219 / 878
4章 マグエルの外へ1 竜王のカタコンベ
219 弑逆 (改)
しおりを挟む
結局朝までみんなダウンしたままだったので、リーチェとムーリのおっぱいを朝まで吸い続ける事になってしまった。ちゅうちゅう。
「2人ともありがとう。少しの間でもゆっくり休んでね」
ひと晩中相手をしてくれた2人の拘束を解いて、ベッドの空いているところに横にする。
朝のちゅーちゅー注入タイムもしっかりと楽しんで、ラトリアの母乳も出が悪くなるまでおしゃぶりしてから、ニーナと先行して竜王のカタコンベに潜入した。
職業の浸透が進んだせいで昨日よりも早い時間で最深部まで到着してしまったので、昨日と同じ時間になるまでニーナと2人きりで唾液を交換しながらみんなが来るのを待った。
「今日の目標は、俺の悪魔祓いと聖騎士の浸透かなぁ。みんなの職業は、今日浸透するのは無いと思う」
「ほんにダンの浸透は凄まじい速さなのじゃ。聖騎士すら数日で終わるとはのう」
「あっとごめん。リーチェは今日の探索が終わったら、荷運び人になってくるといいよ」
「今日で行商人が浸透する見込みってことだね。りょーかいっ」
多分昨日で浸透しきってるとは思うけど、念には念をってね。
笑顔で頷くリーチェにちゅっとキスをして、竜王のカタコンベの2日目を開始した。
全員の戦闘訓練にならないのは少し不味いという事で、俺は魔物を引っ張ってくる係を担当する。
みんなと戦闘中の魔物の数が500を超えたら俺も参戦する事になったんだけど……、みんな強いなっ!? 間に合わないよっ!?
単純な戦闘技術も高いんだけど、不死特効のミスリル武器にアニマライザーで不死特効の聖属性付与をしている為か、殲滅力が半端ない。
しかも数が増えるとリーチェがヘイルストームやアークティクブリザードをばら撒くので、めちゃくちゃ殲滅力が高いんですよねぇ!?
魔物を全部殺しきられたら俺の負けで、全員とキスの罰ゲームをしながらちょっと休憩を挟む。
え、これのどこが罰ゲームなのかな?
「ねぇねぇ。なんでリーチェは今まで使わなかった中級攻撃魔法を、今日から解禁する事にしたの?」
「今までは、ぼくが魔物を殲滅しすぎるとみんなの為にならないかなって思ってたからさ」
うわっ、耳が痛い話だなぁ。
まさに今の俺にタイムリーな配慮だよ。
「でも既にダンは僕より強いし、みんなも変な気遣いは必要ないくらいの強者だよ。だからぼくも、家族に変な遠慮は要らないかなってね」
「今まで気を使ってくれてありがとう。でもお前の言う通り、家族に遠慮なんてしなくていいからね」
ちゅっちゅっとキスをして、今までありがとうの気持ちを全力でリーチェに伝えてあげた。
しかし攻撃魔法を解禁したリーチェの殲滅力は凄まじく、俺は何度も罰ゲームを受ける羽目になってしまった。決して、罰ゲームが受けたくて手を抜いたりはしてないんですよ?
むしろ全力で勝負した上で受ける罰ゲームだからこそ興奮すると言いますか……ってなんの話だよ。
罰ゲームも何度も繰り返すとみんな色々なパターンを試してくれるもので、ニーナとフラッタの好色家姉妹と3人で舌を絡めたり、ティムルとリーチェのお姉さん組にしてドワーフとエルフの舌を同時に味わってみたり、ニーナとリーチェで最大と最小の感触を楽しみながらキスしたり、ティムルとフラッタで白黒の2人の視覚的な違いを楽しみながらキスをしたりと、相変わらずアウターの最深部ではやりたい放題だ。
みんなが自分たちから抱きついてくれるので、俺の両手は大体フリーで悪戯し放題だし、どんなに悪戯しても誰にも怒られないんだから素晴らしいってレベルじゃないよ。
まぁ俺の指は恥ずかしがり屋なので、すぐに狭くてヌルヌルした場所に潜り込んじゃうんだけど。
そんなことをしながらも真面目に魔物を狩ったおかげで、まずは精神異常耐性-のスキルジュエルさんが出た。
すぐにティムルにと思ったけど、上級レシピの解放中にスキルジュエルを消費するのは勿体無いという事で、ティムルの浸透の様子を見ながら判断する事にした。
ということで、当面はインベントリの肥やしでーす。
なんてことを思うと出始めるのがこの世の常? 魔力吸収-、体力吸収-、毒付与、魔法妨害-と、4つもボロボロと落ちてくれた。
物欲センサーさんって異世界にまで出張してくるの? ティムルも付与術士を浸透し終えたおかげでもあるんだろうけどね。
ですがタイミング的に、全部インベントリの肥やしでーす。
「お、来たみたいだな。みんな警戒」
そして4つ目のスキルジュエルが出たあたりで、魔物の気配が無くなってしまう。
ああ、本当に起こってしまったか、アウターエフェクト。
だけど今更アウターエフェクトにビビることもないんだよなぁ。
目の前に黒い魔法陣が出現。それを確認しながら全員にアニマライザーと鼓舞を付与。
ボロ布を纏った骸骨が現れたので速攻で鑑定を使用する。
フレイムロード
魔法陣から魔物が出た瞬間に鑑定をすると、なんとフレイムロ-ドのご登場だった。
せっかくなので、ここであの時の借りを返しておこうじゃないかぁっ!
右手でホーリースパーク、左手でインパクトノヴァを発射する感覚で、2つの攻撃魔法を超高速で交互に打ち込み続ける。
すると魔法陣から動くこともなく、フレイムロードの体は砕け散ってしまった。
「「…………へ?」」
うん。だと思ったよ。今の俺とアウターエフェクトには、これくらいの差があるとは思ってた。
でもびっくりして口をあんぐり開けているティムルとリーチェのお姉さん組が可愛いなぁもう。
生体察知と魔物察知を発動。更には五感補正を最大限に駆使して周囲を探るも反応なし。
無事にドロップアイテムも出てきたので、間違いなく殺しきったようだ。
フレイムソウル
用途が全く思いつかない、魔玉やスキルジュエルと同じくらいの大きさの赤くてゴツゴツした、宝石の原石みたいなアイテムだなぁ。
「ごめんねみんな。テラーデーモンやマインドロードの例もあるから、アウターエフェクトは瞬殺させてもらったよ。出てきたのはフレイムロードだった」
「やっぱり魔物相手に攻撃魔法は効果絶大だねぇ。私もやっぱり斥候が終わったら、魔法使いの浸透を進めようかなぁ?」
攻撃魔法の威力を目の当たりにしたニーナが、魔法使いルートに興味を持ち始めている。
コンコンを長引かせる意味合いだけじゃなくて、ニーナの場合は獣人族の専用職業を探してほしいと思うから、色んな職業を浸透させてもらいたいね。
「前回は恐慌で見れなかったけど、ロード種でもデーモン種でも本当に瞬殺なのね。あ~もうダンがかっこよすぎて、お姉さん困っちゃうわよ~」
「俺もお姉さんが可愛すぎて参っちゃうんだよーっ」
「あはーっ。こんなにかっこいい人に好きだって言ってもらえるなんてぇっ!」
女性ってズルいよなー。誰かを好きになればなるほど、どんどん魅力的になっていくんだもん。
初めて会った時のティムルよりも、ずっと可愛いお姉さんになりやがってぇ。
「ふむ。妾も屋敷で戦ったロード種との違いを感じてみたかったがのぅ」
バスタードソードを収納しながら、少しだけ残念そうに溢すフラッタ。
「じゃがダンの言う通り、アウターエフェクトは瞬殺すべきなのじゃ。仮にダンやリーチェが支配でもされたら、一瞬で壊滅しかねないからのう」
意外とフラッタって冷静だよなぁ。
脳筋の割に、強い相手に挑みたくて仕方ないぜっ! みたいなところもないし。
「ぼくも魔導師までは浸透してないからなぁ……」
「あ、そうなんだ?」
「うん。でもこんなに対魔物に効果があるなら、無理してでも浸透させておきたかったかな。ま、今更言っても仕方ないことなんだけどね」
仕方ないよと肩を竦めて見せるリーチェ。
エルフにも魔導師は少ないって言ってたし、アウターエフェクトを乱獲する人もそうそういないだろうし、対魔物の効果を知らないのは仕方ないと思う。
「じゃあ少し早いけど、今日はこれで上がろうか」
「そうじゃな。スポットの時と同じであれば、暫く魔物も出んじゃろうし」
「あ、俺はどの程度で魔物が復活するか確認していくから、みんなは先に帰ってて」
「んー。私がいなければダンはアナザーポータルが使えるんだし、先に帰るべきかぁ……」
「はは。帰りたくないなら残っててもいいよー。だからニーナ、そんなにがっかりしなくていいってばー」
なんてうっかり口を滑らしてしまったものだから、全員で確認する事になってしまった。
まあいいや。みんなと密着して休憩だ。
フレイムロードを倒したのでみんなを鑑定してみる。
俺の悪魔祓いと聖騎士はLV100に到達。分析官はLV46だ。めっちゃ上がったな。
悪魔祓いと聖騎士は恐らくLV100で終わりだと思う。種族専用職業じゃないのは間違いないからな。
ニーナが斥候LV89、ティムルが名匠LV18、フラッタが聖騎士LV80まで上がっている。
俺の分析官と比べて、名匠の上がり方が遅すぎてやばいな。ラトリアさん、よくもまぁLV160なんて領域にまで達してたもんだよ。
後はタイミング的にちょっと勿体無かったけど、リーチェの行商人も間違いなく浸透が終わったことだろう。
さて、問題は俺の職業設定なんだよねぇ。
聖騎士が浸透しても竜騎士は出なかった。でも新しい職業を得ることには成功していたんだけどさぁ……。
弑逆者LV1
補正 体力上昇+ 魔力上昇+ 物理攻撃力上昇+ 敏捷性上昇+
五感上昇+ 身体操作性上昇+ 装備品強度上昇+
スキル 対不死防御力上昇+ 対悪魔防御力上昇+
全体物理耐性+ 聖属性魔法 対物理障壁
えーっと? しいぎゃくしゃって読むんだっけ?
弑逆って確か、王や主君を殺すって意味だったと思うけど……。
まさか、フレイムロードを殺したことが条件だったのかな? あんな骨野郎に忠誠なんか誓ってないけど、アイツって君主だから。
悪魔祓いと比べると性能は物理寄り。対不死、対悪魔能力も対照的だ。
俺、現時点でも逸脱した強さだと思うんだけど、こんなの浸透させていいのかな? でも相手もアウターエフェクト操ってるんだっけ? ならいっかー。
弑逆者は見られるのが不味そうなので、追加職業の方に設定して……。メインの職業には篤志家をセットしようかなー。
篤志家LV1
補正 全体体力上昇 全体魔力上昇 全体幸運上昇
スキル 全体物理耐性 全体魔法耐性
魔玉発光促進 稀少品出現率上昇
篤志家の弑逆者って何? 自分自身の分析をするべきだわ。
職業設定をしながら15分ほど待つと、ポツリポツリと魔物の反応が出始める。
よし、確認完了。帰ろっかみんな。
今日は少し早めに上がったので、ドロップアイテムの売却額は320万リーフくらいだった。
フレイムソウルを売却すれば王金貨100枚でもお釣りがくるらしいけど、要らんわそんなお金。
「俺らって連日数百万単位で売却してるけどさ。冒険者ギルドの硬貨が足りなくなったりする事は無いのかな?」
「冒険者ギルドは世界中に展開してるし、ポータルもインベントリも使える組織だからねー。ヴァルハールに負担がかかっても、すぐに別の街の支部と連携して負担を分散できるのよ」
俺の質問にサラッと答えてくれるティムルお姉さん。
ああ、俺アホだったね。硬貨もドロップアイテムもインベントリに入るんだからどうとでも出来るわけか。
「それにここは硬貨がドロップするアウターじゃからのぅ。他の支部より資金的には余裕があるはずなのじゃ。妾たちしか潜っていないわけでもないのじゃからな」
「……そうだね。まさに俺達が竜爵家の財政を潤わせてるのと同じことだった。ありがとフラッタ」
今日もドロップした硬貨を竜爵家に献上する。
未払いだったお給金を支払われた為か、使用人さんたちが心なしか笑顔に見えるな。
ラトリアは毎日100万リーフずつ貯蓄して、それ以外のお金はどんどんヴァルハールの街にばら撒く方針のようだ。
マグエルに足を運んだ事で、お金を回す重要性に気付いたとか何とか。
「はい。本日もありがたく頂戴致しますね。いつもありがとうございます」
俺がラトリアを受け入れた効果なのか、ラトリアはお金を遠慮なく受け取ってくれるようになって、ゴルディアさんが生きていた頃よりもヴァルハールを盛り上げてみせると奮起している。
だからこそ、次期当主を無事に見つけてやりたいところだよなぁ。
夕食の時にラトリアとムーリから、それぞれ報告があると言われた。
それじゃまずはラトリアから聞こうかな。
「ルーナ家のお取り潰しが見直された事で、フラッタの婚約者だった男が少しゴネ出したようですね。フラッタは既に伴侶を見つけたと突っぱねておきましたが……」
「うむっ! 妾はもうダンのお嫁さんなのじゃーっ」
ははっ。残念だったな元婚約者くんよ! フラッタの体は俺で満たされてるから、君はもうお呼びじゃないのさっ!
フラッタをよしよしなでなでしながら、次はムーリからの報告を受ける。
「本日マグエルにて、新しい孤児たち27名の受け入れを行ないました。私達がいなくてももう心配ないとは思いますが、一応お耳に入れておきますね」
「了解。ムーリもお疲れ様」
今回受け入れた孤児たちは、比較的年少者が多いらしい。
マグエルの教会は資金的にも人手的にも余裕がある状態なので、小さい子供をたくさん預かって欲しいという話だ。
その一方で、教会本部で預かっていた比較的年齢の高い子が、人手が足りなくなった各地の教会の人手を補填しているらしい。
各教会も人頭税の心配が無いので笑顔で受け入れられるし、本部の負担も激減して、かなり良い影響が出始めているみたいだ。
「ダンさん。新しく27名の子を受け入れたんですから、約束通りその子たちの分まで、私を愛してくださいねぇ? 27人分私のおっぱいをしゃぶって、27名分私の中を満たしてもらいますよ?」
「ふふ。えっちなムーリを前にして、27人分で満足できるか自信無いなぁ?」
「……っ。も、勿論、それ以上に愛してくれたら、えっちなムーリは嬉しいですっ……」
マジかー。昨日も昇天するほど盛り上がったのに、今日も最高に盛り上がっちゃうのかー。
補正が進んでニーナの獣化とフラッタの竜化も長引いてきたし、毎日毎日盛り上がる要素が尽きなくて参っちゃうなー。
アウターエフェクトなんかより、ベッドの上での死闘の方がよっぽど手強いよぉ。
毎日毎日みんなの中に俺の想いを浸透させすぎちゃって、何らかの補正でも累積されちゃってたりするの?
好色家先生。艶福過大先生。今晩も宜しくお願いします。
愛しのみんなを1人残らず、体の奥の芯の部分から徹底的に満足させてあげなきゃいけないので、今晩も一緒に頑張りましょう!
って事でみんなー。早くベッドに上にいこうねー。
「2人ともありがとう。少しの間でもゆっくり休んでね」
ひと晩中相手をしてくれた2人の拘束を解いて、ベッドの空いているところに横にする。
朝のちゅーちゅー注入タイムもしっかりと楽しんで、ラトリアの母乳も出が悪くなるまでおしゃぶりしてから、ニーナと先行して竜王のカタコンベに潜入した。
職業の浸透が進んだせいで昨日よりも早い時間で最深部まで到着してしまったので、昨日と同じ時間になるまでニーナと2人きりで唾液を交換しながらみんなが来るのを待った。
「今日の目標は、俺の悪魔祓いと聖騎士の浸透かなぁ。みんなの職業は、今日浸透するのは無いと思う」
「ほんにダンの浸透は凄まじい速さなのじゃ。聖騎士すら数日で終わるとはのう」
「あっとごめん。リーチェは今日の探索が終わったら、荷運び人になってくるといいよ」
「今日で行商人が浸透する見込みってことだね。りょーかいっ」
多分昨日で浸透しきってるとは思うけど、念には念をってね。
笑顔で頷くリーチェにちゅっとキスをして、竜王のカタコンベの2日目を開始した。
全員の戦闘訓練にならないのは少し不味いという事で、俺は魔物を引っ張ってくる係を担当する。
みんなと戦闘中の魔物の数が500を超えたら俺も参戦する事になったんだけど……、みんな強いなっ!? 間に合わないよっ!?
単純な戦闘技術も高いんだけど、不死特効のミスリル武器にアニマライザーで不死特効の聖属性付与をしている為か、殲滅力が半端ない。
しかも数が増えるとリーチェがヘイルストームやアークティクブリザードをばら撒くので、めちゃくちゃ殲滅力が高いんですよねぇ!?
魔物を全部殺しきられたら俺の負けで、全員とキスの罰ゲームをしながらちょっと休憩を挟む。
え、これのどこが罰ゲームなのかな?
「ねぇねぇ。なんでリーチェは今まで使わなかった中級攻撃魔法を、今日から解禁する事にしたの?」
「今までは、ぼくが魔物を殲滅しすぎるとみんなの為にならないかなって思ってたからさ」
うわっ、耳が痛い話だなぁ。
まさに今の俺にタイムリーな配慮だよ。
「でも既にダンは僕より強いし、みんなも変な気遣いは必要ないくらいの強者だよ。だからぼくも、家族に変な遠慮は要らないかなってね」
「今まで気を使ってくれてありがとう。でもお前の言う通り、家族に遠慮なんてしなくていいからね」
ちゅっちゅっとキスをして、今までありがとうの気持ちを全力でリーチェに伝えてあげた。
しかし攻撃魔法を解禁したリーチェの殲滅力は凄まじく、俺は何度も罰ゲームを受ける羽目になってしまった。決して、罰ゲームが受けたくて手を抜いたりはしてないんですよ?
むしろ全力で勝負した上で受ける罰ゲームだからこそ興奮すると言いますか……ってなんの話だよ。
罰ゲームも何度も繰り返すとみんな色々なパターンを試してくれるもので、ニーナとフラッタの好色家姉妹と3人で舌を絡めたり、ティムルとリーチェのお姉さん組にしてドワーフとエルフの舌を同時に味わってみたり、ニーナとリーチェで最大と最小の感触を楽しみながらキスしたり、ティムルとフラッタで白黒の2人の視覚的な違いを楽しみながらキスをしたりと、相変わらずアウターの最深部ではやりたい放題だ。
みんなが自分たちから抱きついてくれるので、俺の両手は大体フリーで悪戯し放題だし、どんなに悪戯しても誰にも怒られないんだから素晴らしいってレベルじゃないよ。
まぁ俺の指は恥ずかしがり屋なので、すぐに狭くてヌルヌルした場所に潜り込んじゃうんだけど。
そんなことをしながらも真面目に魔物を狩ったおかげで、まずは精神異常耐性-のスキルジュエルさんが出た。
すぐにティムルにと思ったけど、上級レシピの解放中にスキルジュエルを消費するのは勿体無いという事で、ティムルの浸透の様子を見ながら判断する事にした。
ということで、当面はインベントリの肥やしでーす。
なんてことを思うと出始めるのがこの世の常? 魔力吸収-、体力吸収-、毒付与、魔法妨害-と、4つもボロボロと落ちてくれた。
物欲センサーさんって異世界にまで出張してくるの? ティムルも付与術士を浸透し終えたおかげでもあるんだろうけどね。
ですがタイミング的に、全部インベントリの肥やしでーす。
「お、来たみたいだな。みんな警戒」
そして4つ目のスキルジュエルが出たあたりで、魔物の気配が無くなってしまう。
ああ、本当に起こってしまったか、アウターエフェクト。
だけど今更アウターエフェクトにビビることもないんだよなぁ。
目の前に黒い魔法陣が出現。それを確認しながら全員にアニマライザーと鼓舞を付与。
ボロ布を纏った骸骨が現れたので速攻で鑑定を使用する。
フレイムロード
魔法陣から魔物が出た瞬間に鑑定をすると、なんとフレイムロ-ドのご登場だった。
せっかくなので、ここであの時の借りを返しておこうじゃないかぁっ!
右手でホーリースパーク、左手でインパクトノヴァを発射する感覚で、2つの攻撃魔法を超高速で交互に打ち込み続ける。
すると魔法陣から動くこともなく、フレイムロードの体は砕け散ってしまった。
「「…………へ?」」
うん。だと思ったよ。今の俺とアウターエフェクトには、これくらいの差があるとは思ってた。
でもびっくりして口をあんぐり開けているティムルとリーチェのお姉さん組が可愛いなぁもう。
生体察知と魔物察知を発動。更には五感補正を最大限に駆使して周囲を探るも反応なし。
無事にドロップアイテムも出てきたので、間違いなく殺しきったようだ。
フレイムソウル
用途が全く思いつかない、魔玉やスキルジュエルと同じくらいの大きさの赤くてゴツゴツした、宝石の原石みたいなアイテムだなぁ。
「ごめんねみんな。テラーデーモンやマインドロードの例もあるから、アウターエフェクトは瞬殺させてもらったよ。出てきたのはフレイムロードだった」
「やっぱり魔物相手に攻撃魔法は効果絶大だねぇ。私もやっぱり斥候が終わったら、魔法使いの浸透を進めようかなぁ?」
攻撃魔法の威力を目の当たりにしたニーナが、魔法使いルートに興味を持ち始めている。
コンコンを長引かせる意味合いだけじゃなくて、ニーナの場合は獣人族の専用職業を探してほしいと思うから、色んな職業を浸透させてもらいたいね。
「前回は恐慌で見れなかったけど、ロード種でもデーモン種でも本当に瞬殺なのね。あ~もうダンがかっこよすぎて、お姉さん困っちゃうわよ~」
「俺もお姉さんが可愛すぎて参っちゃうんだよーっ」
「あはーっ。こんなにかっこいい人に好きだって言ってもらえるなんてぇっ!」
女性ってズルいよなー。誰かを好きになればなるほど、どんどん魅力的になっていくんだもん。
初めて会った時のティムルよりも、ずっと可愛いお姉さんになりやがってぇ。
「ふむ。妾も屋敷で戦ったロード種との違いを感じてみたかったがのぅ」
バスタードソードを収納しながら、少しだけ残念そうに溢すフラッタ。
「じゃがダンの言う通り、アウターエフェクトは瞬殺すべきなのじゃ。仮にダンやリーチェが支配でもされたら、一瞬で壊滅しかねないからのう」
意外とフラッタって冷静だよなぁ。
脳筋の割に、強い相手に挑みたくて仕方ないぜっ! みたいなところもないし。
「ぼくも魔導師までは浸透してないからなぁ……」
「あ、そうなんだ?」
「うん。でもこんなに対魔物に効果があるなら、無理してでも浸透させておきたかったかな。ま、今更言っても仕方ないことなんだけどね」
仕方ないよと肩を竦めて見せるリーチェ。
エルフにも魔導師は少ないって言ってたし、アウターエフェクトを乱獲する人もそうそういないだろうし、対魔物の効果を知らないのは仕方ないと思う。
「じゃあ少し早いけど、今日はこれで上がろうか」
「そうじゃな。スポットの時と同じであれば、暫く魔物も出んじゃろうし」
「あ、俺はどの程度で魔物が復活するか確認していくから、みんなは先に帰ってて」
「んー。私がいなければダンはアナザーポータルが使えるんだし、先に帰るべきかぁ……」
「はは。帰りたくないなら残っててもいいよー。だからニーナ、そんなにがっかりしなくていいってばー」
なんてうっかり口を滑らしてしまったものだから、全員で確認する事になってしまった。
まあいいや。みんなと密着して休憩だ。
フレイムロードを倒したのでみんなを鑑定してみる。
俺の悪魔祓いと聖騎士はLV100に到達。分析官はLV46だ。めっちゃ上がったな。
悪魔祓いと聖騎士は恐らくLV100で終わりだと思う。種族専用職業じゃないのは間違いないからな。
ニーナが斥候LV89、ティムルが名匠LV18、フラッタが聖騎士LV80まで上がっている。
俺の分析官と比べて、名匠の上がり方が遅すぎてやばいな。ラトリアさん、よくもまぁLV160なんて領域にまで達してたもんだよ。
後はタイミング的にちょっと勿体無かったけど、リーチェの行商人も間違いなく浸透が終わったことだろう。
さて、問題は俺の職業設定なんだよねぇ。
聖騎士が浸透しても竜騎士は出なかった。でも新しい職業を得ることには成功していたんだけどさぁ……。
弑逆者LV1
補正 体力上昇+ 魔力上昇+ 物理攻撃力上昇+ 敏捷性上昇+
五感上昇+ 身体操作性上昇+ 装備品強度上昇+
スキル 対不死防御力上昇+ 対悪魔防御力上昇+
全体物理耐性+ 聖属性魔法 対物理障壁
えーっと? しいぎゃくしゃって読むんだっけ?
弑逆って確か、王や主君を殺すって意味だったと思うけど……。
まさか、フレイムロードを殺したことが条件だったのかな? あんな骨野郎に忠誠なんか誓ってないけど、アイツって君主だから。
悪魔祓いと比べると性能は物理寄り。対不死、対悪魔能力も対照的だ。
俺、現時点でも逸脱した強さだと思うんだけど、こんなの浸透させていいのかな? でも相手もアウターエフェクト操ってるんだっけ? ならいっかー。
弑逆者は見られるのが不味そうなので、追加職業の方に設定して……。メインの職業には篤志家をセットしようかなー。
篤志家LV1
補正 全体体力上昇 全体魔力上昇 全体幸運上昇
スキル 全体物理耐性 全体魔法耐性
魔玉発光促進 稀少品出現率上昇
篤志家の弑逆者って何? 自分自身の分析をするべきだわ。
職業設定をしながら15分ほど待つと、ポツリポツリと魔物の反応が出始める。
よし、確認完了。帰ろっかみんな。
今日は少し早めに上がったので、ドロップアイテムの売却額は320万リーフくらいだった。
フレイムソウルを売却すれば王金貨100枚でもお釣りがくるらしいけど、要らんわそんなお金。
「俺らって連日数百万単位で売却してるけどさ。冒険者ギルドの硬貨が足りなくなったりする事は無いのかな?」
「冒険者ギルドは世界中に展開してるし、ポータルもインベントリも使える組織だからねー。ヴァルハールに負担がかかっても、すぐに別の街の支部と連携して負担を分散できるのよ」
俺の質問にサラッと答えてくれるティムルお姉さん。
ああ、俺アホだったね。硬貨もドロップアイテムもインベントリに入るんだからどうとでも出来るわけか。
「それにここは硬貨がドロップするアウターじゃからのぅ。他の支部より資金的には余裕があるはずなのじゃ。妾たちしか潜っていないわけでもないのじゃからな」
「……そうだね。まさに俺達が竜爵家の財政を潤わせてるのと同じことだった。ありがとフラッタ」
今日もドロップした硬貨を竜爵家に献上する。
未払いだったお給金を支払われた為か、使用人さんたちが心なしか笑顔に見えるな。
ラトリアは毎日100万リーフずつ貯蓄して、それ以外のお金はどんどんヴァルハールの街にばら撒く方針のようだ。
マグエルに足を運んだ事で、お金を回す重要性に気付いたとか何とか。
「はい。本日もありがたく頂戴致しますね。いつもありがとうございます」
俺がラトリアを受け入れた効果なのか、ラトリアはお金を遠慮なく受け取ってくれるようになって、ゴルディアさんが生きていた頃よりもヴァルハールを盛り上げてみせると奮起している。
だからこそ、次期当主を無事に見つけてやりたいところだよなぁ。
夕食の時にラトリアとムーリから、それぞれ報告があると言われた。
それじゃまずはラトリアから聞こうかな。
「ルーナ家のお取り潰しが見直された事で、フラッタの婚約者だった男が少しゴネ出したようですね。フラッタは既に伴侶を見つけたと突っぱねておきましたが……」
「うむっ! 妾はもうダンのお嫁さんなのじゃーっ」
ははっ。残念だったな元婚約者くんよ! フラッタの体は俺で満たされてるから、君はもうお呼びじゃないのさっ!
