異世界イチャラブ冒険譚

りっち

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4章 マグエルの外へ3 奈落の底で待ち受ける者

263 腰抜け (改)

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「とーちゃーっく!」


 元気な声と共に足を止めるニーナ。

 8人のお腹を膨らませながら旅を続け、俺達はようやく目的地のパールソバータに辿り着くことが出来た。


「流石は国境付近の街。聞いてた通り人が多いねー」

「うむ。ヴァルハールよりも人が多そうなのじゃー」


 キョロキョロと辺りを見回しているニーナとフラッタが感想を漏らす。


 外観的にはあまり特徴を感じないけれど、マグエルやネプトゥコに比べればかなり大きい街のように見えるね。

 人の往来や出入りも盛んで、遠目にも凄く栄えているであろう事が窺える。


「あはーっ。私もパールソバータに来るのは初めてよー。10年以上行商を続けたのに、また新たな土地に足を踏み入れることが出来るなんて嬉しいわぁ」


 シュパイン商会が拠点にしているマグエルからは物凄く遠いもんなぁ。

 ポータルを使った移動なら何の問題もないけれど、馬車や徒歩での行商をするには距離が離れすぎていたのかな。


「ティムルお姉さんと初体験を共有できて最高に嬉しいよ。それじゃ宿を取ったら冒険者ギルドで、シルヴァと奈落の情報について聞き込みしてみようね」

「「はーいっ」」

 ニーナとフラッタの好色家姉妹と手を繋いで、初めて訪れた街を歩く。

 ティムルとリーチェは街の様子を楽しそうに眺めていて、ヴァルゴは周囲を警戒してくれているみたいだ。


 サンドウィッチみたいな料理を提供している屋台で宿の場所を聞き、両手が塞がっている為にサンドウィッチをリーチェに、飲み物をティムルに飲ませてもらいながら教えてもらった宿に向かった。


 バカップルパーティで本当に申し訳ないね。

 でもみんなと仲良く街を歩くのが楽しすぎて、周囲の目なんかどうでもよくなっちゃうんだよなぁ。




「10人泊まれる部屋を20日間お願いね。場合によっては延長するかもだけど」

「畏まりました。ご利用ありがとうございます」


 まずは滞在中の拠点となる宿を確保する。


 パールソバータで1番の高級宿は、10人でも泊まれる大部屋とはいえ、ひと晩なんと金貨25枚もするようだ。

 お金が有り余ってる状態なのでここに決めたけど、成金みたいでちょっと微妙な気分ではある。


 パールソバータに何日滞在するかは分からないので、とりあえず王金貨5枚を支払って20日間ほど部屋を予約しておいた。


「す、凄いね……。ぼくが世界樹の護りを盗まれた宿よりももっと高い宿だなんて……」


 驚いているリーチェの反応から察するに、ネプトゥコの超高級宿よりもこちらの宿の方が料金が上らしい。

 でもここまで高級になってくると、値段によるサービスの差なんてもう分からないんだよなぁ。


「無事に部屋も取れたし、早速冒険者ギルドに行ってみよう。シルヴァ本人がギルドに顔を出した可能性は低いけど、紅竜の結束がギルドを利用した可能性は低くないはずだから」

「それは構わないけど、赤の他人の私たちにシルヴァのことを教えてくれるかしらぁ?」


 ん、確かにティムルの懸念するように、プライバシーの保護を理由に情報提供を断られる可能性もあるのか。

 って、赤の他人じゃなかったわ。シルヴァはフラッタの実の兄なんだよな。


「フラッタはシルヴァの実の妹だし、兄の行方を捜しているとでも言って情報提供をお願いすればいけるんじゃない? ステータスプレートを見せれば信用してもらえるでしょ」

「ダンって適当な理屈を考えるの、すっごい得意だよねー」

「しかも嘘じゃなくてただの事実だからびっくりするのじゃ。当たり前すぎて気付かない事を、平然と口にするのが上手いのじゃー」


 褒められてるのかディスられてるのかは良く分からないけど、笑顔で手を差し出してくるニーナとフラッタの手を握って、パールソバータの冒険者ギルドまでデートすることにした。

 街の景色なんかより、2人の手の感触の方ばかりを楽しんでしまうなぁっ。


「ニーナちゃんとフラッタちゃんとばっかり手を繋いじゃってぇ。やっぱりダンも若い子が好きなんじゃないのぉ?」


 そんな俺達3人を見て、ティムルがからかうように言ってくる。


 俺は若い子が好きなんじゃなくて、若い子も好きなんだよー。

 お姉さん達のことも大好きなんだけど、俺の手は2本しかないから……。ごめんね?


「あはーっ。そんなに本気で申し訳なさそうにしなくていいのよー。貴方が私達を大好きなことは、ちゃーんと分かってるんですからねー」

「君を困らせる気はないんだけど、分かっていても好きな人を求めちゃうのが女なんだ。ダンのこと、好きすぎてごめんね?」


 両手が塞がっている俺の両頬に、同時にちゅっとキスをしてくれるティムルとリーチェ。

 好きすぎてごめんなんて、殺し文句過ぎるってばぁ。


 ああもう大好きっ。みーんな大好きすぎるぅ。


「み、皆さんとても積極的なんですね……。私も物怖じしている場合ではなさそうです……! 私もダン様ともっと触れ合いたいですからっ……!」


 1人でわなわなと震えているヴァルゴ。

 ヴァルゴも遠慮しないでいつでもおいで。ちゃんと受け止めてあげるからさ。


 バカップルオーラ全開状態で冒険者ギルドに到着するも、今までの街と違って正面からちょっかいをかけてくる相手は現れなかった。

 隣国と奈落が近いパールソバータの魔物狩りは腕利きが多いのかもしれないね。


 シルヴァについては手応えがあったとも無かったとも言える。

 紅竜の結束が去年の6月頃にこの街で活動していたことは教えてもらえたけど、それ以上のことは何も分からないということだった。


 去年の6月頃と言えばマルドック商会壊滅の少し前なので、恐らくシルヴァたちのパーティは失踪する前この街で活動していたのだろう。

 いや、告発の情報を確かめる為の調査に訪れていた時の話なのかもしれないのかな?


 どちらにしても、これ以上の情報は奈落に潜ってみるしかなさそうだ。奈落の情報も可能な限り問い合わせてみる。


「探索者が居るなら問題ないと思うけど、奈落は変化の激しいアウターとして有名なんだ。迷わないよう気をつけろよ?」

「へ? 変化の激しいアウターなら、アナザーポータルも使えなくなるんじゃ?」

「ははっ。流石にそこまで急激な変化じゃねぇよ。ただ売ってる地図なんかとは微妙に道が変化していたりするからな。初心者は迷いやすいんだ。でもアナザーポータルがありゃ帰り道に不安は無いだろ?」


 そっか。有名なアウターだし地図くらい公開されているのか。

 でも支援魔法の使える俺達が地図を購入する必要は無いからね。迷う心配も無い。


「最深部が未だに見つかってないってのも、その変化の激しさゆえなんだよな。魔物の量も多いんだけどよ」

「なるほどねー。スポットと比べて難易度が高い場所なわけだー」


 ギルドの職員に相槌を返しつつ、奈落の情報を可能な限り引き出してみる。


 ケイブ型アウターの奈落は、天然洞窟のような構造になっているそうで、その内部構造がかなり頻繁に変わるアウターなのだそうだ。

 そんな中、各階層を繋ぐセーフティゾーンとして知られる中継地点だけは殆ど変化することがないため、アナザーポータルが利用可能とのこと。


 本気で探索を進めたいならアナザーポータルが必須という、かなり難易度の高いアウターとして知られているようだ。


「現時点では4つ目の中継地点までは確認されてる。過去には7つ目の中継地点まで到達したって報告もあるけど、今は確認のしようが無いんだ」

「……確認のしようは無いけど、7つ目の中継地点よりも先があると思っておいたほうが良さそうね」


 ティムルと相談して、とりあえず3日分ほどの水と食料を持ち込む事に決める。

 アナザーポータルが使えるので毎日帰還するつもりではあるけど、初めて訪れる場所で不測の事態が起こらないとも限らないもんな。


「あと嘘か真かは分からんが、奈落は別の世界と繋がっていて、奥底にはデーモン種やロード種が闊歩してるなんて言い伝えもある。無理はするなよ?」

「……へぇ? マジで?」

「マジかどうかは分からないが、昔からそう言われているんだよ。潜るのは構わんが、命が惜しければあまり深い階層を目指すんじゃないぞ?」


 アウターエフェクトが普通に出現するだってぇ? それは良いことを聞いてしまったぞぉ?


 職業浸透を進めたりオリハルコン装備を作るために、アウターエフェクトをいくら倒しても足りないくらいの状況だからなっ。

 ここは是非張り切って、奈落の最深部を目指すとしましょうかねっ!


 ただ竜人族牧場跡地も探したいから、内部の探索も念入りにしないといけないかもしれないな。

 内部構造が頻繁に変わるような場所、牧場の経営場所としては向いてない気がするけど……。



 奈落の場所を確認して、冒険者ギルドを後にする。


 奈落はパールソバータを出て、北に1~2時間ほど徒歩で移動した場所にあるらしい。

 今の俺達はポータルが使えるので、今日のうちに下見をしておけば、明日からは宿から直接奈落に通うことが出来るな。


 以前ティムルと一緒に花壇の土を運んだ時には、ニーナに移動魔法を利用させてやれなくて悔しかった。

 でも今はニーナにも移動魔法の恩恵を享受させることが出来る。それが凄く嬉しくて誇らしい。




「あっ。ダーン、大好きーっ」

「リーチェ? 俺も大好きだよ?」


 パールソバータの北側出口に向かって歩いていると、リーチェが突然俺に抱きついてきた。

 そしてほっぺにキスをしながら、俺の耳元で甘くない言葉を囁いてくれる。


「……気付いてると思うけど尾行されてる。数は6~10人くらいかな。どうする?」


 リーチェも生体察知が使えるようになったんだもんなぁ。

 それでなくても風を操れるエルフは、尾行や追跡関係に強いイメージがあるけど。


 リーチェの感触と吐息を堪能しながらみんなの顔を見ると、全員尾行には気付いているみたいだね。

 察知スキルの使えるニーナ、武人であるフラッタとヴァルゴは分かるけど、ティムルも尾行に気付けるようになってくれているのは少し意外かも。

 ティムルの五感上昇補正ってみんなの中では1番累積されているから、補正を意識すればフラッタやリーチェよりも鋭敏な感覚を行使できるのかもしれない。


 尾行している相手は恐らく10人。尾行に慣れてる雰囲気があるね。

 一定の間隔で人員を交代しながら、決まった人数で常に俺達を監視しているようだ。


 だけどこの距離は、察知スキルの存在は知らない感じかなぁ?

 そう思わせておいて、気配遮断持ちを伏兵として配置しているなら凄い相手だと思うけど。


「襲ってくるならキュアライトブローで撃退するし、このままだったら放置でいいんじゃないかな。どうせ帰りはポータルで宿に直接戻るわけだし」

「んっ……。ダン……。ここじゃみんなに見られちゃうよぅ……」


 あーもう、恥じらうリーチェが可愛すぎるぅ。


 抱きついているリーチェの首筋に舌を這わせて、天下の往来でも構わずリーチェにマーキング。

 こちとらバカップルなんで、人目も監視の目も気にせずイチャつかせてもらうぜっ!


「あっ! いいこと思いついちゃった!」


 リーチェの首筋をちゅうううっっと強く吸い上げて、リーチェの首筋にキスマークをつけて遊んでいると、ニーナがなにか思いついてくれたようだ。


「ねぇねぇみんなっ、こんなのはどうかなっ?」

「……了解です。ダン様のお手は煩わせませんよっ」


 ニーナの提案を聞いて、ヴァルゴがやる気満々になっている。


 ニーナの提案は思いのほかみんなに受け入れられてしまったので、最早俺に反対する余地などなかった。

 俺個人としては少し微妙な感じもするけど、みんなが楽しそうなら別にいっかぁ。


 首筋を吸っていた口を少しずつ移動させて、最後にリーチェの舌を少しだけ味わってから、改めて奈落に向かって歩き始める。


「ダンも遠慮が無くなってきたよねー? 街中で堂々とリーチェとキスするなんてさっ」


 そう言いながら、俺に向かって口を尖らせるニーナにチュッとキスをする。

 夫婦がキスをするの何の問題があるって言うのかな?


 フラッタ、ティムル、リーチェともちゅっちゅっとキスをしながら足を動かす。

 ほら、ヴァルゴもおいで。夫婦なんだから遠慮は要らないよ。ちゅっ。


 街を出た後はニーナとフラッタの腰に手を回してピッタリと抱き寄せて、みんなと気が赴くままにちゅっちゅっとキスをしながら歩き続ける。

 今の俺なら、全員とキスをしながらでも全く問題無く足を動かす事が可能だからねっ!


「ぷはぁっ……! ダ、ダン様、これ以上はぁ……!」

「ふふ。ヴァルゴも大分キスが上手くなってきたね。でもこれ以上続けたらどうなるのかなー?」

「むぐっ。んん~っ!」


 尾行してくる奴らに見せ付けるつもりで、キスをしまくりながら歩き続けること1時間。

 もうすぐ奈落に到着するかなぁと思い始めた時に、尾行していた奴らが距離を縮めてきたのが分かった。


 うん、やっぱり尾行は10人だったみたいだねぇ。

 動きから考えると、それなりに戦い慣れている相手なのかな?


「……ったくよぉ。明るいうちから見せ付けてくれるねぇ?」


 10人で俺達を包囲するように取り囲んでから、俺達の正面から1人の男が姿を現した。


 現れた男の名はグレイグ。36歳で騎士。犯罪職は無し。

 全身の装備はブルーメタルで、武器だけが精霊銀を使用しているみたいだね。まぁまぁの装備水準だと言えそうだ。


 グレイグを鑑定している間に、俺達の周囲から他の尾行者たちも姿を現し始める。

 尾行するような相手に遠慮なんか要らないので、姿を現した奴らを片っ端から鑑定して、装備と職業遍歴を全て確認してしまう。


 どうやら犯罪者ではないらしいけど、何の用なのかな?


「おうお前。お前に恨みは無いがこっちも仕事なんでな。悪いけど死んでもらえるか?」


 グレイグが剣を引き抜きながら口を開く。

 何の用もなにも、碌な用件じゃなかった件。


「……いきなりなに言ってんの? お前誰だよ?」

「混乱するのも無理はねぇけど、お前の疑問を解消してやる義理はねぇよ。黙って死んでもらえるか?」

「死んでもらえるか? って……。逆の立場だったら、お前は大人しく死んでくれるわけ?」

「はぁ~……、だよなぁ」


 心底面倒臭そうな様子のグレイグ。

 今まで絡んできたチンピラたちとは違い、みんなに欲情している様子はなさそうだな?


「ま、大人しくしてくれなくても構わねぇよ。結果は変わらねぇし、なぁっ!」


 グレイグが駆け出したタイミングで、周囲の連中も一斉に襲い掛かってくる。


 俺はそいつら全てを無視してニーナとフラッタを抱き寄せて、服の上からおっぱいを揉みながら2人と代わる代わるキスを交わす。


「ぐぁっ!」

「ぎゃっ!」

「がっ!?」


 10秒もすると、ティムルとリーチェとヴァルゴの3人に叩きのめされた男が10人、地面に熱烈なキスをかましていた。

 ニーナとフラッタのおっぱいを優しくもみもみしながら、唯一意識があるグレイグに声をかける。


「おうお前。お前に恨みは無いけど、こっちは襲われた被害者なんでな。悪いけど、死にたくなけりゃ洗いざらい話してもらえるか?」

「くっ……そがっ! 女の影に隠れやがって……! 腰抜け野郎が……!」


 いやぁごめんなグレイグ。ニーナが俺の実力は隠しておくべきだって言うからさぁ。

 リーチェやフラッタの実力は貴族なら知っていても不思議じゃないから、せめて俺の実力は伏せておこうってね。


 俺のことを女の背中に隠れている卑怯者だと思わせて、他のみんなに敵意が向くのを防ごうって作戦なんだよねー。

 みんなの背中に隠れながら、背後から揉みしだくおっぱいは格別ですなぁっ。


「襲撃者風情が。口を慎みなさい」

「ぐっ!? があああああああああっ!?」


 だからデーモンスピアに左太股を貫かれて絶叫している君の前でも、みんなとイチャつかせてもらいますよー。

 でもみんなとイチャつこうにも、君の絶叫が邪魔だなー?


「……うるさいなぁ。ちょっと静かにしてくれ、るっ?」

「がはっ!?」


 痛みで絶叫するグレイグの腹を蹴って、絶叫を強制終了させる。


「余計な事を口にしたら、今度は右足にも大きな穴が空くことになるからね?」

「ゴホッ……! ゴホッ……! ぜぇ……ぜぇ……」

「それで? お前は誰で、なんで俺達を狙ったの?」


 グレイグは咳きこむばかりでなかなか答えてくれなかったので、何度も蹴ってしまう羽目になった。

 無抵抗の相手を嬲り続けるのって、あまり気分が良くないなぁ。


 でもお前らは俺達に敵対したんだ。絶対に容赦はしてやらない。

 断腸の想いでニーナとフラッタのおっぱいから手を離し、ヴァルゴから借りた槍をグレイグの右太股に突き刺してやる。


「ぎゃあああああああっ!?」

「俺さぁ。襲撃者に情けをかけるほど甘くもないし、お前の心が決まるまで待ってやるほど気も長くないんだよねぇ」

「ぎゃああああああ!! やめっ! やめてくれええええっ!!」


 太股に刺した槍をそのまま足元に向けて少しだけ動かすと、グレイグの絶叫がひと際大きくなった。

 やめろと言われてやめる義理も無いけど、話がしたいので槍の動きを止める。


「今すぐ全部喋らないとこのまま槍を足先まで移動して、右足を真っ二つに裂いてやるよ。お前の足、もうすぐ3本になっちゃうな?」

「ははは、話しますぅぅ! 話しますから、助けてくださいぃぃっ!!」


 泣き叫びながら嘆願するグレイグの足から槍を引き抜き、軽く血を払ってからヴァルゴに返却する。

 変な意地張ってないで、敗北した時点で口を割ってれば痛い想いをしなくて済んだのにね。


「生命の黒。再生の銀。活力の赤。刻みし針を戻して治せ。流れし時を早めて癒せ。我願うは命の灯火。神意を纏いて轟く福音。キュアライト」


 さて、警戒心の強い敵の尻尾を掴めるとは思えないけど、この場所に何かあるのはまず間違いなさそうだ。

 出血多量でグレイグが死なないようにキュアライトをかけてやって、槍をチラつかせながら尋問を開始した。
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