394 / 580
9章 異邦人が生きるために
355 異邦人交流
しおりを挟む
「ねぇねぇトーマ。ハル達と同じ時期に来た人たちが殆ど死んじゃったって話、あれって本当なのー?」
夕食後にリーンが突っ込んできた。
100%俺のイメージでしかないけど、検証のしようがないんだよな。次の転移者が現れたら検証できるんだろうけど。
「いや、完全に俺の妄想。転移者を送りつけるなら、毎回似たような人数になるんじゃないかなってさ。
もし回を追うごとに転移してくる人数が増えるなら、そっちのほうが頭が痛い問題だと思うし」
「うん。転移者が増え続けるのは勘弁して欲しいかな。それと死んだわけじゃなくて、転生を選んだ場合は、まだこの世界に生まれたばかりで何も出来ない状態だろうからね。全ての異邦人が見つかることはないんじゃないかなぁ」
「う、生まれなおすって、ちょっと想像できないかな……。大人の意識がある状態で赤ん坊になるって、どんな状態なんだろ……。私なら気が狂ってしまいそうかなぁ……」
「実際に死んでしまった者は少なくないでしょうねぇ。いくつか例外はあるみたいですけど、結局はチート能力も代償が必要ですからね。魔物の前で魔力切れを起こした人も居るでしょうし、事象復元みたいな能力の跳ね返りで命を落とした人もいそうです」
「トーマ。あの人数で1階層2階層に殺到されると、個々の稼ぎがかなり悪くなるんじゃないかな? 5~10日くらい間を空けて、何回かに分けて冒険者になってもらったほうがいいんじゃない?
冒険者になるまでは戦闘訓練を続けてもらいながら、カンパニーの参加費は免除するって感じで。
訓練さえ受ければ、3階層に進むのはさほど大変じゃないしね」
「なるほど。シンの言うとおりかもな。
それと先に転移してきてる異邦人達にも、今回来た人たちのことを伝えておこう。もしかしたらお互いパーティ組んだりするかもしれないし。異邦人同士ならパーティ組むのも敷居は下がるだろ」
「ん~確かにそうかもしれないっすねぇ。今は話が変わってくるっすけど、異世界に来て異邦人と出会えると、やっぱ安心感がありましたっすもん。無条件で信用しちゃうとこあるかもっすよ」
「その上で戦闘力まで見せ付けられちゃうとね。絶大な信頼感を抱いちゃったのよねぇ。もう少し自分の考えをしっかり持つべきだったなって、今なら反省できるんだけど」
レンジのことか。まぁ実際レンジの戦闘力は飛び抜けていたし、思慮深く女性に対しては割と紳士的な相手だったみたいだからな。所属していたのがテロ集団だったってところだけが問題だった。
「それじゃリンシアさん。明日の朝食のときに、異邦人の人たちにはここで待ってて貰うように言ってくれる? タケルも含めてね。
異邦人も増えてきたし、タケルとアリスも普通にカンパニー宿舎に移動して貰おう。一応カンパニーの参加費は貰ってるわけだし、宿暮らしさせるのは少し申し訳ないからな」
「ええ、分かったわ。それにしてもいきなり82人分も増えるなんて、作りがいがありそうねぇ。流石に明日はトーマさんのお嫁さんたちにも手伝って貰おうかしらね?」
俺の嫁が毎日爆睡しててすみません。
いやいや普段から普通に手伝えっつーの、まったく。
リンシアさんは一応金払って雇ってる身分ではあるけどさ。
翌朝、いつもは起こさないようにしているあれこれを、起こす事を目的にあれこれする。
怒られたけど悔いはない! 悔いなどないのだ!
シンとのペア探索を終えて戻ってくると、家には100人近い人が待っていた。多いなぁ。
先にカンパニーに参加済みの異邦人達を紹介して、一緒に探索に行くなり、カンパニーに参加してどんな生活を送っているのか確認したり、自由に交流してもらうことにする。
興味がなかったり、用事が済んだりした人から帰宅してもらう。流石に狭いので、家の外でもいい人たちには外に出てもらおう。
なんかオンラインゲームのロビー交流みたいだなぁ。
「おっとタケル。ちょっと話していいか?」
「ん? ああ、構わないぜ」
最近顔見てなかったけど、やつれたりはしてないな。
アリスに振り回されてるってことはなさそうか?
「異邦人も増えてきたことだし、お前とアリスも異邦人用の宿舎に移らない? 2人暮らしのほうが良いってんなら無理には勧めないけど。
2人分の参加費貰ってんのに、お前らだけ宿暮らしってのもおかしいからさ」
「ああ、そりゃ助かるぜ。宿代なんてそこまで大変でもねぇけど、出費は控えるに限るからな。別にアリスとはなんでもねぇし」
「それならジーンさんに話して適当な部屋を割り当ててもらってくれ。
そんでタケル達は今どんな感じなの? アリスも真面目に探索してる?」
「ああ、訓練も真面目だし、少しずつ実力もついてきてると思うぜ? 今は俺と一緒に4階層の探索をしてるところだな。暗視が取れるまでは4階層で稼ごうと思ってる」
ふむ。真面目にやってるならそれに越した事はないか。もう会おうとも思わないけど、真面目に努力して自分の力で幸せになる分には、頑張ってくれればいい。
「別にアリスと他の異邦人との交流を禁止したりする気もないから、気が向いたら交流してみても良いんじゃない? アリスって、今回転移して来た人たちと同じペースくらいがちょうどいいんじゃないかな」
「なるほどね。確かに俺と2人で探索させるのは、少し歩調が合わない部分もあるからな。参考にさせてもらうよ。
そんでどうして今さら、色々便宜を図ってくれてんだ? 俺はてっきり、トーマはアリスを見限ったと思ってたんだが?」
「え? 見限ってるよ? アイツは俺と敵対したんだ。もう2度と信用するわけないじゃん? でも今後カンパニー参加者の中にも、俺に反発する奴は出てくるだろうからな。みんなに1度は機会を与えないとフェアじゃないだろ。
アリスは今後も好きに生きていけばいいよ。こっちもカンパニー規約に抵触しない限りは、特別に何をする気もないってだけだ。
タケルの元でどれだけ立派な人物に成長しようと、俺はもう絶対にアリスを信用しない。アイツは俺達に向けて、この王国の最高権力者層を嗾けてきたわけだからな。なんの意味もなくな。
そんな奴、生涯信用できるわけないだろ。タケルが止めなかったら後腐れなく殺してたわ」
「……悪い。くだらねぇこと言っちまったわ。俺の我侭でアリスは助けてもらったんだったな。
トーマに、あの時殺さなくて良かったって思われる様になるまで、俺が責任を持って面倒見るよ」
その言い方だと一生面倒見ることになるんじゃ? まぁ好きにしてくれ。
異邦人も増えてきたことだし、あんまりアリスだけに拘って特別扱いするのも良くないんだよな。
俺に対して意見が言えないような空気を作るのも不味いし。
そんなわけで、カンパニーに参加してるのに宿舎に入ってない異邦人って存在は、あんまり良い印象がなさそうだったからな。この機会に1度待遇をゼロに戻せたのは良かったと思う。
城での1件を思い出すと殺したくなってくるから、もうアリスの事は綺麗さっぱり忘れることにしよう。
カンパニーで面倒見てるうちの1人でしかないってことで。
夕食後にリーンが突っ込んできた。
100%俺のイメージでしかないけど、検証のしようがないんだよな。次の転移者が現れたら検証できるんだろうけど。
「いや、完全に俺の妄想。転移者を送りつけるなら、毎回似たような人数になるんじゃないかなってさ。
もし回を追うごとに転移してくる人数が増えるなら、そっちのほうが頭が痛い問題だと思うし」
「うん。転移者が増え続けるのは勘弁して欲しいかな。それと死んだわけじゃなくて、転生を選んだ場合は、まだこの世界に生まれたばかりで何も出来ない状態だろうからね。全ての異邦人が見つかることはないんじゃないかなぁ」
「う、生まれなおすって、ちょっと想像できないかな……。大人の意識がある状態で赤ん坊になるって、どんな状態なんだろ……。私なら気が狂ってしまいそうかなぁ……」
「実際に死んでしまった者は少なくないでしょうねぇ。いくつか例外はあるみたいですけど、結局はチート能力も代償が必要ですからね。魔物の前で魔力切れを起こした人も居るでしょうし、事象復元みたいな能力の跳ね返りで命を落とした人もいそうです」
「トーマ。あの人数で1階層2階層に殺到されると、個々の稼ぎがかなり悪くなるんじゃないかな? 5~10日くらい間を空けて、何回かに分けて冒険者になってもらったほうがいいんじゃない?
冒険者になるまでは戦闘訓練を続けてもらいながら、カンパニーの参加費は免除するって感じで。
訓練さえ受ければ、3階層に進むのはさほど大変じゃないしね」
「なるほど。シンの言うとおりかもな。
それと先に転移してきてる異邦人達にも、今回来た人たちのことを伝えておこう。もしかしたらお互いパーティ組んだりするかもしれないし。異邦人同士ならパーティ組むのも敷居は下がるだろ」
「ん~確かにそうかもしれないっすねぇ。今は話が変わってくるっすけど、異世界に来て異邦人と出会えると、やっぱ安心感がありましたっすもん。無条件で信用しちゃうとこあるかもっすよ」
「その上で戦闘力まで見せ付けられちゃうとね。絶大な信頼感を抱いちゃったのよねぇ。もう少し自分の考えをしっかり持つべきだったなって、今なら反省できるんだけど」
レンジのことか。まぁ実際レンジの戦闘力は飛び抜けていたし、思慮深く女性に対しては割と紳士的な相手だったみたいだからな。所属していたのがテロ集団だったってところだけが問題だった。
「それじゃリンシアさん。明日の朝食のときに、異邦人の人たちにはここで待ってて貰うように言ってくれる? タケルも含めてね。
異邦人も増えてきたし、タケルとアリスも普通にカンパニー宿舎に移動して貰おう。一応カンパニーの参加費は貰ってるわけだし、宿暮らしさせるのは少し申し訳ないからな」
「ええ、分かったわ。それにしてもいきなり82人分も増えるなんて、作りがいがありそうねぇ。流石に明日はトーマさんのお嫁さんたちにも手伝って貰おうかしらね?」
俺の嫁が毎日爆睡しててすみません。
いやいや普段から普通に手伝えっつーの、まったく。
リンシアさんは一応金払って雇ってる身分ではあるけどさ。
翌朝、いつもは起こさないようにしているあれこれを、起こす事を目的にあれこれする。
怒られたけど悔いはない! 悔いなどないのだ!
シンとのペア探索を終えて戻ってくると、家には100人近い人が待っていた。多いなぁ。
先にカンパニーに参加済みの異邦人達を紹介して、一緒に探索に行くなり、カンパニーに参加してどんな生活を送っているのか確認したり、自由に交流してもらうことにする。
興味がなかったり、用事が済んだりした人から帰宅してもらう。流石に狭いので、家の外でもいい人たちには外に出てもらおう。
なんかオンラインゲームのロビー交流みたいだなぁ。
「おっとタケル。ちょっと話していいか?」
「ん? ああ、構わないぜ」
最近顔見てなかったけど、やつれたりはしてないな。
アリスに振り回されてるってことはなさそうか?
「異邦人も増えてきたことだし、お前とアリスも異邦人用の宿舎に移らない? 2人暮らしのほうが良いってんなら無理には勧めないけど。
2人分の参加費貰ってんのに、お前らだけ宿暮らしってのもおかしいからさ」
「ああ、そりゃ助かるぜ。宿代なんてそこまで大変でもねぇけど、出費は控えるに限るからな。別にアリスとはなんでもねぇし」
「それならジーンさんに話して適当な部屋を割り当ててもらってくれ。
そんでタケル達は今どんな感じなの? アリスも真面目に探索してる?」
「ああ、訓練も真面目だし、少しずつ実力もついてきてると思うぜ? 今は俺と一緒に4階層の探索をしてるところだな。暗視が取れるまでは4階層で稼ごうと思ってる」
ふむ。真面目にやってるならそれに越した事はないか。もう会おうとも思わないけど、真面目に努力して自分の力で幸せになる分には、頑張ってくれればいい。
「別にアリスと他の異邦人との交流を禁止したりする気もないから、気が向いたら交流してみても良いんじゃない? アリスって、今回転移して来た人たちと同じペースくらいがちょうどいいんじゃないかな」
「なるほどね。確かに俺と2人で探索させるのは、少し歩調が合わない部分もあるからな。参考にさせてもらうよ。
そんでどうして今さら、色々便宜を図ってくれてんだ? 俺はてっきり、トーマはアリスを見限ったと思ってたんだが?」
「え? 見限ってるよ? アイツは俺と敵対したんだ。もう2度と信用するわけないじゃん? でも今後カンパニー参加者の中にも、俺に反発する奴は出てくるだろうからな。みんなに1度は機会を与えないとフェアじゃないだろ。
アリスは今後も好きに生きていけばいいよ。こっちもカンパニー規約に抵触しない限りは、特別に何をする気もないってだけだ。
タケルの元でどれだけ立派な人物に成長しようと、俺はもう絶対にアリスを信用しない。アイツは俺達に向けて、この王国の最高権力者層を嗾けてきたわけだからな。なんの意味もなくな。
そんな奴、生涯信用できるわけないだろ。タケルが止めなかったら後腐れなく殺してたわ」
「……悪い。くだらねぇこと言っちまったわ。俺の我侭でアリスは助けてもらったんだったな。
トーマに、あの時殺さなくて良かったって思われる様になるまで、俺が責任を持って面倒見るよ」
その言い方だと一生面倒見ることになるんじゃ? まぁ好きにしてくれ。
異邦人も増えてきたことだし、あんまりアリスだけに拘って特別扱いするのも良くないんだよな。
俺に対して意見が言えないような空気を作るのも不味いし。
そんなわけで、カンパニーに参加してるのに宿舎に入ってない異邦人って存在は、あんまり良い印象がなさそうだったからな。この機会に1度待遇をゼロに戻せたのは良かったと思う。
城での1件を思い出すと殺したくなってくるから、もうアリスの事は綺麗さっぱり忘れることにしよう。
カンパニーで面倒見てるうちの1人でしかないってことで。
0
お気に入りに追加
394
あなたにおすすめの小説

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。

やさしい異世界転移
みなと
ファンタジー
妹の誕生日ケーキを買いに行く最中 謎の声に導かれて異世界へと転移してしまった主人公
神洞 優斗。
彼が転移した世界は魔法が発達しているファンタジーの世界だった!
元の世界に帰るまでの間優斗は学園に通い平穏に過ごす事にしたのだが……?
この時の優斗は気付いていなかったのだ。
己の……いや"ユウト"としての逃れられない定めがすぐ近くまで来ている事に。
この物語は 優斗がこの世界で仲間と出会い、共に様々な困難に立ち向かい希望 絶望 別れ 後悔しながらも進み続けて、英雄になって誰かに希望を託すストーリーである。

S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )

貧弱の英雄
カタナヅキ
ファンタジー
この世界では誰もが生まれた時から「異能」と「レベル」呼ばれる能力を身に付けており、人々はレベルを上げて自分の能力を磨き、それに適した職業に就くのが当たり前だった。しかし、山奥で捨てられていたところを狩人に拾われ、後に「ナイ」と名付けられた少年は「貧弱」という異能の中でも異質な能力を身に付けていた。
貧弱の能力の効果は日付が変更される度に強制的にレベルがリセットされてしまい、生まれた時からナイは「レベル1」だった。どれだけ努力してレベルを上げようと日付変わる度にレベル1に戻ってしまい、レベルで上がった分の能力が低下してしまう。
自分の貧弱の技能に悲観する彼だったが、ある時にレベルを上昇させるときに身に付ける「SP」の存在を知る。これを使用すれば「技能」と呼ばれる様々な技術を身に付ける事を知り、レベルが毎日のようにリセットされる事を逆に利用して彼はSPを溜めて数々の技能を身に付け、落ちこぼれと呼んだ者達を見返すため、底辺から成り上がる――
※修正要請のコメントは対処後に削除します。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。

雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!!
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる