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3章 回り始める物語2 ソクトルーナ竜爵家
176 水音 (改)
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ニーナとフラッタが、震える両手で俺の手を抜き取ろうと頑張っているけど、勿論させないよ?
舌への愛撫だと思って油断したね? 指で舌をしごかれる気持ちよさは、ティムル先生に骨の髄まで叩き込まれたんだ。2人とも、このまま朝までずーっと気持ち良くしてあげちゃうよーっ。
ムーリも震える両手で俺を押して体を離そうとするけど、我が家のエロ担当の成人組が、俺の耳をしゃぶりながらもムーリの後頭部を押さえつけるナイスアシストをしてくれている。
……この2人さぁ。エロ抜きでも完璧超人なのに、エロ込みにすると最早神の領域なんだよねぇ。
この2人しか知らない俺は、エルフとドワーフの仲が悪いのが本気で信じられない。リーチェはサウザーにも分け隔てなく接するしさぁ。
そんな我が家の2大エロ神様に頭を押さえつけられ、更に両足を2人の足で拘束されてがっちり開脚をキープされたムーリは、無抵抗に舌を弄ばれながら1番奥をぐりぐりされ、5人分の愛情を全て受け入れ続けている。
新しい子供達の分も愛して欲しいって言ってたね? 今回受け入れたのは39人だっけ。ムーリ、受け止めきれるかなぁ?
でも安心してムーリ。俺は散々早いって言われたから。回数は多くても、きっと時間はかからないよ。保証はしないけど。
なんかソロプレイの時も今回のキスも、ムーリってエロの起爆装置みたいになってない?
そしてムーリのエロ行動を俺とティムルとリーチェのサポートで全員に波及させていくって、我が家の連係プレイは完璧すぎる。
夫婦円満なんてものじゃないね。もはや以心伝心だ。主にエロ方面において。
ティムルとリーチェには毎回色んな意味でお世話になっているし、今度2人にはご褒美をあげないといけないなぁ。
ニーナとフラッタの短い舌を3本の指でこれでもかと可愛がりながら、ムーリの舌を思う存分しゃぶりながら愛を注げるこの贅沢感。
昨日はおっぱいばっかりだったから、今日は5人の舌を味わいつくそうと思う。
いやぁ今はムーリもパーティメンバーになってるから、艶福家先生の持久力大補正が適用されているはずだよね。
死にそうになっても艶福家先生がしっかりサポートしてくれるから、安心して俺の想いを受け止め続けていいんだよ、ムーリ。
ぐったりし始めたムーリに構わず、舌をしゃぶって想いを注ぎ続ける。
10回を越えてからはもう数えてもいないけれど、絶えずぐりぐりされて暴れるムーリのお腹から、微妙にちゃぽんちゃぽんという水の音が聞こえ始めた気がするんだよなぁ。
気のせいだとは思うけど、俺の五感上昇補正って凄い数だからなぁ。
ムーリの下っ腹から聞こえるこの音が現実に鳴っている音なのか俺の幻聴なのかは分からないけど、少なくとも興奮するのは間違いない。間違いないのでもっともっとお届けしてあげないと。
うろ覚えだけど、ひと晩で女性に愛を注いだ世界記録保持者って50人ちょっとじゃなかったっけ? 確か60人はいかなかった気がする。
この世界では職業補正のおかげでいくらムーリの中に愛を注いでも俺に負担は無いし、職業補正と種族的な身体能力の高さで、ムーリの体も俺の想いに耐えられないという事もない。
多分地球でひと晩中続けてたら、男女のどちらか、もしくは両方が下手すりゃ死ぬだろうね。
仮に無理をさせすぎて体に何らかの不調が起きたとしても、俺は治療魔法も使えるから安全面でも不安は無い。
おかげで随分前からちゃぽちゃぽと水の音を鳴らしているムーリに、安心していくらでも愛を注ぎ続けることが出来るのだ。
みんなのおかげでとめどなく溢れてくるこの気持ち、ムーリにぜーんぶ注いであげるからねー? ムーリ大好きぃ。
「ダンー。そろそろ休みましょー? 一応今日は徹夜禁止の日ですからねー」
「キスはぼくが変わるから、ムーリを離してあげてくれる? 繋がったままでいいからさ」
恐らく新しくきた子供の分は間違いなく注ぎ終えただろうという頃、背中のお姉さん組からストップがかかった。
もっとしたいとダダをこねたいところではあるけど、エロ方面でお姉さんたちに逆らっても仕方ない。言うこと聞く方が気持ちよくしてくれるんだから。
最後に未成年3人の舌を思い切り弄びながらムーリの1番奥に愛を注ぎ込んで、長い長い時間ぐりぐりしながら注ぎ続けて、俺の中身を全部ムーリに明け渡してから3人の舌を解放した。
ムーリの舌を解放した俺の口は、即座にリーチェの口で塞がれる。
舌を抱き合わせるだけで、余計な動きを一切しないリーチェのキスは、気持ちいいより安心する。
「おやすみなさいダン。お姉さんが撫でてあげるから、リーチェと一緒に良い夢見なさいねー」
耳元で囁くティムルの優しげな声と、俺の頭を撫でる優しい手つきに安心する。
全身をみんなに包まれながら、俺は眠りに落ちていった。
目が覚めると、体感でいつも目覚める時間だと確信する。
ティムルは寝息を立てながらも俺の頭を撫でてくれていて、リーチェも俺の口を離さないままでしっかりと眠っていた。
フラッタとの対決が終わったら、お姉さん組にはなにかご褒美をあげないといけないな。
寝る前に好色家姉妹を散々弄んだ両手が完全に乾いているので、まぁまぁ眠れたらしい。
持久力補正が多すぎて全然疲労が溜まらないから、ショートスリーパーどころかまったく寝なくてもかなりの日数動けそうだ。やらないけどね。
せっかく繋がったままだったので、リーチェにキスしながらもう1度ムーリの中に水分を補給してからリーチェの口を離し、好色家姉妹の背中から両腕を抜き、ムーリの中から栓を抜いた。
……うん、物凄い量だ。そりゃ水の音が鳴っても仕方ないよね。
未成年組は疲労困憊の様子なので、このまま少し寝かせておいてあげよう。
俺に続いて目を覚ましたティムルとリーチェに上から覆い被さって、感謝と労いの気持ちを込めてちゅっちゅっとバードキス。
れろれろと舌を絡ませたいところだけど、一応決闘の前だからね、うん。
「ティムル、リーチェ。昨晩は2人ともありがとうね。手合わせの後に2人にご褒美をあげたいから、俺にして欲しいことを考えておいてくれる?」
俺がご褒美を考えちゃうと、ひたすら2人を抱くことにしかならなそうだからな。多分抱くことには変わりがないと思うけど、2人の要望は出来るだけ聞いてあげたい。
「あはーっ。ダンからご褒美が貰えちゃうなんて、嬉しすぎるわよぉっ。それもおねだりしていいなんて、幸せすぎるわぁ……」
「ひ、ひと晩中キスしてもらえてたぼくがご褒美をもらっていいのかなぁ……」
いいに決まってるだろ。なんだこの成人組。可愛すぎるわぁ。ちゅっ。ちゅっ。
可愛いお姉さん2人を抱き寄せて、ほっぺと唇に何度もバードキスを切り返してしまう。ちゅっ。ちゅっ。
「ふふ。こうやって軽く何度もキスされるのも、なんだか愛されてるって感じで好きよ、ダン」
くすくすと笑いながらキスを返してくれるティムル。大好きすぎるぅ。
「それじゃリーチェと2人で何か考えておくわね。このキスの雨もご褒美みたいに思っちゃうけどっ」
「くすぐったくてこそばゆいね。ぼくもこのキス、結構好きかも。ご褒美も楽しみにしてるから、その前にちゃんとフラッタのこと……、超えてあげてね」
よしよしなでなでしながらバードキスを繰り返して、くすぐったそうに笑う最高に可愛いお姉さんたちとのイチャイチャを楽しんで、朝食の準備の為に寝室を出た。
朝食の準備をしながら、覚悟を決めて集中していく。
初めてフラッタと出会った時には推し量ることも出来なかったフラッタの力量。それを今から超えなければならない。
あれから約半年かな? 俺も力をつけた自信はあるけど、どこまで通用するかは未知数だ。
初めて会ったあの時も、俺のお嫁さんになった後も、フラッタのおかげで随分と助けられた気がする。フラッタがいなかったら俺の職業浸透数は、恐らく半分にも達していなかっただろう。
可愛い可愛い大好きなフラッタを守るために、俺は今日フラッタを上回らなければいけない。
今まで助けてもらって、今まで愛してもらって、今まで我慢させちゃったことなんかにも感謝とお詫びの念を込めて、フラッタ自身が解決出来ない問題を解決する為に、絶対にフラッタを超えてみせる。
朝食の準備が整った頃、身支度を整えた5人が食堂に現れた。
フラッタの顔にも気合が漲っている。相手にとって不足無しってね。
「おはようみんな。おはようのキスが出来なくてごめんね」
「おはようダン。ちょっと舌の感覚が無いから、今朝キスされても困っちゃったかな?」
ニーナがペロっと舌を出しながら挨拶してくれる。可愛い。
「おはようございますっ!」
「おはようムーリ。朝から元気だね?」
「キス出来ないからって、起きてすぐ注ぐのやめてくださいよぉっ! 起きたらお腹が重過ぎて、赤ちゃんがいるかと錯覚しちゃったじゃないですかぁっ!」
まーたすぐにムーリはエロいこと言うんだから。
もし5人の種族と経歴が一緒だったら、1番エロいのってムーリなんじゃないかなぁ?
「おはようなのじゃ。……ふん。ダンもどうやら、手合わせの準備は出来ておるようじゃな」
獰猛な笑みを浮かべるフラッタ。
その壮絶なまでの凶暴さを感じる表情すら可愛いなこいつ。
「それでどうするフラッタ。先に朝ご飯食べる? 俺はどっちでも良いよ」
「うむ。どうせ一瞬で終わるじゃろうから、さっさと済ませてしまいたいのじゃ」
ふふ、上等だよフラッタ。返り討ちにしてあげるからね。
……って、なんでインベントリから聖銀のバスタードソードを取り出してるの?
「妾の家に赴く以上、木剣での打ち合いなどでお茶を濁すわけにはいかぬ。ダンよ。いつもの装備で、真剣で立ち合ってもらうのじゃ。異論は認めぬ」
フラッタの覚悟に思わず息を飲む。
殺す気でいく、フラッタは確かにそう言っていた。けれどこうして実際に目の前で真剣を見せられると、自分の覚悟はまだまだ甘かったんだと思い知らされてしまう。
今の俺とフラッタなら真剣で打ち合っても止められるとは思うけど……。
俺はフラッタに、剣を向けることが出来るのか?
……いや、今更迷ってる場合じゃない。フラッタの覚悟から逃げるわけにはいかない。フラッタの想いを受け止めないわけにはいかないよな。
「了解だ。フラッタの覚悟だって、余すことなく受け止めてやるさ」
俺を本気で殺す気のフラッタのことも余裕で受け止める実力を示してみせりゃいいだけだ。
こんなところで躓いてたら竜爵家に赴いたって何も出来やしないだろう。もう自分の実力不足を理由に勝負から逃げる事を許される状況じゃないんだ。腹を括れ。
みんなに見守られながら、家の庭でフラッタと対峙する。
教会に井戸が出来たので、子供達が水汲みに来ることもない。
邪魔する者は、誰もいない。
……しかし俺はすぐに、フラッタの覚悟を見誤っていたと思い知る。
「行くぞダンっ! 妾は恐らく、意識があるうちは止まれぬっ! 甘い考えを捨て、見事妾を打ち倒してみせるのじゃあっ!」
叫ぶフラッタの美しい銀髪が、少しずつ青みを帯びていく。
そして俺を見続ける燃えるような真っ赤な瞳にも青が混じり、息を飲むほどに美しい、アメジストを思わせる紫色に変化していく。
はは。マジかよフラッタぁ……。
真剣での打ち合いに、更に竜化までしてくるとは恐れ入ったよ。お前の本気、見縊っててごめん。
全神経の集中を更に1段深くする。
竜化すると俺ですら殺してしまうからと、以前手合わせを断られたんだ。つまり、もしも俺がフラッタに敗北した場合、フラッタの手で俺を殺させる事になってしまうんだ。そんなことは絶対にさせられない。
相手がたとえ竜化したフラッタであろうと、ヴァルハールで泣いた時以上の絶望をフラッタに味わわせるわけにはいかないんだよ。
俺の命なんかどうでもいいけど、このあともフラッタに笑っていてもらう為に、俺は傷1つ負う事は許されないぞ。気合を入れなおせ!
聖銀のロングソードを両手で握り締め、竜化フラッタを迎え撃つ。
おいでフラッタ。お前の気持ち、全部受け止めてあげるからね。
舌への愛撫だと思って油断したね? 指で舌をしごかれる気持ちよさは、ティムル先生に骨の髄まで叩き込まれたんだ。2人とも、このまま朝までずーっと気持ち良くしてあげちゃうよーっ。
ムーリも震える両手で俺を押して体を離そうとするけど、我が家のエロ担当の成人組が、俺の耳をしゃぶりながらもムーリの後頭部を押さえつけるナイスアシストをしてくれている。
……この2人さぁ。エロ抜きでも完璧超人なのに、エロ込みにすると最早神の領域なんだよねぇ。
この2人しか知らない俺は、エルフとドワーフの仲が悪いのが本気で信じられない。リーチェはサウザーにも分け隔てなく接するしさぁ。
そんな我が家の2大エロ神様に頭を押さえつけられ、更に両足を2人の足で拘束されてがっちり開脚をキープされたムーリは、無抵抗に舌を弄ばれながら1番奥をぐりぐりされ、5人分の愛情を全て受け入れ続けている。
新しい子供達の分も愛して欲しいって言ってたね? 今回受け入れたのは39人だっけ。ムーリ、受け止めきれるかなぁ?
でも安心してムーリ。俺は散々早いって言われたから。回数は多くても、きっと時間はかからないよ。保証はしないけど。
なんかソロプレイの時も今回のキスも、ムーリってエロの起爆装置みたいになってない?
そしてムーリのエロ行動を俺とティムルとリーチェのサポートで全員に波及させていくって、我が家の連係プレイは完璧すぎる。
夫婦円満なんてものじゃないね。もはや以心伝心だ。主にエロ方面において。
ティムルとリーチェには毎回色んな意味でお世話になっているし、今度2人にはご褒美をあげないといけないなぁ。
ニーナとフラッタの短い舌を3本の指でこれでもかと可愛がりながら、ムーリの舌を思う存分しゃぶりながら愛を注げるこの贅沢感。
昨日はおっぱいばっかりだったから、今日は5人の舌を味わいつくそうと思う。
いやぁ今はムーリもパーティメンバーになってるから、艶福家先生の持久力大補正が適用されているはずだよね。
死にそうになっても艶福家先生がしっかりサポートしてくれるから、安心して俺の想いを受け止め続けていいんだよ、ムーリ。
ぐったりし始めたムーリに構わず、舌をしゃぶって想いを注ぎ続ける。
10回を越えてからはもう数えてもいないけれど、絶えずぐりぐりされて暴れるムーリのお腹から、微妙にちゃぽんちゃぽんという水の音が聞こえ始めた気がするんだよなぁ。
気のせいだとは思うけど、俺の五感上昇補正って凄い数だからなぁ。
ムーリの下っ腹から聞こえるこの音が現実に鳴っている音なのか俺の幻聴なのかは分からないけど、少なくとも興奮するのは間違いない。間違いないのでもっともっとお届けしてあげないと。
うろ覚えだけど、ひと晩で女性に愛を注いだ世界記録保持者って50人ちょっとじゃなかったっけ? 確か60人はいかなかった気がする。
この世界では職業補正のおかげでいくらムーリの中に愛を注いでも俺に負担は無いし、職業補正と種族的な身体能力の高さで、ムーリの体も俺の想いに耐えられないという事もない。
多分地球でひと晩中続けてたら、男女のどちらか、もしくは両方が下手すりゃ死ぬだろうね。
仮に無理をさせすぎて体に何らかの不調が起きたとしても、俺は治療魔法も使えるから安全面でも不安は無い。
おかげで随分前からちゃぽちゃぽと水の音を鳴らしているムーリに、安心していくらでも愛を注ぎ続けることが出来るのだ。
みんなのおかげでとめどなく溢れてくるこの気持ち、ムーリにぜーんぶ注いであげるからねー? ムーリ大好きぃ。
「ダンー。そろそろ休みましょー? 一応今日は徹夜禁止の日ですからねー」
「キスはぼくが変わるから、ムーリを離してあげてくれる? 繋がったままでいいからさ」
恐らく新しくきた子供の分は間違いなく注ぎ終えただろうという頃、背中のお姉さん組からストップがかかった。
もっとしたいとダダをこねたいところではあるけど、エロ方面でお姉さんたちに逆らっても仕方ない。言うこと聞く方が気持ちよくしてくれるんだから。
最後に未成年3人の舌を思い切り弄びながらムーリの1番奥に愛を注ぎ込んで、長い長い時間ぐりぐりしながら注ぎ続けて、俺の中身を全部ムーリに明け渡してから3人の舌を解放した。
ムーリの舌を解放した俺の口は、即座にリーチェの口で塞がれる。
