異世界イチャラブ冒険譚

りっち

文字の大きさ
上 下
386 / 878
6章 広がる世界と新たな疑問1 蜜月の日々

386 憤慨 (改)

しおりを挟む
 多くの人を不幸に陥れていた人頭税の使い道が着服だとか、冗談もいい加減にして欲しい。使い込んだ本人たちは全く罪の意識を持ってないしさぁ。

 そりゃ日本でも横領が無くならないわけだ。目の前にお金があったら使うよねってか? 死ねよ。


 苛々が治まらない俺に、ロイ殿下がいぶかしむように聞いてくる。


「俺とラズが転職条件を満たしているって、何で分かるんだい?」

「ノーコメントで」


 好色家を得ているということは、相手に抱いている愛情は本物だってことだよな?

 それなのに人頭税で奴隷に落とされる国民の気持ちは分からないのか?


 王族として生まれてからずっと支配階級で生きてきたこの男には、奪われる人間の気持ちは想像できないんだろうか。


「私の相手も好色家を得ているのか確かめる方法はありませんか? もし得ていなければ新たに好色家を得る方法はあるのでしょうか?」

「勝手に頑張れ」


 ラズ殿下からも切実な想いが伝わってはくる。

 想い人と長く深く強く愛し合うために、なんとしてでも好色家の情報を得ようとしているのは分かるんだけど……。


 お前らの幸せの裏でどれ程の人間が絶望に落とされたのかと思うと、どうしても好きになれないんだよ。


「う~ん。取り付く島も無いね……。弱ったねぇこれは」

「好色家のことは教えたんだからもう充分だろ。いい加減にしてくれ」


 お前らと話してると宇宙人と話してる気分になるんだよ。

 根っこの部分の常識や通念の噛み合わない相手と会話したって不毛だし、疲れるだけだ。


 それでもやはり俺を引き止めてくるロイ殿下。


「……例えばの話だけど。俺が国王になってダンさんの指示に従うよって言ったら嬉しいかい?」

「アホくさ。興味無いよそんなもの」


 権力になんて興味無いし、そもそも今の俺に権力が必要かと言われると微妙だ。


 国の宰相であるゴブトゴさんとも友好な関係を築けている自信もある。

 王国に対してなにかお願いがあったら、普通に言えば済む話だ。


「それでは、私の体をダンさんの好きに弄んで良いというのはどうでしょう?」

「……次それ言ったら問答無用で殺してやるから」

「えっ……」


 俺の返答が意外だったのか、ショックを受けた様な表情になるラズ殿下。

 恐らくは色狂いの自分が提供できる最も価値のあるものという意味での発言だとは思うけど、この流れでよくもそんな提案が出来るもんだ。


 ロイ殿下もラズ殿下も頭は悪くないのかもしれないけれど、やはりどこか王族めいた考え方を持っているように感じられるな。

 自分が否定されるはずがないと、何の根拠も無く確信しているというか。


「……もう良いでしょうお2人共。お2人ではダン殿と親交を深めるのは無理というもの。これ以上は時間の無駄でしょう」


 ため息混じりに、ゴブトゴさんが両殿下に釘を刺した。


 ゴブトゴさんのこの発言が完全に予想外だったのか、両殿下とも驚いた様子でゴブトゴさんを睨みつけている。

 そんな2人の視線を真っ向から受け止めながらも、ゴブトゴさんの言葉は止まらない。


「まったく……。スペルディア家の愚か者どもには本当に辟易させられる……。ようやくシモンが死んでくれたというのに、残された殿下たちも漏れなくスペルディアの血を色濃く継いだクズばかりだ……」


 吐き捨てるようにスペルディア家への恨み言を語るゴブトゴさん。

 その言葉には長年の苦労が滲んでいるように思えた。


「ゴ、ゴブトゴ……? 自分がいったいなにを口にしているのか分かって……」

「それは私のセリフですよバルバロイ殿下。貴方は先ほどシャーロット殿下と共に何を語ったのか、本当に理解されておりますか?」


 戸惑うロイ殿下の問いかけを遮って、鋭い視線でロイ殿下を射抜くゴブトゴさん。

 その瞳には殺意と言ってもいいほどの怒りが宿っているように見えた。


「税金を着服していたが国政に問題の無い範囲だから大丈夫? レガリアと繋がりを持っていた?  ……馬鹿も休み休みに言わんかっ、この愚か者どもがぁっ!!」

「「えっ、えぇ……?」」


 会議室に響き渡るゴブトゴさんの怒声。

 その声を正面から受けた両殿下は、ゴブトゴさんのあまりに強い怒りに戸惑ってるのが分かる。


 この2人からすれば、飼い犬に噛まれたような気分なのかもしれない。


「先日のシモンの魔物化で、12名もの王国騎士が命を落としているのだぞっ!? 貴様らのお遊びで、この国を本気で守ろうとした12名もの尊い命が失われたのだっ!」


 12名……。結構な数の犠牲者だ。


 王国騎士というくらいだから戦闘技術も磨いているだろうし、始まりの黒で職業浸透を進めていたのかもしれないけれど。

 恐らく魔法士系の浸透も進んでいなければ、範囲型のウェポンスキルも所持していなかったはずだ。


 範囲攻撃無しで無限に湧き出る魔物を相手取るのは……。文字通り、自殺行為に等しい……。


「何が悪印象を持たれたくないだっ! 私自らくびり殺してやりたいくらいだ、このスペルディア家のクズどもがっ!! スペルディア家にはいい加減ウンザリさせられるっ!!」


 ゴブトゴさんが止まらない。


 ちょっとしか交流してない俺ですらウンザリさせられてるからなぁ。

 長年仕えていたっぽい? ゴブトゴさんには、積もりに積もったモノがあるんだろうねぇ……。


「暗愚なシモンを始め、権力にしか興味の無いハーロイル殿下、物欲に塗れたトミック殿下、他者の足を引っ張ることしか興味の無いコッコマ殿下、何も考えずに人の意見を否定することしか出来ないクミン殿下、自己愛の塊のマーガレット殿下、色に溺れた貴様ら……。誰か1人くらいまともな奴はおらんのかっ、スペルディア家の人間にはっ!?」


 おお? ゴブトゴさん評価だとマーガレット殿下も脱落か。


 マーガレット殿下の評価は自己愛の塊ねぇ。特別な自分に酔っているって感じなのかあの人。

 周囲に賞賛して欲しくて、積極的に魔物狩り活動をしてるってことなのかな?


 やらない善よりやる偽善なんて言う通り、たとえ自分の欲求の為でも人々の為に動ける分マーガレット殿下はマシだとは思うんだけど……。

 献身じゃなくて自己愛によって動いている人だって考えたら、自分の家臣でもないペネトレイターを勝手に戦力に組み込もうとしたり、エルフェリアが滅亡するかもしれない瀬戸際の状況を無視して俺を襲ってきたのにも納得してしまうなぁ。


「飾りの王家なら飾りらしく、頂点でふんぞり返ってじっとしておらんかっ! いつもいつもいつも他人の足を引っ張ることばかりしおって……! 貴様らスペルディア家の人間は、誰かの足を引っ張らないと死ぬ呪いにでもかかっておるのかっ!?」


 宰相という立場的に、王家の無能っぷりのしわ寄せが全部ゴブトゴさんに降りかかっていたのかもしれない。

 長年溜め込んでいたモノが決壊してしまった以上、もう誰にも止められないな。止める気も無いけど?


 しかしゴブトゴさんの怒りを受ける両殿下は、どこまでも当惑し続けているようだ。

 ゴブトゴさんの怒りを本気で理解できないのだろう。


 国庫に影響が出ない範囲で着服していたのに何で怒られるんだろう? とか、下々の兵が何人死のうがそれがどうかした? みたいに思ってそう。

 この2人にはどこまで本気でぶつかっても、本質的に届かないのだ。


「おーいゴブトゴさん、落ち着いて落ち着いて。ゴブトゴさんがどれだけ怒りをぶつけても、この2人にはその怒りが理解できないんだ。相手するだけ損だよ?」

「分かっているっ! そんなことは分かっているのだっ……!」


 ギリリと歯軋りしながら、両拳を震えるほどに握り締めるゴブトゴさん。


「だがそれでも……、それでも言わずにはいられなんだ……! 12名の王国騎士が命を捨ててでも守った王族こそがあの騒動を招いた者たちと通じていたなど……。そんなもの、許せるはずがなかろうがぁっ!!」


 ゴブトゴさん、兵隊さんたちと仲良さそうだもんなぁ。

 無能な上司に振り回される同志として連帯感みたいなものがあったのかもね。


 正直な話、シモンがマジックアイテムを持って魔物化した事実を考慮してしまうと、両殿下どころかシモン本人もレガリアと通じていた可能性が高いと思うけどね。

 というか、あの無能さを買われて王位に据えられたんじゃないのかな、国王シモンは。


 俺が両殿下をはぐらかしてしまったことで、ゴブトゴさんが今まで抑えつけてきた感情を爆発させてしまったのかもしれない。

 少しだけ申し訳ない気分だ。


「ごめんゴブトゴさん。ダラダラとこんな奴らを相手しちゃってせいでイライラさせちゃったね。申し訳なかった」


 謝罪の言葉と共にゴブトゴさんに頭を下げる。

 それを当然否定しようとするゴブトゴさんを手の平で制止して、未だ戸惑った様子の両殿下に告げる。


「好色家の転職条件は、心から愛し合う異性と3人以上で肌を重ねること、だと思うよ。多分ね」

「「え? な、なんで……?」」


 俺の言葉に更に困惑する両殿下。この流れで俺が情報を開示した理由が分からないんだろう。

 ただ付き合い切れないだけなんだけどな。


「さぁロイ殿下、ラズ殿下。さっさと寝室に篭って、そして2度と出てくるな。色狂いのお2人はお望み通り生涯寝室で過ごされれば良いよ。金は自分で稼いでもらうけどな」


 そっちが望む情報を提供してやったんだ。あとはもう2度と表に出てくるなよ?


 言いたいことは言い終えたので、ヴァルゴとリーチェの手を握って席を立つ。

 好色家の転職条件まで開示した今、もうこの場に引き止められることもないだろう。


 ……いや、コイツらは俺とどうしても敵対したくないんだったっけ。なら言っておくか。


「お前らが自分で金を稼いで、誰にも迷惑をかけず、相手の意志を尊重した上で愛し合うのなら、お前らが誰とどれだけ肌を重ねようと気にしない。健全に淫欲に塗れた毎日を過ごしてくれればそれでいい。それなら俺は悪感情を持たないし、お前らと敵対する事はないから」


 俺の言葉に神妙な面持ちで、でもコクコクと何度も頷く両殿下。

 でもこの表情は俺と敵対したくないからって意味しか持ち合わせていなくて、今までの自分たちの行動に反省したり、そのために失われた命や未来に思い至っているわけではないんだよなぁ。


 今後も心労が絶えなさそうなゴブトゴさんにバイタルポーションを数本プレゼントして、会議室を後にした。

 もう2度とこの城には来たくないところだよ、まったく。





「ごめん2人とも……。今はとても2人を可愛がれるような気分じゃないんだ」


 マグエルに帰還しても、色狂いの両殿下に辟易させられた為か、俺もリーチェもヴァルゴもなんとなく肌を重ねる気になれなかった。


 そりゃあ男女の営みが綺麗なものばかりじゃないってのは分かってるけど……。

 あの2人の性行為への意識は、綺麗とか汚いとかじゃなく、どこか異質で気持ちが悪かった。


「うん。分かってるから謝らないで。ぼくもダンと同じ気持ちのつもりだよ……」

「少々疲れてしまいましたしね。このまま少し休みましょう……」


 暫く3人寄り添って、互いの温もりを感じて昂った気持ちを整理した。

 そうして気付くと結構な時間が経っていたので、3人で夕食を用意しながら今日の話を振り返る。


「両殿下と話してさ。なんか愛する人と肌を重ねるってことが、嫌悪感を覚えそうになっちゃうほどに醜悪な行為に思えちゃったんだ……」


 俺だって、やっている事は両殿下と変わらないはずなんだけどね。

 あれほど身勝手に振舞いながらも好色家を得るほどに誰かを愛せている事実が、なんだか薄気味悪かった。

 
「みんなのおかげで、愛し合う事が素晴らしいことだって心から思えるんだ。だから俺は凄く幸せ者だって思ったね。リーチェとヴァルゴと愛し合う事が出来て、俺は本当に幸せ者だよ……」

「ふふ。ぼく達こそ幸せ者だと思うけどね。でもダンが幸せだと感じてくれるならそれでいいよ。君が幸せでいてくれるのがなによりも嬉しいんだっ」

「旦那様も暴君なんて言われるほど身勝手なはずなんですけどね。身勝手に我が侭に、自分を省みずに誰も彼も幸せにしてしまうのですから困ったものですよ。私達がこのままずっと幸せでいるために、旦那様もちゃんと幸せでいてくださいね?」


 話をしていて段々と2人が愛おしくなってしまい、料理の途中だっていうのに2人を力いっぱい抱きしめた。

 大丈夫だよ2人とも。2人がこうやって俺の腕の中にいてくれるだけで、俺はこの世界の誰よりも幸せな男なんだからね。


 ロイ殿下とラズ殿下のせいで沈んでいた気分も、2人を抱きしめているだけでどんどん上向いてくる。

 その勢いに乗ってリーチェに口付けしようとした時に、フラッタが元気な声で帰宅を知らせてくれた。


 その声に少し笑い合ってから、リーチェとヴァルゴの2人と軽く唇を合わせ、愛する家族の為に3人で夕食作りを再開するのだった。
しおりを挟む
感想 104

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった

ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます! 僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか? 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にいますが会社員してます

neru
ファンタジー
30を過ぎた松田 茂人(まつだ しげひと )は男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にひょんなことから転移してしまう。 松本は新しい世界で会社員となり働くこととなる。 ちなみに、新しい世界の女性は全員高身長、美形だ。 PS.2月27日から4月まで投稿頻度が減ることを許して下さい。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス

R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。 そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。 最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。 そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。 ※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

処理中です...