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4章 マグエルの外へ2 新たな始まり、新たな出会い
258 世話焼き (改)
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奴隷購入によって開発の人手も集まり、開拓村再建の見通しが立ってきた。
明日から実際に建設に着手する事になりそうなので、ベッドの上で休憩がてら、明日以降の予定について話し合う事にした。
ニーナの中に根元まで挿し込んで、ティムルとフラッタのおっぱいを鷲掴みにしてから説明を始める。
「今日見た感じだと井戸はそのまま使えそうだったんだ。だから住む場所と安全性が確保できれば、現地で寝泊りしながら開発が可能になると思うんだ」
まずは入植者達をポータルで転移させて、150人全員が寝泊りできる大きな建物を1つ作ってもらう。
最低限の資材は運び込んであるし、シュパイン商会もステイルークを中継して必要な物資をどんどん運び込んでくれる予定だ。
「安全性の確保はどうするのぉ? 私たちがずっと張り付いてるわけにもいかないんでしょ? 護衛でも雇うのかしらぁ?」
「いや、そこは支援魔法に頼らせてもらおうかなって思うんだ。あの辺りには野盗なんか出ないだろうからさ」
入植予定者には戦闘職の人は少なく、装備品も足りていないので魔物との戦闘はこなせない。
なので毎日朝晩は仕合わせの暴君が顔を出して、全員でサンクチュアリを張って村を防衛することにした。
サンクチュアリの効果時間は半日以上続くはずだから、朝晩2回で最低限の安全の確保には充分だろう。
ターニアさんの旅人が浸透し切ったら冒険者になってもらって、開拓村の入植者たちの戦闘指導もお願いする予定だ。
嫁の母親を馬車馬のようにこき使う俺って……。
「あははっ。生活の心配がなくなったんだから、むしろ仕事を貰える方が母さんも喜ぶと思うのっ」
「そ、それなら良かったけどぉ……! ちょっとニーナ、締めつけすぎぃ……!」
休憩中のはずなのに、ニーナの快楽に抗えずドクドクと注ぎ込んでしまったぜ……!
注ぎこんでしまったのでメンバーを交替し、ヴァルゴの体を貫きつつ、リーチェとムーリのおっぱいを鷲掴みにする。
お、重いよぉムニュムニュタプタプだよぉ……!
「1つ気がかりなのは装備品の不足よね。魔人族の分も足りてないのに、奴隷たちの分も新たに用意しなきゃいけないんでしょ?」
「そうなんだよなぁ……。各地を巡って買って来るのも限界みたいだしさぁ……」
トライラムフォロワーと守人の為に装備を大量購入してしまったせいで、スペルド王国全体で装備品が不足してしまっているらしく、これ以上俺達の都合で大人買いを続けるのは迷惑をかけすぎてしまう。
キャリアさんの話では、装備職人たちは休む間もなく働かされているらしいし、現状の職人の数ではもう限界を超えちゃってるらしいんだよねぇ。
「希望が無いわけではないのじゃが、今すぐ改善するというものでもないのじゃ。当分は妾たちで何とか世話するしかないと思うのじゃ」
「だねぇ。改善の兆しみたいなものは無くもないんだけど……」
幸福の先端は4度目の転職に成功したので、次の転職からは個人の希望ルートに進む事になって、サウザーは職人になれるはずだ。
3月に職人を浸透させられれば、4月までにサウザーが武器か防具かアクセサリーを作れる可能性は高く、そこまでいければ現状が少しずつ改善されていくんじゃないかなぁと期待している。
「俺達がスポットで材料を集めて装備品を配る手もあるけど、あまりにも俺達自身の負担が大きすぎるから、出来ればそこまではしたくないんだよねぇ」
「必要なことなのは分かるけど、素材の調達、装備の作成、そして配布までぼく達が担うのはね……。しかも無償だしさぁ」
「シルヴァを見つけて、リーチェの問題を解決済みだったのならそこまでやっても構わなかったけどね。だけど俺達には俺達の目的がある。他人の世話を焼きすぎるわけにいかないよ」
「あははっ。ダン、これでもかってくらい世話を焼いておいてなに言ってるのっ」
休憩中のニーナが、からかうように笑いながら俺の背中に抱き付いてくる。
ニーナに抱きつかれてもあまり柔らかさは感じないけれど、その分ニーナの鼓動が近くて安心する。
「開拓村に運び込む物資のお金もぜーんぶダン持ち、朝晩サンクチュアリの為に訪問して、それでも世話を焼いてないって言えるのは逆に凄いねっ」
「いやいンンッ……!」
いやいや、世話を焼いてないとは言ってないじゃない。これ以上は負担になるって話をしてるんでしょ。
そう反論しようとしたけれど、ニーナの口で口を塞がれ反論を禁止されてしまった。
「あーもう、せっかく支援魔法士になってるのに、浸透が足りてなくてサンクチュアリがまだ使えないのよねぇ」
ニーナの背後から俺に抱き付き、両手で俺の乳首をクリクリと弄りながら、気だるげに溜め息を吐くティムル。
「名匠にしてもらったのを後悔したことは1度だってないけど、名匠になった代償みたいに力不足を突きつけられることが多いわよぅ……」
「ティムルお姉さんはみんなの装備品を作ってくれたの忘れてるの?」
軽くしょんぼりしているティムルをよしよしなでなでしてあげる。
出来ないことばかりに注目しないで、ティムルは自分がやったことをもっと自慢していいんだよ?
俺達家族全員、ティムルには感謝してもしきれないくらいなのにさぁ。
「開拓村だけでなく、トライラムフォロワーも妾の家もダンに頼りっぱなしなのじゃ。みんなを助けてくれる優しいダンが大好きだけど、妾もダンに頼られる存在になりたいのじゃ」
「えー? フラッタのことはいっつも頼りにしてるつもりなんだけどなぁ」
「そう言ってもらえるのは嬉しいのじゃがのう。今後は戦う力を磨くだけではなくて、色々なことに目を向けられる大人になりたいのじゃー」
リーチェのおっぱいを弄んでいる右腕に無理矢理隙間を作って、そこに収まりすりすりと身を寄せてくるフラッタ。
視野の狭さって幼さと同義だったりすることがあるからなぁ。
世界一可愛いフラッタには余計なことを考えさせたくないけれど……。世界一可愛いフラッタだから、成長して大人になっても世界一可愛いままかもね。
「ダンを見てると建国の英雄譚が馬鹿馬鹿しく思えてくるよ。最近は人を導くことと人と共に生きることって、突き詰めると同じ事なんだなぁって思うようになっちゃった」
根元からおっぱいを持ち上げられながら、硬く張り詰めたピンクの先端を人差し指で優しく転がされているリーチェが肩を竦めている。
突き詰めてるつもりも導いてるつもりもないけれど、その2つはどっちも誰かと寄り添うってことだからね。
リーチェの過ごしてきた時間が、他人と共に生きた時間とは言えなかったってだけじゃないかな?
「樹海の外に来てからというもの、我ら守人の魔人族は本当に甘えていたのだな、と思い知らされますよぉ……」
俺にドクドクと注ぎ込まれながら、甘い吐息で甘えていたと漏らすヴァルゴ。
「確かに転職の加護は失いましたが、明確な外敵もなくひたすらに魔物と対峙していれば良いだけの日々は、苛酷ではありましたが単純で恐怖の無い日々でもありました」
「……職業の加護無しでアウター内で生活する暮らしを恐怖が無い日々と言うのは、流石に無理があるよヴァルゴ?」
「私たちにとってはそれが当たり前でしたから。ダン様に加護を与えてもらった今だからこそ、守人たちが如何に閉鎖的で愚かであったのかと恐ろしく感じます……」
ヴァルゴたち守人の魔人族たちは仕方ないでしょ。明確な使命があって、その上で情報が制限されてたんだからさ。
その為に過酷な日々を送っていたのはどうしようもないけど、これから改善していけば良いんだよ。
「ダンさんを見てると、誰だって戦う力を磨くことは出来るんだなって思うようになりました。そして、無力なままでいる事は罪なんだなって今は思うんですよ」
リーチェと同じようにおっぱいを持ち上げられ、その硬い乳首を人差し指でくりくり転がされているムーリが、今までの自分の無力を嘆いている。
「罪って言うのは流石に言い過ぎかもしれないけれど、無力で居続ける意味はないよね」
「力が及ばず現実に打ちひしがれることは仕方ありません。だけど不幸をそのまま受け入れるなんて、今までなんて馬鹿な事をしていたんだろうって……」
そうだね。ムーリが武器を手に取ったように、戦う意志さえあれば誰だって戦えるんだよ。
この世界の神様は、戦う人に職業の加護を授けてくれるわけだしさ。
でも……なんとなく違和感はあるんだよね。
万人に職業の加護が与えられているっていうのに、なんでここまで弱者が弱者として定着してしまったのか不思議で仕方ない。
まるで長い年月をかけて、人々の牙を抜いていった勢力でもいたんじゃないのかと疑ってしまうよ。
世界を牛耳る巨悪になんて立ち向かいたくないよぉ。
でもリーチェの問題もヴァルゴの問題も、国や世界に関わってきそうで目を逸らしてもいられないんだよなぁ。
みんながみんな世界最高の女性達だから、彼女達とイチャイチャラブラブのトロけるような爛れた日々を送る為のハードルも、世界最高難度に設定されてるのかもしれないねぇ……。
ま、ハードルをクリアする前からみんなと愛し合えるんだから、文句なんか言ったら罰が当たっちゃうよ。
「さぁみんな、もう1周しようか。夜はまだまだこれからだからねー」
「おいでダンっ。いっぱい頑張ったダンには、いーっぱいご褒美をあげちゃうのーっ」
まったく休憩していた気がしないけど、笑顔のニーナをベッドに押し倒して休憩の終了を宣言する。
まずはニーナから、また一緒に気持ちよくなろうねー。大好きぃ。
「これから開発予定地に転移するよー。荷物とか忘れないよう気をつけてね。なにも無い場所だから」
翌日、人数の少ないクリミナルワークスの転移はニーナ、フラッタ、リーチェに任せて、俺はファミリアの98名をステイルークから開拓村跡地に転移させた。
転移が終わったらみんなでサンクチュアリをばら撒いて、村の安全を可能な限り確保する。
その間にヴァルゴは簡単な戦闘指導、ティムルはトーレさんとオディさんの2人と打ち合わせをしていたようだ。
ティムルにはお金を惜しまず投入していいと言ってあるので、建設資材や食べ物、道具関係を揃えるのは問題ないはず。多分。
「壁と屋根だけの建物なら、150人が寝泊りできる規模の物も今日中に出来るはずよ。大工の経験者が数名いたから間違いないわ」
「150人が寝泊りできる施設が1日で建つのかぁ……。凄まじいね……」
「ダンが材木を用意してくれてたし、生きてる土台も見つかったからねー。そこにエアコントローラーを1つ提供して、住宅が揃うまでの拠点にしてもらいましょ」
空間を仕切ることさえ出来ればエアコントローラーが使えるからね。
2月の冬真っ只中の中でも、快適に寝られるはずだ。
開拓村の目的は大きく3つ。
1つ目は、守人の魔人族が職業ギルドを利用する際の玄関口になってもらうこと。
クリミナルワークスには冒険者になってもらって、各種職業ギルドに飛べるようになって欲しいところだ。
2つ目は聖域の樹海が広がり過ぎないように、ある程度森を伐採し木材を得ること。
フレイムロードの出現も人為的なものだった可能性が高いし、森の伐採が原因でアウターエフェクトが起こるとは考え難い。
どんどん伐採しても問題は起きないはずだ。
それに今回村の建設の為に、国中から木材を調達してもらっている。
伐採直後の木材はすぐに建材として利用することは出来ないらしいので、使った分は早め早めに補充しておかないと、装備品に続いて木材や建築資材まで枯渇しかねないからね。
そして3つ目が装備職人の数を増やすことだ。
装備品の必要数が全く流通してなくて、本当に参っちゃったよぉ。
低品質の武器まで高くて手に入れづらいのも、弱者が這い上がるのを邪魔する大きな要因の1つだ。なるべく早く取り除いてしまうに限るね。
装備品が足りていないので、入植者たちの職業浸透もなかなか進まないかもしれない。今年1年かけて各職人を10人くらいずつ増やせればいいんだけど。
守人を優先するか、入植者を優先するかが悩ましいよぉ。
サンクチュアリを展開し終わったら、仕合わせの暴君はスポットに入って魔物狩りを行なう事にする。
奈落にも行ってみたいんだけど、初めて行く場所にはなるべく徒歩で行きたいし、ヴァルゴがまだ俺達の探索ペースについてくるのが難しいだろうからね。
「それじゃあとで合流しようね。3人とも気をつけて」
ティムル、フラッタ、リーチェと長めのキスをして、3人を最深部へと送り出す。
ティムル、フラッタ、リーチェの3人は最深部で職業浸透を優先し、俺とニーナ、ヴァルゴの3人で最深部より手前の場所で魔物を狩り、装備品の素材を収集する。
ニーナは今のところ職業浸透に不満がないらしいので、こっちを手伝ってくれることになったのだ。
わぁい! 最近ニーナとは別行動が増えたから、なんかすっごい嬉しいんだけどっ。
流石に魔物の密度は最深部とは比べ物にならないほど薄いので、魔物察知で虐殺してもアウターエフェクトが起こる心配はなさそうだ。
一応大事を取って、移動をヴァルゴのペースに合わせているけど、気にしなくて良かったかなぁ。
ティムルたちの方も、連日最深部で狩りを続けていてもアウターエフェクトが起こったことは今のところない。
魔物察知を使った高速虐殺をしない限り、アウターエフェクトが自然発生する事はないのかもしれないね。
あ、あとは大人数のアライアンスで人海戦術を取るとかすればあるいは?
「あ、ちょっと待って。ヴァルゴの浸透が終わってるみたいだ」
最深部ではないとは言え、察知スキルを使った奥地での高速殲滅のおかげで、最大レベル30の行商人は問題なく浸透してくれた。
ヴァルゴの職業の次の職業は、そのまま荷運び人を選択する。
荷運び人LV1
補正 持久力上昇+ 所持アイテム重量軽減+
スキル インベントリ
「新たな加護を得た実感はありませんが……。確かに新たなインベントリが使用できるようになっておりますね」
「職業の加護はなかなか実感し難いものだからね。荷運び人を浸透させたらインベントリが大きくなるから驚くと思うよ」
好色家のおかげでヴァルゴの持久力は既に充分なんだけれど、8㎥のインベントリがあればデーモンスピアを自分で管理できるようになるし、飛脚の5段階敏捷補正を目指したいと思ってるんだよね。
ティムルが名匠になる前に敏捷補正で悩んだ事があったけど、持久力が充分になったヴァルゴが次に足りていないのは敏捷補正に他ならない。
充分な敏捷補正さえあれば、ヴァルゴはスポットの最深部でも全く問題なく戦える技量があるからなぁ。
「みんなお疲れ様ーっ。今日はそろそろあがろっか」
1日中魔物を狩って、俺は紳商LV63に法王と救世主がLV44。ニーナは探索者LV62で、ヴァルゴが荷運び人LV11になっていた。
ティムルは支援魔法士LV47になってサンクチュアリまで使えるようになり、フラッタは魔導師LV57になっている。
そしてティムルとフラッタが、なぜか射手に転職できるようになっていた。
「ダンとニーナちゃんが居ないと魔物狩りのペースが悪すぎるのよねぇ。だからリーチェに弓を借りて魔物を倒してみたのよ」
「なるほど。リーチェは弓使いだもんね」
「私は魔導師を優先するつもりだけど、察知スキルも全員が使えるようになっておいた方がいいでしょ? 野盗狩りでも大活躍だったしね」
確かにティムルの言う通り、察知スキルは持っているべきスキルではあるね。
それにティムルは身体操作性補正が累積しまくってるから、敏捷補正を上げたときの効果が大きくなるんじゃないかなぁと思う。
そう考えると悪くない選択かな?
「ということで、妾は魔導師の次は射手になりたいのじゃっ」
「了解。でもフラッタが射手って、ちょっとイメージ湧かないねー」
「ふははっ。確かにのう! それになんだか、いつまで経っても竜騎士になれないのじゃーっ!」
……フラッタ。そんなに楽しそうに竜騎士になれないって言われても困るよ?
竜騎士になりたくないわけじゃないんだろうけれど、自分の手数が増えていくのが楽しいんだろうなぁ。
「ぼくは射手まで浸透していると思うから、フラッタの魔導師が浸透したら今度は狩人を狙ってみるよ。これになりたいー! って強く思ってれば、フォアーク神殿の転職もある程度狙えるっぽいからさ」
「そういうものなんだ? フォアーク神殿の転職も、ある程度規則性はあるのかな」
狩人、斥候と進めば対人戦でも強くなれる補正が多いし、ラスボスリーチェがどんどん強くなるなぁ。
最近は弓をメインに使うことが多くなって、後衛として完成されてきた気がするね。
家に帰ったらムーリとターニアさんに夕食の準備を任せてしまって、俺たちはみんなで手合わせをする。
魔物狩りではもう緊張感もなく、手合わせをしないと腕が鈍りかねない。
それにヴァルゴという最高の教官がいる幸運を活かさない手はないね。
「職業の加護というのは本当に凄まじいものですね……。皆さんと手合わせをしていても、疲労を全く感じません……」
ヴァルゴの圧倒的な戦闘技術を学ぶ為にも、ヴァルゴのスタミナが強化された意味は非常に大きい。
ヴァルゴの息が上がらなくなったことで、フラッタが喜々としてヴァルゴに返り討ちにされまくっている。
「職業の加護があっては技術が鈍るのではないかと危惧しておりましたけれど、訓練の時間を増やせるので、逆に研鑽を積みやすくなりそうですよ」
「持久力補正は日常生活でも夫婦の営みにも大活躍だからね。ヴァルゴも可能な限り累積させてくれよ?」
「ふふ。ダン様ったら、まだ明るい時間ですよ?」
明るい時間にも散々肌を重ねてきたでしょ。その指摘は今更すぎるんじゃないかなー?
ヴァルゴ自身は単純な戦闘訓練に加えて、魔迅戦闘の訓練も行う。
魔迅の切り替えを意識せずに出来るようになれば、竜化や獣化を上回るほどの応用力が得られそうだから、頑張れヴァルゴ。
「「抗い、戦い、祓い、貫け。力の片鱗。想いの結晶。顕現。鋼鉄のロングソード」」
夕食を取った後は、ティムルと2人で仲良く装備品作りだ。
素材も限られているので武器を優先して作成。剣や槍、メイスなどを合わせて37個の武器を作ることが出来た。
魔人族の集落に10個ずつ、開拓村に7つ配布かな? 全然足りないなぁ。
……全然足りないけど、ヴァルゴが飛脚を浸透させたタイミングで奈落に向かって旅立つのがいいかな。
奈落でも職業の浸透は進められるだろうし、シルヴァの捜索をするのにあまりゆっくりもしていられないからね。
早くラトリアとエマも同居して、みんなとドロドロの生活を送るためにもう少し頑張ろう。
そう言えばゴブトゴさん、エルフの里の件はどうなったのかなぁ? 最高にエロいエルフの姫君とも、早く1つになりたいんですけどねー?
明日から実際に建設に着手する事になりそうなので、ベッドの上で休憩がてら、明日以降の予定について話し合う事にした。
ニーナの中に根元まで挿し込んで、ティムルとフラッタのおっぱいを鷲掴みにしてから説明を始める。
「今日見た感じだと井戸はそのまま使えそうだったんだ。だから住む場所と安全性が確保できれば、現地で寝泊りしながら開発が可能になると思うんだ」
まずは入植者達をポータルで転移させて、150人全員が寝泊りできる大きな建物を1つ作ってもらう。
最低限の資材は運び込んであるし、シュパイン商会もステイルークを中継して必要な物資をどんどん運び込んでくれる予定だ。
「安全性の確保はどうするのぉ? 私たちがずっと張り付いてるわけにもいかないんでしょ? 護衛でも雇うのかしらぁ?」
「いや、そこは支援魔法に頼らせてもらおうかなって思うんだ。あの辺りには野盗なんか出ないだろうからさ」
入植予定者には戦闘職の人は少なく、装備品も足りていないので魔物との戦闘はこなせない。
なので毎日朝晩は仕合わせの暴君が顔を出して、全員でサンクチュアリを張って村を防衛することにした。
サンクチュアリの効果時間は半日以上続くはずだから、朝晩2回で最低限の安全の確保には充分だろう。
ターニアさんの旅人が浸透し切ったら冒険者になってもらって、開拓村の入植者たちの戦闘指導もお願いする予定だ。
嫁の母親を馬車馬のようにこき使う俺って……。
「あははっ。生活の心配がなくなったんだから、むしろ仕事を貰える方が母さんも喜ぶと思うのっ」
「そ、それなら良かったけどぉ……! ちょっとニーナ、締めつけすぎぃ……!」
休憩中のはずなのに、ニーナの快楽に抗えずドクドクと注ぎ込んでしまったぜ……!
注ぎこんでしまったのでメンバーを交替し、ヴァルゴの体を貫きつつ、リーチェとムーリのおっぱいを鷲掴みにする。
お、重いよぉムニュムニュタプタプだよぉ……!
「1つ気がかりなのは装備品の不足よね。魔人族の分も足りてないのに、奴隷たちの分も新たに用意しなきゃいけないんでしょ?」
「そうなんだよなぁ……。各地を巡って買って来るのも限界みたいだしさぁ……」
トライラムフォロワーと守人の為に装備を大量購入してしまったせいで、スペルド王国全体で装備品が不足してしまっているらしく、これ以上俺達の都合で大人買いを続けるのは迷惑をかけすぎてしまう。
キャリアさんの話では、装備職人たちは休む間もなく働かされているらしいし、現状の職人の数ではもう限界を超えちゃってるらしいんだよねぇ。
「希望が無いわけではないのじゃが、今すぐ改善するというものでもないのじゃ。当分は妾たちで何とか世話するしかないと思うのじゃ」
「だねぇ。改善の兆しみたいなものは無くもないんだけど……」
幸福の先端は4度目の転職に成功したので、次の転職からは個人の希望ルートに進む事になって、サウザーは職人になれるはずだ。
3月に職人を浸透させられれば、4月までにサウザーが武器か防具かアクセサリーを作れる可能性は高く、そこまでいければ現状が少しずつ改善されていくんじゃないかなぁと期待している。
「俺達がスポットで材料を集めて装備品を配る手もあるけど、あまりにも俺達自身の負担が大きすぎるから、出来ればそこまではしたくないんだよねぇ」
「必要なことなのは分かるけど、素材の調達、装備の作成、そして配布までぼく達が担うのはね……。しかも無償だしさぁ」
「シルヴァを見つけて、リーチェの問題を解決済みだったのならそこまでやっても構わなかったけどね。だけど俺達には俺達の目的がある。他人の世話を焼きすぎるわけにいかないよ」
「あははっ。ダン、これでもかってくらい世話を焼いておいてなに言ってるのっ」
休憩中のニーナが、からかうように笑いながら俺の背中に抱き付いてくる。
ニーナに抱きつかれてもあまり柔らかさは感じないけれど、その分ニーナの鼓動が近くて安心する。
「開拓村に運び込む物資のお金もぜーんぶダン持ち、朝晩サンクチュアリの為に訪問して、それでも世話を焼いてないって言えるのは逆に凄いねっ」
「いやいンンッ……!」
いやいや、世話を焼いてないとは言ってないじゃない。これ以上は負担になるって話をしてるんでしょ。
そう反論しようとしたけれど、ニーナの口で口を塞がれ反論を禁止されてしまった。
「あーもう、せっかく支援魔法士になってるのに、浸透が足りてなくてサンクチュアリがまだ使えないのよねぇ」
ニーナの背後から俺に抱き付き、両手で俺の乳首をクリクリと弄りながら、気だるげに溜め息を吐くティムル。
「名匠にしてもらったのを後悔したことは1度だってないけど、名匠になった代償みたいに力不足を突きつけられることが多いわよぅ……」
「ティムルお姉さんはみんなの装備品を作ってくれたの忘れてるの?」
軽くしょんぼりしているティムルをよしよしなでなでしてあげる。
出来ないことばかりに注目しないで、ティムルは自分がやったことをもっと自慢していいんだよ?
