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3章 回り始める物語1 スポットの奥で
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ここがスポットの中であることも忘れてひたすらにニーナと愛を確かめ合っていると、いつの間にかかなりの時間が経過してしまっていたようだ。
「ニーナ。ダン。そろそろ交代だよー」
リーチェが衝立の中に顔を出して、他の2人を起こさないように小声で交替を教えてくれる。
俺とニーナがめろめろになってるのに、本当に同じ衝立の中でティムルもフラッタも普通に寝てるんだからびっくりするね。
「ニーナ。最後にもう1回、ニーナの1番奥に出していい?」
「良いに決まってるでしょ? ふふ、もうとっくにいっぱいになってて、溢れてきちゃうけどね?」
ごめんねニーナ。甘えちゃって。
溢れても溢れても、それでもニーナに大好きって伝えたくて仕方ないんだよ。
ニーナに俺の魂を全て捧げるつもりで、魂の芯から絞りつくすように、ニーナの1番深い場所に俺の思いの丈をぶちまけた。
「ニーナ……。大好きぃ……。愛してるぅ……!」
「はぁぁ……。あんなにしたのに、最後にこんなに出すのぉ……? 私の中、ダンでいっぱいにされちゃったよぅ……」
ニーナを俺でいっぱいにしたい。他の不純物は全部取り除いて、ニーナを俺だけでいっぱいにしたい。
呪いなんて不純物、邪魔で邪魔で仕方ない。絶対に取り除いてやるからな……!
余韻に浸りながら少しだけ舌を絡ませ合ってから、お互いの身を解放した。
「ニーナ。凄く気持ちよかったよ。いっつもいっつも甘えさせてくれてありがとう。大好きだよ」
「ダン。私も凄く気持ち良かったよ。心も体もダンでいっぱいで、本当に幸せなのっ。私もダンを大好きだし、ダンを大好きな私のことも好きなんだっ」
ニーナが自分のことを好きと言った瞬間、なぜか俺はこの世界で過ごした日々の全てが報われた気がした。
ずっと自分のことが嫌いで、自分の存在をずっと負担だと苦しんでいたニーナが……!
……はは。せっかくニーナが俺のことを好きって言ってくれたのに。
ニーナが自分自身を好きって言ってくれた方が嬉しいなんて、俺どうかしてるなっ。
どうかしすぎて、ニーナの顔が滲んでまともに見れないよ?
「ダンのことが大好きだし、私のことも大好き。そしてダンのことを一緒に愛せるみんなのことも大好きなの。だからみんなのことも私と同じくらい愛してあげてね?」
俺を胸に抱きながら、優しく頭を撫でてくれるニーナ。
うん。俺ももうみんなのことだって大好きだから。
誰かを愛することが他の誰かを傷つけることだなんて、絶対に思わないよ。
「それじゃティムル。あとはお願いね」
ニーナが声をかけるまで、俺はティムルが目を覚ましている事にも気付かなかった。
「ダン。私に甘えるのと同じくらい、ティムルにも甘えてあげてね?」
最後に俺の額にキスをして、俺の頭を解放するニーナ。
ニーナの感触を寂しいなんて思う暇も無く、ティムルの胸に抱きしめられた。
「不思議よねぇ。我ながら本当に不思議で仕方ないわぁ」
「ティムル……?」
「女なんて1人の男を取り合って、いがみ合って憎しみ合うのが普通だと思ってた。でもダンとニーナちゃんが愛し合っていると、なんだか私も嬉しくなっちゃうのよねぇ」
胸に抱いた俺の頭を撫でながら、ティムルは本当に嬉しそうに微笑んでいる。
「……俺も不思議だよ。複数人の女性を愛することが誠実に思えるなんてさ」
ティムルの胸を抜け出して、彼女の口にキスをする。
「ティムルのおかげで、俺はみんなを愛していいんだって思えたんだよ。みんな全員を本気で愛していいんだって、ティムルが教えてくれたんだ」
俺とニーナの2人を、いつも導いてくれたティムル。
お前のせいで我が家の風紀は乱れまくりだけど、それでもずっと感謝してる。むしろそれこそ感謝してる。
ティムルともすぐに繋がって、ティムルの感触を堪能する。
でもここでニーナの言葉が頭をよぎる。
私と同じくらい愛してあげてと。私と同じくらい甘えてあげてと。
俺を少しでも気持ちよくしようとしてくれているティムルの体を両手で抱きしめ、その動きを妨害する。
ニーナと同じくらい甘えていいなら、ただ俺の想いを受け止めてくれるだけでいいんだ。俺に何かを与えようなんて思わないで、ただ俺の想いを受け取って欲しい。
ニーナにするのと同じように、ただ密着して、ただ繋がるだけの行為。
伝えるべきは快感じゃない。伝えるべきは俺の想い。俺の本音。
ティムルに伝えるのはティムルにしか抱いていない、彼女にだけの俺の感謝だ。
ティムル。アッチンで出会ってからずっと俺とニーナを見守ってくれて、導いてくれてありがとう。ニーナは俺の全てだけど、お前がいなきゃ護りきれなかった。
ありがとうティムル。俺と一緒にニーナを守ってくれて本当にありがとう。
ニーナは同じように愛して欲しいって言ってたけど、やっぱりみんな同じには扱えないよ。
みんな別々で、みんな大切で、みんなが俺の1番なんだから。
同じには扱えないけど、俺の中の1番の気持ちを、何度も何度もティムルに注ぎ込むから。
ニーナがこの世界で俺の1番大切な女性なら、ティムルは俺が1番尊敬している女性なんだよ。
お前がいなかったらムーリもフラッタもリーチェも、きっと俺とは縁を繋げなかったと思う。
俺とニーナの世界を広げてくれたお前には、世界一感謝してるんだ。ニーナに注いだ想いとは違うけど、きっと大きさは一緒だと思うから。
いつもありがとうティムル。
あとエロ方面でのご指導にも心よりお礼申し上げます、エロ教官殿。
ティムルを両手で強く抱きしめて、感謝と尊敬の想いを彼女の体に届け続けた。
「ダン、ティムル。もうすぐ時間だよ」
ティムルに感謝を伝えていると、見張りのニーナが時間を知らせてくれた。
彼女を解放する前に最後にもう1度、ティムルの1番深い場所に俺の感謝の想いを届けた。
「ティムル。いつもありがとう。大好きだよ。お前だってちゃんと俺の1番の女だよ」
「に、ニーナちゃんって、いつも、こんなのを、全部……、受け止めてたのぉ……? ダンに1番って言ってもらえたのは、嬉しいけどぉ、う、受け止めきれる、かしらぁ……?」
頑張れティムル。溢れようが零れようが、そんなのお構いなしに愛してやるからな。
今もいっぱい垂れ流しちゃってるけど、帰ったらもっともっと注いでやるから。
肩で息をしているティムルをよしよしなでなでしていると、フラッタが傍によってきて隣にちょこんと座ってくれた。
「なんだか稽古の時のダンみたいじゃのう。妾のこともいっぱい可愛がって欲しいのじゃっ」
ティムルを解放して、すぐに可愛いフラッタと繋がる。
可愛がって欲しいだってぇ? こんなに可愛いフラッタを可愛がらないほうが難しいんだよぉっ。
可愛いフラッタの中と1番奥を、いっぱいよしよしなでなでしてやるからね。
「大好きぃ……。ダン、大好きなのじゃぁ……」
「うん。俺もフラッタのことが大好きだよ。フラッタを大好きな気持ち、いっぱい注いであげるからね」
可愛い。ただひたすらに可愛い。もうこいつ、世界一可愛いとしか思えない。
というか美貌的な意味で、俺じゃなくても誰もが世界一可愛いって言うだろ、フラッタのことは。
兄シルヴァの事件や竜爵家の異変に心を痛めているけれど、それでも他の3人と比べて挫折を経験したことのないフラッタは、本当に素直で愛しくて可愛いの塊だ。
大好きと伝えれば大好きと返ってきて、愛してると伝えれば愛してると返ってくる。
不純物一切無しの100%の好意しか含まれていないフラッタには、100%の好意以外に伝えるものなんかなにもない。
初めて会った時からなんだか目が離せなくて、自分達の生活でめいっぱいだった俺とニーナを瞬く間に魅了しやがってぇ。
呪われてるニーナも、男に弄ばれたティムルも、重い事情を抱えるリーチェも、フラッタと一緒にいるともう可愛いしか考えられなくなっちゃうんだよぉっ。
こんな可愛いフラッタが、世界一可愛いフラッタが俺のお嫁さんなんて幸せすぎるんだよぉ。
可愛い。大好き。幸せ。
ただそれだけを込めて、フラッタの中を俺の想いで満たしていく。
フラッタの1番奥をよしよしなでなでしながら、可愛いフラッタの全身を余すところ無く口と両手でよしよしなでなで。
なにをしても可愛い。もうフラッタには可愛い以外の感情を抱けないよぉ。
こんな可愛いフラッタに不純物を混ぜ込むわけにはいかないよなぁ。
素直で可愛く明るいフラッタに、陰の部分なんか要らないよなぁ。
フラッタがなにも喪わない為に……、やっぱり竜爵家に行くしかないよなぁ。
この世界はどうやら美人が嫌いみたいだからね。きっとこの世界の運命の女神は、容姿にコンプレックスでも持ってるんだろうなぁ。
フラッタがこの世界にイジワルされないように、俺が生涯守ってみせるからね。
誰よりも可愛いフラッタをこの世界の全てから守る決意をして、その覚悟をフラッタに注ぎ込んだ。
「ダン。フラッタちゃん。間もなく時間だからね?」
エロティムルから時報をお届けされた。
最後に最高に可愛いフラッタの最高に可愛い美貌を目で楽しんで、最高に可愛い声を耳で楽しんで、最高に可愛い匂いを鼻で楽しんで、最高に可愛い味を舌で楽しんで、最高に可愛い感触を全身で楽しんで、最高に可愛いフラッタの1番奥に密着させて大好きな想いを撃ち込んだ。
「はぁぁ。フラッタ。可愛い。可愛すぎるよお前ぇ……。大好きだよぉ。本当に大好きだよ。可愛い可愛い俺のフラッタぁ……」
「妾も好きぃ……。優しいダンが大好きなのじゃぁ……。ダンが大好きなことしか考えられないのじゃぁ……」
俺もフラッタのこと、可愛いと大好きしか考えられないよ。
まったく、日に日に可愛くなりやがってぇ。
日に日に膨れ上がるお前への愛しさ、生涯注ぎ込んでやるからなぁ。
「ダン。ぼくのことはダンの好きにしていいからね……?」
フラッタを抱きしめている俺の耳元で、エロス大明神からの神託が囁かれる。
エロ神様のお導きに従って可愛いの塊のフラッタを解放し、エロスの塊リーチェに後ろから抱きつく。
好きにしていいだとぉっ! なら好きにさせていただきますっ!
リーチェの顔を上向きにしてキスをして、両手でエロスの象徴たるおっぱいを好き勝手に揉みまくる。
世界一可愛いフラッタを相手した後に、世界一エロいリーチェを相手にしなくてはならないなんてっ! 好色家よっ! 限界を超えるのは今だぁぁぁっ!
「れろ、気持ちいい。ちゅ、気持ちいいよぉ。じゅる。ぼくのからだ。ちゅう、もっともっと。はむ。もっと好きにしてぇ。ちゅぱ」
体を弄られながら、キスで口を塞がれながら、それでももっとと口にするリーチェ。
何なのお前? エロ過ぎなんだけど。
顔も体も極上の女。なのに性格まで極上のエロの塊。
身分はエルフのお姫様。自身は英雄。その腕前も超一流。
何なのお前。最高すぎるだろ。その上俺への依存度が下手すりゃニーナ以上ってのがやばい。
ニーナよりも俺に依存していて、ティムルよりもエロに積極的で、フラッタと同じくらい可愛いってなんなんだお前は。エロの完璧超人か?
口を放して、おっぱいを後ろから思い切り持ち上げ、バックハグから乳首をしゃぶる。
跳ねるリーチェの褐色の肢体。上がる嬌声。口の中に広がる甘みと硬さ。
感度も最高。リアクションも最高。更に味まで最高とか。
エルフのお姫様なのに、俺におっぱいを揉まれようが抓られようが引っ張られようが、吸われようが噛まれようがしゃぶられようが舐められようが、完全に身を任せて無抵抗だ。
こんなリーチェにぶつけるのは俺の性欲。もうエロ過ぎて収まりがつかない。リーチェにはエロいことをしたくてしたくて仕方ない。
そしてエロいことをした分だけ最高の反応だけが返ってくる。
最高だ。お前最高にエロいよ。この体を最後まで味わえないなんて、残念なような恐ろしいような。
俺が吸いやすいように自らおっぱいを俺に向けて持ち上げるリーチェの足を開き、自分の両足で固定してからその中心を両手で弄る。
リーチェがおっぱいを献上してくれている為、俺の両手の指先は元気良くリーチェの中に出入りしている。
なんでお前だけそれが許されてるんだよぉと、一瞬自分の両手を切り落とそうとしてしまうけど、よく考えなくてもそんなことしたら馬鹿すぎる。
自分の指にすら嫉妬してしまうほどの極上のエロス。
エロ大魔神。エロ大魔王。エロスのラスボス、リーチェ・トル・エルフェリア。
リーチェを好き放題出来ることが最高に幸せだ。
だけどリーチェと繋がれないことが最高に不幸だ。
誰よりもエロスを感じるこの体に、繋がることだけが許されない。
いつも通り逆さに抱き合い、互いの1番弱いところを互いに全力で慰めあう。
こんなに想い合っているのに、こんなにエロい体なのに、最後までしてあげられなくてごめん。
多分俺もリーチェも、こんなこと考えていると思う。
リーチェのエロケツを鷲掴みにして、少しでも奥まで舌を入れようと抱き寄せる。
同時にリーチェも、少しでも深く俺を迎えようと俺の腰に抱きついてくる。
エロいリーチェに俺の肉欲、情欲、性欲、色欲。
ありとあらゆるエロい感情を好色家先生に後押ししてもらって、何度も何度も飲み込ませた。
こんなにエロいリーチェが、こんなに俺を求めてくれるリーチェが、ただそれだけが許されていないなんて絶対に許さない。
リーチェを全て愛する為なら、運命だって神様だって、世界だって滅ぼしてやる。
涙を流しながら肌を重ねる姿なんて、絶対に許さない。
リーチェと笑顔で愛し合うために、やっぱり旅は必要だ。
せっかく竜爵家のトラブルに巻き込まれそうなんだ。だったらいっそ行くところまで行って、この国の中枢まで迫ってみるのもいいかもしれない。
流石に建国の英雄の情報がこんなにも曖昧であやふやのわけがない。スペルディアの王族とエルフの国の王族は、必ず何かを知っているはずだ。
そう言えば、シルヴァにはエルフの協力者がいる疑惑があったなぁ?
まずは年末、竜爵家の異常を確認してニーナの呪いを解いたら本格的に追うことになるだろう。シルヴァの行方と、彼が起こした事件の真相を。
「ダン。リーチェ。間もなく時間なのじゃ」
フラッタのお知らせを受けて、特大の性欲をリーチェにぶつける。
お前、エロ過ぎなんだよぉぉぉぉっ!
そんな全力の想いが、ごくごくとリーチェの中に飲み込まれていった。
「ニーナ。ダン。そろそろ交代だよー」
リーチェが衝立の中に顔を出して、他の2人を起こさないように小声で交替を教えてくれる。
俺とニーナがめろめろになってるのに、本当に同じ衝立の中でティムルもフラッタも普通に寝てるんだからびっくりするね。
「ニーナ。最後にもう1回、ニーナの1番奥に出していい?」
「良いに決まってるでしょ? ふふ、もうとっくにいっぱいになってて、溢れてきちゃうけどね?」
ごめんねニーナ。甘えちゃって。
溢れても溢れても、それでもニーナに大好きって伝えたくて仕方ないんだよ。
ニーナに俺の魂を全て捧げるつもりで、魂の芯から絞りつくすように、ニーナの1番深い場所に俺の思いの丈をぶちまけた。
「ニーナ……。大好きぃ……。愛してるぅ……!」
「はぁぁ……。あんなにしたのに、最後にこんなに出すのぉ……? 私の中、ダンでいっぱいにされちゃったよぅ……」
ニーナを俺でいっぱいにしたい。他の不純物は全部取り除いて、ニーナを俺だけでいっぱいにしたい。
呪いなんて不純物、邪魔で邪魔で仕方ない。絶対に取り除いてやるからな……!
余韻に浸りながら少しだけ舌を絡ませ合ってから、お互いの身を解放した。
「ニーナ。凄く気持ちよかったよ。いっつもいっつも甘えさせてくれてありがとう。大好きだよ」
「ダン。私も凄く気持ち良かったよ。心も体もダンでいっぱいで、本当に幸せなのっ。私もダンを大好きだし、ダンを大好きな私のことも好きなんだっ」
ニーナが自分のことを好きと言った瞬間、なぜか俺はこの世界で過ごした日々の全てが報われた気がした。
ずっと自分のことが嫌いで、自分の存在をずっと負担だと苦しんでいたニーナが……!
……はは。せっかくニーナが俺のことを好きって言ってくれたのに。
ニーナが自分自身を好きって言ってくれた方が嬉しいなんて、俺どうかしてるなっ。
どうかしすぎて、ニーナの顔が滲んでまともに見れないよ?
「ダンのことが大好きだし、私のことも大好き。そしてダンのことを一緒に愛せるみんなのことも大好きなの。だからみんなのことも私と同じくらい愛してあげてね?」
俺を胸に抱きながら、優しく頭を撫でてくれるニーナ。
うん。俺ももうみんなのことだって大好きだから。
誰かを愛することが他の誰かを傷つけることだなんて、絶対に思わないよ。
「それじゃティムル。あとはお願いね」
ニーナが声をかけるまで、俺はティムルが目を覚ましている事にも気付かなかった。
「ダン。私に甘えるのと同じくらい、ティムルにも甘えてあげてね?」
最後に俺の額にキスをして、俺の頭を解放するニーナ。
ニーナの感触を寂しいなんて思う暇も無く、ティムルの胸に抱きしめられた。
「不思議よねぇ。我ながら本当に不思議で仕方ないわぁ」
「ティムル……?」
「女なんて1人の男を取り合って、いがみ合って憎しみ合うのが普通だと思ってた。でもダンとニーナちゃんが愛し合っていると、なんだか私も嬉しくなっちゃうのよねぇ」
胸に抱いた俺の頭を撫でながら、ティムルは本当に嬉しそうに微笑んでいる。
「……俺も不思議だよ。複数人の女性を愛することが誠実に思えるなんてさ」
ティムルの胸を抜け出して、彼女の口にキスをする。
「ティムルのおかげで、俺はみんなを愛していいんだって思えたんだよ。みんな全員を本気で愛していいんだって、ティムルが教えてくれたんだ」
俺とニーナの2人を、いつも導いてくれたティムル。
お前のせいで我が家の風紀は乱れまくりだけど、それでもずっと感謝してる。むしろそれこそ感謝してる。
ティムルともすぐに繋がって、ティムルの感触を堪能する。
でもここでニーナの言葉が頭をよぎる。
私と同じくらい愛してあげてと。私と同じくらい甘えてあげてと。
俺を少しでも気持ちよくしようとしてくれているティムルの体を両手で抱きしめ、その動きを妨害する。
ニーナと同じくらい甘えていいなら、ただ俺の想いを受け止めてくれるだけでいいんだ。俺に何かを与えようなんて思わないで、ただ俺の想いを受け取って欲しい。
ニーナにするのと同じように、ただ密着して、ただ繋がるだけの行為。
伝えるべきは快感じゃない。伝えるべきは俺の想い。俺の本音。
ティムルに伝えるのはティムルにしか抱いていない、彼女にだけの俺の感謝だ。
ティムル。アッチンで出会ってからずっと俺とニーナを見守ってくれて、導いてくれてありがとう。ニーナは俺の全てだけど、お前がいなきゃ護りきれなかった。
ありがとうティムル。俺と一緒にニーナを守ってくれて本当にありがとう。
ニーナは同じように愛して欲しいって言ってたけど、やっぱりみんな同じには扱えないよ。
みんな別々で、みんな大切で、みんなが俺の1番なんだから。
同じには扱えないけど、俺の中の1番の気持ちを、何度も何度もティムルに注ぎ込むから。
ニーナがこの世界で俺の1番大切な女性なら、ティムルは俺が1番尊敬している女性なんだよ。
お前がいなかったらムーリもフラッタもリーチェも、きっと俺とは縁を繋げなかったと思う。
俺とニーナの世界を広げてくれたお前には、世界一感謝してるんだ。ニーナに注いだ想いとは違うけど、きっと大きさは一緒だと思うから。
いつもありがとうティムル。
あとエロ方面でのご指導にも心よりお礼申し上げます、エロ教官殿。
ティムルを両手で強く抱きしめて、感謝と尊敬の想いを彼女の体に届け続けた。
「ダン、ティムル。もうすぐ時間だよ」
ティムルに感謝を伝えていると、見張りのニーナが時間を知らせてくれた。
彼女を解放する前に最後にもう1度、ティムルの1番深い場所に俺の感謝の想いを届けた。
「ティムル。いつもありがとう。大好きだよ。お前だってちゃんと俺の1番の女だよ」
「に、ニーナちゃんって、いつも、こんなのを、全部……、受け止めてたのぉ……? ダンに1番って言ってもらえたのは、嬉しいけどぉ、う、受け止めきれる、かしらぁ……?」
頑張れティムル。溢れようが零れようが、そんなのお構いなしに愛してやるからな。
今もいっぱい垂れ流しちゃってるけど、帰ったらもっともっと注いでやるから。
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「なんだか稽古の時のダンみたいじゃのう。妾のこともいっぱい可愛がって欲しいのじゃっ」
ティムルを解放して、すぐに可愛いフラッタと繋がる。
可愛がって欲しいだってぇ? こんなに可愛いフラッタを可愛がらないほうが難しいんだよぉっ。
可愛いフラッタの中と1番奥を、いっぱいよしよしなでなでしてやるからね。
「大好きぃ……。ダン、大好きなのじゃぁ……」
「うん。俺もフラッタのことが大好きだよ。フラッタを大好きな気持ち、いっぱい注いであげるからね」
可愛い。ただひたすらに可愛い。もうこいつ、世界一可愛いとしか思えない。
というか美貌的な意味で、俺じゃなくても誰もが世界一可愛いって言うだろ、フラッタのことは。
兄シルヴァの事件や竜爵家の異変に心を痛めているけれど、それでも他の3人と比べて挫折を経験したことのないフラッタは、本当に素直で愛しくて可愛いの塊だ。
大好きと伝えれば大好きと返ってきて、愛してると伝えれば愛してると返ってくる。
不純物一切無しの100%の好意しか含まれていないフラッタには、100%の好意以外に伝えるものなんかなにもない。
初めて会った時からなんだか目が離せなくて、自分達の生活でめいっぱいだった俺とニーナを瞬く間に魅了しやがってぇ。
呪われてるニーナも、男に弄ばれたティムルも、重い事情を抱えるリーチェも、フラッタと一緒にいるともう可愛いしか考えられなくなっちゃうんだよぉっ。
こんな可愛いフラッタが、世界一可愛いフラッタが俺のお嫁さんなんて幸せすぎるんだよぉ。
可愛い。大好き。幸せ。
ただそれだけを込めて、フラッタの中を俺の想いで満たしていく。
フラッタの1番奥をよしよしなでなでしながら、可愛いフラッタの全身を余すところ無く口と両手でよしよしなでなで。
なにをしても可愛い。もうフラッタには可愛い以外の感情を抱けないよぉ。
こんな可愛いフラッタに不純物を混ぜ込むわけにはいかないよなぁ。
素直で可愛く明るいフラッタに、陰の部分なんか要らないよなぁ。
フラッタがなにも喪わない為に……、やっぱり竜爵家に行くしかないよなぁ。
この世界はどうやら美人が嫌いみたいだからね。きっとこの世界の運命の女神は、容姿にコンプレックスでも持ってるんだろうなぁ。
フラッタがこの世界にイジワルされないように、俺が生涯守ってみせるからね。
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「れろ、気持ちいい。ちゅ、気持ちいいよぉ。じゅる。ぼくのからだ。ちゅう、もっともっと。はむ。もっと好きにしてぇ。ちゅぱ」
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リーチェを好き放題出来ることが最高に幸せだ。
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いつも通り逆さに抱き合い、互いの1番弱いところを互いに全力で慰めあう。
こんなに想い合っているのに、こんなにエロい体なのに、最後までしてあげられなくてごめん。
多分俺もリーチェも、こんなこと考えていると思う。
リーチェのエロケツを鷲掴みにして、少しでも奥まで舌を入れようと抱き寄せる。
同時にリーチェも、少しでも深く俺を迎えようと俺の腰に抱きついてくる。
エロいリーチェに俺の肉欲、情欲、性欲、色欲。
ありとあらゆるエロい感情を好色家先生に後押ししてもらって、何度も何度も飲み込ませた。
こんなにエロいリーチェが、こんなに俺を求めてくれるリーチェが、ただそれだけが許されていないなんて絶対に許さない。
リーチェを全て愛する為なら、運命だって神様だって、世界だって滅ぼしてやる。
涙を流しながら肌を重ねる姿なんて、絶対に許さない。
リーチェと笑顔で愛し合うために、やっぱり旅は必要だ。
せっかく竜爵家のトラブルに巻き込まれそうなんだ。だったらいっそ行くところまで行って、この国の中枢まで迫ってみるのもいいかもしれない。
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そう言えば、シルヴァにはエルフの協力者がいる疑惑があったなぁ?
まずは年末、竜爵家の異常を確認してニーナの呪いを解いたら本格的に追うことになるだろう。シルヴァの行方と、彼が起こした事件の真相を。
「ダン。リーチェ。間もなく時間なのじゃ」
フラッタのお知らせを受けて、特大の性欲をリーチェにぶつける。
お前、エロ過ぎなんだよぉぉぉぉっ!
そんな全力の想いが、ごくごくとリーチェの中に飲み込まれていった。
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