異世界イチャラブ冒険譚

りっち

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3章 回り始める物語2 ソクトルーナ竜爵家

184 ブレス (改)

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 1度溜め込み続けた想いを全部ニーナに受け止めてもらった事で、俺もニーナも少し落ち着けた。

 お互いの余韻に浸りながらも口を解放し、だけどやっぱりキスがしたいとちゅっちゅっと軽いキスを繰り返していく。


 ニーナの背中に腕を回して、苦しくない程度の力加減でじんわりとニーナを抱きしめながら、お互いに唇を啄ばんだり唇を舐めたり、口の外で舌を絡ませたりしてふざけあう。

 はぁぁ……。ニーナに受け入れてもらったままで2人でじゃれあうの、めちゃくちゃ楽しいし安心するよぉ。

 最近はエロエロばっかりちょっと暴走気味で、家族全員がエロエロのせいで少しやりすぎだったけど、こうしてニーナとゆっくりイチャイチャできるだけで幸せすぎるぅ。


 こうしてイチャイチャしていると、なんだか好色家を見つける前を思い出すなぁ。

 まだ現実的な回数しか出来なかった俺は、ニーナを少しでも長く求めようとして、こうやってニーナと夜通しふざけあったっけ。


 ニーナが俺の頭を抱き寄せて頬ずりしてきたので、好きなようにさせておく。

 あ、でもニーナ。今日はまだヒゲ剃ってないよ? くすぐったくないかな?


「はぁぁ、幸せ、幸せだよぅ……。ダンを受け入れて、ダンに埋められて、ダンに満たされてるの、本当に幸せなの……」

「俺も幸せだよぉ……。ニーナ大好きぃ……」

「ふふ。ダンったら、今日はなんだか穏やかな感じだねっ?」

 
 ニーナが俺の耳たぶを唇でハムハムしながら聞いてくる。


「うん。最近はちょっとエロばっかりに気を取られすぎちゃってたなって、少し反省したんだ」

「んもー。ダンはなんにも反省なんてしなくっていいんだよー?」


 俺の頭をぎゅーっと平らなおっぱいに抱きしめてくれるニーナ。

 反省って言うのは語弊があるのかな? エロエロだって好きなんだけど、こうしてイチャイチャするのも好きなんだ。


「艶福家を浸透させたおかげで、みんなとどこまでも気持ち良くなれるようになっちゃったけどさ。こうやってゆっくりイチャイチャするのもいいかなって思ったんだ」

「ふふ。やっぱりお互いあの頃よりもずっとえっちになっちゃったねっ」


 そうだね。俺は始めっからえっちだったと思っていたけど、以前よりも今の方がやっぱりえっちかもしれない。前よりもずっとずっとニーナと触れ合いたくて仕方なくなっちゃってるもの。


「ねぇダン。ゆっくりイチャイチャしながらでもいいから動いてくれる? ムーリを迎えた日みたいに、ゆっくりでいいから気持ちよくして欲しいなぁ?」


 ……穏やかな気持ちでイチャイチャしようと思っていたのに、一瞬でやる気マックスにされてしまった件。


 でも興奮よりも大切にしたい気持ちを込めて、お互い気持ち良くなりながらでもイチャイチャしようか。今の俺なら、ゆっくりと延々とニーナを満たし続けてあげられるはずだから。

 ニーナのおねだりに応えて、ゆっくりゆっくり彼女の中を撫でていく。


「んん……。やっぱりこれ、好きぃ……」

「うん。俺も思い切り気持ちいいから好きなんだ、これ」


 みんなに初めてゆっくりぐりぐりを試した時は、俺以外に好色家はいなかった。あの時はみんな俺の腕から逃げようとしていたけれど、好色家を浸透させた今のニーナなら純粋に楽しめるのかな?


 ニーナの中をゆっくりゆっくり往復していると、俺の耳を離したニーナの口が俺のほっぺたに強く吸い付いて、噛んだり舐めたりを繰り返してきた。

 俺のほっぺたなんて美味しくないだろうに、なんだかニーナは楽しげだなぁ。


「いっつもダンには、この女は俺の物だーって感じで、体中にえっちな跡をいっぱいつけられちゃうからね。仕返しなのっ」

「ニーナが可愛すぎて、跡をつけてないと心配になるんだよ」


 跡をつけていても心配になっちゃうくらいにみんな魅力的だからさぁ。

 そんな風に情けない俺の口に、ニーナが少し挑発的な笑顔を浮かべてキスをしてくる。


「そんな心配性のダンに、今日は私がいーっぱい跡をつけてあげるからねっ」

「どうぞどうぞ好きにしちゃってください。俺は跡なんかつけなくても、ずっとニーナのものなんだけどね?」

「私だって跡なんかつけられなくても、始めっからダンのものなんですけどー?」


 からかうように笑ったあと、俺の動きに合わせてゆっくり体を揺らすニーナ。


「今日はダンの外側を私でいっぱいにしてあげるから、私の内側はダンでいっぱいにしてねっ」


 ニーナがやる気にさせまくるから、言われなくてももうやる気が零れてきちゃうよぉ。

 ニーナの全身をぎゅっとして、ニーナの内側を満たすべくドクドクと流し込んでいく。


「はぁぁぁぁぁ……。これ、好きぃ……」


 体を震わせながら、甘い吐息と共に感想を零すニーナ。


「ダンが私を内側からあったかくしてくれるみたいで、ステイルークで押し倒された日からずっと、私の中がダンで満たされてて、凄く安心するの……」

「ニーナ大好き。大好き、なんだけどさぁ……。言ってることがえっちすぎて、ずーっとニーナの中を満たしてあげたくなっちゃうよ」

「うん。私の中をダンでいっぱいにして欲しいなぁ……? 私の中をダンでいっぱいにしてくれる限り、何人お嫁さんを増やしても構わないからねっ?」


 い、いやいや、流石にもう増えないでしょ……? 今ですら貰いすぎてると思ってるしさっ……!

 確かに最近の俺は、5人いても受け止め切れないくらいだったみたいだけど……、5人だよ? もう充分でしょ。


 大体にして、もう家族以外に親しい女性って思い浮かばないんだよね。いつの間にか全員が嫁になってしまったせいで。


 顔中をニーナの好きにさせながらじんわりと抱きしめて、ニーナの中を時間をかけてゆっくりと満たしていった。





「ダン。ニーナちゃん。そろそろいいかしらぁ?」


 ティムルに声をかけられたけど、このままニーナと離れたくない気持ちの方が強すぎる。大好きなニーナともっともっと触れ合っていたい……!


「ダン。ありがとう。凄く気持ちよかったの。だから次はティムルを愛してあげてくれる?」


 大好きな気持ちを大量にぶちまける俺の頭を撫でながら、次はティムルの番だよと俺を窘めるニーナ。


「心配しないで? 私の中、ちゃあんとダンでいっぱいにしてもらったからね?」


 だけど終了宣言がエロ過ぎて、結局もう1回ニーナの中に俺の気持ちを零してしまったじゃないか。


 ニーナに想いを伝え切って体を離すと、お互いシャツを着たままだったことに今更気付いて、ニーナと2人で笑ってしまった。

 俺はそのままシャツを脱ぎ、ニーナはシャツを腰まで下ろす。最後にもう1度だけちゅっとキスしてニーナとの時間は終わりを告げた。



 ニーナに続いて、既に裸のティムルを抱きしめて、情熱的に舌を躍らせる。

 ていうか今更気付いたんだけど、いつの間にかベッドで寝ていたはずのムーリがいなくなっていた。全く気付かなかったよ。


 ティムルの舌と情熱的なキスをしたり、黒い乳首と俺の舌が情熱的にダンスしたりして、ティムルの隙間を埋めていった。


「好色家って、凄いわねぇ……。なんだかこのままずっとダンを受け入れていられる気がするわぁ……」

「いつもありがとうねティムル。ティムルに迎えられて凄く幸せだよぉ……」


 思わず感謝の言葉を漏らしながら、ティムルの黒い体をゆっくりと往復する。

 だけどずっと受け入れるのは流石にやめておいたほうが良いよ。ソースは好色家姉妹です。


「昨日は無理させてごめんね。えっちなティムルお姉さんが好きすぎて、ついつい甘えすぎちゃった」

「あはーっ。私もえっちなダンが大好きよーっ」


 今日はみんなニーナと同じようにじんわり抱きしめながらの、中をじっくりなでなででいこう。


「ふふ、顔中ベチョベチョでキスマークだらけにされちゃったのねぇ」


 ニーナに好き勝手された俺の顔を、改めてゆっくりと舐め回してくるティムル。

 ああ、なんかこれも久しぶりだ。ニーナとティムルのエロ連携には本当にお世話になったなぁ。


「ねぇダン。今日はお姉さんも、ダンに甘えていいかしら……?」

「今日と言わずにいつも甘えて欲しいんだけどね。大好きなティムルお姉さんの言うことなら、大抵何でも聞いちゃうよ?」

「あはーっ。これでもめいっぱい甘えてるつもりなんですけどねー?」


 多分お姉さん以上に俺が甘えちゃっているから、お姉さんの甘えが足りないように感じちゃうんだよ。

 えっちなティムルお姉さんは俺を何処までも甘やかしてくるから、甘やかし返そうと思っても全然追いつかないんだよ?


 俺の顔を舐め回していたティムルは動きを止めて、穏やかに微笑みながらおねだりしてくる。


「私ね、ニーナちゃんとダンの関係が好きなの。だから私のこともニーナちゃんみたいに、ただゆっくりと愛してくれたら嬉しいわ……」


 力を抜きながら、ニーナのように愛してくれと静かに甘えてくるティムル。


 ティムルは少し変わってるよなぁ。俺が好き、じゃなくて、俺とニーナの関係が好きだなんて。

 でも俺とニーナはお互いがお互いの半身だ。だからニーナと一緒に俺を好きだと言ってくれるティムルの言葉が、とても嬉しい。


「ティムル。凄い気持ちいいよ。いっつも頑張ってくれるティムルには感謝しかないけど、こうやってただ受け入れてくれるだけで最高に気持ちいいよぉ……」


 ティムルは両手も両足も殆ど投げ出して、俺になすがままにされている。

 いつも俺を気持ちよくすることだけを考えて、率先してエロいことをしてくるティムルが何もしない。


 ……これがティムルにとっての甘えだなんて、ティムルお姉さんはいつも頑張りすぎなんだよぉ。大好きだぁ!


「ああもう、ティムルお姉さん可愛すぎるよ。大好きだよティムル。お前のことが大好きだ」


 ティムルは全身をだらんと脱力させてるのに、ティムルの内側はいつも以上に俺を求めて吸いついてくる。その気持ちよさに逆らわずに、ティムルの中を満たしていく。


「今まで1度だって、中を汚されて気持ちいいって思ったことなんてなかったのに……。ダンに流し込まれると、まるで幸せを直接流し込まれてるような気分になるわ……」


 汚されたティムルの内側は、もう100%俺で満たされてるから安心してよ。俺以外の不純物なんて、もう欠片も残ってないからね?


「こんな最高のティムルお姉さんが俺のお嫁さんだなんて、幸せすぎて困るんだ。ティムルの中にもお裾分けしないと、溢れて零れちゃうんだよ」

「幸せすぎるぅ……。ダンで中が満たされていくの、幸せすぎるのぉ……。なんで貴方は私なんかを、こんなに好きになってくれるのよぉ……」


 泣きながらぎゅーっと抱き付いてくるティムル。


「何でって……。こんなにえっちで可愛いティムルを愛さないほうが無理だよ?」


 俺からもティムルを抱き締め返し、宝物を愛でるつもりでティムルの背中をゆっくりと擦る。


「これまでの分の取り立てが終わったなら、今度は前借りといこうかな? 100回生まれ変わっても足りないくらいに愛してるよ、ティムル」


 有言実行というわけじゃないけど、ティムルに愛の言葉を伝えながらティムルの中に愛を流し込む。


「私、ずっと愛されたことなんてなかったのに……。貴方たった1人で1年もかからずに、私の人生では受けとめきれないくらいに愛してくれちゃったわねぇ」

「今まで愛してもらえなかった分も、たっぷり利子をつけて愛してあげるってば」


 穏やかに微笑みながら、それでも涙が止まらないティムルを抱き締める。

 永遠にティムルを離さないと誓うつもりで、泣き続けるティムルを力の限り抱き締めた。


「私……、ずっと誰かに愛されたかったんだなぁ……」

「まったく、お姉さんは2人きりだとよく泣いちゃうから参るよ」


 いつもだったら泣かないでって言いたいところだけど……。

 うん、今日は甘えていいって決めたんだから、ティムルの好きにさせてあげよう。


 泣きながら俺に抱かれ続けるティムルの体をしっかりと抱きしめて、撫でるように宥めるようにゆっくりとティムルの中を愛していく。

 ティムルが涙を流した分だけ、ティムルの中に俺の愛を注いでいった。





「ダン。ティムル。そろそろ交代なのじゃー」


 フラッタの声が聞こえる頃にはティムルも泣き止んでいて、俺とずっとキスをしていた。

 最後にキスをしながらティムルの中に幸せを注ぎ込んで、ティムルとの時間が終わってしまった。


「あはー。そんなに残念そうな顔しないの。私の中はダンから貰った幸せで、ちゃんといっぱいになってるからね」


 柔らかく微笑んで下腹の辺りを擦るティムルの動作がエロ過ぎて、離れる前にもう1度幸せをお届けしてしまったよ。

 ティムルを解放して、空いた右手でティムルをよしよしなでなでする。

 くすぐったそうに首を竦めるティムルが愛おしくて、頭を撫でながら少しだけキスを交した。



 ティムルを離してフラッタに向かって腕を広げてやると、待ってましたと言わんばかりに抱きついてくるフラッタ。

 待たせてごめんね。昨日はお留守番偉かったね。よしよしなでなで。


「昨日はお留守番ありがとうフラッタ。今日はいっぱいご褒美をあげるからね」


 1番幼いのに誰よりも敏感なフラッタの全身を手と舌でいっぱいなでなでして、すぐに準備が整ったフラッタの中に入っていく。


「今日は優しいダンの日かのぅ……。妾、ダンに優しくされるの凄く好きなのじゃぁ……」

「最近はえっちなことばかりしちゃってごめん。今日はこのままゆっくり優しく、可愛いフラッタを愛してあげようと思うんだ」


 フラッタの狭い内部をゆっくりとなでなでしながら、抱きしめたフラッタの顔中にちゅっちゅっとキスを降らせていく。

 くすぐったそうに身を捩るフラッタが可愛くて、もっと可愛い反応が見たいとキスを繰り返していく。


 しかしキスを繰り返すうちにフラッタの表情は曇り、俺に縋るように抱き付いてくる。


「ダン……。妾、本当は兄上のこと、死なせたくないのじゃぁ……。ダンは兄上のことも、助けてくれるぅ……?」


 瞳に涙を滲ませて、不安そうな顔で俺を見詰めるフラッタ。

 元気で素直で甘えん坊の奥に隠したこの顔こそがフラッタの本音。フラッタの甘えなのだ。


 だからその本音の顔にもキスを降らして安心させる。


「竜爵家の問題が片付いたらどうせ旅に出るんだ。フラッタのお兄さんの行方も、みんなと一緒に追いかけようね」

「うん……。みんなが一緒だったら、きっと兄上も見つかると思うのじゃぁ……」

「もしも生きて俺と会えたなら、その時はもし敵対していても助けてみせるよ」


 流石に行方の分からない人を絶対に助けるとは言えない。

 俺に言えるのは、精々この程度しかない。


「兄上は事件の前に凄く怯えておったのじゃ……。絶対に人間族を侮るなって、絶対に妾は屋敷から出ちゃダメだって……」

「フ、フラッタぁ……」


 俺の胸に顔を埋めて、失踪する前の兄と交わした会話を教えてくれるフラッタ。

 こ、これがお前の甘え方だってのは分かってるんだけどさぁ……。お互い裸で繋がった状態でする話題じゃないからね……!?

 まったく、これだからフラッタはぁ……。


 フラッタに気付かれない程度にため息をついてから、不安げなフラッタにキスを繰り返して安心させてやる。


「お兄さんはフラッタを守るために、屋敷から出るなと言ったんだよね。ならその屋敷が攻撃されているということは、フラッタのお兄さんの事件との関わり方って、俺の予想とは違っていたのかもしれないね」

「妾も兄上を信じておるのじゃ。兄上は巻き込まれただけだと思うのじゃ……。じゃがマルドック商会壊滅の現場に、兄上のブレスが放たれた痕跡があってのぅ……」


 ブ、ブレス……? まさかそれって、ドラゴンブレスって奴……?

 竜化した痕跡って、ブレスで焼き払われた跡……だったの?


「竜化するとブレスが放てるのね……。でもそのブレスがお兄さんのものだって分かるものなの?」

「うん。ブレスは高密度の魔力の塊なのじゃ。流石に赤の他人のものまでは分からぬが、血縁者なら誰が放ったものか分かるのじゃ。犯行現場に父上と母上が赴き、現場のブレス痕は兄上のもので間違いないと判断したのじゃ」


 フラッタの中をゆっくり撫で続けるのは決してやめずに考える。


 んー……。ブレスの仕様についてはイメージし難いけど、そういうものだと割り切るしかないか。種族だって本能的に分かるという世界だから、人間族の俺が竜人族の常識を疑ってもキリがない。


 ……でも、仮に両親が嘘を証言していたら?

 現在ルーナ竜爵邸は精神攻撃に晒されている可能性が低くない。フラッタの両親の意思とは関係なく、偽証を強要されている可能性も考えられる。

 フラッタのご両親もお兄さんも、ソクトルーナ家の全員が精神攻撃を受けている可能性もあるのか……?


 そんな真面目なことを考えながらも、きゅうきゅうと強く締め付けてくるフラッタの感触に限界を迎えた俺は、熱く滑ったフラッタの中に自己流のブレスを吐き出してしまうのだった。
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