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未開の地で
71 召魔獣⑨ (改)
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地面に倒れる巨大な召魔獣と、その巨体の中央に深々と剣を突き刺し魔力を込め続けるウィル。
そんなウィルを目の辺りにした討伐隊は、居ても立ってもいられない様子で1人、また1人と叫びだす。
「いけええええ!! そのまま倒してくれええええ!!」
「お願いいいい!! お願いだから殺しきってええ!!」
今までなす術もなく防戦を強いられていた討伐隊の面々は限界の体に鞭打って、少しでもウィルを鼓舞しようと声を張り上げている。
剣も魔法も通じなくて、大魔法使いの呪文詠唱ですら滅ぼせなかった相手に剣を突き立てたウィルの姿は、限界を迎えた討伐隊の連中には若き英雄の姿そのものに映っている事だろう。
「うおおおおああああああああっっ!!」
ミシェルのように大魔法を放つのではなく、自分の魔力を剣に込めて召魔獣に流し込み続けるウィル。
このまま決まってくれりゃあ言うことねぇんだが……、そうもいかねぇだろうなぁ……!
「スティィィィブ! ウィルを守るぞおおお!!」
視界の端で、地面に片膝をついているスティーブの姿が目に映った。
全力で魔力を込めた1撃を放った影響か、スティーブもかなり消耗しているようだ。
だが討伐隊の連中はもっと限界なんだよ……!
遅れてきて余力を残してる俺達が奮起するしかねぇんだ……!
「了解っ……したぁぁぁぁ! 任せよっ、ソイルゥゥゥ!」
大剣を杖のようにして無理矢理立ち上がったスティーブは、俺の声に応えて歯を喰い縛りながらこちらに向かって来てくれている。
仰向けに倒されウィルに剣を突き立てられている召魔獣だが、その動きは段々激しくなり、ウィルを振り払おうと暴れ始めている。
「くっそぉぉぉぉっ!! とっとと、くたばりやがれぇぇぇっ!!」
ミスリルの剣を握りながら、思わずといった様子で毒づくウィル。
ウィルの全身全霊を込めた1撃は確かに奴の外皮を貫くことには成功したが、召魔獣の巨体を剣で貫くには刀身が足りなすぎる。
俺が以前剣で召魔の門を消したのと同じ事をするためには、ミスリルの剣じゃ短すぎるんだ……!
それでも突き立てた剣から注がれるウィルの魔力は、召魔獣の行動を著しく阻害してくれているようだ。
攻撃魔法ではない魔力の流れを召魔の門は吸収できず、有効打になっている事には違いない!
だからあとは召魔獣に止めを刺すまで、ウィルを守り抜いてやればいいだけだぁっ!
「させ……るかよぉぉっ!!」
ウィルに迫る召魔獣の腕を、全力で魔力を込めた1撃で弾き返す。
俺の魔力でスティーブと同じ芸当をするには、限界を超えた魔力量を攻撃の一瞬に集約しなければならず、1撃を弾き返す度に全身の神経が魔力で焼ききれそうになる……!
「ウィルの邪魔はさせんっ!! モンスター風情が人を舐めるなぁぁ!!」
「うぉぉっ、らあぁぁっ!!」
それでも合流してくれたスティーブと共に召魔獣の腕を弾き返し続けていると、業を煮やした召魔獣の体から、モンスター召喚の予兆のような不快な魔力が放たれ始めた。
直接振り払うことが出来ないなら、モンスターの物量で圧殺する気か!
「だがそれを待ってたんだよぉぉぉ! パメラアアアアアアア!!」
「任せろーーっ! シェルタリング……ボーダーーーーッ!」
俺が召魔獣とじゃれ合っている間に聖油を撒き終えたパメラが、召魔獣を中心に結界魔法を発動する。
結界魔法はモンスターに対して強い浄化作用を発揮する魔法だ。
いくら召魔獣という外皮に覆われているからと言って、その効果は召魔の門にまで到達してくれるはず!
パメラが発動した結界魔法で浄化された魔力が、ウィルの突き立てたミスリルの剣を伝って召魔獣の内部に浸透していくのが感じられる。
モンスターを祓う聖なる魔力を注ぎ込まれ、嫌がるように暴れる召魔獣。
魔力なら何でも吸収してしまうイメージのある召魔の門だが、そもそもの破壊方法は召魔の門の許容量を越える威力の攻撃魔法なのだ。
決して攻撃魔法が通じないわけじゃない!
「くっ……! ダメだソイル……! こいつ、まだ……!」
しかし流石は人類の脅威たる召魔獣。
ウィルの魔力とパメラの結界魔法が合わさった浄化の魔力を持ってしても、未だに滅ぼす事が出来ていない。
このままモタモタしていたら、2人の魔力を吸収されてモンスターを呼び出されちまう……。
……がっ! こっちにはまだ1人残ってんだよ! とびっきりの切り札って奴がなぁ!
「『我が両手が導きたるは、神なる裁きの救済の炎也』!」
膨大な魔力を纏ったミシェルが、魔法使いの身でありながら颯爽と召魔獣の上に飛び乗り、ウィルの手の上からミスリルの剣を握り締める。
「『顕現せよ! 閃天雷火ぁぁぁぁ!!』」
ミスリルの剣を握ったと同時に発動される、ミシェルの呪文詠唱。
その浄化の炎はミスリルの剣の刀身を伝わって、頑強な外皮を無視して召魔獣の体内に直接流し込まれていく。
ウィルの剣だけでは召魔の門まで届かない。
ミシェルの魔法だけでは外皮を貫けない。
だったらウィルの剣で外皮を貫き、そこからミシェルの魔法を注ぎ込めばいいだけだぁ!
「効いてる! 効いてるぞおおおおお!! ウィル! ミシェル! 倒してくれえええええ!!」
「「うああああああああああああっ!!」」
パメラの結界魔法で威力が集束した閃天雷火が、召魔獣を内部から灼いていく。
その様子は始めに放った呪文詠唱とは異なり、外皮に阻まれること無く召魔の門を焼きつくしていく。
2人の天才が放つ膨大な魔力は、大魔法使いミシェル・ダインによって完璧に制御され、ウィルが握るミスリルの剣を伝わって体内に宿る召魔の門をダイレクトに滅ぼしていく。
やがて体内の召魔の門が完全に消失し、続いて召魔獣の外皮に聖火による亀裂が走り、巨大な召魔獣の体がミスリルの剣の刺さっている場所から焼け崩れていく。
「「はぁ……! はぁ……!」」
そして浄化の炎にその巨体全てが焼き払われると、そこにはミスリルの剣を共に握る、若き2人の英雄の姿があった。
「「「「うおおおおおおおおおおおおおおっ!!!」」」
若き英雄2人が齎した勝利に、討伐隊が勝利と歓喜の歓声を上げる。
そんな2人の姿を遠目で眺めながら、俺は疲弊した体を引き摺ってスティーブに歩み寄る。
「……助かったぜ、スティーブ!」
「やったな、ソイル……!」
怒号のような歓声を背に、俺達は疲れた顔に笑顔を浮かべながら互いの拳を打ち付け合ったのだった。
そんなウィルを目の辺りにした討伐隊は、居ても立ってもいられない様子で1人、また1人と叫びだす。
「いけええええ!! そのまま倒してくれええええ!!」
「お願いいいい!! お願いだから殺しきってええ!!」
今までなす術もなく防戦を強いられていた討伐隊の面々は限界の体に鞭打って、少しでもウィルを鼓舞しようと声を張り上げている。
剣も魔法も通じなくて、大魔法使いの呪文詠唱ですら滅ぼせなかった相手に剣を突き立てたウィルの姿は、限界を迎えた討伐隊の連中には若き英雄の姿そのものに映っている事だろう。
「うおおおおああああああああっっ!!」
ミシェルのように大魔法を放つのではなく、自分の魔力を剣に込めて召魔獣に流し込み続けるウィル。
このまま決まってくれりゃあ言うことねぇんだが……、そうもいかねぇだろうなぁ……!
「スティィィィブ! ウィルを守るぞおおお!!」
視界の端で、地面に片膝をついているスティーブの姿が目に映った。
全力で魔力を込めた1撃を放った影響か、スティーブもかなり消耗しているようだ。
だが討伐隊の連中はもっと限界なんだよ……!
遅れてきて余力を残してる俺達が奮起するしかねぇんだ……!
「了解っ……したぁぁぁぁ! 任せよっ、ソイルゥゥゥ!」
大剣を杖のようにして無理矢理立ち上がったスティーブは、俺の声に応えて歯を喰い縛りながらこちらに向かって来てくれている。
仰向けに倒されウィルに剣を突き立てられている召魔獣だが、その動きは段々激しくなり、ウィルを振り払おうと暴れ始めている。
「くっそぉぉぉぉっ!! とっとと、くたばりやがれぇぇぇっ!!」
ミスリルの剣を握りながら、思わずといった様子で毒づくウィル。
ウィルの全身全霊を込めた1撃は確かに奴の外皮を貫くことには成功したが、召魔獣の巨体を剣で貫くには刀身が足りなすぎる。
俺が以前剣で召魔の門を消したのと同じ事をするためには、ミスリルの剣じゃ短すぎるんだ……!
それでも突き立てた剣から注がれるウィルの魔力は、召魔獣の行動を著しく阻害してくれているようだ。
攻撃魔法ではない魔力の流れを召魔の門は吸収できず、有効打になっている事には違いない!
だからあとは召魔獣に止めを刺すまで、ウィルを守り抜いてやればいいだけだぁっ!
「させ……るかよぉぉっ!!」
ウィルに迫る召魔獣の腕を、全力で魔力を込めた1撃で弾き返す。
俺の魔力でスティーブと同じ芸当をするには、限界を超えた魔力量を攻撃の一瞬に集約しなければならず、1撃を弾き返す度に全身の神経が魔力で焼ききれそうになる……!
「ウィルの邪魔はさせんっ!! モンスター風情が人を舐めるなぁぁ!!」
「うぉぉっ、らあぁぁっ!!」
それでも合流してくれたスティーブと共に召魔獣の腕を弾き返し続けていると、業を煮やした召魔獣の体から、モンスター召喚の予兆のような不快な魔力が放たれ始めた。
直接振り払うことが出来ないなら、モンスターの物量で圧殺する気か!
「だがそれを待ってたんだよぉぉぉ! パメラアアアアアアア!!」
「任せろーーっ! シェルタリング……ボーダーーーーッ!」
俺が召魔獣とじゃれ合っている間に聖油を撒き終えたパメラが、召魔獣を中心に結界魔法を発動する。
結界魔法はモンスターに対して強い浄化作用を発揮する魔法だ。
いくら召魔獣という外皮に覆われているからと言って、その効果は召魔の門にまで到達してくれるはず!
パメラが発動した結界魔法で浄化された魔力が、ウィルの突き立てたミスリルの剣を伝って召魔獣の内部に浸透していくのが感じられる。
モンスターを祓う聖なる魔力を注ぎ込まれ、嫌がるように暴れる召魔獣。
魔力なら何でも吸収してしまうイメージのある召魔の門だが、そもそもの破壊方法は召魔の門の許容量を越える威力の攻撃魔法なのだ。
決して攻撃魔法が通じないわけじゃない!
「くっ……! ダメだソイル……! こいつ、まだ……!」
しかし流石は人類の脅威たる召魔獣。
ウィルの魔力とパメラの結界魔法が合わさった浄化の魔力を持ってしても、未だに滅ぼす事が出来ていない。
このままモタモタしていたら、2人の魔力を吸収されてモンスターを呼び出されちまう……。
……がっ! こっちにはまだ1人残ってんだよ! とびっきりの切り札って奴がなぁ!
「『我が両手が導きたるは、神なる裁きの救済の炎也』!」
膨大な魔力を纏ったミシェルが、魔法使いの身でありながら颯爽と召魔獣の上に飛び乗り、ウィルの手の上からミスリルの剣を握り締める。
「『顕現せよ! 閃天雷火ぁぁぁぁ!!』」
ミスリルの剣を握ったと同時に発動される、ミシェルの呪文詠唱。
その浄化の炎はミスリルの剣の刀身を伝わって、頑強な外皮を無視して召魔獣の体内に直接流し込まれていく。
ウィルの剣だけでは召魔の門まで届かない。
ミシェルの魔法だけでは外皮を貫けない。
だったらウィルの剣で外皮を貫き、そこからミシェルの魔法を注ぎ込めばいいだけだぁ!
「効いてる! 効いてるぞおおおおお!! ウィル! ミシェル! 倒してくれえええええ!!」
「「うああああああああああああっ!!」」
パメラの結界魔法で威力が集束した閃天雷火が、召魔獣を内部から灼いていく。
その様子は始めに放った呪文詠唱とは異なり、外皮に阻まれること無く召魔の門を焼きつくしていく。
2人の天才が放つ膨大な魔力は、大魔法使いミシェル・ダインによって完璧に制御され、ウィルが握るミスリルの剣を伝わって体内に宿る召魔の門をダイレクトに滅ぼしていく。
やがて体内の召魔の門が完全に消失し、続いて召魔獣の外皮に聖火による亀裂が走り、巨大な召魔獣の体がミスリルの剣の刺さっている場所から焼け崩れていく。
「「はぁ……! はぁ……!」」
そして浄化の炎にその巨体全てが焼き払われると、そこにはミスリルの剣を共に握る、若き2人の英雄の姿があった。
「「「「うおおおおおおおおおおおおおおっ!!!」」」
若き英雄2人が齎した勝利に、討伐隊が勝利と歓喜の歓声を上げる。
そんな2人の姿を遠目で眺めながら、俺は疲弊した体を引き摺ってスティーブに歩み寄る。
「……助かったぜ、スティーブ!」
「やったな、ソイル……!」
怒号のような歓声を背に、俺達は疲れた顔に笑顔を浮かべながら互いの拳を打ち付け合ったのだった。
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