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10章 壁外世界
399 孤島
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実際に島に到着する頃には、日もすっかり沈んでしまった。
間近まで来ると、島の周囲は断崖絶壁になっていて、普通の方法では上陸できそうにない。
遠目にはあまり大きな島には見えなかったけれど、まぁまぁの大きさがありそうだった。
ウミガメさんの後ろについていくと、波に削られたのか、ぽっかりと少し大きめの穴が開いていた。
夜に海蝕洞に入るなんて自殺行為も良いところなんだろうけど、水流の影響も視界の悪さも問題ないからね。
仮に壁に叩きつけられても、俺たちなら無傷だろうし。
奥に進むと陸地に上がれる場所に着いた。陸上に上がったウミガメさんはえっちらおっちらと頑張って歩いてくれたが、水中に比べるとどうしても遅く感じてしまう。
水中用装備を外して、ウミガメさんを背負って進むことにする。
多分数百キロはありそうだけれど、スキルの効果とキャリーの効果が重複すれば軽いもんだ。
背負われたウミガメさんは興奮した様子で短く音を発し続けていた。ウミガメさんが楽しそうで何よりです。
陸に上がったあとも洞窟の中を10分前後進み続けると、ようやく洞窟の出口に辿り着いた。
洞窟を抜けると、そこは砂浜だった。
四方を断崖絶壁に囲まれた、外界から完全に閉ざされたプライベートビーチ。
面積はそれなりに広く、天井は吹き抜けていて月が見えている。
「これは、凄いな……。なんて綺麗な場所なんだ……」
「これが自然に作られた地形なんて、ちょっと信じられないね……。このウミガメも陸地を経由してここに来てるって事は、水中からここに来るのは無理なんだよね? なんで海の水が溜まってるんだろう?」
「あー、どうなんだろうな? ウミガメさんは結構でかいから、ウミガメさんが通れないくらいの穴で海と繋がってるのかもしれないし。
ウミガメさん。とりあえずあそこの海で下ろせばいいかな?」
オーケーっぽい音が発せられたので、シンと2人で内海に向かって歩いていく。
海辺にウミガメさんを下ろしてから、1度サーチを試してみるが、やはりサーチ有効範囲からは逸れてしまっているようだ。
ゲートの使用は……、どうやら問題なく使えそうだな。
「サーチシステムからは外れてしまったけど、ここを中継点に出来ればありがたいよな。なによりここにも別荘建てたくて仕方ないわ。排水やゴミの問題も気にする必要ないから、自然環境を破壊する心配もないしさ」
「作業してた場所から結構離れたからねぇ。多分1日分の作業距離くらい離れたんだと思うから、案内さえあればの話だけど、明日1日でここまでサーチシステムを伸ばすことは可能なんじゃないかな?
別荘の件についても、ここならみんなが賛成するだろうねぇ。僕もここで暮らしてみたい気持ちはあるよ。ウミガメの了承さえ得られればだけどさ」
そうだな。先住民に敬意を払うのは忘れちゃいけない。いくら素敵な場所とはいえ、先住している生物の迷惑になるようだったら諦めるしかない。その時はこの島で別の場所を探そうかな。位置的にも、ここで中継できるのはかなり重要だ。
シンと2人で話をしていると、ウミガメさんから音が届く。どうやら海面から俺達を呼んでいるらしいので、ウミガメさんが泳いでいる場所まで移動する。
近付いてみると、大小様々なウミガメたちが泳いでいた。
どうやら俺達をここに案内してくれたウミガメさんが最も大きい個体らしく、あとは小さい者は20~30センチ台の個体から、大きくなると2メートル前後の大きさのようだ。
数は全部で12匹。多いのか少ないのか分からないけど、少なくとも繁殖には困らなそうかな。
「ウミガメさんの家族か? どうも初めまして。俺はトーマでこっちがシンだ。ウミガメさんに案内してもらってここに連れてきてもらったんだ。みんな宜しくな」
「トーマに紹介されたけど、僕はシンだよ。よろしくねみんな」
挨拶を済ませると、みんな俺たちの周りを回遊したり、体に触れたりしてきたりとかなり積極的で人懐っこい。人懐っこい生物は基本的に可愛いよね。
「ははは。歓迎してくれてありがとう。俺もみんなに会えて嬉しいよ」
「そう言えば魔物の肉には興味なさそうだったけれど、みんなはなにを食べてるの? 好きな食べ物とかあるのかな?」
シンの問いかけを聞いたウミガメさんは、1度海に潜った後、ワカメっぽい海藻を咥えて戻ってきた。
なるほど草食なのか。スキルがあるからなんでも消化出来そうではあるけど、だからといって肉を食べるかどうかは本人の自由だもんな。
「ウミガメさんたちは海中の植物を食べるみたいだな。そういえば俺が居た世界でのウミガメって、争いを好まない温厚な性格の生物だったって聞いた気がするなぁ」
「へぇ? この世界で肉食じゃない生物って、かなり珍しいんじゃないかな?