俺達家族全員、ティムルには感謝してもしきれないくらいなのにさぁ。
「開拓村だけでなく、トライラムフォロワーも妾の家もダンに頼りっぱなしなのじゃ。みんなを助けてくれる優しいダンが大好きだけど、妾もダンに頼られる存在になりたいのじゃ」
「えー? フラッタのことはいっつも頼りにしてるつもりなんだけどなぁ」
「そう言ってもらえるのは嬉しいのじゃがのう。今後は戦う力を磨くだけではなくて、色々なことに目を向けられる大人になりたいのじゃー」
リーチェのおっぱいを弄んでいる右腕に無理矢理隙間を作って、そこに収まりすりすりと身を寄せてくるフラッタ。
視野の狭さって幼さと同義だったりすることがあるからなぁ。
世界一可愛いフラッタには余計なことを考えさせたくないけれど……。世界一可愛いフラッタだから、成長して大人になっても世界一可愛いままかもね。
「ダンを見てると建国の英雄譚が馬鹿馬鹿しく思えてくるよ。最近は人を導くことと人と共に生きることって、突き詰めると同じ事なんだなぁって思うようになっちゃった」
根元からおっぱいを持ち上げられながら、硬く張り詰めたピンクの先端を人差し指で優しく転がされているリーチェが肩を竦めている。
突き詰めてるつもりも導いてるつもりもないけれど、その2つはどっちも誰かと寄り添うってことだからね。
リーチェの過ごしてきた時間が、他人と共に生きた時間とは言えなかったってだけじゃないかな?
「樹海の外に来てからというもの、我ら守人の魔人族は本当に甘えていたのだな、と思い知らされますよぉ……」
俺にドクドクと注ぎ込まれながら、甘い吐息で甘えていたと漏らすヴァルゴ。
「確かに転職の加護は失いましたが、明確な外敵もなくひたすらに魔物と対峙していれば良いだけの日々は、苛酷ではありましたが単純で恐怖の無い日々でもありました」
「……職業の加護無しでアウター内で生活する暮らしを恐怖が無い日々と言うのは、流石に無理があるよヴァルゴ?」
「私たちにとってはそれが当たり前でしたから。ダン様に加護を与えてもらった今だからこそ、守人たちが如何に閉鎖的で愚かであったのかと恐ろしく感じます……」
ヴァルゴたち守人の魔人族たちは仕方ないでしょ。明確な使命があって、その上で情報が制限されてたんだからさ。
その為に過酷な日々を送っていたのはどうしようもないけど、これから改善していけば良いんだよ。
「ダンさんを見てると、誰だって戦う力を磨くことは出来るんだなって思うようになりました。そして、無力なままでいる事は罪なんだなって今は思うんですよ」
リーチェと同じようにおっぱいを持ち上げられ、その硬い乳首を人差し指でくりくり転がされているムーリが、今までの自分の無力を嘆いている。
「罪って言うのは流石に言い過ぎかもしれないけれど、無力で居続ける意味はないよね」
「力が及ばず現実に打ちひしがれることは仕方ありません。だけど不幸をそのまま受け入れるなんて、今までなんて馬鹿な事をしていたんだろうって……」
そうだね。ムーリが武器を手に取ったように、戦う意志さえあれば誰だって戦えるんだよ。
この世界の神様は、戦う人に職業の加護を授けてくれるわけだしさ。
でも……なんとなく違和感はあるんだよね。
万人に職業の加護が与えられているっていうのに、なんでここまで弱者が弱者として定着してしまったのか不思議で仕方ない。
まるで長い年月をかけて、人々の牙を抜いていった勢力でもいたんじゃないのかと疑ってしまうよ。
世界を牛耳る巨悪になんて立ち向かいたくないよぉ。
でもリーチェの問題もヴァルゴの問題も、国や世界に関わってきそうで目を逸らしてもいられないんだよなぁ。
みんながみんな世界最高の女性達だから、彼女達とイチャイチャラブラブのトロけるような爛れた日々を送る為のハードルも、世界最高難度に設定されてるのかもしれないねぇ……。
ま、ハードルをクリアする前からみんなと愛し合えるんだから、文句なんか言ったら罰が当たっちゃうよ。
「さぁみんな、もう1周しようか。夜はまだまだこれからだからねー」
「おいでダンっ。いっぱい頑張ったダンには、いーっぱいご褒美をあげちゃうのーっ」
まったく休憩していた気がしないけど、笑顔のニーナをベッドに押し倒して休憩の終了を宣言する。
まずはニーナから、また一緒に気持ちよくなろうねー。大好きぃ。
「これから開発予定地に転移するよー。荷物とか忘れないよう気をつけてね。なにも無い場所だから」
翌日、人数の少ないクリミナルワークスの転移はニーナ、フラッタ、リーチェに任せて、俺はファミリアの98名をステイルークから開拓村跡地に転移させた。
転移が終わったらみんなでサンクチュアリをばら撒いて、村の安全を可能な限り確保する。
その間にヴァルゴは簡単な戦闘指導、ティムルはトーレさんとオディさんの2人と打ち合わせをしていたようだ。
ティムルにはお金を惜しまず投入していいと言ってあるので、建設資材や食べ物、道具関係を揃えるのは問題ないはず。多分。
「壁と屋根だけの建物なら、150人が寝泊りできる規模の物も今日中に出来るはずよ。大工の経験者が数名いたから間違いないわ」
「150人が寝泊りできる施設が1日で建つのかぁ……。凄まじいね……」
「ダンが材木を用意してくれてたし、生きてる土台も見つかったからねー。そこにエアコントローラーを1つ提供して、住宅が揃うまでの拠点にしてもらいましょ」
空間を仕切ることさえ出来ればエアコントローラーが使えるからね。
2月の冬真っ只中の中でも、快適に寝られるはずだ。
開拓村の目的は大きく3つ。
1つ目は、守人の魔人族が職業ギルドを利用する際の玄関口になってもらうこと。
クリミナルワークスには冒険者になってもらって、各種職業ギルドに飛べるようになって欲しいところだ。
2つ目は聖域の樹海が広がり過ぎないように、ある程度森を伐採し木材を得ること。
フレイムロードの出現も人為的なものだった可能性が高いし、森の伐採が原因でアウターエフェクトが起こるとは考え難い。
どんどん伐採しても問題は起きないはずだ。
それに今回村の建設の為に、国中から木材を調達してもらっている。
伐採直後の木材はすぐに建材として利用することは出来ないらしいので、使った分は早め早めに補充しておかないと、装備品に続いて木材や建築資材まで枯渇しかねないからね。
そして3つ目が装備職人の数を増やすことだ。
装備品の必要数が全く流通してなくて、本当に参っちゃったよぉ。
低品質の武器まで高くて手に入れづらいのも、弱者が這い上がるのを邪魔する大きな要因の1つだ。なるべく早く取り除いてしまうに限るね。
装備品が足りていないので、入植者たちの職業浸透もなかなか進まないかもしれない。今年1年かけて各職人を10人くらいずつ増やせればいいんだけど。
守人を優先するか、入植者を優先するかが悩ましいよぉ。
サンクチュアリを展開し終わったら、仕合わせの暴君はスポットに入って魔物狩りを行なう事にする。
奈落にも行ってみたいんだけど、初めて行く場所にはなるべく徒歩で行きたいし、ヴァルゴがまだ俺達の探索ペースについてくるのが難しいだろうからね。
「それじゃあとで合流しようね。3人とも気をつけて」
ティムル、フラッタ、リーチェと長めのキスをして、3人を最深部へと送り出す。
ティムル、フラッタ、リーチェの3人は最深部で職業浸透を優先し、俺とニーナ、ヴァルゴの3人で最深部より手前の場所で魔物を狩り、装備品の素材を収集する。
ニーナは今のところ職業浸透に不満がないらしいので、こっちを手伝ってくれることになったのだ。
わぁい! 最近ニーナとは別行動が増えたから、なんかすっごい嬉しいんだけどっ。
流石に魔物の密度は最深部とは比べ物にならないほど薄いので、魔物察知で虐殺してもアウターエフェクトが起こる心配はなさそうだ。
一応大事を取って、移動をヴァルゴのペースに合わせているけど、気にしなくて良かったかなぁ。
ティムルたちの方も、連日最深部で狩りを続けていてもアウターエフェクトが起こったことは今のところない。
魔物察知を使った高速虐殺をしない限り、アウターエフェクトが自然発生する事はないのかもしれないね。
あ、あとは大人数のアライアンスで人海戦術を取るとかすればあるいは?
「あ、ちょっと待って。ヴァルゴの浸透が終わってるみたいだ」
最深部ではないとは言え、察知スキルを使った奥地での高速殲滅のおかげで、最大レベル30の行商人は問題なく浸透してくれた。
ヴァルゴの職業の次の職業は、そのまま荷運び人を選択する。
荷運び人LV1
補正 持久力上昇+ 所持アイテム重量軽減+
スキル インベントリ
「新たな加護を得た実感はありませんが……。確かに新たなインベントリが使用できるようになっておりますね」
「職業の加護はなかなか実感し難いものだからね。荷運び人を浸透させたらインベントリが大きくなるから驚くと思うよ」
好色家のおかげでヴァルゴの持久力は既に充分なんだけれど、8㎥のインベントリがあればデーモンスピアを自分で管理できるようになるし、飛脚の5段階敏捷補正を目指したいと思ってるんだよね。
ティムルが名匠になる前に敏捷補正で悩んだ事があったけど、持久力が充分になったヴァルゴが次に足りていないのは敏捷補正に他ならない。
充分な敏捷補正さえあれば、ヴァルゴはスポットの最深部でも全く問題なく戦える技量があるからなぁ。
「みんなお疲れ様ーっ。今日はそろそろあがろっか」
1日中魔物を狩って、俺は紳商LV63に法王と救世主がLV44。ニーナは探索者LV62で、ヴァルゴが荷運び人LV11になっていた。
ティムルは支援魔法士LV47になってサンクチュアリまで使えるようになり、フラッタは魔導師LV57になっている。
そしてティムルとフラッタが、なぜか射手に転職できるようになっていた。
「ダンとニーナちゃんが居ないと魔物狩りのペースが悪すぎるのよねぇ。だからリーチェに弓を借りて魔物を倒してみたのよ」
「なるほど。リーチェは弓使いだもんね」
「私は魔導師を優先するつもりだけど、察知スキルも全員が使えるようになっておいた方がいいでしょ? 野盗狩りでも大活躍だったしね」
確かにティムルの言う通り、察知スキルは持っているべきスキルではあるね。
それにティムルは身体操作性補正が累積しまくってるから、敏捷補正を上げたときの効果が大きくなるんじゃないかなぁと思う。
そう考えると悪くない選択かな?
「ということで、妾は魔導師の次は射手になりたいのじゃっ」
「了解。でもフラッタが射手って、ちょっとイメージ湧かないねー」
「ふははっ。確かにのう! それになんだか、いつまで経っても竜騎士になれないのじゃーっ!」
……フラッタ。そんなに楽しそうに竜騎士になれないって言われても困るよ?
竜騎士になりたくないわけじゃないんだろうけれど、自分の手数が増えていくのが楽しいんだろうなぁ。
「ぼくは射手まで浸透していると思うから、フラッタの魔導師が浸透したら今度は狩人を狙ってみるよ。これになりたいー! って強く思ってれば、フォアーク神殿の転職もある程度狙えるっぽいからさ」
「そういうものなんだ? フォアーク神殿の転職も、ある程度規則性はあるのかな」
狩人、斥候と進めば対人戦でも強くなれる補正が多いし、ラスボスリーチェがどんどん強くなるなぁ。
最近は弓をメインに使うことが多くなって、後衛として完成されてきた気がするね。
家に帰ったらムーリとターニアさんに夕食の準備を任せてしまって、俺たちはみんなで手合わせをする。
魔物狩りではもう緊張感もなく、手合わせをしないと腕が鈍りかねない。
それにヴァルゴという最高の教官がいる幸運を活かさない手はないね。
「職業の加護というのは本当に凄まじいものですね……。皆さんと手合わせをしていても、疲労を全く感じません……」
ヴァルゴの圧倒的な戦闘技術を学ぶ為にも、ヴァルゴのスタミナが強化された意味は非常に大きい。
ヴァルゴの息が上がらなくなったことで、フラッタが喜々としてヴァルゴに返り討ちにされまくっている。
「職業の加護があっては技術が鈍るのではないかと危惧しておりましたけれど、訓練の時間を増やせるので、逆に研鑽を積みやすくなりそうですよ」
「持久力補正は日常生活でも夫婦の営みにも大活躍だからね。ヴァルゴも可能な限り累積させてくれよ?」
「ふふ。ダン様ったら、まだ明るい時間ですよ?」
明るい時間にも散々肌を重ねてきたでしょ。その指摘は今更すぎるんじゃないかなー?
ヴァルゴ自身は単純な戦闘訓練に加えて、魔迅戦闘の訓練も行う。
魔迅の切り替えを意識せずに出来るようになれば、竜化や獣化を上回るほどの応用力が得られそうだから、頑張れヴァルゴ。
「「抗い、戦い、祓い、貫け。力の片鱗。想いの結晶。顕現。鋼鉄のロングソード」」
夕食を取った後は、ティムルと2人で仲良く装備品作りだ。
素材も限られているので武器を優先して作成。剣や槍、メイスなどを合わせて37個の武器を作ることが出来た。
魔人族の集落に10個ずつ、開拓村に7つ配布かな? 全然足りないなぁ。
……全然足りないけど、ヴァルゴが飛脚を浸透させたタイミングで奈落に向かって旅立つのがいいかな。
奈落でも職業の浸透は進められるだろうし、シルヴァの捜索をするのにあまりゆっくりもしていられないからね。
早くラトリアとエマも同居して、みんなとドロドロの生活を送るためにもう少し頑張ろう。
そう言えばゴブトゴさん、エルフの里の件はどうなったのかなぁ? 最高にエロいエルフの姫君とも、早く1つになりたいんですけどねー?
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