異世界イチャラブ冒険譚

りっち

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2章 強さを求めて2 新たに2人

113 黒い壁と衝立の中 (改)

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 目の前には巨大な黒い壁。まるでスポットの入り口のような光景だ。

 視界に収まらないほど巨大な壁なのに、本当に唐突に目の前に現れた。どうなってんだろ?


「これ……、最深部エリアの壁で間違いないよね? 思ったより……、早く着いちゃったけど」

「間違いない……と思います。聞いていた通り、漆黒の壁……ですよね」


 自信なさげに返答してくれるティムル。

 唯一情報を持っているティムルも又聞きだもんね。聞かれても困るか。


「よし、それじゃ入る前に一旦休憩しようか」


 最深部だと思われる場所には万全の状態で侵入したいからな。

 皆も異論は無いようで、なんだか真剣な顔をして頷いてくれた。


「この壁から魔物が出てきて奇襲される可能性もあるし、壁からは少し距離を取ろうか」

「あ、済みません。この壁の内部から魔物が出てきた事は、少なくとも記録には残ってないそうですよ。最深部の魔物は最深部から出てこないとか」


 思い出したように補足してくれるティムル。

 へぇ? まぁそういう仕様だと割り切るしかないのか。異世界だしな。


「魔物は出なくても、魔物狩りが出てくる可能性はあるからね。一応距離を取っておこうか。……邪魔されたく、ないからね」


 なんだろう? なんとなくリーチェの発言にエロスを感じてしまうな。

 というかもう、みんなが呼吸してるだけでエロく感じるわぁ。1ヶ月間の遠征はやっぱ辛い。


「ご主人様。衝立をお願いできますか?」

「ん、了解」


 ニーナにお願いされて作業を始める。


 衝立。仕切り。パーテーション。

 嵩張るから邪魔なんだけど、長期遠征には欠かせない、まさに必需品だ。


 金属製の折りたためる4本の棒に、大きい布を張っただけの簡易的な仕切り。

 これは俺達の自作ではなく、普通に流通している道具だったりする。

 その用途は、おトイレだ。


 日帰り遠征してた時は必要なかったんですけどね。

 フラッタを拾った時の次の遠征からは、持ち歩くようにしていた。


 おトイレの時間は結構深刻な問題で、スポットの中だと死に直結しかねないくらいの大問題だったりする。

 ティムルが加入するまでは俺とニーナの2人だけで、あまり離れるわけもいかず、かと言って近くにいられると緊張して出るものも出ず、となって無防備なおトイレの時間が長引いてしまう。

 それに俺ならまだしも、女性陣に解放的な体験をしてもらうのも忍びないからね。荷物だけど必需品だ。


 普段は布と棒は外しておき、必要な時に組み立てて布を張る。

 この作業ももう慣れたもので、5分とかからず作業を終えた。
 

「ご主人様。ありがとうございます」

「これくらい何でもないよ。野営の準備は……」

「それではティムル、フラッタ。お先に失礼しますね。始めましょうリーチェ」

「う、うんっ! ぼく、頑張るよっ!」

「へ?」


 俺の質問を遮ったニーナとリーチェに左右から押さえ込まれ、ティムルとフラッタを外に残して衝立の中に引きずり込まれた。


 ……は? なにこれ?

 こんなの、今まで1度もなかったパターンなんだけど?


「ご主人様。貴方もだいぶ不満が溜まっているようですし、なにより私たちも不満です。ということで申し訳ないんですけど、これからみんなを相手してもらおうかと」

「…………は?」


 ニーナの宣言を理解するのに、数秒の時間を必要としてしまう。


「あ、相手って、ここでっ!?」


 外でっ!?


 ……ってそうじゃない。ここはスポットの最深部手前だよ!?

 魔物だって弱くないし、他の魔物狩りが現れる可能性だってゼロじゃないよ!?


「な、なんで急に!? そりゃ俺だってみんなの相手をしたいけどさ、ここスポットの中だよ!? 今までだって、危険だからって、ずっと我慢してきたじゃんっ! なんで、なんで今、突然こんなことをっ!?」

「んっんっ……! 実はさっきティムルから相談されたの。ダンにお礼がしたいって」


 あえて奴隷モードをやめたニーナが説明してくれる。……ってお礼? 何の?


「それでね。2人が外で見張ってて、2人ずつダンには相手してもらうことにしたの。と言ってもダンの言う通り、ここは危険な場所に違いないから、いつもみたいに繋がるのはダメだよね」


 危険な場所だって分かってるならやめようよぉ。

 勿論俺だってみんなに触れたいけど、危険を冒してまでやることじゃ……。


「そこでティムルがね、提案してくれたの。こういう方法もあるんだって。えいっ」

「おあっ!?」


 可愛い掛け声のニーナに押されて、地面に尻餅をついてしまう。

 その俺の背後に回って、がっちりと俺の背中に抱きついてくるニーナ。


「私と繋がるのはお口だけだけど、いっぱい気持ちよくしてあげるね……」


 問答無用で背後から口を塞いでくるニーナ。


 だ、ダメぇっ! 10日振りのニーナの感触は最高なんだけど、こんなことされたら逆に我慢出来なくなっちゃうんだってっ!

 だ、だから舌を絡ませるのやめて、一旦ストップっ! ストーップ!


「んぐぅっ!?」


 ニーナから送り込まれる滑った快感で期待に膨らんでいる俺の特定部位を、さわさわとした刺激が襲う。


 慌てて抵抗しようとする俺の両手を、ニーナががっちりと抑え込んできて、まったく抵抗が出来なくされてしまう!

 に、人間族さん弱すぎるぅっ!


 やめてっ! さわさわするのやめてリーチェっ!

 こっちはもう10日間も溜めてるのっ! よ、余裕無いのぉっ!


 俺の想いが通じたのか、さわさわと撫でてくる感触が離れていく。


 良かった。耐え切った。

 エロス大明神のエロ攻撃を、俺は耐えきっててみせたんだっ!


 なんて思った瞬間、俺のズボンが勢い良く下ろされる。

 一瞬安堵した気の緩みを見逃さなかったリーチェが、一瞬で俺の下半身を裸に剥いてきやがったっ!


「こんなことしたことないけど……。ティムルが、今のダンなら何をやっても気持ち良くなってくれるって言ってたから。……恥ずかしいけど、ぼく、頑張るよっ!」


 ひぃぃっ! 剥かれた下半身にぬめりとした感触。ぺろぺろとした感触が伝わってくる。


 リ、リーチェ、お、お前、何て事をっ……!

 そ、そんなこと、そんなことしなくていいんだってっ……!


 両手両足をがっちりホールドされたまま、上と下から同時に伝わる舌の感触。

 ちゅぽちゅぽと聞こえる音が上から聞こえる音なのか下から聞こえる音なのか、最早俺には判断が付かない。


「ダン。3秒だけ待ってあげるね。今すぐ好色家を設定しなさいっ」


 口を解放してくれたと思ったら、突然ニーナに命令される。


 え、これセットしていいの!?

 好色家を強要って、何回させるつもりなのっ!? セットしたけどっ!


 好色家をセットした途端、キスを再開するニーナ。

 フラッタといいニーナといい、どうやって俺の職業変更を見抜いてるんだよぉっ!? 君たち鑑定持ってんの!?


「ちゅうううう。うん、そろそろいいかな? 初めてだから、気持ちよく出来なかったらごめんね? ティムルは大丈夫って言ってたけど」


 な、何がだよリーチェぇぇぇっ!?

 既に気持ち良過ぎて、ここがスポットの最深部手前だって事、忘れそうなのにぃっ!?


 最近さぁっ! 具体的にはフラッタとリーチェのおっぱいを弄り倒した辺りから、ティムルってエロ参謀としての才能、爆発してないっ!?

 今回も黒幕はお前だろ、ティムルぅぅっ!


「えいっ」


 リーチェの可愛い掛け声と共に、下半身が温かさと柔らかさで包まれる。


 ……な、なんだこれぇ。気持ちいい……、気持ちよすぎるぅ……!


 というかこの感触には覚えがある。というかないわけがない。

 あれだけ触り倒してるリーチェのおっぱいの感触を、この俺が忘れるはずがないっ!


「あ、本当に気持ちいいんだね? ふふ、良かった。それじゃあもっとしてあげるね。えいえいっ」


 うおおおお挟み込んだままで色んな動きを試しちゃダメえええっ!

 なんだよお前、なんなんだよっ! エロス大明神どころか、エロス創世神かよぉぉっ!


 ぐあぁぁぁ、気持ち、気持ちよすぎるっ……!

 おっぱいを欲望のはけ口に使うなんて、そんなの、そんなのおっぱいへの冒涜じゃないかっ!


 他でもない俺がこれを認めてしまったら、俺の、俺のおっぱいへの敬意は失われてしまうううっ!


「あはっ。ぴくぴくしてきたね? ティムルには服を汚さないように厳命されてるから、全部ぼくの口に出してね? はむっ、ちゅううう」


 ひいいいっっ! 魂が、魂が引っこ抜かれちゃうよぉぉぉっ!

 こんなの、こんなの耐えられるわけないってばぁぁぁぁっ!


 俺の動きを読み取ったリーチェが、俺の興奮を思い切り吸いだしにかかる。

 そして俺はその動きに逆らう事は出来なかった……。


 与えられた刺激に抗えず、リーチェの口の中になすすべなく流しこんでしまう。

 全身の力が抜け切った中、上下から伝わる舌の感触と、ごくりごくりと何かを飲み干す音だけが響く。


「~~~っ。ぷはぁっ。な、なんとか全部飲めたけど、凄い量なんだねぇ……」


 むにゅむにゅとおっぱいを動かしながら、感心したように呟くリーチェ。

 いやいやいつもはここまでじゃないんですよ。ただ今回は禁欲期間が結構長かったものでして?


「っと、ティムルー! 1回目終わったよーっ! はむっ」


 はむっ、じゃないからぁぁぁぁ!

 外のティムルに声をかけたリーチェは、すぐに俺への刺激を再開する。


「はいはーい、問題なく楽しんでもらえてるみたいね。それじゃニーナちゃん、交代よっ」

「ぷはぁっ。はぁ、はぁ、はぁ、はぁ。ふぅぅ。……もう抵抗の意思は無いと思うけど、気をつけてねティムル?」


 抵抗の意思ってなにさぁ……。気持ちよすぎて何も考えられないよぉ……。

 ニーナの体温が離れていき、そしてすぐにティムルが背中から抱きしめてくる。


「ごめんねダン……。真面目な貴方がずっと我慢してくれてるのに、私の方が我慢出来なくなっちゃったの。貴方の事が好きで好きで、どうしても我慢出来なくなっちゃったの。全部私のせいよ……」


 見ているこっちの胸が痛くなるくらいに、本当に申し訳無さそうに謝罪してくるティムル。


 なんで、なんで謝るんだよティムル……!

 お前はいつだって、ナンバーワンだぁぁぁっ!


「あ、謝らないで、ティムル。めちゃくちゃ、めちゃくちゃ気持ちいいからぁ……! ティ、ティムル、ありがとう、大好きだぁっ!」


 弛緩した両手に力を込めてティムルの顔を抱き寄せ、俺の方からキスをする。

 ティムルは少しだけ驚いたような表情を見せた後、すぐに舌を絡めてきてくれた。


 ティムルも俺の顔を抱いてキスをしてくれるので、空いた両手で、ずっと休まずに俺を愛してくれているリーチェの頭を撫でる。

 
 ティムルはニーナと違って、俺の服に手を入れてあらゆるところを弄ってくる。

 気持ちいい。気持ちいいなんてもんじゃないけど、気持ちいいとしか考えられない。


 極上の快楽に身を任せて、2度目の愛をリーチェに注ぎ込む。


「ごく、ごく。んっ。フラッター! 良いよー! はむっ」


 伝達だけしてすぐに作業に戻るリーチェ。

 そしてニーナと違い、フラッタを待たずに口を離すティムル。


「リーチェのこと、受け入れてあげてね。彼女だけが貴方と繋がれてないんだもの。少し方法は違うけど、ダンと1つになれる事が、ダンを喜ばせる事が出来るのが嬉しいのよ」


 微笑みながら俺の額にキスをするティムル。

 エルフとドワーフの仲が悪いって、絶対に嘘だろぉ? ソースは俺の嫁。


 せっかくティムルが口を離してくれたんだから、ちゃんとリーチェにも伝えないと。


「リーチェ。気持ちいい。最高に気持ち良いよぉ……。大好きだリ-チェ。愛してる……!」


 この状況で愛を伝えるのって微妙だなぁと思うけれど、でも伝えたくて仕方ない。

 だけど諸刃の剣だったぁ! むにゅむにゅとじゅぼじゅぼが強まってしまったぁぁぁぁ!


「おおぅ凄いのじゃ。本当に気持ち良さそうなのじゃっ。んー、でも妾が同じ事をしても収めきれないかのぅ」


 フラッタぁっ! そこをまじまじと見るのはやめなさいっ!

 大きなティムルの体温が離れて、すぐに小さなフラッタの体と舌の感触が伝えられる。


「リーチェ、こことかが気持ちよくなる場所なのよ。後は単純な動きだけじゃなくて、色々、例えばこんな感じで動かしてみてもいいわ。そう、口だけに集中しないで、ちゃんとおっぱいも使うのよ」


 そしてティムルは指導すんなぁぁぁっ!

 エロ参謀かと思ったら、エロ教官だったのかお前はああああっ!


 早くっ! 今ニーナ1人だからぁっ! 早く合流してあげてぇっ!


「あは。ちゃんとニーナちゃんにも確認とってあるから心配しないで。魔物が現れたらすぐ出て行きますからねー。魔物が現れなかったらこのまま続けますけどねー」


 グルかよっ! 全員グルかよっ!

 そりゃ全員グルだよねっ! 当たり前だってのぉっ!


 ティムルの指導により、瞬く間に腕を上げるリーチェ。流石はエロス大皇后様だ!


「ほぉらダンー? なにリーチェにだけ気持ち良くさせてもらってるのよ。貴方の両手、自由でしょ? ちゃあんとリーチェの事も気持ち良くしてあげなきゃダメじゃないのぉ」


 エロ教官からお叱りを受ける。


 そうだ。確かに俺は何をしていたんだ。

 リーチェはこんなに頑張ってくれているのに、俺はただ呆けたままで快楽を享受していいはずがないっ!

 こんなに気持ちよくしてくださるおっぱい様にも、ちゃんと感謝を伝えなければなるまいっ!


 俺を抱きしめているおっぱいの無防備な先端を、力の入らない両手で優しくこね回す。

 フラッタに一生懸命キスされて、リーチェにも一生懸命キスされて、俺は呆気なく3度目の愛をリーチェに注ぐ。


「リーチェ。後は貴女が自分で研究するといいわ。ダンを見て、ダンの反応を探って、ダンの気持ちいいところを貴女自身が見つけるの。すーっごく楽しいわよ、きっとっ」


 楽しくて仕方ないといった様子のティムル。

 ティムルって俺にエロいこと仕掛けるときっていつも最高に楽しそうにしてますよねぇっ! ティムルが楽しそうで何よりですってかぁ!?


「ニーナちゃーん、いいわよーっ」


 エロ教官は更なる刺客を呼び込みながら去っていった。

 そしてエロ教官と入れ替わりで入ってくるニーナ。


 フラッタと交代して背中に滑り込み、また舌も滑り込ませてくる。


「ふふふ。これは楽しいのぅ。いつもダンに気持ち良くしてもらってばかりじゃったが、ダンを一方的に気持ちよくさせるのも存外楽しいものなのじゃっ」


 ニコニコと楽しげに感想を語るのやめてぇっ!

 そしてキスをしながら、フラッタに確かに頷くニーナお姉ちゃん。


 っていうか2順目に入っちゃったじゃんっ! いつまで続けるのこれっ!?

 12日目を迎えるまでずっとこの中で過ごせたりするのっ!?


 ああああ、気、気持ちよすぎるよぉっ。リーチェ、大好きぃっ!
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