異世界イチャラブ冒険譚

りっち

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序章 始まりの日々1 呪われた少女

006 初陣 (改)

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 防具屋を出た俺は、その足ですぐに武器屋に向かった。
 武器屋の店主に残り予算を告げて、予算内の武器を見繕ってもらおうとしたのだけど、案の定すっごい渋い顔をされてしまう。


「5万リーフも持たずに武器屋に来るたぁ、冷やかし扱いされても文句は言えねぇぞ?」


 他の店と比べて安いと紹介された武器屋のはずなんだけど……。それでも予算が足りないかぁ……!?


「その予算で買えるのは37000リーフのナイフと、48000リーフのダガーくらいしかねぇぞ?」

「あ~……。じゃあ選択の余地はないのでナイフください」


 いくらなんでも残金ゼロは怖い。ということでナイフに即決する。

 ていうか全財産放出しても、1番安い剣すら買えないとは……。



 ナイフ



 購入したてのナイフを鑑定したけど能力も何もついてない。店で1番安い商品だって話だしそりゃそうだろうけどさ。

 あ、スキルと言えば1つ確認しておかないと。


「このナイフって、簡単に折れたりしませんよね?」


 初回ボーナスの装備品にも、戦士のスキルにも装備品強度上昇って能力があった。強度が上がる、それはつまり装備品が壊れる可能性があるということ。

 購入したてのこのナイフが折れてしまったら完全にゲームオーバーだ。


「ああ? お前そんなナイフでどんな大物と戦う気だよ? キューブスライムとホワイトラビットぉ? 流石にそんな奴らに壊される心配はねぇよ」


 一瞬不機嫌になった武器屋さんだったが、俺の上げた魔物の名前を聞いて馬鹿馬鹿しいとでも言わんばかりにぞんざいな態度になった。

 ほんとだな!? 信じるからなその言葉!


 もしも壊れたら、2度とこの店で買い物はするまい。というかしたくても出来ない。金銭的な意味で。



 ダン
 男 25歳 人間族 村人LV1
 装備 ナイフ 木の盾 皮の靴



 自分を鑑定して、ナイフが装備品として適用されたことを確認する。これで最低限戦える状態になったのかなぁ。

 キューブスライムとホワイトラビットの大体の居場所は確認済みなので、遅くならないうちにとっとと出発しよう。

 うーん、どのくらい稼げるんだろう?


 キューブスライムはステイルークの西側に流れる川の近くに、ホワイトラビットはその川沿いに南下した場所にある森の浅いところに出現するという話なんだけど、ホワイトラビットの場合は森から別の生物が襲ってくる場合があるので事故が起きやすいとのこと。

 LV1の間はキューブスライムに専念すべきか。川に向かおう。


 ステイルークを出て西側に向かう。ちなみに門番はいるけど通行税的なものはない。

 昨夜ラスティさんに聞いた話では、この世界にはなんか魔法っぽい移動手段があるらしくて、通行料を取ろうと思っても難しいのだそうだ。

 いいっすね移動魔法。俺も使えるようになりたい。この世界では一般的な移動手段だというなら、俺にだってワンチャンあるはず!


 色々な妄想をしながら進むも、なかなか川が見えてこない。『街の近くを流れる川』っていう説明をされたけど、という言葉でイメージする距離が俺とラスティさんでは同じじゃない可能性が高い。

 方向は合ってるはず。不安なんて感じてないんだからねっ。

 
 魔物に襲われることもなく歩き続け、ようやく川が見えた時にはもうかなり日が高くなっていた。

 う~ん。今日は買い物をして来てから出てきたとはいえ、狩場までかなりの距離だ。明日からは朝イチで出発したほうが良さそう。


 そして川に到着したのにキューブスライムらしき姿は見えない。
 最悪、キューブスライムに遭えなかった時にホワイトラビットと戦えるよう、川に沿って南下することにしよう。


 サワサワとした川のせせらぎを聞きながら10分前後歩いたところ、自分のすぐ横の川から何かが飛び出してきた。水柱も上げずに川の中からピョン、っと出てきたので、逆に驚かないで済んだ。


 目の前には半透明で水色っぽくて四角い生物が跳ねている。こいつがキューブスライムなんだろうな。なるほど、川から出てくるのね。

 大きさは思ったよりも大きい。俺の腰くらいまではありそうだ。流動的ではあるが正方形で、薄く青い半透明の不思議な外見だ。


 右手でナイフの感触を確かめる。

 フロイさんに戦い方も聞いてある。さぁ初陣を勝利で飾ろうじゃないか。

 
 先手必勝。キューブスライムが動き出す前にナイフで斬りつける。

 ナイフを通して水を切ったような感触が伝わるけれど、キューブスライムの見た目に変化はない。これがHP制って奴?

 そのまま距離を取らずに、ナイフで何度も繰り返し切りつける。
 ただしキューブスライムから、絶対に目は離さない。

 フロイさんが言うには、キューブスライムの攻撃頻度はあまり多くない。というか殆ど移動すら出来ないらしい。
 唯一の攻撃手段は水の弾丸で、撃ち出す前にスライムの体内が蠢くのが肉眼で見えるらしい。そりゃ半透明だからねぇ。


 ってか何度も切り付けているけど、全然死なないなコイツ!? これは村人だからなのかLV1だからなのか、それともナイフだからなのか、あるいはその全部が原因で火力が足りてないのか?

 そんなことを考えていると、キューブスライムの体内が激しく蠢き出した。これが攻撃の予兆か?
 確かにこれは分かりやすいし、見逃す心配はなさそうだ。

 ただ発射されるタイミングはまだ分からないので、バックステップして距離を取る。


 集められた水がスライムの表面に移動して、水の塊がスライムの体から盛り上がってくる。そして次の瞬間、俺に向かってバレーボール大の水球が高速で射出された。

 殆ど反射的に、身を捩って水球を躱す。警戒していたおかげで咄嗟に躱す事に成功した模様。


 あ、あっぶねぇなこの野郎……!
 距離取っておいて良かったわ。びっくりしたけどなんとか回避できた。

 実際の速度は分からないけど、バッティングセンターの80キロくらいのスピードだったので、知ってさえいれば怖くないな。攻撃モーションも分かりやすい。


 距離を詰めてナイフでザクザクタイムを再開する。キューブスライムは陸上では上手く動けないらしく、体当たりとかの心配もない。
 体内の動きに気をつけて、一心不乱にザクザクザクザク。

 キューブスライムは見た目も切りつけた感触も生物っぽくないおかげで、戦闘にも忌避感を感じることもなく無心でナイフを振るい続けた。





「はぁ……。はぁ……。タ、タフすぎません……?」


 ひたすらザクザクしていると、キューブスライムが煙のように散っていった。どうやら戦闘終了。人類の勝利です。
 キューブスライムを倒した場所に残されたのは、ビー玉みたいなドロップアイテム。

 それにしても、体感10分以上ザクザクしてた気がするよ。戦闘時間長いな~。攻撃は10回くらいされたので、1分に1度くらいの攻撃頻度だと思っとこう。
 
 一応鑑定しても村人LV1のまま。流石に無理か。

 
 ビー玉っぽいアイテムを拾う。これはそのまま水玉と言われるアイテムで、一定の衝撃を加えると弾けて水になるらしい。
 弾けると言っても攻撃アイテムではなく、口に含んで飲料水の代わりにするアイテムなんだそうだ。ただの飲料水ってことで、買い取り額はマジで安いそうな。

 でしょうね。街には井戸があるわけだし?


 それにしても、何か入れ物を用意してくるべきだったな~。
 ちょっと後悔しながら、ハーフパンツのポケットに水玉を突っ込む。

 もしも歩行や戦闘中の動きで弾けるのであれば、キューブスライムが出るたびに地面にでも置いておこう。


 その後も川の周辺を歩き回ってキューブスライムを狩り続ける。
 幸い水玉は頑丈で、激しく動いてアイテム同士が接触しても問題なかった。攻撃を受けるのはマズいだろうけど。

 水玉が20個前後たまったところで帰ることにする。夜の活動は危険だと警告されたからね。

 でも帰る前に、1つ確かめておかないと。


 本日最後の1戦。現れたキューブスライムを前に、集めた水玉を少し離れた場所に置き、攻撃に備える。
 キューブスライムの表面から水がせり出し、すっかり見慣れた水の弾丸が放たれた。

 しかし今回は回避せずに、両腕を交差させてそれを受ける。


「ぐっ、あああああっ……!?」


 被弾した両腕にではなく、全身に強烈な衝撃が走った。

 い、いってぇ~……!

 これがこの世界の被弾、HPにダメージを受けるってことなのか……。


 まだ戦闘中なので、全身の動きをチェックして、意識的に強めにナイフを握る。

 うん。ちゃんと力は入る。じゃあまずは戦闘を終わらせよう。

 
 その後は被弾することもなく、危なげなく勝利を収める。
 水玉を回収して、日が落ちる前に急いでステイルークに帰還した。


 それにしてもあの衝撃はやばかった。スタンガンとか喰らうとあんな感じなのかな?

 俺の人生で言えば……。

 子供の頃に3段ベッドの一番上から床に落ちた時よりも痛かった気がする。


 なんにしてもこれは体験しといて良かった。戦闘中にいきなりこんな衝撃が走ったらパニックになっちゃうよ。


 さてと、冒険者ギルドに顔を出して水玉を買い取ってもらわないとな。
 今日の狩りでは水玉を22個ほど集めることが出来た。実際いくらになるんだろ?

 村人のLVも上がってないし、当分はキューブスライムさんのお世話になるしかないね。だからそれなりの収入を得られれば良いんだけどなぁ。


 淡い期待を抱きながら、冒険者ギルドで水玉を売却した。


「水玉22個ですね。こちらが報酬になります」


 冒険者ギルドで本日の稼ぎを手渡される。しかしその報酬に思わず硬直してしまう俺。

 買取してもらった結果、水玉22個で22リーフ。銅貨22枚の報酬だった。


 はああああああああああああっ!?
 1日中ナイフ振り回して、報酬が22リーフぅ!?


 しゅ、収入には違いないけど、こんな収入じゃ生きていけないだろ流石に! 安いのは覚悟してたけど、想像以上だったよぉ……!

 ちなみに銅貨1枚、1リーフで硬くて不味いパンは買えるらしい。最低限生きていく事は出来そうだね。わぁい。


 宿に戻る前に雑貨屋に寄って、財布代わりの小さな布袋、水筒、リュックタイプのカバンを購入。なんとかお金は足りた模様。
 どうやら装備品ががっつり高いみたいで、リュックや水筒なんかはそこまで高額じゃないみたいだ。ま、ほぼ使いきった感があるけどね。

 滞在費が無料じゃなかったら死んでたな、冗談抜きで。


 宿に帰って夕食をいただく。

 夕食後は井戸から水を汲んできて、汗まみれになった体をふきふき。流石に着替えまでは貰えなかったけど、体を拭くための布は貰えたのだ。
 タオルっていうほど柔らかくなくて、拭くとちょっと痛いんだけどね。


 部屋の中を見回すと、既にここを引き払った難民が何人かいるみたいで、昨日よりも人が減っている。

 俺はぎりぎりまでここを出るのは無理だろうなぁ。


 残っている人たちに話を聞くと、食事や宿での滞在費は、1日100リーフもあれば足りるらしい。


 年収……、1年間は365日らしいけど、一般的な年収は10万リーフ前後。

 自炊したり持ち家があれば結構余裕がありそうに聞こえるけど、毎年の年末、年始に人頭税が徴収され、それが最低でも8万リーフは必要らしく、はっきり言って余裕が全くないんだって。


 ちなみに俺を含めた難民一同は、1年分の納税を免除されている。

 ただし俺は今年の分の納税が済んでいないということなので、その分で相殺されてしまった。他の人たちは来年の納税が免除ってことだね。

 どうやら納税の有無はステータスプレートを通して国に記録されているらしい。その他にも、滞納した分の税金は借金としてステータスプレートに表記されることもあるとか。
 俺の場合は表記が無かったのでフロイさんやラスティさんには気付かれなかったけど、納税免除の処理をする過程で今年の納税が行われていないのが発覚してしまった模様。そりゃこの世界に来たばっかですしね?

 
 この世界の暦は地球と同じらしく、今は4月が始まったばかりのタイミング。
 納税は年末から年始にかけて行われるので、つまりは8ヶ月以内に、しかも生活しながら8万リーフを貯めないといけないわけだ。

 日当が多めに見て30リーフの現状だと、計算するまでも無く納税すら出来ない。


 また困ったことに、年末付近は納税のためのお金を狙って、窃盗や強盗が増えるらしい。村人のまま年末を迎えると、カモとして美味しくいただかれてバッドエンド一直線だ。ほんと、勘弁して欲しい。


 装備の更新、生活費、そして税金まで考えると、せめて1日に150~200リーフは稼げないとヤバい。

 この世界には預金サービスも銀行制度も無いので、年末にはどうしても大金を常に持ち歩くことになってしまう。強くならないとマジで洒落にならない。


 1つの希望としては、旅人のスキルにインベントリというものがあった。実際に使ってみないと分からないけど、名前から察するに亜空間収納的な能力の可能性は高い。まずはこれが欲しい。

 戦闘職を鍛えたいけど、まずはお金がないと始まらない。お金を奪われる心配を排除しないと安心して稼ぐことも出来やしないよ、まったくもうっ。


 インベントリの仕様を知りたいんだけど……、スキルの事はあまり気軽に聞けないんだよなぁ。

 鑑定があるから俺はスキルが目で分かるけど、気軽に聞いて変なところで地雷を踏むのは極力避けたい。この世界の常識が分からない俺には、どんな話題が地雷なのかも分からないから油断できない。


 結局のところ、頑張って村人のレベルを上げる以外にできることがないってことだね。
 明日からどんだけキューブスライム狩らないといけないのかと思うとウンザリさせられますなぁ。


 余裕が無いし、ウンザリするくらいに先行きが見通せない。おかげで余計なことを考えている余裕もない。

 開拓村のことを忘れる事は出来ないけれど、少なくとも今日は昨日と違ってクタクタなので、眠れないって事はなさそうかな……。
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