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11章 新たな都市の建設
433 生産力を上げる為に
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「とりあえず最短でも1年間。最長でも5年くらいまでは旋律の運び手の方で費用を負担しますので、非戦闘員同行制度を各地で浸透させて欲しいかなと。
今スキップオーブで探索を行ってる世代が成長した後にはあまり必要がなくなる制度だと思いますしね。重要なのは今です」
「っていうかトーマさんの資産とか収入ってどうなってるの? ユリバファルゴアの素材だって自由採取にしてるし、スキップオーブの制作費も自費で、報酬も受け取ってないんだろう?」
「んーそうですね。俺個人の探索報酬は置いておいても、現在うちのカンパニーって1000人を超える参加者が迷宮に潜ってるんですよ。
そして今やその殆どの参加者が、1日銀板1枚のカンパニー参加費を無条件で入金しています。俺達が何もしなくても、ですよ」
「つまりはトーマさんが寝ていても、毎日勝手に白金貨1枚はカンパニーに入ってきてるわけね……」
「うちのカンパニーはあまり出費もありませんからね。始めにめちゃくちゃ出費しましたけど、おかげで今の出費は人件費と食費くらいです。あとは今のところ都市間移動馬車も無料で提供してるけど、あれも将来的には有料化するつもりですし。
お金余りの状況なので、ドンドン放出していかないと」
馬車サービスを有料化する場合はネヴァルドにも報告する必要があるかもしれないな。
うちのカンパニーが手を引いた場所では、国が主導して同じことしてるらしいし。
「それに加えて、王国中から病人や怪我人、戦闘は無理だけど日常生活には支障がないような高齢者なんかを集めて欲しい。そういう人たちがスキル担当官やギルドの職員などを担当出来れば、今起こっている人手不足は一気に解消できると踏んでいます。
勿論スキル取得後には、元々住んでいた場所に戻ってもらって構いませんので」
「ふん。戦えぬ者に手を差し伸べるなど理解出来んが、貴様が請け負うというなら送りつけてやろう。
どうせこのままでは他の者の負担にしかならんのだ。役に立つというなら是非も無い」
「ヴェルトーガからも人を集めましょう。それと職人支援制度の方も活用させていただきますね?
トーマさんのおかげで冒険者ギルドの資金がカツカツですから、還元していただかないと」
だって全部買い取ってくれるんだもん。
買い取り拒否されたら諦めますって。
「僕も協力するのは吝かではないけど、無条件に受け入れるわけにはいかないよね?
人を集めた後にダメでしたー、じゃ二度手間だから、トーマさんが想定してる条件を教えてもらえるかい?」
「んーっと、そうですね。
大前提となりますけど、強制連行は止めてください。ちゃんと制度を説明した上で納得して来てもらうことが前提です。
あとスキルを取得しても日常生活に支障が出てしまう人は、ちょっと遠慮して欲しいですかね。逆に、四肢が欠損していようとも日常生活が出来る人なら問題ないです。
片手でも仕事は出来ますし、片足がなくても儀式魔法の行使なんかは出来ますよね」
「ミルズレンダでは身体動作に支障が出ると職人としての芽がないとして、生活する場がなくなるのです。そういう、街に戻れないような者たちの受け入れはしてもらえますかっ?」
「しますよ。ルイナスリームはいくら人手があっても足りませんからね。これから建設事業も進んでいくでしょうし」
むしろ移住者は歓迎する方向で考えたい。
つうかなぁ。ルイナスリームの責任者って誰にしよう?
俺は絶対にやりたくないんだけど……。
「迷宮踏破に参加できるのは1人10回までとしましょう。違反したら、1回ごとに白金板10枚の罰則金を科すという事で。身分証の提示で管理すれば間違いは起こらないかな」
「回数制限の理由と、罰則金額の設定理由は? 少々高すぎるのではないかの?」
「回数制限をしないと、際限なく参加したがる人が後を絶ちませんし、迷宮討伐がいつまで続くかはこっちも読めませんから。
罰則金はむしろ安いくらいですよ。普通はお金を払っても、迷宮踏破を体験することなんて出来ませんからね。そして得られる経験は膨大です。守れないなら死刑でも軽いくらいだと思いますよ?
殺しちゃったら迷宮踏破に付き合ってもらったのが全部無駄になっちゃうから、罰則金という形を提案したんです」
「ふむぅ、なるほどの。
それでトーマよ。迷宮討伐に関しては、ネヴァルドやミルズレンダなどの、旋律の運び手が活動していない都市からの参加も許されるのかの?」
「そりゃ構いませんけど、参加する前にしっかり言い含めておいてくださいよ? 問題を起こした都市はそれ以降の参加を無条件で拒否しますからね。事情は一切考慮しません」
「とりあえずは職人よりも怪我人や高齢者を優先すべきでしょうか? 現状も仕事している職人が一気に抜けると困りますし、現在働けていない者たちが働けるようになると、かなり余裕が生まれそうですし」
職人の成長を優先したいんだけど、職人がいなくなれば都市が破綻するか。
まぁ非戦闘員同行サービスが浸透していけば、少しずつ職人たちも成長していけるはずだ。焦る事はない。
「そうですね。現在働けていない者を優先でいいでしょう。職人の参加をゼロにする必要はありませんけどね。現在頑張っている職人さんたちには、非戦闘員同行制度の方を積極的に活用してもらいたいと思います。
『精神安定』の取得も早めに進めていきましょう。ゲートの使用料や狩人への報酬はうちから出してもいいんで」
ゲームみたいに人口がポンポン増えるわけじゃないからなぁ。移民とかもありえないし。異邦人がまんま移民ではあるけど。
ルイナスリームに来れば『環境適応:中』と『免疫力強化:中』の条件も満たせるし、健康寿命も延びてくれるだはずだ。
せっかく病気になりにくい世界なんだからな。
なるべく長生きして、元気に働いて欲しい。
今スキップオーブで探索を行ってる世代が成長した後にはあまり必要がなくなる制度だと思いますしね。重要なのは今です」
「っていうかトーマさんの資産とか収入ってどうなってるの? ユリバファルゴアの素材だって自由採取にしてるし、スキップオーブの制作費も自費で、報酬も受け取ってないんだろう?」
「んーそうですね。俺個人の探索報酬は置いておいても、現在うちのカンパニーって1000人を超える参加者が迷宮に潜ってるんですよ。
そして今やその殆どの参加者が、1日銀板1枚のカンパニー参加費を無条件で入金しています。俺達が何もしなくても、ですよ」
「つまりはトーマさんが寝ていても、毎日勝手に白金貨1枚はカンパニーに入ってきてるわけね……」
「うちのカンパニーはあまり出費もありませんからね。始めにめちゃくちゃ出費しましたけど、おかげで今の出費は人件費と食費くらいです。あとは今のところ都市間移動馬車も無料で提供してるけど、あれも将来的には有料化するつもりですし。
お金余りの状況なので、ドンドン放出していかないと」
馬車サービスを有料化する場合はネヴァルドにも報告する必要があるかもしれないな。
うちのカンパニーが手を引いた場所では、国が主導して同じことしてるらしいし。
「それに加えて、王国中から病人や怪我人、戦闘は無理だけど日常生活には支障がないような高齢者なんかを集めて欲しい。そういう人たちがスキル担当官やギルドの職員などを担当出来れば、今起こっている人手不足は一気に解消できると踏んでいます。
勿論スキル取得後には、元々住んでいた場所に戻ってもらって構いませんので」
「ふん。戦えぬ者に手を差し伸べるなど理解出来んが、貴様が請け負うというなら送りつけてやろう。
どうせこのままでは他の者の負担にしかならんのだ。役に立つというなら是非も無い」
「ヴェルトーガからも人を集めましょう。それと職人支援制度の方も活用させていただきますね?
トーマさんのおかげで冒険者ギルドの資金がカツカツですから、還元していただかないと」
だって全部買い取ってくれるんだもん。
買い取り拒否されたら諦めますって。
「僕も協力するのは吝かではないけど、無条件に受け入れるわけにはいかないよね?
人を集めた後にダメでしたー、じゃ二度手間だから、トーマさんが想定してる条件を教えてもらえるかい?」
「んーっと、そうですね。
大前提となりますけど、強制連行は止めてください。ちゃんと制度を説明した上で納得して来てもらうことが前提です。
あとスキルを取得しても日常生活に支障が出てしまう人は、ちょっと遠慮して欲しいですかね。逆に、四肢が欠損していようとも日常生活が出来る人なら問題ないです。
片手でも仕事は出来ますし、片足がなくても儀式魔法の行使なんかは出来ますよね」
「ミルズレンダでは身体動作に支障が出ると職人としての芽がないとして、生活する場がなくなるのです。そういう、街に戻れないような者たちの受け入れはしてもらえますかっ?」
「しますよ。ルイナスリームはいくら人手があっても足りませんからね。これから建設事業も進んでいくでしょうし」
むしろ移住者は歓迎する方向で考えたい。
つうかなぁ。ルイナスリームの責任者って誰にしよう?
俺は絶対にやりたくないんだけど……。
「迷宮踏破に参加できるのは1人10回までとしましょう。違反したら、1回ごとに白金板10枚の罰則金を科すという事で。身分証の提示で管理すれば間違いは起こらないかな」
「回数制限の理由と、罰則金額の設定理由は? 少々高すぎるのではないかの?」
「回数制限をしないと、際限なく参加したがる人が後を絶ちませんし、迷宮討伐がいつまで続くかはこっちも読めませんから。
罰則金はむしろ安いくらいですよ。普通はお金を払っても、迷宮踏破を体験することなんて出来ませんからね。そして得られる経験は膨大です。守れないなら死刑でも軽いくらいだと思いますよ?
殺しちゃったら迷宮踏破に付き合ってもらったのが全部無駄になっちゃうから、罰則金という形を提案したんです」
「ふむぅ、なるほどの。
それでトーマよ。迷宮討伐に関しては、ネヴァルドやミルズレンダなどの、旋律の運び手が活動していない都市からの参加も許されるのかの?」
「そりゃ構いませんけど、参加する前にしっかり言い含めておいてくださいよ? 問題を起こした都市はそれ以降の参加を無条件で拒否しますからね。事情は一切考慮しません」
「とりあえずは職人よりも怪我人や高齢者を優先すべきでしょうか? 現状も仕事している職人が一気に抜けると困りますし、現在働けていない者たちが働けるようになると、かなり余裕が生まれそうですし」
職人の成長を優先したいんだけど、職人がいなくなれば都市が破綻するか。
まぁ非戦闘員同行サービスが浸透していけば、少しずつ職人たちも成長していけるはずだ。焦る事はない。
「そうですね。現在働けていない者を優先でいいでしょう。職人の参加をゼロにする必要はありませんけどね。現在頑張っている職人さんたちには、非戦闘員同行制度の方を積極的に活用してもらいたいと思います。
『精神安定』の取得も早めに進めていきましょう。ゲートの使用料や狩人への報酬はうちから出してもいいんで」
ゲームみたいに人口がポンポン増えるわけじゃないからなぁ。移民とかもありえないし。異邦人がまんま移民ではあるけど。
ルイナスリームに来れば『環境適応:中』と『免疫力強化:中』の条件も満たせるし、健康寿命も延びてくれるだはずだ。
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