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11章 新たな都市の建設
482 探索
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俺がアラタだったら、中途半端な階層に身を隠すような気がする。
スキップだと途中階層って通過されやすいだろうし。
それでいて人が少ない低階層は避けると考えると、50階層以上で80階層未満くらいに潜伏するかな、俺なら。
ルイナスリームの迷宮のMAPは頭に入ってるので、サーチでパーティリングの反応を探しながら。ひたすら最短距離で階層を戻っていく。
魔物なんざ全て無視だ。割と得意だしな。戦闘回避するの。
走っているうちに大分魔力が回復してきたけど、アラタとの戦闘があると思って、スキップでの移動は控えようかな。
ここにも居なかったら……。
全都市の迷宮を殺して炙り出すしかねぇか。
タケルもいるし、再建は可能だろ。
「っと。ここかアラタ。77階層とか馬鹿にしやがって」
パーティリングの反応を追って、77階層を駆け抜ける。
どうやら階層の端に2人は居るらしい。
反応が近くなったなと思ったら、小部屋のような場所の前にアラタが座っていた。
良かった。これで迷宮を皆殺しにせずに済んだ。
「ええ? 流石に早すぎない? 77階層は安直だったかもしれないけど、ここエリアの端だよ?」
「お前に付き合う気はないよ。2人さえ返してもらえりゃ見逃してやる」
「へぇ? これでも僕、全部のスキル取得してぶぇっ!?」
「……付き合う気はないっつったろ」
トランスを使用してジャンプ移動からの鳩尾への1撃。これは知らないと回避できない。速水に殴られてるのと大差ないからな。
スキップを開いて、アラタを1階層に放り込む。すぐに復帰されて妨害されても困るし。
部屋に入ると2人は特に縛られているわけでもなく、普通に座って話をしているようだった。
「アサヒ! カンナ! 2人とも無事か?」
「あ、トーマ! 助かったっすよー。乱暴な事はされてないっすけど、私たちじゃアラタには勝てそうもなかったっすから」
「どうもアラタはトーマに挑戦することが目的だったみたいね。スキル全部取得したから最強のはずだー、みたいなノリだったし」
「そんな簡単に強くなれるなら、2人だって苦労してねぇってぇのにな。一応2人にリジェクトかけるぞ」
アラタの目的は俺らしいから、2人には何もしてないと思うけど一応ね。
「それじゃ2人とも。77階層って2人で戦える階層かな? 俺はとりあえずアラタを拘束してきたいんだけど、多分もうすぐシンたちもこの階層にくると思うんだよね。それまで2人で待てる?」
「大丈夫っすよ。最近は80階層越えたっすからね。77階層なら2人でも余裕っす」
「階層の入り口に居てシンと合流したら戻るわ。その後は?」
「それじゃリーンとトルネが高層型に行ってるから、みんなは合流してベイクに戻ってていいよ。
俺はアラタにもうちょっと付き合ってやっから」
「分かったわ。気をつけて行ってきてね?」
「ああ。今回でこの騒動も終わるだろうし、ルイナスリームももう放置でいいだろ。俺たちはもう何もしなくていいさ。カンパニーも解散か譲渡だな。
そしたらみんなでゆっくりしようぜ。暫くの間さ」
「ゆっくりするのはいいっすけど、別荘に行くとゆっくりできないんすよねぇ。
あれはあれでいいんすけど、体力が持たないんすよ」
「俺の嫁はみんな魅力的過ぎて歯止めがきかないんだよ。まぁ出産も控えてるし、マジでのんびりしようか。
その為にも今回の件、きっちり終わらせよう」
ふわわとつららもここに置いていき、2人と長い口付けを交わしてから、1階層に放り込んだアラタを回収しに行く。
スキル全部取ったって言うからもう起きたかもと思ってたけど、普通に気を失ったままだった。
そのままユリバファルゴア戦跡地に飛び、更にアラタを持って距離を取る。
アラタはゲートくらい持ってそうだけどな。ルイナスリームで売ってたから。
周囲が見渡す限りの砂漠だけになったら、水魔法でアラタを叩き起こしてやる。
「ぶわぁっ!? ってなにここ! どこここ!?」
「ここはルイナスリームから離れてるけど砂漠エリアだよ。おはようアラタ。気分はどうだ?」
「トーマ? ってことは、ワケも分からずやられちゃったわけか……。
まさかそこまで差があるなんてなぁ……」
「さっきのは不意打ちに近かったからな。あれじゃあアラタも納得出来無いだろ?
ってことで、思い切り暴れてもいい場所に連れて来たってワケさ」
「――――はぁ?」
「いや、アラタがやらなくて良いってんならやんねぇけどよ。もしも希望するなら2回戦、つきあってやってもいいぜ?
嫁になにかしてたら殺してやったけど、特に何をされたわけでもなかったみたいだしな。
あーでも一応言っておくけど、お前の行動で王国中の危機感を最大限に煽ってきたからな。お前はここでボコられる程度で済むかもしれないが、今回の主犯は多分凄まじい目に遭うと思うぜ? 女だったらなお悲惨だな。この世界は犯罪奴隷は魔物と……、なんて話もあるくらいだし」
「それ系の話は聞きたくないんだけど、危機感を最大限に煽ったって、なにしたのさ?」
「城とメーデクェイタ邸に正面から押し入って、王を攫って王女をボコって、メーデクェイタ邸を半分以上消滅させてきた。ミルズレンダの狩人ギルドも吹っ飛んだぞ? お前のせいでな。
俺が本気になったら大袈裟じゃなく誰も抵抗出来ないと証明してやった。更に王国の連中がダラダラやってた今回の騒動も1晩で解決しちまった。今回お前らに賛同してしまった奴等の末路は悲惨だろうなぁ。王国の連中、多分本気で処分するだろ」
「城を正面突破、王を攫って王女を殴って、精霊家の屋敷を消滅とか、暴れすぎでしょ……」
「お前らはそれだけの事をしたってことだよ。ついでにお前のこともちゃんと正面からボコボコにして、お前が如何にザコかをちゃんと噛み締めてもらおうと思ってな」
「……大した自信だね。その余裕、後悔させてやるよぉ!」
スキルも重要だけどさぁ。それだけじゃ強くなれないのが、リンカーズって世界なのよ。
スキップだと途中階層って通過されやすいだろうし。
それでいて人が少ない低階層は避けると考えると、50階層以上で80階層未満くらいに潜伏するかな、俺なら。
ルイナスリームの迷宮のMAPは頭に入ってるので、サーチでパーティリングの反応を探しながら。ひたすら最短距離で階層を戻っていく。
魔物なんざ全て無視だ。割と得意だしな。戦闘回避するの。
走っているうちに大分魔力が回復してきたけど、アラタとの戦闘があると思って、スキップでの移動は控えようかな。
ここにも居なかったら……。
全都市の迷宮を殺して炙り出すしかねぇか。
タケルもいるし、再建は可能だろ。
「っと。ここかアラタ。77階層とか馬鹿にしやがって」
パーティリングの反応を追って、77階層を駆け抜ける。
どうやら階層の端に2人は居るらしい。
反応が近くなったなと思ったら、小部屋のような場所の前にアラタが座っていた。
良かった。これで迷宮を皆殺しにせずに済んだ。
「ええ? 流石に早すぎない? 77階層は安直だったかもしれないけど、ここエリアの端だよ?」
「お前に付き合う気はないよ。2人さえ返してもらえりゃ見逃してやる」
「へぇ? これでも僕、全部のスキル取得してぶぇっ!?」
「……付き合う気はないっつったろ」
トランスを使用してジャンプ移動からの鳩尾への1撃。これは知らないと回避できない。速水に殴られてるのと大差ないからな。
スキップを開いて、アラタを1階層に放り込む。すぐに復帰されて妨害されても困るし。
部屋に入ると2人は特に縛られているわけでもなく、普通に座って話をしているようだった。
「アサヒ! カンナ! 2人とも無事か?」
「あ、トーマ! 助かったっすよー。乱暴な事はされてないっすけど、私たちじゃアラタには勝てそうもなかったっすから」
「どうもアラタはトーマに挑戦することが目的だったみたいね。スキル全部取得したから最強のはずだー、みたいなノリだったし」
「そんな簡単に強くなれるなら、2人だって苦労してねぇってぇのにな。一応2人にリジェクトかけるぞ」
アラタの目的は俺らしいから、2人には何もしてないと思うけど一応ね。
「それじゃ2人とも。77階層って2人で戦える階層かな? 俺はとりあえずアラタを拘束してきたいんだけど、多分もうすぐシンたちもこの階層にくると思うんだよね。それまで2人で待てる?」
「大丈夫っすよ。最近は80階層越えたっすからね。77階層なら2人でも余裕っす」
「階層の入り口に居てシンと合流したら戻るわ。その後は?」
「それじゃリーンとトルネが高層型に行ってるから、みんなは合流してベイクに戻ってていいよ。
俺はアラタにもうちょっと付き合ってやっから」
「分かったわ。気をつけて行ってきてね?」
「ああ。今回でこの騒動も終わるだろうし、ルイナスリームももう放置でいいだろ。俺たちはもう何もしなくていいさ。カンパニーも解散か譲渡だな。
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あれはあれでいいんすけど、体力が持たないんすよ」
「俺の嫁はみんな魅力的過ぎて歯止めがきかないんだよ。まぁ出産も控えてるし、マジでのんびりしようか。
その為にも今回の件、きっちり終わらせよう」
ふわわとつららもここに置いていき、2人と長い口付けを交わしてから、1階層に放り込んだアラタを回収しに行く。
スキル全部取ったって言うからもう起きたかもと思ってたけど、普通に気を失ったままだった。
そのままユリバファルゴア戦跡地に飛び、更にアラタを持って距離を取る。
アラタはゲートくらい持ってそうだけどな。ルイナスリームで売ってたから。
周囲が見渡す限りの砂漠だけになったら、水魔法でアラタを叩き起こしてやる。
「ぶわぁっ!? ってなにここ! どこここ!?」
「ここはルイナスリームから離れてるけど砂漠エリアだよ。おはようアラタ。気分はどうだ?」
「トーマ? ってことは、ワケも分からずやられちゃったわけか……。
まさかそこまで差があるなんてなぁ……」
「さっきのは不意打ちに近かったからな。あれじゃあアラタも納得出来無いだろ?
ってことで、思い切り暴れてもいい場所に連れて来たってワケさ」
「――――はぁ?」
「いや、アラタがやらなくて良いってんならやんねぇけどよ。もしも希望するなら2回戦、つきあってやってもいいぜ?
嫁になにかしてたら殺してやったけど、特に何をされたわけでもなかったみたいだしな。
あーでも一応言っておくけど、お前の行動で王国中の危機感を最大限に煽ってきたからな。お前はここでボコられる程度で済むかもしれないが、今回の主犯は多分凄まじい目に遭うと思うぜ? 女だったらなお悲惨だな。この世界は犯罪奴隷は魔物と……、なんて話もあるくらいだし」
「それ系の話は聞きたくないんだけど、危機感を最大限に煽ったって、なにしたのさ?」
「城とメーデクェイタ邸に正面から押し入って、王を攫って王女をボコって、メーデクェイタ邸を半分以上消滅させてきた。ミルズレンダの狩人ギルドも吹っ飛んだぞ? お前のせいでな。
俺が本気になったら大袈裟じゃなく誰も抵抗出来ないと証明してやった。更に王国の連中がダラダラやってた今回の騒動も1晩で解決しちまった。今回お前らに賛同してしまった奴等の末路は悲惨だろうなぁ。王国の連中、多分本気で処分するだろ」
「城を正面突破、王を攫って王女を殴って、精霊家の屋敷を消滅とか、暴れすぎでしょ……」
「お前らはそれだけの事をしたってことだよ。ついでにお前のこともちゃんと正面からボコボコにして、お前が如何にザコかをちゃんと噛み締めてもらおうと思ってな」
「……大した自信だね。その余裕、後悔させてやるよぉ!」
スキルも重要だけどさぁ。それだけじゃ強くなれないのが、リンカーズって世界なのよ。
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