487 / 580
11章 新たな都市の建設
444 人ならざる隣人
しおりを挟む
ギュギュー!
ペル達がスナネコたちと元気に遊びまわっている。
先ほどまでお互い大人しかったのは、単に空気を読んでいただけだったみたいだな。相変わらず賢い子達だ。
スキルの取得数はペルとガルムがツートップだった。
今まで壁外で魔物を狩って生きてきたガルムと、銀の乙女と一緒に、食べる以上の魔物を狩ってきたペル。ほとんどふわわとつららの2匹と同じくらいのスキルを取得してくれた。
その一方で、スナネコたちは前回の祝福の儀からさほど時間も経っていないこともあり、新規スキル取得者は誰もいなかった。
う~ん。食事は俺達が与えていたし、俺達が任せた仕事は鱗の運搬だけだもんなぁ。当然の結果だったか。
「本当にペルもスキルを取得出来る様になるなんてねぇ。流石はトーマだ。私らよりもペルにゾッコンなだけあるよ」
別にペルだけが好きなわけじゃないけどな。俺は動物全般が好きなだけだ。
その中でも特に、俺に懐いてくれる動物が嫌いになどなれるはずもないし?
それとペルとはまぁまぁ付き合いも長いから、そりゃ情も深くなるってもんだろ。
「実際にずっと一緒に生活している銀の乙女と比べて、俺はペルに対してあまり苦労することもなかったからな。いい印象しか持ってないよ。
それにエリアキーパーがでかい相手ばかりだったことを考えると、魔物じゃないもっと大きい生物が居ても不思議じゃないと思うんだよねぇ」
空を飛べる生物とかいるような気がするんだよな~。
俺とシンは運よく無限射程攻撃を開発することが出来たけど、ランドビカミウリもユリバファルゴアも、初撃は空を飛べないと空中からの超広範囲ブレスで一瞬で全滅させられるからな。
初手がブレスな辺り、やっぱりカラードラゴンはエリアキーパーの前哨戦として重要な気がする。
素材的な意味合いも強いけど、ランドビカミウリと戦う前にグリーンドラゴンと遭遇していなかったら、俺は魔装術の限界に気付けなかった。
シルバーライトと魔物武器を使っても傷が付けられない相手の存在が、魔装術の先の可能性を示唆してくれたと言思ってる。
エリアキーパーって下手すると心核武器じゃないと傷が付けられないかもしれないけど、恐らく翠緑の風クラスの魔物武器に『任意発動スキル強化』とフラジャイルを併用すれば、鈴音や心緑の流刃と同じ攻撃力が発揮できるんじゃないかな。
なので武器の素材という点でも、カラードラゴンを安定して狩れる場所が欲しい。
……迷宮でカラードラゴンが出るようになったとして、魔物素材が得られるかどうかはかなり運の要素が強いけど。
「サリサリさん。トーマさん。本日は貴重な体験をさせて頂きました。重ねて御礼申し上げます」
魔力回復のために休んでいたダイバースさんがやってきた。
「人ならざる生き物達とまた寄り添うことが出来るなんて、本当に夢のようです。今日の祝福の儀をきっかけに、沢山の生物と手を取り合っていけるようになると良いですね……」
ダイバースさんは猫達がじゃれあっているのを眩しそうに眺めている。
「あっはっは! 流石神殿の人は大袈裟な言い方をするねぇ!
でも感謝するのはこっちさ。今日はありがとう。私たちも、あの子にスキルを取得させることが出来て、本当に嬉しく思ってるよ。家族だからさ」
「はい。銀の乙女の皆さんとペルさんの在り方こそが、神が望んだ関係なのかもしれません。
彼らは人でこそありませんが、私たちの友人であり、家族になれる存在だと思っています。その姿を実際にこの目で見ることが出来たことが、何よりも嬉しいですよ」
……もしかして、こういう生き物たちの情報も広く公開したほうがいいのかなぁ?
でもなぁ。無理矢理従わせようと考える奴とか出てきてもおかしくないんだよなぁ……。
「あ、それと1つ気になってるんですけど、リヴァーブ王国の国境壁内にこういう生物って居ないんですか? 今のところ各エリアに1種類は見つけてるから、王国の領土内に居てもおかしくないと思うんですけど」
「悪いけど私は知らないねぇ。ペルと出会えたのだって偶然だし、魔物以外の生物が街の外で生きているなんて思ったこともなかったからさ」
「私も申し訳ありませんが存じませんね。むしろトーマさんがどうやってこれほどの生き物と出会えたのか、それすら理解できませんから。
今までも沢山の狩人たちが壁の外を探索していたはず。なのに外で生きている彼らのことなんて、聞いたことがありませんでしたよ?」
俺と他の狩人達の違い……。ってなんだろう?
音魔法による広範囲虐殺のせいで、俺達と接触せざるを得なかった、とかか?
ガルムと会った時は、焼肉の匂いで誘ったわけだけど……。
王国内にそういった生物が居たとして、1度も目撃されてないなんてありえるのか?
そこまで考えて、1つの可能性に思い至る。
無いとは思いたいが、可能性は低くない。というか結構高いんじゃないか?
だとすると一刻の猶予もないかもしれないな。
「今サリサリも言ったように、魔物以外の生物が都市の外に生息しているとは思われてないわけですよね?
ということは、王国内で彼女達のような生物と接触した狩人が居たとして、果たして友好的に接触できていたんでしょうか?
もしかして、魔物として扱われている生物の中に、彼らのような存在がいる可能性って、あるんじゃないですか?」
ダイバースさんとサリサリが息を飲む。
こりゃあ至急確認して、生きてるなら保護しないといけないな。
サリサリですら俺と出会う前は、ペルが魔物じゃないなんて意識をしていなかった気がする。
となると、何故か人に対する敵対心が薄い魔物、くらいに報告されていても不思議じゃない。
確か狩人ギルドの職員って、王国内の全ての魔物を把握してるんだったよな。
もし怪しい魔物が居るようだったら、ガルムの初任務になりそうだ。
ペル達がスナネコたちと元気に遊びまわっている。
先ほどまでお互い大人しかったのは、単に空気を読んでいただけだったみたいだな。相変わらず賢い子達だ。
スキルの取得数はペルとガルムがツートップだった。
今まで壁外で魔物を狩って生きてきたガルムと、銀の乙女と一緒に、食べる以上の魔物を狩ってきたペル。ほとんどふわわとつららの2匹と同じくらいのスキルを取得してくれた。
その一方で、スナネコたちは前回の祝福の儀からさほど時間も経っていないこともあり、新規スキル取得者は誰もいなかった。
う~ん。食事は俺達が与えていたし、俺達が任せた仕事は鱗の運搬だけだもんなぁ。当然の結果だったか。
「本当にペルもスキルを取得出来る様になるなんてねぇ。流石はトーマだ。私らよりもペルにゾッコンなだけあるよ」
別にペルだけが好きなわけじゃないけどな。俺は動物全般が好きなだけだ。
その中でも特に、俺に懐いてくれる動物が嫌いになどなれるはずもないし?
それとペルとはまぁまぁ付き合いも長いから、そりゃ情も深くなるってもんだろ。
「実際にずっと一緒に生活している銀の乙女と比べて、俺はペルに対してあまり苦労することもなかったからな。いい印象しか持ってないよ。
それにエリアキーパーがでかい相手ばかりだったことを考えると、魔物じゃないもっと大きい生物が居ても不思議じゃないと思うんだよねぇ」
空を飛べる生物とかいるような気がするんだよな~。
俺とシンは運よく無限射程攻撃を開発することが出来たけど、ランドビカミウリもユリバファルゴアも、初撃は空を飛べないと空中からの超広範囲ブレスで一瞬で全滅させられるからな。
初手がブレスな辺り、やっぱりカラードラゴンはエリアキーパーの前哨戦として重要な気がする。
素材的な意味合いも強いけど、ランドビカミウリと戦う前にグリーンドラゴンと遭遇していなかったら、俺は魔装術の限界に気付けなかった。
シルバーライトと魔物武器を使っても傷が付けられない相手の存在が、魔装術の先の可能性を示唆してくれたと言思ってる。
エリアキーパーって下手すると心核武器じゃないと傷が付けられないかもしれないけど、恐らく翠緑の風クラスの魔物武器に『任意発動スキル強化』とフラジャイルを併用すれば、鈴音や心緑の流刃と同じ攻撃力が発揮できるんじゃないかな。
なので武器の素材という点でも、カラードラゴンを安定して狩れる場所が欲しい。
……迷宮でカラードラゴンが出るようになったとして、魔物素材が得られるかどうかはかなり運の要素が強いけど。
「サリサリさん。トーマさん。本日は貴重な体験をさせて頂きました。重ねて御礼申し上げます」
魔力回復のために休んでいたダイバースさんがやってきた。
「人ならざる生き物達とまた寄り添うことが出来るなんて、本当に夢のようです。今日の祝福の儀をきっかけに、沢山の生物と手を取り合っていけるようになると良いですね……」
ダイバースさんは猫達がじゃれあっているのを眩しそうに眺めている。
「あっはっは! 流石神殿の人は大袈裟な言い方をするねぇ!
でも感謝するのはこっちさ。今日はありがとう。私たちも、あの子にスキルを取得させることが出来て、本当に嬉しく思ってるよ。家族だからさ」
「はい。銀の乙女の皆さんとペルさんの在り方こそが、神が望んだ関係なのかもしれません。
彼らは人でこそありませんが、私たちの友人であり、家族になれる存在だと思っています。その姿を実際にこの目で見ることが出来たことが、何よりも嬉しいですよ」
……もしかして、こういう生き物たちの情報も広く公開したほうがいいのかなぁ?
でもなぁ。無理矢理従わせようと考える奴とか出てきてもおかしくないんだよなぁ……。
「あ、それと1つ気になってるんですけど、リヴァーブ王国の国境壁内にこういう生物って居ないんですか? 今のところ各エリアに1種類は見つけてるから、王国の領土内に居てもおかしくないと思うんですけど」
「悪いけど私は知らないねぇ。ペルと出会えたのだって偶然だし、魔物以外の生物が街の外で生きているなんて思ったこともなかったからさ」
「私も申し訳ありませんが存じませんね。むしろトーマさんがどうやってこれほどの生き物と出会えたのか、それすら理解できませんから。
今までも沢山の狩人たちが壁の外を探索していたはず。なのに外で生きている彼らのことなんて、聞いたことがありませんでしたよ?」
俺と他の狩人達の違い……。ってなんだろう?
音魔法による広範囲虐殺のせいで、俺達と接触せざるを得なかった、とかか?
ガルムと会った時は、焼肉の匂いで誘ったわけだけど……。
王国内にそういった生物が居たとして、1度も目撃されてないなんてありえるのか?
そこまで考えて、1つの可能性に思い至る。
無いとは思いたいが、可能性は低くない。というか結構高いんじゃないか?
だとすると一刻の猶予もないかもしれないな。
「今サリサリも言ったように、魔物以外の生物が都市の外に生息しているとは思われてないわけですよね?
ということは、王国内で彼女達のような生物と接触した狩人が居たとして、果たして友好的に接触できていたんでしょうか?
もしかして、魔物として扱われている生物の中に、彼らのような存在がいる可能性って、あるんじゃないですか?」
ダイバースさんとサリサリが息を飲む。
こりゃあ至急確認して、生きてるなら保護しないといけないな。
サリサリですら俺と出会う前は、ペルが魔物じゃないなんて意識をしていなかった気がする。
となると、何故か人に対する敵対心が薄い魔物、くらいに報告されていても不思議じゃない。
確か狩人ギルドの職員って、王国内の全ての魔物を把握してるんだったよな。
もし怪しい魔物が居るようだったら、ガルムの初任務になりそうだ。
0
お気に入りに追加
394
あなたにおすすめの小説

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。

やさしい異世界転移
みなと
ファンタジー
妹の誕生日ケーキを買いに行く最中 謎の声に導かれて異世界へと転移してしまった主人公
神洞 優斗。
彼が転移した世界は魔法が発達しているファンタジーの世界だった!
元の世界に帰るまでの間優斗は学園に通い平穏に過ごす事にしたのだが……?
この時の優斗は気付いていなかったのだ。
己の……いや"ユウト"としての逃れられない定めがすぐ近くまで来ている事に。
この物語は 優斗がこの世界で仲間と出会い、共に様々な困難に立ち向かい希望 絶望 別れ 後悔しながらも進み続けて、英雄になって誰かに希望を託すストーリーである。

S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。

雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!!
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる