異世界イチャラブ冒険譚

りっち

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2章 強さを求めて2 新たに2人

102 ※閑話 出来る事を全力で (改)

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「んあぁぁっ! はぁんっ!」


 真っ暗な寝室にリーチェの淫らな声と、俺が彼女の乳首に吸い付く音だけが響いている。

 俺の膝の上に跨り、俺の首に腕を回して抱きついているリーチェ。俺とリーチェのおっぱいの間には何の隔たりも無い。
 この最高の女性が、リーチェが俺を受け入れてくれている。そんな錯覚を覚えて酷く興奮する。

 そしてその興奮に任せて、彼女の乳首をめいっぱい吸い続ける。


 甘い。リーチェのおっぱいは甘くて美味しい。

 これは錯覚ではなくて、実際に甘い味がする。ニーナ、ティムル、フラッタのおっぱいの味を知っている俺だからこそ断言できる。

 ニーチェの乳首は、甘くて美味しいのだと。


 これは恐らくエルフの種族的特徴なのだろう。

 エルフは種族的特徴として出生率が低いと聞いている。きっと男女間の性欲も淡白なのではないだろうか? エロリーチェを見ているといまいち自信がなくなるけど。

 俺に大喜びで乳首を吸われているリーチェは例外として、恐らくエルフの女性は少ない性行為の機会に妊娠を促す為に、男性の興奮を促すフェロモンのような物を分泌するのではないだろうか? おっぱいから。


 真相はどうあれリーチェのおっぱいは甘い。吸って美味しいおっぱいなんて、もう延々と吸っていられる。

 リーチェの大迫力の2つの山を何度も往復しながら、エルフのお姫様のスイートおっぱいを堪能する。


「気持ちいぃ……。前よりずっと気持ちいいよぉ……」


 リーチェの甘い言葉に一瞬硬直する。

 前!? 前ってなんだっ!? 俺以外の男に、このおっぱいを吸われた事があるとでもいうのかっ……!?


 ってそうか。前ってあれか。ティムルに見守られながら乳首を弄り倒した時の事を言ってるのか。

 いかんいかん。勝手に勘違いして、勝手に脳細胞が破壊されるところだった。


 硬直した拍子に少し強く噛んでしまい、リーチェの美しいおっぱいに歯型がついてしまった。ごめんな。唾つけておこう。れろれろ。美味しい。


 どれだけの間おっぱいを吸っているのか最早曖昧だけど、そろそろリーチェの乳首を吸う動作にも慣れてきた。

 今までは口から伝わる刺激で思考がいっぱいになっていたのだけど、そろそろリーチェの腰を抱いている両手さんも動かせる頃合いだ。


 大丈夫だよ両手さん。リーチェが抱きついてくれているから、君達はその場を離れたって問題はないんだ。

 問題があるとすれば、それは両手さんの次の派遣先だ。


 リーチェの乳首と俺の口と舌と歯は相思相愛で、お互いに少しも離れたくないと密着し続けている。主に俺が吸い続けている。
 ここに両手さんが入り込む余地は今のところない。

 今はただリーチェのおっぱいの甘さを存分に堪能したいのだ。れろれろちゅぱちゅぱ。


 ふむ。上が空いてなければ下にいこう。おっぱいがダメなら下半身だ。

 下半身と言ってもリーチェはずっと股座を俺に押し付けてくるため、前面に両手の入る隙間はない。上がダメなら下。前がダメなら後ろだ。

 両手さんの行き先は決まった。おっぱいが空いてないなら尻だ。リーチェのエロケツを可愛がってやるとしよう。


 股間を擦りつけるリーチェのお尻を守るものは何もない。

 両手をお尻の両側に添えて、けれど乳首を吸うのは決してやめず、スレンダーのクセにむっちりとしたエロリーチェのエロケツを鷲掴みにしてもにゅもにゅと揉み込んだ。


 す、すげぇ……。なんだこれは……。

 柔らくて指が沈み込むのに、その指を弾き返すほどの弾力。おっぱいの感触も素晴らしいのに、お尻の感触も素晴らしい。


 流石はエロの化身、エロの権化、エロス大明神リーチェである。

 顔も声も性格もおっぱいもお尻も、一切の隙がなく全てがエロい。


 もみもみとおっぱいとは違った柔らかさを堪能していたけれど、衣服の上からの感触にもどかしさを覚える。

 思い立ったが吉日だ。すぐに服の中に手を突っ込み。下着の中にも手を突っ込み、リーチェの直尻の感触を楽しむ。


 おっぱいよりも強い弾力があるのに、やはり汗でしっとりと手に張り付き『近寄らないでっ! でも、離れたくないの……』という微妙な乙女心を表現するかのような感触だ。いや絶対表現してないと思うけど。

 離れたくてもリーチェの衣服が邪魔で離れられそうもないよ。そもそも離れる気は全くないけど。

 いやぁ女性の下着の内側に自分の手があるという事実って、なんでこんなに興奮するんだろうね?


 手垢と手形が付きそうなくらいに直尻を揉みしだいていると、自分の下半身に鈍い快感が生まれている事に気付く。

 飽きもせずに乳首を吸い上げながら下半身の動きを確認すると、リーチェが股座を押し付ける動きに合わせて、俺も直尻を抱き寄せて、自分の股間を彼女に押し付け、その先を何度もノックし始めていた。無意識に。


 互いの衣服に阻まれた俺とリーチェの股間が直接触れ合う事はない。

 鉄壁の護りを誇る城門に、まるで破城槌のように何度も押し付けられる俺自身。


 どうしてだっ! どうして受け入れてくれないんだっ! 君を助けに来たんだっ! この門を開けておくれ!

 俺の俺自身の魂の叫びが聞こえるようだ。


 だけど届かない。この門は開かれない。

 今はただ織姫と彦星のように、ロミオとジュリエットのように、俺とリーチェの股間は、互いの衣服という名の運命によって引き裂かれるのを甘んじて受け入れるしかないのだ。ちゅうちゅう。


 何度突撃しても破れない鉄壁の城門。

 もっと強い衝撃を与えなければ、そんな想いが俺の俺自身から伝わってくる。

 いやいや、流石にお互いの衣服を突き破るとか出来ませんけどね?


 だけど成果の上がらない現状に業を煮やしているのだけは分かる。俺は更なる刺激を望むのか。力が欲しいか。ならばくれてやるっ。

 直パイに強く吸い付き、直尻を握りつぶすほど強く握って、リーチェの体をしっかり固定。

 そのまま体を捻って、背後のベッドにリーチェを仰向けに押し倒した。


 先ほどまではお互い座ったままの対面座……、対面姿勢だったけれど、今回はリーチェを下にして押し倒している状態だ。

 自分の力だけで城門が開かれないのなら、別の力を合わせればいい。

 別の力とは何か。そう、異世界でも普通に作用している、重力の力である。


 上になったことによる位置エネルギーの追加で、俺の破城槌は更なる威力を持って、この難攻不落の城門の攻略に取り掛かるだろう。

 破城槌の先端を城門に密着させ、腰を大きく動かす事で、全身全霊を持ってこの鉄壁の城門を破壊してみせる!


 いや破壊しちゃダメなんだって。まぁ細かい事は気にしない。おらっおらっおらぁっ!


「ダメええええっ! それ、ダメだよぉぉぉぉっ!」


 ダメじゃない。何にもダメじゃない。

 いくら俺でも股間で衣服は破れない。安心安全。城門は……、開きません。


 やっている事は完全に性行為。最も重要な部分だけが真似事の、全身全霊のごっこ遊び。

 1番大事な部分を体験できないリーチェに、この営みは素晴らしいものなんだよと、いつか必ずお前にも体験させてやるからなと、そんな想いを込めて、今はまだ開かれない城門をひたすらにノックする。

 うん。ごめんリーチェ。これだけでもめちゃくちゃ気持ちいいわ。


 擬似的な性行為にすっかり倒錯してしまい、ちゅぱちゅぱとおっぱいを吸い上げながら、暫くの間サルのように腰を振り続けた。

 リーチェの完璧な見た目を誇る甘くて美味しい巨大なおっぱいは、今や俺のヨダレと歯型で醜く彩られている。

 その光景にまた興奮を覚え、強く吸い付き腰を振る。


 いったいどれ程の時間、おっぱいを吸いながら腰を振っていたのか分からない。

 ふと気付くと、おっぱいの先から小さな震えが伝わってきた。

 気持ちよくて震えているのとは、なんとなく違うような気がする。


「ううう……。うえぇぇ……」


 耳に届いたのは嗚咽。

 俺に気付かれまいとしているのか声を殺し、でも殺しきれずに、震えながら何度もしゃくりあげている。


 リーチェの様子に血の気が引く。

 いくら何でもおっぱいを吸いすぎてしまった? 泣くほど嫌だったなら殴ってでも蹴ってでも抵抗してくれていいのに。健気なリーチェは限界まで我慢してしまったのか?

 これはおっぱいを吸っている場合ではない。ちゅううううううう、ちゅぽん。よしっ! 今いくぞ、リーチェっ!


 ヨダレと歯形に塗れた山を越え、リーチェの顔を覗いて見ると、両手で口を押さえて声を殺しながら、1人静かに泣いていた。

 俺が首に抱きついていた手が離されていたことにも気づかずリーチェの体に溺れている間、リーチェは1人、声を殺して泣いていたんだ……!


 一瞬眩暈がするほどの怒りを覚える。フラッタが泣いていた時と同じ感覚が蘇る。


 だけど間違えるな。ニーナにもティムルにも、フラッタにだって教えられた。

 リーチェを泣かせた自分を憎むより、泣いているリーチェを抱きしめるほうが大切なんだと。


 リーチェの背中に潜らせるように両手を回し、豊満なおっぱいを押し潰すように柔らかく抱きしめる。


「どうしたのリーチェ。何で泣いてるの? 俺、何かリーチェの嫌がること、しちゃったかな?」


 俺の問いかけに、涙で濡らした翠の瞳で俺の顔を確認した後、首をぶんぶんと横に振って、俺の言葉を否定するリーチェ。

 どうやらおっぱいを吸われすぎて辟易したわけではないらしい。良かった。


 抱きしめたリーチェの体の震えが大きくなってきたので、まずはこのままリーチェが落ち着くまで黙って抱きしめる。

 その間少し口寂しかったので、リーチェの顔に何度も何度も軽いキスを繰り返す。


 残念ながら口は両手にガードされていたけれど。


「まずは落ち着いて。そしてなんで泣いたのか教えて欲しいな。俺のせいで泣いたわけじゃないにしても、俺が協力できる事もあるかもしれないしさ。少しでも知りたいんだ、リーチェの事」


 ちゅ、ちゅ、と軽いキスをしながらリーチェの震えが収まるまでは決して焦らない。


 安心させる方法はニーナとティムルにこれでもかってほど教わっている。

 大好きだよ。大好きだよと囁きながら、その想いをリーチェに染み込ませるようにキスを繰り返す。


 これまたどれくらい繰り返したのか分からないけれど、リーチェの震えは少しずつ小さくなっていった。


「ダンは、ダンは何も悪くないよ。ぼくが、ぼくが全部悪いんだ……」


 震えの止まったリーチェがようやく口を開いてくれる。

 お前が悪いことなんて何にもないよ? 容姿も性格も声も感触も味も最高だよ?


「ダンがこんなにぼくを求めてくれるのに……。ダンがこんなにぼくを愛してくれるのに……。ぼくは、ぼくはダンを受け入れることが出来ないんだ……。そのことが凄く悲しくて、凄く悔しくて、申し訳なくてっ……!」


 落ち着いたリーチェの口から語られた言葉に、申し訳ないけど少し拍子抜けする。

 俺に対して何が申し訳ないの? 俺めちゃくちゃ楽しんでたじゃん? 泣いているリーチェにも気付かないほどに。


「リーチェ。なにも申し訳なく思わなくて良いよ。むしろ俺のほうこそごめんね? リーチェが泣いてるのも気付かないで、リーチェの体に溺れちゃってたよ」


 リーチェの口を覆っている両手をどかして、久しぶりにリーチェの口にキスをする。

 これもニーナとティムルに教わったことだ。リーチェがが己を否定しているのなら、俺がリーチェを肯定してやればいい。

 甘々の甘やかしキスで、余計な事を考えられないくらいにめろめろにしてしまえばいいんだ。


「今は1つになれないけれど、そんなこと気にしなくったていいじゃん? 俺は凄く楽しんでるし、リーチェだって気持ち良さそうにしてたんだからさ」


 情感たっぷりにゆっくりと粘着するような淫らで甘いキスをしながら、リーチェって俺と少し似ているところがあるのかもしれないなぁなんて思った。

 今俺がリーチェに抱いている感情が、いつもニーナとティムルの2人が俺に対して抱いている感情なのかもしれない。

 まったくもう、仕方ないなぁ、って。


「今は今を楽しもう? 今受け入れられないのを悔しいと思うんじゃなくて、いつか受け入れる事を楽しみにして欲しいな。泣いてる女を抱きしめるのは、出来ればしたくないんだよ俺は」


 キスをしては愛を囁き、言い終わったらまたキスをして会話を止める。

 それを何度も繰り返していると、ようやく不安げながらもリーチェからも俺を求めてきてくれる。


「っぷはぁ。ほ、ほんとにダンは楽しんでくれてるの……? ぼくはダンに触ってもらって、君に求めてもらって幸せでいっぱいだよ……? でもダンは、不満じゃないのかい……?」

「不満だねぇ。俺が抱いてる女が泣いてるなんて、最高に不満だよ」


 幸せなら笑ってよリーチェ。お前が幸せなら俺だって幸せなんだからさ。


「暴走してごめんねリーチェ。俺はちゃんと気持ちいいから何も心配しないで」


 一旦キスをやめて、リーチェの体をぎゅっと抱きしめる。

 もうその体から震えは伝わってこなかった。


「いつか本当に1つになる日までは、出来る事を出来る範囲で楽しめばいいんだよ。少なくとも俺は、リーチェと愛し合えるだけで充分満足してるよ」

「うん……。ぼくも、ぼくもダンと愛し合えるだけで、この世の誰よりも幸せだよ……」


 そしてまた静かに唇を重ねる。

 キスは相手に愛情を伝えるのに最も適した行動だと思う。

 言葉なんて必要ない。ただお前が好きなんだ、という想いが最も強く相手に伝わる行為だと、ニーナとティムルに徹底的に叩き込まれた。


 リーチェはまだ自分に自信がない。だから出来るだけ沢山キスをして、リーチェに俺の愛を伝えるべきだ。


 だけどリーチェの体はエロスの塊で、他の場所に気を取られると、リーチェをただ貪ることになってしまいかねない。

 だから俺は体を起こし、壁を背にして寄りかかり、リーチェを背中から抱き寄せて、後ろからずっとキスしながらリーチェのおっぱいを静かに揉んだ。


 刺激を与えるのが目的ではなく、俺に身を委ねて欲しいと、リーチェの心と体を解き解すつもりの愛情表現。


「ダン~……。な、なにこれぇ……。ふわふわして、幸せで、何も考えられないよぅ……」


 両腕をダランと下げたまま、気持ち良さそうに身を捩るリーチェ。


「さっきまでの方がずっと気持ち良かったのに、今のほうがずっと幸せで、怖い、怖いよぉ……。ふわふわで、ぼくが溶けちゃいそうだよぉ……」

「溶かしてるんだよ。溶けていいんだ。俺はリーチェの事を愛してるから、リーチェの事を大好きな気持ちでリーチェの中を満たしたいんだよ」


 怖がるリーチェを安心させたくて、口ではなくて彼女の頬に何度も優しくキスをする。


「怖がらなくて良いよ。お前を俺の腕から放すつもりはないし、そのふわふわは全部、リーチェの事が大好きな俺の気持ちなんだから。怖がらないで受け取って欲しいな」

「この……、このふわふわが全部、ダンの気持ちなのぉ……? ダンってぼくのこと、こんなに好きだったのぉ……?」


 大好きに決まってるだろ。

 リーチェの為なら異界より現れた邪神だろうがこの国の闇だろうが、全部滅ぼしてやるくらいに大好きだよ。


 だから今はただ、俺の愛に溺れてくれ、リーチェ。
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