異世界イチャラブ冒険譚

りっち

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4章 マグエルの外へ2 新たな始まり、新たな出会い

254 魔迅 (改)

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 全員を夜通し満たしていたら夜が明ける。

 エマには好色家を浸透させたけど、ヴァルゴにはまだ浸透させてなかったなぁ。おかげでヴァルゴを完全にノックアウトしてしまったよぉ。

 昨日一緒に連れて行けば……いや、2回に分けた方が楽しみが増えるし、これはこれで良かったか。


 朝のお勤めもねっとりと楽しんでから、ターニアさんも合流して朝食を取る。


「それじゃ午前中はそれぞれバラバラに動こうか。ラトリアとエマは俺がヴァルハールに送ってくよ」

「済みません。お手数をおかけしますがよろしくお願いしますね」


 遠慮しないでいいんだよーっとラトリアとエマにキスをする。


「ニーナとターニアさんは自宅の補修、ティムルとフラッタ、リーチェの3人はスポットで職業浸透だね。今更気を付ける事も無いと思うけど、みんな怪我なんかしないようにね?」

「私達の方は何も問題無いのっ。心配しないでいいからねー」


 まっかせなさーいと細腕で力こぶを作って見せるニーナ。

 こぶなんて何処にも出来なかったけど、可愛いから問題なしっ。


「俺はヴァルゴと一緒に聖域の樹海の最深部を探してみようと思ってるんだ。ついでにヴァルゴには好色家の浸透を進めてもらうからね」

「お願いします……。昨夜は少々不甲斐ないところをお見せしてしまいましたので……」


 昨晩1人だけ先に失神してしまったことを恥じるヴァルゴ。

 でも今の俺の相手をするのに好色家も無い状態だったんだからね。恥じるべきはヴァルゴに無理をさせた俺の方だよなぁ。

 聖域の樹海で好色家を浸透させてあげるから、今夜からもっと長く愛し合えるからねー。


 聖域の樹海でヴァルゴの好色家を浸透させたら、全員で合流してスポット内で魔物の大量虐殺だ。

 オリハルコン装備を充実させていく為にも、アウターエフェクトを乱獲しないといけないからね。


「それじゃ私は今からシュパイン商会に顔を出して、何か新しい情報がないか確認しておくわね。午後に合流した時にみんなと共有するから」

「お願いね。キャリアさんにはお世話になってるし、開拓村の再興の話も相談しちゃっていいよ。そこはティムルの好きなようにしていいからね」


 相談していいと言うか、村作りなんて俺には何のノウハウも無いからな。

 開拓村を再興するためには、色々な人の手を借りなきゃいけないだろうね。


「あはーっ。お言葉に甘えて、キャリア様にも1枚噛んでもらうとするわねっ」

「あ、でもまだ本決まりはしてないことは忘れずに伝えてよ? すんなり許可が下りそうな雰囲気だけどね」


 村の維持、管理なんて俺達には無理だしやりたくない。でも生粋の商人であるキャリアさんなら喜んで参加してくれるだろう。

 上手くいけば、侵食の森から取れるドロップアイテムを独占出来る可能性があるんだ。あのキャリアさんが乗らないとは思えないね。




 みんなをキスで送り出したあと、ヴァルゴと共にディローム族の集落まで転移する。


 ヴァルゴに聖域の樹海の最深部について聞いてみたけど、守人たちは必要以上に森の中を歩き回ったりしないので何も分からないらしい。

 職業補正の無かった守人たちは、どんな弱い魔物相手でも命がけで戦わなければいけないからなぁ。アウターを攻略するなんて発想はなかったのだろう。


 ヴァルゴの職業を好色家に設定して、ディロームの集落を後にした。


「ヴァルゴには今、好色家っていう職業になってもらっているんだ」

「はい。病気に強くなり、スタミナが急激に伸びる職業なのでしたよね」

「そうそう。好色家は愛の営みに特化した職業だから、ヴァルゴの体を俺好みの、最高にはしたない体に変えさせてもらうからね?」

「はい。私の身も心も魂も、全てダン様に捧げましたから、如何様にもしてくださいませ」

「うん。毎日毎日好き放題にさせてもらうから覚悟しておいて」


 無垢な女性を自分の色に染め上げる。これもまた男のロマンだよねぇ。

 しかもヴァルゴ本人が好きにして欲しいって全部差し出してくるんだもん。こんなの興奮しないわけがないよ。


「それと、魔迅を使って今日中に1度魔力枯渇を起こしてもらう。魔力枯渇を起こすと魔法使いになれるからね。仕合わせの暴君のメンバーは、全員攻撃魔法を使えるようになってもらってるんだ」

「ま、魔法使い……! まさか私が魔法の力を得られるなんて……!」

「攻撃魔法が如何に強力かはヴァルゴにも見せた通りだよ。あの力がヴァルゴにも使えるようになるんだ。楽しみにしてて」


 職業補正の無いヴァルゴをお姫様抱っこして、ヴァルゴの上下のお口をたっぷり可愛がりながら森の奥に進んでいく。

 聖域で暮らす魔人族さえも樹海の奥地に入り込まないのであれば、他の人間がいる可能性はほぼ無いだろう。ヴァルゴの奥地には存分に悪戯してあげるからねー。


「ん……。はぁっ……! ふぅぅぅ……」


 魔物が出るたびに瞬殺して、ドロップアイテムを回収したら足を止めてヴァルゴの体を楽しむ。

 巫女服をはだけさせて鈍感乳首に俺の唾液をたっぷり塗りこんで、俺に乳首を吸われる事に慣れさせていく。


 アウターの最深部と比べると浸透速度は遅いけれど、魔物察知があって高速移動が可能な俺なら、ヴァルゴの好色家を昼までに浸透させることは可能なはずだ。




「こ、こんなところで……! こんなところでぇ……!」


 好色家がLV10になった記念に森の中でヴァルゴを押し倒し、巫女服をはだけさせてヴァルゴの中をいっぱいに満たしてあげる。

 勿論LV20に到達した時もたっぷり注ぎ込んで、無事LV30を迎えたところでもまた溢れるくらいに流し込んであげた。


 村人と好色家しか浸透してないなんて、なんてはしたない巫女なんだお前は。

 そんな淫乱巫女のヴァルゴは、誰もいない森の中で服をはだけさせ、鈍感乳首をちゅぱちゅぱとしゃぶられながら気絶するまで中を満たされ続けるのがお似合いだよぉっ。

 ふふ。昨日までならもうとっくに気絶してたんだけど、今日はまだまだ楽しめるでしょ?

 はしたない巫女さん、大好物だよぉ。


「も……入らない、からぁ……。いちど……いちど抜いてぇ……」

「1度全部抜いて、改めていっぱいになるまで注いで欲しいって? まったくヴァルゴは欲しがり屋さんだなぁ」

「ちっ、ちが……! ふああああああああっっ!」


 それにしても、好色家を浸透させたヴァルゴに根元まで突き入れて、1番奥をグリグリ抉りながら、溢れても溢れても構わずに注ぎ込んであげているけど、聖域の樹海の最深部に到達することはできなかった。

 スポットだったらもう最深部についててもおかしくないくらい移動したつもりだけど、聖域の樹海はまだまだ広そうだね。


 ヴァルゴの舌を強く吸って彼女を唾液を味わいながら、彼女の奥を俺の体液で満たしてあげてマグエルに帰還した。




「お帰りなのじゃーっ! でもヴァルゴばっかりズルいのじゃーっ!」

「ズルくないよー。これからみんなにも同じことをしてあげるんだからねー?」


 合流したみんながヴァルゴの姿を羨ましそうに見ていたので、スポットに行く前にしっかりたっぷりみんなの中を満たしてあげる。

 フラッタとピッタリ繋がったまま両手でピンクの乳首をシコシコ扱いて、口ではリーチェの甘くてピンク色の乳首をちゅぱちゅぱしゃぶって、ニーナの舌にお尻をヌルヌルと出入りされながら、フラッタの中にとめどなくドバドバと注ぎ込んであげると、ヴァルゴと一緒に休憩中だったティムルから報告があった。


「ダン。キャリア様も開拓村の復興事業にはかなり乗り気になってくれてるわ。それとマルドック商会の取引先の動きなんかもある程度掴めたらしいから、明日1度シュパイン商会に顔を出して欲しいの」

「明日でいいんだね。了解だよー」

「それと、納税できなくて野盗に落ちた者が何箇所かで確認されてるって話もあったわ。片付けてくれるならありがたいって」


 む、それじゃあ明日になったらまた色々動き出しそうだね。

 フラッタのピンクの超敏感乳首を高速で扱きまくって気絶させ、リーチェのピンクで甘い乳首を高速で舐めしゃぶって気絶させ、ニーナに正面から抱きついて平らなおっぱいを高速で舐めまわしながら、1番奥をガンガン突いて気絶させた。


「それじゃ明日は朝からシュパイン商会に行こうか。話次第で明日の予定が変わってくるだろうから、どんな話をされるか楽しみにしておこうね」

「んねぇ~ダン。お姉さんは明日の話より、今集中して欲しいんだけどぉ?」


 ティムルお姉さんと正面から繋がって、ちゅぱちゅぱとキスをしながらゆっくり中を満たしてあげる。

 ティムルを満たしたあとは休んでいたヴァルゴの中にも改めて注ぎなおして、お昼のデリバリーは終了した。




「ひゃっ!? ダ、ダン……!?」


 スポットに向かうために身支度を整えているリーチェの背後から服の中に手を突っ込んで、直パイをモニュモニュと堪能する。


「リーチェ。すぐにお前の中も俺でいっぱいにしてやるから、もうちょっとだけ待っててね……」


 手に余るリーチェの特大生意気おっぱいをむにゅむにゅと揉みしだきながら、親指と人差し指で摘んだ乳首をくりくりと捻る。


「今までみんなに注いだのと同じくらい、ちゃんとお前の中もいっぱいにしてやるからさ。約束するよ……」

「うん……。飲むのだって嫌いじゃないけど、やっぱりぼくもダンを受け入れてみたいし、ダンで満たされてみたいよぉ……」


 注ぎこめない分復活も身支度も早いリーチェとキスをしながら、他のみんなの身支度が整うのを待ち続けた。




「あっ」


 身支度が整っていざ出発! と思ったところで、ティムルの探索魔法士が浸透しているのに気付いた。


「ティムルー。探索魔法士が浸透してるよー。次はどうする?」

「それじゃ回復魔法士、支援魔法士、魔導師の順でお願いしたいわ。その後は修道士や司祭も進めて、攻撃魔法の威力を上げていきたいかしらねー」

「了解。じゃあまずは回復魔法士にするね」



 回復魔法士LV1
 補正 魔力上昇 魔法攻撃力上昇-
 スキル 回復魔法



「ありがとダン。これで私にもヒールライトが使えるようになったのねぇ」


 ティムルの使用可能魔法も大分増えてきたなぁ。

 アウターエフェクトまで出せれば、今日中に回復魔法士も浸透してくれるはず。頑張らないとね。




「魔物集めは私とダンにまっかせなさーい!」


 スポットの最深部では以前のようにニーナと俺が魔物集め、他の全員が魔物狩りを担当する。

 思い切り走れるため、ニーナが薄い胸を張ってやる気を見せているね。


 ヴァルゴも装備品がある程度揃ったので、今回から戦闘に参加してもらう。

 魔迅をピンポイントで使用する事で、足りない敏捷性補正を補って戦っているようだ。


 アウターエフェクトが出る前に、ヴァルゴの戦士がLV30を迎える。

 槍手を上げさせてやりたいところだけど、まずは旅人を上げてインベントリを使えるようにさせてあげないと、装備やお金の管理が大変だからね。

 と言っても、1㎥のインベントリじゃ災厄のデーモンスピアは収納出来ないんだけど。



 旅人LV1
 補正 持久力上昇-
 スキル インベントリ



 ドロップアイテムを回収していると、ヴァルゴが感心したように自身の両手を見詰めている。


「……加護の力というのは本当に凄まじいものなんですね。魔迅すら以前よりかなり長く使えるようになりましたし、こんなに戦っても全然疲労を感じませんよ」


 魔迅に関しては、全体魔力補正と全体魔力回復のおかげだろうね。ヴァルゴにはまだ魔力補正は浸透してないから。

 あっと。あまり魔力を増やす前に、魔力枯渇を経験させておかないと大変だよな。


「しっかし、魔迅を使えるヴァルゴに魔力枯渇の経験が無いのは少し意外だったよ。あまり使ってなかったの?」

「いえいえ、聖域の樹海で余力を無くしたら、それこそ死ぬだけですから。魔力を枯渇させる状況に陥った時点で助かりませんよ?」

「……そりゃそうか」


 そもそも魔力枯渇が魔法使いになる条件ということを知らない限り、あの気持ち悪さを我慢してまで魔力を完全に枯渇させる人なんていないかぁ。


 数回魔物の群れを撃退すると、ヴァルゴの旅人も瞬く間に浸透してくれた。

 やっぱり6人になったことで、職業浸透速度が早まっていたりするんだろうか?


 真相は分からないけれど、ヴァルゴには次に商人になってもらった。



 商人LV1 
 補正 幸運上昇-
 スキル 目利き



「こ……これはいったいっ……!?」


 初めて見るアウターエフェクトの発生予兆に、緊張感を高めるヴァルゴ。

 商人の育成を開始していくらも経たないうちにアウターエフェクトの兆候が起こったな。


「神代より誘われし浄命の旋律。精練されし破滅の鉾。純然たる消滅の一矢。汝、我が盟約に応じ、万難砕く神気を孕め。インパクトノヴァ」

「えっ、えええええええ!?」


 セイントロードという名前が見えたのでインパクトノヴァを連射してふっ飛ばしてやった。

 一瞬で吹き飛ばされたアウターエフェクトを見て、ヴァルゴが槍を構えたまま絶叫していて笑うんだけど?


「しっかし、聖属性にもロード種がいるなんてなぁ……」


 ドロップアイテムもセイントソウルなので、聖属性だったのは間違いないようだし。

 竜王といい、聖属性のアンデッドモンスターっていったいなんなのさ?


「それじゃ今日の浸透結果を発表するよーっ」

「「「ぱちぱちぱちー」」」

「な、なんですかこの軽いノリ!? アウターエフェクトって世界を滅ぼす存在なんじゃありませんでしたっ!?」


 ごめんよヴァルゴ。うちのパーティ基準だとアウターエフェクトってボーナスゲームみたいなものなんだ。慣れてくれ。


 セイントロードを倒した事で俺の紳商がLV51に、法王と救世主がLV40に到達。

 ニーナの探索者がLV56、ティムルの回復魔法士はLV50で浸透完了。フラッタの魔導師がLV48で、リーチェはドラゴンズネストを使えるようになったらしいので魔導師LV60を超えたはずだ。

 そして当然ヴァルゴの商人もLV30で浸透してくれた。


「それじゃ浸透した2人の職業を変更するよー」

「お願いねー」

「よっ、よろしくお願いしますっ……!」


 職業設定にすっかり慣れたティムルは支援魔法士に、未だ緊張気味のヴァルゴは行商人になってもらう事にする。


 今のヴァルゴには、とにかく持久力と敏捷性をどんどん伸ばして欲しいんだよねー。

 それに重量軽減スキルってありとあらゆる場面で適用される効果の高いスキルだから、なるべく優先して習得させておきたいのだ。



 支援魔法士LV1
 補正 魔力上昇 魔法攻撃力上昇-
 スキル 支援魔法


 行商人LV1
 補正 持久力上昇-
 スキル 所持アイテム重量軽減-



 職業設定を終えてマグエルに帰還し、日没までは自宅の庭で手合わせをして過ごす。


「……加護の力とは本当に素晴らしいですねっ」


 持久力補正を7段階以上積み上げたヴァルゴが、自分のスタミナに驚きながらも楽しそうに槍を振るっている。


「昨日は皆さんの相手をするのは2、3度が限界でしたのに、今日は疲労を感じないのでいくらでも研鑽を積む事ができそうですよ」

「ふははーっ! であればまた一手お相手願うのじゃーっ!」


 技術はあるけど補正のないヴァルゴと、補正では勝ってるけど技術が足りていないみんなの手合わせはお互いに得るものが多いらしく、何度も楽しそうに手合わせをしている。


 ……っと悪いヴァルゴ。今日はお前に魔力枯渇を起こしてもらう予定だったな。

 楽しそうに訓練しているところに水を差すのもなんだから、魔迅をずっと発動したままで俺と手合わせといこうか。


「ふふふ。いくらダン様とは言え、魔迅を発動した私に簡単に勝てるとは思わないで欲しいですねっ」

「簡単に勝てるとは思っちゃいないよ。でもヴァルゴに俺の剣を見せるのは初めてだからね。可愛い嫁の前では精一杯かっこつけさせてもらうつもりだよ」


 聖銀のロングソードを構え、職業補正を細胞の1つ1つにまで行き渡らせるつもりで全身に走らせる。

 聖域の樹海で出会ったときより数段手強くなったであろうヴァルゴとの対戦。気が抜けるはずも無い。


「ふっ!」


 黒いオーラを纏ったヴァルゴが神速の1撃を繰り出してくる。

 確かな技術に職業補正が乗った必殺の1撃を躱し、ロングソードで応戦する。


「……なるほどなぁ」

「はい? どうしたのです、かっ!」


 魔迅を発動したヴァルゴと打ち合っていると、ヴァルゴは魔迅を発動しながらの戦闘に慣れていないことが良く分かる。


 魔迅は精密動作をある程度犠牲にして、その代わりに爆発的な加速を得る能力だ。

 消費魔力も激しいし、訓練ではなかなか使えなかったんだろうなぁ。


 ピーキーな能力を限界ギリギリで制御する技術は見事だけど、ヴァルゴの真骨頂である神がかった技術が少し台無しになってしまっている感じは否めないな。



「魔迅を使用しても、涼しい顔をして凌いでしまわれますか……! ダン様を侮っていたつもりはありませんが、少々自惚れが過ぎてしまったようですね……!」

「そんなにバカにしたものでもないよヴァルゴ。俺がこうやって捌けているのは、単純にヴァルゴが魔迅を使った状態での接戦の経験が少ないからだ」


 慣れていないなら慣らせばいい。経験が浅いなら積めばいい。

 今後は五感上昇補正と身体操作性補正を累積させながら、魔迅を使った状態での手合わせを繰り返して、ヴァルゴの意識を魔迅の速度域に慣れさせてやらなきゃいけないね。


「接戦の経験が無いと言われると耳が痛いですね……! 我々の技術は生き残ることが最優先でしたから……!」

「生き残り優先は何も間違ってないでしょ。槍の技術が異次元レベルなだけに、魔迅の制御に慣れてないのが目立っちゃってるだけさ」


 3分ほど打ち合っていると、ヴァルゴが汗だくになって息も乱れてきた。魔力枯渇の症状が出始めたようだな。


「あっ!?」


 ヴァルゴの槍を弾き飛ばしてから、ヴァルゴを優しく抱きしめる。


「ヴァルゴ。苦しいと思うけど限界まで魔迅を使い続けて欲しい。お前が魔力枯渇を起こすまで、ずっと抱きしめていてやるからね」

「は、はいぃ……。お、お願いしますぅ……」


 ヴァルゴを抱きしめたまま家の中に入り、寝室のベッドに押し倒して、魔迅を発動したままのヴァルゴにずっとキスをし続ける。

 汗だくで息が上がっているヴァルゴをあやすように舌を絡ませ、優しく背中と頭を撫でてあげる。

 5分ほどキスを続けるとヴァルゴの魔迅は解除され、無事に魔法使いの資格を得ることが出来たようだ。


 そのまま優しいキスを続けていると、少しずつヴァルゴも動きを返してくれ始めたので、唇を放す。


「ヴァルゴ。よく頑張ったね。偉いよ。これでヴァルゴも魔法使いになれるんだ。これでもう、ディロームの里が魔物に脅かされることなんてなくなっちゃうよ」

「はぁぁぁ……。体中の感覚が無くなっていって、最後に残った確かなものは、ダン様から送られてくる温もりだけでしたぁ……」


 魔力枯渇を起こしたために紫の顔を青褪めさせたヴァルゴが、俺に縋るように震えた両手でしがみ付いてくる。


「ダン様……。ヴァルゴは不安でございます……。空っぽになった私の中を、どうかダン様で満たしていただけないでしょうか……」

「ははっ。可愛いこと言うじゃないか、ヴァルゴぉっ……!」

「んぅ……!」


 ヴァルゴの口に舌を入れながら、ヴァルゴの体を俺の槍で貫いてやる。

 魔力枯渇って1時間くらい地獄の苦しみが続くはずだけど、全体魔力自動回復が2重に発動しているおかげで、魔力枯渇からの復活が早かったのかもしれないな。


 ヴァルゴ。何も不安なんて感じなくていいんだよ。

 お前の中は常に俺でいっぱいに満たしてあげるからね。
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