をかける。
家族であるみんなにも知っておいて欲しいんだ。俺達仕合わせの暴君の全力を。
「みんなにここまで求める気は無いけれど、腕を磨き続ければここまで到れるってことを知って欲しいんだ」
語りかける俺の言葉に5人が反応を返してくれる前に、エンシェントヒュドラが鑑定対象に指定できるようになった。
その瞬間、何の合図も無く同時に飛び出すティムル、フラッタ、ヴァルゴの3人。
「響け叫喚静刻! からのぉ……朧逆月ぃぃっ!!」
ティムルの左手が掲げたオリハルコンダガーから発せられる慟哭は、出現したエンシェントヒュドラの動きを縫い止める。
そしてそのまま自分の体よりも大きいような巨大なグランドドラゴンアクスを右手1本で振り回し、存分に遠心力が乗った戦斧をエンシェントヒュドラに叩きつける。
「見ておれ母上ぇっ! アズールブラスタァァァ!!」
竜化で強化された身体能力で天高く飛び上がり、ティムルの戦斧に合わせてドラゴンイーターで斬りつけるフラッタ。
巨大剣ドラゴンイーターを通して、フラッタの青い魔力が勢いよくエンシェントヒュドラに流れ込んでいく。
「貫け悪魔の槍よ! ウルス、ラグナァァァァ!!」
ティムルとフラッタに前を譲ったヴァルゴが、2人を遥かに上回る速度の黒い流星となってエンシェントヒュドラを貫いていく。
白く輝く斧の煌き、青く輝く剣の閃き、黒く輝く槍の瞬きがエンシェントヒュドラの中で交差する。
「切り刻め、絶影ーーっ!!」
「撃ち抜けっ、ジュエルバラージ!!」
インパクトノヴァを打ち込みながら、その衝撃が魔物に伝わるタイミングで両手のダガーの斬撃を届かせるニーナと、美しい翠色の光から七色の流星群を放ち、エンシェントヒュドラを撃ち抜いていくリーチェ。
2人から放たれた魔力が重なり、膨れ上がるエンシェントヒュドラの巨体。
「これがみんなを守る力だ……! ヴァンダライィィズ!!」
両手の魔力に全身全霊を込めて、だけどみんなを守るための最後の力を1粒だけ握り締めて手放さずに、双剣を交差させて渾身の力で断空と絶空を放つ。
全ての攻撃がステータスプレートを通して重なり合い、エンシェントヒュドラの巨体に一瞬のズレも無く同時に到達する。
マグナトネリコほどの強さを持たないエンシェントヒュドラは撃ち込まれた俺達の魔力に耐え切れず、出現したと同時にその巨体を爆散させて散っていった。
しかし俺達から放たれた魔力はエンシェントヒュドラを爆散させたに留まらず、白い巨大な柱となって終焉の箱庭の最深部の上空を突き破って、すっかり日が落ちたあとの満天の星空を覗かせた。
「……く、ぁぁ!」
その柱の姿を目にしたとき、俺の体から急速に熱が奪われていく。
ステータスプレートの繋がりすら失われ、生命維持に必要な身体機能が次々と停止していく。
だけどここで倒れるわけには、意識を失うわけにはいかないと、朦朧とする意識を無理矢理律してひと欠片の魔力を全身に巡らせる。
筋肉を巡り、神経を巡り、細胞を巡って魂まで浸透した微量の魔力は、生命活動を停止させることなく俺の肉体を繋ぎとめてくれた。
「ぐぅぅあぁぁぁぁ……!!」
しかし、意識を繋ぎ止めた代償は決して軽くはなかった。
限界の限界、最後の最後の手前で無理矢理ブレーキを踏んだ事によって、常人よりも遥かに重いらしい俺の魔力枯渇の症状が一気に襲い掛かってくる。
極限の苦しみに意識を失って逃げることもできず、だけど膝を折って無様な姿を晒すわけにはいかないと、歯を食い縛って必死に意識と肉体の制御を繋ぎとめる。
「ふふ。やっぱり成功させちゃったのっ。ちょっとだけ残念だったかな?」
鈴を鳴らしたような笑い声と共に、温もりに包まれる俺の頭。
その温もりに意識が向いたおかげで、全身を電流のように駆け巡っていた苦しみなんか一瞬で忘れ去ることが出来た。
「お疲れ様ダン。苦しかったら寝てもいいからね?」
耳に届く優しげな声と静かな鼓動。
ニーナから流れ込んでくる愛情のおかげで、魔力枯渇の苦しみなんて全然気にならなくなってくる。
「……眠るより、このままニーナを感じていたい。でもまだ力が入らないから、俺のことぎゅーっとしてくれる?」
「まっ平らなおっぱいで悪いけど、ダンがもういいって言っても絶対に離してあげないんだからっ」
グイッと装備を捲り上げて、素肌を直接当ててくれるニーナ。
服にも鎧にも隔てられずに俺に届けられるニーナの鼓動と体温に、なんだか泣きたくなるほど安心する。
「おっぱい大好きなダンのこと、みんなのおっぱいで包んであげたいんだけど……。ちょっとみんな、まだ動けそうもないかなぁ?」
「えっ……?」
「頑張ったみんなには悪いけど、今だけはダンを独り占めなのっ」
ニーナのおかげで落ち着いた俺が瞳を開けると、意識は保っているものの魔力枯渇の症状で苦しむティムルたち4人の姿と、ヴァンダライズが齎した光の柱を見上げて微動だにしないムーリたち5人の姿が目に映った。
みんな苦しそうではあるけれど、誰1人意識を失うことなくヴァンダライズを成立させてくれたようだ。
「さぁダン、このまま抱きしめてあげるから、落ち着くまで横になろうねー?」
俺を抱きしめたまま、ゆっくり地面に横たわるニーナ。
まっ平らなニーナの直パイに抱きしめられながら、押し倒すようにニーナに覆い被さって寝かされる俺。
「ほらダン。目の前に私のおっぱいがあるんだから遠慮なく吸いなさいっ」
「え、えぇ……? も、勿論吸うけど、吸いなさいって……」
「貴方はおっぱいを吸っている時が1番リラックスできるんだから、早く回復する為にも好きなだけちゅぱちゅぱしなきゃダメなのっ」
俺を抱きしめながら細かく体勢を調整して、俺の口に自らの乳首を当ててくるニーナ。
別にエロい気分じゃないんだけど、回復する為には仕方ないんだね? 吸わなきゃニーナに怒られるならちゅぱちゅぱするしかないんだよね? ぱくり。
「ふふ、そうそう。おっぱい吸えてダンはいい子だねー。どうせまだみんな動けないから、ダンはこのままおっぱい吸いながら眠っていいからねー?」
頭に感じるニーナの優しげな手のひらの感触。頭に触れるニーナの唇の感触。口の中の乳首の感触。
その全てが心地よくて、ニーナに誘われるままに俺の意識はゆっくりと落ちていくのだった。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「みんな大丈夫? 落ち着いたらこっちに来て、みんなも一緒にダンを抱きしめてくれる?」
ダンが眠ったのを確認して、他のみんなに声を描ける。
みんな私の声に反応は返してくれるけど、まだ動くのは辛そうかな。ムーリたちもまだ呆然としたままだし暫く動けそうにないの。
なんて思っていたら、フラッタとリーチェが苦しそうに肩で息をしながらこっちに向かって歩いてきた。
「妾もダンを抱きしめたいのじゃ……。ニーナぁ、一緒に抱きしめていい……?」
「うつ伏せじゃなくてぇ……仰向けにさせてあげよっかぁ……。ぼくのおっぱいを枕にしてもらって、いいからさぁ……」
シャツを捲り上げて背中越しにダンに抱きついたリーチェは、ダンの頭をおっぱいで固定しながらダンを仰向けに寝かせてあげた。
だけどその間もダンはおっぱいを離してくれなかったから、私はダンの上に覆いかぶさるような形でダンにおっぱいを吸われたままだ。
寝ながらも体力が回復してきたのか、ダンの両手が私の背中に回ってくる。
なのでおっぱいを出したフラッタと一緒にダンの腕に収まって、ダンの顔に2人でおっぱいを当ててあげた。
「フラッタとリーチェはもう動いて平気なの? ティムルとヴァルゴはまだ動けそうに見えないのに」
「ティムルは今回朧逆月で初めてヴァンダライズに参加したわけだからね。ぼくたちよりも歯止めが利かなかったのかもしれない」
「ヴァルゴのほうは常にダンを超えようと意気込んでおるからの。本当にギリギリまで死力を尽くしたのやもしれぬのじゃ」
ティムルは経験の差で、ヴァルゴは意欲の差で動けなくなっちゃってるんだ?
でもフラッタだってダンを目指して頑張ってるんじゃ……って、追いつこうとすることと追い抜こうとすることは違うのかなぁ。
意識が無いのに段々エッチな動きになってくるダンの舌。意識が無いのに私とフラッタのおっぱいを行ったり来たりするダンの口。頭を弾ませてリーチェのおっぱいを堪能するダン。
寝ていても楽しむくらいにおっぱいが大好きなくせに、一体いつになったらダンは満足して寝室に篭ってくれるようになるんだろう。
「祝福の神トライラム様と同じことが出来て、アウターさえ貫く光の柱を生み出してしまえるなんて……。これで御使い様じゃないなんて言い張るほうがどうかしてますってばぁ……」
呆然としていたムーリは突然地面に片膝をついて、ヴァンダライズが生み出した光の柱と夜空に向かって、泣きながら祈りを捧げ始めた。
あはは。ダンが見たら嫌がりそうな光景なの。
でもムーリの気持ちも分かるから、ダンには悪いけどムーリの好きにさせておくのっ。
「こっここここ、こんなのっ、こんなのが腕を磨いた先にある領域の訳っ、ないじゃないですかーーーっ!!」
頭を抱えながら光の柱に向かって怒鳴りつけるラトリア。
うんうん。それもすっごく分かるの。
ダンってば、自分が出来る事は誰にでも出来ることだと信じて疑ってないからなぁ。
「イントルーダーを滅ぼし、終焉にすら風穴を開けてしまうこの力が私達を守ってくれているんですねぇ。なんだかこそばゆい様な気持ちになってしまいますよ」
ラトリアとは対照的に、うっとりとした表情で光の柱を見詰めているエマ。
ふふ。この光の柱がダンが抱いている私達への想いそのものだもんね。
こんなに愛してるんだよってアウターまで突き破っちゃうような想いを見せられて、喜ばない女なんて居る訳ないのっ。
「あははー……。ダンさん……っていうか仕合わせの暴君が規格外なのは重々承知していたつもりなんだけどねぇ……。流石にこれは予想もつかなかった光景なの……」
お手上げとでも言うかのように、渇いた笑い声を上げながら小さく首を振っている母さん。
目の前の光景があまりにも非現実的すぎて頭が追いつかないんだよね。
でもダンと一緒に居ると、なんだかそういう場面にばっかり遭遇するようになっちゃうの。
「アウターの床を掘り進んで私を助けに来てくれたって話、流石に嘘でしょって思ってたけど……。パパったら床どころか、アウターのお空まで突き破っちゃうんだなぁ……」
額に右手を当てて光の柱を見上げながら、感心したように呟くアウラ。
アウラはダンの規格外の部分ばっかり見せられてるからか、あんまり動揺してない感じなの。
ヴァンダライズの生み出した光景に単純に驚いているだけかなぁ?
「あはーっ。相変わらずおっぱいを吸っているときは可愛い顔してるわねぇ」
暫く休んで動けるようになったティムルとヴァルゴが、青い顔をしながら静かにダンの顔を覗き込む。
ティムルの言う通り、おっぱいを吸っている時のダンは私たちに甘えきっているから可愛くて仕方ないの。
「ダンってリーチェとムーリの特大おっぱいが大好きなくせに、ニーナちゃんとフラッタちゃんのちっちゃくて可愛いおっぱいも大好きよねぇ」
「アウターさえも貫いてしまえる人が望むのは私達のおっぱいだけだなんて、なんとも不思議な話ですよ。旦那様が望みさえすれば、世界中の女のおっぱいだって手に入れられるでしょうにねぇ」
ティムルとヴァルゴに撫でられたダンは、意識が無いはずなのに嬉しそうに笑顔を浮かべる。
……私達だってこの世界の誰よりもダンの事を愛しているつもりなのになぁ。
それでもきっとダンのほうがずっとずっと私達の事を愛してくれているんだって、そんな気がして仕方ないの。
ヴァンダライズによって生み出された終焉を貫く光の柱は暫くの間残っていて、白く温かみのある光が私達を優しく照らしている。
この光は意識の無いダンに変わって私達を見守ってくれているんだ。
夜空に届く光の柱を見上げながら、何故だか私にはそんな風に感じられた。
……そんな風に穏やかな時間を過ごしている私達の前に、遥か上空からひと振りの剣が降ってきて、地面に深く突き刺さったのだった。
0
お気に入りに追加
1,820
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第三章フェレスト王国エルフ編

男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にいますが会社員してます
neru
ファンタジー
30を過ぎた松田 茂人(まつだ しげひと )は男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にひょんなことから転移してしまう。
松本は新しい世界で会社員となり働くこととなる。
ちなみに、新しい世界の女性は全員高身長、美形だ。
PS.2月27日から4月まで投稿頻度が減ることを許して下さい。

Hしてレベルアップ ~可愛い女の子とHして強くなれるなんて、この世は最高じゃないか~
トモ治太郎
ファンタジー
孤児院で育った少年ユキャール、この孤児院では15歳になると1人立ちしなければいけない。
旅立ちの朝に初めて夢精したユキャール。それが原因なのか『異性性交』と言うスキルを得る。『相手に精子を与えることでより多くの経験値を得る。』女性経験のないユキャールはまだこのスキルのすごさを知らなかった。
この日の為に準備してきたユキャール。しかし旅立つ直前、一緒に育った少女スピカが一緒にいくと言い出す。本来ならおいしい場面だが、スピカは何も準備していないので俺の負担は最初から2倍増だ。
こんな感じで2人で旅立ち、共に戦い、時にはHして強くなっていくお話しです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる