79 / 100
未開の地で
79 運命 (改)
しおりを挟む
激痛に軋む俺の体を、ミシェルの暖かな魔力が包み込む。
その魔力が俺の体に行き渡るほどに痛みは薄れ、体に力が巡ってくる。
「これが回復魔法って奴か。初めて体験したけど、こりゃあ凄まじいな……」
休息を取って多少は魔力が回復したミシェルが、ボロボロになった俺を回復魔法で治療してくれた。
魔法治療なんて庶民が手が出せるような利用料じゃねぇから初体験なんだが、この凄まじい効果を体験してしまうと、高額なのも頷けるってもんだな。
「……損傷が激しすぎる両目と左腕は欠損と見做されてるから、回復魔法じゃ治せないんだけどね。精々痛みを和らげてあげるくらいしか出来ないかな……」
「応急処置としちゃ上出来すぎるぜ。さっきまでは、痛みで碌に動くことも出来なかったんだからな」
ミシェルの言う通り、回復魔法を受けても両目は開けず、左腕にも感覚は戻らなかった。
だけど全身の痛みが和らいだことで、日常生活を送る程度のことは出来そうだ。これだけでもありがたい。
「ミシェルのおかげでひとまず体は動かせそうだ。ありがとよ」
「……お礼を言って欲しくないんだけどなぁ」
ミシェルの声は相変わらず沈んだままだが、さっきまでとは違って落ち着きが感じられる。
これなら思いつめて早まった行動を取ることは無さそうだ。
「お嬢様。ソイルの治療は終わりましたか?」
少し離れたところからスティーブの声がする。
スティーブは俺とミシェルが乗っている馬車の御者を務めてくれる予定だ。
恐らく今は馬車の外から顔を覗かせているんだろうな。
「ええ。現状で出来る限りのことはしたつもり。これ以上は帰還しないとどうしようもないかな」
「ソイルを移動させても大丈夫でしたら早速出発しましょう。帰りの道中は討伐隊の連中が我々の護衛を買って出てくれているので、お嬢様とソイルはそのまま少しお休みください」
「ありがとうスティーブ。討伐隊の皆さんにもお礼を言っておいてくれる?」
畏まりましたという声を最後に、スティーブの気配が遠ざかっていく。
他の連中と出発の打ち合わせをしに行ったんだろうな。
帰りは討伐隊の連中が一緒なのは心強いな。
全員が高クラス冒険者だし、召魔獣との戦いでも奮闘してくれて実力は保証済みだ。
大分苦労させられたけど、復路は楽できそうでなによりだな。
1度ミシェルが呼ばれて、討伐隊の連中に魔法で水を用意してやってから、ようやく馬車は出発した。
俺の乗っている馬車は、なぜか俺とミシェルの2人だけしか乗っていない。
ミシェルが盲いた俺の世話をすると言って聞かなかったのだ。
フラストを倒す為に必要なことだったんだし、ミシェルにはあまり負い目を感じて欲しくないんだがなぁ。
さっきからひと言も喋らないし、このままじゃ居心地が悪いったらありゃしねぇ。
「なぁミシェル。ちょっと聞きてぇんだが……」
ここは、俺から話しかけるとするかねぇ。
「俺の怪我を治してくれるって気持ちは嬉しいけどよ、なんかアテはあんのか? それともその方法から探すって話なのか?」
「いいえ、アテはあるの。回復魔法では治せない傷も、『復元魔法』なら治療できるはずなんだ」
「復元魔法? 回復魔法とは違うのか?」
「イメージ的には、超強力な回復魔法で構わないわ。魔法系統としては回復魔法の延長線上には無いんだけどね」
「詳しいことは分からねぇけど、つまりその魔法をミシェルが習得して治療してくれるってことなのか?」
「ううん。残念だけど私には復元魔法は覚えられないの」
呪文詠唱を連射出来るほどの大魔法使いミシェル・ダインでも覚えれない魔法なんてあるのか?
習得自体が禁じられている禁忌魔法は例外にしたってよぉ。
俺の疑問を察したのか、ミシェルが静かに首を振る気配がした。
「あの魔法は技術で覚えられるものじゃないの。生まれつき復元魔法に特化した資質と才能が必要な類いの魔法なの」
「復元魔法に特化した才能と資質ねぇ……」
才能とか資質とかって話はどうしてもピンとこねぇな。どっちも俺には縁遠い言葉だったから。
「良く分からねぇけど、つまりその資質と才能を持った誰かをアテも無く探すってことか? それとも魔力感知とかで探せるもんなのかね?」
「アテはあるって言ったでしょ。復元魔法の使い手は分かってるんだ」
超が付くほど稀少な魔法らしいけれど、使い手の居場所は既に分かっているようだ。
いや、稀少な魔法の使い手なんだから、有名じゃないとおかしいのか?
「復元魔法の使い手は現在、世界で3人確認されてるの。その人たちになんとか接触しようって思ってるんだ」
接触する? ってことはミシェルとは面識が無いのか。
つうか世界に3人って……。
ミシェルの呪文詠唱も超希少な魔法のはずだけど、それと同等以上に稀少な魔法みたいだな、復元魔法って奴は。
「とりあえず、闇雲に探し回るワケじゃ無さそうで安心したぜ。アテも無く長期間に渡ってミシェルに負担をかけるのは、流石に気が引けたからよ」
「…………はぁぁぁ。ソイルに一生物の傷をつけて、取り返しのつかない負担をかけたのは私の方だってばぁ」
長い長いため息と共に、呆れたように呟くミシェル。
自責の念に駆られるよりは、そうやって呆れてくれてる方がよっぽどマシだな。
「ソイル、貴方本当に分かってる? 貴方の両目は失われ、貴方の片腕は失われているのよ?」
詰問するように俺に問いかけてくるミシェル。
……なんで怪我をした俺が、怪我をさせたお前に事の深刻さを説かれなきゃならねぇんだよ?
「勿論絶対に治してあげるつもりだけど……。不安になったり、私を恨んだりする気持ちは無いの?」
「……そうだなぁ。自分でも驚くほどスッキリした気持ちしかねぇ気がするな。多分、恨み疲れたんじゃねぇかな俺は」
「恨み……疲れる? 何に?」
「理不尽とか不幸とか、自分の運命って奴に、かな?」
生まれた瞬間から、信じられないほど脆弱な魔力しか持たずに生まれてきた。
物心ついた時には既に独りで、両親の顔なんて知らねぇし、捨てられたのか死んじまったのかすら分からねぇ。
師匠に拾われるまで、泥を啜って地を這って生きることしか出来なくて。
……そして、その師匠もあっけなく死んじまって。
嗤われながら、侮られながらでも15年もの間冒険者にしがみつき続けていたのは、ただの意地だったのかもしれない。
「俺の人生、奪われることや失くす事が当たり前で、手に入れられないことも報われないことも当たり前だったんだよ。失くしすぎて報われなさ過ぎて、光を失ったことなんか気にならなくなっちまったのかもなぁ」
こんな俺でも何者かになれるはずだと、必死になって冒険者を続けてきた。
そして、まるでそれが一流冒険者の象徴であるかのように、ただ一心にミスリルの剣を追い求めた。
だけど手に入れたミスリルの剣はやっぱり俺には使いこなせなくて、せっかくミシェルから教えてもらった魔力制御もこの体じゃ活かせない。
どれ程足掻いても報われないし、結局全てを失ってしまった。
これが俺の人生なんだと悟ってしまったから、もう怒るのも馬鹿馬鹿しいし、恨むのにも疲れちまったんだ。
「そんな人生が……、ソイルが報われないのが当たり前であっていいはずがないっ!!」
2人きりの馬車の中に轟くミシェルの怒声。
……ミシェルが俺の為に怒りを覚えてくれている。
なんだかそれが無性に嬉しくて、それだけでもう充分で。
恨み? 怒り? お前には感謝と尊敬しか抱けないよミシェル。
「……ソイル。聞かせてくれないかしら。貴方が今まで辿ってきた人生の話。私、ソイルのことがもっと知りたいの」
「……そうだなぁ。当分馬車の中に居なきゃならねぇんだし、時間はあるか。暇潰しにゃあ丁度いいのかもな」
俺の人生に何の意味があったのかは分からない。
いったいどんな価値があったのかも分からない。
だけどこうやってミシェルに聞いてもらえるなら、きっと悪い人生じゃなかったんだろうと思える。
ガタガタと揺れる馬車の中、俺は今まで歩んできた人生を、ゆっくりとミシェルに語り続けたのだった。
その魔力が俺の体に行き渡るほどに痛みは薄れ、体に力が巡ってくる。
「これが回復魔法って奴か。初めて体験したけど、こりゃあ凄まじいな……」
休息を取って多少は魔力が回復したミシェルが、ボロボロになった俺を回復魔法で治療してくれた。
魔法治療なんて庶民が手が出せるような利用料じゃねぇから初体験なんだが、この凄まじい効果を体験してしまうと、高額なのも頷けるってもんだな。
「……損傷が激しすぎる両目と左腕は欠損と見做されてるから、回復魔法じゃ治せないんだけどね。精々痛みを和らげてあげるくらいしか出来ないかな……」
「応急処置としちゃ上出来すぎるぜ。さっきまでは、痛みで碌に動くことも出来なかったんだからな」
ミシェルの言う通り、回復魔法を受けても両目は開けず、左腕にも感覚は戻らなかった。
だけど全身の痛みが和らいだことで、日常生活を送る程度のことは出来そうだ。これだけでもありがたい。
「ミシェルのおかげでひとまず体は動かせそうだ。ありがとよ」
「……お礼を言って欲しくないんだけどなぁ」
ミシェルの声は相変わらず沈んだままだが、さっきまでとは違って落ち着きが感じられる。
これなら思いつめて早まった行動を取ることは無さそうだ。
「お嬢様。ソイルの治療は終わりましたか?」
少し離れたところからスティーブの声がする。
スティーブは俺とミシェルが乗っている馬車の御者を務めてくれる予定だ。
恐らく今は馬車の外から顔を覗かせているんだろうな。
「ええ。現状で出来る限りのことはしたつもり。これ以上は帰還しないとどうしようもないかな」
「ソイルを移動させても大丈夫でしたら早速出発しましょう。帰りの道中は討伐隊の連中が我々の護衛を買って出てくれているので、お嬢様とソイルはそのまま少しお休みください」
「ありがとうスティーブ。討伐隊の皆さんにもお礼を言っておいてくれる?」
畏まりましたという声を最後に、スティーブの気配が遠ざかっていく。
他の連中と出発の打ち合わせをしに行ったんだろうな。
帰りは討伐隊の連中が一緒なのは心強いな。
全員が高クラス冒険者だし、召魔獣との戦いでも奮闘してくれて実力は保証済みだ。
大分苦労させられたけど、復路は楽できそうでなによりだな。
1度ミシェルが呼ばれて、討伐隊の連中に魔法で水を用意してやってから、ようやく馬車は出発した。
俺の乗っている馬車は、なぜか俺とミシェルの2人だけしか乗っていない。
ミシェルが盲いた俺の世話をすると言って聞かなかったのだ。
フラストを倒す為に必要なことだったんだし、ミシェルにはあまり負い目を感じて欲しくないんだがなぁ。
さっきからひと言も喋らないし、このままじゃ居心地が悪いったらありゃしねぇ。
「なぁミシェル。ちょっと聞きてぇんだが……」
ここは、俺から話しかけるとするかねぇ。
「俺の怪我を治してくれるって気持ちは嬉しいけどよ、なんかアテはあんのか? それともその方法から探すって話なのか?」
「いいえ、アテはあるの。回復魔法では治せない傷も、『復元魔法』なら治療できるはずなんだ」
「復元魔法? 回復魔法とは違うのか?」
「イメージ的には、超強力な回復魔法で構わないわ。魔法系統としては回復魔法の延長線上には無いんだけどね」
「詳しいことは分からねぇけど、つまりその魔法をミシェルが習得して治療してくれるってことなのか?」
「ううん。残念だけど私には復元魔法は覚えられないの」
呪文詠唱を連射出来るほどの大魔法使いミシェル・ダインでも覚えれない魔法なんてあるのか?
習得自体が禁じられている禁忌魔法は例外にしたってよぉ。
俺の疑問を察したのか、ミシェルが静かに首を振る気配がした。
「あの魔法は技術で覚えられるものじゃないの。生まれつき復元魔法に特化した資質と才能が必要な類いの魔法なの」
「復元魔法に特化した才能と資質ねぇ……」
才能とか資質とかって話はどうしてもピンとこねぇな。どっちも俺には縁遠い言葉だったから。
「良く分からねぇけど、つまりその資質と才能を持った誰かをアテも無く探すってことか? それとも魔力感知とかで探せるもんなのかね?」
「アテはあるって言ったでしょ。復元魔法の使い手は分かってるんだ」
超が付くほど稀少な魔法らしいけれど、使い手の居場所は既に分かっているようだ。
いや、稀少な魔法の使い手なんだから、有名じゃないとおかしいのか?
「復元魔法の使い手は現在、世界で3人確認されてるの。その人たちになんとか接触しようって思ってるんだ」
接触する? ってことはミシェルとは面識が無いのか。
つうか世界に3人って……。
ミシェルの呪文詠唱も超希少な魔法のはずだけど、それと同等以上に稀少な魔法みたいだな、復元魔法って奴は。
「とりあえず、闇雲に探し回るワケじゃ無さそうで安心したぜ。アテも無く長期間に渡ってミシェルに負担をかけるのは、流石に気が引けたからよ」
「…………はぁぁぁ。ソイルに一生物の傷をつけて、取り返しのつかない負担をかけたのは私の方だってばぁ」
長い長いため息と共に、呆れたように呟くミシェル。
自責の念に駆られるよりは、そうやって呆れてくれてる方がよっぽどマシだな。
「ソイル、貴方本当に分かってる? 貴方の両目は失われ、貴方の片腕は失われているのよ?」
詰問するように俺に問いかけてくるミシェル。
……なんで怪我をした俺が、怪我をさせたお前に事の深刻さを説かれなきゃならねぇんだよ?
「勿論絶対に治してあげるつもりだけど……。不安になったり、私を恨んだりする気持ちは無いの?」
「……そうだなぁ。自分でも驚くほどスッキリした気持ちしかねぇ気がするな。多分、恨み疲れたんじゃねぇかな俺は」
「恨み……疲れる? 何に?」
「理不尽とか不幸とか、自分の運命って奴に、かな?」
生まれた瞬間から、信じられないほど脆弱な魔力しか持たずに生まれてきた。
物心ついた時には既に独りで、両親の顔なんて知らねぇし、捨てられたのか死んじまったのかすら分からねぇ。
師匠に拾われるまで、泥を啜って地を這って生きることしか出来なくて。
……そして、その師匠もあっけなく死んじまって。
嗤われながら、侮られながらでも15年もの間冒険者にしがみつき続けていたのは、ただの意地だったのかもしれない。
「俺の人生、奪われることや失くす事が当たり前で、手に入れられないことも報われないことも当たり前だったんだよ。失くしすぎて報われなさ過ぎて、光を失ったことなんか気にならなくなっちまったのかもなぁ」
こんな俺でも何者かになれるはずだと、必死になって冒険者を続けてきた。
そして、まるでそれが一流冒険者の象徴であるかのように、ただ一心にミスリルの剣を追い求めた。
だけど手に入れたミスリルの剣はやっぱり俺には使いこなせなくて、せっかくミシェルから教えてもらった魔力制御もこの体じゃ活かせない。
どれ程足掻いても報われないし、結局全てを失ってしまった。
これが俺の人生なんだと悟ってしまったから、もう怒るのも馬鹿馬鹿しいし、恨むのにも疲れちまったんだ。
「そんな人生が……、ソイルが報われないのが当たり前であっていいはずがないっ!!」
2人きりの馬車の中に轟くミシェルの怒声。
……ミシェルが俺の為に怒りを覚えてくれている。
なんだかそれが無性に嬉しくて、それだけでもう充分で。
恨み? 怒り? お前には感謝と尊敬しか抱けないよミシェル。
「……ソイル。聞かせてくれないかしら。貴方が今まで辿ってきた人生の話。私、ソイルのことがもっと知りたいの」
「……そうだなぁ。当分馬車の中に居なきゃならねぇんだし、時間はあるか。暇潰しにゃあ丁度いいのかもな」
俺の人生に何の意味があったのかは分からない。
いったいどんな価値があったのかも分からない。
だけどこうやってミシェルに聞いてもらえるなら、きっと悪い人生じゃなかったんだろうと思える。
ガタガタと揺れる馬車の中、俺は今まで歩んできた人生を、ゆっくりとミシェルに語り続けたのだった。
0
お気に入りに追加
18
あなたにおすすめの小説
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
【書籍化確定、完結】私だけが知らない
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
ファンタジー
書籍化確定です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/12/26……書籍化確定、公表
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
前世で八十年。今世で二十年。合わせて百年分の人生経験を基に二週目の人生を頑張ります
京衛武百十
ファンタジー
俺の名前は阿久津安斗仁王(あくつあんとにお)。いわゆるキラキラした名前のおかげで散々苦労もしたが、それでも人並みに幸せな家庭を築こうと仕事に精を出して精を出して精を出して頑張ってまあそんなに経済的に困るようなことはなかったはずだった。なのに、女房も娘も俺のことなんかちっとも敬ってくれなくて、俺が出張中に娘は結婚式を上げるわ、定年を迎えたら離婚を切り出されれるわで、一人寂しく老後を過ごし、2086年4月、俺は施設で職員だけに看取られながら人生を終えた。本当に空しい人生だった。
なのに俺は、気付いたら五歳の子供になっていた。いや、正確に言うと、五歳の時に危うく死に掛けて、その弾みで思い出したんだ。<前世の記憶>ってやつを。
今世の名前も<アントニオ>だったものの、幸い、そこは中世ヨーロッパ風の世界だったこともあって、アントニオという名もそんなに突拍子もないものじゃなかったことで、俺は今度こそ<普通の幸せ>を掴もうと心に決めたんだ。
しかし、二週目の人生も取り敢えず平穏無事に二十歳になるまで過ごせたものの、何の因果か俺の暮らしていた村が戦争に巻き込まれて家族とは離れ離れ。俺は難民として流浪の身に。しかも、俺と同じ難民として戦火を逃れてきた八歳の女の子<リーネ>と行動を共にすることに。
今世では結婚はまだだったものの、一応、前世では結婚もして子供もいたから何とかなるかと思ったら、俺は育児を女房に任せっきりでほとんど何も知らなかったことに愕然とする。
とは言え、前世で八十年。今世で二十年。合わせて百年分の人生経験を基に、何とかしようと思ったのだった。
地獄の手違いで殺されてしまったが、閻魔大王が愛猫と一緒にネット環境付きで異世界転生させてくれました。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作、面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
高橋翔は地獄の官吏のミスで寿命でもないのに殺されてしまった。だが流石に地獄の十王達だった。配下の失敗にいち早く気付き、本来なら地獄の泰広王(不動明王)だけが初七日に審理する場に、十王全員が勢揃いして善後策を協議する事になった。だが、流石の十王達でも、配下の失敗に気がつくのに六日掛かっていた、高橋翔の身体は既に焼かれて灰となっていた。高橋翔は閻魔大王たちを相手に交渉した。現世で残されていた寿命を異世界で全うさせてくれる事。どのような異世界であろうと、異世界間ネットスーパーを利用して元の生活水準を保証してくれる事。死ぬまでに得ていた貯金と家屋敷、死亡保険金を保証して異世界で使えるようにする事。更には異世界に行く前に地獄で鍛錬させてもらう事まで要求し、権利を勝ち取った。そのお陰で異世界では楽々に生きる事ができた。
絶対に間違えないから
mahiro
恋愛
あれは事故だった。
けれど、その場には彼女と仲の悪かった私がおり、日頃の行いの悪さのせいで彼女を階段から突き落とした犯人は私だと誰もが思ったーーー私の初恋であった貴方さえも。
だから、貴方は彼女を失うことになった私を許さず、私を死へ追いやった………はずだった。
何故か私はあのときの記憶を持ったまま6歳の頃の私に戻ってきたのだ。
どうして戻ってこれたのか分からないが、このチャンスを逃すわけにはいかない。
私はもう彼らとは出会わず、日頃の行いの悪さを見直し、平穏な生活を目指す!そう決めたはずなのに...……。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる