418 / 580
10章 壁外世界
379 vsユリバファルゴア⑧ 仄暗い砂の底で
しおりを挟む
どのくらい時間が経ったのか全然分からないけど、とりあえず目的地まで到達できた。
勢い余って奴の体内にまで突っ込んでしまったけれど、まぁ些細な問題だな。
ユリバファルゴアはまるでジンベイザメの立ち泳ぎのように、砂の中で直立状態で埋まっているみたいだ。
このまま落ちるわけにはいかない。
とりあえずユリバファルゴアの体内の壁が視認できたので、ジャンプを使って壁に転移し掴まった。
はぁ~……。
こうして見ると、まるで砂が滝のように、口から下のほうへと流れ落ちていってるなぁ。
流石に砂漠エリア全ての砂を飲み込む事は出来ないだろうけど、尻尾側から排出でもしてるんだろうか?
それとも洗浄みたいな魔法で除去しているとか?
あまりゆっくりしているわけにもいかないが、流石に少し魔力は回復させておきたい。
まだみんなに掛けてもらった支援魔法は切れていないようだから、数日間殴っていたって事はなさそうだ。
片手で肉壁に掴まりながら、エリアキーパーの中で、ストレージから取り出した物を飲み食いしてる俺。我ながらドン引きするよ。体内で食事って何? マトリョーシカか何かかな?
さて、ここから俺が取るべき行動を真面目に考えようか。
ユリバファルゴアは、頭部と尻尾から切り離された部分は損失する。つまりは短時間で2ヶ所、ユリバファルゴアの体を切断しなければならない。
ま、方法としては閃空の2連射しかないよね。
潜られる直前、再生される前に2発目の閃空が間に合う事は実証出来てるわけだし。
問題は、閃空でどこを狙うか。
真下に向かって刳り貫くように閃空を放つつもりだけど、範囲が狭すぎたら両断できないし、広すぎたら距離を稼げない。
いや、欲張らないほうがいいか。確実に両断する事を考えよう。
攻撃を受けたら恐らくビビッて地上に逃げると思うから、俺もそれに便乗して地上に帰還するべきだ。
ならば閃空は2発とも、自分の居る位置よりも下に目掛けて放たねばならないな。
さて、やるべきことが定まったら、次はどうやって実行するかだ。
現状は片手で体内に掴まってる状態。そして閃空は片手で放てる気がしない。
足場が必要だな。どうやって足場を確保するか……。
お! ストレージの肥やしになってた、シルバーライト製のロングソードがあるじゃない。
刃渡りは90センチくらいだった。
これを壁に刺せば、柄の部分も合わせて、即席の足場にはなるかな。
よし、足場も一応確保できそうだ。あとはもう少し休んで、魔力に余裕を作ろう。
それにしても、巨大モンスターを倒す方法っていえば、まさに体内に侵入する倒し方だと思うんだけど、このユリバファルゴア、内臓みたいな器官が一切なくて、完全な空洞状態なんだよね。
内蔵があるとしたら、頭部と尻尾付近だけなんだろう。他の切り捨てられる部分は全部使い捨てだ。トカゲの尻尾切りと同じ、ユリバファルゴアの胴体切り。
さてと、そろそろ始めようかな。
もしかしたらロングソードを刺した時点で俺の存在に気付く可能性があるので、行動を起こしたら迅速に事を済ませなければならない。
準備はオーケー。魔力も余裕あり。集中力もまだ持続できてると思う。
それじゃユリバファルゴアさん。地上までエスコート宜しくな。
ストレージからシルバーライトロングソードを取り出し、思い切り突き刺す。
すぐに剣の腹に乗り、頭の上辺りにダガーも刺す。これは取っ手代わりだ。
ロングソードの上は狭いけど、さすがシルバーライト製、びくともしない。
ユリバファルゴアも特に何の反応もないので、足場が揺れる心配もない。
「閃空!」
なるべく遠くに届くように、でも確実に両断できるようにと足元に向かって、角度をつけた円周閃空。
効果を確かめる間もなく鈴音を納刀しなおし、今度は自分の足元のすぐ下辺りを狙って。
「閃空!」
素早く鈴音を納め、ロングソードを引き抜きつつ、頭の上のダガーを両手でしっかりと掴む。
ギュオオオオオアアアアア!!???
体内で聞く咆哮は、より一層煩いね。持ってて良かった音魔法。
物凄いスピードで上昇しているのを感じる。
ここで手を離して生き埋めになるなんて冗談じゃない。
ダガーを握りつぶすつもりで、全力で握りしめる。
超高速のエレベーター。
これって何Gくらいかかってるんだろ。
まだ切断した部分はくっついていない。結構距離が稼げた模様。
尻尾のほうも、今地面に向かって伸びてきてるんだろうか?
砂飲みすぎて追いつけなくなってるとか?
不意に、上昇している感覚がなくなる。
確かめる術はないけれど、地上に出たと信じてダガーを抜き取り、いまだ接合されていない切断面から体外に出る。
「うおおお……!?」
地上に出ていたのは間違いなかったけれど、めっちゃ空高い場所に投げ出されてしまったぞ?
大丈夫? 俺、死なないかなこれ?
シンの話では、ユリバファルゴアの鱗弾ですら、骨にヒビが入る程度の衝撃に抑えてくれたという、マーサが作ってくれた装備を信じよう。
とりあえず両手を大の字にして空気抵抗を増やしつつ、風魔法で気休め程度の上昇気流は忘れない。
なかなか地面が近付いてこない。
これって地上何メートルくらいなんだろうなぁ。何キロメートルじゃなきゃいいなぁ。
流石にマーサ製の防具でも、この高さじゃ死んでしまう気がするな。
何か、せめて落下スピードを遅く出来るような、なにかないか?
昔何かで、空中で技を放って、その反動で空中での姿勢制御をするという漫画を見たことがある気がする。
って真似しようにも、攻撃魔法には反動がなかった。あれじゃ姿勢制御は出来ない……ってあれ?
反動がないなら、俺に向かって下から撃てば、落下スピード遅くできたり?
いや、それなら攻撃魔法を使う必要はない。魔法効果で充分だ。間近に迫った地面を見ながら、自分の横っ腹をガントレットで殴りつける。
「ぐほぁっ!」
思いっきり横に吹っ飛ばされて、数百メートル吹き飛んだけど。何とか砂漠を転がる程度で着地できた模様。
体中がめちゃくちゃ痛い。
俺って数分間のうちに上下移動しすぎだわ。
これも全部テメーのせいだ、ユリバファルゴア。
かなり高い位置で停滞しているユリバファルゴアを見上げながら、シンが発する音魔法を頼りに、未だ明けない夜の砂漠を駆け出すのだった。
勢い余って奴の体内にまで突っ込んでしまったけれど、まぁ些細な問題だな。
ユリバファルゴアはまるでジンベイザメの立ち泳ぎのように、砂の中で直立状態で埋まっているみたいだ。
このまま落ちるわけにはいかない。
とりあえずユリバファルゴアの体内の壁が視認できたので、ジャンプを使って壁に転移し掴まった。
はぁ~……。
こうして見ると、まるで砂が滝のように、口から下のほうへと流れ落ちていってるなぁ。
流石に砂漠エリア全ての砂を飲み込む事は出来ないだろうけど、尻尾側から排出でもしてるんだろうか?
それとも洗浄みたいな魔法で除去しているとか?
あまりゆっくりしているわけにもいかないが、流石に少し魔力は回復させておきたい。
まだみんなに掛けてもらった支援魔法は切れていないようだから、数日間殴っていたって事はなさそうだ。
片手で肉壁に掴まりながら、エリアキーパーの中で、ストレージから取り出した物を飲み食いしてる俺。我ながらドン引きするよ。体内で食事って何? マトリョーシカか何かかな?
さて、ここから俺が取るべき行動を真面目に考えようか。
ユリバファルゴアは、頭部と尻尾から切り離された部分は損失する。つまりは短時間で2ヶ所、ユリバファルゴアの体を切断しなければならない。
ま、方法としては閃空の2連射しかないよね。
潜られる直前、再生される前に2発目の閃空が間に合う事は実証出来てるわけだし。
問題は、閃空でどこを狙うか。
真下に向かって刳り貫くように閃空を放つつもりだけど、範囲が狭すぎたら両断できないし、広すぎたら距離を稼げない。
いや、欲張らないほうがいいか。確実に両断する事を考えよう。
攻撃を受けたら恐らくビビッて地上に逃げると思うから、俺もそれに便乗して地上に帰還するべきだ。
ならば閃空は2発とも、自分の居る位置よりも下に目掛けて放たねばならないな。
さて、やるべきことが定まったら、次はどうやって実行するかだ。
現状は片手で体内に掴まってる状態。そして閃空は片手で放てる気がしない。
足場が必要だな。どうやって足場を確保するか……。
お! ストレージの肥やしになってた、シルバーライト製のロングソードがあるじゃない。
刃渡りは90センチくらいだった。
これを壁に刺せば、柄の部分も合わせて、即席の足場にはなるかな。
よし、足場も一応確保できそうだ。あとはもう少し休んで、魔力に余裕を作ろう。
それにしても、巨大モンスターを倒す方法っていえば、まさに体内に侵入する倒し方だと思うんだけど、このユリバファルゴア、内臓みたいな器官が一切なくて、完全な空洞状態なんだよね。
内蔵があるとしたら、頭部と尻尾付近だけなんだろう。他の切り捨てられる部分は全部使い捨てだ。トカゲの尻尾切りと同じ、ユリバファルゴアの胴体切り。
さてと、そろそろ始めようかな。
もしかしたらロングソードを刺した時点で俺の存在に気付く可能性があるので、行動を起こしたら迅速に事を済ませなければならない。
準備はオーケー。魔力も余裕あり。集中力もまだ持続できてると思う。
それじゃユリバファルゴアさん。地上までエスコート宜しくな。
ストレージからシルバーライトロングソードを取り出し、思い切り突き刺す。
すぐに剣の腹に乗り、頭の上辺りにダガーも刺す。これは取っ手代わりだ。
ロングソードの上は狭いけど、さすがシルバーライト製、びくともしない。
ユリバファルゴアも特に何の反応もないので、足場が揺れる心配もない。
「閃空!」
なるべく遠くに届くように、でも確実に両断できるようにと足元に向かって、角度をつけた円周閃空。
効果を確かめる間もなく鈴音を納刀しなおし、今度は自分の足元のすぐ下辺りを狙って。
「閃空!」
素早く鈴音を納め、ロングソードを引き抜きつつ、頭の上のダガーを両手でしっかりと掴む。
ギュオオオオオアアアアア!!???
体内で聞く咆哮は、より一層煩いね。持ってて良かった音魔法。
物凄いスピードで上昇しているのを感じる。
ここで手を離して生き埋めになるなんて冗談じゃない。
ダガーを握りつぶすつもりで、全力で握りしめる。
超高速のエレベーター。
これって何Gくらいかかってるんだろ。
まだ切断した部分はくっついていない。結構距離が稼げた模様。
尻尾のほうも、今地面に向かって伸びてきてるんだろうか?
砂飲みすぎて追いつけなくなってるとか?
不意に、上昇している感覚がなくなる。
確かめる術はないけれど、地上に出たと信じてダガーを抜き取り、いまだ接合されていない切断面から体外に出る。
「うおおお……!?」
地上に出ていたのは間違いなかったけれど、めっちゃ空高い場所に投げ出されてしまったぞ?
大丈夫? 俺、死なないかなこれ?
シンの話では、ユリバファルゴアの鱗弾ですら、骨にヒビが入る程度の衝撃に抑えてくれたという、マーサが作ってくれた装備を信じよう。
とりあえず両手を大の字にして空気抵抗を増やしつつ、風魔法で気休め程度の上昇気流は忘れない。
なかなか地面が近付いてこない。
これって地上何メートルくらいなんだろうなぁ。何キロメートルじゃなきゃいいなぁ。
流石にマーサ製の防具でも、この高さじゃ死んでしまう気がするな。
何か、せめて落下スピードを遅く出来るような、なにかないか?
昔何かで、空中で技を放って、その反動で空中での姿勢制御をするという漫画を見たことがある気がする。
って真似しようにも、攻撃魔法には反動がなかった。あれじゃ姿勢制御は出来ない……ってあれ?
反動がないなら、俺に向かって下から撃てば、落下スピード遅くできたり?
いや、それなら攻撃魔法を使う必要はない。魔法効果で充分だ。間近に迫った地面を見ながら、自分の横っ腹をガントレットで殴りつける。
「ぐほぁっ!」
思いっきり横に吹っ飛ばされて、数百メートル吹き飛んだけど。何とか砂漠を転がる程度で着地できた模様。
体中がめちゃくちゃ痛い。
俺って数分間のうちに上下移動しすぎだわ。
これも全部テメーのせいだ、ユリバファルゴア。
かなり高い位置で停滞しているユリバファルゴアを見上げながら、シンが発する音魔法を頼りに、未だ明けない夜の砂漠を駆け出すのだった。
0
お気に入りに追加
394
あなたにおすすめの小説

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。

やさしい異世界転移
みなと
ファンタジー
妹の誕生日ケーキを買いに行く最中 謎の声に導かれて異世界へと転移してしまった主人公
神洞 優斗。
彼が転移した世界は魔法が発達しているファンタジーの世界だった!
元の世界に帰るまでの間優斗は学園に通い平穏に過ごす事にしたのだが……?
この時の優斗は気付いていなかったのだ。
己の……いや"ユウト"としての逃れられない定めがすぐ近くまで来ている事に。
この物語は 優斗がこの世界で仲間と出会い、共に様々な困難に立ち向かい希望 絶望 別れ 後悔しながらも進み続けて、英雄になって誰かに希望を託すストーリーである。

S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )

貧弱の英雄
カタナヅキ
ファンタジー
この世界では誰もが生まれた時から「異能」と「レベル」呼ばれる能力を身に付けており、人々はレベルを上げて自分の能力を磨き、それに適した職業に就くのが当たり前だった。しかし、山奥で捨てられていたところを狩人に拾われ、後に「ナイ」と名付けられた少年は「貧弱」という異能の中でも異質な能力を身に付けていた。
貧弱の能力の効果は日付が変更される度に強制的にレベルがリセットされてしまい、生まれた時からナイは「レベル1」だった。どれだけ努力してレベルを上げようと日付変わる度にレベル1に戻ってしまい、レベルで上がった分の能力が低下してしまう。
自分の貧弱の技能に悲観する彼だったが、ある時にレベルを上昇させるときに身に付ける「SP」の存在を知る。これを使用すれば「技能」と呼ばれる様々な技術を身に付ける事を知り、レベルが毎日のようにリセットされる事を逆に利用して彼はSPを溜めて数々の技能を身に付け、落ちこぼれと呼んだ者達を見返すため、底辺から成り上がる――
※修正要請のコメントは対処後に削除します。


Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる