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12章 俺が望んだ異世界生活
505 アニマル交流
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翌日少し早起きして、グリフォンたちの元に向かう前に寄り道をして行く事にする。
「この世界にはな? お前らみたいに友達になれる生き物が、たっくさん居るんだぜ!?」
ウミガメハウス、鳥獣保護区、ルイナスリームとボールクローグにも連れていき、ちびグリを他の動物達と会わせてみた。
思った通り喧嘩することもなく、思った以上にお互いに興味津々の様子だった。
それならなんとか、気軽に会える場を提供してやりたいよな。
グリフォンの存在と岩山のような亀の素材はベイク狩人ギルドのアートンに報告しておいた。
「うおおおおまた新種!? しかも魔物じゃないの!? 空飛べるってマジかよ!? 空飛べるのに地上でも戦闘できるんだ!? こいつらは子供で、じゃじゃじゃじゃあ! 大人になると大きさはどれくらいよ!? 生息地は!? 個体数は!? 名前はどうする!? グリフォンって呼んでる!? じゃもうそれでいいだろ!」
俺が1番信用している狩人ギルド員と言えばクリーヌになってしまうが、1番生き物が好きそうなギルド員はアートンだと思う。
研究者じゃなくて愛好家だから、きっとくだらない扱い方はしないだろう。
「そういやトーマよ。最近シンがフィールダーに乗って王国を旅してるだろ?
だから最近フィールダーに対する問い合わせが多くてちょっと怖いなと思ってんだ。
一応トーマ本人にもう1度確認すっけど、鳥獣保護区は誰が入ってもいいんだよな? 動物達とは自由交渉って話で間違いないよな?」
「ああ、自由交渉で問題ないよ。ただ彼らとは友人関係だと思ってるから、武力で強制的にとか、くだらないことを考える奴はいかない方がいいと思うぞ。
そもそもフィールダ-が本気だしたら俺でも捕らえられないし」
「分かった。フィールダーとゲイザーの姿はちゃんと周知して、魔物と勘違いしないように徹底させるわ。
友好的な自由交渉なら問題ない、こう通達しておけばいいかねぇ」
「友好的なら彼らの協力を得る事は簡単だからな。むしろ強引な手段に出るほうが馬鹿だと思うぜ。それじゃあな」
フィールダーの協力を得られれば、物流方面に物凄く強力なアドバンテージを得ることが出来るわけだし、注目されるのはある意味当然だ。
フィールダーたちも将来的には人間達ともっと交流して欲しいと思うし、仕事上の関係っていうのはお互いにとって必要な交流なんじゃないかな。上手くいくことを祈ろう。
ミルズレンダに転移して、先日と同じように国境壁から魔法グライダ-で飛び立つ。
もう性能調査をする必要はないので、ひたすら上昇と加速をして前進する。
ちなみに背中に張り付かれていると魔法グライダーに支障がありそうだったので、ちびグリは胸に抱いた状態で飛んでいる。
抱っこされて飛ぶ経験というのが恐らくなかったのだろう。
興味深そうに周囲を見渡しているちびグリたち。可愛い。
ターミナル? でかい袋に入れてぶら下げてまーす。
グラメダワルケアを目印にして、魔導具に全力で魔力を注いで飛翔しているんだけど、大人グリフォンのスピードには遠く及ばないな。
グリフォンってエリアキーパーを除けば、俺が出会った中で最速の生き物かもしれない。
日没まで全力で飛び続けたけど、やっぱりグリフォンの巣まで行く事は出来なかった。
明らかに昨日よりも早いペースで移動できているので、魔力が回復次第進まないとな。
退屈な休憩タイムもちびグリたちと遊んでいたらすぐに過ぎ去っていった。
ちびグリたちの興味はうちの赤ちゃんと他の動物達に向いていた。
特に海の中を泳ぐウミガメさん達は刺激的だったらしく、別荘でもかなりはしゃいでいたし、ウミガメさんの話をした時の興奮度は2割増しって感じだった。
月明かりの下飛んでいて思うのが、この世界の果てについてだ。
作られた世界である以上、果ては必ず存在していると思っているんだけど、果てってどうなってるんだろうな?
例えば夜空には月が浮かんでいるけれど、星や他の天体などの存在は確認できない。
これは恒星がないというよりも、この世界には宇宙空間が存在しないという考え方も出来る。
リンカーズは異世界転移希望者の為に創られた世界。
地球よりも規模が小さい世界でもなんら不思議ではない。
『世界の果て』か。なんとも冒険心をくすぐる言葉じゃないか。
世界中の動物達と知り合いながら、いつか世界の果てを目にしたいな。
いったいこの世界の果ては、どんな場所なんだろう。
「きゅいー?」
「ん? いやなんでもないよ。ちょっと色々なことが楽しみになってきたってだけだ。
お前達の友達も沢山増やそうな」
「きゅっ!」
胸に抱いたちびグリたちの頭を撫でる。
子供がみんな1人立ちしたら、動物たちに囲まれて生活したいな。
……何十年後になるか分からないけど。
空が大分白んできた辺りで、ありがたい事に親グリフォンが迎えに来てくれた。
そして抱いていたちびグリたちが親グリフォンの背中に飛んでいく。
ああ、胸元が寂しいぜ……!
ターミナルが落ちないか再度チェックしてから、親グリフォンの尻尾を掴んで牽引してもらう。
う~ん。俺の全力での飛翔速度の倍以上は出てる気がする。
あっさりと巣まで送ってもらえたので、崖側から別荘予定地に入ってターミナルを設置。
有効化出来たのを確認して、家族を呼びに1度自宅に戻るのだった。
「この世界にはな? お前らみたいに友達になれる生き物が、たっくさん居るんだぜ!?」
ウミガメハウス、鳥獣保護区、ルイナスリームとボールクローグにも連れていき、ちびグリを他の動物達と会わせてみた。
思った通り喧嘩することもなく、思った以上にお互いに興味津々の様子だった。
それならなんとか、気軽に会える場を提供してやりたいよな。
グリフォンの存在と岩山のような亀の素材はベイク狩人ギルドのアートンに報告しておいた。
「うおおおおまた新種!? しかも魔物じゃないの!? 空飛べるってマジかよ!? 空飛べるのに地上でも戦闘できるんだ!? こいつらは子供で、じゃじゃじゃじゃあ! 大人になると大きさはどれくらいよ!? 生息地は!? 個体数は!? 名前はどうする!? グリフォンって呼んでる!? じゃもうそれでいいだろ!」
俺が1番信用している狩人ギルド員と言えばクリーヌになってしまうが、1番生き物が好きそうなギルド員はアートンだと思う。
研究者じゃなくて愛好家だから、きっとくだらない扱い方はしないだろう。
「そういやトーマよ。最近シンがフィールダーに乗って王国を旅してるだろ?
だから最近フィールダーに対する問い合わせが多くてちょっと怖いなと思ってんだ。
一応トーマ本人にもう1度確認すっけど、鳥獣保護区は誰が入ってもいいんだよな? 動物達とは自由交渉って話で間違いないよな?」
「ああ、自由交渉で問題ないよ。ただ彼らとは友人関係だと思ってるから、武力で強制的にとか、くだらないことを考える奴はいかない方がいいと思うぞ。
そもそもフィールダ-が本気だしたら俺でも捕らえられないし」
「分かった。フィールダーとゲイザーの姿はちゃんと周知して、魔物と勘違いしないように徹底させるわ。
友好的な自由交渉なら問題ない、こう通達しておけばいいかねぇ」
「友好的なら彼らの協力を得る事は簡単だからな。むしろ強引な手段に出るほうが馬鹿だと思うぜ。それじゃあな」
フィールダーの協力を得られれば、物流方面に物凄く強力なアドバンテージを得ることが出来るわけだし、注目されるのはある意味当然だ。
フィールダーたちも将来的には人間達ともっと交流して欲しいと思うし、仕事上の関係っていうのはお互いにとって必要な交流なんじゃないかな。上手くいくことを祈ろう。
ミルズレンダに転移して、先日と同じように国境壁から魔法グライダ-で飛び立つ。
もう性能調査をする必要はないので、ひたすら上昇と加速をして前進する。
ちなみに背中に張り付かれていると魔法グライダーに支障がありそうだったので、ちびグリは胸に抱いた状態で飛んでいる。
抱っこされて飛ぶ経験というのが恐らくなかったのだろう。
興味深そうに周囲を見渡しているちびグリたち。可愛い。
ターミナル? でかい袋に入れてぶら下げてまーす。
グラメダワルケアを目印にして、魔導具に全力で魔力を注いで飛翔しているんだけど、大人グリフォンのスピードには遠く及ばないな。
グリフォンってエリアキーパーを除けば、俺が出会った中で最速の生き物かもしれない。
日没まで全力で飛び続けたけど、やっぱりグリフォンの巣まで行く事は出来なかった。
明らかに昨日よりも早いペースで移動できているので、魔力が回復次第進まないとな。
退屈な休憩タイムもちびグリたちと遊んでいたらすぐに過ぎ去っていった。
ちびグリたちの興味はうちの赤ちゃんと他の動物達に向いていた。
特に海の中を泳ぐウミガメさん達は刺激的だったらしく、別荘でもかなりはしゃいでいたし、ウミガメさんの話をした時の興奮度は2割増しって感じだった。
月明かりの下飛んでいて思うのが、この世界の果てについてだ。
作られた世界である以上、果ては必ず存在していると思っているんだけど、果てってどうなってるんだろうな?
例えば夜空には月が浮かんでいるけれど、星や他の天体などの存在は確認できない。
これは恒星がないというよりも、この世界には宇宙空間が存在しないという考え方も出来る。
リンカーズは異世界転移希望者の為に創られた世界。
地球よりも規模が小さい世界でもなんら不思議ではない。
『世界の果て』か。なんとも冒険心をくすぐる言葉じゃないか。
世界中の動物達と知り合いながら、いつか世界の果てを目にしたいな。
いったいこの世界の果ては、どんな場所なんだろう。
「きゅいー?」
「ん? いやなんでもないよ。ちょっと色々なことが楽しみになってきたってだけだ。
お前達の友達も沢山増やそうな」
「きゅっ!」
胸に抱いたちびグリたちの頭を撫でる。
子供がみんな1人立ちしたら、動物たちに囲まれて生活したいな。
……何十年後になるか分からないけど。
空が大分白んできた辺りで、ありがたい事に親グリフォンが迎えに来てくれた。
そして抱いていたちびグリたちが親グリフォンの背中に飛んでいく。
ああ、胸元が寂しいぜ……!
ターミナルが落ちないか再度チェックしてから、親グリフォンの尻尾を掴んで牽引してもらう。
う~ん。俺の全力での飛翔速度の倍以上は出てる気がする。
あっさりと巣まで送ってもらえたので、崖側から別荘予定地に入ってターミナルを設置。
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