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6章 広がる世界と新たな疑問3 ホムンクルス計画
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「う……うああああっ……!!」
全種族の種族特性を同時発動しても魔力枯渇を起こすことのないアウラは、その究極の力をフルに使って俺を殺しに全力で挑んでくる。
「……けどまぁ、流石にフィジカルだけで俺を殺せると思われちゃ困るんだよなぁ」
支配状態のラトリアとほぼ同等の速度で襲ってくるアウラだけど、戦闘技術は皆無で動きは粗い。
飛びぬけた才能と資質を感じざるを得ないけど、今のアウラに俺が殺される要素は全く無いね。
爪による斬撃、尻尾による打撃、ブレスによる砲撃を躱しながら、みんながカイメンの持つ縛鎖のペンデュラムを何とかしてくれるのを待ち続ける。
「アウラとカイメンがこのマジックアイテムによって接続されているとするなら、いっそこのマジックアイテムを破壊してみるのはどうかしら?」
「ん~……。個人的には賛成したいし、縛鎖のペンデュラムの破壊は必須だと思うけれど……」
「駄目かしら? 2人はステータスプレートを介して繋がってはいないから、マジックアイテムが失われればリンクは途切れると思うんだけど」
「効果発動中の今、縛鎖のペンデュラムを破壊することでアウラに悪影響が出ないかが心配だよ。命を共有するなんてマジックアイテムなんだし、軽はずみな行動は避けるべきだ」
ティムルが縛鎖のペンデュラムの破壊を提案するも、なにが起こるか分からないからと待ったをかけるリーチェ。
この2人の意見が割れるのは結構珍しい気がするな。それだけ難しい状況ってことだ。
「そうだっ。ダンは従属魔法が使えるんだから、アウラを従属させて動くなって命令する? あ、カイメンを従属させてマジックアイテムの使用をやめさせるといいかもっ!?」
「ふむぅ。従属魔法が強化されていて、ステータスプレートを介さずに従属魔法の効果を発揮できるダンならもしくはとは思ったが、やはり難しいかもしれぬのじゃ」
ニーナが妙案を出してくれたと思ったけれど、フラッタが直ぐに却下する。
強化された俺の従属魔法は、確かにステータスプレートを介さずとも効果を発揮することは出来る。
けれどあくまで契約は契約、相手が受け入れる事が前提なのだ。
暴走状態のアウラに従属魔法が効果を発揮するかは微妙だし、アウラのために命を捨てられる研究者の代表カイメンは、たとえ命がかかっていてもアウラの所有権をこちらに譲る気は無いだろう。
心から拒否すれば、魔法でもその意志を曲げることは出来ない。それがこの世界の従属魔法なのだ。
以前ノーリッテがシルヴァたちを強制的に隷属化させることが出来たのは、事前に当事者の心を折っていたからなのだろう。
もしくは、魔法攻撃力に圧倒的な差があれば相手の意志を無視することも可能なのかもしれないが。
「……しかしですね。このまま悪戯に長引かせてはアウラの負担が増すだけです。どこかで決断しなければならないのでしたら、それは早いほうが良いのではないですか?」
「んー……。あれだけアウラに執着してたカイメンが何の遠慮もせずにダンにアウラを嗾けているんだから、恐らくアウラの体の調整はもう完璧に終わっていて、培養槽の外でも何の問題も無く暮らせる体になったと思うの」
「うん。それはぼくも異論無いよ」
「だからね、縛鎖のペンデュラムによるカイメンとのリンクを断ち切ることさえ出来れば、万事丸く収まると思うのっ」
「……ねぇティムル。縛鎖のペンデュラムと2人の間に魔力の流れはあるかな? あるとしたら君にはどう見えているのか教えてくれるかい?」
思い切って破壊しようというヴァルゴと、問題は縛鎖のペンデュラムによるカイメンとの接続効果だけだと断言するニーナ。
慎重派のリーチェもこのままでは埒が明かないと思ったのだろう。隣のティムルに真剣な表情で問いかけている。
「縛鎖のペンデュラムには常に魔力が流れているみたいね。アウラとカイメンから抜き取った魔力をペンデュラムの中で増幅し、相手の体にマジックアイテムの効果を乗せた魔力を送り込んでいる感じかしら」
「なるほど。当然だけど縛鎖のペンデュラムが2人を繋いでいるのは間違いなくて、アウラの解放にはペンデュラムの破壊は必須だね。後はリンクが途切れた時の影響を知りたいんだけど……もうちょっと詳しく見てくれるかい?」
「了解。ちょっとだけ時間をちょうだいね」
会話の流れ的に、間もなく縛鎖のペンデュラムを破壊することにはなりそうだ。
残る問題は、縛鎖のペンデュラムを破壊したことによるアウラへの悪影響だけだ。
命に干渉し、魂を繋げて共有するなんて悪趣味なアイテム、レガリアらしいクソみたいなアイテムだよなぁ。実用化に失敗して本当に良かったよ。
「あーっ! うああーっ! うがーーっ!!」
アウラから絶えず繰り出される魔力で出来た長い爪の斬撃と、肩口から伸びた虎と竜による噛み付き攻撃を避け続ける。
アウラの攻撃は対人戦として考えるとかなり特殊な動きではあるけど、エンシェントヒュドラなんかイソギンチャクみたいな量の首で一斉に攻撃してきたからな。
サイズが違うとは言え、この程度の同時攻撃を捌くのは造作もない。
「ふーっ……! ふーっ……! ぐが、があぁぁっ……!」
けれどやはり種族特性の同時使用はアウラには負担が大きいらしく、玉のような汗をかきながら必死に追い縋ってくる。
もう全裸なんて理由ではなく見ていられない。
……アウラさえ助けることが出来るのなら、もうカイメンを生かしておく理由も無いな。
「ティムルよ。そもそもアウラへの魔力供給はどうなっておるのじゃ?」
「どう、って?」
「いくらカイメンと繋がっているとは言え、戦えぬこの男の魔力でアウラの使用魔力は捻出出来ぬであろう? やはりアウターと繋がっておるのかの?」
「そう……ね。原理はよく分からないけれど、部屋の四隅からアウラに魔力が流し込まれているのが分かるわ。何らかの方法で暴王のゆりかごの魔力を集め、それをアウラに注ぎ込んでいるのは間違いないみたい」
「アウラを連れ出すということは暴王のゆりかごとのリンクも切らねばならぬのではないか? それはペンデュラムとは別の要素で行われておるのではないかの?」
「……そうか。暴王のゆりかごから離れたら魔力供給が出来なくなっちゃうもんね。ごめんフラッタちゃん、部屋の四隅に何か無いか見てきてくれるかしら?」
「了解なのじゃっ」
「私も行くねっ! ヴァルゴはそのまま警戒しててっ」
ティムルの要望に応えてフラッタとニーナが駆け出していく。
アウラはガルクーザに対抗出来るようにと生み出された存在のはずなのに、この場から離れられないようじゃいざって時に頼れない。
アウターとのリンクを切る方法は必ずあるだろう。
「ぐぎぎ……! がぁっ! っはぁっ!」
……相手するのは容易いけれど、辛そうな様子のアウラを見ているのは心苦しい。
だから例えば支配状態のラトリアの動きを止めたような方法で彼女の動きを止めたいとも思うんだけど、試しに軽く触れてみてもアウラはまるで感覚を無くしてしまっているかのように、俺との接触を意に介さずに襲い掛かってくる。
暴走状態のために痛覚や触感が鈍くなっているのか? この状態じゃエロい事をしても無視される可能性は高い。
……何より、10歳の少女の体を弄ぶのは心理的にもハードルが高い。
急いでくれよ、みんなっ……!
「部屋の隅には細い柱みたいな物が立ってて、それを中心に魔法陣が展開してるのーっ。イメージとしてはサモニングパイルに近いかなーっ」
「……まさにサモニングパイルの流用かもしれないね。それでアウターから魔力をかき集め、本来魔物の召喚に使われるはずの魔力をアウラに注ぎこんでいるわけだ……」
「ニーナに同じじゃー! どうやら四隅に1本ずつ設置してあるようじゃーっ」
「どうするティムル? それを破壊すれば、少なくともアウラに魔力枯渇を起こさせることは出来るんじゃ?」
「……いえ、それはちょっと危険かもしれないわね」
ニーナとフラッタが、部屋の四隅に設置してあるというマジックアイテムを発見する。
一か八かマジックアイテムの破壊を提案するリーチェに、それは危険だと首を振りながらティムルが答える。
「今のアウラは自分の意思とは関係無く暴走させられている状態よ。魔力枯渇を起こしても止まってくれない可能性もあるわ」
「くっ……! 下手をすると、魔力が枯渇した状態で戦わされてしまうのか……!」
「確証は無いけどね? でも、まず縛鎖のペンデュラムとの関わりを絶ってからアウターとの接続も切る、この順番じゃないとアウラの負担が増すだけだと思うの」
「であるならばティムル。やはり早々にペンデュラムを破壊してしまうべきではありませんか?」
「……ヴァルゴ、その根拠は?」
「私が戦った怨魂というスキルも、マジックアイテムを破壊することで効果を失いました。ですからそれと同じで、ペンデュラムも破壊することで効果を失わせることが出来るかと」
「……なるほど」
ヴァルゴの言葉に5人の表情が引き締まる。
ペンデュラムの破壊に対して覚悟が決まったみたいだね。
「ペンデュラムとサモニングパイルの破壊は必須だけど……。一気に全てのリンクを切断されるアウラの事が心配なのよね。もしもアウラに魔力を供給しなきゃいけなくなったとしたら、私たちに打てる手は無いし……」
「魔玉などで代用できませんか? 発光魔玉の在庫ならいくらでもありますが」
「多分無理ね。アウラへの魔力供給は全て、何らかのマジックアイテムを介して行われているでしょ? だからね、大気中の魔力やアウターの魔力を、アウラが直接吸収出来てるわけじゃないと思うの」
アウターと繋げられているアウラだけれど、アウターからの魔力供給は魔力自然回復とは別の現象なんだった。
アウラの無尽の魔力は、あくまでこの部屋に設置してあるマジックアイテムあってこそ、なのか。
「アウラ自身に魔力吸収能力があるワケじゃなくて、マジックアイテムで強制的に魔力を送り込んでるんだと思う。そして周囲のマジックアイテムには魔玉をセット出来そうな箇所は無いわね」
「つまり、人体に吸収可能な魔力を帯びた物質があればいいってことだね? だけどそんなもの聞いた事がないよ? 基本的に魔力を回復する方法って存在しないわけだし……」
「じゃがそれさえ用意できれば不測の事態にも対応でき、アウラの安全性も飛躍的に増すわけじゃな……。なにか、何か無いかのう……!?」
「ん……? 人体に吸収可能な、魔力で出来た物質って…………。あーーーーーーっ!?」
「ど、どうしたんですかニーナ!?」
ティムルを中心に真剣に話し合っている中で、突然ニーナが何かを思いついたらしく素っ頓狂な声を上げる。
そしてそのままの勢いで捲し立てるようにティムルに確認するニーナ。
「ティムル! もしかしてこれならいけないかなっ!? いつも熱視を発動してるティムルならいけるかどうか判断できると思うのっ!」
ゴニョゴニョとティムルに耳打ちするニーナ。
残念ながら、アウラの猛攻を凌ぎながらニーナの声を拾う事は流石に出来なかった。
っていうか何故に耳打ち? アウラ本人に聞かれても暴走中だし、カイメンだって絶賛気絶中なんだけど。
「……………………あ~、流石ニーナちゃん。お姉さんにはその発想は無かったわぁ……」
……なんだろう?
ニーナに耳打ちされたティムルが、ゲンナリしたような呆れたような、なんとも言えない表情を浮かべて右手で額を押さえてしまったぞ?
「その発想は無かったけど……。うん、多分いけると思う」
「やった! いつも熱視で見てるティムルが言うなら間違いないのっ!」
「アウラに申し訳ないけれど、とっても我が家らしい方法だとも思えるしね。多分それが正解だと思うわ、ニーナちゃん」
「じゃあ早速やろうみんな! ティムルがペンデュラムの破壊を担当、それに合わせてみんなで四隅の柱を破壊するよっ!」
「「「「了解っ!」」」なのじゃっ!」
グランドドラゴンアクスを構えるティムルを残し、他のみんなはそれぞれ部屋の四隅に散らばる。
ニーナの提案には微妙に嫌な予感が募るけれど、アウラを救う手立ては整ったようだ。
「……ドワーフ族として、貴方達のやってきた事を恥ずかしく思うわ、カイメンさん」
朧逆月を発動して斧に魔力を込めながら、失神しているカイメンに語りかけるティムル。
「私達ドワーフの技術は人々が幸せに暮らす為に使うもので、人々を不幸に陥れるために使っちゃいけないものよ。アウラから自由を奪い、長きに渡ってドワーフ族から生活の糧を奪い続けてきた貴方達を、私は絶対に許さないっ!」
ドワーフの技術は幸せに暮らすために使うもの、か。
名匠となって神鉄装備まで作れるようになって、更にはレインメイカーで多くの人々の暮らしを助けたティムルが言うと重みを感じるな。
「ドワーフ族を縛り続けてきた全てを、今ここで断ち切らせてもらうわっ! 朧逆月ぃぃぃっ!!」
自身もまた様々なものを奪われ続けてきたティムルは、その怒りまで戦斧に込めて、縛鎖のペンデュラム目掛けて思いきり振り下ろした。
振り下ろされたグランドドラゴンアクスに触れた瞬間、地面に置かれた縛鎖のペンデュラムは粉々に砕け散る。
それを見た他の4人も直ぐに、部屋の四隅に設置されたマジックアイテムを破壊した。
「破壊完了なのじゃーっ!」
「ダンっ! アウラは!?」
部屋の四隅から次々に、マジックアイテムの破壊完了が告げられる。
これで縛鎖のペンデュラムの効果も魔力供給も止まったはず。
そう思ってアウラを見ると、己の身に残った全ての魔力を3つの口に集約させている姿が目に入った。
「ご……め……! も……とめっ、ら……れ……!」
意識と体の制御を取り戻したらしいアウラだったけど、最後の最後に用意させられた極大の攻撃を止めることは出来ないみたいだ。
「大丈夫だアウラ。全部吐き出しちゃいな」
俺、女の子の全力を受け止めるのは割と得意なんだ。
特に竜人族の母娘には殺意まで向けられた事があるからね。お前の魔力くらい受け止めてみせるさ。
「他人に無理矢理注ぎこまれた魔力なんてお前には必要ないよ。ここで全部捨てていいんだ」
「か……は……ぁっ……! あああああああああっ……!!」
アウラに微笑みかけながらインベントリから双剣を取り出した瞬間、魔力で増えたアウラの3つの頭部から同時にブレスが放たれる。
3つの魔力砲撃はアウラの顔の前で交わり、俺に届くまでに超強力な1本の大砲となって俺に襲い掛かってくる。
だけどなアウラ。ブレスがどれほど強力であろうが、その本質は魔力なんだ。
そして魔力で構成されているものなら、俺はなんだって切り裂く事が出来ちゃうんだよ。
「任せろアウラぁぁぁっ! 断っ、空ぅぅぅっ!!」
居合い抜きの要領でショートソードを薙ぎ払い、アウラの合成ブレスを切り裂いていく。
しかしアウラの合成ブレスの威力は凄まじく、俺が放った断空は押し切られて消滅してしまった。
上等だ。1発で足りなければ何度でも……!
「2人で盛り上がってるところ悪いけど、ここはお姉さんに任せてもらうわよぉ!」
そう思った瞬間、再度戦斧を輝かせたティムルが、合成ブレスにグランドドラゴンアクスを叩きつけながら俺とアウラの間に割り込んでくる。
って、全力チャージ系のウェポンスキルを連射ぁ……!?
「ティムル!? お前今朧逆月を発動したばっかじゃ!?」
1度目の、ペンデュラムの破壊に使った朧逆月は全力じゃ無かったのかもしれないけれど、こんな短期間に魔力吸収もせず連発していい技じゃないだろ!?
現に目の前のティムルは全身から汗が噴き出て、肌黒い顔が青くなり始めている。
「代わってくれティムル! 俺の魔力なら何の心配も無い! 絶対に魔力枯渇なんか起こさないから!」
「……ううんダン。貴方の魔力は、温存しておいて欲しいの……! このあと、アウラを助ける為に、ねぇっ……!」
「アウラを助ける為に俺の魔力が必要なら、好きなだけもってって構わないからさっ! お姉さんが無茶するのは止めてくれよぉっ!?」
戦斧に全力で魔力を込めて朧逆月を維持しながら、ブレスそのものを切り裂き俺を守ってくれているティムル。
恐らく、竜鱗甲光の障壁ではアウラの合成ブレスを防ぐことは出来ないと判断したんだろう。
「ダンに心配かけて申し訳ないけどぉ……! ドワーフ族の端くれとして、ここを譲るわけにはいかないの……!」
ティムルは魔力枯渇を起こして真っ青な顔になり、全身びっしょりと汗をかきながら、だけど表情だけは不敵な笑みを浮かべて見せる。
そんな青い顔で『任せろ』って、ティムルっ……!
「ドワーフの恥晒しと呼ばれ、この地を追われた私だからこそぉ……! ドワーフ族の狂気に、終止符を打ちたいのぉぉぉっ!!」
ティムルの叫びに応えるように、グランドドラゴンアクスがひと際強く発光する。
輝きを増した戦斧から放たれる朧逆月もまた勢いを増し、アウラの合成ブレスを逆に押し切ってブレスを根元から切り裂いてしまった。
「……っ!? アウラっ!」
ブレスを切り裂かれたアウラは既に獣化も竜化も魔竜化も解けていて、その瞳は黒色に戻り、緑の魔力も纏ってはいなかった。
そのまま崩れ落ちるアウラを、動けないティムルに代わって慌てて抱きとめる。
「……呼吸してるし鼓動も感じる。良かった、どうやら無事みたいだ」
「あ、はぁ……。お姉さん、頑張った甲斐、あったかしらぁ……?」
地面に叩きつけられたグランドドラゴンアクスに体重をかけるようにして、気力だけで立っている様子のティムル。
けれど弱々しい足取りながらも俺に近寄り、俺が抱きとめたアウラの顔を覗き込んでくる。
「これからよろしくね、アウラ……。今日から貴女も、世界一幸せな女の子の1人になるのよ……?」
精根尽き果てた状態で笑みを浮かべたティムルが、寝息を立てるアウラに優しく声をかけている。
ティムルの言葉から察するに、どうやらこれでアウラを無事解放することが出来たみたいだ。
なら助けた以上は責任を持って面倒を見てやるさ。これから宜しくな、アウラ。
全種族の種族特性を同時発動しても魔力枯渇を起こすことのないアウラは、その究極の力をフルに使って俺を殺しに全力で挑んでくる。
「……けどまぁ、流石にフィジカルだけで俺を殺せると思われちゃ困るんだよなぁ」
支配状態のラトリアとほぼ同等の速度で襲ってくるアウラだけど、戦闘技術は皆無で動きは粗い。
飛びぬけた才能と資質を感じざるを得ないけど、今のアウラに俺が殺される要素は全く無いね。
爪による斬撃、尻尾による打撃、ブレスによる砲撃を躱しながら、みんながカイメンの持つ縛鎖のペンデュラムを何とかしてくれるのを待ち続ける。
「アウラとカイメンがこのマジックアイテムによって接続されているとするなら、いっそこのマジックアイテムを破壊してみるのはどうかしら?」
「ん~……。個人的には賛成したいし、縛鎖のペンデュラムの破壊は必須だと思うけれど……」
「駄目かしら? 2人はステータスプレートを介して繋がってはいないから、マジックアイテムが失われればリンクは途切れると思うんだけど」
「効果発動中の今、縛鎖のペンデュラムを破壊することでアウラに悪影響が出ないかが心配だよ。命を共有するなんてマジックアイテムなんだし、軽はずみな行動は避けるべきだ」
ティムルが縛鎖のペンデュラムの破壊を提案するも、なにが起こるか分からないからと待ったをかけるリーチェ。
この2人の意見が割れるのは結構珍しい気がするな。それだけ難しい状況ってことだ。
「そうだっ。ダンは従属魔法が使えるんだから、アウラを従属させて動くなって命令する? あ、カイメンを従属させてマジックアイテムの使用をやめさせるといいかもっ!?」
「ふむぅ。従属魔法が強化されていて、ステータスプレートを介さずに従属魔法の効果を発揮できるダンならもしくはとは思ったが、やはり難しいかもしれぬのじゃ」
ニーナが妙案を出してくれたと思ったけれど、フラッタが直ぐに却下する。
強化された俺の従属魔法は、確かにステータスプレートを介さずとも効果を発揮することは出来る。
けれどあくまで契約は契約、相手が受け入れる事が前提なのだ。
暴走状態のアウラに従属魔法が効果を発揮するかは微妙だし、アウラのために命を捨てられる研究者の代表カイメンは、たとえ命がかかっていてもアウラの所有権をこちらに譲る気は無いだろう。
心から拒否すれば、魔法でもその意志を曲げることは出来ない。それがこの世界の従属魔法なのだ。
以前ノーリッテがシルヴァたちを強制的に隷属化させることが出来たのは、事前に当事者の心を折っていたからなのだろう。
もしくは、魔法攻撃力に圧倒的な差があれば相手の意志を無視することも可能なのかもしれないが。
「……しかしですね。このまま悪戯に長引かせてはアウラの負担が増すだけです。どこかで決断しなければならないのでしたら、それは早いほうが良いのではないですか?」
「んー……。あれだけアウラに執着してたカイメンが何の遠慮もせずにダンにアウラを嗾けているんだから、恐らくアウラの体の調整はもう完璧に終わっていて、培養槽の外でも何の問題も無く暮らせる体になったと思うの」
「うん。それはぼくも異論無いよ」
「だからね、縛鎖のペンデュラムによるカイメンとのリンクを断ち切ることさえ出来れば、万事丸く収まると思うのっ」
「……ねぇティムル。縛鎖のペンデュラムと2人の間に魔力の流れはあるかな? あるとしたら君にはどう見えているのか教えてくれるかい?」
思い切って破壊しようというヴァルゴと、問題は縛鎖のペンデュラムによるカイメンとの接続効果だけだと断言するニーナ。
慎重派のリーチェもこのままでは埒が明かないと思ったのだろう。隣のティムルに真剣な表情で問いかけている。
「縛鎖のペンデュラムには常に魔力が流れているみたいね。アウラとカイメンから抜き取った魔力をペンデュラムの中で増幅し、相手の体にマジックアイテムの効果を乗せた魔力を送り込んでいる感じかしら」
「なるほど。当然だけど縛鎖のペンデュラムが2人を繋いでいるのは間違いなくて、アウラの解放にはペンデュラムの破壊は必須だね。後はリンクが途切れた時の影響を知りたいんだけど……もうちょっと詳しく見てくれるかい?」
「了解。ちょっとだけ時間をちょうだいね」
会話の流れ的に、間もなく縛鎖のペンデュラムを破壊することにはなりそうだ。
残る問題は、縛鎖のペンデュラムを破壊したことによるアウラへの悪影響だけだ。
命に干渉し、魂を繋げて共有するなんて悪趣味なアイテム、レガリアらしいクソみたいなアイテムだよなぁ。実用化に失敗して本当に良かったよ。
「あーっ! うああーっ! うがーーっ!!」
アウラから絶えず繰り出される魔力で出来た長い爪の斬撃と、肩口から伸びた虎と竜による噛み付き攻撃を避け続ける。
アウラの攻撃は対人戦として考えるとかなり特殊な動きではあるけど、エンシェントヒュドラなんかイソギンチャクみたいな量の首で一斉に攻撃してきたからな。
サイズが違うとは言え、この程度の同時攻撃を捌くのは造作もない。
「ふーっ……! ふーっ……! ぐが、があぁぁっ……!」
けれどやはり種族特性の同時使用はアウラには負担が大きいらしく、玉のような汗をかきながら必死に追い縋ってくる。
もう全裸なんて理由ではなく見ていられない。
……アウラさえ助けることが出来るのなら、もうカイメンを生かしておく理由も無いな。
「ティムルよ。そもそもアウラへの魔力供給はどうなっておるのじゃ?」
「どう、って?」
「いくらカイメンと繋がっているとは言え、戦えぬこの男の魔力でアウラの使用魔力は捻出出来ぬであろう? やはりアウターと繋がっておるのかの?」
「そう……ね。原理はよく分からないけれど、部屋の四隅からアウラに魔力が流し込まれているのが分かるわ。何らかの方法で暴王のゆりかごの魔力を集め、それをアウラに注ぎ込んでいるのは間違いないみたい」
「アウラを連れ出すということは暴王のゆりかごとのリンクも切らねばならぬのではないか? それはペンデュラムとは別の要素で行われておるのではないかの?」
「……そうか。暴王のゆりかごから離れたら魔力供給が出来なくなっちゃうもんね。ごめんフラッタちゃん、部屋の四隅に何か無いか見てきてくれるかしら?」
「了解なのじゃっ」
「私も行くねっ! ヴァルゴはそのまま警戒しててっ」
ティムルの要望に応えてフラッタとニーナが駆け出していく。
アウラはガルクーザに対抗出来るようにと生み出された存在のはずなのに、この場から離れられないようじゃいざって時に頼れない。
アウターとのリンクを切る方法は必ずあるだろう。
「ぐぎぎ……! がぁっ! っはぁっ!」
……相手するのは容易いけれど、辛そうな様子のアウラを見ているのは心苦しい。
だから例えば支配状態のラトリアの動きを止めたような方法で彼女の動きを止めたいとも思うんだけど、試しに軽く触れてみてもアウラはまるで感覚を無くしてしまっているかのように、俺との接触を意に介さずに襲い掛かってくる。
暴走状態のために痛覚や触感が鈍くなっているのか? この状態じゃエロい事をしても無視される可能性は高い。
……何より、10歳の少女の体を弄ぶのは心理的にもハードルが高い。
急いでくれよ、みんなっ……!
「部屋の隅には細い柱みたいな物が立ってて、それを中心に魔法陣が展開してるのーっ。イメージとしてはサモニングパイルに近いかなーっ」
「……まさにサモニングパイルの流用かもしれないね。それでアウターから魔力をかき集め、本来魔物の召喚に使われるはずの魔力をアウラに注ぎこんでいるわけだ……」
「ニーナに同じじゃー! どうやら四隅に1本ずつ設置してあるようじゃーっ」
「どうするティムル? それを破壊すれば、少なくともアウラに魔力枯渇を起こさせることは出来るんじゃ?」
「……いえ、それはちょっと危険かもしれないわね」
ニーナとフラッタが、部屋の四隅に設置してあるというマジックアイテムを発見する。
一か八かマジックアイテムの破壊を提案するリーチェに、それは危険だと首を振りながらティムルが答える。
「今のアウラは自分の意思とは関係無く暴走させられている状態よ。魔力枯渇を起こしても止まってくれない可能性もあるわ」
「くっ……! 下手をすると、魔力が枯渇した状態で戦わされてしまうのか……!」
「確証は無いけどね? でも、まず縛鎖のペンデュラムとの関わりを絶ってからアウターとの接続も切る、この順番じゃないとアウラの負担が増すだけだと思うの」
「であるならばティムル。やはり早々にペンデュラムを破壊してしまうべきではありませんか?」
「……ヴァルゴ、その根拠は?」
「私が戦った怨魂というスキルも、マジックアイテムを破壊することで効果を失いました。ですからそれと同じで、ペンデュラムも破壊することで効果を失わせることが出来るかと」
「……なるほど」
ヴァルゴの言葉に5人の表情が引き締まる。
ペンデュラムの破壊に対して覚悟が決まったみたいだね。
「ペンデュラムとサモニングパイルの破壊は必須だけど……。一気に全てのリンクを切断されるアウラの事が心配なのよね。もしもアウラに魔力を供給しなきゃいけなくなったとしたら、私たちに打てる手は無いし……」
「魔玉などで代用できませんか? 発光魔玉の在庫ならいくらでもありますが」
「多分無理ね。アウラへの魔力供給は全て、何らかのマジックアイテムを介して行われているでしょ? だからね、大気中の魔力やアウターの魔力を、アウラが直接吸収出来てるわけじゃないと思うの」
アウターと繋げられているアウラだけれど、アウターからの魔力供給は魔力自然回復とは別の現象なんだった。
アウラの無尽の魔力は、あくまでこの部屋に設置してあるマジックアイテムあってこそ、なのか。
「アウラ自身に魔力吸収能力があるワケじゃなくて、マジックアイテムで強制的に魔力を送り込んでるんだと思う。そして周囲のマジックアイテムには魔玉をセット出来そうな箇所は無いわね」
「つまり、人体に吸収可能な魔力を帯びた物質があればいいってことだね? だけどそんなもの聞いた事がないよ? 基本的に魔力を回復する方法って存在しないわけだし……」
「じゃがそれさえ用意できれば不測の事態にも対応でき、アウラの安全性も飛躍的に増すわけじゃな……。なにか、何か無いかのう……!?」
「ん……? 人体に吸収可能な、魔力で出来た物質って…………。あーーーーーーっ!?」
「ど、どうしたんですかニーナ!?」
ティムルを中心に真剣に話し合っている中で、突然ニーナが何かを思いついたらしく素っ頓狂な声を上げる。
そしてそのままの勢いで捲し立てるようにティムルに確認するニーナ。
「ティムル! もしかしてこれならいけないかなっ!? いつも熱視を発動してるティムルならいけるかどうか判断できると思うのっ!」
ゴニョゴニョとティムルに耳打ちするニーナ。
残念ながら、アウラの猛攻を凌ぎながらニーナの声を拾う事は流石に出来なかった。
っていうか何故に耳打ち? アウラ本人に聞かれても暴走中だし、カイメンだって絶賛気絶中なんだけど。
「……………………あ~、流石ニーナちゃん。お姉さんにはその発想は無かったわぁ……」
……なんだろう?
ニーナに耳打ちされたティムルが、ゲンナリしたような呆れたような、なんとも言えない表情を浮かべて右手で額を押さえてしまったぞ?
「その発想は無かったけど……。うん、多分いけると思う」
「やった! いつも熱視で見てるティムルが言うなら間違いないのっ!」
「アウラに申し訳ないけれど、とっても我が家らしい方法だとも思えるしね。多分それが正解だと思うわ、ニーナちゃん」
「じゃあ早速やろうみんな! ティムルがペンデュラムの破壊を担当、それに合わせてみんなで四隅の柱を破壊するよっ!」
「「「「了解っ!」」」なのじゃっ!」
グランドドラゴンアクスを構えるティムルを残し、他のみんなはそれぞれ部屋の四隅に散らばる。
ニーナの提案には微妙に嫌な予感が募るけれど、アウラを救う手立ては整ったようだ。
「……ドワーフ族として、貴方達のやってきた事を恥ずかしく思うわ、カイメンさん」
朧逆月を発動して斧に魔力を込めながら、失神しているカイメンに語りかけるティムル。
「私達ドワーフの技術は人々が幸せに暮らす為に使うもので、人々を不幸に陥れるために使っちゃいけないものよ。アウラから自由を奪い、長きに渡ってドワーフ族から生活の糧を奪い続けてきた貴方達を、私は絶対に許さないっ!」
ドワーフの技術は幸せに暮らすために使うもの、か。
名匠となって神鉄装備まで作れるようになって、更にはレインメイカーで多くの人々の暮らしを助けたティムルが言うと重みを感じるな。
「ドワーフ族を縛り続けてきた全てを、今ここで断ち切らせてもらうわっ! 朧逆月ぃぃぃっ!!」
自身もまた様々なものを奪われ続けてきたティムルは、その怒りまで戦斧に込めて、縛鎖のペンデュラム目掛けて思いきり振り下ろした。
振り下ろされたグランドドラゴンアクスに触れた瞬間、地面に置かれた縛鎖のペンデュラムは粉々に砕け散る。
それを見た他の4人も直ぐに、部屋の四隅に設置されたマジックアイテムを破壊した。
「破壊完了なのじゃーっ!」
「ダンっ! アウラは!?」
部屋の四隅から次々に、マジックアイテムの破壊完了が告げられる。
これで縛鎖のペンデュラムの効果も魔力供給も止まったはず。
そう思ってアウラを見ると、己の身に残った全ての魔力を3つの口に集約させている姿が目に入った。
「ご……め……! も……とめっ、ら……れ……!」
意識と体の制御を取り戻したらしいアウラだったけど、最後の最後に用意させられた極大の攻撃を止めることは出来ないみたいだ。
「大丈夫だアウラ。全部吐き出しちゃいな」
俺、女の子の全力を受け止めるのは割と得意なんだ。
特に竜人族の母娘には殺意まで向けられた事があるからね。お前の魔力くらい受け止めてみせるさ。
「他人に無理矢理注ぎこまれた魔力なんてお前には必要ないよ。ここで全部捨てていいんだ」
「か……は……ぁっ……! あああああああああっ……!!」
アウラに微笑みかけながらインベントリから双剣を取り出した瞬間、魔力で増えたアウラの3つの頭部から同時にブレスが放たれる。
3つの魔力砲撃はアウラの顔の前で交わり、俺に届くまでに超強力な1本の大砲となって俺に襲い掛かってくる。
だけどなアウラ。ブレスがどれほど強力であろうが、その本質は魔力なんだ。
そして魔力で構成されているものなら、俺はなんだって切り裂く事が出来ちゃうんだよ。
「任せろアウラぁぁぁっ! 断っ、空ぅぅぅっ!!」
居合い抜きの要領でショートソードを薙ぎ払い、アウラの合成ブレスを切り裂いていく。
しかしアウラの合成ブレスの威力は凄まじく、俺が放った断空は押し切られて消滅してしまった。
上等だ。1発で足りなければ何度でも……!
「2人で盛り上がってるところ悪いけど、ここはお姉さんに任せてもらうわよぉ!」
そう思った瞬間、再度戦斧を輝かせたティムルが、合成ブレスにグランドドラゴンアクスを叩きつけながら俺とアウラの間に割り込んでくる。
って、全力チャージ系のウェポンスキルを連射ぁ……!?
「ティムル!? お前今朧逆月を発動したばっかじゃ!?」
1度目の、ペンデュラムの破壊に使った朧逆月は全力じゃ無かったのかもしれないけれど、こんな短期間に魔力吸収もせず連発していい技じゃないだろ!?
現に目の前のティムルは全身から汗が噴き出て、肌黒い顔が青くなり始めている。
「代わってくれティムル! 俺の魔力なら何の心配も無い! 絶対に魔力枯渇なんか起こさないから!」
「……ううんダン。貴方の魔力は、温存しておいて欲しいの……! このあと、アウラを助ける為に、ねぇっ……!」
「アウラを助ける為に俺の魔力が必要なら、好きなだけもってって構わないからさっ! お姉さんが無茶するのは止めてくれよぉっ!?」
戦斧に全力で魔力を込めて朧逆月を維持しながら、ブレスそのものを切り裂き俺を守ってくれているティムル。
恐らく、竜鱗甲光の障壁ではアウラの合成ブレスを防ぐことは出来ないと判断したんだろう。
「ダンに心配かけて申し訳ないけどぉ……! ドワーフ族の端くれとして、ここを譲るわけにはいかないの……!」
ティムルは魔力枯渇を起こして真っ青な顔になり、全身びっしょりと汗をかきながら、だけど表情だけは不敵な笑みを浮かべて見せる。
そんな青い顔で『任せろ』って、ティムルっ……!
「ドワーフの恥晒しと呼ばれ、この地を追われた私だからこそぉ……! ドワーフ族の狂気に、終止符を打ちたいのぉぉぉっ!!」
ティムルの叫びに応えるように、グランドドラゴンアクスがひと際強く発光する。
輝きを増した戦斧から放たれる朧逆月もまた勢いを増し、アウラの合成ブレスを逆に押し切ってブレスを根元から切り裂いてしまった。
「……っ!? アウラっ!」
ブレスを切り裂かれたアウラは既に獣化も竜化も魔竜化も解けていて、その瞳は黒色に戻り、緑の魔力も纏ってはいなかった。
そのまま崩れ落ちるアウラを、動けないティムルに代わって慌てて抱きとめる。
「……呼吸してるし鼓動も感じる。良かった、どうやら無事みたいだ」
「あ、はぁ……。お姉さん、頑張った甲斐、あったかしらぁ……?」
地面に叩きつけられたグランドドラゴンアクスに体重をかけるようにして、気力だけで立っている様子のティムル。
けれど弱々しい足取りながらも俺に近寄り、俺が抱きとめたアウラの顔を覗き込んでくる。
「これからよろしくね、アウラ……。今日から貴女も、世界一幸せな女の子の1人になるのよ……?」
精根尽き果てた状態で笑みを浮かべたティムルが、寝息を立てるアウラに優しく声をかけている。
ティムルの言葉から察するに、どうやらこれでアウラを無事解放することが出来たみたいだ。
なら助けた以上は責任を持って面倒を見てやるさ。これから宜しくな、アウラ。
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