異世界イチャラブ冒険譚

りっち

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4章 マグエルの外へ3 奈落の底で待ち受ける者

267 みんなの実力 (改)

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 奈落の5つ目の中継地点を通り抜けようとした俺達の前に、ロード種とデーモン種で構成された魔物の群れが襲い掛かってくる。

 アウターエフェクトってこの世界では最強の魔物扱いされてなかったっけ? なんで5体も一緒に襲い掛かってくるのかなぁ。


「……道理で5つ目の中継地点が現在使われていないわけだよ」

「うむ。アウターエフェクトに対抗できる魔物狩りなぞ、殆ど居らぬじゃろうな」


 落ち着いた様子でドラゴンイーターを構えるフラッタ。

 たった今戦闘モードを解除しちゃったばかりだけど、既に臨戦体勢を整えているようだ。


「エマは下がっててね」

「……っ。了解です!」


 少し悔しそうな様子で後ろに下がるエマ。

 ゴルディアさんとラトリアのコンビですらアウターエフェクトに敗北している為か、自分も戦いたいなどとは言い出さなかった。


 複数のアウターエフェクトに防衛されている場所なんて、並みの魔物狩りじゃ逃げることすらできやしないだろう。

 だからこそ誰にも知られずにいれたようだけど、逆に言えば誰にも知られたくない秘密がこの先に存在していると言う事でもある。


「この先に敵の何かがあるのはほぼ間違い無い。蹴散らすよ」

「「「はいっ!!」」」


 中継地点は遮蔽物の存在しない広い空間だ。戦闘するには支障が無い。

 まだ距離があるうちに5体の魔物を鑑定する。



 アークデーモン

 フューリーデーモン

 アクアロード

 ヴェノムロード

 アゴニーデーモン



「敵はアークデーモン、フューリーデーモン、アクアロード、ヴェノムロード、アゴニーデーモンの5体。周囲に他の魔物の反応は無い」


 鑑定結果を素早く共有する。

 鑑定で分かるのはアウターエフェクトの名前だけだけど、名前から属性や特性が分かる相手もいるので、まったくの無駄ってわけでも無いはず。


「目の前の敵は5体だけだけど、気配遮断してる相手がいる可能性は忘れないようにね」


 ヴァルハールや開拓村跡地での戦いを考えるとアウターエフェクトは遠隔操作されている感じだけれど、黒幕が近くに潜んでいる可能性は常に警戒しておかないといけない。

 アウターエフェクトたちの様子を窺いつつ、全員に素早く指示を出す。


「ニーナは紫のヴェノムロード、フラッタは赤いフューリーデーモン、リーチェは黒いアゴニーデーモンを担当して欲しい」

「分かったのっ!」

「任せるのじゃーっ!」

「了解だよっ!」


 1人1体の担当をお願いした3人は、俺の言葉を聞き終えると同時にそれぞれの相手に向かって弾けるように飛び出していく。


「ティムル、ヴァルゴ、エマの3人は青いローブのアクアロードを相手取ってくれ」

「了解よーっ!」

「相手にとって不足無し、ですっ!」



 未だインパクトノヴァの習得に到っていないティムル、職業浸透数が少なめなヴァルゴとエマを同じチームで配置する。

 ヴァルゴとエマの戦闘技術は信頼しているけれど、インパクトノヴァが使えず、全状態異常大耐性が揃ってないメンバーなので、1番苦戦が予想されるチームだったりする。


「わ、私も前に出ていいんですかっ……!?」

「うん。流石に1人では戦わせられないけど、エマはパーティでならアウターエフェクトとも渡り合える実力者だと思うから」


 ぶっちゃけ、テラーデーモン戦の時の俺やフラッタよりもエマの方が実力は上だ。

 職業浸透数が少ないので一旦下がってもらったけど、敵の全体像が見えた状態なら戦闘に参加してもらっても何の問題も無い。


「恐らく竜爵家を襲った相手に差し向けられた魔物だ。好きなだけ暴れていいよエマ」

「――――っ! そういう、ことでしたらぁぁぁっ!!」


 既に交戦中のティムルとヴァルゴに続いて、一目散にアクアロードに突っ込んでいくエマ。

 その鬼気迫る背中を見送って、自分が担当するアークデーモンと対峙する。


 正直な話、複数のアウターエフェクトなんてクルセイドロアで瞬殺してやってもいいんだけれど、そろそろみんなにも職業浸透の効果を実感させてあげても良い頃合いだろう。

 浄化魔法のおかげでステータス異常も怖くないしね。


「獄炎」


 みんなに指示を出し終えた俺は、神鉄のロングソードの切っ先をアークデーモンに突きつけ、ウェポンスキルの獄炎を発動する。


 獄炎で放たれた6匹の黒炎龍がアークデーモンに着弾し、漆黒のフレイムサークルが立ち昇る。

 地獄の業火に焼かれているアークデーモンに詰め寄り神鉄のロングソードで袈裟切りにすると、既にHPを削りきったらしく、アークデーモンの体に深い切り傷が刻まれた。


「赤き奔流。紅蓮の災禍。赫灼たる魔の炎。汝、焼き滅す者よ。フレイムサークル」


 返す刀でアークデーモンの首を刎ねて、元祖フレイムサークルを使用して泣き別れた首と胴体を一瞬で燃やし尽くす。


「まぁ……。こんなもんだろうな」


 あまりの手応えの無さに困惑しそうになる自分を、職業浸透数を思い出して納得させる。

 50以上もの職業を浸透させた今の俺にとって、アウターエフェクトなんてキューブスライムを狩るのと大差ないのだ。


「祓い清めて穢れを落せ。破邪の燐光纏いて踊れ。其は聖霊に律動を捧ぐ者。アニマライザー」

「拒絶の盾。隔絶の庭。断絶の崖。降り注ぐ厄災、その全てを否定せよ。プロテクション」


 担当の魔物に斬りかかりながらフラッタがアニマライザーを、ティムルがプロテクションを詠唱して味方全員を強化する。

 そこに俺も鼓舞を使用して、全員の攻撃力を底上げする。


「「神代より誘われし浄命の旋律。精練されし破滅の鉾。純然たる消滅の一矢。汝、我が盟約に応じ、万難砕く神気を孕め。インパクトノヴァ」」


 ニーナとリーチェの美しいユニゾンが戦場に響き渡る。

 アークデーモンを瞬殺した俺は、周囲を警戒しながらみんなとアウターエフェクトの戦いを見守る事にした。



「インパクトノヴァ! インパクトノヴァ インパクト、ノヴァーッ!!」


 紫色のローブに身を包んだ骸骨、ヴェノムロードに相対するは俺の半身ニーナだ。

 何の迷いもなく獣化して、うちのパーティ随一の敏捷補正を駆使した流星のようなスピードでヴェノムロードを切りつけながらも、狐獣人の特性らしい魔力系の補正上昇効果も最大限に活かす為に、インパクトノヴァも撃ち込み続けている。

 普通なら獣化状態で攻撃魔法を使用するのって難しいけれど、俺の魔力自動回復スキルと呪物の短剣の魔力吸収のおかげで、狐獣人の特性を遺憾なく発揮して怒涛の勢いで攻め続けるニーナ。

 その速さと圧力に全く反応出来ていないヴェノムロードは、ニーナの獣化インパクトノヴァ連打であっさりと粉々に吹き飛ばされていった。


「へっへーん! 大勝利なのーっ!」


 1番乗りはニーナか。

 両手にアウターレア製の武器を所持し、インパクトノヴァの威力も誰よりも高いから、圧倒的に火力が高いんだろうね。


「ダンーっ! 倒し終わったのーっ!」

「お疲れ様ニーナ。見てたよ、すっごいかっこよかったよー」


 獣化したまま俺に飛びついてくる狐っ娘を抱きとめて、1番乗りのご褒美にぎゅーっとしながらよしよしなでなでしまくってあげる。


 凄いよニーナ。テラーデーモンの時に役に立てなかったって悩んでいたのが信じられないよ。

 可愛くてエロくてモフモフで、更には戦闘力も高いなんて完璧すぎるよぉ。ぎゅーっ。



「砕けよぉっ! 砕けよ砕けよっ! 強振打ぁぁぁっ!!」


 2番手に踊り出たのは、我等が無双将軍フラッタだ。

 竜化したフラッタはフューリーデーモンの能力なんて全く無視して強振打を連打して、その圧倒的な火力で瞬く間に魔物を地面の模様に変えてしまった。


「アウターエフェクト如き、最早妾の敵ではないのじゃーーっ!」


 ……無双将軍、物理攻撃力が高すぎるよぉ。特に解説することも見所も無く、単純な物理攻撃だけでアウターエフェクトを完封しちゃったじゃないかぁ。
 
 フラッタの戦い方はまさに、レベルを上げて物理で殴る、を地で行く戦い方だった。


 ニーナとの差は手数とインパクトノヴァの威力かな?

 ドラゴンイーターによる強振打はインパクトノヴァすら上回る威力にしか見えないけれど、強力な分反動も大きく、連続使用には少し向いていないウェポンスキルだもんね。


「ダンーっ! 勝ったのじゃーっ!」

「ごふっ……! み、見てたよフラッタ。フラッタは本当に頼りになるねー」


 褒めて褒めてと、プレートメイルを着たまま弾丸のような早さで胸に飛び込んできた竜化フラッタを抱きしめ、こっそりキュアライトを発動しながらよしよしなでなでしてあげる。

 フラッタは世界一可愛いのに、世界一頼りになるお嫁さんで凄いよー。プレートメイルなんて気にせず、ぎゅーっとしてあげるねーっ!



「神代より誘われし浄命の旋律。精練されし破滅の鉾。純然たる消滅の一矢。汝、我が盟約に応じ、万難砕く神気を孕め。インパクトノヴァ」


 黒い外見をしたアゴニーデーモンに対し、リーチェは距離を取って戦う事を選択したようだ。

 1対1の状況なら剣で戦うのかと思ったけれど、今のリーチェの火力ならば接近するリスクを冒す必要も無くアウターエフェクトを滅ぼすことが可能なんだね。


「させないよっ!」


 弓で遠距離から一方的に攻撃を加えながら、1射するごとにインパクトノヴァを挟んでダメージを重ねていくリーチェ。

 アゴニーデーモンが何らかのアクションを起こそうと手を掲げる度に、その手を矢で撃ち抜いて一切の行動を許さない。完全に嵌め殺し状態だ。

 HPが残っていても、攻撃による行動阻害って可能なんだなぁ。ってもしかして、あの弓には何らかのスキルが付与されてるんだろうか?


 アゴニーデーモンはリーチェに近寄ることも攻撃行動を取ることも許されず、脳天に矢が突き刺さった次の瞬間にインパクトノヴァでバラバラに吹き飛ばされてしまった。

 全く危なげの無い、完全に安定した勝利だった。敵に回して1番厄介な戦い方はリーチェだったかもね。


「やったよっ! ぼくも1人でアウターエフェクトを撃破出来たよーっ!」

「うんうん。見ててまったく危なげなかったよー」


 そしてやっぱりリーチェも飛びついてきたので、3人を一緒にぎゅーっと抱きしめる。

 かっこよかったよリーチェ。惚れ直しちゃったよぉ。よしよしなでなで。


「残るはアクアロードだけなのじゃ」

「ん、でも3人とも安定してるの」


 そして3人と強く抱き合ったまま、アクアロードと対決中のティムルチームに目を向ける。

 3人の安定した戦いぶりを見た俺達は、加勢に入らずにこのまま見守ることを選択した。


 臨時参加中のエマをなるべくアクアロードの背後に立たせ、近接戦闘最強のヴァルゴが正面に立ち、ティムルが要所要所で戦局をコントロールしているようだ。


「させ、ないわよぉ! 咆哮っ!」


 武芸者ではないティムルだけれど、アウターエフェクトやイントルーダーと戦ってきた経験は伊達じゃなく、アクアロードの攻撃を自分に引きつけながら、魔法陣が出現すると咆哮を使用して攻撃魔法の構築を妨害している。

 ニーナを囮にして遊撃していたティムルが、自分を囮にしてヴァルゴとエマの火力を活かす判断をするっていうのは、なんだか感慨深いものがあるなぁ。


「竜爵家を、竜人族を侮るなぁぁぁっ!!」


 竜化して青い魔力を纏ったエマが、凄まじい勢いでアクアロードを斬り付けていく。

 ひょっとしたら、アクアロードだけならエマ1人で倒せていたんじゃないかなぁ?


 3人で戦っているとは言え、インパクトノヴァが使えないし職業浸透数も少ないティムルチームがアクアロードを倒すのには、多少の時間が必要だった。

 だけどエマ、ヴァルゴを上手く活かして立ち回るティムルに危なっかしいところは無い。


「今ですティムルっ!」

「これで、終わりよぉっ!」


 ヴァルゴの声にティムルが応える。

 ヴァルゴがHPを削りきったタイミングで咆哮を放ったティムルは、動きの止まったアクアロードの首をオリハルコンダガーで両断し、フレイムサークルで塵も残さず焼き尽くして戦闘終了だ。


「新手は……。多分居ないか」


 察知スキルを何度も発動させているけれど、周囲に何者かが潜んでいる様子はない。

 五感補正も最大限に動員して、みんなの柔らかさを堪能しながら警戒しているけれど、やっぱり何も居る様子はないね。


 そんな風に警戒を続ける俺とは違って、我が家の女性陣は大はしゃぎの大興奮状態だ。


「私もとうとう、1人でもアウターエフェクトを倒せちゃったよーっ! インパクトノヴァと高速詠唱って凄いねーっ!」

「アウターエフェクトなんて、最早妾たちの敵ではないのじゃーっ! 妾は強振打とインパクトノヴァをもっとスムーズに併用できるように訓練せねばならぬなぁっ!」

「ぼく自身もこんなに強くなれているって分かって、本当に嬉しいよーっ。ダンの力になれるように、もっともっと強くなってみせるからねーっ!」


 戦闘が終了したのでフラッタにはプレートメイルを脱いでもらって、3人をぎゅーっと抱きしめながら何度もキスを繰り返す。

 ニーナもフラッタもリーチェも、最高にかっこよかったよーっ! ああもう3人とも大好きすぎるよぉ。ちゅっちゅっちゅっ。


「インパクトノヴァが使えないと時間はかかっちゃうけど、何とか無傷でロード種を滅することが出来て自信が持てそうよ。ダンに置いていかれない様に、私ももっと強くなるわよぉ」

「お疲れ様ティムル。強くなったねぇ」


 労いの意味を込めてお姉さんをよしよしなでなで。

 ティムルお姉さんはもっともっと自信を持っていいんだよー。絶対に置いてったりしないから、安心して腕を磨いてねー。


「魔物と戦うためには加護の力が必須だということがよく分かる相手でした」

「ヴァルゴは職業浸透さえ進めば即戦力だけどね」

「ですが、こんな魔物を集落に嗾けられたら、今の守人たちでは全く歯が立ちませんよ。ダン様が我らを力不足と評した理由がよく理解できました」


 少し悔しそうにしているヴァルゴにちゅっとキスをする。

 まだ加護を得たばかりだし、今はしょうがないさ。魔人族の集落だって間違いなく変わってきてるし、焦ることは何にもないよ。


「ダ、ダンさんに限らず、皆さんも本当に規格外なんですね……! デーモン種とロード種で構成された群れをアッサリと撃退しちゃうなんて、どんな英雄譚でも聞いたことがありませんよ……」


 エマもそんなこと言いながら、アウターエフェクト相手に堂々とした戦いっぷりだったよー。

 流石世界最強と謳われたゴルディアさんと同じパーティに居ただけあるね。


「えっ、ダン……?」


 はしゃぐみんなの手を引っ張って中継地点の壁際まで移動し、気配遮断を使用してニーナを床に押し倒す。


「えっ?えっ? こ、こんなところで始めちゃうの!?」

「みんながかっこよすぎて、とても宿までなんて我慢できそうにないんだよ」


 驚くニーナに構わず装備を剥いで、ニーナの中も優しくよしよしなでなでしてあげる。


「誰かぁ、誰か来たらぁっ! ど、どうする、のぉ……!?」

「ふふ。その為の気配遮断と察知スキルだよニーナ」


 気配遮断で認識されにくくして、察知スキルで周囲に人がいないかを常にチェック。

 更にはリーチェにお願いして、俺達の声や何かの衝突音や少し粘性の高い水の音とかを、一定範囲外に漏らさないように手配してもらう。


 これで準備万端だよーっ!

 帰る前に1度、みんなのお腹をいっぱいにしてあげるからね。先着順でっ!


「優しいダン、好きぃ……。もっと妾の中にいっぱい出してぇ……」


 俺も可愛いフラッタが大好きだよーっ!


 ああ、フラッタが可愛すぎて、またすぐ出ちゃうよぉ。

 パールソバータに戻る前に、可愛いフラッタのお腹を膨らませてあげるからねー。


「はぁ……。ダン、大好きぃ……。大好きすぎるよぅ……」


 俺なんかで良ければ、いくらでも好きになっていいよリーチェ。

 大好きなリーチェには上のお口から、たっくさん飲ませてあげるよー。下のお口は、俺といっぱいキスしようね。


「あはーっ。やっぱりダンは優しく愛してくれるのが1番好きなのねー。お姉さんの体、貴方が1番愛したい方法で愛してくれたら嬉しいわぁ」


 みんなを失神させるのもめちゃくちゃ好きなんだよ? でも優しくするとみんなが笑顔を返してくれるのが堪らなくてさぁ。

 ティムルお姉さんの笑顔を見ながら1番奥に思い切り吐き出すの、すっごく気持ちいいんだよねぇ。


「ダン様の愛で私の内が満たされていくのが幸せすぎます……。私、女に生まれて良かったと心から思いますよ……。どうか私に、もっともっと女の悦びを刻み込んでくださいませ……」


 ふふ。こんなにいっぱい注ぎ込んでもまだ足りないのヴァルゴ?

 でもヴァルゴだけ幸せを感じてるわけじゃないよ。とっても気持ちいいヴァルゴの中を俺が満たしてやれることが、俺にとっても幸せに感じるよ。


 ほらまた出してあげるから、2人でもっと幸せを感じようね。


「ラ、ラトリア様がいないうちに、ただダンさんの妻としての私を心ゆくまで愛して欲しいです……」


 ああ、そう言えばエマのことは毎回ラトリアと一緒に抱いてたんだな。

 それが嫌だったわけじゃないみたいだけど、ラトリアが居るとどうしても侍女である事を放棄しきれない部分もあったのかもしれないね。


 俺の可愛いエマ。愛するエマの中、凄く気持ちいいよ。

 さぁいっぱいキスをしながら、いっぱいエマの中に注ぎ込んであげるからね。




「ちゅうううっ。うん、これで綺麗になったよ、ちゅっ」


 全員のお腹をふっくらさせた後、リーチェにお掃除してもらって情事を終える。

 リーチェ、夕飯食べれる? いっぱい飲ませすぎちゃったかな?


「それじゃ帰ろうか。みんなは宿で休んでていいからね」


 俺の愛で満たされた最高に可愛いお嫁さんたちと奈落を脱出し、みんなを宿のベッドで休ませて、ムーリとラトリアを迎えに行く。


「ふふ。ダンさんっ、今日は私のおっぱい飲まなくていいんですかー?」

「ごめんねムーリ。今日はラトリアのおっぱいをお腹いっぱいになるまで吸っちゃったんだー」

「はうう……! も、揉まれてるだけなのに気持ちいいですぅ……!」


 夕飯はニーナとフラッタを俺の上に座らせて交互に注ぎ込みながら、両隣のムーリとラトリアのおっぱいを揉み揉みして、料理はリーチェに口まで運んでもらった。


「はい、あーんっ」

「あむー」

「んふふー。美味しいっ? いっぱい食べてねーっ」


 どこの王様だよって言いたくなる光景だったけど、俺の食事の世話をしているリーチェが本当に嬉しそうに顔を蕩けさせていたので何も言えませんでした。


 リーチェって本質的に、相手に尽くす事に喜びを感じるタイプなのかも?

 食事のお世話のお礼にいっぱいキスをしてあげたら、それはそれで悦びを感じてくれたみたいだけど。


 さ、天国のような夕食のあとは、少し真面目な話をしようか。


「みんなも分かっていると思うけど、あれは自然発生した魔物じゃない。その証拠に職業浸透が全く進んでいなかったからね」


 俺の上にリーチェを座らせて、両隣にはティムルとヴァルゴを抱き寄せてから、アウターエフェクト戦を振り返る。


「現在は奈落5つ目の中継地点の到達者が居なかった。つまりかなり以前からあの場所はアウターエフェクトに防衛されていたんだと思う」

「うんうん。ラトリアの話よりは少ないけれど、5体同時にアウターエフェクトが現れるなんてありえないもんね。普通の魔物狩りが切り抜けられる状況じゃないの」

「……竜人族の牧場がまだ継続されていて、あの先で運営されている可能性が高いわねぇ。マルドック商会が壊滅した話も、どこまでが本当なんだか……」


 ニーナとティムルが俺の言葉にうんうんと頷きながら、あの先に何があるのかと想像を巡らしている。


 あの先に何かがあるのはまず間違いないでしょ。

 本当ならすぐに踏み込むべきだったのかもしれないけれど、先に何があるか分からない以上万全を期すべきと判断したのだ。


 ……みんなを愛したくて我慢できなかっただけでもあるけど?


「しかし、意のままに操られて人を貶め、職業の浸透もせずドロップアイテムも無しとはのう。敵の操るアウターエフェクトは、なんともはた迷惑な存在なのじゃ」

「同感だよフラッタ。本当に迷惑な話だよなぁ?」


 イベント戦闘では経験値が入らないタイプのロールプレイングゲームじゃあるまいしさぁ。

 こちとら低レベルクリアとか目指してないから、普通に経験値欲しいんですけど?


「今までマインドロード、開拓村で2体、そして今回5体と、全部で8体倒したんだね。それでもまだ10体には及ばないかぁ」


 ラトリアからの報告では、10体を超えるアウターエフェクトが同時に出現したと聞いている。

 その話を参考に、今まで倒したアウターエフェクトの数をリーチェが数えてくれるけど、ルーナ夫妻を襲った数さえもまだ討伐しきれていないのが現実だ。


「10体以上も引き連れて襲撃したことから、敵がどれだけゴルディアさんとラトリアを警戒していたのか窺い知れるね」

「神鉄武器を持っていたゴルディアさんと重銀二刀流のラトリアのコンビは、敵にとっても脅威だったんだろうね……」


 剣の達人であり竜騎士でもある2人なら、3体くらいまでなら竜化ブレスでなぎ払えた可能性も高い。

 それを敵が知っているかどうかは分からないけれど、王国最強って認識だったからな、竜爵家って。


「それでは明日から本格的に、敵の懐に飛び込むことになるのですね。私もバロール族のことを知りたいですし、なんとか敵の正体を掴みたいところです」


 ヴァルゴの言う通り、明日からが調査の本番って事になりそうだな。


 流石に今回以上の戦力が投入されているとは思えないけど……。

 奈落の底で、いったい何が待ち受けているのやら。
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