肉食じゃないならあまりスキルは覚えられないだろうけれど、こうやって静かに暮らしている分にはスキルなんて必要ないもんね」
ウミガメさんが持ってきた海藻は、小さい子ウミガメさんたちが群がって食べ始めている。可愛い。
「なぁウミガメさん。ここに俺たちも家を建てていいだろうか? 絶対にウミガメさんたちの生活に干渉しないと約束するし、家族以外の人をここに呼ぶこともしないと約束するよ。
もし良ければ仲良く一緒に暮らしてくれないかな?」
完全にプロポーズだこれ。
俺の言葉を聞いたウミガメさんは、悩んだ風もなく、すぐに了承の意を返してくれた。
「ありがとう。なにか迷惑をかけてしまったらすぐに直すから、遠慮なく伝えて欲しい。
それじゃ俺たちは一旦家に帰るよ。明日また、今日出会ったのと同じ場所辺りに迎えに来てもらえると助かるんだけど、お願いしていいかな?」
これにも短いお返事。任せろ! って感じかな?
「あはは。ありがとうね。明日は何かお土産を持ってくるよ。気に入ってもらえるかは分からないけど、きっと初めて口にするものばかりだと思う。
明日か明後日にはお互いの家族の顔合わせがしたいね。きっと僕たちの家族もみんなと仲良くしてくれると思うよ」
まぁまぁ長居してしまった。家族が心配しているかも知れないのでそろそろ帰らないとな。
ウミガメさんに明日のお迎えをお願いして、俺たちはベイクに帰還するのだった。
間近まで来ると、島の周囲は断崖絶壁になっていて、普通の方法では上陸できそうにない。
遠目にはあまり大きな島には見えなかったけれど、まぁまぁの大きさがありそうだった。
ウミガメさんの後ろについていくと、波に削られたのか、ぽっかりと少し大きめの穴が開いていた。
夜に海蝕洞に入るなんて自殺行為も良いところなんだろうけど、水流の影響も視界の悪さも問題ないからね。
仮に壁に叩きつけられても、俺たちなら無傷だろうし。
奥に進むと陸地に上がれる場所に着いた。陸上に上がったウミガメさんはえっちらおっちらと頑張って歩いてくれたが、水中に比べるとどうしても遅く感じてしまう。
水中用装備を外して、ウミガメさんを背負って進むことにする。
多分数百キロはありそうだけれど、スキルの効果とキャリーの効果が重複すれば軽いもんだ。
背負われたウミガメさんは興奮した様子で短く音を発し続けていた。ウミガメさんが楽しそうで何よりです。
陸に上がったあとも洞窟の中を10分前後進み続けると、ようやく洞窟の出口に辿り着いた。
洞窟を抜けると、そこは砂浜だった。
四方を断崖絶壁に囲まれた、外界から完全に閉ざされたプライベートビーチ。
面積はそれなりに広く、天井は吹き抜けていて月が見えている。
「これは、凄いな……。なんて綺麗な場所なんだ……」
「これが自然に作られた地形なんて、ちょっと信じられないね……。このウミガメも陸地を経由してここに来てるって事は、水中からここに来るのは無理なんだよね? なんで海の水が溜まってるんだろう?」
「あー、どうなんだろうな? ウミガメさんは結構でかいから、ウミガメさんが通れないくらいの穴で海と繋がってるのかもしれないし。
ウミガメさん。とりあえずあそこの海で下ろせばいいかな?」
オーケーっぽい音が発せられたので、シンと2人で内海に向かって歩いていく。
海辺にウミガメさんを下ろしてから、1度サーチを試してみるが、やはりサーチ有効範囲からは逸れてしまっているようだ。
ゲートの使用は……、どうやら問題なく使えそうだな。
「サーチシステムからは外れてしまったけど、ここを中継点に出来ればありがたいよな。なによりここにも別荘建てたくて仕方ないわ。排水やゴミの問題も気にする必要ないから、自然環境を破壊する心配もないしさ」
「作業してた場所から結構離れたからねぇ。多分1日分の作業距離くらい離れたんだと思うから、案内さえあればの話だけど、明日1日でここまでサーチシステムを伸ばすことは可能なんじゃないかな?
別荘の件についても、ここならみんなが賛成するだろうねぇ。僕もここで暮らしてみたい気持ちはあるよ。ウミガメの了承さえ得られればだけどさ」
そうだな。先住民に敬意を払うのは忘れちゃいけない。いくら素敵な場所とはいえ、先住している生物の迷惑になるようだったら諦めるしかない。その時はこの島で別の場所を探そうかな。位置的にも、ここで中継できるのはかなり重要だ。
シンと2人で話をしていると、ウミガメさんから音が届く。どうやら海面から俺達を呼んでいるらしいので、ウミガメさんが泳いでいる場所まで移動する。
近付いてみると、大小様々なウミガメたちが泳いでいた。
どうやら俺達をここに案内してくれたウミガメさんが最も大きい個体らしく、あとは小さい者は20~30センチ台の個体から、大きくなると2メートル前後の大きさのようだ。
数は全部で12匹。多いのか少ないのか分からないけど、少なくとも繁殖には困らなそうかな。
「ウミガメさんの家族か? どうも初めまして。俺はトーマでこっちがシンだ。ウミガメさんに案内してもらってここに連れてきてもらったんだ。みんな宜しくな」
「トーマに紹介されたけど、僕はシンだよ。よろしくねみんな」
挨拶を済ませると、みんな俺たちの周りを回遊したり、体に触れたりしてきたりとかなり積極的で人懐っこい。人懐っこい生物は基本的に可愛いよね。
「ははは。歓迎してくれてありがとう。俺もみんなに会えて嬉しいよ」
「そう言えば魔物の肉には興味なさそうだったけれど、みんなはなにを食べてるの? 好きな食べ物とかあるのかな?」
シンの問いかけを聞いたウミガメさんは、1度海に潜った後、ワカメっぽい海藻を咥えて戻ってきた。
なるほど草食なのか。スキルがあるからなんでも消化出来そうではあるけど、だからといって肉を食べるかどうかは本人の自由だもんな。
「ウミガメさんたちは海中の植物を食べるみたいだな。そういえば俺が居た世界でのウミガメって、争いを好まない温厚な性格の生物だったって聞いた気がするなぁ」
「へぇ? この世界で肉食じゃない生物って、かなり珍しいんじゃないかな?
肉食じゃないならあまりスキルは覚えられないだろうけれど、こうやって静かに暮らしている分にはスキルなんて必要ないもんね」
ウミガメさんが持ってきた海藻は、小さい子ウミガメさんたちが群がって食べ始めている。可愛い。
「なぁウミガメさん。ここに俺たちも家を建てていいだろうか? 絶対にウミガメさんたちの生活に干渉しないと約束するし、家族以外の人をここに呼ぶこともしないと約束するよ。
もし良ければ仲良く一緒に暮らしてくれないかな?」
完全にプロポーズだこれ。
俺の言葉を聞いたウミガメさんは、悩んだ風もなく、すぐに了承の意を返してくれた。
「ありがとう。なにか迷惑をかけてしまったらすぐに直すから、遠慮なく伝えて欲しい。
それじゃ俺たちは一旦家に帰るよ。明日また、今日出会ったのと同じ場所辺りに迎えに来てもらえると助かるんだけど、お願いしていいかな?」
これにも短いお返事。任せろ! って感じかな?
「あはは。ありがとうね。明日は何かお土産を持ってくるよ。気に入ってもらえるかは分からないけど、きっと初めて口にするものばかりだと思う。
明日か明後日にはお互いの家族の顔合わせがしたいね。きっと僕たちの家族もみんなと仲良くしてくれると思うよ」
まぁまぁ長居してしまった。家族が心配しているかも知れないのでそろそろ帰らないとな。
ウミガメさんに明日のお迎えをお願いして、俺たちはベイクに帰還するのだった。
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