舌を抱き合わせるだけで、余計な動きを一切しないリーチェのキスは、気持ちいいより安心する。
「おやすみなさいダン。お姉さんが撫でてあげるから、リーチェと一緒に良い夢見なさいねー」
耳元で囁くティムルの優しげな声と、俺の頭を撫でる優しい手つきに安心する。
全身をみんなに包まれながら、俺は眠りに落ちていった。
目が覚めると、体感でいつも目覚める時間だと確信する。
ティムルは寝息を立てながらも俺の頭を撫でてくれていて、リーチェも俺の口を離さないままでしっかりと眠っていた。
フラッタとの対決が終わったら、お姉さん組にはなにかご褒美をあげないといけないな。
寝る前に好色家姉妹を散々弄んだ両手が完全に乾いているので、まぁまぁ眠れたらしい。
持久力補正が多すぎて全然疲労が溜まらないから、ショートスリーパーどころかまったく寝なくてもかなりの日数動けそうだ。やらないけどね。
せっかく繋がったままだったので、リーチェにキスしながらもう1度ムーリの中に水分を補給してからリーチェの口を離し、好色家姉妹の背中から両腕を抜き、ムーリの中から栓を抜いた。
……うん、物凄い量だ。そりゃ水の音が鳴っても仕方ないよね。
未成年組は疲労困憊の様子なので、このまま少し寝かせておいてあげよう。
俺に続いて目を覚ましたティムルとリーチェに上から覆い被さって、感謝と労いの気持ちを込めてちゅっちゅっとバードキス。
れろれろと舌を絡ませたいところだけど、一応決闘の前だからね、うん。
「ティムル、リーチェ。昨晩は2人ともありがとうね。手合わせの後に2人にご褒美をあげたいから、俺にして欲しいことを考えておいてくれる?」
俺がご褒美を考えちゃうと、ひたすら2人を抱くことにしかならなそうだからな。多分抱くことには変わりがないと思うけど、2人の要望は出来るだけ聞いてあげたい。
「あはーっ。ダンからご褒美が貰えちゃうなんて、嬉しすぎるわよぉっ。それもおねだりしていいなんて、幸せすぎるわぁ……」
「ひ、ひと晩中キスしてもらえてたぼくがご褒美をもらっていいのかなぁ……」
いいに決まってるだろ。なんだこの成人組。可愛すぎるわぁ。ちゅっ。ちゅっ。
可愛いお姉さん2人を抱き寄せて、ほっぺと唇に何度もバードキスを切り返してしまう。ちゅっ。ちゅっ。
「ふふ。こうやって軽く何度もキスされるのも、なんだか愛されてるって感じで好きよ、ダン」
くすくすと笑いながらキスを返してくれるティムル。大好きすぎるぅ。
「それじゃリーチェと2人で何か考えておくわね。このキスの雨もご褒美みたいに思っちゃうけどっ」
「くすぐったくてこそばゆいね。ぼくもこのキス、結構好きかも。ご褒美も楽しみにしてるから、その前にちゃんとフラッタのこと……、超えてあげてね」
よしよしなでなでしながらバードキスを繰り返して、くすぐったそうに笑う最高に可愛いお姉さんたちとのイチャイチャを楽しんで、朝食の準備の為に寝室を出た。
朝食の準備をしながら、覚悟を決めて集中していく。
初めてフラッタと出会った時には推し量ることも出来なかったフラッタの力量。それを今から超えなければならない。
あれから約半年かな? 俺も力をつけた自信はあるけど、どこまで通用するかは未知数だ。
初めて会ったあの時も、俺のお嫁さんになった後も、フラッタのおかげで随分と助けられた気がする。フラッタがいなかったら俺の職業浸透数は、恐らく半分にも達していなかっただろう。
可愛い可愛い大好きなフラッタを守るために、俺は今日フラッタを上回らなければいけない。
今まで助けてもらって、今まで愛してもらって、今まで我慢させちゃったことなんかにも感謝とお詫びの念を込めて、フラッタ自身が解決出来ない問題を解決する為に、絶対にフラッタを超えてみせる。
朝食の準備が整った頃、身支度を整えた5人が食堂に現れた。
フラッタの顔にも気合が漲っている。相手にとって不足無しってね。
「おはようみんな。おはようのキスが出来なくてごめんね」
「おはようダン。ちょっと舌の感覚が無いから、今朝キスされても困っちゃったかな?」
ニーナがペロっと舌を出しながら挨拶してくれる。可愛い。
「おはようございますっ!」
「おはようムーリ。朝から元気だね?」
「キス出来ないからって、起きてすぐ注ぐのやめてくださいよぉっ! 起きたらお腹が重過ぎて、赤ちゃんがいるかと錯覚しちゃったじゃないですかぁっ!」
まーたすぐにムーリはエロいこと言うんだから。
もし5人の種族と経歴が一緒だったら、1番エロいのってムーリなんじゃないかなぁ?
「おはようなのじゃ。……ふん。ダンもどうやら、手合わせの準備は出来ておるようじゃな」
獰猛な笑みを浮かべるフラッタ。
その壮絶なまでの凶暴さを感じる表情すら可愛いなこいつ。
「それでどうするフラッタ。先に朝ご飯食べる? 俺はどっちでも良いよ」
「うむ。どうせ一瞬で終わるじゃろうから、さっさと済ませてしまいたいのじゃ」
ふふ、上等だよフラッタ。返り討ちにしてあげるからね。
……って、なんでインベントリから聖銀のバスタードソードを取り出してるの?
「妾の家に赴く以上、木剣での打ち合いなどでお茶を濁すわけにはいかぬ。ダンよ。いつもの装備で、真剣で立ち合ってもらうのじゃ。異論は認めぬ」
フラッタの覚悟に思わず息を飲む。
殺す気でいく、フラッタは確かにそう言っていた。けれどこうして実際に目の前で真剣を見せられると、自分の覚悟はまだまだ甘かったんだと思い知らされてしまう。
今の俺とフラッタなら真剣で打ち合っても止められるとは思うけど……。
俺はフラッタに、剣を向けることが出来るのか?
……いや、今更迷ってる場合じゃない。フラッタの覚悟から逃げるわけにはいかない。フラッタの想いを受け止めないわけにはいかないよな。
「了解だ。フラッタの覚悟だって、余すことなく受け止めてやるさ」
俺を本気で殺す気のフラッタのことも余裕で受け止める実力を示してみせりゃいいだけだ。
こんなところで躓いてたら竜爵家に赴いたって何も出来やしないだろう。もう自分の実力不足を理由に勝負から逃げる事を許される状況じゃないんだ。腹を括れ。
みんなに見守られながら、家の庭でフラッタと対峙する。
教会に井戸が出来たので、子供達が水汲みに来ることもない。
邪魔する者は、誰もいない。
……しかし俺はすぐに、フラッタの覚悟を見誤っていたと思い知る。
「行くぞダンっ! 妾は恐らく、意識があるうちは止まれぬっ! 甘い考えを捨て、見事妾を打ち倒してみせるのじゃあっ!」
叫ぶフラッタの美しい銀髪が、少しずつ青みを帯びていく。
そして俺を見続ける燃えるような真っ赤な瞳にも青が混じり、息を飲むほどに美しい、アメジストを思わせる紫色に変化していく。
はは。マジかよフラッタぁ……。
真剣での打ち合いに、更に竜化までしてくるとは恐れ入ったよ。お前の本気、見縊っててごめん。
全神経の集中を更に1段深くする。
竜化すると俺ですら殺してしまうからと、以前手合わせを断られたんだ。つまり、もしも俺がフラッタに敗北した場合、フラッタの手で俺を殺させる事になってしまうんだ。そんなことは絶対にさせられない。
相手がたとえ竜化したフラッタであろうと、ヴァルハールで泣いた時以上の絶望をフラッタに味わわせるわけにはいかないんだよ。
俺の命なんかどうでもいいけど、このあともフラッタに笑っていてもらう為に、俺は傷1つ負う事は許されないぞ。気合を入れなおせ!
聖銀のロングソードを両手で握り締め、竜化フラッタを迎え撃つ。
おいでフラッタ。お前の気持ち、全部受け止めてあげるからね。
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