フラッタをよしよしなでなでしながら、次はムーリからの報告を受ける。
「本日マグエルにて、新しい孤児たち27名の受け入れを行ないました。私達がいなくてももう心配ないとは思いますが、一応お耳に入れておきますね」
「了解。ムーリもお疲れ様」
今回受け入れた孤児たちは、比較的年少者が多いらしい。
マグエルの教会は資金的にも人手的にも余裕がある状態なので、小さい子供をたくさん預かって欲しいという話だ。
その一方で、教会本部で預かっていた比較的年齢の高い子が、人手が足りなくなった各地の教会の人手を補填しているらしい。
各教会も人頭税の心配が無いので笑顔で受け入れられるし、本部の負担も激減して、かなり良い影響が出始めているみたいだ。
「ダンさん。新しく27名の子を受け入れたんですから、約束通りその子たちの分まで、私を愛してくださいねぇ? 27人分私のおっぱいをしゃぶって、27名分私の中を満たしてもらいますよ?」
「ふふ。えっちなムーリを前にして、27人分で満足できるか自信無いなぁ?」
「……っ。も、勿論、それ以上に愛してくれたら、えっちなムーリは嬉しいですっ……」
マジかー。昨日も昇天するほど盛り上がったのに、今日も最高に盛り上がっちゃうのかー。
補正が進んでニーナの獣化とフラッタの竜化も長引いてきたし、毎日毎日盛り上がる要素が尽きなくて参っちゃうなー。
アウターエフェクトなんかより、ベッドの上での死闘の方がよっぽど手強いよぉ。
毎日毎日みんなの中に俺の想いを浸透させすぎちゃって、何らかの補正でも累積されちゃってたりするの?
好色家先生。艶福過大先生。今晩も宜しくお願いします。
愛しのみんなを1人残らず、体の奥の芯の部分から徹底的に満足させてあげなきゃいけないので、今晩も一緒に頑張りましょう!
って事でみんなー。早くベッドに上にいこうねー。
0
お気に入りに追加
1,820
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第三章フェレスト王国エルフ編

男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にいますが会社員してます
neru
ファンタジー
30を過ぎた松田 茂人(まつだ しげひと )は男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にひょんなことから転移してしまう。
松本は新しい世界で会社員となり働くこととなる。
ちなみに、新しい世界の女性は全員高身長、美形だ。
PS.2月27日から4月まで投稿頻度が減ることを許して下さい。

Hしてレベルアップ ~可愛い女の子とHして強くなれるなんて、この世は最高じゃないか~
トモ治太郎
ファンタジー
孤児院で育った少年ユキャール、この孤児院では15歳になると1人立ちしなければいけない。
旅立ちの朝に初めて夢精したユキャール。それが原因なのか『異性性交』と言うスキルを得る。『相手に精子を与えることでより多くの経験値を得る。』女性経験のないユキャールはまだこのスキルのすごさを知らなかった。
この日の為に準備してきたユキャール。しかし旅立つ直前、一緒に育った少女スピカが一緒にいくと言い出す。本来ならおいしい場面だが、スピカは何も準備していないので俺の負担は最初から2倍増だ。
こんな感じで2人で旅立ち、共に戦い、時にはHして強くなっていくお話しです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる