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2章 強さを求めて3 孤児と修道女
133 竜化と獣化 (改)
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ルーナ竜爵家の当主夫妻と敵対する可能性を考えた俺は、1度竜化した相手と手合わせしておいたほうが良いのではないかと思い至った。
思い立ったらすぐ行動。すぐ相談だ。
夕食を食べながら、竜化した竜人族との戦闘経験を積みたいとフラッタにお願いしてみた。
「はぁ? 竜化した妾と手合わせじゃと?」
「そう。俺って多分、ヴァルハールでは嫌われちゃってるでしょ? でもヴァルハールにルインがある以上、行かないって選択肢は無い。だから熟練の竜人族と敵対した場合を想定して、1度竜化を体験しておきたいと思ってさ」
我ながら勝手に口から吐き出されるでまかせに呆れてしまう。口八丁はお手の物よっ。
「むぅ……。ダンの考えは分かったのじゃが、済まぬ。それは出来ぬのじゃ……」
しかしフラッタは、本当に申し訳なさそうに首を振って拒否を示した。
「竜化を見せることくらいならしても良いのじゃがな。手合わせはダメなのじゃ。ダンを殺しかねぬ……」
あー、そりゃダメだな。却下だ却下。
フラッタに殺されても俺は別に構わないけど。
フラッタに俺を殺させるわけには……、いかないよなぁ。
「そっか。ならいいよ。無理言ってごめんね。竜化の出来る竜人族は少ないだろうし、そもそも敵対しなきゃいいだけだから大丈夫」
「ダンのお願いは聞いてあげたいのじゃがのぅ……」
俺の言うことを何でも聞いてくれるフラッタがここまで渋るっていうのは、竜化という能力の危険性を雄弁に語ってくれているような気がするな。
訓練なんかで気軽に使用できるような扱いやすい能力では無さそうだ。
「竜化すると少し感情のコントロールが難しくなってのう。稽古であれ、剣を合わせている相手に加減する自信は無いのじゃ。それが大好きなダンであっても、なのじゃ」
むしろ最近の稽古だと、大好き過ぎて勢い余って殺されそうですね?
まぁ要するに、軽い暴走状態になるのかな?
んー、暴走状態なら身体能力と引き換えに技術が落ちたりすることはないのかな?
「そういうのはないのじゃ。妾の身体能力が強まる感じじゃのう。じゃが本能的な部分が色濃く出るゆえな。妾にもどうなるかわからぬのじゃ」
「獣化もそんな感じだって父さんが言ってたなぁ。強くはなるんだけど視野が狭まってしまうー、とか?」
「視野が狭まる、か。それは言いえて妙なのじゃ」
ニーナの言葉に、竜化と獣化状態のイメージがなんとなく固まる。
つまりあれだ。俺のエロ集中の強化版だわ。
「身体能力も五感も精度が増して、普段より目も耳も良い筈なのじゃがなぁ。その全てを目の前の相手を殺すことに注いでしまうのじゃよ」
「そっかー。本能的な部分が強化されるならベッドの上ではどうかなって思ったけど……。それを試すのは少し危険そうだね」
全身が超強化されるけれど、その分視野が狭まる、か。
この辺になにか対竜化戦の対策がありそうな気がするな。
「……待つのじゃダン。おぬし今、なんと言ったのじゃ……?」
「へっ? 何か言ったっけ? 竜化って凄い能力なんだなってことくらいしか……」
「おぬし、竜化した妾を寝室に連れ込む気じゃったのかーっ!?」
真っ赤になって叫ぶフラッタ。
ああ、なんかこういうの久しぶりだなぁ。
「ん? あれ、そんなこと言ったっけ? まぁ竜化しててもしなくても、フラッタは寝室に連れ込むけど」
考え事してたら、どうやら本能が口から漏れてしまったようだね。
いつもいつも想いは口にしないと伝わらないと思っているから、たまに思っていることが勝手に口から出ちゃうんだよねぇ。
……言うほどたまにか?
「なるほどー。それは面白そうだね。獣化したら私も抱いてくれる?」
「獣化してもしなくても、ニーナは毎日欠かさず抱くつもりだけどね。でもよく考えたら、竜化も獣化もすぐ魔力枯渇起こっちゃうよ。2人に無理はさせたくないなぁ」
「竜化した妾と獣化したニーナを寝室に連れ込む前提で話をするでないのじゃーっ!」
怒ってるフラッタが可愛い。
本気で怒ってるわけじゃないのも最高に可愛い。
「ああダン。竜化は獣化よりも強力な能力とされていて、獣化は魔力消費が竜化より少なく長時間維持しやすいらしいよ。竜化したフラッタは無理でも、獣化したニーナならイケるんじゃないかな?」
エロスの塊であるリーチェが、エロい神託を授けてくれる。
「やったね。これは魔物狩りする楽しみが増えたよ。実際の獣化がどんな感じなのかは不明だけど、物凄く楽しみになってきたぁっ」
「あはーっ。それなら今度、熱視を発動した状態で抱いてくれるかしらぁ?」
へへへ、碧眼のティムルをぉぉぉっ!?
くぅ……! め、めちゃくちゃ抱きたいっ。抱きたいけどぉっ!
「……抱きたいけど、熱視って結構魔力使ってたでしょ? 大丈夫なの? 碧眼のティムルを愛せるなんて今すぐ押し倒したくなるくらい興奮するけど、無理はしてほしくないよ?」
いくら早い早いと言われても、数分で魔力枯渇しちゃうんじゃ間に合わないって。
……間に合わない、よね?
「いいなぁ。エルフの精霊魔法には外見的な変化が無いからねぇ」
「いやいや。リーチェはそのままで最高にエロいから自信持って。お前に隠し玉があったら俺が持たないから」
今のお預け状態でも散々搾り取られてて、それが解禁された後のことが既に不安なのにさぁ。
これ以上属性とか盛っちゃダメでしょ。俺が死んじゃうから。
「まったく、竜人族と獣人族の誇りをなんだと思っておるのじゃっ」
ぷいっとそっぽを向きながらも赤面しているフラッタが可愛い。
いやぁ俺にとって寝室で過ごす時間こそが最優先だからさぁ。何事も寝室に絡めて考えちゃうっていうか?
「しかし獣化と言えば、そろそろニーナは獣化してもおかしくないのではないかの? スポットの最深部で活動しているわけなのじゃし」
「んー。私はダンのおかげで最高効率で転職してるからまだじゃないかなぁ。自分が何の獣人なのか私も早く知りたいんだけど」
ほんと、ニーナは何の獣人なんだろうなぁ。
犬耳も猫耳も捨てがたい。しかしここはあえてのウサ耳路線もありだろう。
ぺたん娘ウサ耳少女か……。推せるなっ……!
いや、母親は鳥系の獣人だったんだっけ? となるとそっちもありえるのか。
……は? ただでさえ天使のニーナに、マジで翼が生える可能性あるの? やばくない?
くっ、魔力枯渇のせいであまり長時間楽しめないだとっ!? そ、そんな理不尽なことが、許されるのかよぉっ!
そっ、そうだ! 癒しのネックレスもあったんだし、魔力の自動回復スキルのあるアクセサリーは……!?
「ダンー? 獣化してない私はもう用済みなのかなぁ?」
流し目で不敵な笑顔を見せてくるニーナ。
珍しく、ニーナからの直接的な挑発だ。
「……へぇ? 良いよニーナ。その挑発、乗ってやるぅ!」
全力でニーナに駆け寄り、彼女の華奢な体をぎゅーっと抱きしめる。
ニーナ大好きぃ。獣化したニーナも楽しみだけど、そんなの関係なく大好きすぎるぅ。
「ってことで話は終わり終わりっ! お風呂行こお風呂っ! 全員これでもかってくらい抱きしめてやるからぁっ」
「そうねぇ。明日ムーリを迎えることになりそうだし、今日は私たちをいっぱい愛してもらいたいわねぇ?」
上等だぁティムルぅっ! 明日は礼拝日で引率も無いし、寝不足もクソもないんだよぉっ!
好色家先生、出番ですぅ! コイツらを懲らしめてやってくだせぇっ!
っていうか明日ムーリを迎えるってその事実だけで、好色家先生も歓喜に震えていらっしゃるわっ!
何が、ダンは自分から私たちを抱こうとしない、だよっ!
こんな最高の美女4人を前にして、我慢できるほうがあり得ないだろぉっ!
脱衣所でひん剥いて、もう我慢できずに脱衣所で襲い掛かってしまった。
獣化の話をしたせいか、それともお風呂で1度して以来よくしているせいか、獣のように後ろから深く繋がってしまった。
ダメだっ。我慢出来ないっ。なんかもう俺のほうが獣化してないっ!?
脱衣所でも散々抱きまくって、浴室でリラックスしながら繋がって、お風呂からあがったらまた繋がって、寝室に連れていってまた繋がって。
俺はサルかっ!? プロゴルファーなのか!?
だがニーナぁ。これで終わったと思うなよぉっ?
誰が用済みだってぇ? ニーナは俺の全てだって言ってるだろぉ?
このぉっ! 思い知らせてやるぅ! このっこのっこのぉっ! せっかく獣化してるんだから、たっぷりマーキングしてやるぅっ!
もっとだ、もっとだ、もっともっとマーキングしてやるぅ! ニーナ大好きぃ!
ティムルぅ! 何が今日は愛してだ!
いっつも愛してるんだよぉ! これからも大好きなんだよぉ!
こんなに好きなんだよ! まだまだ好きなんだよ! 分かったか! 分かったか! 分かったかぁっ!
今日だけなんて我慢できるかっ! もうずっとお前のことが大好きなんだよぉっ! ティムル大好きぃ!
フラッタぁ! お前怒ってたけど、ちょっと期待してたのバレてるんだからなぁっ!
お前最高に可愛いんだから、変にエロい成長しなくていいんだよぉっ!
今のままでも最高に可愛いから! お前のことこんなに好きなんだよ! 止められないくらい好きだからっ!
でもちょっとずつエロくなっていくフラッタも最高に可愛いよぉぉっ! フラッタ大好きぃ!
リーチェぇ! お前、触られる前から興奮しすぎなんだよぉっ!
お前エロ過ぎなんだよ! ただでさえ最高の女なのに、どんだけ俺のことを好きなんだよお前はさぁっ!
出会った時すら最高の美女だったのに、どんだけエロく可愛くなっていくんだお前はよぉっ!
最高にエロいお前が、他人の何を羨む必要なんてないんだよぉぉっ! リーチェ大好きぃ!
うちのベッドの上には、天使と女神と天女とエロ神様がいらっしゃるよぉ。
こんなの、こんなのどれだけ愛したって全然足りないよぉっ!
ぐりぐりって押し付けながら、俺の物だってどれだけマーキングして刻み付けて思い知らせても、好き過ぎて止まれないっ。
大好きだ。大好きだ。大好きだ。みんなみんな大好きだぁっ!
一緒に過ごせば過ごすほど、肌を重ねれば重ねるほど、何で毎日毎日前の日よりも好きにされちゃうんだよぉっ!
散々みんなを愛してきたのに、結局またひと晩中、寝ずにみんなを抱いてしまった。
明るくなってきたことに気付き、まだまだ抱き足りないけれど、激情を掌握して気持ちを鎮める。
気持ちは鎮めたけどやることは変わらない。
おはようのちゅー改め、おはようのずぶずぶだ。
ひと晩中俺を受け止めて愛してくれたみんなに感謝と労いの気持ちを込めて、やっぱりぐりぐりと押し付けながら、みんなの1番深いところに想いを届ける。
みんないつもありがとう。大好き。愛してる。
もうみんながいなきゃ息することも出来ないよ。
結局おはようのキスも何度も何度も繰り返してしまって、朝食を食べる時間もなく、時間ギリギリに教会に向かった。
「ムーリを迎えることになったので、色々爆発したんですねぇ。本当に、お嫁さんが増えるほどに愛してくれるご主人様が大好きです」
「あんなに激しくされたことって珍しかったですねぇ。激しかったのに、もう好きだー好きだーって必死さすら感じましたよ?」
そりゃ必死にもなりますよ。どれだけ好きだって伝えても俺の気持ちの半分も伝えきれて無いんだから。
それを言葉にして告げるより早く、ティムルの人差し指が俺の唇に蓋をする。
「大丈夫ですよご主人様。ちゃんと伝わってますから。だから私達も、また色んな方法で伝えたくなっちゃうんですよぉ」
「このままでは竜化しても押し倒されそうなのじゃ。妾だってダンのことが大好きなのに、ダンは妾のことがどれだけ好きなのじゃ? もう何回出されたのかも覚えてもおらぬのじゃ」
「う~、今日ちゃんとお手伝いできるか不安だよぅ。礼拝日の日にやりすぎだよダン~……」
「礼拝日の日だからだよ。俺はみんなに出会えて神様に感謝してるって言ったでしょ? だからみんなも、神様に感謝しながらお手伝いしてくれたら嬉しいなぁ」
ギリギリだったけど、家から修道服を着ていけたので問題なかった。
朝ごはんが食べられなかったので、腹ペコのみんなの為に今日の夕食はうちからも少し提供したほうがいいかな?
そんなことを考えていると、説法前のムーリが会いに来てくれた。
「ダンさん。今日はよろしくお願いします。皆さん。今日からよろしくお願いします」
俺とみんなにそれぞれ頭を下げるムーリ。
まったくなぁ。こんなに好きな女が4人もいるのに、また1人別の女性を迎えることになるなんてねぇ。
顔を上げたムーリを抱き寄せて、少しだけキスをする。
我ながら女好き過ぎて嫌になるけど、もうムーリのことも絶対誰にも渡さないから。
思い立ったらすぐ行動。すぐ相談だ。
夕食を食べながら、竜化した竜人族との戦闘経験を積みたいとフラッタにお願いしてみた。
「はぁ? 竜化した妾と手合わせじゃと?」
「そう。俺って多分、ヴァルハールでは嫌われちゃってるでしょ? でもヴァルハールにルインがある以上、行かないって選択肢は無い。だから熟練の竜人族と敵対した場合を想定して、1度竜化を体験しておきたいと思ってさ」
我ながら勝手に口から吐き出されるでまかせに呆れてしまう。口八丁はお手の物よっ。
「むぅ……。ダンの考えは分かったのじゃが、済まぬ。それは出来ぬのじゃ……」
しかしフラッタは、本当に申し訳なさそうに首を振って拒否を示した。
「竜化を見せることくらいならしても良いのじゃがな。手合わせはダメなのじゃ。ダンを殺しかねぬ……」
あー、そりゃダメだな。却下だ却下。
フラッタに殺されても俺は別に構わないけど。
フラッタに俺を殺させるわけには……、いかないよなぁ。
「そっか。ならいいよ。無理言ってごめんね。竜化の出来る竜人族は少ないだろうし、そもそも敵対しなきゃいいだけだから大丈夫」
「ダンのお願いは聞いてあげたいのじゃがのぅ……」
俺の言うことを何でも聞いてくれるフラッタがここまで渋るっていうのは、竜化という能力の危険性を雄弁に語ってくれているような気がするな。
訓練なんかで気軽に使用できるような扱いやすい能力では無さそうだ。
「竜化すると少し感情のコントロールが難しくなってのう。稽古であれ、剣を合わせている相手に加減する自信は無いのじゃ。それが大好きなダンであっても、なのじゃ」
むしろ最近の稽古だと、大好き過ぎて勢い余って殺されそうですね?
まぁ要するに、軽い暴走状態になるのかな?
んー、暴走状態なら身体能力と引き換えに技術が落ちたりすることはないのかな?
「そういうのはないのじゃ。妾の身体能力が強まる感じじゃのう。じゃが本能的な部分が色濃く出るゆえな。妾にもどうなるかわからぬのじゃ」
「獣化もそんな感じだって父さんが言ってたなぁ。強くはなるんだけど視野が狭まってしまうー、とか?」
「視野が狭まる、か。それは言いえて妙なのじゃ」
ニーナの言葉に、竜化と獣化状態のイメージがなんとなく固まる。
つまりあれだ。俺のエロ集中の強化版だわ。
「身体能力も五感も精度が増して、普段より目も耳も良い筈なのじゃがなぁ。その全てを目の前の相手を殺すことに注いでしまうのじゃよ」
「そっかー。本能的な部分が強化されるならベッドの上ではどうかなって思ったけど……。それを試すのは少し危険そうだね」
全身が超強化されるけれど、その分視野が狭まる、か。
この辺になにか対竜化戦の対策がありそうな気がするな。
「……待つのじゃダン。おぬし今、なんと言ったのじゃ……?」
「へっ? 何か言ったっけ? 竜化って凄い能力なんだなってことくらいしか……」
「おぬし、竜化した妾を寝室に連れ込む気じゃったのかーっ!?」
真っ赤になって叫ぶフラッタ。
ああ、なんかこういうの久しぶりだなぁ。
「ん? あれ、そんなこと言ったっけ? まぁ竜化しててもしなくても、フラッタは寝室に連れ込むけど」
考え事してたら、どうやら本能が口から漏れてしまったようだね。
いつもいつも想いは口にしないと伝わらないと思っているから、たまに思っていることが勝手に口から出ちゃうんだよねぇ。
……言うほどたまにか?
「なるほどー。それは面白そうだね。獣化したら私も抱いてくれる?」
「獣化してもしなくても、ニーナは毎日欠かさず抱くつもりだけどね。でもよく考えたら、竜化も獣化もすぐ魔力枯渇起こっちゃうよ。2人に無理はさせたくないなぁ」
「竜化した妾と獣化したニーナを寝室に連れ込む前提で話をするでないのじゃーっ!」
怒ってるフラッタが可愛い。
本気で怒ってるわけじゃないのも最高に可愛い。
「ああダン。竜化は獣化よりも強力な能力とされていて、獣化は魔力消費が竜化より少なく長時間維持しやすいらしいよ。竜化したフラッタは無理でも、獣化したニーナならイケるんじゃないかな?」
エロスの塊であるリーチェが、エロい神託を授けてくれる。
「やったね。これは魔物狩りする楽しみが増えたよ。実際の獣化がどんな感じなのかは不明だけど、物凄く楽しみになってきたぁっ」
「あはーっ。それなら今度、熱視を発動した状態で抱いてくれるかしらぁ?」
へへへ、碧眼のティムルをぉぉぉっ!?
くぅ……! め、めちゃくちゃ抱きたいっ。抱きたいけどぉっ!
「……抱きたいけど、熱視って結構魔力使ってたでしょ? 大丈夫なの? 碧眼のティムルを愛せるなんて今すぐ押し倒したくなるくらい興奮するけど、無理はしてほしくないよ?」
いくら早い早いと言われても、数分で魔力枯渇しちゃうんじゃ間に合わないって。
……間に合わない、よね?
「いいなぁ。エルフの精霊魔法には外見的な変化が無いからねぇ」
「いやいや。リーチェはそのままで最高にエロいから自信持って。お前に隠し玉があったら俺が持たないから」
今のお預け状態でも散々搾り取られてて、それが解禁された後のことが既に不安なのにさぁ。
これ以上属性とか盛っちゃダメでしょ。俺が死んじゃうから。
「まったく、竜人族と獣人族の誇りをなんだと思っておるのじゃっ」
ぷいっとそっぽを向きながらも赤面しているフラッタが可愛い。
いやぁ俺にとって寝室で過ごす時間こそが最優先だからさぁ。何事も寝室に絡めて考えちゃうっていうか?
「しかし獣化と言えば、そろそろニーナは獣化してもおかしくないのではないかの? スポットの最深部で活動しているわけなのじゃし」
「んー。私はダンのおかげで最高効率で転職してるからまだじゃないかなぁ。自分が何の獣人なのか私も早く知りたいんだけど」
ほんと、ニーナは何の獣人なんだろうなぁ。
犬耳も猫耳も捨てがたい。しかしここはあえてのウサ耳路線もありだろう。
ぺたん娘ウサ耳少女か……。推せるなっ……!
いや、母親は鳥系の獣人だったんだっけ? となるとそっちもありえるのか。
……は? ただでさえ天使のニーナに、マジで翼が生える可能性あるの? やばくない?
くっ、魔力枯渇のせいであまり長時間楽しめないだとっ!? そ、そんな理不尽なことが、許されるのかよぉっ!
そっ、そうだ! 癒しのネックレスもあったんだし、魔力の自動回復スキルのあるアクセサリーは……!?
「ダンー? 獣化してない私はもう用済みなのかなぁ?」
流し目で不敵な笑顔を見せてくるニーナ。
珍しく、ニーナからの直接的な挑発だ。
「……へぇ? 良いよニーナ。その挑発、乗ってやるぅ!」
全力でニーナに駆け寄り、彼女の華奢な体をぎゅーっと抱きしめる。
ニーナ大好きぃ。獣化したニーナも楽しみだけど、そんなの関係なく大好きすぎるぅ。
「ってことで話は終わり終わりっ! お風呂行こお風呂っ! 全員これでもかってくらい抱きしめてやるからぁっ」
「そうねぇ。明日ムーリを迎えることになりそうだし、今日は私たちをいっぱい愛してもらいたいわねぇ?」
上等だぁティムルぅっ! 明日は礼拝日で引率も無いし、寝不足もクソもないんだよぉっ!
好色家先生、出番ですぅ! コイツらを懲らしめてやってくだせぇっ!
っていうか明日ムーリを迎えるってその事実だけで、好色家先生も歓喜に震えていらっしゃるわっ!
何が、ダンは自分から私たちを抱こうとしない、だよっ!
こんな最高の美女4人を前にして、我慢できるほうがあり得ないだろぉっ!
脱衣所でひん剥いて、もう我慢できずに脱衣所で襲い掛かってしまった。
獣化の話をしたせいか、それともお風呂で1度して以来よくしているせいか、獣のように後ろから深く繋がってしまった。
ダメだっ。我慢出来ないっ。なんかもう俺のほうが獣化してないっ!?
脱衣所でも散々抱きまくって、浴室でリラックスしながら繋がって、お風呂からあがったらまた繋がって、寝室に連れていってまた繋がって。
俺はサルかっ!? プロゴルファーなのか!?
だがニーナぁ。これで終わったと思うなよぉっ?
誰が用済みだってぇ? ニーナは俺の全てだって言ってるだろぉ?
このぉっ! 思い知らせてやるぅ! このっこのっこのぉっ! せっかく獣化してるんだから、たっぷりマーキングしてやるぅっ!
もっとだ、もっとだ、もっともっとマーキングしてやるぅ! ニーナ大好きぃ!
ティムルぅ! 何が今日は愛してだ!
いっつも愛してるんだよぉ! これからも大好きなんだよぉ!
こんなに好きなんだよ! まだまだ好きなんだよ! 分かったか! 分かったか! 分かったかぁっ!
今日だけなんて我慢できるかっ! もうずっとお前のことが大好きなんだよぉっ! ティムル大好きぃ!
フラッタぁ! お前怒ってたけど、ちょっと期待してたのバレてるんだからなぁっ!
お前最高に可愛いんだから、変にエロい成長しなくていいんだよぉっ!
今のままでも最高に可愛いから! お前のことこんなに好きなんだよ! 止められないくらい好きだからっ!
でもちょっとずつエロくなっていくフラッタも最高に可愛いよぉぉっ! フラッタ大好きぃ!
リーチェぇ! お前、触られる前から興奮しすぎなんだよぉっ!
お前エロ過ぎなんだよ! ただでさえ最高の女なのに、どんだけ俺のことを好きなんだよお前はさぁっ!
出会った時すら最高の美女だったのに、どんだけエロく可愛くなっていくんだお前はよぉっ!
最高にエロいお前が、他人の何を羨む必要なんてないんだよぉぉっ! リーチェ大好きぃ!
うちのベッドの上には、天使と女神と天女とエロ神様がいらっしゃるよぉ。
こんなの、こんなのどれだけ愛したって全然足りないよぉっ!
ぐりぐりって押し付けながら、俺の物だってどれだけマーキングして刻み付けて思い知らせても、好き過ぎて止まれないっ。
大好きだ。大好きだ。大好きだ。みんなみんな大好きだぁっ!
一緒に過ごせば過ごすほど、肌を重ねれば重ねるほど、何で毎日毎日前の日よりも好きにされちゃうんだよぉっ!
散々みんなを愛してきたのに、結局またひと晩中、寝ずにみんなを抱いてしまった。
明るくなってきたことに気付き、まだまだ抱き足りないけれど、激情を掌握して気持ちを鎮める。
気持ちは鎮めたけどやることは変わらない。
おはようのちゅー改め、おはようのずぶずぶだ。
ひと晩中俺を受け止めて愛してくれたみんなに感謝と労いの気持ちを込めて、やっぱりぐりぐりと押し付けながら、みんなの1番深いところに想いを届ける。
みんないつもありがとう。大好き。愛してる。
もうみんながいなきゃ息することも出来ないよ。
結局おはようのキスも何度も何度も繰り返してしまって、朝食を食べる時間もなく、時間ギリギリに教会に向かった。
「ムーリを迎えることになったので、色々爆発したんですねぇ。本当に、お嫁さんが増えるほどに愛してくれるご主人様が大好きです」
「あんなに激しくされたことって珍しかったですねぇ。激しかったのに、もう好きだー好きだーって必死さすら感じましたよ?」
そりゃ必死にもなりますよ。どれだけ好きだって伝えても俺の気持ちの半分も伝えきれて無いんだから。
それを言葉にして告げるより早く、ティムルの人差し指が俺の唇に蓋をする。
「大丈夫ですよご主人様。ちゃんと伝わってますから。だから私達も、また色んな方法で伝えたくなっちゃうんですよぉ」
「このままでは竜化しても押し倒されそうなのじゃ。妾だってダンのことが大好きなのに、ダンは妾のことがどれだけ好きなのじゃ? もう何回出されたのかも覚えてもおらぬのじゃ」
「う~、今日ちゃんとお手伝いできるか不安だよぅ。礼拝日の日にやりすぎだよダン~……」
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ギリギリだったけど、家から修道服を着ていけたので問題なかった。
朝ごはんが食べられなかったので、腹ペコのみんなの為に今日の夕食はうちからも少し提供したほうがいいかな?
そんなことを考えていると、説法前のムーリが会いに来てくれた。
「ダンさん。今日はよろしくお願いします。皆さん。今日からよろしくお願いします」
俺とみんなにそれぞれ頭を下げるムーリ。
まったくなぁ。こんなに好きな女が4人もいるのに、また1人別の女性を迎えることになるなんてねぇ。
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